栃木シティ、福山シティ、つくば、VONDSが決勝Rへ!敗退8チームにも拍手を【Road to JFL/地域CL1次ラウンド第3節】
2023.11.13 14:30 Mon
12日、全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2023(地域CL)1次ラウンドの第3節が各会場で行われた。
日本フットボールリーグ(JFL)昇格を目指す12チームが4チームずつの3会場(宮崎/A組・宮城/B組・滋賀/C組)に分かれて戦う1次ラウンド。各組1位の3チーム、各組2位の中で成績上位の1チーム、計4チームが決勝ラウンドへ進む。
12日で1次ラウンドが終わり、決勝ラウンドへ進む4チームが確定した。
◆決勝ラウンド
栃木シティFC(関東1部2位/百年構想枠/A組1位)
福山シティFC(中国1位/B組1位)
ジョイフル本田つくばFC(関東1部5位/全社枠2/C組1位)
VONDS市原FC(関東1部1位/A組2位)
◆Aグループ最終順位
1.栃木シティFC「勝ち点9」+6
—決勝ラウンド進出—
2.VONDS市原FC「勝ち点6」+2
—各組2位最上位で決勝ラウンド進出―
3.FC徳島「勝ち点3」-4
4.ヴェロスクロノス都農「勝ち点0」-4
今季の関東1部では王者VONDSの2戦2勝だったこのカード。0-0で迎えた90+1分、栃木はJリーグファンにもお馴染みのFW田中パウロ淳一がPKを沈めて先制する。田中パウロは1次ラウンド3試合連続得点だ。
栃木は土壇場のPK弾が決勝点となってVONDSに雪辱。百年構想枠として地域CLに12番目で滑り込みながらも、見事、A組3連勝で首位通過を果たした。また、敗れたVONDSも他会場の結果、各組2位最上位を確保し、決勝ラウンド行きを決めた。
▽都農 1-2 FC徳島
第3節を迎える前に2連敗で敗退が決定していた両チーム。都農は55分、相手のビルドアップを高い位置で刈り取り、最後はFW伊能玲生のシュートが決まって先制。決勝ラウンド進出はなくともチーム全員でゴールを喜び合う。
四国リーグ王者・FC徳島も意地を見せる。74分、左サイドからのクロスがファーへ流れてきたところを途中出場MF秋月駿作が右足ダイレクトでシュート。角度のない位置からゴール左隅を突き刺し同点とする。
さらに82分、ボックス内でパスを受けたMF本山遊大は相手DFの寄せが一瞬緩んだスキを見逃さずシュート。これが逆転弾となったFC徳島が2023シーズンを締めくくる1-2の勝利を収めている。
JFL昇格の夢を来季以降に持ち越す両チームだが、この地域CLという舞台に参戦できたことが素晴らしいこと。今季でチームを離れる選手もいるだろうが、全国から社会人の強豪が集まるこの舞台を経験したことは、きっと今後の財産となるはずだ。
◆Bグループ最終順位
1.福山シティFC「勝ち点7」+4
―決勝ラウンド進出―
2.wyvern「勝ち点6」-1
3.ブランデュー弘前FC「勝ち点2」-1
4.FC刈谷「勝ち点1」-2
▽刈谷 0-1 wyvern
地域CLで再び顔を合わせることとなった東海1部は愛知県の両雄、刈谷&wyvern。リーグ王者wyvernがわずかに決勝ラウンド進出の希望を残している一方、全社枠として這い上がってきた全社王者刈谷は敗退が決定済みだ。
東海1部の頂上決戦はwyvernがモノに。wyvernは12分のFW山本大稀のPKがこの試合唯一の得点となって勝利。これによって勝ち点「6」でB組2位を確保したが、A組のVONDSに得失点差で及ばず、刈谷と共に敗退が決定した。
