かつては「受験生のお守り」だった大宮かJ3降格の危機に/六川亨の日本サッカーの歩み
2022.04.12 13:30 Tue
9日の土曜はJ2リーグの大宮対甲府戦、10日の日曜はJ1リーグのFC東京対浦和戦を取材したが、翌日のスポーツ紙はボクシングのミドル級王座統一戦、村田諒太対ゴロフキン戦、その翌日はプロ野球・ロッテの佐々木朗希投手の完全試合が一面を飾った。それらの試合を見逃したのは残念だったし、スポーツ紙の一面を飾るのも当然だろう。
霜田監督はGK南雄太(横浜FC)やFW河田篤秀(徳島)らを補強しつつ、主力選手を固定化することで連携面を高め、最終節の勝利(群馬戦3-1)でJ2残留を決めた。しかし今シーズンは昨年急成長した左SB翁長聖(町田)、右SB馬渡和彰(浦和)、CB河面旺成(名古屋)、FW黒川敦史(磐田)に加えて3人の外国人選手ら計20人もの選手が退団。DF陣で残った主力はCB西村慧祐ひとりのため、守備の再構築を余儀なくされた。
攻守の強化に手っ取り早いのは外国人選手の補強だが、「強化費がない」ということで、却下され、日本人選手の獲得にも限界があった。ある意味、今シーズンの苦境は開幕前から予見できた。案の定、試合終盤やアディショナルタイムに入っての失点が目立ち、なかなか勝利に結びつかない。9試合で得点は8だから、ほぼ毎試合1ゴールはあげている。ところが失点18のため、毎試合2失点している計算になり、勝点3を獲得するには3ゴール以上が必要になる。これは現状ではかなりハードなノルマだった。
甲府戦後はゴール裏のサポーターと話し合いを持った霜田監督は、「結果が出ていないのは監督の責任です。責任は僕が取らないといけない」と話したという。試合後には「プレーの責任は選手にある。結果の責任は監督にある」とも言った。
その後はスポーツ本部長兼社長の佐野氏が会見に応じ、スポーツ本部長を辞任すること。新たにスポーツ本部長を招聘した上で、新監督を決める予定で「(本部長は)急務なので今日、明日にも動いている」と説明した。(※編集部注:12日に原博実氏の就任が発表された)
かつて大宮は、J1・J2入替戦があったころは毎年のように残留争いをしていた。そしてリーグ戦終盤になると、入替戦用のチケットを作らなければならず、毎年のように作っては捨てるという繰り返しだった。一説には、「親会社の資金力で、終盤になると勝利ボーナスを大盤振る舞いしている」という“ニンジン作戦”の噂もあった。
そして08年、これまでと同様にチケットを作ったものの4年連続して入替戦を回避できたので、いままでは捨てていた入替戦のチケットを、「落ちないお守り」として販売したところ、験(げん)が良いということで受験生が購入。「落ちそうで落ちない大宮は受験生の強い味方」と言われた時代があった。
しかし時は変わり、いまはJ2からも“落ちそう”になっている。果たして大宮に救世主は現れるのだろうか。
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そして大宮対甲府戦である。大宮は依然として未勝利(J1の神戸と湘南も同じ)の最下位に沈み、甲府も20位に甘んじている。この両チームと新潟はそろって18年にJ2へ降格して以来、なかなか昇格できずにいる。大宮は、西脇徹也・強化本部長が21年に習志野高校の後輩である岩瀬健監督を招聘した。しかしなかなかチーム状況は上向かず降格の危機に陥ったため、危機感を抱いた佐野秀彦社長が西脇・強化本部長と岩瀬監督を5月末に解任。自身がスポーツ本部長を兼任し、元山口の監督だった霜田正浩氏を新監督に招聘した。攻守の強化に手っ取り早いのは外国人選手の補強だが、「強化費がない」ということで、却下され、日本人選手の獲得にも限界があった。ある意味、今シーズンの苦境は開幕前から予見できた。案の定、試合終盤やアディショナルタイムに入っての失点が目立ち、なかなか勝利に結びつかない。9試合で得点は8だから、ほぼ毎試合1ゴールはあげている。ところが失点18のため、毎試合2失点している計算になり、勝点3を獲得するには3ゴール以上が必要になる。これは現状ではかなりハードなノルマだった。
そして霜田監督は第8節のアウェー山口戦を0-1で落としたあと、辞意を申し出た。しかし、北嶋秀朗ヘッドコーチをはじめスタッフにはS級ライセンスを持っているコーチがいない。このため続く第9節の甲府戦、さらに16日の第10節ホーム千葉戦も霜田監督が指揮を執ることになっている。
甲府戦後はゴール裏のサポーターと話し合いを持った霜田監督は、「結果が出ていないのは監督の責任です。責任は僕が取らないといけない」と話したという。試合後には「プレーの責任は選手にある。結果の責任は監督にある」とも言った。
その後はスポーツ本部長兼社長の佐野氏が会見に応じ、スポーツ本部長を辞任すること。新たにスポーツ本部長を招聘した上で、新監督を決める予定で「(本部長は)急務なので今日、明日にも動いている」と説明した。(※編集部注:12日に原博実氏の就任が発表された)
かつて大宮は、J1・J2入替戦があったころは毎年のように残留争いをしていた。そしてリーグ戦終盤になると、入替戦用のチケットを作らなければならず、毎年のように作っては捨てるという繰り返しだった。一説には、「親会社の資金力で、終盤になると勝利ボーナスを大盤振る舞いしている」という“ニンジン作戦”の噂もあった。
そして08年、これまでと同様にチケットを作ったものの4年連続して入替戦を回避できたので、いままでは捨てていた入替戦のチケットを、「落ちないお守り」として販売したところ、験(げん)が良いということで受験生が購入。「落ちそうで落ちない大宮は受験生の強い味方」と言われた時代があった。
しかし時は変わり、いまはJ2からも“落ちそう”になっている。果たして大宮に救世主は現れるのだろうか。
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