大騒動の渦中にあるスペイン女子代表、後半AT弾でスウェーデン女子代表に逆転勝利【UEFA女子NL】
2023.09.23 10:30 Sat
22日、UEFA女子ネーションズリーグ(UWNL)が行われ、スペイン女子代表がスウェーデン女子代表と対戦し、2-3で勝利を収めた。
オーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)で見事な初優勝を収めたスペイン。しかし、この決勝後にスペインサッカー連盟(RFEF)のルイス・ルビアレス前会長がFWジェニファー・エルもソの唇にキスをし、世界中で大きな物議を醸した。
紆余曲折あったなか、最終的にルビアレス前会長は辞任。また、W杯前に選手と問題を抱えていたホルヘ・ビルダ監督も解任し、モンセ・トメ新監督の下で再スタートを切りたいところだった。
しかし、この試合に向けたメンバー発表を前に39選手が招集をボイコットする声明を発表し再び混乱に。RFEF内の改革を求める選手との対立が続いたが、改めて選手を招集。処分を恐れて合流した選手たちは、その後に会談の場を持ち、要求を飲んでもらえることで合意し、試合に臨んだ。
W杯王者として迎えるはずが、ピッチ外の出来事で大きすぎる注目を集めることとなったスペイン。今回が第1回目の大会となり、パリ・オリンピックの予選も兼ねている中、女子W杯準決勝でも対戦したW杯3位のスウェーデンとの重要な試合はスペインペースで進む。
厳しい立ち上がりとなったスペイン。高さを使われての失点となったが、37分にはボックス手前中央で横パスを受けたFWアテナ・デル・カスティージョが右足一閃。GKの手を弾いたボールがネットを揺らし、同点に追いついた。
実力国同士の対戦はその後一進一退の攻防に。スペインのビッグチャンスをスウェーデンの守護神であるGKゼチラ・ムソビッチがセーブ。対するスペインも守備陣が体を張ってゴールを守っていく。
それでも77分、スコアを動かしたのはスペイン。スルーパスを受けたエバ・ナバーロがボックス内に持ち込むと、カットインから左足一閃。このシュートがネットを揺らし、逆転に成功する。
ホームで逆転を許したスウェーデンだったが、諦めることはない。82分、ロングボールを繋ぐと、ボックス内でスティーナ・ブラックステニウスがシュート。これはブロックされるが、リナ・フルティグがこぼれ球を蹴り込んで同点に追いつく。
終盤に動いた試合。このまま終わるかと思われたが、スペインは最後まで攻め込むことに。するとアディショナルタイム3分に浮き球のパスに反応したアマユール・サリエギをアマンダ・イレステットが倒して一発退場。このPKをマリオナ・カルデンテイがしっかりと沈めてスペインが勝ち越しに成功。2-3で勝利を収め、激動の中で大きな勝利を収めた。
スウェーデン女子代表 2-3 スペイン女子代表
1-0:23分 マグダレーナ・エリクソン(スウェーデン)
1-1:37分 アテナ・デル・カスティージョ(スペイン)
1-2:77分 エバ・ナバーロ(スペイン)
2-2:82分 リナ・フルティグ(スウェーデン)
2-3:93分 マリオナ・カルデンテイ(スペイン)
オーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)で見事な初優勝を収めたスペイン。しかし、この決勝後にスペインサッカー連盟(RFEF)のルイス・ルビアレス前会長がFWジェニファー・エルもソの唇にキスをし、世界中で大きな物議を醸した。
紆余曲折あったなか、最終的にルビアレス前会長は辞任。また、W杯前に選手と問題を抱えていたホルヘ・ビルダ監督も解任し、モンセ・トメ新監督の下で再スタートを切りたいところだった。
W杯王者として迎えるはずが、ピッチ外の出来事で大きすぎる注目を集めることとなったスペイン。今回が第1回目の大会となり、パリ・オリンピックの予選も兼ねている中、女子W杯準決勝でも対戦したW杯3位のスウェーデンとの重要な試合はスペインペースで進む。
騒動の中での試合だったが、スペインは結果を残さないことには批判を受ける可能性もあったなか、序盤から押し込む展開に。それでも23分にマグダレーナ・エリクソンにCKをヘディングで合わされてしまい失点する。
