【プレミアリーグ第18節プレビュー】ボクシング・デー開催! 好調同士のロンドンダービーら好カード満載
2024.12.26 18:22 Thu
先週末に行われた第17節ではトッテナムとのド派手な打ち合いを制したリバプール、同じくアーセナルが大勝した一方、チェルシーはエバートン相手のゴールレスドローで足踏みに。さらに、不振のマンチェスター勢が揃って厳しい敗戦を喫している。
2カードを除き毎年恒例のボクシング・デー開催となる第18節はビッグ6直接対決こそないものの、ダービーや上位対決など好カード満載。そのなかで最注目は公式戦12戦無敗の2位チェルシー、リーグ5戦無敗の9位フルアムが激突するロンドン・ダービーだ。
チェルシーは前節、エバートンの堅守に手を焼き敵地で格下トフィーズにゴールレスドロー。これで公式戦連勝が「8」でストップしたが、再三のピンチを守護神サンチェスやDFアダラビオヨの好守で凌いで勝ち点1を持ち帰った点は評価すべきだ。ここ2試合ではMFパーマーら2列目の選手に少し疲労が見え始め、アタッキングサードでの連携面や質を含めて攻撃の停滞が見受けられるが、あくまで小さなボタンのかけ違いという印象だけに智将マレスカがきっちり修正を施してくるはずだ。
対するフルアムは5戦無敗の内訳は1勝4分けも、前節のサウサンプトン戦を除き対戦相手はトッテナム、アーセナル、リバプールという強豪で内容面に関しても勝ち点3を得られてもおかしくない素晴らしいものだった。今季は対戦相手に応じてより柔軟な戦いを見せるマルコ・シウバのチームは4バックと状況に応じた5バックで相手の攻撃を受け止めながら、サイドを起点としたカウンターが機能。勝負どころでは攻撃にもしっかりと人数をかけており、敵地で好調ブルーズを食う可能性は十分にある。
1試合未消化ながら首位のリバプールは、17位のレスター・シティ相手に連勝とともに前半戦首位ターン確定を狙う。前節のトッテナムとのアウェイゲームではFWサラーの2ゴール2アシストの圧巻の活躍を含め、スパーズとの打ち合いに6-3で完勝。3失点はいずれも不用意なものではあったが、手負いの相手を粉砕し、リーグ3戦ぶりの白星を挙げた。今回のホームゲームではファン・ニステルローイ新体制で上々のスタートも、直近2試合ではいずれも大量失点で連敗しているフォクシーズ相手にスパーズ戦同様の躍動感あるパフォーマンスで大勝を狙いたい。
シティは前節、アストン・ビラとのアウェイゲームに1-2で敗戦。MFフォーデンの今季リーグ戦初ゴールで最後に意地を見せたが、内容的には完敗だった。ディフェンスライン、中盤の構成力、インテンシティの低下に加え、好調時には理不尽にゴールを陥れる主砲ハーランドも元気なし。負傷者が若干復帰してきたが、公式戦12戦9敗のチームにポジティブな要素はほとんどない。そんななか、直近2試合ではアーセナル、チェルシー相手にゴールレスドローに持ち込んでいる堅守エバートンとの対戦は非常に厳しい戦いとなりそうだ。仮に、ここで公式戦4連敗となれば、トップ4フィニッシュにも暗雲たれ込めるだけになんとか勝ち点3を掴み取りたい。
一方、ユナイテッドもEFLカップでトッテナムに3-4、リーグ前節でボーンマスに0-3のスコアで連敗。マンチェスター・ダービー勝利の勢いを巻き返しに繋げられず。FWアマドやFWホイルンドといった選手が個で奮闘を見せるものの、チーム全体の機能不全に、ここ数試合ではセットプレーからの失点が重なっており、苦境が続く。指揮官アモリムからも構築途上の難しさを吐露する言葉も多く、劇的改善は見込めない状況。個々がファンダメンタルな部分でしっかりと戦いつつ、それをチームとしての結果に還元する形で勝ち点を積み上げたい。対戦相手のウルブスはヴィトール・ペレイラの初陣となったレスター戦で3-0の快勝を収めており、アモリム監督としては同じ途中就任の同胞指揮官対決は引き続きタフなモノになるはずだ。
そのマンチェスター勢と同様に苦しい戦いが続く11位のトッテナムは、4位と躍進するノッティンガム・フォレストとのアウェイゲームに臨む。前述のリバプール戦では中2日で同じスタメンで臨んだなか、首位チーム相手に3点を奪う意地は見せたものの、今季ワーストの6失点で急造ディフェンスラインが粉砕された。多くの離脱者の影響によって中3日でのアウェイゲームでもメンバーの入れ替えは難しいが、トップ4争いに踏みとどまる上で上位相手の勝利は必須。7試合停止からようやく復帰となるMFベンタンクール、負傷明けのDFウドジェらの活躍に期待したい。
一方、ユナイテッド、アストン・ビラ、ブレントフォード相手に複数得点を奪っての3連勝と絶好調のフォレストは2戦連発中のFWエランガに、相手が苦手とするセットプレーからしたたかにゴールをこじ開けて今季初の4連勝を果たしたい。
DF菅原由勢の所属する最下位のサウサンプトンは今節がユリッチ新体制の初陣となり、14位のウェストハムをホームで迎え撃つ。ラスク暫定体制で戦った前節のフルアム戦で菅原は右ウイングバックで先発起用となり0-0のドローに貢献。今回の初陣でもチャンスが与えられる可能性が高そうだ。
MF鎌田大地の所属する16位のクリスタル・パレスは、5位のボーンマスとのタフなアウェイゲームに挑む。鎌田がスタメン起用となった前節のアーセナル戦は1-5の大敗を喫し、チームとして6戦ぶりのリーグ敗戦。鎌田も守備に追われて持ち味を発揮し切れなかった。ボーンマス戦ではその日本人MFを含めチームとしてリバウンドメンタリティを示したい。
また、熾烈なトップ4争いに身を置く8位のニューカッスルと6位のアストン・ビラではマグパイズの主砲イサク、ビラのFWデュラン、ロジャーズら若手アタッカー陣の競演に大きな注目が集まる。