チームの大半が大卒2年目以内というヤング集団で2年連続の地域CLに挑んだ刈谷。東海1部に突如出現した新興勢力でありながら、初の地域CLで2勝をあげたwyvern。残念ながら揃って敗退も、2024年の東海1部はよりハイレベルなリーグとなりそうだ。
▽弘前 1-1 福山
対し、決勝ラウンド切符を掴んだのが中国リーグ18戦全勝優勝の福山。51分、MF曽我大地のゴールで先制し、試合終盤の86分に弘前に同点とされたが、1-1のドローで勝ち点「7」とし、C組1位でファイナルステージへと進む。
弘前は0勝2分け1敗の勝ち点「2」でC組3位。東北1部18試合で92得点をマークした攻撃力は、この地域CLでも随所でキラリと光ったが、第1節・刈谷戦の終盤被弾が痛かった。勝ち点1発進でなければ、C組の結果は違ったかもしれない。とはいえ、こちらも2024年の戦いが楽しみ…少なからずそう思わせてくれる3試合だった。
◆Cグループ最終順位
1.ジョイフル本田つくばFC「勝ち点5」+1「総得点4」
―決勝ラウンド進出―
2.福井ユナイテッドFC「勝ち点5」+1「総得点3」
2.BTOP北海道「勝ち点3」+1
4.アルテリーヴォ和歌山「勝ち点2」-3
▽和歌山 1-4 BTOP
BTOPが2年連続2回目となった地域CLで初勝利。ここまで2連敗で敗退が決まっていた北海道リーグの“新たな盟主”だが、関西1部王者・和歌山に対して4発快勝。開始6分、相手守備陣の連携ミスからラッキーな先制点を奪う。
和歌山も後半頭の47分、開始早々の失点と似たような形でBTOP守備陣がミスを犯し、これを見逃さず同点に。ただ、同点後すぐゴールに近い距離からFKを2つ獲得するなど攻勢に出たが、勢いを継続できなかった。
BTOPは57分、ロングカウンターから最後はFW阿部遼海が仕留めて勝ち越し。81分には前がかりにならざるを得ない和歌山を尻目にFW藤吉武蔵が抜け出し、カットインからの豪快弾で追加点。90+5分、今度はMF澤田航汰がダメ押しとなる4点目を叩き込んだ。
和歌山は2年連続4回目の地域CLにおいて、4回目の1次ラウンド敗退。昨年と異なり、決勝ラウンド進出に望みがあるなかでこの第3節に臨んだが、あえなく1-4で敗れ去ることに。ただ、素晴らしいことはこの舞台まで到達したことであり、大事なことは来季に向けてこれからどうするか。前職時代にクラブ職員として地域CLを戦った筆者はそう思う。
▽福井 1-1 つくば
一方で、全社枠で地域CLを戦う関東1部5位のつくばが決勝ラウンドへ初進出。1-1のドロー決着となった北信越1部王者・福井と1勝2分け0敗の勝ち点「5」、得失点差「+1」で並んだが、総得点「4」だけが福井の「3」を上回り、僅差でファイナルステージを掴み取った。
福井は前身のサウルコス福井時代を含めて通算10回目の地域CL敗退となり、北信越1部の直近12年で10回の優勝を誇る一方、JFL昇格にはどうしても届かない。しかし、繰り返しになるが、来季以降も挑戦は続いていく。いつの日か、福井がJFL昇格を果たしたとき、「あのときの経験があったから」と思える日が必ずやってくる。
決勝ラウンド進出を果たした栃木シティFC、福山シティFC、ジョイフル本田つくばFC、VONDS市原FCはもちろん素晴らしいが、1次ラウンド敗退の8チームにも拍手を。2024年の再チャレンジに期待したい。
日本フットボールリーグ(JFL)昇格を目指す12チームが4チームずつの3会場(宮崎/A組・宮城/B組・滋賀/C組)に分かれて戦う1次ラウンド。各組1位の3チーム、各組2位の中で成績上位の1チーム、計4チームが決勝ラウンドへ進む。