厳しい立ち上がりとなったスペイン。高さを使われての失点となったが、37分にはボックス手前中央で横パスを受けたFWアテナ・デル・カスティージョが右足一閃。GKの手を弾いたボールがネットを揺らし、同点に追いついた。
実力国同士の対戦はその後一進一退の攻防に。スペインのビッグチャンスをスウェーデンの守護神であるGKゼチラ・ムソビッチがセーブ。対するスペインも守備陣が体を張ってゴールを守っていく。
それでも77分、スコアを動かしたのはスペイン。スルーパスを受けたエバ・ナバーロがボックス内に持ち込むと、カットインから左足一閃。このシュートがネットを揺らし、逆転に成功する。
ホームで逆転を許したスウェーデンだったが、諦めることはない。82分、ロングボールを繋ぐと、ボックス内でスティーナ・ブラックステニウスがシュート。これはブロックされるが、リナ・フルティグがこぼれ球を蹴り込んで同点に追いつく。
終盤に動いた試合。このまま終わるかと思われたが、スペインは最後まで攻め込むことに。するとアディショナルタイム3分に浮き球のパスに反応したアマユール・サリエギをアマンダ・イレステットが倒して一発退場。このPKをマリオナ・カルデンテイがしっかりと沈めてスペインが勝ち越しに成功。2-3で勝利を収め、激動の中で大きな勝利を収めた。
スウェーデン女子代表 2-3 スペイン女子代表
1-0:23分 マグダレーナ・エリクソン(スウェーデン)
1-1:37分 アテナ・デル・カスティージョ(スペイン)
1-2:77分 エバ・ナバーロ(スペイン)
2-2:82分 リナ・フルティグ(スウェーデン)
2-3:93分 マリオナ・カルデンテイ(スペイン)
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パリ・オリンピック(五輪)女子サッカー3位決定戦のスペイン女子代表vsドイツ女子代表が9日に行われ、0-1でドイツが勝利した。 準決勝でグループステージの再戦となったブラジル女子代表に敗れたスペインと、アメリカ女子代表に惜敗したドイツによるヨーロッパ勢対決の3位決定戦。 試合は前から圧力をかけるドイツが良い入りを見せたが、スペインはセットプレーから先にチャンスを創出する。21分、敵陣中盤でFK獲得すると、GKの位置を確認しテレサ・アベレイラが直接ゴールを狙ったが、これはクロスバーを叩いた。 以降も拮抗した展開が続くなか、スペインは44分に再び決定機。ボックス左から侵入したオナ・バトレの折り返しを走り込んだアイタナ・ボンマティがワントラップからシュート。これがクロスバーを直撃すると、こぼれ球をジェニファー・エルモソがダイレクトシュートで狙ったが、相手DFにディフレクトし枠の上に外れた。 ゴールレスで迎えた後半、クララ・ビュールを下げてリー・シュレルを投入したドイツは63分にチャンス。中盤で浮き球のボールをアレクサンドラ・ポップがダイレクトで前線に送ると、これに反応したジュリア・グヴィンがボックス内で飛び出したGKカタ・コルに体当たりされる形で倒され、主審はPKを宣告。このPKをグヴィンが冷静ゴール右下に沈めた。 先制を許したスペインは75分、左サイドでボールを受けたオルガ・カルモナがストレート系のクロスを供給すると、ゴール前に走り込んだエルモソがドンピシャヘッドで合わせたが、これはGKアン=カトリン・ベルガーのファインセーブに阻まれた。 スペインは終盤にかけても攻勢を続けると、終了間際にルシア・ガルシアがボックス内で倒され、PKを獲得。ここでアレクシア・プテジャスがキッカーを務めたが、右隅を狙ったシュートをGKベルガーが完璧な読みでストップ。 結局、試合はそのまま0-1でタイムアップ。この結果、ドイツが4大会ぶり4度目の銅メダルを獲得した。 スペイン女子代表 0-1 ドイツ女子代表 【ドイツ】 ジュリア・グヴィン(後65[PK]) 2024.08.10 00:10 Sat3
スペインが初の決勝戦進出! なでしこ撃破のスウェーデンを19歳パラジュエロ&主将カルモナ弾で打ち砕く【2023女子W杯】
