浦和戦経て新潟L・石淵萌実が自身に向けるベクトル「もっとゴールへの怖さを」
2024.03.28 21:10 Thu
浦和の石川璃音と競り合う新潟Lの石淵萌美
アルビレックス新潟レディースのFW石淵萌実が、三菱重工浦和レッズレディース戦を終えての想いを口にした。
2023-24 WEリーグで勝ち点26の3位に付ける新潟Lは、27日にアウェイで2位の三菱重工浦和レッズレディース(勝ち点29)と対戦し、0-2で敗れた。
コンパクトな守備ブロックで浦和を苦しめた新潟L。スタートポジションは最前線、前半途中からは左ウイングに回った石淵は、守備ではパスコースに制限を掛けながら中央を閉め、攻撃でも裏抜けを中心にボールの引き出し役として奮闘した。
試合を終えては「浦和さんの個人の能力の高さ、強さだったり速さだったりが(自分たちに)足りないなと感じました」と、浦和との差を痛感しながらも、悲観的になるのではなく、「ある程度相手にもやらせてなかったですし、こちらもこう距離感、全体的なバランスも悪くはなかったと思います」と、狙い通りに戦えた時間帯の手ごたえも口にしている。
8分のシュートこそ力なく終わったものの、19分には石田千尋のスルーパスで左ポケットを取り、好機を演出。後半開始直後の園田瑞貴へのワンツーや、追加タイム1分の左をえぐってのクロスなど、ゴールに近づくプレーを披露している。
「対峙した時に、もう一個ゴリっと中に行ける、(相手を)抑えられる部分が足りないなとすごく感じました。そこがあれば、もう一個中に運んでシュートまで持っていくことや、キープして味方が上がってくるのを待つこともできると思うので」
川澄奈穂美のスルーパスに反応した32分のシーン。瞬間は、石川璃音の数歩前に出ていた状態だったが、腕も使いながらうまく体を入れ込まれて対応されてしまった。「やっぱり強いなと感じた」場面でも、引けを取らないような一対一の力強さも、仕掛けのバリエーションとともに、追求していきたいと考えだ。
浦和戦までの直近4試合で、新潟Lは3勝1分け。全試合無失点の堅守を誇った一方で、得点数は「3」。3勝はいずれも1-0の勝利だった。
石淵の言葉を借りれば、「点を決めないと勝てないスポーツ」において、攻撃と守備のバランスをどのように取っていくのか。
「守備は本当に前線からも求められている部分です。ただ、そこを意識しすぎて、攻撃に移った時にFWがなかなか高い距離にいなくてボールが保持できないことが、結構これまで多かったので、今日の試合の入りからは、なるべく味方がボール奪った時に頂点にいられるように意識していました。まずチームに求められている部分と、とはいえ、やはり前線での起点や、攻撃にできるようなポジションにいないと、なかなか前に進むのが難しいと思うので、そこのバランスは、自分自身も取りながらやっているところです」
中2日、中3日の連戦が続き、疲労が蓄積している状態でも、新潟Lが勇敢に戦ったのは誰の目にも明らか。その上で、今後もタイトル争いへ食らいついていくためには、最終局面での質をどこまで高めていけるかがカギになりそうだ。
※選手の名前表記に誤りがありましたので、修正させていただきます。
大変失礼いたしました。(2024/03/29 13:00)
2023-24 WEリーグで勝ち点26の3位に付ける新潟Lは、27日にアウェイで2位の三菱重工浦和レッズレディース(勝ち点29)と対戦し、0-2で敗れた。
コンパクトな守備ブロックで浦和を苦しめた新潟L。スタートポジションは最前線、前半途中からは左ウイングに回った石淵は、守備ではパスコースに制限を掛けながら中央を閉め、攻撃でも裏抜けを中心にボールの引き出し役として奮闘した。
8分のシュートこそ力なく終わったものの、19分には石田千尋のスルーパスで左ポケットを取り、好機を演出。後半開始直後の園田瑞貴へのワンツーや、追加タイム1分の左をえぐってのクロスなど、ゴールに近づくプレーを披露している。
