江坂任が決勝点アシスト! 蔚山HDがACLE6戦目で遂に初勝利、上海申花は逆転負け【ACLE2024-25】

2024.12.04 23:07 Wed
江坂任はACLE初勝利に導くアシストを記録
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江坂任はACLE初勝利に導くアシストを記録
4日、AFCチャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)リーグステージ第6節の上海申花vs蔚山HD FCの試合が上海体育場で行われ、1-2で蔚山が勝利した。

ここまで2勝で勝ち点7の上海申花と5連敗で最下位の蔚山HDの戦い。蔚山のMF江坂任はこの試合も先発出場した。

勝利して上位に食い込みたい上海と、とにかく初勝利が欲しい蔚山。ただ、蔚山は6名のベンチメンバーとアウェイゲームで選手を絞ってきた。
ボールポゼッションは蔚山が優勢な一方で、上海は中盤での集中した守備で何度もボールをインターセプト。デュエルでも上海が上回っていくと先にスコアを動かしたのは上海だった。

23分、左CKを獲得するとシェ・ポンフェイのクロスをアンドレ・ルイスがヘッド。これがゴール左に決まり、上海が先制に成功する。
先制した上海は多くの手数をかけずに素早く攻撃を仕掛ける形に。蔚山はボールを繋いでいくが、精度を欠いてしまい、決定機を作るに至らない。

1-0で迎えた後半も同じ構図で進んでいく。すると51分、マレレがドリブルで持ち出してボックス内に入るも蔚山がブロック。なんとか凌いでいく。

蔚山は54分にチャンス。波状攻撃を仕掛けると、ボックス内右でパスを受けたグスタフ・ルドヴィグソンが抜け出しシュートも、枠の左に外れてゴールとはならない。

攻勢を強めていく蔚山は、前からのプレスをやめないでいると56分にチャンス。相手のバックパスをヤゴ・カリエロが猛然と追いかけると、GKバオ・ヤーションと接触。VARチェックも入りPKが与えられると、ヤゴ・カリエロが落ち着いてゴール右に流し込み、蔚山が同点に追いつく。

しかし61分に上海がチャンス。左CKからのクロスをファーサイドで折り返すと、ジャン・シェンロンが押し込むがGKチョ・ヒョヌが触り左ポストを叩く。跳ね返りがゴールに入りそうだったが、江坂がこれをクリア。VARチェックでもノーゴールとなり事なきを得る。

すると66分、蔚山は右CKを獲得すると江坂のクロスをボックス内でカン・ミヌが豪快ヘッド。これが決まり、蔚山が逆転に成功する。

今大会初勝利が見えてきた蔚山だったが、後半アディショナルタイム2分に大ピンチ。ボックス内左を仕掛けたフェイ・ナンドゥオが仕掛けると、ユン・イルロクが対応。フェイ・ナンドゥオが倒されたが、これはノーファウルとなった。

アディショナルタイム5分には左サイドからのクロスをキャハス・マレレがヘッドも、GKチョ・ヒョヌがセーブ。さらにアディショナルタイム6分には、左サイドの崩しからシュ・ハオヤンのクロスをアンドレ・ルイスが押し込みにいくが、蔚山が身体を張って守っていく。

最後まで上海が同点を目指していったが、蔚山が最後まで凌ぎ1-2で勝利。今大会初勝利を遂に記録した。


上海申花 1-2 蔚山HD
【上海】
アンドレ・ルイス(前23)
【蔚山】
ヤゴ・カリエロ(後12)[PK]
カン・ミヌ(後21)

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【J1クラブ通信簿】不安定さを拭えず、12戦未勝利&最下位でのJ2降格と最悪の結末《大宮アルディージャ》