27日にはブライトン&ホーヴ・アルビオンvsブレントフォード、アーセナルvsイプスウィッチ・タウンの2カードが開催される。
前節、ウェストハムとの一戦を1-1のドローで終えた10位のブライトンは、5試合未勝利と急失速。全体のパフォーマンス自体はそこまで悪くないが、攻守両面で勝負の際で物足りない印象だ。そのなかで決定機という部分で課題を残すMF三笘薫には堅守速攻が徹底された曲者ブレントフォード相手に、決定的な仕事を期待したい。
3位のアーセナルは前節、パレス相手にFWガブリエウ・ジェズスの2ゴールを含む全ゴールに絡む活躍によってリーグ3戦ぶりの白星を奪取。ただ、同試合ではエースFWサカが右ハムストリングの負傷によって数週間単位の離脱という緊急事態が発生。また、FWスターリングの負傷離脱も明かされ、ここにきて前線の選手層に不安を抱える。降格圏の19位イプスウィッチとの対戦に関して大きな不安はないが、今後の戦いに向けてジェズスやFWトロサール、MFヌワネリら代役のパフォーマンスに注目したい。
《プレミアリーグ第18節》
▽12/26(木)
《21:30》
マンチェスター・シティ vs エバートン
《24:00》
ボーンマス vs クリスタル・パレス
チェルシー vs フルアム
ニューカッスル vs アストン・ビラ
ノッティンガム・フォレスト vs トッテナム
サウサンプトン vs ウェストハム
《26:30》
ウォルバーハンプトン vs マンチェスター・ユナイテッド
《29:00》
リバプール vs レスター・シティ
▽12/27(金)
《28:30》
ブライトン vs ブレントフォード
《29:15》
アーセナル vs イプスウィッチ
2カードを除き毎年恒例のボクシング・デー開催となる第18節はビッグ6直接対決こそないものの、ダービーや上位対決など好カード満載。そのなかで最注目は公式戦12戦無敗の2位チェルシー、リーグ5戦無敗の9位フルアムが激突するロンドン・ダービーだ。
チェルシーは前節、エバートンの堅守に手を焼き敵地で格下トフィーズにゴールレスドロー。これで公式戦連勝が「8」でストップしたが、再三のピンチを守護神サンチェスやDFアダラビオヨの好守で凌いで勝ち点1を持ち帰った点は評価すべきだ。ここ2試合ではMFパーマーら2列目の選手に少し疲労が見え始め、アタッキングサードでの連携面や質を含めて攻撃の停滞が見受けられるが、あくまで小さなボタンのかけ違いという印象だけに智将マレスカがきっちり修正を施してくるはずだ。
1試合未消化ながら首位のリバプールは、17位のレスター・シティ相手に連勝とともに前半戦首位ターン確定を狙う。前節のトッテナムとのアウェイゲームではFWサラーの2ゴール2アシストの圧巻の活躍を含め、スパーズとの打ち合いに6-3で完勝。3失点はいずれも不用意なものではあったが、手負いの相手を粉砕し、リーグ3戦ぶりの白星を挙げた。今回のホームゲームではファン・ニステルローイ新体制で上々のスタートも、直近2試合ではいずれも大量失点で連敗しているフォクシーズ相手にスパーズ戦同様の躍動感あるパフォーマンスで大勝を狙いたい。
ボクシング・デーで不振脱出の勝利がほしい7位のマンチェスター・シティ、13位のマンチェスター・ユナイテッドはそれぞれ15位のエバートン、18位のウォルバーハンプトンと下位チームと対戦する。
シティは前節、アストン・ビラとのアウェイゲームに1-2で敗戦。MFフォーデンの今季リーグ戦初ゴールで最後に意地を見せたが、内容的には完敗だった。ディフェンスライン、中盤の構成力、インテンシティの低下に加え、好調時には理不尽にゴールを陥れる主砲ハーランドも元気なし。負傷者が若干復帰してきたが、公式戦12戦9敗のチームにポジティブな要素はほとんどない。そんななか、直近2試合ではアーセナル、チェルシー相手にゴールレスドローに持ち込んでいる堅守エバートンとの対戦は非常に厳しい戦いとなりそうだ。仮に、ここで公式戦4連敗となれば、トップ4フィニッシュにも暗雲たれ込めるだけになんとか勝ち点3を掴み取りたい。
一方、ユナイテッドもEFLカップでトッテナムに3-4、リーグ前節でボーンマスに0-3のスコアで連敗。マンチェスター・ダービー勝利の勢いを巻き返しに繋げられず。FWアマドやFWホイルンドといった選手が個で奮闘を見せるものの、チーム全体の機能不全に、ここ数試合ではセットプレーからの失点が重なっており、苦境が続く。指揮官アモリムからも構築途上の難しさを吐露する言葉も多く、劇的改善は見込めない状況。個々がファンダメンタルな部分でしっかりと戦いつつ、それをチームとしての結果に還元する形で勝ち点を積み上げたい。対戦相手のウルブスはヴィトール・ペレイラの初陣となったレスター戦で3-0の快勝を収めており、アモリム監督としては同じ途中就任の同胞指揮官対決は引き続きタフなモノになるはずだ。
そのマンチェスター勢と同様に苦しい戦いが続く11位のトッテナムは、4位と躍進するノッティンガム・フォレストとのアウェイゲームに臨む。前述のリバプール戦では中2日で同じスタメンで臨んだなか、首位チーム相手に3点を奪う意地は見せたものの、今季ワーストの6失点で急造ディフェンスラインが粉砕された。多くの離脱者の影響によって中3日でのアウェイゲームでもメンバーの入れ替えは難しいが、トップ4争いに踏みとどまる上で上位相手の勝利は必須。7試合停止からようやく復帰となるMFベンタンクール、負傷明けのDFウドジェらの活躍に期待したい。
一方、ユナイテッド、アストン・ビラ、ブレントフォード相手に複数得点を奪っての3連勝と絶好調のフォレストは2戦連発中のFWエランガに、相手が苦手とするセットプレーからしたたかにゴールをこじ開けて今季初の4連勝を果たしたい。
