「高知県にJリーグを」目指すは来季のJ3参入!「残り4試合戦い抜きます」【JFL高知の歩み】

2023.11.03 21:00 Fri
「高知県から本気でJリーグ!」高知ユナイテッドSC
©kochi united sc
「高知県から本気でJリーグ!」高知ユナイテッドSC
2019年の地域CLで2位となり、翌2020年からJFLに舞台を移した高知ユナイテッドSC。クラブ名変更にライバルクラブとの統合を経て、ようやく辿り着いた全国リーグだが、目線は早くもその先へ。“Jなし県”脱却、来シーズンのJ3リーグ参入を目指し、今季も最後まで全力で戦う。【第3回/全3回|前編
中編

〜高知県から本気でJリーグ!~
2023年のJFLもいよいよ佳境。財務問題に端を発したFC神楽しまねの除名が開幕直前に決まり、従来の16チーム編成ではなく15チームとなったため、毎節1チームが試合なしとなっているが、あれよあれよという間に全チームが最低24試合(全28試合)を消化するところまで来た。

JFL4年目を迎えた高知ユナイテッドSCも24試合まで消化し、9勝6分け9敗の6位と健闘。過去3年は14位、13位、11位であり、この6位を最後までキープすれば初の1桁順位フィニッシュとなるが、かねてより「高知県から本気でJリーグ!」と掲げてきた高知の目標はあくまで「来季のJ3参入」だ。

しかし、クリアソン新宿とヴィアティン三重のJリーグ入会が条件付き(JFLで2位以内の確保が必須)で承認されている一方、高知は「継続審議」とされており、現状では今季のJFLで2位以内を確保しても、J3への自動昇格、もしくは入替戦行きを掴めるか不透明だ。
そんななか、10月29日には第26節で首位Honda FCと対戦。1-1のドロー決着となったこの一戦は本拠地・高知県立春野総合運動公園陸上競技場に「2156人」が来場し、今季のJFLホームゲームにおける最多の観客動員となった。

首位であり、JFLの“盟主”でもあるHonda相手に勝ち点「1」を掴み、観客動員でも大きな成果…しかし、残り4試合で2位ソニー仙台FCとの勝ち点差が「7」となり、J3参入の大前提である2位以内確保が難しくなった格好だ。

それでも高知の吉本岳史監督は試合後、「J3昇格の可能性がまだあるなか、(Hondaに)負けなかったことは選手たちが勝利に向かって走り続けてくれたから。1-1となってからもビッグチャンスがありましたし、勝ち点1を“もぎ取った”とは思いません。“積み上げ”ました」と選手を称える。

残り4試合に向けても「J3への切符を掴みたいと思っていますが、簡単ではない、そして現実的に難しいことも理解しています。だからこそ、この4試合をひたむきに決勝戦のように戦いたい」と前を向く。

選手からも続々とポジティブな言葉が。昨年までJ3のヴァンラーレ八戸に所属していたDF小林大智は「一戦必勝で目の前の試合に勝てば、その先に何かが見えてくる。そう信じたい。良い準備をします」とコメント。ゲームキャプテンを務めた24歳は真っ直ぐな目で答えてくれた。

また、22歳MF樋口叶はJ3参入の可能性を残す新宿や三重だけでなく「対戦する全チームがライバル」とし、「今日のような雰囲気は励みになりました」と今季最多の観客動員に触れる。高知は残り4試合中2試合がホームゲームだ。

地元・高知県出身のMF佐々木敦河も「今年でJ3に上がって、全国の方たちに『高知県にもJクラブがあるんだな』って知ってもらいたい。残りの4試合、頑張って戦い抜きます」と意欲を見せる。

「自分が高校生の時、高知県のクラブがこのレベル(JFL)で戦うチャンスはありませんでした。今この舞台にいることは素晴らしいことですし、ここからまた『高知県にJリーグを』という想いも強いです」

Jリーグを目指して歩みを進める高知ユナイテッドSC。佐々木が意気込んだように今季の残り4試合、最後まで「来季のJ3参入」を目指して戦い抜く。迷うなかれ、志高く一歩前へ。土佐藩が生んだ幕末の志士・坂本龍馬はこんな言葉を私たちの生きる後世に残したという。

「何の志も無きところに、ぐずぐずして日を送るは、実に大馬鹿者なり」

(完)

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JFL首位高知に“ナイキ”が帰還…昨季の主軸DF今井那生がJ2山口から完全移籍で再加入「全身全霊を尽くします」

日本フットボールリーグ(JFL)の高知ユナイテッドSCは23日、J2リーグのレノファ山口FCからDF今井那生(27)が完全移籍で加入すると発表した。今井は高知に2度目の加入となる。 今井はセンターバックを本職とする180cmDF。東京学館高校、拓殖大学を経て2020年にJFLの鈴鹿ポイントゲッターズへ入団すると、23年に1度目の高知入りを果たす。 昨季はJFL28試合中24試合でプレーし、“ジャイキリ2回”の天皇杯でも全4試合にフル出場。1年を通して主軸に君臨し、今年1月にキャリア初のJリーグとして山口へ完全移籍した。 しかし、ここまでJ2リーグの出場はなく、1試合にベンチ入りしたのみ。プレータイムは天皇杯2回戦、3回戦の2試合に限られていた。 約半年で帰還する高知は現在、悲願のJリーグ参入に向けてJFLで首位。2位・栃木シティと勝ち点「10」差で中断期間に突入している。 ◆レノファ山口FC公式サイトより 「レノファ山口FCに関わる全ての皆様、この度高知ユナイテッドSCに移籍することになりました。このチームで自分のプロキャリアをスタートできたことを誇りに思います。半年間という短い間でしたが、どんな時も応援してくださった全ての方々に感謝しています。ありがとうございました」 ◆高知ユナイテッドSC公式サイトより 「高知ユナイテッドに関わる全ての皆様。レノファ山口FCから加入することになりました今井那生です。高知ユナイテッドの昇格、優勝のために全身全霊を尽くします。皆様で必ず新しい歴史を作りましょう。応援宜しくお願いします」 ◆JFL第18節 2024年8月31日(土) 18:00キックオフ 高知ユナイテッドSC vs ヴェルスパ大分 高知県立春野総合運動公園陸上競技場 2024.07.23 13:30 Tue
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JFLの7クラブがJ3ライセンス申請を発表…高知、栃木C、V三重、滋賀、V大分、青森、新宿の戦況まとめ