▽歴史が動き、シーズンが閉幕した2017明治安田生命J1リーグ。最終節まで優勝争い、残留争いが繰り広げられ、最後まで目が離せない白熱したシーズンとなった。 ▽「DAZN」マネーにより、シーズンの成績で今後のクラブ強化に大きな影響を及ぼすこととなった2017シーズン。超ワールドサッカー編集部は、J1全18クラブを総括。トピックやチームMVP、補強成功度、総合評価で振り返る。第1弾は失意の最下位でのJ2降格となった大宮アルディージャを総括する。 <hr><span style="font-weight:700;">◆シーズン振り返り</span> <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/20171206omiya_2.jpg" style="max-width: 100%;" class="yui-img"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.</div> <hr><span style="font-weight:700;">【主なトピック】</span> ●わずか1得点で開幕6連敗 ●2度指揮官を交代し元鹿島指揮官の石井正忠監督にラスト3を託す ●12戦勝利なしの最下位でJ2降格<hr>▽苦難のスタートとなった2017シーズン。開幕当初からメンバーを固定することができず、攻撃の形が全く作れないままシーズンイン。昨シーズン見せた堅守も発揮できず、わずか1得点で開幕6連敗を喫した。第9節の浦和レッズとの“さいたまダービー”でシーズン初勝利を挙げるも勢いは続かず、第13節の柏レイソル戦はミスがらみで大敗。渋谷洋樹監督がこの試合を最後に解任され、コーチの伊藤彰氏が監督に就任した。 ▽伊藤監督は初戦のサガン鳥栖戦で引き分ける(1-1)と、続くアルビレックス新潟戦(〇2-1)、サンフレッチェ広島戦(〇3-0)と連勝。残留に向けて勢いに乗るかと思われたが、その後は自滅する試合も散見され結果が出ず。第22節の新潟戦(〇1-0)での勝利が最後となり、第31節のセレッソ大阪戦後に解任となった。 ▽ラスト3試合を任された石井監督だったが、崩壊したチームを立て直すことは容易ではなく、3試合で8失点無得点。さらに、驚異的な追い上げを見せた新潟にも抜かれ、最下位でJ2降格となった。 ▽最終節では、2004年にJ1昇格を決めた“同期”である川崎フロンターレに大敗すると、初タイトルとなる逆転でのJ1優勝、FW小林悠の得点王&初ハットトリックを目の前で見ることに。厳しいシーズンを象徴するかのようなシーズン閉幕となった。 <span style="font-weight:700;">◆チームMVP</span><div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/20171206omiya_3.jpg" style="max-width: 100%;" class="yui-img"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>MF江坂任(25) 明治安田生命J1リーグ34試合出場(先発34試合)/7得点<hr>▽最下位でのJ2降格が決定したチームにおけるMVPは「該当者なし」と言いたいところ。強いて挙げるのであれば、全試合先発出場を果たし、チーム最多の7得点と気を吐いた江坂だろう。 ▽加入1年目となった昨シーズンもトップやサイドハーフなど様々なポジションでプレーしたが、今シーズンはより役割が不明確になった印象。ゴールを奪うことに集中させることができていれば、降格という結果は免れたかもしれない。 ▽得点、崩し、組み立てと多くのタスクを与えられたことで、徐々にゴールから離れた位置でプレーすることになってしまったのは残念であり、今後はよりボックス付近でのプレーを期待したい。それでも、シーズン5勝のうち3試合で得点を奪っていることを考えると、エースとしての役割は多少果たしたとも言えるだろう。 <span style="font-weight:700;">◆補強成功度 「E」</span>(評価:S〜E)<div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/20171206omiya_4.jpg" style="max-width: 100%;" class="yui-img"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>▽シーズン開幕前に獲得したMF茨田陽生、MF長谷川アリーアジャスール、MF瀬川祐輔、FW大前元紀の移籍加入組では、茨田が唯一レギュラーとしてプレー。瀬川は度重なるケガで計算が立たなかった。フィニッシャーとして期待された大前も25試合で2得点と寂しい結果となった。長谷川もベンチ入りする機会は多かったが、試合で起用される回数は少なかった。 <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/20171206omiya_5.jpg" style="max-width: 100%;" class="yui-img"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>▽監督交代後に迎えた夏の補強では、DFキム・ドンス、MFカウエ、FWマルセロ・トスカーノを補強。キム・ドンスは出場がないままシーズンを終え、カウエは14試合1得点、マルセロ・トスカーノは15試合1得点に終わった。残留争いを繰り広げていたライバルクラブに比べ、夏に補強した選手が結果を残せなかった大宮。チームの方向性が決まっていないことが大きく影響したのか、補強はシーズン通して成功したとは言い難い。 <span style="font-weight:700;">◆総合評価 「E」</span>(評価:S〜E)<div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/20171206omiya_6.jpg" style="max-width: 100%;" class="yui-img"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>▽昨シーズンはクラブ史上最高位のJ1で5位という結果を残した大宮。選手の入れ替え、スタイルの変更などはあったにせよ、最下位でのJ2降格は評価に値しない。 ▽今シーズンの最大の問題は、セカンドプランがなかったこと。そして、軸となる戦い方を確立できないままシーズンインし、結局最後まで見つけられなかったことだ。 ▽失点の多さが目立ち、守備面に目が行きがちだが、大宮の最大のウィークポイントは攻撃面だ。フィニッシュの精度、得点を奪う形がなかった。そして最大の課題は、単純な「ミス」が散見されたこと。1つ1つのプレーに丁寧さが欠け、攻撃が中途半端に終わってしまうことで、相手の逆襲を受けて失点するといった形が幾度となく見られた。 ▽また、「スピード」が欠けていることもシーズンを難しくした要因と考えられる。パス、プレー判断、オフザボールの動き、攻守の切り替え…単純な走力としての「スピード」も足りていない印象だった。特に、上位陣との戦いでは大きな差を感じたはず。チーム力のなさが最下位になった要因だろう。 ▽最悪の形でシーズンを終え、来シーズンは再びJ2に戦いの場を移す。石井監督の続投も発表され、的確な戦力の維持と補強、そしてコーチングスタッフの招へいと、石井監督がチーム作りをできる環境を整えることが重要だ。 ▽そしてなにより、J1に1年で戻るのではなく、J2に降格しないチームの土台を作れるかどうか。「クラブ」が明確なビジョンを示し、“勝者のメンタリティ”を持つ石井監督とともに選手、スタッフ、ファン・サポーターが真剣に取り組むことができれば、自ずと望んでいる結果がついてくるだろう。 2017.12.06 21:30 Wed
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柏新加入選手10名が抱負…天皇杯決勝を戦ったパク・ジョンスは欠席

