「良いシミュレーションになる」パリ五輪へ向けてアメリカ遠征に臨むなでしこジャパン、池田太監督は「選手の成長を見守り、促していきたい」
2024.03.28 20:55 Thu
なでしこジャパンを池田太監督
28日、4月1日から11日までアメリカで行われるShebelieves Cupに臨むなでしこジャパンのメンバー発表会見が行われた。
パリ・オリンピックのアジア最終予選で北朝鮮女子代表相手にしっかりと勝利し、出場権を獲得した日本。本番に向けて、残り短い期間での強化が必要となる。
今回のShebelieves Cupでは、6日にアメリカ女子代表と対戦。9日には、ブラジル女子代表かカナダ女子代表と対戦することとなる。
パリ・オリンピックの組み合わせも決定した中、最後の仕上げに入っていく日本。池田太は今回の大会に臨むにあたり、意気込みを語るとともに、北朝鮮戦の応援への感謝を口にした。
「我々なでしこジャパンは、先月DPRコリア(北朝鮮)とのアジア最終予選を勝ち抜きまして、パリ・オリンピック出場権獲得することができました」
「我々はパリ・オリンピックに向けて4カ月を切っている短い中での準備期間で、このアメリカ遠征、Shebelieves Cup。そして5月末からの活動の2回を有意義に使い、パリ・オリンピックに向けて準備していきたいと思っております」
「昨年のワールドカップが終わって、アジア2次予選、最終予選、オリンピックと、この期間でチームが成長し、チームづくりを進めていく上で1つ1つの活動、また選手の成長を見守っていきたいと、促していきたいと思っています」
メンバーは2023年のオーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)から大きくは変更されておらず、大きな競争というよりは精度を上げていくことがメインとなるなでしこジャパン。その中で、女子W杯得点王ながらケガの影響で久々の招集となるFW宮澤ひなた(マンチェスター・ユナイテッド)が復帰を果たした。
クラブではトレーニングには復帰しているものの、試合にはまだ復帰していない宮澤。池田監督は「宮澤選手ですが、我々のメディカルチーム、スタッフも含めて、所属チームとコミュニケーションをとっている中で、彼女のケガからのリハビリの状況もしっかり把握していました」と語り、「このShebelieves Cupに向けて、彼女は所属チームではしっかりトレーニングをしており、試合に出られる状況であるというコミュニケーションも取っていて、招集させてもらいました。また、彼女がコンディションや戦い方の中でどうプレーするからはこれからですが、ピッチ上もそうですし、限られたオリンピックの活動の中で、ピッチ外で積み上げることも必要だと思って今回メンバーに入れました」と語り、本番まで時間がない中で共有することを含めて久々に招集したと語った。
また、久々に招集したGK大場朱羽(ミシシッピ大学)については「GKの大場選手ですが、GKの積み上げている中で、山下(杏也加)選手、平尾(知佳)選手、田中(桃子)選手とW杯からこの3人で色々なことを積み上げてきました。さらに、選手の共有ごとを増やしていくという意味で、今回GKの層を広げるという意味で大場選手を招集したというのがあります。GKも3人、4人と招集できる機会があれば良いですが、そういう中でGKの層を厚くしておく、やれること、考えられることを増やすということもありました」と、今回招集した理由を語った。
守屋都弥(INAC神戸レオネッサ)も今回復帰を果たしたが「復帰した守屋選手は所属チームでしっかりプレーしていることもありますし、ポジションのやれること、彼女の上下動という部分でもなでしこの力になってくれるということもあります。日頃の成長を我々のチームでも生かしてくれると思って招集しました」と期待を寄せている。
今大会ではパリ・オリンピックでも対戦するブラジル女子代表とも対戦する可能性がある。試合も中2日、移動も伴うこととなると、パリ・オリンピックのシミュレーションにもなる。
池田監督は良いシミュレーションになるとコメント。さまざまな面でオリンピックのシミュレーションをしたいと語った。