DF菅原由勢の所属する最下位のサウサンプトンは今節がユリッチ新体制の初陣となり、14位のウェストハムをホームで迎え撃つ。ラスク暫定体制で戦った前節のフルアム戦で菅原は右ウイングバックで先発起用となり0-0のドローに貢献。今回の初陣でもチャンスが与えられる可能性が高そうだ。
MF鎌田大地の所属する16位のクリスタル・パレスは、5位のボーンマスとのタフなアウェイゲームに挑む。鎌田がスタメン起用となった前節のアーセナル戦は1-5の大敗を喫し、チームとして6戦ぶりのリーグ敗戦。鎌田も守備に追われて持ち味を発揮し切れなかった。ボーンマス戦ではその日本人MFを含めチームとしてリバウンドメンタリティを示したい。
また、熾烈なトップ4争いに身を置く8位のニューカッスルと6位のアストン・ビラではマグパイズの主砲イサク、ビラのFWデュラン、ロジャーズら若手アタッカー陣の競演に大きな注目が集まる。
27日にはブライトン&ホーヴ・アルビオンvsブレントフォード、アーセナルvsイプスウィッチ・タウンの2カードが開催される。
前節、ウェストハムとの一戦を1-1のドローで終えた10位のブライトンは、5試合未勝利と急失速。全体のパフォーマンス自体はそこまで悪くないが、攻守両面で勝負の際で物足りない印象だ。そのなかで決定機という部分で課題を残すMF三笘薫には堅守速攻が徹底された曲者ブレントフォード相手に、決定的な仕事を期待したい。
3位のアーセナルは前節、パレス相手にFWガブリエウ・ジェズスの2ゴールを含む全ゴールに絡む活躍によってリーグ3戦ぶりの白星を奪取。ただ、同試合ではエースFWサカが右ハムストリングの負傷によって数週間単位の離脱という緊急事態が発生。また、FWスターリングの負傷離脱も明かされ、ここにきて前線の選手層に不安を抱える。降格圏の19位イプスウィッチとの対戦に関して大きな不安はないが、今後の戦いに向けてジェズスやFWトロサール、MFヌワネリら代役のパフォーマンスに注目したい。
《プレミアリーグ第18節》
▽12/26(木)
《21:30》
マンチェスター・シティ vs エバートン
《24:00》
ボーンマス vs クリスタル・パレス
チェルシー vs フルアム
ニューカッスル vs アストン・ビラ
ノッティンガム・フォレスト vs トッテナム
サウサンプトン vs ウェストハム
《26:30》
ウォルバーハンプトン vs マンチェスター・ユナイテッド
《29:00》
リバプール vs レスター・シティ
▽12/27(金)
《28:30》
ブライトン vs ブレントフォード
《29:15》
アーセナル vs イプスウィッチ
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【プレミアリーグ第17節プレビュー】ビッグ6直接対決に、アストン・ビラvsシティの上位対決
先週末に行われた第16節ではリバプールとアーセナルがドロー、マンチェスター・シティが敗戦を喫したなか、チェルシーが唯一の勝利で独り勝ちの一節となった。また、この間に降格圏に沈むサウサンプトン、ウォルバーハンプトンがマーティン監督、オニール監督の解任に踏み切った。 年末年始の超過密日程に突入する第17節では10位のトッテナムと首位のリバプールによる、ビッグ6対決が最注目カードとなる。 トッテナムは前節、サウサンプトン相手にMFマディソンの2ゴールなど前半に5ゴールを叩き込んで5-0の完勝。公式戦6試合ぶりの勝利を挙げると、直近のEFLカップではマンチェスター・ユナイテッドとの壮絶な打ち合いを4-3で制した。FWソランケの2ゴールなど3点を先行も、GKフォースターの軽率な連続ミスで1点差に迫られたが、後半終盤のひりひりする攻防をFWソン・フンミンの直接CK弾で制し公式戦連勝となった。首位チームと異なり、離脱者続出のチームはほぼメンバーの入れ替えなしで中2日のビッグマッチを戦うことになり、ホームといえども厳しい戦いが想定される。 一方、1試合未消化ながら2位のチェルシーに2ポイント差に迫られるリバプールは、ニューカッスル戦に続き前節のフルアム戦を2-2のドローで終えた。開始早々の失点にDFロバートソンの退場が響いたなか、2度のビハインドを追いつく気概を示したが、ホームで痛い取りこぼしに。 それでも、大幅なターンオーバーを敢行した直近のEFLカップ(カラバオカップ)準々決勝ではサウサンプトンに2-1の勝利。若手の積極起用にMF遠藤航を可変式のセンターバックで起用するオプションが見事に機能し、その日本代表がマン・オブ・ザ・マッチに輝いた一戦で白星を取り戻した。エースのFWサラーらが休養十分で臨む今回のアウェイゲームに弾みを付けている。 そのビッグ6直接対決に次ぐ注目カードは7位のアストン・ビラと5位のマンチェスター・シティが対峙する上位対決。 公式戦3連勝と復調気配を示したアストン・ビラだが、直近のノッティンガム・フォレストとの上位対決は物議を醸す判定の影響もあって1-2の惜敗。連勝がストップした。年内は今回のシティ戦からニューカッスル、ブライトン&ホーヴ・アルビオンとタフな相手との連戦となり、今回の試合では大不振の相手に勝ち点3をしっかりとつかみ取りたい。通常、上位対決では後ろ重心の戦いを選択するエメリ監督だが、ディフェンスラインに問題を抱える相手に対して、攻守両面で前がかりなアグレッシブなアプローチを期待したい。 一方、シティは直近のマンチェスター・ダービーを後半終盤の連続失点によってホームでまさかの1-2の逆転負け。公式戦連敗と泥沼の状況を抜け出せずにいる。さらに、今節に向けては守護神エデルソン、DFルベン・ディアス、DFアケが欠場見込みと、守備陣の苦難は続く。サスペンション明けのDFリコ・ルイスに加え、DFストーンズ、DFアカンジに復帰の希望はあるが、DFウォーカーを含めてコンディション面で大きな不安を抱えるなか、球際でタフに戦ってくる難敵とのアウェイゲームに臨む。 