6月30日〜7月1日にかけ、日本フットボールリーグ(JFL)の7クラブが「J3クラブライセンス」取得に向けた申請を行ったと発表した。ここでは7クラブの戦いぶりをまとめる。 ★首位・高知ユナイテッドSC 2位と勝ち点「10」差で首位を独走する高知。開幕7連勝から2連敗を喫すも、そこから5連勝と再び勢いが加速し、高知県勢初のJリーグ参入へ一歩一歩近づいている。 “ホームゲーム平均観客動員2000人”をクリアできるかどうかが重要となりそうだが、今回は各クラブの戦いぶりにフォーカス。高知は昨年ガンバ大阪をも沈めた「爆速カウンター」に磨きがかかり、一方では遅攻も苦にしない。 また、途中出場選手の活躍が顕著。チーム最多6得点を叩き出すFW小林心はうち5得点が途中投入後のゴールで、全「26」得点中「8」得点が途中出場選手のゴールとなっている。 直近3試合の決勝点は、いずれも途中出場選手がお膳立て。第12節・第13節・第14節と、途中出場したMF金原朝陽の左足クロスから試合を決める1点が生まれている。 高知は14試合でリーグ2位の「26」得点と、リーグ最少の「8」失点。2連勝さえ難しい他クラブを尻目に、7連勝・5連勝と順調に勝ち点を稼いでいる。2位と勝ち点10差は必然か。 ★2位・栃木シティ 栃木Cは昨季関東サッカーリーグ1部2位、全国社会人サッカー選手権大会1回戦敗退。しかし、辛うじて残していた“百年構想枠”で地域CLに出場し、同大会優勝そしてJFL昇格だ。 迎えた今季は、昇格組ながらも8勝2分け4敗の2位。リーグ最多の「27」得点を叩き出し、今季ヴィアティン三重から復帰したエース、FW吉田篤志は9得点をマークする。 ミッドウィークに天皇杯2回戦を挟んだ第12節・アトレチコ鈴鹿戦(6月15日)で1-5の大敗があったが、”事故”だった感があり、そこからソニー仙台、Honda FC相手に2連勝中だ。 攻守にタレントを揃えるなか、スピード豊かなFW田中パウロ淳一、FW藤原拓海が相手守備陣の脅威となり、最前線には9得点吉田。このトリデンテ“TYF”(仮)は観ていてワクワクする。 ★4位・ヴィアティン三重 三重県勢初のJリーグ参入へ、県内クラブで最も近い位置にいると言ってよいであろうV三重。過去7年のJFLで上位フィニッシュが一度もないが、今季ここまでは4位につける。 16チーム中4位につけても、なかなか連勝街道を作れないのが現JFLの厳しさであり、V三重も第2〜3節以外に連勝なし。首位高知を除いた2位以下は団子状態が続いている。 それでもV三重は、直近の第14節で2位・FCティアモ枚方とのアウェイゲームに勝利。次節は最下位・ミネベアミツミFCとのホームゲームであり、ここで今季2度目の2連勝がマストだ。 また、ミネベア戦の次は首位高知とのホームゲーム。まさにここが2024年夏の正念場であり、ここで3連勝を達成なら、クラブ関係者もファンも自信を深めるはずだ。 ★6位・レイラック滋賀 こちらは滋賀県勢初のJリーグ参入へ、J経験者を中心に空前の大型補強を敢行し、今季を迎えた滋賀。しかし、6勝3分け5敗の6位と、今のところ順調とは言えない状況だ。 前述の通り2位以下は団子状態で、悲観するべき点は何もないわけだが、滋賀については決め手を欠く戦いが長引いていると言うべきか。 リーグで3番目に少ない「12」失点の一方、得点も「19」。こちらも2連勝は今季1度しかなく、アウェイ戦6試合は1勝2分け3敗。唯一のアウェイ戦勝利が首位高知戦となっている。 J参入を目指すどのクラブにも当てはまるが、やはりそろそろギアを上げて連勝街道を作り、2位以内確保へ足場を固めたいところ。「下位相手の取りこぼし」を許されない時期が近づいている。滋賀の戦力はJFL随一なのだから。 ★7位・ヴェルスパ大分 新型コロナ流行に伴う半期開催のJFL2020で王者となったV大分。翌21年も3位と上位に進出したが、22年は8位、23年は6位と、近年はもうひとつ上位へ食い込めずにいる。 今季は開幕4試合未勝利に始まり、第5節で滋賀、第8節で首位高知に勝利。滋賀戦以降、派手な戦い方はしないが、堅実に勝ち点を稼いできた印象があり、試合終盤の同点ゴールで「1」を拾う試合も複数ある。 それだけに筆者は、第13節・ラインメール青森戦の0-4大敗に驚いた。セットプレーから3発を喰らったこともあるが、こと今季については「大崩れしない」と感じていたためだ。 ともあれ、第14節・横河武蔵野FC戦で勝利し、敗戦の払拭に成功。6日の第15節は2位・栃木シティとのアウェイゲーム…V大分にとって今節はビッグマッチとなるはずだ。 ★8位・ラインメール青森 ヴァンラーレ八戸に続く青森県勢2番目のJリーグ参入を目指す青森。柴田峡監督が率い、ソリッドな[4-4-2]をベースとする堅守軍団だ。 その堅守は昨季から不変も、序盤戦ではなかなかゴールが奪えず、下位に低迷。連勝街道はおろか、目の前の勝ち点「3」を掴めぬ試合が続き、開幕9試合で1勝にとどまった。 それでも継続は力なりと言うべきか、ドローも多いとはいえ、第6節から8戦無敗に。「負けないこと」を持ち味に順位もみるみる上昇し、第13節でV大分に4-0と大勝した。 ただし、直近の第14節は滋賀に敗れ、4月以来となる黒星に。第15節・枚方戦からは3試合連続ホームゲームであり、ここで勝ち点「9」、最低でも「6」もしくは「7」が欲しいところだ。 ★15位・クリアソン新宿 こちらはJ3ライセンスを申請も厳しい戦いが続く新宿。このまま15位でフィニッシュなら、待っているのは地域リーグ側との入替戦(※1)だ。 (※1)詳細はJFL公式サイトを参照 北嶋秀朗新監督のもと、まず第1節で昨季最下位の沖縄SVに0-4大敗。面食らったチームは第2節もV三重に0-4で敗れ、開幕4戦未勝利&無得点という痛恨のスタートダッシュだった。 直近の第14節・FCマルヤス岡崎戦(1△1)は、今季ここまでの戦いぶりが凝縮された90分間。執念の90分同点弾で辛うじてドローも、攻撃の“型”がなく、前がかりになったときのリスク管理も脆弱さを垣間見せた。 リーグ最少の「9」得点と、リーグで2番目に多い「24」失点。第14節では最下位ミネベアが勝ち点「3」を積んだなか、目下4戦未勝利の新宿は、今週末の最下位転落もあり得る状況だ。 2024.07.03 17:00 Wed
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【JFL第16節】ダントツ首位の高知が“最強ジョーカー小林心”発動で3位V三重を撃破! 15位新宿は後半3発逆転負け