▽柏レイソルは10日に新体制発表会見を開き、2018シーズンにおける各選手の背番号を発表した。 ▽今シーズンから柏に加入するのは、GK猿田遥己、DFパク・ジョンス、DF宮本駿晃、DF中川創、DF亀川諒史、MF小泉慶、MF江坂任、MF田中陸、MF澤昌克、FW山崎亮平、FW瀬川祐輔の11名。元日に天皇杯決勝を戦った影響で欠席となったパク・ジョンスを除く10名がそれぞれ質疑応答に応じ、抱負を語った。 <span style="font-weight:700;">◆FW山崎亮平</span>(柏レイソル)<div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/kashiwa_yamazaki_tw.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>「アルビレックス新潟から来ました山崎亮平です。柏レイソルのために全力で戦いますので応援よろしくお願いします」 <span style="font-weight:700;">──日立台ではどんなプレーを見せたいか</span> 「ドリブルもそうですし、チームに貢献するプレーをできればと思っています」 <span style="font-weight:700;">──地元が千葉県ということで友人からも観てもらえる機会が増えそうだが</span> 「そうですね。ピッチに立っているところを観てもらえるように頑張ります」 <span style="font-weight:700;">◆MF小泉慶</span>(柏レイソル)<div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/kashiwa_koizumi_tw.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>「アルビレックス新潟から来ました小泉慶です。1日でも早くチームの勝利に貢献できるように頑張りますので応援よろしくお願いします」 <span style="font-weight:700;">──初めての移籍となったが</span> 「緊張しています」 <span style="font-weight:700;">──流通経済大柏高校出身ということで街には馴染んでいると思うが</span> 「そうですね。新鮮さはそんなに無いですね(笑)」 <span style="font-weight:700;">──ここのキャプテン(MF大谷秀和※柏レイソルユース在籍、流通経済大柏高校に通学)は高校の先輩でもありますね?</span> 「大先輩なのでしっかりと背中を見て頑張りたいです」 <span style="font-weight:700;">──ボランチでコンビを組むこともあると思うが</span> 「攻撃でも守備でもがむしゃらに戦う姿を見せたいと思います」 <span style="font-weight:700;">──球際の強さや激しいプレーはACLでも生きると思うが</span> 「ガツガツいきたいと思います」 <span style="font-weight:700;">◆FW瀬川祐輔</span>(柏レイソル)<div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/kashiwa_segawa_tw.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>「大宮アルディージャから来ました瀬川祐輔です。1つでも多くのタイトルを獲るために貢献できるよう日々努力していきたいと思います。応援よろしくお願いします」 <span style="font-weight:700;">◆MF江坂任</span>(柏レイソル)<div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/kashiwa_esaka_tw.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>「同じく大宮アルディージャから移籍してきました江坂任です。自分の特徴である攻撃の部分でチームに貢献できるように頑張ります。一緒に戦ってください」 <span style="font-weight:700;">──お二人はザスパクサツ群馬から大宮を経由しており、仲が良いと聞いてるが、お互いのことを紹介して頂きたいのですが</span> 江坂「えーっと・・・。(笑)」 <span style="font-weight:700;">──普段一緒に居る時間は長いか</span> 江坂「まあそうですね。ご飯とかは行きます」 <span style="font-weight:700;">──瀬川選手、江坂選手はどんな人か?</span> 瀬川「良いお兄ちゃんです(笑)」 <span style="font-weight:700;">──プレーヤーとしてはどうか</span> 瀬川「僕とはプレースタイルが違いますし、僕に持ってない技術があります。僕が言うのもおこがましいですけど、得点をたくさん奪える選手で見本になります。まあ目標です(笑)」 <span style="font-weight:700;">──江坂選手は10番を背負うことになったが</span> 江坂「この番号を付けたからには結果にこだわらなくてはいけません。自分が勝利に導くくらいの気持ちでいなくてはいけないと思います」 <span style="font-weight:700;">──改めてサポーターにどんなところを見て欲しいか</span> 江坂「自分の攻撃的な部分とゴールに直結するプレーを見せたいです」 瀬川「ケガをしないことを念頭に置きながら、ゴールに向かう動き出しの部分で戦う姿勢を見せたいです」 <span style="font-weight:700;">◆GK猿田遥己</span>(柏レイソル)<div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/kashiwa_saruta_tw.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>「柏レイソルU-18から来ました猿田遥己です。チームに貢献できるように頑張りますので応援よろしくお願いします」 <span style="font-weight:700;">◆DF中川創</span>(柏レイソル)<div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/kashiwa_nakagawa_tw.