リーグ5連勝を含む公式戦8連勝と最も状態がいい2位のチェルシーは、フリードキン・グループへのクラブ売却が正式に完了した16位のエバートンと対戦。前節は曲者ブレントフォード相手に苦戦を強いられたものの、DFククレジャとFWジャクソンのゴールを守り切って2-1の勝利。また、カンファレンスリーグ(ECL)では格下シャムロック・ローバーズ相手にFWマルク・ギウのハットトリックの活躍などで5-1の完勝。リーグフェーズを全勝の首位で締めくくった。 レベルが落ちるECLを控えや若手のコンディション維持、経験を積ませる場としてうまく活用し、過密日程にも不安がないマレスカのチームは今回の一戦も主力がいい状態で臨めるはずだ。ただ、対戦相手は直近でアーセナルに引き分け、経営権移行後初のホームゲームというブーストがかかっており、気を引き締めて臨む必要はありそうだ。 首位チームにお付き合いする形で2試合連続ドロー中の3位アーセナルは、15位のクリスタル・パレスと公式戦連戦の2試合目に挑む。前節はエバートン相手に決定力を欠いてゴールレスドローに終わったが、ターンオーバーを敢行して臨んだEFLカップでは途中投入のMFウーデゴール、FWサカのお膳立てから、悩めるFWガブリエウ・ジェズスのハットトリックの活躍で3-2の逆転勝利。良い形で敵地でのダービー2戦目に臨めるはずだ。 一方、敗れたパレスはほぼ主力を起用したなかでの負けとなったが、不振のFWエンケティアにゴールが生まれた点は朗報だ。前回対戦の内容を踏まえて数人の入れ替えが見込まれる今回の一戦では、2戦連続途中出場のMF鎌田大地にもチャンスがありそうだ。 ダービーで会心の逆転勝ちを収めたが、前述のトッテナム戦の敗戦で復調ムードに水をさされた13位のマンチェスター・ユナイテッドは、6位に躍進のボーンマスというタフな相手とのホームゲームに臨む。ダービーでは粘りの守備に、FWアマドの土壇場PK奪取に逆転ゴールの活躍で勝ち切ったが、トッテナム戦では相手のミスを突いて3点を奪ったが、攻守両面で相手に上回られての妥当な敗戦だった。強豪相手の連戦で疲弊気味の状態で戦うチェリーズはインテンシティと推進力に長けた曲者だけに、課題の走力と切り替えの精度が試される一戦となる。 直近4戦未勝利と調子にかげりが見える9位のブライトンは、14位のウェストハムと対戦。前節はパレス相手にホームで1-3の敗戦。相手のオウンゴールで一矢報いたが、守備面の緩みに加えて、攻撃ではMF三笘薫を含めて決定力の部分で課題が露呈した。ボールを握って押し込める展開が想定されるなか、パレス戦の後半のようなハーフコートゲームで決め切れるか、相手が狙いとするロングカウンターにしっかり制限をかけられるかが、5戦ぶりの白星のカギを握る。 その他ではともに今季2人目の指揮官であるファン・ニステルローイ、ヴィトール・ペレイラが対峙する17位のレスター・シティと、19位のウォルバーハンプトンの下位対決、DF菅原由勢が所属しユリッチ新監督招へいが迫る最下位のサウサンプトンの戦いにも注目だ。 《プレミアリーグ第17節》 ▽12/21(土) 《21:30》 アストン・ビラ vs マンチェスター・シティ 《24:00》 ブレントフォード vs ノッティンガム・フォレスト イプスウィッチ vs ニューカッスル ウェストハム vs ブライトン 《26:30》 クリスタル・パレス vs アーセナル ▽12/22(日) 《23:00》 エバートン vs チェルシー フルアム vs サウサンプトン レスター・シティ vs ウォルバーハンプトン マンチェスター・ユナイテッド vs ボーンマス 《25:30》 トッテナム vs リバプール 2024.12.21 15:15 Sat3
【プレミアリーグ第18節プレビュー】ボクシング・デー開催! 好調同士のロンドンダービーら好カード満載
先週末に行われた第17節ではトッテナムとのド派手な打ち合いを制したリバプール、同じくアーセナルが大勝した一方、チェルシーはエバートン相手のゴールレスドローで足踏みに。さらに、不振のマンチェスター勢が揃って厳しい敗戦を喫している。 2カードを除き毎年恒例のボクシング・デー開催となる第18節はビッグ6直接対決こそないものの、ダービーや上位対決など好カード満載。そのなかで最注目は公式戦12戦無敗の2位チェルシー、リーグ5戦無敗の9位フルアムが激突するロンドン・ダービーだ。 チェルシーは前節、エバートンの堅守に手を焼き敵地で格下トフィーズにゴールレスドロー。これで公式戦連勝が「8」でストップしたが、再三のピンチを守護神サンチェスやDFアダラビオヨの好守で凌いで勝ち点1を持ち帰った点は評価すべきだ。ここ2試合ではMFパーマーら2列目の選手に少し疲労が見え始め、アタッキングサードでの連携面や質を含めて攻撃の停滞が見受けられるが、あくまで小さなボタンのかけ違いという印象だけに智将マレスカがきっちり修正を施してくるはずだ。 対するフルアムは5戦無敗の内訳は1勝4分けも、前節のサウサンプトン戦を除き対戦相手はトッテナム、アーセナル、リバプールという強豪で内容面に関しても勝ち点3を得られてもおかしくない素晴らしいものだった。今季は対戦相手に応じてより柔軟な戦いを見せるマルコ・シウバのチームは4バックと状況に応じた5バックで相手の攻撃を受け止めながら、サイドを起点としたカウンターが機能。勝負どころでは攻撃にもしっかりと人数をかけており、敵地で好調ブルーズを食う可能性は十分にある。 1試合未消化ながら首位のリバプールは、17位のレスター・シティ相手に連勝とともに前半戦首位ターン確定を狙う。前節のトッテナムとのアウェイゲームではFWサラーの2ゴール2アシストの圧巻の活躍を含め、スパーズとの打ち合いに6-3で完勝。