縦への仕掛けや裏抜けには確かな自信を掴みつつ、「FWですし、もっとゴールへの怖さを出していかないと。やはり点を決めないと勝てないスポーツなので、惜しいシュートが自分自身もなかったので、そこが課題かなと思いました」と、さらに自らに矢印を向けた言葉を残す。
「対峙した時に、もう一個ゴリっと中に行ける、(相手を)抑えられる部分が足りないなとすごく感じました。そこがあれば、もう一個中に運んでシュートまで持っていくことや、キープして味方が上がってくるのを待つこともできると思うので」
川澄奈穂美のスルーパスに反応した32分のシーン。瞬間は、石川璃音の数歩前に出ていた状態だったが、腕も使いながらうまく体を入れ込まれて対応されてしまった。「やっぱり強いなと感じた」場面でも、引けを取らないような一対一の力強さも、仕掛けのバリエーションとともに、追求していきたいと考えだ。
浦和戦までの直近4試合で、新潟Lは3勝1分け。全試合無失点の堅守を誇った一方で、得点数は「3」。3勝はいずれも1-0の勝利だった。
石淵の言葉を借りれば、「点を決めないと勝てないスポーツ」において、攻撃と守備のバランスをどのように取っていくのか。
「守備は本当に前線からも求められている部分です。ただ、そこを意識しすぎて、攻撃に移った時にFWがなかなか高い距離にいなくてボールが保持できないことが、結構これまで多かったので、今日の試合の入りからは、なるべく味方がボール奪った時に頂点にいられるように意識していました。まずチームに求められている部分と、とはいえ、やはり前線での起点や、攻撃にできるようなポジションにいないと、なかなか前に進むのが難しいと思うので、そこのバランスは、自分自身も取りながらやっているところです」
中2日、中3日の連戦が続き、疲労が蓄積している状態でも、新潟Lが勇敢に戦ったのは誰の目にも明らか。その上で、今後もタイトル争いへ食らいついていくためには、最終局面での質をどこまで高めていけるかがカギになりそうだ。
※選手の名前表記に誤りがありましたので、修正させていただきます。
大変失礼いたしました。(2024/03/29 13:00)
石田千尋の関連記事
アルビレックス新潟レディースの関連記事
WEリーグの関連記事
記事をさがす
|
|
石田千尋の人気記事ランキング
1
アジア競技大会に臨む日本女子代表メンバーが発表!女子W杯参加者はFW千葉玲海菜のみ、WEリーグ女王の浦和LからはMF塩越柚歩ら3名が参加
日本サッカー協会(JFA)は29日、中国・杭州で行われる第19回アジア競技大会に臨む日本女子代表メンバーを発表した。 アジア競技大会は、中国における新型コロナの流行などで2022年の開催期日を1年延期。2023年9月22日から10月6日まで開催されることとなる。 2010年、2018年に続く2大会連続3度目の優勝を目指す日本女子代表は、グループDに属し、バングラデシュ女子代表、ネパール女子代表、ベトナム女子代表と同居する。 オーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)を戦ったなでしこジャパンとは違う立ち位置となり指揮を執るのはU-19日本女子代表の狩野倫久監督。メンバーには、W杯参加者はFW千葉玲海菜(ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)のみとなった。 その他、2021年の東京五輪メンバーでもあるMF塩越柚歩(三菱重工浦和レッズレディース)やなでしこジャパン招集歴もあるMF中嶋淑乃(サンフレッチェ広島レジーナ)、FW上野真実(サンフレッチェ広島レジーナ)、女子W杯前のトレーニングパートナーであるGK大場朱羽(ミシシッピ州立大学/アメリカ)、DF小山史乃観(セレッソ大阪ヤンマーレディース)、DF古賀塔子(JFAアカデミー福島)、MF谷川萌々子(JFAアカデミー福島)などが招集されている。 なお、なでしこジャパンという呼称を使用しないことについては、「この大会の前にアルゼンチン女子代表との親善試合があり2つのチームでは使えないということがある。そういった中で、今大会のチームということにし、心は1つにしながらもやっていく音になった」と佐々木則夫女子委員長がコメント。また、キャップ数については「なでしこジャパンという日本代表の設定があるので、日本サッカー協会としてもこの大会での出場はキャップ数にはつきません」とコメントした。 日本は初戦でバングラデシュ(9/22)、第2戦でネパール(9/25)、第3戦でベトナム(9/28)と対戦。決勝は10月16日に行われる。 ◆日本女子代表メンバー GK 1.浅野菜摘(ちふれASエルフェン埼玉) 18.福田史織(三菱重工浦和レッズレディース) 12.大場朱羽(ミシシッピ州立大学/アメリカ) DF 4.後藤若葉(早稲田大学) 3.田畑晴菜(マイナビ仙台レディース) 6.佐々木里緒(マイナビ仙台レディース) 2.小山史乃観(セレッソ大阪ヤンマーレディース) 17.古賀塔子(JFAアカデミー福島) MF 10.塩越柚歩(三菱重工浦和レッズレディース) 5.脇阪麗奈(セレッソ大阪ヤンマーレディース) 11.中嶋淑乃(サンフレッチェ広島レジーナ) 8.石田千尋(アルビレックス新潟レディース) 16.天野紗(INAC神戸レオネッサ) 21.榊原琴乃(ノジマステラ神奈川相模原) 14.谷川萌々子(JFAアカデミー福島) FW 9.上野真実(サンフレッチェ広島レジーナ) 15.千葉玲海菜(ジェフユナイテッド市原・千葉レディース) 20.大澤春花(ジェフユナイテッド市原・千葉レディース) 13.島田芽依(三菱重工浦和レッズレディース) 7.山本柚月(日テレ・東京ヴェルディベレーザ) 19.土方麻耶(日テレ・東京ヴェルディベレーザ) ◆試合日程 9月22日(金):グループステージ第1戦 vs バングラデシュ [温州オリンピックスタジアム] 9月25日(月):グループステージ第2戦 vs ネパール [温州オリンピックスタジアム] 9月28日(木):グループステージ第3戦 vs ベトナム [温州オリンピックスタジアム] 9月30日(土):準々決勝 [未定] 10月3日(火):準決勝 [未定] 10月6日(金):3位決定戦 [杭州スポーツセンター] 10月6日(金):決勝 [杭州スポーツセンター] 2023.08.29 14:43 Tueアルビレックス新潟レディースの人気記事ランキング
1
長野Lが今季初勝利!EL埼玉は3勝目で昨季超え、新潟GK平尾は今季初の退場者に…《WEリーグ》
10日、2022-23 Yogibo WEリーグ第6節の4試合が各地で行われた。 AC長野パルセイロ・レディースはノジマステラ神奈川相模原とホームで対戦し、今季初勝利を挙げた。前半はやや押され気味の展開となったが、43分に先制に成功。瀧澤莉央のミドルシュートがクロスバーに当たった跳ね返りを、伊藤めぐみが押し込んだ。 後半にもゴール前に顔を出した伊藤めぐみのシュートがクロスバーをたたくなどチャンスを作った長野。終盤には交代カードも駆使してゲームをコントロールし、逃げ切って今季初白星を手にした。 大宮アルディージャVENTUSはアルビレックス新潟レディースとの敵地戦で勝利。33分、中盤で道上彩花へのくさびのパスをカットして縦へ付けると、井上綾香が髙橋美夕紀とのワンツーでボックスへ侵入し、右足で決めた。 追い掛けたい新潟だったが、GK平尾知佳が裏へ抜けた大宮・大熊良奈をボックス外で倒してしまい、レッドカードに。リーグ戦今季初の退場者を出すと、反撃も及ばず。新潟は初勝利がまたもお預けとなり、大宮は2試合ぶり3勝目を手にしている。 代表ウイーク明け後は[3-5-2]を採用しているちふれASエルフェン埼玉は、熊谷スポーツ文化公園陸上競技場でサンフレッチェ広島レジーナと対戦。8分に岸みのりのフィードから祐村ひかるが裏へ抜け出し、DF2人をかわして冷静に右隅へ流し込んだ。 直後に谷口木乃実にネットを揺らされるも、オフサイドで命拾いしたEL埼玉。後半はボールを握られながらも辛抱強く戦い抜き、こちらも2試合ぶりとなる3勝目。昨季は2勝にとどまったEL埼玉だが、早くも勝利数を更新した。 ユアテックスタジアム仙台で行われたマイナビ仙台レディースとジェフユナイテッド市原・千葉レディースの一戦は、互いにゴールを奪えずドローでタイムアップ。勝ち点1を分け合っている。 ◆第6節 ▽12月10日 アルビレックス新潟レディース 0-<span style="color:#cc0000;font-weight:700;">1 大宮アルディージャVENTUS</span> マイナビ仙台レディース 0-0 ジェフユナイテッド市原・千葉レディース <span style="color:#cc0000;font-weight:700;">ちふれASエルフェン埼玉 1</span>-0 サンフレッチェ広島レジーナ <span style="color:#cc0000;font-weight:700;">AC長野パルセイロ・レディース 1</span>-0 ノジマステラ神奈川相模原 ▽12月11日 三菱重工浦和レッズレディース vs INAC神戸レオネッサ ▽WE ACTION DAY(今節試合なし) 日テレ・東京ヴェルディベレーザ 2022.12.10 16:30 Sat2
東京NBが首位・浦和Lの連勝止めるも逆転優勝遠のく手痛いドロー…I神戸は田中美南2発で追走し次節直接対決へ《WEリーグ》
2022-23 Yogibo WEリーグ第17節の5試合が7日に各地で開催された。 浦和駒場スタジアムでは9連勝で首位を走る三菱重工浦和レッズレディース(勝ち点39)と、9ポイント差で追う3位の日テレ・東京ヴェルディベレーザの直接対決が行われ、2-2の引き分けに終わった。 島田芽依や猶本光のミドルなどで浦和が優勢に試合を進めたが、先制したのは東京NB。松永未夢がバイタルエリア右で安藤梢のチェックに遭いながらも粘ってキープし、いったん戻して木下桃香がクロスを入れると、石川璃音の背後に顔を出した植木理子が頭で合わせてネットを揺らした。 ビハインドで前半を終えた浦和だったが61分、柴田華絵のボール奪取から速攻へ転じると、清家貴子がペナルティアーク手前左から鋭いミドルシュートを右上隅へ突き刺して同点に。7分後には右サイドの崩しから塩越柚歩が第2節以来となるゴールを挙げ、逆転に成功する。 負けられない東京NBも82分に北村菜々美がシュートを沈めて同点とするも、再逆転までには至らず、2-2でタイムアップ。浦和は連勝が「9」でストップするも首位をキープし、2戦連続ドローの東京NBは逆転優勝が遠のくこととなった。 前節は痛恨の黒星で浦和Lとの勝ち点差が「6」となった2位のINAC神戸レオネッサは、アウェイで7位・ノジマステラ神奈川相模原と対戦し、2-0で勝利を収めた。 攻勢の続く中で21分の伊藤美紀のシュートはクロスバーに嫌われるも、前半終了間際の42分に成宮唯のパスカットから田中美南が強烈な右足のフィニッシュを沈めて先制点を奪うと、後半の立ち上がりにも再び田中。阪口萌乃の右CKにニアで合わせて今季9得点目を挙げ、得点ランキングの単独トップに躍り出た。 バウンスバックを果たしたI神戸は、次節ホームで浦和Lとの直接対決を迎える。 また、異例の10:30キックオフとなった最下位・アルビレックス新潟レディースvs6位・サンフレッチェ広島レジーナは、1-0で新潟Lが勝利。 右足関節三角靭帯損傷から復帰し、10試合ぶりの先発出場となった石淵萌実が11分にWE初ゴールとなる先制点で試合を動かすと、これが決勝点に。前節I神戸から挙げた金星を含め、今季初の連勝を飾っている。 10位・AC長野パルセイロ・レディースと8位・ちふれASエルフェン埼玉の一戦は、AC長野が逆転勝ちを収めた。 試合は開始早々の4分にEL埼玉が先制。トップ下にポジションを移して存在感を見せる瀬戸口梢のラストパスから吉田莉胡が3試合連続となるゴールを決め、試合を動かした。先手を取られたAC長野だったが、前半途中に急遽の出場となった奥津礼菜が大きな仕事をやってのける。 折り返しての63分、ボックス右角から左足を振り抜いて豪快な同点ゴールをたたき込むと、4分後には川船暁海に右足で合わせての逆転弾。奥津の今季初ゴールを含む2発で、AC長野がEL埼玉との前回対戦以来となる5試合ぶりの白星を手にした。 9位のジェフユナイテッド市原・千葉レディースvs5位・マイナビ仙台レディースは、マイ仙台が中島依美の今季3得点目で52分に先制するも、千葉Lも56分に鴨川実歩がネット揺らし、ドローでタイムアップ。マイ仙台は連勝ならず、千葉Lは6連続ドローに終わっている。 ◆WEリーグ 第17節 <span style="color:#cc0000;font-weight:700;">アルビレックス新潟レディース 1</span>-0 サンフレッチェ広島レジーナ ジェフユナイテッド市原・千葉レディース 1-1 マイナビ仙台レディース 三菱重工浦和レッズレディース 2-2 日テレ・東京ヴェルディベレーザ ノジマステラ神奈川相模原 0-<span style="color:#cc0000;font-weight:700;">2 INAC神戸レオネッサ</span> <span style="color:#cc0000;font-weight:700;">AC長野パルセイロ・レディース 2</span>-1 ちふれASエルフェン埼玉 WE ACTION DAY(今節試合なし) 大宮アルディージャVENTUS <span class="paragraph-title">【動画】田中美南が得点ランキングトップに躍り出る貫録の2ゴール!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="9q0J8zCb0YA";var video_start = 3044;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2023.05.07 17:50 Sun3
かつてのチームメイトが激突! INAC神戸・髙瀬愛実と新潟L・道上彩花は共にストライカーとして目指す「結果を残してタイトルを」
6日、「2023-24 WEリーグキックオフカンファレンス」が東京都内で開催され、AFC Women's Club Championship 2023 – Invitational Tournament(AWCC)に出場する三菱重工浦和レッズレディースを除いた11クラブの各選手が登壇した。 日本初の女子プロサッカーリーグであるWEリーグは、11月11日に3シーズン目の開幕を迎える。 カンファレンスでは開幕戦のカードごとに選手紹介やメディア対応が行われた中、INAC神戸レオネッサからはFW髙瀬愛実、アルビレックス新潟レディースからはFW道上彩花が登場した。 髙瀬は32歳、道上は29歳と3つの年の差があるなか、道上は高卒でINAC神戸に入団し元チームメイトの関係。髙瀬はINAC神戸一筋でプレーを続ける中、道上は伊賀FCくノ一三重を経て、2021年1月に新潟Lへと完全移籍し、WEリーグ初年度から戦っている。 開幕戦で対戦する両者は、WEリーグカップでも最終節で対戦。道上のヘッドが決まり、0-1で新潟Lが勝利していた。 開幕戦に向けて髙瀬は「リーグ開幕前の公式戦で新潟に敗れてすごく悔しい思いをしましたし、その敗戦から選手の目の色も変わっているので、開幕しっかり勝利して、良い波に乗れるように残り数日良い準備をしたいです」とコメント。リベンジに燃えている。 対する道上は「初代女王であり、トップ3に常にいるINACさんと戦えることは嬉しいですし、アウェイで難しい戦いになると思いますが、新潟らしさを存分に見せて、良い試合ができればと思います」と、相手をリスペクトしながらも勝利を目指すとした。 元チームメイトでポジションも同じ2人。髙瀬は道上について「相変わらず大きなと(笑)」と冗談混じりに答えながらも、「18歳の高卒から一緒にやっていて、元々足元のある選手でサイズもしっかりあってという選手でした。ただ、色々なチームに行って、それぞれのチームで中心選手となって点を取ってという姿を見ると、負けていられないなとも思います」と刺激になっているとコメント。「いつも自分の可能性を信じてずっとプレーしているところに勇気をもらいながらやっているので、直接対戦するときは楽しみですし、次の開幕戦も楽しみにしています」と、対決を楽しみだと語った。 道上は「自分が高卒でINACに入団した時に、勝手にですけど似たタイプのプレーというか、お手本にしていた選手で目標にしていました」と憧れの存在だったとコメント。「近くでプロとしての姿勢を見て刺激を受けて、今の自分があるのはそういう選手を見てきたからで、それが一番大きいのかなと思います」と自身の成長にも影響したと語り、「WEリーグのトップの舞台で戦えることは凄く嬉しいですし、成長した姿を見てほしいといつも思っています」とこちらも楽しみにしているようだ。 今シーズンの目標について「被りそうだよね笑」と語った両者。髙瀬は「個人としては試合に出続けるということを一番において、試合に出続けるためには今の監督では結果を求められるので、結果を残していきたいですし、結果を残して行けば優勝も見えるので、そこを意識して頑張りたいです」とコメント。道上は「過去2シーズンは二桁得点を目標にして臨んだんですが、まだ達成できていないことは自分でも心残りがあるので、今年こそ二桁得点を達成したいです」とゴール数を挙げ、「自分が点を取ることで自ずとチームの順位も上がってくると思うので、チームがタイトルを獲るためにも自分が点を取って体現したいと思います」と、ゴールへの意欲を示した。 INAC神戸は初のスペイン人監督であるジョルディ・フェロン監督、新潟Lは今シーズンから橋川和晃監督を迎え、両チームとも新指揮官で臨むシーズンとなる。 2023.11.06 23:15 Mon4
元なでしこジャパンMF川澄奈穂美が新潟Lとの来季契約に合意 「覚悟を持って契約書にサイン」
アルビレックス新潟レディースは6日、元なでしこジャパンMF川澄奈穂美(38)と2024-25シーズンの契約に合意した旨を発表した。 通算90キャップのなでしこジャパンを長らくリードした川澄はアメリカでのプレーも経て、2023年夏の新潟L入りで日本復帰。さっそくキャプテンの役割も託され、チームとしてWEリーグカップで準優勝し、最高位の4位で終戦したWEリーグでは20試合で3ゴールをマークした。 2011年ドイツ・ワールドカップ(W杯)の優勝メンバーである鮫島彩が今季限りでの引退を決断したなか、来季も現役の川澄は「アルビレックス新潟レディースを応援してくださっている皆様、いつも熱いご声援ありがとうございます」と御礼の言葉とともに、決意を新たにした。 「リリースされました通り、2024-25シーズンもアルビレックス新潟レディースと契約させていただきました。このクラブの一員としてまた闘えることが嬉しいです!!」 「2023-24シーズンは、皆様の多大なるサポートのおかげで今までのキャリアでは経験したことのないワクワク・ヒリヒリする大変充実したシーズンを過ごすことができました」 「一方で、目標に手が届かず悔しい思いもしました。次のシーズンで必ずその目標を達成させるべく、覚悟を持って契約書にサインをしました」 「目標(タイトル)はかなり高いところにあると感じていますが、その険しい道をサポーターの皆様とともに登って行きたいと思っておりますので、より一層のアイシテルニイガタを届けてください。2024‐25シーズンもよろしくお願いいたします」 2024.06.06 11:35 Thu5