「オリンピックの中2日、しかもベニュー(会場)移動が伴う中2日というのは、今回のShebelieves Cupで確認というか、シミュレーションになるんではないかと思っています。全く同じ状況ではないと思いますけど、移動してトレーニング、短い時間で次の対戦相手を分析して試合に向かう。そういった流れを体感できるのは、スタッフを含めて選手にとっても良いシミュレーションになるかなと思っています」
「2試合目の対戦相手がブラジルになるのかカナダになるのかは、1戦目の状況に応じて考えることになりますが、ブラジルに関しては昨年ですと3回対戦していますし、色々なことをお互いがトライすることになるのかなと思います」
「ブラジル戦だけでなく、Shebelieves Cupの中では我々としてはオリンピックに向けてやれることを増やしていくという確認と積み上げを同時に進めていかなければいけないですし、チームを作ってあげるのと同時に、メンバー選考ではないですが、限られた人数で戦わなければいけない見極めも含めて、Shebelieves Cup、5月末の活動を総合的に考えたいと思います」
そのオリンピックでは、ブラジル、そして女子W杯でも対戦したスペインと対戦する。改めて、その思いを語った。
「オリンピックの出場国が12カ国ということは、どこと戦っても厳しい戦いになることは承知していましたし、ポットが決まった時に、各大陸の中で組み合わせもある程度見えてきた部分もあったので、そういった部分ではポット1ではフランスかスペイン、ポット3ではブラジルかコロンビアということもある程度決まっていたので、それほど大きな驚きはなかったです」
「スペインとはアンダー世代からよく戦うことが多かったので、いつも縁があるなと思っています」
「W杯を経て、チームを進化させようとどの国もしていて、監督が変わったりすることもあります。我々がやってきたことのベースを含めて、やれることを増やしていくというのは、この遠征でもやっていきたいですし、その中でどう戦っていくか、どういうふうな変化に選手が対応するかをピッチ内外で見ていければと思います」
残り少ない実戦の機会。なでしこの準備がしっかり進むのか注目だ。
パリ・オリンピックのアジア最終予選で北朝鮮女子代表相手にしっかりと勝利し、出場権を獲得した日本。本番に向けて、残り短い期間での強化が必要となる。
今回のShebelieves Cupでは、6日にアメリカ女子代表と対戦。9日には、ブラジル女子代表かカナダ女子代表と対戦することとなる。
「我々なでしこジャパンは、先月DPRコリア(北朝鮮)とのアジア最終予選を勝ち抜きまして、パリ・オリンピック出場権獲得することができました」
「タフな戦いを1つ乗り越えて戦った選手たちを称えたいと思いますし、色々な不確定なことが多かったなか、しっかりとサポートしてくれたスタッフ、そして国立競技場に応援に来ていただいたサポーター、お客さん、テレビの前で応援してくださった皆さんに、改めて心から感謝したいと思います。ありがとうございました」
「我々はパリ・オリンピックに向けて4カ月を切っている短い中での準備期間で、このアメリカ遠征、Shebelieves Cup。そして5月末からの活動の2回を有意義に使い、パリ・オリンピックに向けて準備していきたいと思っております」
「昨年のワールドカップが終わって、アジア2次予選、最終予選、オリンピックと、この期間でチームが成長し、チームづくりを進めていく上で1つ1つの活動、また選手の成長を見守っていきたいと、促していきたいと思っています」
メンバーは2023年のオーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)から大きくは変更されておらず、大きな競争というよりは精度を上げていくことがメインとなるなでしこジャパン。その中で、女子W杯得点王ながらケガの影響で久々の招集となるFW宮澤ひなた(マンチェスター・ユナイテッド)が復帰を果たした。