12日で1次ラウンドが終わり、決勝ラウンドへ進む4チームが確定した。
栃木シティFC(関東1部2位/百年構想枠/A組1位)
福山シティFC(中国1位/B組1位)
ジョイフル本田つくばFC(関東1部5位/全社枠2/C組1位)
VONDS市原FC(関東1部1位/A組2位)
◆Aグループ最終順位
1.栃木シティFC「勝ち点9」+6
—決勝ラウンド進出—
2.VONDS市原FC「勝ち点6」+2
—各組2位最上位で決勝ラウンド進出―
3.FC徳島「勝ち点3」-4
4.ヴェロスクロノス都農「勝ち点0」-4
▽VONDS 0-1 栃木シティ
今季の関東1部では王者VONDSの2戦2勝だったこのカード。0-0で迎えた90+1分、栃木はJリーグファンにもお馴染みのFW田中パウロ淳一がPKを沈めて先制する。田中パウロは1次ラウンド3試合連続得点だ。
栃木は土壇場のPK弾が決勝点となってVONDSに雪辱。百年構想枠として地域CLに12番目で滑り込みながらも、見事、A組3連勝で首位通過を果たした。また、敗れたVONDSも他会場の結果、各組2位最上位を確保し、決勝ラウンド行きを決めた。
▽都農 1-2 FC徳島
第3節を迎える前に2連敗で敗退が決定していた両チーム。都農は55分、相手のビルドアップを高い位置で刈り取り、最後はFW伊能玲生のシュートが決まって先制。決勝ラウンド進出はなくともチーム全員でゴールを喜び合う。
四国リーグ王者・FC徳島も意地を見せる。74分、左サイドからのクロスがファーへ流れてきたところを途中出場MF秋月駿作が右足ダイレクトでシュート。角度のない位置からゴール左隅を突き刺し同点とする。
さらに82分、ボックス内でパスを受けたMF本山遊大は相手DFの寄せが一瞬緩んだスキを見逃さずシュート。これが逆転弾となったFC徳島が2023シーズンを締めくくる1-2の勝利を収めている。
JFL昇格の夢を来季以降に持ち越す両チームだが、この地域CLという舞台に参戦できたことが素晴らしいこと。今季でチームを離れる選手もいるだろうが、全国から社会人の強豪が集まるこの舞台を経験したことは、きっと今後の財産となるはずだ。
◆Bグループ最終順位
1.福山シティFC「勝ち点7」+4
―決勝ラウンド進出―
2.wyvern「勝ち点6」-1
3.ブランデュー弘前FC「勝ち点2」-1
4.FC刈谷「勝ち点1」-2
▽刈谷 0-1 wyvern
地域CLで再び顔を合わせることとなった東海1部は愛知県の両雄、刈谷&wyvern。リーグ王者wyvernがわずかに決勝ラウンド進出の希望を残している一方、全社枠として這い上がってきた全社王者刈谷は敗退が決定済みだ。
東海1部の頂上決戦はwyvernがモノに。wyvernは12分のFW山本大稀のPKがこの試合唯一の得点となって勝利。これによって勝ち点「6」でB組2位を確保したが、A組のVONDSに得失点差で及ばず、刈谷と共に敗退が決定した。
チームの大半が大卒2年目以内というヤング集団で2年連続の地域CLに挑んだ刈谷。東海1部に突如出現した新興勢力でありながら、初の地域CLで2勝をあげたwyvern。残念ながら揃って敗退も、2024年の東海1部はよりハイレベルなリーグとなりそうだ。
▽弘前 1-1 福山
対し、決勝ラウンド切符を掴んだのが中国リーグ18戦全勝優勝の福山。51分、MF曽我大地のゴールで先制し、試合終盤の86分に弘前に同点とされたが、1-1のドローで勝ち点「7」とし、C組1位でファイナルステージへと進む。