3失点はいずれも不用意なものではあったが、手負いの相手を粉砕し、リーグ3戦ぶりの白星を挙げた。今回のホームゲームではファン・ニステルローイ新体制で上々のスタートも、直近2試合ではいずれも大量失点で連敗しているフォクシーズ相手にスパーズ戦同様の躍動感あるパフォーマンスで大勝を狙いたい。 ボクシング・デーで不振脱出の勝利がほしい7位のマンチェスター・シティ、13位のマンチェスター・ユナイテッドはそれぞれ15位のエバートン、18位のウォルバーハンプトンと下位チームと対戦する。 シティは前節、アストン・ビラとのアウェイゲームに1-2で敗戦。MFフォーデンの今季リーグ戦初ゴールで最後に意地を見せたが、内容的には完敗だった。ディフェンスライン、中盤の構成力、インテンシティの低下に加え、好調時には理不尽にゴールを陥れる主砲ハーランドも元気なし。負傷者が若干復帰してきたが、公式戦12戦9敗のチームにポジティブな要素はほとんどない。そんななか、直近2試合ではアーセナル、チェルシー相手にゴールレスドローに持ち込んでいる堅守エバートンとの対戦は非常に厳しい戦いとなりそうだ。仮に、ここで公式戦4連敗となれば、トップ4フィニッシュにも暗雲たれ込めるだけになんとか勝ち点3を掴み取りたい。 一方、ユナイテッドもEFLカップでトッテナムに3-4、リーグ前節でボーンマスに0-3のスコアで連敗。マンチェスター・ダービー勝利の勢いを巻き返しに繋げられず。FWアマドやFWホイルンドといった選手が個で奮闘を見せるものの、チーム全体の機能不全に、ここ数試合ではセットプレーからの失点が重なっており、苦境が続く。指揮官アモリムからも構築途上の難しさを吐露する言葉も多く、劇的改善は見込めない状況。個々がファンダメンタルな部分でしっかりと戦いつつ、それをチームとしての結果に還元する形で勝ち点を積み上げたい。対戦相手のウルブスはヴィトール・ペレイラの初陣となったレスター戦で3-0の快勝を収めており、アモリム監督としては同じ途中就任の同胞指揮官対決は引き続きタフなモノになるはずだ。 そのマンチェスター勢と同様に苦しい戦いが続く11位のトッテナムは、4位と躍進するノッティンガム・フォレストとのアウェイゲームに臨む。前述のリバプール戦では中2日で同じスタメンで臨んだなか、首位チーム相手に3点を奪う意地は見せたものの、今季ワーストの6失点で急造ディフェンスラインが粉砕された。多くの離脱者の影響によって中3日でのアウェイゲームでもメンバーの入れ替えは難しいが、トップ4争いに踏みとどまる上で上位相手の勝利は必須。7試合停止からようやく復帰となるMFベンタンクール、負傷明けのDFウドジェらの活躍に期待したい。 一方、ユナイテッド、アストン・ビラ、ブレントフォード相手に複数得点を奪っての3連勝と絶好調のフォレストは2戦連発中のFWエランガに、相手が苦手とするセットプレーからしたたかにゴールをこじ開けて今季初の4連勝を果たしたい。 DF菅原由勢の所属する最下位のサウサンプトンは今節がユリッチ新体制の初陣となり、14位のウェストハムをホームで迎え撃つ。ラスク暫定体制で戦った前節のフルアム戦で菅原は右ウイングバックで先発起用となり0-0のドローに貢献。今回の初陣でもチャンスが与えられる可能性が高そうだ。 MF鎌田大地の所属する16位のクリスタル・パレスは、5位のボーンマスとのタフなアウェイゲームに挑む。鎌田がスタメン起用となった前節のアーセナル戦は1-5の大敗を喫し、チームとして6戦ぶりのリーグ敗戦。鎌田も守備に追われて持ち味を発揮し切れなかった。ボーンマス戦ではその日本人MFを含めチームとしてリバウンドメンタリティを示したい。 また、熾烈なトップ4争いに身を置く8位のニューカッスルと6位のアストン・ビラではマグパイズの主砲イサク、ビラのFWデュラン、ロジャーズら若手アタッカー陣の競演に大きな注目が集まる。 27日にはブライトン&ホーヴ・アルビオンvsブレントフォード、アーセナルvsイプスウィッチ・タウンの2カードが開催される。 前節、ウェストハムとの一戦を1-1のドローで終えた10位のブライトンは、5試合未勝利と急失速。全体のパフォーマンス自体はそこまで悪くないが、攻守両面で勝負の際で物足りない印象だ。そのなかで決定機という部分で課題を残すMF三笘薫には堅守速攻が徹底された曲者ブレントフォード相手に、決定的な仕事を期待したい。 3位のアーセナルは前節、パレス相手にFWガブリエウ・ジェズスの2ゴールを含む全ゴールに絡む活躍によってリーグ3戦ぶりの白星を奪取。ただ、同試合ではエースFWサカが右ハムストリングの負傷によって数週間単位の離脱という緊急事態が発生。また、FWスターリングの負傷離脱も明かされ、ここにきて前線の選手層に不安を抱える。降格圏の19位イプスウィッチとの対戦に関して大きな不安はないが、今後の戦いに向けてジェズスやFWトロサール、MFヌワネリら代役のパフォーマンスに注目したい。 《プレミアリーグ第18節》 ▽12/26(木) 《21:30》 マンチェスター・シティ vs エバートン 《24:00》 ボーンマス vs クリスタル・パレス チェルシー vs フルアム ニューカッスル vs アストン・ビラ ノッティンガム・フォレスト vs トッテナム サウサンプトン vs ウェストハム 《26:30》 ウォルバーハンプトン vs マンチェスター・ユナイテッド 《29:00》 リバプール vs レスター・シティ ▽12/27(金) 《28:30》 ブライトン vs ブレントフォード 《29:15》 アーセナル vs イプスウィッチ 2024.12.26 18:22 Thu4
三笘薫の『EA SPORTS FC 24』での能力値が判明!自身でも予想、「もう少し高くして欲しかった」と不満の能力は?
