岩手GK阿部伸行が16年の現役生活に幕、FC東京、湘、北九州、長野でもプレー

2022.12.15 15:20 Thu
©︎J.LEAGUE
いわてグルージャ盛岡は15日、GK阿部伸行(38)の現役引退を発表した。

阿部は東京都出身で、FC東京U-18に所属。流通経済大学へと進学し、2005年にはFC東京の特別指定選手に。2007年に入団した。

しかし、FC東京では塩田仁史土肥洋一と主軸GKがおり出番がもらえず、その後も荻晃太、日本代表GK権田修一と若手の前に後塵を拝し出番がないまま2011年に湘南ベルマーレへと完全移籍した。
湘南では2年目の2012年にJ2で37試合に出場しJ1昇格に貢献。2013年にはJ1で13試合に出場するも、2014年にはケガの影響もあり秋元陽太にポジションを奪われ、2015年にはギラヴァンツ北九州へと完全移籍する。

北九州では2シーズンでJ2合計48試合に出場。2017年からはAC長野パルセイロにプレーの場を移すが、年々出場機会が減り、2021年にFC東京に復帰。しかし、出番がなく今シーズンから岩手に加入していた。
今シーズンは明治安田生命J2リーグで1試合の出場に終わり、そのままキャリアを終えることとなった。

J1通算18試合、J2通算86試合、J3通算58試合、天皇杯通算7試合に出場した。

阿部はクラブを通じてコメントしている。

「今シーズンチームの目標を達成できなかったこと重く受け止めています。その中でも多大なるご支援、ご声援ありがとうございました。クラブはここから立ち上がり上昇してくれると信じています」

「この場を借りて私の今シーズン限りでの現役引退を報告します」

「はじめにプロサッカークラブに協賛し、ご出資してくださるスポンサー企業の皆様のお力添えで選手として活動させていただきました。本当にありがとうございました」

「FC東京 湘南ベルマーレ ギラヴァンツ北九州 AC長野パルセイロ いわてグルージャ盛岡 各クラブでお世話になりました監督 コーチングスタッフ 現場スタッフ ボランティアスタッフ フロントスタッフ 最高な選手の皆様、至らないところもあり、たくさん助けてもらいました。一緒に仕事をさせていただき幸せでした。さらなるクラブの発展を願っています。ありがとうございました」

「各地域にお住まいのクラブを愛する仲間へ、サッカーを通じて出会いスタジアムで共に燃え、顔を合わせて会話した全ての時間が幸せで、私の生涯誇れる財産です。心からの感謝を伝えたいです。ありがとうございました」

「その中で戦友と呼べる特別なサポーターが私にもいます。力の限りの声援と想いは、何度もここまでなのかなと思う弱い自分を振り払い、顔を上げよう、頑張ろう。そんな前向きな思考に連れ戻してくれました。心と身体を突き動かされる感覚でした。最後の最後までここまで一緒に来てくれてありがとう」

「今までプレー出来た事は多くの方の支えに他なりません。特に全国どこへ移籍しても、私の身体の状態を前所属クラブから引き継ぎ、情熱と確かで効果的な施術に加え、配慮に満ちたメディカルチームの支えは絶大だったと痛感しています。感謝と共にメディカルチームのサッカー界への貢献は、今よりもっと多くの方に周知され賞賛されてほしいと願いここに書き留めさせてください」

「最後に30年くらい前にJリーグを観て、カッコ良すぎて憧れた自分がいました。これからも少年少女がプロ選手に憧れ、目指し、健やかにうねり、たのしむ。その応援や手伝いが私にも出来たらまた同じように幸せです。16年間ありがとうございました」