クラブではトレーニングには復帰しているものの、試合にはまだ復帰していない宮澤。池田監督は「宮澤選手ですが、我々のメディカルチーム、スタッフも含めて、所属チームとコミュニケーションをとっている中で、彼女のケガからのリハビリの状況もしっかり把握していました」と語り、「このShebelieves Cupに向けて、彼女は所属チームではしっかりトレーニングをしており、試合に出られる状況であるというコミュニケーションも取っていて、招集させてもらいました。また、彼女がコンディションや戦い方の中でどうプレーするからはこれからですが、ピッチ上もそうですし、限られたオリンピックの活動の中で、ピッチ外で積み上げることも必要だと思って今回メンバーに入れました」と語り、本番まで時間がない中で共有することを含めて久々に招集したと語った。
また、久々に招集したGK大場朱羽(ミシシッピ大学)については「GKの大場選手ですが、GKの積み上げている中で、山下(杏也加)選手、平尾(知佳)選手、田中(桃子)選手とW杯からこの3人で色々なことを積み上げてきました。さらに、選手の共有ごとを増やしていくという意味で、今回GKの層を広げるという意味で大場選手を招集したというのがあります。GKも3人、4人と招集できる機会があれば良いですが、そういう中でGKの層を厚くしておく、やれること、考えられることを増やすということもありました」と、今回招集した理由を語った。
守屋都弥(INAC神戸レオネッサ)も今回復帰を果たしたが「復帰した守屋選手は所属チームでしっかりプレーしていることもありますし、ポジションのやれること、彼女の上下動という部分でもなでしこの力になってくれるということもあります。日頃の成長を我々のチームでも生かしてくれると思って招集しました」と期待を寄せている。
今大会ではパリ・オリンピックでも対戦するブラジル女子代表とも対戦する可能性がある。試合も中2日、移動も伴うこととなると、パリ・オリンピックのシミュレーションにもなる。
池田監督は良いシミュレーションになるとコメント。さまざまな面でオリンピックのシミュレーションをしたいと語った。
「オリンピックの中2日、しかもベニュー(会場)移動が伴う中2日というのは、今回のShebelieves Cupで確認というか、シミュレーションになるんではないかと思っています。全く同じ状況ではないと思いますけど、移動してトレーニング、短い時間で次の対戦相手を分析して試合に向かう。そういった流れを体感できるのは、スタッフを含めて選手にとっても良いシミュレーションになるかなと思っています」
「2試合目の対戦相手がブラジルになるのかカナダになるのかは、1戦目の状況に応じて考えることになりますが、ブラジルに関しては昨年ですと3回対戦していますし、色々なことをお互いがトライすることになるのかなと思います」
「ブラジル戦だけでなく、Shebelieves Cupの中では我々としてはオリンピックに向けてやれることを増やしていくという確認と積み上げを同時に進めていかなければいけないですし、チームを作ってあげるのと同時に、メンバー選考ではないですが、限られた人数で戦わなければいけない見極めも含めて、Shebelieves Cup、5月末の活動を総合的に考えたいと思います」
そのオリンピックでは、ブラジル、そして女子W杯でも対戦したスペインと対戦する。改めて、その思いを語った。
「オリンピックの出場国が12カ国ということは、どこと戦っても厳しい戦いになることは承知していましたし、ポットが決まった時に、各大陸の中で組み合わせもある程度見えてきた部分もあったので、そういった部分ではポット1ではフランスかスペイン、ポット3ではブラジルかコロンビアということもある程度決まっていたので、それほど大きな驚きはなかったです」
「スペインとはアンダー世代からよく戦うことが多かったので、いつも縁があるなと思っています」
「W杯を経て、チームを進化させようとどの国もしていて、監督が変わったりすることもあります。我々がやってきたことのベースを含めて、やれることを増やしていくというのは、この遠征でもやっていきたいですし、その中でどう戦っていくか、どういうふうな変化に選手が対応するかをピッチ内外で見ていければと思います」
残り少ない実戦の機会。なでしこの準備がしっかり進むのか注目だ。