弘前は0勝2分け1敗の勝ち点「2」でC組3位。東北1部18試合で92得点をマークした攻撃力は、この地域CLでも随所でキラリと光ったが、第1節・刈谷戦の終盤被弾が痛かった。勝ち点1発進でなければ、C組の結果は違ったかもしれない。とはいえ、こちらも2024年の戦いが楽しみ…少なからずそう思わせてくれる3試合だった。
◆Cグループ最終順位
1.ジョイフル本田つくばFC「勝ち点5」+1「総得点4」
―決勝ラウンド進出―
2.福井ユナイテッドFC「勝ち点5」+1「総得点3」
2.BTOP北海道「勝ち点3」+1
4.アルテリーヴォ和歌山「勝ち点2」-3
▽和歌山 1-4 BTOP
BTOPが2年連続2回目となった地域CLで初勝利。ここまで2連敗で敗退が決まっていた北海道リーグの“新たな盟主”だが、関西1部王者・和歌山に対して4発快勝。開始6分、相手守備陣の連携ミスからラッキーな先制点を奪う。
和歌山も後半頭の47分、開始早々の失点と似たような形でBTOP守備陣がミスを犯し、これを見逃さず同点に。ただ、同点後すぐゴールに近い距離からFKを2つ獲得するなど攻勢に出たが、勢いを継続できなかった。
BTOPは57分、ロングカウンターから最後はFW阿部遼海が仕留めて勝ち越し。81分には前がかりにならざるを得ない和歌山を尻目にFW藤吉武蔵が抜け出し、カットインからの豪快弾で追加点。90+5分、今度はMF澤田航汰がダメ押しとなる4点目を叩き込んだ。
和歌山は2年連続4回目の地域CLにおいて、4回目の1次ラウンド敗退。昨年と異なり、決勝ラウンド進出に望みがあるなかでこの第3節に臨んだが、あえなく1-4で敗れ去ることに。ただ、素晴らしいことはこの舞台まで到達したことであり、大事なことは来季に向けてこれからどうするか。前職時代にクラブ職員として地域CLを戦った筆者はそう思う。
▽福井 1-1 つくば
一方で、全社枠で地域CLを戦う関東1部5位のつくばが決勝ラウンドへ初進出。1-1のドロー決着となった北信越1部王者・福井と1勝2分け0敗の勝ち点「5」、得失点差「+1」で並んだが、総得点「4」だけが福井の「3」を上回り、僅差でファイナルステージを掴み取った。
福井は前身のサウルコス福井時代を含めて通算10回目の地域CL敗退となり、北信越1部の直近12年で10回の優勝を誇る一方、JFL昇格にはどうしても届かない。しかし、繰り返しになるが、来季以降も挑戦は続いていく。いつの日か、福井がJFL昇格を果たしたとき、「あのときの経験があったから」と思える日が必ずやってくる。
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2日、日本フットボールリーグ(JFL)第18節の延期分3試合が各地で行われ、注目の上位対決「ヴィアティン三重vs栃木シティ」は、アウェイの栃木Cが1-2と勝利した。 第18節は、元々8月31日〜9月1日に全8試合が開催予定も、台風10号の日本列島直撃により、四国から東海にかけての4会場が延期に。 31日開催予定の「高知vsV大分」は翌1日に後ろ倒しできたが、東海地方の3会場が約1カ月延びることに。最終節まで毎週末試合が組まれているため、ミッドウィーク開催となった。 そのなかで、ともに「2025シーズンJ3クラブライセンス」が交付されたV三重vs栃木C。 2位栃木Cは首位高知戦(A)を6日に控え、FW田中パウロ淳一、FW吉田篤志、FW藤原拓海の鉄板3トップ全員をベンチスタートとし、FW鈴木国友やFW平岡将豪らを先発起用した。 そんななかでも28分に先制点。クロスを阻まれ、ペナルティアーク内でMF岡庭裕貴がセカンドボールを拾うと、利き足の右に持ち替え、コースを突いた丁寧なミドルを流し込んだ。 35分には、V三重の守備陣形が緩んだ一瞬にスルーパスが入り、今季リーグ戦初先発の平岡がGKと一対一。早くも追加点かと思われたが、ここはチップショットが惜しくも枠へ飛ばず。 それでも平岡は38分、敵陣での即時奪回から大嶌貴が斜めのクロスを入れ、豪快なダイビングヘッドで合わせて追加点。目下9試合無敗と安定する栃木Cが勝ち点「3」に近づく。 対し、好機がなかった前半で2点ビハインドのホームV三重。「2位以内」の確保へ、敗れれば残り8試合で栃木Cと勝ち点「10」差というなか、後半頭から3枚替えを敢行する。 キックオフからまもなくピンチを迎え、後半の入りには失敗も、60分で1点差。敵陣で栃木CのパスをカットしたFW田村翔太が独走し、GKの頭上を越すループシュートを流し込んだ。 その後は、ミスから失点も攻撃へのテンションを落としていたわけではない栃木Cが引き続き追加点を狙い、何が何でも同点、そして逆転を狙うV三重と一進一退の攻防に。 よって比較的早い時間帯からオープンな展開へと移行したなか、攻める守るを繰り返す両チーム。リードする栃木Cも田中パウロ、吉田、藤原を投入し、決して攻撃意識を落とさない。 後半アディショナルタイムは5分。セットプレーも含めて猛攻をかけるV三重。しかし、願い叶わずV三重1-2栃木Cで試合終了に。2位栃木Cと5位V三重の勝ち点差は「10」となった。 また、2位栃木Cは3位Hondaと勝ち点「8」差とし、上を見上げれば首位高知とは勝ち点「4」差に接近。両者は10月6日、高知県立春野総合運動公園陸上競技場で直接対決に臨む。 2024シーズンのJFLも佳境。高知と栃木Cによる一騎打ちの様相が濃くなった。 ◆第18節延期分 ▽10月2日(水) FCマルヤス岡崎 2-2 FCティアモ枚方 アトレチコ鈴鹿 0-3 沖縄SV ヴィアティン三重 1-2 栃木シティ ◆順位表 1位 高知ユナイテッドSC | 勝ち点48 | +18 2位 栃木シティ | 勝ち点44 | +16 3位 Honda FC | 勝ち点36 | +9 4位 レイラック滋賀 | 勝ち点35 | +15 5位 ヴィアティン三重 | 勝ち点34 | +2 6位 ラインメール青森 | 勝ち点33 | +7 7位 沖縄SV | 勝ち点33 | +6 8位 ヴェルスパ大分 | 勝ち点33 | -1 9位 ブリオベッカ浦安 | 勝ち点30 | +2 10位 アトレチコ鈴鹿 | 勝ち点29 | +2 11位 FCティアモ枚方 | 勝ち点29 | -3 12位 ソニー仙台FC | 勝ち点23 | -7 13位 FCマルヤス岡崎 | 勝ち点23 | -7 14位 横河武蔵野FC | 勝ち点18 | -18 15位 クリアソン新宿 | 勝ち点17 | -22 16位 ミネベアミツミFC | 勝ち点16 | -19 2024.10.02 20:10 Wed3
【JFL第21節】首位高知と2位栃木Cが揃って勝利、4位V三重は敗戦で厳しい状況に
21日、日本フットボールリーグ(JFL)第21節の4試合が各地で行われた。残りの4試合は22日、23日に2試合ずつ行われる。 ◇枚方 0-0 新宿 9位・FCティアモ枚方が、ホームで15位・クリアソン新宿とゴールレスドロー。前節アウェイで首位高知から勝ち点1を掴んで勝機も十分にあったなか、今回は前半のうちにDFフェリペが決定機阻止で1発退場となってしまう。 それでも果敢な姿勢、機を見た前進で応戦していたが、1点を奪うには至らず。数的優位の新宿も新宿で決め手がなく、スコア動かずドロー決着に。枚方は7試合未勝利となり、新宿も前節最下位脱出の勢いを減速させてしまった。 ともあれ、後述のように今節はミネベアが敗れたため、新宿は暫定ながらも順位を1つ上げて14位となっている。 ◇ミネベア 0-1 高知 3試合未勝利の首位・高知ユナイテッドSCが実に4試合ぶり、中断期間明けでは初となる勝ち点「3」。アウェイで14位・ミネベアミツミFCに0-1と競り勝ち、停滞感を取っ払った。 56分、最前線のFW東家聡樹が右サイドに流れて持ち運び、マイナスのグラウンダークロスにMF瀬尾純基。夏にヴィアティン三重を退団、高知入りした瀬尾がダイレクトで右足を振り、GKの手が届かぬゴール右上へ突き刺した。 昨季はソニー仙台FCの一員として、高知相手に後半アディショナルタイムの同点弾(昨季第22節/3△3)を決め、高知の3連勝を阻止した瀬尾。そんな瀬尾が高知で初得点・決勝点を決め、4試合ぶり勝利の立役者となった。 ◇栃木C 3-0 マルヤス 一方、現在2位で唯一首位高知を脅かす存在の昇格組・栃木シティも、ホームで12位・FCマルヤス岡崎に3-0と勝利。53分、元マルヤスのFW藤原拓海が巧みな切り返しから迷わず左足を振り抜き、ゴール左隅に突き刺した。 続けて60分、ボックス内正面でパスを受けたFW田中パウロ淳一が、目の前のDFを揺さぶって、抜き切らずに左足を一閃。強烈なシュートがゴール中央に突き刺さる。そして90+3分、DF奥井諒のゴールで試合を締め括った。 7試合無敗と好調の栃木Cは次節、新宿とのホームゲーム。序盤戦で0-2と敗れた関東サッカーリーグ1部時代からのライバルだが、勝って3連勝となるか。注目の一戦となりそうだ。 ◇Honda 3-0 V三重 また、前節終了時点で4位も首位高知とは勝ち点「14」差のヴィアティン三重。J3入会へは「2位で入替戦」が現実的目標となるなか、今節は前述のように2位栃木Cが勝利した。 そんななかで、V三重は今節アウェイで昨季王者Honda FCに0-3と完敗。 0-0で迎えた67分、センターバックのDF篠原弘次郎が攻撃参加した状態でロングカウンターを喰らい、先制点献上。78分には11人全員が低く押し下げられた状態から追加点献上。最後は後半ATにPKで3失点目となった。 この結果、2位栃木Cとは勝ち点「9」差になり、厳しい状況に拍車か。少なくとも、10月2日に延期となっている直接対決、第18節・栃木C戦(H)は絶対に落とせない。今夏Jリーグからの補強に力を入れたV三重が正念場だ。 ◆第21節 ▽9月21日(土) FCティアモ枚方 0-0 クリアソン新宿 ミネベアミツミFC 0-1 高知ユナイテッドSC Honda FC 3-0 ヴィアティン三重 栃木シティ 3-0 FCマルヤス岡崎 ▽9月22日(日) ソニー仙台FC vs ラインメール青森 ヴェルスパ大分 vs 沖縄SV ▽9月23日(月・祝) レイラック滋賀 vs ブリオベッカ浦安 アトレチコ鈴鹿 vs 横河武蔵野FC ◆暫定順位表 1位 高知ユナイテッドSC | 勝ち点48 | +20 2位 栃木シティ | 勝ち点40 | +15 3位 Honda FC | 勝ち点33 | +8 4位 ヴェルスパ大分 | 勝ち点32 | +2 5位 ヴィアティン三重 | 勝ち点31 | +2 6位 ラインメール青森 | 勝ち点30 | +8 7位 ブリオベッカ浦安 | 勝ち点30 | +6 8位 レイラック滋賀 | 勝ち点29 | +9 9位 FCティアモ枚方 | 勝ち点28 | -2 10位 沖縄SV | 勝ち点26 | +1 11位 アトレチコ鈴鹿 | 勝ち点25 | +3 12位 FCマルヤス岡崎 | 勝ち点22 | -6 13位 ソニー仙台FC | 勝ち点22 | -6 14位 クリアソン新宿 | 勝ち点16 | -22 15位 ミネベアミツミFC | 勝ち点15 | -19 16位 横河武蔵野FC | 勝ち点14 | -19 2024.09.21 20:01 Sat4
【JFL第23節】2位栃木Cが首位高知を撃破でとうとう勝ち点「1」差 これにより3位との差も「9」まで広げる
6日、日本フットボールリーグ(JFL)第23節の5試合が各地で行われた。 ◇高知 0-2 栃木C JFL今季ここまでで最大のビッグマッチ、「J3ライセンス」交付組どうしの首位・高知ユナイテッドSC vs 2位・栃木シティ。 試合は30分、栃木Cが右CKの混戦から最後はMF表原玄太が詰めて先制点。さらに39分、左からのクロスがこぼれ、FW田中パウロ淳一がフリーで豪快に蹴り込んで追加点とする。 前半で2点リードの栃木Cが、アウェイで首位高知を撃破。これでとうとう両者は勝ち点「1」差となり、優勝争いがより混沌とした状況に。高知は追い詰められたと言って差し支えない。 ◇青森 2-2 浦安 「J3ライセンス」交付組の一角、7位・ラインメール青森は本拠地カクスタでブリオベッカ浦安と対戦。29分にFWベッサのPKで先制後、後半頭に追いつかれるも、即座に勝ち越す。 しかし72分、ロングカウンターから浦安MF若杉好輝の豪快ミドルが決まって追いつかれ、2-2のドロー決着に。残り7試合で2位栃木Cと勝ち点「13」差になった青森だ。 ◇沖縄 0-0 V三重 同じく「J3ライセンス」交付組の一角、6位・ヴィアティン三重はアウェイで沖縄SVと対戦し、ゴールレスドロー決着。こちらは2位栃木Cと勝ち点「12」差になっている。 ◇ミネベア 0-1 鈴鹿 下位に目を向けると、ソニー退会に伴う再編成で自動降格がなくなった今季だが、最下位=入替戦を避けるべく、ミネベアミツミFC、横河武蔵野FC、クリアソン新宿がしのぎを削る。 そんななかで、暫定最下位のミネベアは、ホームでアトレチコ鈴鹿にウノゼロ負け。55分のPK一発に沈んだ格好だ。次節は2位栃木C、その次はV三重と対戦…正念場が続く。 ◆第23節 ▽10月6日(日) 高知ユナイテッドSC 0-2 栃木シティ ラインメール青森 2-2 ブリオベッカ浦安 沖縄SV 0-0 ヴィアティン三重 FCティアモ枚方 3-2 ソニー仙台FC ミネベアミツミFC 0-1 アトレチコ鈴鹿 ▽10月5日(土) レイラック滋賀 3-2 Honda FC FCマルヤス岡崎 0-1 ヴェルスパ大分 クリアソン新宿 1-1 横河武蔵野FC ◆順位表 1位 高知ユナイテッドSC | 勝ち点48 | +16 2位 栃木シティ | 勝ち点47 | +18 3位 レイラック滋賀 | 勝ち点38 | +16 4位 Honda FC | 勝ち点36 | +8 5位 ヴェルスパ大分 | 勝ち点36 | ±0 6位 ヴィアティン三重 | 勝ち点35 | +2 7位 ラインメール青森 | 勝ち点34 | +7 8位 沖縄SV | 勝ち点34 | +6 9位 アトレチコ鈴鹿 | 勝ち点32 | +3 10位 FCティアモ枚方 | 勝ち点32 | -2 11位 ブリオベッカ浦安 | 勝ち点31 | +2 12位 ソニー仙台FC | 勝ち点23 | -8 13位 FCマルヤス岡崎 | 勝ち点23 | -8 14位 横河武蔵野FC | 勝ち点19 | -18 15位 クリアソン新宿 | 勝ち点18 | -22 16位 ミネベアミツミFC | 勝ち点16 | -20 2024.10.06 17:50 Sun5