ブライトン&ホーヴ・アルビオンの日本代表MF三笘薫がプレミアリーグの公式YouTubeチャンネルに出演。29日発売のサッカーゲーム『EA SPORTS FC 24』での自身の能力値を予想した。 長年『FIFA』シリーズを手掛けてきた『EA』だが、『FIFA23』を最後にシリーズを終了。その後継シリーズとして『EA SPORTS FC』が開発され、その第1作目として『EA SPORTS FC 24』が29日に発売される。 今作では、『FIFA』シリーズ同様に、各選手にペース(スピード)、シュート、パス、ドリブル、ディフェンス、フィジカルの能力値が1~99の間で設定されており、その数値をもとにレーティング(総合能力値)が設定されている。 その中で、前作で「82」だったペースについては「86」と予想した中で実際には「84」。三笘は「グッド!」と反応したうえで、「現代のサッカーはスピードが命ぐらい大事だと思うので、僕のプレースタイル的にもこれが無いとやっぱりドリブルは通用しないので必須かなと思っています」とスピードの重要性を語った。 また、前作で「69」だったシュートは「72」と控えめな予想。「73」という実際の能力値にも納得の様子だった。 ただ、前作「68」のパスに関しては「75」予想の「74」。「もう少し高くして欲しかった」としつつも「まずは前向きに良い位置でボールを受けれることを考えていて、ボールを受けたあとはまずドリブルをすべきかパスをすべきかというところを考えますし、一番良い選択肢を考えるようにはしています。よりゴールに直結するようなプレーを考えています」とボールの貰い方で意識することを明かしている。 攻撃的な選手はかなり低めの数値が設定されることの多いディフェンスは、「53」から「57」という結果に。三笘自身の予想は「63」であり、実際のプレーを見ても守備意識の高さはもっと高そうにも見えるが、ゲームの性質上は仕方がなさそうだ。 前作で「62」だったフィジカルについては、「70」と予想した中で「65」という数値に。全体的に厳しめの評価だが、「体の使い方、特に上半身の使い方については上手い方だと思っているので、力を逃がすことは得意かなというのと、なるべく相手に当たらないようにというポジショニングだったり判断は大事かなと思っています」と自信をのぞかせた。 最後に、三笘の最大の武器ともいえるドリブルの能力値。前作は「77」という数値だった中で今作は「85」へとアップ。三笘自身も「85」と予想し、見事な的中には大きな盛り上がりを見せ、三笘も「ベリーハッピー」と能力アップを喜んでいた。 ゲーム内でも高めの評価を得た三笘だが、苦戦した選手について問われると「1人選ぶのは難しいですけど、どのチームのDFも強い選手なので、色んな対策を練るかプレーの選択をしないといけないと思っています。特にイングランド代表のサイドバックの選手はすごく良い選手が多くて、そういった選手たちは手強かったイメージがあります」と答えている。 苦戦した理由についても「凄く速いスピードを持っていますし、フィジカル的なところも強いですし、やっぱり自分より足の速い選手はなかなか難しいのと、やっぱり準備がしっかりしているなというところです」と分析していた。 これらの能力値を総合化したレーティングについては「74」から「80」へと大きくアップ。三笘自身もその能力に納得しているようだった。 <span class="paragraph-title">【動画】三笘薫の『EA SPORTS FC 24』での能力値はこちら(3:47~)</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="O9Naiyn0bQo";var video_start = 227;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2023.09.15 11:55 Fri5
なでしこジャパンMF三浦成美がワシントン・スピリットへ完全移籍! NWSL間での移籍に
なでしこジャパンのMF三浦成美(27)がアメリカのワシントン・スピリットに完全移籍することになった。 ナショナル・ウーマンズ・サッカーリーグ(NWSL)に所属するスピリットは17日、ノースカロライナ・カレッジから三浦のフリートランスファー加入を発表。契約期間は2年となるが、1年の延長オプションが付帯している。 2024シーズンのNWSLで2位となった首都クラブへの加入に際して三浦は、「このチームとの新たな旅、そしてワシントンDCのファンに会えることを楽しみにしています。レッツ・ゴー、スピリット!」とコメントしている。 2023年から2年間在籍したノースカロライナではNWSLで通算61試合に出場し、2ゴールと4アシストを記録。加入1年目にはNWSLチャレンジカップ優勝に貢献していた。 三浦は日テレ・メニーナから日テレ・ベレーザ(現日テレ・東京ヴェルディベレーザ)に昇格。ブライトン&ホーヴ・アルビオンで活躍する日本代表MF三笘薫とは実家が近く幼馴染としても知られている。 中学入学と同時にメニーナに入団。若くしてその才能を見出され、世代別の日本女子代表はU-16から経験。現在は日本女子代表として活躍している。 2019年の女子ワールドカップに出場した他、2021年の東京オリンピックにも出場。なでしこジャパンとして31試合に出場し1得点を記録している。 2024.12.18 15:11 Wedチェルシーの人気記事ランキング