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「そして、新監督としてU-18日本女子代表監督の池田太さんに今月から開催されるU-17ワールドカップに参加するチームの指揮を執って頂くこととなりましたことをお知らせいたします。正式には11月8日の理事会での承認を経て、監督に就任致します。それまでは監督代行としてチームの指揮を執って頂くことになります」 「この経緯につきましては、須原専務理事から説明して頂きますが、楠瀬監督による不適切な行為についての説明があり、事情聴取をし、それを踏まえて女子委員会で議論致しました。その議論の意見としてやはり今回のチームに帯同するべきではないという意見が大勢を占めました。その上で法律的な観点もあり、田嶋会長や須原理事による見解を踏まえ、最終的に女子委員会として今回の遠征に帯同して頂くことはできないと判断いたしました。そして、楠瀬監督から辞表を頂きましてので、これを受理することとしました」 「この厳しい事実にしっかりと向き合い、厳しく対処することで今後決してこのようなことが起こることがないようにしていきたいと思います。U-17日本女子代表は、昨年2月の立ち上げ以来、トレーニングを重ねてきました。選手たちも優勝を目指して頑張っています。この状況に際し、チームや選手、スタッフが集中して大会に臨めるように女子委員長、女子委員会として最大限のサポートをしていきたいと考えています」 「多くの国民の皆様にご期待して頂いているのにも関わらず、このような形でお騒がせしてしまい、ファン・サポーターの皆様、ご支援して頂いている企業やクラブ、チーム関係者の皆様にご心配、ご迷惑をおかけしましたことを心よりお詫び申し上げます」 <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20181101_27_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>◆須原清貴専務理事(日本サッカー協会) 「今井が今申し上げた通りでございますが、今回楠瀬直木監督から辞任の申し出がございました。その申し出を受理した上で、楠瀬監督に代わり池田太監督が監督代行として指揮を執ることになりました」 「これは楠瀬さんのJFA職員に対する不適切な行為が認められたことが理由でございます。この経緯を説明するにあたり、まず最初に申し上げたいことがございます。私共は今回対象となっておりますJFAの当該職員の人権を守ることを最優先に考えております。事案の詳細に述べることは、人物の特定につながります。そして、当該職員の人権を毀損することを招きかねません。従いまして、皆様にはできる限りの情報をお伝えしたいと思いますが、私共としても職員の人権、プライバシーを守ることを最優先にしていることをご理解頂けると幸いです。同時に今回辞表を提出しております楠瀬さんの人権にも配慮する必要があるということも合わせてご理解ください」 「今回私共としまして、本人及び関係者の話をしっかりとヒアリングさせて頂き、弁護士を含む外部の専門家とも様々な方法から相談し、楠瀬さんに不適切な行為があったことを判断しました。これは、『不必要な身体的接触』でございます。しかし、事件性のある行為では決してなかったということは申し上げます」 「最初に不適切な行為があったのは、昨年の6月です。打ち合わせを行った後に屋外ではございますが、楠瀬監督が当該職員にハグをして別れました。この当該職員は、その行為に対して不快感を示しました。その後、今年9月に再び不必要な身体的な接触を受けたことから9月下旬に当該職員がメールにて所属部署の上司に相談することが事態が明らかになりました」 「これを受けて繰り返しですが、私共が職員にヒアリングをさせて頂き、そのあとで弁護士を含む外部の専門家の立会いのもと両者に対して、複数回のヒアリングをさせて頂きました。それを踏まえた上で、丁寧に慎重に調査及び問題の整理を進めて参りました。その上で、女子委員会にお諮りし、今回の決断に至りました」 「ご存知の通りでございますが、我々日本サッカー協会は、サッカーを通して人々の心身の健全な発達と社会の発展に貢献することを倫理として掲げております。