“J3参入”栃木シティの分岐点は鈴鹿戦5失点大敗…元気印の田中パウロ淳一「疲れてたからと割り切ったのが正解だった」
2024.12.08 14:54 Sun
来季から明治安田J3リーグの一員となる栃木シティ。攻撃の中枢、FW田中パウロ淳一が2024シーズンを振り返りつつ、今後へ抱負も。
昨季の栃木Cは関東1部2位、そして全国社会人サッカー選手権大会1回戦敗退ながら、百年構想枠で地域CLに出場し、見事に同大会優勝。勢いそのままに挑んだ今季のJFLも入会1年目にして初優勝を成し遂げ、J3切符を勝ち取った。
サッカーファンにお馴染みの田中パウロは、昨季から栃木C入りし、チャンスメイクと崩しを担う攻撃の核として、今季はキャリア初のJFLでも大ハッスル。見事、5日開催のJFL表彰式でベストイレブン受賞が発表された。
最終的には今季のJFLで圧倒的に強かったと言える栃木Cだが、田中パウロは1年を回想し、必ずしも順調ではなかった時期もあると話す。
「昇格組としてJFLに上がったなか、他のチームの方々に胸を借りつつも優勝を目指す…という決意で臨みました。ずっと首位だったわけじゃなく、シーズン途中には(気持ちが)落ちそうになった時期もあったんですが、チーム全員で励まし合った結果が、優勝なんだと思います」
「あの時は確かに大変な空気でしたね(笑)」
「だけど、天皇杯を挟んだ3連戦(のラスト)ということもあって、みんなに疲れがあったし、そういうことだとして割り切りました。もう、『疲れてたから仕方ない』という解釈にしてしまおうと。そうやって処理できたことが、そこからの負けなしに繋がったと思います」
JFLを1年で卒業する栃木C。頼れる男、田中パウロに来季への意気込みを尋ねてみた。
「応援してくださる方々の夢を背負っているわけですし、地域リーグやJFLを代表してJ3に上がるという側面もある。J3でも優勝なり、さらに上を目指して戦うことが、地域リーグやJFLの選手、またファンの方々に希望を与えることになります。そんな姿を見せたいですね」
昨季の栃木Cは関東1部2位、そして全国社会人サッカー選手権大会1回戦敗退ながら、百年構想枠で地域CLに出場し、見事に同大会優勝。勢いそのままに挑んだ今季のJFLも入会1年目にして初優勝を成し遂げ、J3切符を勝ち取った。
サッカーファンにお馴染みの田中パウロは、昨季から栃木C入りし、チャンスメイクと崩しを担う攻撃の核として、今季はキャリア初のJFLでも大ハッスル。見事、5日開催のJFL表彰式でベストイレブン受賞が発表された。
「昇格組としてJFLに上がったなか、他のチームの方々に胸を借りつつも優勝を目指す…という決意で臨みました。ずっと首位だったわけじゃなく、シーズン途中には(気持ちが)落ちそうになった時期もあったんですが、チーム全員で励まし合った結果が、優勝なんだと思います」
後半戦を無敗で駆け抜けた栃木Cの“最後の敗戦”は6月15日、第12節のアトレチコ鈴鹿戦(A)。敵地で1-5と大敗を喫している。
「あの時は確かに大変な空気でしたね(笑)」
「だけど、天皇杯を挟んだ3連戦(のラスト)ということもあって、みんなに疲れがあったし、そういうことだとして割り切りました。もう、『疲れてたから仕方ない』という解釈にしてしまおうと。そうやって処理できたことが、そこからの負けなしに繋がったと思います」
JFLを1年で卒業する栃木C。頼れる男、田中パウロに来季への意気込みを尋ねてみた。
「応援してくださる方々の夢を背負っているわけですし、地域リーグやJFLを代表してJ3に上がるという側面もある。J3でも優勝なり、さらに上を目指して戦うことが、地域リーグやJFLの選手、またファンの方々に希望を与えることになります。そんな姿を見せたいですね」
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“J3参入”栃木シティの分岐点は鈴鹿戦5失点大敗…元気印の田中パウロ淳一「疲れてたからと割り切ったのが正解だった」
