国家の悲願たるW杯初出場へ期待と不安入り混じるウズベキスタン…最終予選A組首位も指揮官の健康状態、選手層ら懸念に

2024.10.15 15:30 Tue
ウズベキスタン代表の大黒柱、FWエルドル・ショムロドフ
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ウズベキスタン代表の大黒柱、FWエルドル・ショムロドフ
まだ見ぬワールドカップ(W杯)本大会を目指すウズベキスタン代表の、堅実かつタフな戦いが続いている。『Novosti Uzbekistana』が現場の声を伝えた。

現在開催中の2026年W杯アジア最終予選。

C組の日本代表が3連勝発進を飾った一方、アジア杯王者のカタール、強豪イランが入るA組では、W杯出場経験のないウズベキスタンが第3節を終えて首位に立っている。
ここまでは、ホームで北朝鮮にウノゼロ勝ちし、緊張関係にある隣国キルギスにアウェイで逆転勝ち。そして、10日にはホームでイランとの首位攻防戦を0-0と引き分けた。

イラン戦は数的優位から1点を奪えず、見方によっては「勝ち点2を失った」90分間。しかしながらチーム唯一の欧州5大リーグ組、FWエルドル・ショムロドフ(ローマ)は、主将兼エースとして悲観論を完全否定する。
「アジア最強の一角(イラン)が相手だったんだ。勝つチャンスが五分五分だろうと踏んでいたか、互いに決定機があり、全体的には観ていて面白い試合になったんじゃないかな」

「2ポイントを失った試合だったと位置付けてもいい。けど、イコール大惨事ではないよ。首位はウズベキスタンだ」

一方で、ウズベキスタン陣営には懸念も。選手から絶大な信頼を寄せられるスレチコ・カタネッツ監督が健康不安でチームを離れており、それは今年3月に続いて今回で2度目。

この10月で代行指揮を執るアシスタントコーチ、ヴラド・ラドマノビッチ氏は「私では彼の代わりを務めることなどできない」としつつ、指揮官の復帰時期が見通せないとも示唆する。

また、お世辞にも選手層が厚いとは言えないウズベキスタン。

仮にもショムロドフを欠けば「ゴールへの道筋がなくなる」というのが現地紙の見解で、ラドマノビッチ氏も「我々にはストライカーがいない」と本音を吐露。15日のUAE戦へは、主力ウインガーのFWオストン・ウルノフ(ペルセポリス)もケガで出場が50-50だという。

それでも、国家の悲願たるW杯初出場へ、主将ショムロドフは冷静に先を見据える。

「試合ごとにステップを踏むのが仕事。イラン戦の1ポイントを過小評価されたくないね。急にウズベキスタンが弱くなったわけでも、ライバルが強くなったわけでもない」

「前回も次のUAE戦も、決勝戦でなければ、最後の試合でもない。動揺してはいけないし、これからの7試合を心配する必要はないよ」

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まだ見ぬW杯出場へ最終予選白星発進のウズベキスタン…中心選手が心境吐露「プレッシャーと不安もある」

ウズベキスタン代表のスレチコ・カタネッツ監督が勝ち点3に徹する姿勢を強調し、MFヤロルディン・マシャリポフは初のW杯出場へ不安な心持ちもあることを認めた。 『Novosti Uzbekistana』が伝える。 ウズベキスタン代表は5日、2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選A組第1節を戦い、ホームで北朝鮮代表に1-0と勝利。同国初のW杯本大会へ、白星発進を飾った。 チームにはパリ五輪を経験した23歳以下の選手も少なくないなか、過去にUAE代表、イラク代表を率いてW杯アジア予選を経験したスロベニア人指揮官のカタネッツ監督は充実感。 「勝ち点『3』を獲得した。何ものにも変え難い唯一無二の成果だ。1点でもゴールを決め、1失点もしないこと…今日のような奮闘があれば、残りの試合でも可能だと確信がある」 前半20分で先制後、追加点を奪えなかったことについて記者から問われても、徹底的に勝ち点3だけを追い求める指揮官は、意に介さず。 「美しいサッカーを披露して勝てれば気分も良いが、ひとえに勝つために我々は立っている。そして今日、ひとつ勝った」 一方で北朝鮮について印象を問われると、自軍の勝ちに満足しつつも、情報がないゆえか、早くもリターンマッチへ警戒心をのぞかせる。 「愚かなファウルで(北朝鮮に)PKを与えたが、それ以外で北朝鮮にチャンスはなかったと言える。しかし…そうだな、北朝鮮との次の激突は警戒すべきだな」 「わからないが…3週間ほど国内で合宿してからウズベキスタンに来たのではないか。準備期間が2日しかなかったウチと異なり、明らかにコンディションが良かった。ときおり見せる北朝鮮の爆発的なスピードは脅威だ」 また、決勝点を決めた背番号「10」、MFマシャリポフは今後の戦いへ緊張感。 まずはA組2位となったが、国民全員がまだ見ぬW杯出場へ向かう状況だけに、ネガティブな心持ちもあることを認めている。 「個人的に良いプレーができたとは思えないけど、望んでいたもの(勝利)は手に入れた。僕ら選手はプレッシャーと不安を抱えている…いま北朝鮮のような相手と対峙すると、ピッチ上で平常心を維持することも難しいんだ」 「監督がいつも言う『ラクな試合はない』が、苦しい時に立ち返るひとつの原点だ。ファンは今日のゲーム内容に不満もあるだろうけど、とにかく勝ち点『3』を重視してほしい。少しも気を緩められない日々がこれから続くんだ」 「今回ひとつ勝ったことで、メンタル面で成長できた実感が確かにある。試合への心理的準備が今後も重要になりそうだ」 ウズベキスタンは10日、A組第2節でキルギス代表とのアウェイゲームに臨む。ここはひとつ、確実に勝ち点3を得たい相手だ。 2024.09.07 22:20 Sat
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夢舞台にいよいよ現実味…ウズベキスタン指揮官が敵地イラン戦へ闘志「面白い試合になるぞ」「現ウズベクは最強の世代」

ウズベキスタン代表が25日、イラン代表とのアウェイゲームに臨む。 W杯初出場がいよいよ現実味を帯びてきたウズベキスタンにとって最大のヤマ場、敵地テヘランはアザディ・スタジアムでの対イラン。 最終予選A組2位…ここで首位イランを下せば、残り2試合で少なくとも3位と勝ち点「6」差となり、「2位以内」が限りなく濃厚に。「勝利orドロー」なら他会場の結果次第で、2試合を残して夢舞台が決まる可能性もある。 しかし、イランとは通算1勝4分け10敗、唯一の白星は2012年。直近の二次予選2試合、最終予選前半戦でのホームゲームと、3試合連続でドローとなっているが、今回もドローならイランのW杯出場が決まるだけかもしれない。 ウズベクの痛手は、背番号10の欠場。イラン1部・エステグラルに所属するMFヤロルディン・マシャリポフが累積警告で出場停止となり、イラン攻略に欠かせぬピースが1枚削られたのだ。 その一方、イラン側はセリエA・インテルに所属するスーパーエース、FWメフディ・タレミがコンディション不良で欠場するとの見立ても。 ウズベクのティムル・カパーゼ監督は前日会見に出席。イラン撃破へ闘志を隠していない。 「明日は面白い試合になるぞ。ウズベキスタンは皆、イランの強さを知っているし、我々のチームもイラン代表とイランリーグをよく研究している。必要な情報は揃っていると言っていい。全員が明日へ準備できているよ」 「その中でマシャリポフが出られないのは残念だよ。彼は本当に重要な選手だからね。しかし、これがサッカーだ。残りの選手たちは元気で、現ウズベキスタンは最強の世代なのだ。我々はW杯出場に近づいてきた」 2025.03.25 14:50 Tue

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