阿部伸行の関連記事

いわてグルージャ盛岡は30日、FC東京からGK阿部伸行(37)の完全移籍加入を発表した。 阿部はFC東京下部組織出身で、流通経済大学に進学。2005年に特別指定選手としてFC東京入りして、2007年に正式入団した。そこから湘南ベルマーレ、ギラヴァンツ北九州、AC長野パルセイロを渡り歩き、今季からFC東京に復帰。だ 2021.12.30 14:52 Thu
FC東京は15日、GK阿部伸行(37)との契約満了を発表した。 阿部は2007年に流通経済大学からFC東京に入団。2011年に湘南ベルマーレへ移籍すると、ギラヴァンツ北九州を経て、2017年に長野へ加入した。 長野では、4シーズン在籍し、J3通算58試合に出場。しかし、2020シーズンは明治安田J3で5試合 2021.12.15 15:40 Wed
FC東京は8日、選手のチーム内規を違反を発表した。 クラブの発表によると、一部の選手がクラブのコロナ感染症対策に関するチーム内規を違反。事情聴取をした上で、処分を下したという。 今回処分を下されたのは、チームキャプテンであるMF東慶悟、副キャプテンであるDF渡辺剛、FW永井謙佑、GK阿部伸行、MF渡邊凌磨の 2021.12.08 12:13 Wed
25日、FC東京が2021シーズンに向けた新体制発表会を実施した。 ユニフォームサプライヤーがニューバランスになり初めてのシーズンを迎えるFC東京。新体制発表会はファッションショーのスタイルでランウェイが用意されるスタートとなった。 2020シーズンはYBCルヴァンカップを制し、長谷川健太体制で初タイトルを 2021.01.26 07:45 Tue

いわてグルージャ盛岡の関連記事

11日、第105回天皇杯の都道府県代表決定戦が各地で行われ、47都道府県代表が出揃った。 これまで19都県の代表が決定していた中、11日には28道府県の代表決定戦が全国各地で行われた。 J3クラブも参加する中、J3クラブ同士の対戦となった栃木県では、栃木SCが栃木シティ相手に0-2で勝利し5年連続25回目の 2025.05.11 21:40 Sun
3日から4日にかけ、日本フットボールリーグ(JFL)第8節の8試合が行われた。ゴールデンウィーク期間のJFLは今節のみで、ヴェルスパ大分のホームゲームが観衆2527人を記録した。 ◆YSCC 3-3 滋賀 Jリーグ返り咲きを期すY.S.C.C.横浜と、Jリーグ初参入を誓うレイラック滋賀。立ち上がりから一進一 2025.05.04 21:40 Sun
3日、日本フットボールリーグ(JFL)第8節の飛鳥FCvsいわてグルージャ盛岡が奈良県立橿原公苑陸上競技場で行われ、1-0で勝利した飛鳥が記念すべき「JFL初白星」とした。 昨季まで11年間Jリーグに身を置いた岩手が、昨季まで地域リーグ(関西1部)を戦った飛鳥のホームに乗り込んだ一戦。岩手は4連敗中で、飛鳥は開幕 2025.05.03 15:30 Sat
19日、日本フットボールリーグ(JFL)第7節の3試合が各地で行われた。 ◆浦安市川 1-0 岩手 早くも3連敗中のいわてグルージャ盛岡は、敵地でブリオベッカ浦安・市川と対戦。立ち上がりから攻勢をかけるも、MF小林祐希の浮き玉に抜け出したFW藤本憲明がGKとの一対一を外した以外は、なかなか決定機を作れない。 2025.04.19 22:30 Sat
13日、日本フットボールリーグ(JFL)第6節の4試合が各地で行われた。 ◆ミネベア 0-1 沖縄 沖縄SVが実業団・ミネベアミツミFCとの九州勢対決を制して首位キープ。41分、テゲバジャーロ宮崎から期限付き移籍で加入中のFW上野瑶介が右足シュートを突き刺し、上野のJFL通算20得点目が先制点・決勝点となっ 2025.04.13 18:15 Sun