来季から明治安田J3リーグの一員となる栃木シティ。攻撃の中枢、FW田中パウロ淳一が2024シーズンを振り返りつつ、今後へ抱負も。 昨季の栃木Cは関東1部2位、そして全国社会人サッカー選手権大会1回戦敗退ながら、百年構想枠で地域CLに出場し、見事に同大会優勝。勢いそのままに挑んだ今季のJFLも入会1年目にして初優勝を成し遂げ、J3切符を勝ち取った。 サッカーファンにお馴染みの田中パウロは、昨季から栃木C入りし、チャンスメイクと崩しを担う攻撃の核として、今季はキャリア初のJFLでも大ハッスル。見事、5日開催のJFL表彰式でベストイレブン受賞が発表された。 最終的には今季のJFLで圧倒的に強かったと言える栃木Cだが、田中パウロは1年を回想し、必ずしも順調ではなかった時期もあると話す。 「昇格組としてJFLに上がったなか、他のチームの方々に胸を借りつつも優勝を目指す…という決意で臨みました。ずっと首位だったわけじゃなく、シーズン途中には(気持ちが)落ちそうになった時期もあったんですが、チーム全員で励まし合った結果が、優勝なんだと思います」 後半戦を無敗で駆け抜けた栃木Cの“最後の敗戦”は6月15日、第12節のアトレチコ鈴鹿戦(A)。敵地で1-5と大敗を喫している。 「あの時は確かに大変な空気でしたね(笑)」 「だけど、天皇杯を挟んだ3連戦(のラスト)ということもあって、みんなに疲れがあったし、そういうことだとして割り切りました。もう、『疲れてたから仕方ない』という解釈にしてしまおうと。そうやって処理できたことが、そこからの負けなしに繋がったと思います」 JFLを1年で卒業する栃木C。頼れる男、田中パウロに来季への意気込みを尋ねてみた。 「応援してくださる方々の夢を背負っているわけですし、地域リーグやJFLを代表してJ3に上がるという側面もある。J3でも優勝なり、さらに上を目指して戦うことが、地域リーグやJFLの選手、またファンの方々に希望を与えることになります。そんな姿を見せたいですね」 2024.12.08 14:54 Sun3
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JFLの7クラブがJ3ライセンス申請を発表…高知、栃木C、V三重、滋賀、V大分、青森、新宿の戦況まとめ
6月30日〜7月1日にかけ、日本フットボールリーグ(JFL)の7クラブが「J3クラブライセンス」取得に向けた申請を行ったと発表した。ここでは7クラブの戦いぶりをまとめる。 ★首位・高知ユナイテッドSC 2位と勝ち点「10」差で首位を独走する高知。開幕7連勝から2連敗を喫すも、そこから5連勝と再び勢いが加速し、高知県勢初のJリーグ参入へ一歩一歩近づいている。 “ホームゲーム平均観客動員2000人”をクリアできるかどうかが重要となりそうだが、今回は各クラブの戦いぶりにフォーカス。高知は昨年ガンバ大阪をも沈めた「爆速カウンター」に磨きがかかり、一方では遅攻も苦にしない。 また、途中出場選手の活躍が顕著。チーム最多6得点を叩き出すFW小林心はうち5得点が途中投入後のゴールで、全「26」得点中「8」得点が途中出場選手のゴールとなっている。 直近3試合の決勝点は、いずれも途中出場選手がお膳立て。第12節・第13節・第14節と、途中出場したMF金原朝陽の左足クロスから試合を決める1点が生まれている。 高知は14試合でリーグ2位の「26」得点と、リーグ最少の「8」失点。2連勝さえ難しい他クラブを尻目に、7連勝・5連勝と順調に勝ち点を稼いでいる。2位と勝ち点10差は必然か。 ★2位・栃木シティ 栃木Cは昨季関東サッカーリーグ1部2位、全国社会人サッカー選手権大会1回戦敗退。しかし、辛うじて残していた“百年構想枠”で地域CLに出場し、同大会優勝そしてJFL昇格だ。 迎えた今季は、昇格組ながらも8勝2分け4敗の2位。リーグ最多の「27」得点を叩き出し、今季ヴィアティン三重から復帰したエース、FW吉田篤志は9得点をマークする。 ミッドウィークに天皇杯2回戦を挟んだ第12節・アトレチコ鈴鹿戦(6月15日)で1-5の大敗があったが、”事故”だった感があり、そこからソニー仙台、Honda FC相手に2連勝中だ。 攻守にタレントを揃えるなか、スピード豊かなFW田中パウロ淳一、FW藤原拓海が相手守備陣の脅威となり、最前線には9得点吉田。このトリデンテ“TYF”(仮)は観ていてワクワクする。 ★4位・ヴィアティン三重 三重県勢初のJリーグ参入へ、県内クラブで最も近い位置にいると言ってよいであろうV三重。過去7年のJFLで上位フィニッシュが一度もないが、今季ここまでは4位につける。 16チーム中4位につけても、なかなか連勝街道を作れないのが現JFLの厳しさであり、V三重も第2〜3節以外に連勝なし。首位高知を除いた2位以下は団子状態が続いている。 それでもV三重は、直近の第14節で2位・FCティアモ枚方とのアウェイゲームに勝利。次節は最下位・ミネベアミツミFCとのホームゲームであり、ここで今季2度目の2連勝がマストだ。 また、ミネベア戦の次は首位高知とのホームゲーム。まさにここが2024年夏の正念場であり、ここで3連勝を達成なら、クラブ関係者もファンも自信を深めるはずだ。 ★6位・レイラック滋賀 こちらは滋賀県勢初のJリーグ参入へ、J経験者を中心に空前の大型補強を敢行し、今季を迎えた滋賀。しかし、6勝3分け5敗の6位と、今のところ順調とは言えない状況だ。 前述の通り2位以下は団子状態で、悲観するべき点は何もないわけだが、滋賀については決め手を欠く戦いが長引いていると言うべきか。 リーグで3番目に少ない「12」失点の一方、得点も「19」。こちらも2連勝は今季1度しかなく、アウェイ戦6試合は1勝2分け3敗。唯一のアウェイ戦勝利が首位高知戦となっている。 J参入を目指すどのクラブにも当てはまるが、やはりそろそろギアを上げて連勝街道を作り、2位以内確保へ足場を固めたいところ。「下位相手の取りこぼし」を許されない時期が近づいている。滋賀の戦力はJFL随一なのだから。 ★7位・ヴェルスパ大分 新型コロナ流行に伴う半期開催のJFL2020で王者となったV大分。翌21年も3位と上位に進出したが、22年は8位、23年は6位と、近年はもうひとつ上位へ食い込めずにいる。 今季は開幕4試合未勝利に始まり、第5節で滋賀、第8節で首位高知に勝利。滋賀戦以降、派手な戦い方はしないが、堅実に勝ち点を稼いできた印象があり、試合終盤の同点ゴールで「1」を拾う試合も複数ある。 それだけに筆者は、第13節・ラインメール青森戦の0-4大敗に驚いた。セットプレーから3発を喰らったこともあるが、こと今季については「大崩れしない」と感じていたためだ。 ともあれ、第14節・横河武蔵野FC戦で勝利し、敗戦の払拭に成功。6日の第15節は2位・栃木シティとのアウェイゲーム…V大分にとって今節はビッグマッチとなるはずだ。 ★8位・ラインメール青森 ヴァンラーレ八戸に続く青森県勢2番目のJリーグ参入を目指す青森。柴田峡監督が率い、ソリッドな[4-4-2]をベースとする堅守軍団だ。 その堅守は昨季から不変も、序盤戦ではなかなかゴールが奪えず、下位に低迷。連勝街道はおろか、目の前の勝ち点「3」を掴めぬ試合が続き、開幕9試合で1勝にとどまった。 それでも継続は力なりと言うべきか、ドローも多いとはいえ、第6節から8戦無敗に。「負けないこと」を持ち味に順位もみるみる上昇し、第13節でV大分に4-0と大勝した。 ただし、直近の第14節は滋賀に敗れ、4月以来となる黒星に。第15節・枚方戦からは3試合連続ホームゲームであり、ここで勝ち点「9」、最低でも「6」もしくは「7」が欲しいところだ。 ★15位・クリアソン新宿 こちらはJ3ライセンスを申請も厳しい戦いが続く新宿。このまま15位でフィニッシュなら、待っているのは地域リーグ側との入替戦(※1)だ。 (※1)詳細はJFL公式サイトを参照 北嶋秀朗新監督のもと、まず第1節で昨季最下位の沖縄SVに0-4大敗。面食らったチームは第2節もV三重に0-4で敗れ、開幕4戦未勝利&無得点という痛恨のスタートダッシュだった。 直近の第14節・FCマルヤス岡崎戦(1△1)は、今季ここまでの戦いぶりが凝縮された90分間。執念の90分同点弾で辛うじてドローも、攻撃の“型”がなく、前がかりになったときのリスク管理も脆弱さを垣間見せた。 リーグ最少の「9」得点と、リーグで2番目に多い「24」失点。第14節では最下位ミネベアが勝ち点「3」を積んだなか、目下4戦未勝利の新宿は、今週末の最下位転落もあり得る状況だ。 2024.07.03 17:00 Wed栃木シティの人気記事ランキング
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九州サッカーリーグのFC延岡AGATAは23日、栃木シティを退団するMF宍戸俊明(24)の加入を発表した。 宍戸は東京都出身で、青森山田大学、作新学院大学を経て、2023年に栃木シティU-25へ入団。トップ昇格から同年は関東1部で5試合、今季はJFLで4試合に出場も、今月10日に契約満了が発表されていた。 新天地となる延岡(宮崎県)はJFL参入を目指す九州リーグの上位陣。同リーグ優勝歴こそないが、2022年には全国地域サッカーチャンピオンズリーグ(地域CL)に初出場している。 宍戸は延岡を通じ、「FC延岡AGATAに関わるすべての方々が笑って終われるように全身全霊取組んで参ります。皆さんで『JFL昇格』を掴み取りましょう!よろしくお願いします!」とコメントしている。 2024.12.23 11:50 Mon4
【JFL第26節】首位栃木シティvs門番Honda FCはドロー決着 栃木Cの連勝ストップ、Hondaは連覇潰える
26日、日本フットボールリーグ(JFL)第26節の2試合が行われた。 ◆鈴鹿 0-0 ソニー 今季限りで活動を終える“門番”の一角、ソニー仙台FCと、57歳三浦知良が2度目の加入から初となる先発出場を果たしたアトレチコ鈴鹿。鈴鹿ホームの一戦はゴールレス決着となった。 鈴鹿が「鈴鹿アンリミテッドFC」時代の2019年にJFL初参入を果たして以降、ソニーと鈴鹿の通算対戦戦績は、ソニーの6勝2分け3敗で幕を閉じることに。 ソニーは残り4試合で、クリアソン新宿、高知ユナイテッドSC、横河武蔵野FC、栃木シティと対戦。うちホームゲームは次節の新宿戦、最終節の栃木C戦となっている。 ◆栃木C 1-1 Honda “門番”ソニーがクラブ最終戦(最終節)で戦うは、現在首位の栃木シティ。 栃木Cは今節、“最強門番”Honda FCとホームで対戦。0-0で迎えた69分、MF宇都木峻がポストプレーを受け、ボックス手前から技アリ左足ミドルを突き刺して先制に成功する。 ところが74分、Hondaの右CKをGK相澤ピーターコアミがボックス外へ掻き出したところまでは良かったが、HondaのDF知花康士朗にダイレクトで蹴り返され、これが同点被弾に。 1-1のドロー決着で14試合無敗とした一方、連勝は「3」でストップすることとなった。栃木Cは次節、ホームで沖縄SVと対戦する。 一方、Hondaは残り4試合で首位栃木Cとの勝ち点差が「13」となり、連覇の可能性が潰えることとなった。 ◆第26節 ▽10月26日(土) アトレチコ鈴鹿 0-0 ソニー仙台FC 栃木シティ 1-1 Honda FC ▽10月27日(日) [13:00] ブリオベッカ浦安 vs 高知ユナイテッドSC ラインメール青森 vs レイラック滋賀 FCマルヤス岡崎 vs クリアソン新宿 ヴィアティン三重 vs FCティアモ枚方 横河武蔵野FC vs ヴェルスパ大分 沖縄SV vs ミネベアミツミFC ◆暫定順位表 1位 栃木シティ | 勝ち点54 | +21 2位 高知ユナイテッドSC | 勝ち点48 | +13 3位 レイラック滋賀 | 勝ち点41 | +19 4位 Honda FC | 勝ち点41 | +9 5位 ヴィアティン三重 | 勝ち点39 | +3 6位 FCティアモ枚方 | 勝ち点38 | ±0 7位 沖縄SV | 勝ち点37 | +7 8位 ヴェルスパ大分 | 勝ち点37 | -1 9位 ラインメール青森 | 勝ち点35 | +6 10位 ブリオベッカ浦安 | 勝ち点34 | +2 11位 アトレチコ鈴鹿 | 勝ち点33 | +1 12位 ソニー仙台FC | 勝ち点30 | -5 13位 FCマルヤス岡崎 | 勝ち点26 | -8 14位 横河武蔵野FC | 勝ち点22 | -22 15位 クリアソン新宿 | 勝ち点19 | -23 16位 ミネベアミツミFC | 勝ち点17 | -22 2024.10.26 16:40 Sat5