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>「同じく柏レイソルU-18から来ました中川創です。素晴らしいセンターバックの先輩たちを見ながら日々成長して、チームの力になれるように頑張ります」 <span style="font-weight:700;">◆DF宮本駿晃</span>(柏レイソル)<div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/kashiwa_miyamoto_tw.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>「柏レイソルU-18から来ました宮本駿晃です。チームの力になれるように頑張っていきます。応援よろしくお願いします」 <span style="font-weight:700;">◆MF田中陸</span>(柏レイソル)<div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/kashiwa_tanaka_tw.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>「同じく柏レイソルU-18から来ました田中陸です。少しでも早くチームに貢献できるよう頑張ります。よろしくお願いします」 <span style="font-weight:700;">──猿田選手は盛り上げ役という一面があるそうだが</span> 田中「そうですね…(笑) いつも中心にいる存在です」 <span style="font-weight:700;">──猿田選手、これでトップチームのGKが全員柏の下部組織出身となったが</span> 猿田「3人とも良い選手なので練習中からしっかり見て学んで吸収したいです」 <span style="font-weight:700;">──中川選手はチームのお父さん役だと聞いたが</span> 中川「はい! いや全然そんなことないです(笑)」 <span style="font-weight:700;">──言い難いこともどんどん言ってくれる頼れる存在のようだが</span> 中川「いやあまり言えないです(笑)」 <span style="font-weight:700;">──宮本選手、ご家族が実家で餃子屋さんをしているそうで、今日ご両親が来られているようですね</span> 宮本「さっき見えました」 <span style="font-weight:700;">──親孝行ですね</span> 宮本「いやいや、あっそうですね(笑)」 <span style="font-weight:700;">──一足先にルヴァンカップでゴールを決めているが</span> 宮本「びっくりしました。嬉しかったです」 <span style="font-weight:700;">──田中選手は優しさの塊と言っていたが</span> 田中「全然そんなことないですけど、みんな褒めてくれます」 <span style="font-weight:700;">──トップチームではどんなプレーを見せたいか</span> 「自分はいろいろなポジションができることが武器なので、どこのポジションでも自分の持っている力を最大限に発揮して、できるだけ高いレベルでそのプレーを見せたいです」 <span style="font-weight:700;">◆DF亀川諒史</span>(柏レイソル)<div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/kashiwa_kamekawa_tw.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>「アビスパ福岡から来ました亀川諒史です。1つでも多くのタイトル獲得に貢献できるよう日々努力していきたいと思います。応援よろしくお願いします」 <span style="font-weight:700;">──リオ世代の中村航輔選手から関西出身なのに関西人ぽくないと伺ったが</span> 「関西人にどんなイメージ持っているのかわからないですけど(笑) 慣れるまでに時間がかかるというのはあるので、慣れたら関西人らしくなるんじゃないかなと思っています」 <span style="font-weight:700;">──リオ五輪を経験されたが、今シーズンはACLでどんなことを生かしたいか</span> 「オリンピックで違う国の選手と戦って違った雰囲気を感じました。それをもう1度体験できるようにまずは30日のプレーオフに勝って本戦行きを決めたいです」 <span style="font-weight:700;">◆MF澤昌克</span>(柏レイソル)<div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/kashiwa_sawa_tw.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>「ただいま! えーっとU-18出身の(笑) 4年ぶりにペルーのデポルティボ・ムニシバルからまたレイソルに戻って来ました澤昌克です。よろしくお願いします」 <span style="font-weight:700;">──明後日は誕生日で最年長になりますね</span> 「僕と同じ学年ですけど、小さいおっさんの栗さん(栗澤僚一)が最年長で頑張っているのでそれに負けずに35歳でもできるんだというところを皆さんにお見せできるように頑張るだけです」 <span style="font-weight:700;">──オファーが来た時はどんな気持ちだったか</span> 「驚いています。2013年の退団セレモニーでサプライズという感じで退団して、またサプライズで新加入という形で戻ってきましたけど、今回の話を頂いた時に信じられないというのが僕の中にありました」 「あの退団セレモニーはなんだったんだと思われているかもしれないですけど(笑) これがサッカーにおける人と人とのつながりなのかなと。こうやってレイソルの皆さんが喜んでいる姿を見せてもらうとすごく嬉しいです。このチャンスを生かせるように精進するだけです」 2018.01.11 02:45 Thu

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