J2の関連記事

日本サッカー協会(JFA)は15日、ドイツサッカー連盟(DFB)との「審判交流プログラム」として、2名の審判員が来日することを発表した。 今回来日するのは、フロリアン・バドストゥーブナー氏とマルティン・ペーターセン氏。バドストゥーブナー氏は、2000年からブンデスリーガを担当し58試合を担当。2.ブンデスリーガで 2025.05.15 17:05 Thu
ヴァンフォーレ甲府は15日、アシスタントコーチにシンガポール人指導者のナズリ・ナシル氏(54)が就任することを発表した。登録期間は11月30日までとなる。 ナズリ・ナシル氏は、シンガポール政府・文化社会青年省(Ministry of Culture, Community and Youth of Governme 2025.05.15 15:50 Thu
大分トリニータは15日、3日に行われた明治安田J2リーグ第13節のロアッソ熊本戦で発生した違反行為への処分を発表した。 クラブの発表によると、大分のサポーターの一部が違反行動。スタジアム入りするロアッソ熊本のチームバスの運行を妨げるという違反行為に出ていたという。 今回の処分対象者は14名。18日に行われる 2025.05.15 14:10 Thu
Jリーグは14日、「2025“Jリーグの日”特別企画発表会」を開催。5月15日の「Jリーグの日」を記念した特別企画として「Jリーグチップス(選手カード付)」のオマージュ版を特別に復刻させることを発表した。 「Jリーグチップス(選手カード付)」のオマージュ版は、5月17日(土)、18日(日)に行われる試合を対象とし 2025.05.14 16:45 Wed
Jリーグは14日、5月15日の「Jリーグの日」を記念し、開幕当時に多くのファンに親しまれた「Jリーグチップス」を特別に復刻することを発表した。 1993年の開幕とともに人気を博した「Jリーグチップス(選手カード付)」が、32周年を迎えるJリーグに帰ってくることに。復刻版では、J1、J2、J3の全60クラブから各3 2025.05.14 15:55 Wed

記事をさがす

いわてグルージャ盛岡の人気記事ランキング

1

岩手の40歳DF深津康太が22年間のキャリアに幕、J1町田にはJFL時代から計13シーズン在籍「最高のサッカー人生をありがとうございました!」

いわてグルージャ盛岡は24日、DF深津康太(40)の2024シーズン限りでの現役引退を発表した。 深津は習志野高校、流通経済大学付属柏高校を経て、2003年に名古屋グランパスでプロ入り。その後は水戸ホーリーホック、柏レイソル、FC岐阜でプレーし、2009年にFC町田ゼルビアに加入した。 2011年からは東京ヴェルディでプレーも、2013年に町田に復帰。日本フットボールリーグ(JFL)時代を含め、町田で13シーズンを過ごした。 2023年7月に町田を離れ、岩手へ完全移籍。加入初年度はJ3リーグの後半戦のうち5試合に出場し、副キャプテンの1人となっ今シーズンはJ3で26試合1得点を記録。YBCルヴァンカップと天皇杯でもそれぞれ1試合プレーした。 キャリアを通じては、J1で通算4試合、J2で通算337試合13得点、J3で94試合6得点を記録。JFLでは114試合10得点を記録している。 現役を退く決断をした深津は、クラブを通じてコメントしている。 「22年間の最高のサッカー人生をありがとうございました! 名古屋グランパスエイトから始まり水戸ホーリーホック、柏レイソル、FC岐阜、東京ヴェルディ、町田ゼルビア、いわてグルージャ盛岡でプレーさせていただきました」 「こんなにも長くサッカー選手を続けて来れたのは、最高の仲間達に恵まれ、応援してくださった全ての皆様のおかげです! 感謝申し上げます。サッカーを通じてサッカーだけではなく、人としてとても成長させてもらいました! 第2の人生も深津康太らしく、一生懸命楽しんで行きたいと思います!」 2024.11.24 21:20 Sun
2

岩手、32歳でJリーガーデビューの櫛田一斗ら3選手が今季退団

いわてグルージャ盛岡は4日、DF木下高彰(26)、DF米原祐(25)、MF櫛田一斗(32)が今シーズン限りで退団すると発表した。 3選手共に今シーズンから岩手でプレー。木下は明治安田生命J3リーグ22試合3得点、米原は16試合2得点をマークした。32歳で櫛田は5試合出場を記録した。退団を受け、クラブ公式サイトを通じて、次のようにコメントしている。 ◆木下高彰 「今シーズン大した怪我もなくコンスタントに試合に出させてもらったのにも関わらず、なかなか勝利を届けられずチームスタッフ、関係者の皆さん、サポーターの皆さんには申し訳ない気持ちでいっぱいです。そして一年間という短い時間で岩手を離れるのも寂しいです」 「それでも岩手で出会ったみなさんには感謝の思いと皆さんに出会えたという財産は一生忘れません。あと一試合残っていますが、皆さんのためにチーム一岩となって感謝の思いをピッチで表現したいと思います。岩手に来られて良かったです! ありがとうございました!」 ◆米原祐 「一緒に戦ってきた選手達、監督をはじめとするチームスタッフの方々、そして厳しいチーム状況の中でもいつも温かい声援で支えてくださったファン、サポーター、スポンサーの皆様には感謝しかありません。シーズンを通して、チームの勝利に貢献する事が出来ず、本当に申し訳なく歯痒い気持ちでいっぱいです。シーズンも残り1試合となりましたが、最後まで全力で勝利を目指して取り組んでいきます。1年間本当にありがとうございました」 ◆櫛田一斗 「32歳でJリーガーとしてプレー出来るチャンスを与えてくれた岩手には感謝しかありません。非常に濃い一年を過ごし、岩手県も満喫しました。(笑)僕が去ることで残念に思う方達もいるかもですが、次どこに行ってもSNSの発信は続けようと思うので、今後も繋がりを保てたら幸いです。関わった全ての人々に感謝です。ありがとうございました。僕の旅はまだ続きます」 2019.12.04 19:10 Wed
3