13日、日本フットボールリーグ(JFL)第16節の3試合が各地で行われた。今節残りの5試合は14日と15日に行われる。 ◇V三重 0-1 高知 首位・高知ユナイテッドSCと3位・ヴィアティン三重による、6試合無敗どうしの上位対決は、アウェイ三重に乗り込んだ高知に軍配。 63分に3枚替えを敢行した高知。 入った1人は今季6得点中5得点が途中出場からというFW小林心。23歳のストライカーは0-0で迎えた85分、オープンな展開から相手の中途半端なクリアを拾ったMF上月翔聖の浮き玉に走り、GKとの一対一を冷静に沈めた。 やはり、終盤の勝負強さも高知が現JFLで最強たる所以か。“アウェイで0-1”という最少スコアで勝ち切った高知は2試合ぶりの白星となり、今節は2位・栃木シティがレイラック滋賀を撃破も、勝ち点「10」差を詰めさせなかった。 ◇沖縄 3-1 新宿 16チーム中15位のクリアソン新宿は、前節のブリオベッカ浦安戦が悪天候で中止・延期となったなか、アウェイで10位・沖縄SVと対戦し、痛恨の逆転負けだ。 新宿は23分、敵陣左サイドでFKを得ると、キッカーはレフティーのMF中山雄登。アウトスイングの低いクロスを入れ、ゴール前の混戦をすり抜けて直接ゴールへ吸い込まれた。 しかし48分、MF大崎淳矢の足裏タックルによる2枚目警告で新宿は数的不利に。66分、72分の被弾で逆転され、最後は87分、FW小池純輝のクリアミスがオウンゴールとなった。 これにより、延期となった浦安戦を除いても5試合未勝利に。最下位のミネベアミツミFCが今節(14日)勝利なら、新宿は最下位転落だ。一方、勝利した沖縄は5月19日の第9節・ソニー仙台FC戦以来となる勝ち点「3」だ。 ◆第16節 ▽7月13日(土) ヴィアティン三重 0-1 高知ユナイテッドSC 栃木シティ 1-0 レイラック滋賀 沖縄SV 3-1 クリアソン新宿 ▽7月14日(日) ラインメール青森 vs ミネベアミツミFC アトレチコ鈴鹿 vs ヴェルスパ大分 横河武蔵野FC vs FCティアモ枚方 ソニー仙台FC vs Honda FC ▽7月15日(月) FCマルヤス岡崎 vs ブリオベッカ浦安 ◆順位表(暫定) 1位 高知ユナイテッドSC | 勝ち点40 | +19 2位 栃木シティ | 勝ち点30 | +9 3位 ヴィアティン三重 | 勝ち点27 | +6 4位 FCティアモ枚方 | 勝ち点25 | +2 5位 Honda FC | 勝ち点23 | +5 6位 沖縄SV | 勝ち点23 | +2 7位 レイラック滋賀 | 勝ち点21 | +7 8位 ラインメール青森 | 勝ち点22 | +5 9位 ヴェルスパ大分 | 勝ち点21 | -1 10位 アトレチコ鈴鹿 | 勝ち点20 | +2 11位 ソニー仙台FC | 勝ち点18 | -3 12位 FCマルヤス岡崎 | 勝ち点17 | -3 13位 ブリオベッカ浦安 | 勝ち点14 | -3 14位 横河武蔵野FC | 勝ち点12 | -12 15位 クリアソン新宿 | 勝ち点11 | -17 16位 ミネベアミツミFC | 勝ち点9 | -17 2024.07.13 20:13 Sat

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