J3入会高知のMF樋口叶が長野へ完全移籍「全ての感情が出てくるほど充実した3年間を過ごすことができました」
2024.12.26 16:20 Thu
MF樋口叶(23)がAC長野パルセイロへ完全移籍
高知ユナイテッドSCは26日、MF樋口叶(23)がAC長野パルセイロへ完全移籍すると発表した。
樋口は熊本県出身で、2020年にロアッソ熊本でトップ昇格。22年にJFL高知へ、MF田尻康晴(今季引退)と共に期限付き移籍し、翌23年からは2人揃って完全移籍に切り替わった。
今季は2列目左の主力としてプレーし、高知のJ3リーグ入会に貢献。2025シーズンから高知が同じカテゴリーとなる長野への完全移籍となり、クラブからコメントを寄せている。
◆高知ユナイテッドSC
「高知ユナイテッドSCに関わる全ての皆さま、たくさんのご支援、ご声援ありがとうございました。このたび、AC長野パルセイロへ移籍することになりました」
「レンタルの時から含めて3年間本当に濃い時間を過ごすことができました。天皇杯、国体優勝、春野での入場者数11085人、そして今シーズンJがなかった高知県にJリーグチーム誕生。
数々の歴史を塗り替えたメンバーの一員になれたこと本当に誇りに思います」
「思い返せば、楽しくて、嬉しくて、悲しくて、寂しくて、恋しくて、全ての感情が出てくるほど充実した3年間を過ごすことができました」
「こんな素晴らしいクラブ、高知県を離れるのは寂しいですが、新しい挑戦を決断した以上、また本気でサッカーと向き合って頑張りたいと思います。次は対戦相手として春野に戻ってくることになるので、バチバチ熱い戦いをしましょう」
「最後に、人も場所も素晴らしいこの高知県でプレー出来たこと、そして何よりJクラブがなかった高知県にJクラブを誕生させたメンバーでいれたこと本当に嬉しく思います。高知県に来てよかった。心の底からそう思います」
「高知県で出会った全ての皆さま、僕の人生を豊かにしてくださり本当にありがとうございました」
樋口は熊本県出身で、2020年にロアッソ熊本でトップ昇格。22年にJFL高知へ、MF田尻康晴(今季引退)と共に期限付き移籍し、翌23年からは2人揃って完全移籍に切り替わった。
今季は2列目左の主力としてプレーし、高知のJ3リーグ入会に貢献。2025シーズンから高知が同じカテゴリーとなる長野への完全移籍となり、クラブからコメントを寄せている。
「高知ユナイテッドSCに関わる全ての皆さま、たくさんのご支援、ご声援ありがとうございました。このたび、AC長野パルセイロへ移籍することになりました」
「レンタルの時から含めて3年間本当に濃い時間を過ごすことができました。天皇杯、国体優勝、春野での入場者数11085人、そして今シーズンJがなかった高知県にJリーグチーム誕生。
数々の歴史を塗り替えたメンバーの一員になれたこと本当に誇りに思います」
「山本志穂美社長をはじめ、フロントスタッフ、コーチングスタッフ、選手、スポンサーの方々、ファンサポーターの皆さま、そして高知県が一体となり、同じ方向を向いて本気で取り組んだ結果がJリーグチーム誕生に繋がったと思います」
「思い返せば、楽しくて、嬉しくて、悲しくて、寂しくて、恋しくて、全ての感情が出てくるほど充実した3年間を過ごすことができました」
「こんな素晴らしいクラブ、高知県を離れるのは寂しいですが、新しい挑戦を決断した以上、また本気でサッカーと向き合って頑張りたいと思います。次は対戦相手として春野に戻ってくることになるので、バチバチ熱い戦いをしましょう」
「最後に、人も場所も素晴らしいこの高知県でプレー出来たこと、そして何よりJクラブがなかった高知県にJクラブを誕生させたメンバーでいれたこと本当に嬉しく思います。高知県に来てよかった。心の底からそう思います」
「高知県で出会った全ての皆さま、僕の人生を豊かにしてくださり本当にありがとうございました」
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J3参入へ“継続審議”も…JFL高知が本拠地2156人の前で希望繋ぐ勝ち点「1」、地元出身MF佐々木敦河「残り4試合戦い抜きます」