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元スペイン代表FWジエゴ・コスタ(35)はコンディション維持が困難になっている様子。ブラジル『グローボ』が伝えている。 ブラジル出身の元スペイン代表FW、ジエゴ・コスタ。アトレティコ・マドリーに栄冠をもたらし、チェルシーでも活躍したなか、現在は母国に戻り、2024シーズンからは名門グレミオで慣れ親しんだ背番号「19」を背負う。 そんなジエゴ・コスタも10月で36歳。 元々ケガが少なくないなか、2024年はグレミオ加入当初の州選手権でゴール量産も、国内リーグ開幕後は第2〜3節を筋肉系トラブルで欠場。復帰した4節で退場処分を受けると、処分が明ける前に股関節を負傷…8月中旬まで、およそ3カ月欠場することとなった。 さらに、8月8日のコリンチャンス戦で復帰も、続く18日のバイーア戦を最後に2試合で再び離脱。代表ウィーク明け初戦となる9月15日の試合も復帰不可とされ、そもそも1カ月弱、戻る見通しが立っていない。 ジエゴ・コスタの長期離脱中、グレミオはデンマーク代表FWマルティン・ブライトバイテが加入。こちらの元バルセロナ戦士はデビューからリーグ戦3試合3得点とパーフェクトにフィットしており、1年契約の元スペイン代表FWは今季限りでお役御免と見るべきなのか。 コンディションの維持が難しくなっているジエゴ・コスタである。 <span class="paragraph-title">【動画】38歳フッキの悪魔的FK ポストに当たってからの跳ね返り速度が異常</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="pt" dir="ltr">Essa falta do Hulk mataria alguém. <a href="https://t.co/IyxHMVbHYD">pic.twitter.com/IyxHMVbHYD</a></p>— Curiosidades Brasil (@CuriosidadesBRL) <a href="https://twitter.com/CuriosidadesBRL/status/1833342975973146805?ref_src=twsrc%5Etfw">September 10, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.09.11 20:56 Wed2
ECLリーグフェーズが終了…チェルシーが全勝で首位通過、日本人選手では小杉&森下がトップ8フィニッシュ
19日、ヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)のリーグフェーズ第6節が欧州各地で行われ、最終順位が確定した。 今大会の優勝候補筆頭でここまで唯一の全勝チームだったチェルシーはシャムロック・ローバーズとのホームゲームを、マルク・ギウのハットトリックの活躍などで5-1の圧勝。6戦全勝でリーグフェーズを首位で突破した。 ラウンド16へストレートインとなるトップ8はチェルシーに続いてヴィトーリア・ギマランイス、フィオレンティーナ、ラピド・ウィーン、小杉啓太の所属するユールゴーデン、ルガーノ、森下龍矢の所属するレギア・ワルシャワ、セルクル・ブルージュが入った。 その他の日本人所属クラブでは、渡辺剛とシュミット・ダニエルの所属するヘントは17位で決勝トーナメントのプレーオフにノンシードでの進出に。小田裕太郎の所属するハーツは25位、田中亜土夢の所属するヘルシンキは30位で共に敗退となった。 その他ではレアル・ベティス、ハイデンハイムの5大リーグ勢、パナシナイコスらがプレーオフ進出となった。 リーグフェーズ最終順位および最終節の結果は以下の通り。 ◆リーグフェーズ 最終順位 1.チェルシー 18pt 2.ヴィトーリア・ギマランイス 14pt 3.フィオレンティーナ 13pt※+11 4.ラピド・ウィーン 13pt※+6 5.ユールゴーデン 13pt※+4 6.ルガーノ 13pt※+4 7.レギア・ワルシャワ 12pt 8.セルクル・ブルージュ 11pt※+7 ――ラウンド16(シード)―― 9.ヤギエロニア 11pt※+5 10.シャムロック・ローバーズ 11pt※+3 11.アポエル 11pt※+3 12.パフォス 10pt※+4 13.パナシナイコス 10pt※+3 14.オリンピア・リュブリャナ 10pt※+1 15.レアル・ベティス 10pt※+1 16.ハイデンハイム 10pt※0 ――決勝T PO(シード)―― 17.ヘント 9pt 18.コペンハーゲン 8pt※-1 19.ヴィキングル・レイキャヴィーク 8pt※-1 20.ボラツ 8 pt※-3 21.NKツェリェ 7pt※0 22.オモニア・ニコシア 7pt※0 23.モルデ 7pt※-1 24.TSC 7pt※-3 ――決勝T PO(ノンシード)―― 25.ハーツ 7pt※-3 26.イスタンブールBBSK 6pt※-3 27.ムラダー 6pt※-3 28.アスタナ 5pt※-4 29.ザンクト・ガレン 5pt※-8 30.ヘルシンキ 4pt※-6 31.FCノアー 4pt※-10 32.ザ・ニュー・セインツ 3pt※-5 33.ディナモ・ミンスク 3pt※-9 34.ラーンFC 3pt※-9 35.LASK 3pt※-10 36.FCペトロクブ 2pt ※は得失点差、順位決定は総得点、アウェイゴール数 ◆リーグフェーズ最終節 結果 ▽12/19(木) チェルシー 5-1 シャムロック・ローバーズ ハイデンハイム 1-1 ザンクト・ガレン アポエル 1-1 アスタナ セルクル・ブルージュ 1-1 イスタンブールBBSK ユールゴーデン 3-1 レギア・ワルシャワ ルガーノ 2-2 パフォス ボラツ 0-0 オモニア・ニコシア TSC 4-3 FCノアー ハーツ v2-2 FCペトロクブ ヤギエロニア 0-0 オリンピア・リュブリャナ ラーンFC 1-0 ヘント LASK 1-1 ヴィキングル・レイキャヴィーク モルデ 4-3 ムラダー NKツェリェ 3-2 ザ・ニュー・セインツ パナシナイコス 4-0 ディナモ・ミンスク ベティス 1-0 ヘルシンキ ラピド・ウィーン 3-0 コペンハーゲン ヴィトーリア・ギマランイス 1-1 フィオレンティーナ 2024.12.20 07:46 Fri3
好調チェルシーで稼働叶わぬキャプテン…チーム練習に部分合流も公式戦復帰はいつ?