15日、オーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)準決勝のスペイン女子代表vsスウェーデン女子代表がイーデン・パーク(オークランド)で行われ、2-1で勝利したスペインが決勝戦進出を勝ち取った。 ともにW杯初優勝を目指すスペインとスウェーデン。グループステージでなでしこジャパン(日本女子代表)と同居したスペインはラウンド16でスイス女子代表、準々決勝でオランダ女子代表を撃破と欧州のライバルを退けて準決勝まで駒を進めた。 グループステージを3連勝で首位通過したスウェーデンはラウンド16でアメリカ女子代表、準々決勝でなでしこジャパンと優勝経験国を立て続けに撃破。スペインに勝てば準優勝した2003年大会以来20年ぶりの決勝戦進出となる。 準決勝進出4チームの中で最もFIFAランキングが高いスウェーデン(3位)は、なでしこ戦と打って変わって立ち上がりからスペインにポゼッションを譲るもコンパクトな陣形を保ち、焦る様子はなし。11分には右サイドを崩されクロスを入れられるが、アメリカ戦で見せたような最終局面での粘りも健在だ。 その一方、なかなかスペイン陣内深くまでボールを運べず、得点源となるセットプレーを獲得する展開にまで持ち込めない。攻撃の核である2人、バルセロナ所属のFWフリドリーナ・ロルフォと元レアル・マドリーのMFコソヴァレ・アスラニ(現・ミラン)にはスペインの厳しいマークがつく。 それでも両チーム通じて最初の決定機はスウェーデン。準決勝ならではの緊張感が滲む時間帯を経た42分、スペイン陣内深くで相手の中途半端なクリアを拾って右サイドからクロスが上がると、左足ダイレクトで合わせたのはロルフォ。だが、バルセロナで共にプレーするスペインのGKカタ・コルに阻まれた。 また、このシュートで得た左CKから立て続けにCKを獲得したが、いずれも先制点には繋がらず。前半は両チームともリスクをかけて攻め込むシーンがなく、後半勝負の雰囲気を漂わせてハーフタイムを迎えた。 後半に入るとスウェーデンが縦への意識を強め、スペインもオランダ戦の延長後半に決勝ゴールを決めた19歳のスピードスター、元短距離選手のFWサルマ・パラジュエロを57分に投入。パラジュエロ投入に前後して雨も降り出し、前半と打って変わってオープンな展開へと移行していく。 67分、スペインはボックス手前左寄りの位置でFKを得ると、キッカーはオランダ戦で先制点となるPKを沈めたFWマリオナ・カルデンテイ。距離も角度も理想的な位置だったが、丁寧に狙った右足シュートはスウェーデンの高い壁に阻まれる。 70分には決定機をモノにできず。左からのクロスに飛び込んだFWアルバ・レドンドはシュートを打ちきれずも、こぼれ球を拾ったパラジュエロから折り返しを受けて左足を振る。ゴール正面でスウェーデンGKゼチラ・ムソビッチとの一対一だったが、クロスに飛び込んでピッチに手をついた状態からのシュートはゴール左へ外してしまった。 両チームとも先制点が欲しいなか、互いに75分過ぎから疲労の色が見え隠れするようになり、そうなると、スピードがあって体力的にもフレッシュなパラジュエロが存在感を発揮する展開に。均衡を破ったのはそのパラジュエロだった。 81分、スペインはFWジェニファー・エルモソが左サイドからクロスを上げると、ファーでFWエヴァ・ナバーロが粘って折り返し、ボールはゴール正面のパラジュエロの足元に。すかさず反応したパラジュエロはゴール右隅に右足シュートを突き刺した。 ついに均衡を破った中、追い詰められたスウェーデンが必死の猛攻を繰り出し88分に同点に。左サイドから上背の優位性を活かすべく山なりのクロスを入れると、途中出場のFWリナ・フルティグがファーで折り返し、最後はフリーで待ち構えたFWレベッカ・ブロンクビストが右足ダイレクトボレーを蹴り込んだ。 終盤に動き出した試合。なんとか追いついたスウェーデンだったが、その歓喜は一瞬で吹き飛ぶ。同点とされたスペインがキックオフからそのまま攻め込んで左CKを獲得すると、ショートコーナーを受けたキャプテンのDFオルガ・カルモナがボックス手前から右足を一閃。DFに当たってコースが変わった一撃はクロスバーを弾いてゴールへ吸い込まれた。 数分の間に天国と地獄を味わったスウェーデン。結局、このカルモナのゴールが決勝点となり、スペインが2-1と勝利。3回目のW杯で初となる決勝戦進出を勝ち取った。 スペイン女子代表 2-1 スウェーデン女子代表 【スペイン】 サルマ・パラジュエロ(後36) オルガ・カルモナ(後44) 【スウェーデン】 レベッカ・ブロンクビスト(後43) 2023.08.15 19:01 Tue4
女子W杯王者・スペインがオランダを下し、初のオリンピック出場権獲得!決勝は初タイトル目指すフランスと激突【UWNL】
今回が記念すべき第1回大会となるUEFA女子ネーションズリーグ(UWNL)は、パリ・オリンピックの欧州予選も兼ねており、五輪開催国のフランスを除いた上位2カ国に出場権が与えられる。 23日には準決勝の2試合が各地で行われ、スペインとフランスがそれぞれ決勝進出を決めた。 ◆スペインvsオランダ 2023年オーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)の優勝チーム、スペイン女子代表は、2017年の欧州選手権(ユーロ)覇者・オランダ女子代表と、セビージャで対戦。3-0で勝利を収めた。 前半は互いに好機を作り、オランダはバルセロナでプレーするエスメ・ブルフツが右クロスから7分に、その直後にはスペインもバルセロナのサルマ・パラジュエロが立て続けにビッグチャンスを迎えたが、いずれもシュートは枠を外れた。 17分のオランダは、ヒザの前十字じん帯断裂から復帰後初の先発返り咲きとなったフィフィアネ・ミーデマのスルーパスからリネト・ベーレンスタインが右ポケットで右足を振るが、GKカタ・コルのセーブに遭う。 それでも試合を動かしたのは、総じてボールを支配していたスペインだった。41分、ペナルティアーク左でオナ・バトジェの横パス受けた10番、ジェニファー・エルモソが、1人、2人と相手をかわし、最後はダブルタッチからDF2枚の間を抜く左足のフィニッシュ。先制ゴールを右隅へと沈めた。 さらに前半終了間際の45分、マリオナ・カルデンテイのクロスがニアのパラジュエロを抜けると、ゴール前へ飛び込んできたアイタナ・ボンマティが右足インサイドのボレーで合わせ、スペインが追加点を奪う。 73分には、2022年U-17女子W杯の最優秀選手である17歳MFヴィッキー・ロペスを、大一番でA代表デビューさせたスペイン。その4分後には、ゴール前での混戦からバトジェが押し込んでリードを広げると、無失点のままタイムアップを迎え、決勝進出とともに、初のオリンピック出場権を獲得した。 ◆フランスvsドイツ デシーヌでドイツ女子代表を迎え撃ったフランス女子代表は、2-1の逃げ切り勝ちで難敵を退けた。 エルヴェ・ルナール監督率いるフランスが、ホームの大声援を受けて序盤から攻勢を掛けたのに対し、ドイツは15分にCKからニアへ入ったアレクサンドラ・ポップが頭で狙う。 均衡を破ったのは、ハイプレスとサイド攻撃を軸に押し続けたフランスだった。40分、敵陣左サイドで獲得したFKをセルマ・バシャが放り込んで跳ね返されると、クリアボールに反応したカディディアトゥ・ディアニが強烈な右足のダイレクトボレーを叩き込み、ネットを揺らした。 なおも攻め込むフランスは前半のアディショナルタイム、ウジェニー・ル・ソマーがドイツの最終ラインからボールを奪ってショートカウンターに転じると、グレース・ゲヨロがボックス内で倒されてPKを獲得。これをサキナ・キャシャウィが沈め、点差を広げて前半を折り返した。 逆転で五輪へ切符を手にしたいドイツは、セットプレーを含めて反撃の姿勢を強め、72分にはポップの左足がクロスバーを直撃。足が重くなったフランスを押し込むと、VARチェックとオン・フィールド・レビューの結果、右CKに対応したアマンディーヌ・アンリのハンドが認められ、PKを獲得する。これをジュリア・グウィンが豪快に蹴り込み、82分に1点を返す。 それでも、フランスは残り時間を耐え切り、これ以上の追撃を許さずタイムアップ。女子W杯、ユーロと、主要国際大会ではベスト4の壁に阻まれ続けてきたレ・ブルーが、初のタイトル獲得に王手をかけた。 また、フランスが決勝に進出したため、パリ・オリンピックのもう1枠は、オランダvsドイツの3位決定戦の結果に委ねられることとなった。 <span class="paragraph-title">【ハイライト動画】W杯王者スペインがオランダに3発快勝!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="MGMACYCykPA";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.02.24 14:50 Sat5