29日、日本フットボールリーグ(JFL)第26節の高知ユナイテッドSC vs Honda FCが高知県立春野総合運動公園陸上競技場で行われ、1-1のドロー決着となった。 高知県出身の元Jリーガー・吉本岳史監督が率いる高知ユナイテッド。JFL4年目の今季は天皇杯でガンバ大阪、横浜FCとJ1クラブを立て続けに倒す“ジャイアントキリング”を達成した一方で、リーグ戦は第25節終了時点で6位と健闘も、Jリーグ入会申請が「継続審議」とされている。 何はともあれ、成績面で「JFL2位以内(※Jリーグ入会申請が承認されているクラブは優勝ならJ3自動昇格、2位ならJ3・19位との入替戦へ進む)」を確保することが来季のJ3参入への最低ライン。残り5試合で6位から2位まで順位を上げる必要があるなか、今節は”Jへの門番”として名高い首位Hondaとのホームゲームだ。 スタメンはGK上田樹(ツエーゲン金沢から期限付き移籍で加入中)、DF今村直也、DF小林大智、DF今井那生、MF宮本優(東京ヴェルディ)、MF佐々木敦河、MF高野裕維、MF吉田知樹(いわきFC)、FW樋口叶、FW西村勇太、FW東家聡樹という[3-4-2-1]だ。 高知県の夏の風物詩“よさこい”に欠かせぬ鳴子がスタンドから鳴り響くなかでキックオフ。堅守速攻を標榜する高知は奪ってからが素早く、ひとたび奪えば1トップの東家、2シャドーの樋口と西村が前線へとスプリントしていく。 しかし、地力で勝る”盟主”Hondaは[4-2-4]もしくは[2-4-4]で人数をかけて押し込み、高知はコンパクトな陣形を崩さずなんとか応戦していたが、とうとう65分に失点。HondaのDF川浪龍平に右足ミドルを叩き込まれた。 高知は追いかける展開となってようやく攻撃のギアが上がり、試合も終盤に差し掛かる77分に同点に。後方からのロングボールをボックス内の樋口が頭で繋ぐと、最後は途中出場のFW新谷聖基がDFと競り合いながら押し込んだ。投入からわずか1分の新谷が大仕事だ。 同点とし、俄然勢いが出てきた選手たちと、一段と熱を帯びたスタンド。同点からまもなく入場者数が今シーズン最多の「2156人」と場内アナウンスされ、試合も終盤へと突入するなか、さらにボルテージが上がる。 しかし、待望の逆転弾は奪えず、1-1で試合終了。吉本監督は試合後、「Hondaさん相手に難しい試合となるのは想定内でしたが、とくに前半は何もさせてもらえませんでした。攻撃に関してはカウンターしか糸口がなく、ここは次への課題です」と振り返る。 それでも「我々の武器であるカウンターを何度か発動できたことは評価できます。J3昇格の可能性がまだあるなか、負けずに終われたことも、選手たちが勝利に向かって最後まで走ってくれたから。決して勝ち点1を“もぎ取った”とは思いません。勝ち点1を“積み上げ”ました」と選手を労う。 また、大学サッカーとソニー仙台FCを経て、今季から地元・高知に帰ってきたMF佐々木も「自分が高校生の時、高知県のクラブがこのレベル(JFL)で戦うチャンスはありませんでした。今この舞台にいることは素晴らしいことですし、ここからまた高知県にJリーグをという想いも強いです」と胸を張る。 今季最多の入場者数については「多くの方のご協力があって、これほどまでの方たちに来ていただけたと思います。でも本当は、自分たちの魅力的なサッカーで同じくらいの方を集められるようにしたい。そのためにも今年でJ3に上がって、全国の方たちに『高知県にもJクラブがあるんだな』って知ってもらいたい。残りの4試合、頑張って戦い抜きます」とモチベーションに変えて見せた。 高知はHondaとのドローで6位をキープし、2位ソニーとは勝ち点「7」差。残り4試合で佐々木の古巣でもあるソニーに追いつくことは難しいかもしれないが、それでも諦めることなく最後まで戦う。次節は11月5日、ミネベアミツミFCとのアウェイゲームだ。 高知ユナイテッドSC 1-1 Honda FC 【高知】 新谷聖基(後32) 【Honda】 川浪龍平(後20) 2023.10.29 18:33 Sun2
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