岩手GK稲葉亜我志が頬骨骨折で手術、全治1カ月

いわてグルージャ盛岡は16日、GK稲葉亜我志の負傷を報告した。 稲葉は頬骨骨折のケガを負い、11月22日に手術を実施。全治は手術日から約1カ月となっている。 稲葉は2022年に静岡産業大学から加入。今シーズンはJリーグデビューも果たし、ここまでJ3で5試合、天皇杯で2試合、YBCルヴァンカップで1試合に出場していた。 2024.11.16 17:29 Sat
4

讃岐がDF宮市剛を完全移籍で獲得、岩手で7年過ごし久々の移籍に「凄くワクワクしています!」

カマタマーレ讃岐は27日、いわてグルージャ盛岡のDF宮市剛(29)が完全移籍で加入することを発表した。 横浜F・マリノスでプレーする元日本代表FW宮市亮を兄に持つ宮市は、名古屋グランパスU-15や中京大中京高校を経て2014年に湘南ベルマーレへ入団し、その後は水戸ホーリーホック、ガイナーレ鳥取、MIOびわこ滋賀でプレーした。 2018年に岩手(当時はグルージャ盛岡)へ期限付き移籍し、2019年に完全移籍。在籍7年目の今シーズンは明治安田J3リーグで25試合、YBCルヴァンカップで1試合、天皇杯で2試合に出場したが、チームはJFLを戦うことが決まり、契約満了が発表されていた。 讃岐は宮市について「スピードと高さがあり、サイドを支配できる選手」と特徴を紹介。来シーズンもJリーグでプレーすることとなった宮市はクラブを通じてコメントしている。 「この度カマタマーレ讃岐に加入する事になりました宮市剛です。J2昇格を果たす為に全力でプレーします。久しぶりの移籍で凄くワクワクしています!よろしくお願いします」 2024.12.27 17:15 Fri
5

JFL降格の岩手FW上笹貫剣がポルトガル2部移籍! アメリカ育ちの25歳が日本人3選手所属のオリヴェイレンセへ 「新たな道を歩むことを決意」

いわてグルージャ盛岡は1日、FW上笹貫剣(25)がポルトガル2部のオリヴェイレンセへ完全移籍すると発表した。 上笹貫は東京都出身ながら学生時代をアメリカで過ごし、パシフィック大学から2022年に岩手加入。3年目となる2024シーズンは、明治安田J3リーグで6試合、YBCルヴァンカップで1試合、天皇杯で2試合プレーした。 日本フットボールリーグ(JFL)降格の岩手を離れる上笹貫。以前はFW三浦知良(現:アトレチコ鈴鹿)が期限付き移籍し、現在は横浜FCの永田滉太朗(19)、FW宮田和純(23)、MF高橋友矢(18)が期限付き移籍しているオリヴェイレンセで海外挑戦となるにあたり、岩手を通じてコメントしている。 「いわてグルージャ盛岡に関わる全ての皆様、3年間ありがとうございました。2度の降格という屈辱。その一言に尽きます」 「それでも、僕の成長の為に常に前向きな言葉をかけてくれた歴代の監督、コーチングスタッフ、どんな状況でも変わらず切磋琢磨してきたチームメイト、いつも力強い後押しをしてくれるファンサポーターの方々と共に闘えた事は、僕にとってかけがえのない財産になりました」 「でも、やっぱり振り返ると悔しさや後悔、そんな言葉しか出てきません。娘が産まれたこの地に胸を張って戻って来られるよう、新たな道を歩むことを決意しました。その日まで、共に闘いましょう」 2025.01.01 14:37 Wed

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly