まだ見ぬW杯出場へ最終予選白星発進のウズベキスタン…中心選手が心境吐露「プレッシャーと不安もある」

2024.09.07 22:20 Sat
ウズベキスタン代表のMFヤロルディン・マシャリポフ
Getty Images
ウズベキスタン代表のMFヤロルディン・マシャリポフ
ウズベキスタン代表スレチコ・カタネッツ監督が勝ち点3に徹する姿勢を強調し、MFヤロルディン・マシャリポフは初のW杯出場へ不安な心持ちもあることを認めた。

『Novosti Uzbekistana』が伝える。

ウズベキスタン代表は5日、2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選A組第1節を戦い、ホームで北朝鮮代表に1-0と勝利。同国初のW杯本大会へ、白星発進を飾った。
チームにはパリ五輪を経験した23歳以下の選手も少なくないなか、過去にUAE代表、イラク代表を率いてW杯アジア予選を経験したスロベニア人指揮官のカタネッツ監督は充実感。

「勝ち点『3』を獲得した。何ものにも変え難い唯一無二の成果だ。1点でもゴールを決め、1失点もしないこと…今日のような奮闘があれば、残りの試合でも可能だと確信がある」
前半20分で先制後、追加点を奪えなかったことについて記者から問われても、徹底的に勝ち点3だけを追い求める指揮官は、意に介さず。

「美しいサッカーを披露して勝てれば気分も良いが、ひとえに勝つために我々は立っている。そして今日、ひとつ勝った」

一方で北朝鮮について印象を問われると、自軍の勝ちに満足しつつも、情報がないゆえか、早くもリターンマッチへ警戒心をのぞかせる。

「愚かなファウルで(北朝鮮に)PKを与えたが、それ以外で北朝鮮にチャンスはなかったと言える。しかし…そうだな、北朝鮮との次の激突は警戒すべきだな」

「わからないが…3週間ほど国内で合宿してからウズベキスタンに来たのではないか。準備期間が2日しかなかったウチと異なり、明らかにコンディションが良かった。ときおり見せる北朝鮮の爆発的なスピードは脅威だ」

また、決勝点を決めた背番号「10」、MFマシャリポフは今後の戦いへ緊張感。

まずはA組2位となったが、国民全員がまだ見ぬW杯出場へ向かう状況だけに、ネガティブな心持ちもあることを認めている。

「個人的に良いプレーができたとは思えないけど、望んでいたもの(勝利)は手に入れた。僕ら選手はプレッシャーと不安を抱えている…いま北朝鮮のような相手と対峙すると、ピッチ上で平常心を維持することも難しいんだ」

「監督がいつも言う『ラクな試合はない』が、苦しい時に立ち返るひとつの原点だ。ファンは今日のゲーム内容に不満もあるだろうけど、とにかく勝ち点『3』を重視してほしい。少しも気を緩められない日々がこれから続くんだ」

「今回ひとつ勝ったことで、メンタル面で成長できた実感が確かにある。試合への心理的準備が今後も重要になりそうだ」

ウズベキスタンは10日、A組第2節でキルギス代表とのアウェイゲームに臨む。ここはひとつ、確実に勝ち点3を得たい相手だ。

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ウズベキスタンら中央アジア3カ国、2031年のサッカーアジア杯共催へ立候補を表明...2027年までは3大会連続で中東開催

アジアカップ2031は中央アジアで開催か。 近年競争力が高まったアジアのサッカー。 中央アジアに目を向けると、ウズベキスタン代表、キルギス代表が2026年W杯最終予選に進出し、ウズベクは現在A組2位で本大会初出場へ視界良好。マンチェスター・シティへ移籍したDFアブドゥコディル・クサノフ(20)を筆頭に、若い世代の台頭が目覚ましいことも印象的だ。 そんななか、ウズベキスタン、キルギス、タジキスタンという中央アジア3カ国のサッカー連盟が25日、アジア杯2031の3カ国共同開催に向け、AFCに立候補を届け出たと連名で発表。ウズベキスタンは以下のように自信を示す。 「招致に自信がある。現在我々は近隣諸国とともに名誉ある大会を開催する準備を万全に整えており、国内ではタシケント、ナマンガン、フェルガナ、カルシといった中枢都市のスタジアムが国際基準を満たしている。また、U-20やU-23の国際大会を開催した経験は、アジア杯2031の招致にも役立つだろう」 実現なら史上初の中央アジア開催となる一方、同大会の招致に向けては、オーストラリアとUAEも立候補済み。そこへクウェートとインドネシアも加わるとみられている。 ◆21世紀のアジア杯開催地 2004年大会…中国 2007年大会…東南アジア4カ国共催 2011年大会…カタール(中東) 2015年大会…オーストラリア 2019年大会…UAE(中東) 2023年大会…カタール(中東) 2027年大会…サウジアラビア(中東) 2031年大会…??? 2025.02.26 15:32 Wed
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アジア王者が起死回生の劇的勝利 最終予選停滞のカタールが無敗ウズベクを下す「3ポイント以上の価値」

カタール代表が大きな1勝をゲットした。 14日、各地で2026年W杯アジア最終予選の各組第5節が始まり、A組ではカタール代表がホームにウズベキスタン代表を迎えての一戦に。 カタールはFWアルモエズ・アリの前半2発で先行も、75分、80分と立て続けに被弾し、2-2で最終盤へ。最後は90+12分、ブラジル出身DFミカエル・ルーカス・メンデスが劇的勝ち越し点を決め、3-2と競り勝った。 試合前の時点で「A組4位」だったアジア王者・カタールだが、今予選無敗でW杯初出場へ視界良好と思われた2位・ウズベキスタンを撃破…これにより、順位こそ変わらずも、2位との勝ち点差を「3」に縮めることができたのだ。 無論、まだまだこれからが厳しいところだが、ようやく一息つけたというのが、彼らの本音。 試合後、アルモエズ・アリは「この勝ち方を維持したい。後半に入ってパフォーマンスを落としたが、それも込みで収穫かもしれない。あの出来でも最後の最後で勝ち越し点だ。3ポイント以上の価値がある」と戦果を誇った。 カタールは19日、A組第6節でUAE代表とのアウェイゲームへ。この“隣国にして両国関係が良くない最大のライバル”とは前回第1節で対戦し、ホームで逆転負けを喰らっている。 今後イランやウズベクとのリターンマッチも残すカタールだが、この相手UAEに勝たねばファンに示しがつかない…そういった側面もある。 <span class="paragraph-title">【動画】90+12分弾でカタールがウズベク撃破</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr"> <br><br>Lucas Mendes seals the all-important win for Qatar deep into injury time!<a href="https://twitter.com/hashtag/AsianQualifiers?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#AsianQualifiers</a> | <a href="https://twitter.com/hashtag/QATvUZB?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#QATvUZB</a> <a href="https://t.co/cLpKUcIH07">pic.twitter.com/cLpKUcIH07</a></p>&mdash; #AsianQualifiers (@afcasiancup) <a href="https://twitter.com/afcasiancup/status/1857136225016279044?ref_src=twsrc%5Etfw">November 14, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.11.15 14:10 Fri

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