サッカーに関わる我々大人が子供達に夢を与え、子供達の模範となること、そのような高い倫理観と規律が求められます」 「今回は特にアンダーカテゴリーの女子チームの監督ということもあり、そのチームに関わるものにはより一層の高い倫理観と規律が求められると考えております。日本サッカー協会にはそのような立場から毅然と対応することが求められております。そういった考え方を持って、女子委員会で議論をして頂きました。それを踏まえた上で、楠瀬さんの行為は女子日本代表監督として不適切な行為であったと判断し、本人も軽率な行為であったことを認め、反省した上で辞任の申し出がございました。その申し出を我々は受け入れました」 「日本サッカー協会としましては、役職員への研修、ホイッスルブローイングと呼ぶいわゆるホットラインといった制度の整備をこれまで行ってまいりました。その上で、今回のことをしっかりと検証し、JFA職員にとどまらずコーチングスタッフ、チームスタッフ、その他指導者を含む現場で活動する関係者についてもコンプライアンスの研修をさらに強化し、その教育を行い、再発防止に努めてまいります」 「本件に対する協会の責任は認識しております。従いまして、該当する役員等々につきましての処分を含むその対応につきましては、11月の日本サッカー協会理事会でご審議頂き、決定頂く予定です」 「最後にファン・サポーターの皆様、企業の多くの関係者の皆様、そしてスポーツ界のガバナンス・コンプライアンスの強化に取り組んでいる関係者の皆様にご心配をおかけし、お騒がせしていることを心からお詫び申し上げます」 ◆田島幸三会長(日本サッカー協会) 「繰り返しになりますが、U-17女子ワールドカップ直前で監督を交代せざるを得なくなったこと、そしてファン・サポーターを始めとする多くの皆様、関係者の皆様にご心配をおかけし、世間をお騒がせしてしまったことを心からお詫び申し上げます。今回の件については、不快な思いをした職員の人権とプライバシーを大優先に考え、この問題に取り組んで参りました」 「サッカー界全体でリスペクトの啓発活動やコンプライアンスの強化、ハラスメント研修、暴力根絶、ホイッスルブローイングの設置など、様々な取り組みを行ってきました。しかし、このような事態が起こってしまったことを誠に残念に思っています。先ほども申しましたが、指導者、特に日本代表に高い倫理観と規律が必要であることは言うまでもありません。我々の取り組みに対する認識が足りなかったことを猛省せざるを得ません」 「今後は当該職員に対する精神的なケアを行う一方で、2度とこのようなことが起きないよう今一度スポーツの原点、JFAの理念に立ち返り、コンプライアンスの強化に努めてまいりたいと思います。そして、これを機にコーチングスタッフ、チームスタッフに対して、コンプライアンスの徹底、ハラスメント、暴力根絶により一層の力を注いでいく考えです。大きな大会を間近に控えてこのようなご報告をしなくてはならないこと、また昨今のスポーツ界へのハラスメントや暴力など様々な問題が取り沙汰されているにも関わらず、U-17女子日本代表を率いる監督に不適切な行為が認められたことについて、忸怩たる思いを禁じえません」 「しかしながら、日本サッカー協会として、どのような事案に対しても、毅然とした態度で臨み、不適切な行為の再発を防ぐことが日本サッカー協会を守ることになると考え、この結論に達しました。選手たちはウルグアイでの大会に全力を注ごうと真面目に取り組んでいるところであります。新しくなった池田監督のもと、彼らたちの力が100パーセント発揮できるように、私たちはサポートしていきたいと思います」 ──10月下旬にメンバー発表をしたが、辞表を受理したのはいつか。一言で言えばセクハラだったと言う認識か 須原清貴専務理事「辞任届が届いたのは10月31日です。2つ目の質問については、不適切な行為であり、セクハラかどうかということにつきましては、弁護士からの見解を頂いておりますが、完全に断じることはできないと。ただ、不適切な行為でありました」 ──楠瀬監督はどういうふうに説明をしたか。また、不適切な行為をした際に飲酒をしていたか 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