チェルシーのエンツォ・マレスカ監督が、チームの負傷者情報をアップデートした。イギリス『90min』が伝える。 現在プレミアリーグで2位、復権に向け、このところは順調に白星を積み重ねるチェルシー。 しかし、そんなチームのキャプテンたるイングランド代表DFリース・ジェームズは“今シーズンも”ケガがち。過去2年でシーズンの半分も稼働できていないなか、今季もここまで4試合241分間のプレーにとどまっている。 最後の出場は11月11日、アーセナル戦。 マレスカ監督によると、リース・ジェームズは痛めたハムストリングがある程度治癒し、ここに来てランニングを再開。「明日(21日)からチームセッションの一部にも加わるよ」と語る。 しかし、「だからといって次の試合、その次の試合で帰ってくるわけではない。明日の練習再開はコンディションを整えるものであり、本格的な復帰の足掛かりとするものだ。ゆっくりゆっくり帰ってくるだろう」ともコメントした。 やはり、リース・ジェームズの公式戦復帰は数週間先で、もちろん年内は不可。 相次ぐ負傷により、2022年カタールW杯を断念…気づけば2年近くイングランド代表から遠ざかるリース・ジェームズ。万全なら世界トップクラスの右サイドバックだが、1年間のフル稼働は、この先も望めないだろう。 なお、マレスカ監督はDFヴェスレイ・フォファナ、DFブノワ・バディアシルの年内残り3試合欠場も明言し、ドーピング検査陽性判定のFWミハイロ・ムドリクについては「今話せることはない」と言及を避けている。 2024.12.21 15:10 Sat4
堅守エバートンに大苦戦でドローのチェルシー、公式戦連勝が「8」でストップ…【プレミアリーグ】
プレミアリーグ第17節、エバートンvsチェルシーが22日にグディソン・パークで行われ、0-0のドローに終わった。 リーグ5連勝を含む公式戦8連勝と絶好調の2位チェルシーは、フリードキン・グループへのクラブ売却が正式に完了した16位のエバートンとのアウェイゲームでさらなる連勝を目指した。前節、曲者ブレントフォードも2-1で競り勝ったチームは、主力を温存したカンファレンスリーグ(ECL)をマルク・ギウのハットトリックの活躍などで5-1の完勝。リーグフェーズを全勝の首位で締めくくった。 今回の一戦では前節退場のククレジャが不在のほか、ラヴィアやリース・ジェームズ、フォファナが欠場となったが、パーマーやジャクソン、コルウィルらECLで温存された主力が休養十分でスタメンに名を連ねた。 暴風雨の厳しいコンディションで幕を開けた一戦。前半は風下での戦いとなったチェルシーは、地上でボールを動かしながら右サイドのペドロ・ネトを起点にシュートシーンを作り出していく。 互いに相手の出方を窺った後は、エバートンが球際の勝負で互角以上に奮闘したこともあり、試合は膠着状態に。それでも、26分には右サイドのスペースへ飛ぶ出したパーマーの正確なグラウンダークロスに反応したゴール前のジャクソンがうまくタイミングを合わせて右足シュート。だが、これはGKピックフォードの守備範囲で見事な反応によってはじき出された。 さらに、31分には左CKの場面でエンソ・フェルナンデスのクロスをファーのジャクソンが頭で合わすが、これは惜しくも右ポストを叩き、こぼれに詰めたグストもGKピックフォードの勇猛果敢な飛び出しに阻まれた。 守備が機能するものの、なかなか攻撃に出られないエバートン。だが、37分にはドゥクレが馬力のある仕掛けからボックス手前まで運んでペナルティアーク付近のマンガラへ丁寧な横パス。マンガラがすかさず腰の捻りを利かせた右足シュートを枠の左隅へ飛ばすが、ここはGKロベルト・サンチェスのビッグセーブに阻まれた。 前半終盤にかけては完全に押し込む形となったチェルシーだったが、前半はエバートンの堅守に対してジャブを打ち続けるにとどまり、ゴールレスで試合を折り返した。 互いに選手交代なしで臨んだ後半はエバートンにいきなりの決定機。50分、左サイド深くに抜け出したエンディアイエからの正確な折り返しをファーで収めたハリソンがすかさず左足シュート。だが、ここはGKサンチェスの足を使った見事なセーブに阻まれる。 このピンチを凌いだアウェイチームは前半同様にボールを保持して押し込む形を作り出す。だが、ファイナルサードで高い集中力と強度を見せるエバートンの壁は厚く、流れの中ではほとんど決定機を作れず。また、セットプレーの場面でも前節アーセナル相手に耐え抜いたトフィーズにことごとく撥ね返される。 膠着状態が続くなか、両ベンチは70分過ぎに動く。エバートンはヤング、キャルバート=ルーウィン、ハリソンと疲労が見えた選手を下げてコールマン、リンドストローム、ベトとフレッシュな選手を投入。対するチェルシーはジャクソン、ネトを諦めてエンクンク、マドゥエケを投入した。 この交代直後の76分にはエバートンにビッグチャンス。右サイド深くに抜け出したリンドストロームの高速クロスをGKサンチェスが触ってボックス中央にこぼれると、これをエンディアイエが至近距離からシュート。だが、万事休すかに思われたこの場面はDFアダラビオヨが気迫のシュートブロックで撥ね返した。 ゴールレスのまま迎えた最終盤も一進一退の攻防が繰り広げられ、エバートンがよりゴールに迫る場面を作り出したが、試合はこのままタイムアップを迎えた。 この結果、アーセナル戦に続き堅守光ったトフィーズの牙城を破れなかったチェルシーのリーグ連勝と公式戦連勝がストップ。暫定首位浮上のチャンスを逃した。 エバートン 0-0 チェルシー 2024.12.23 01:00 Mon5