W杯優勝2回ドイツに悲劇!韓国とドローで史上初のGS敗退、H組はコロンビア&初出場モロッコが決勝Tへ【2023女子W杯】
2023.08.03 21:15 Thu
3日、オーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)グループH最終節の2試合が同時刻キックオフで行われ、コロンビア女子代表とモロッコ女子代表の決勝トーナメント進出が決まった。
グループHは最終節前の段階で首位にコロンビア(勝ち点6)、2位にドイツ女子代表(勝ち点3)、3位にモロッコ(勝ち点3)、4位に韓国女子代表(勝ち点0)という順位。最終節は韓国vsドイツ、モロッコvsコロンビアが行われた。
韓国はコロンビアとモロッコに2連敗を喫し、得失点はドイツの「+5」に対して「-3」。ドイツ戦前の時点で決勝トーナメント進出が難しい状況となっており、大量得点で勝利して勝ち点で並んでも、他会場のモロッコがコロンビアから勝ち点1以上を積めば、2大会連続のグループステージ敗退が決まる。
一縷の望みをかけてW杯優勝2回を誇るドイツに挑んだなか、立ち上がりの3分、韓国は今大会最年少の16歳、ケイシー・フェアがゴール正面でGKとの一対一を迎える。シュートはセーブされたが、勝利と大量得点を奪いに行く気概を感じる。
すると、6分に早くも先制点。ボックス手前で鋭いスルーパスを受けたチョ・ソヒョンがGKとの一対一に。これを冷静に沈め、リードを奪うと同時に韓国の今大会初ゴールとなった。
まずは冷静に1点といきたいところだが、11分にクララ・ビュールが決定機を逃すと、フィジカルの優位性を活かすべく積極的にクロスを上げても、ゴール前の選手になかなか合わず。守備では俊敏性に秀でた韓国のアタッカー陣に手を焼く。
次第に韓国がドイツのサイド攻撃を警戒するようになり、20分過ぎから膠着した試合展開に。その一方、他会場のモロッコvsコロンビアは0-0で推移しており、韓国もドイツもこのままだと敗退が決まる。
それでも、ドイツが42分にカウンターから同点弾。右サイドからクロスが上がると、頭で合わせたのは身長174cmの主砲アレクサンドラ・ポップ。ドイツ主将の滞空時間が長いジャンプに対し、競り合った韓国の主将キム・ヘリはなす術もなかった。
ところが、ドイツの安堵は一瞬で吹き飛ぶ。前半を1-1で終えると、他会場ではモロッコが前半終了間際に先制しており、この段階ではコロンビアが首位、モロッコが2位で決勝トーナメント進出という形に。
この情報が共有されたのか、ドイツは後半頭からギア全開。ポップは56分にゴールがVARで取り消されると、58分にはクロスに頭で合わせるも、クロスバーを直撃。ドイツは同点弾で代表通算66得点とした絶対的エースにボールを集めて行く。
ポップは74分にも右サイドからのクロスに対し、ゴール正面左寄りの位置からフリーでヘディングシュート。DFの視界の外から入り込み、強烈な一撃を見舞ったが、GKの正面を突いてしまう。他会場のモロッコが1点リードを保つなか、残された時間が少なくなってきた。
また、大量得点での勝利が決勝トーナメント進出の絶対条件である韓国も序盤のような勢いはなく、後半途中から終盤にかけて疲れが見え始める。
結局、両チームとも次の1点が遠く、韓国vsドイツは1-1のドロー決着に。他会場のモロッコvsコロンビアは1点を守り抜いたモロッコが1-0で勝利したため、韓国とドイツは揃ってグループステージ敗退となった。
この結果、グループHは勝ち点6で並んだコロンビアの首位突破、初出場モロッコの2位突破が決定。ドイツは初戦で6-0と圧勝したモロッコに逆転されて史上初のグループステージ敗退という幕引きとなり、韓国も2大会連続の敗退となった。
なお、コロンビアはラウンド16でジャマイカ女子代表(グループF2位)、モロッコはフランス女子代表(グループF1位)と対戦する。
韓国女子代表 1-1 ドイツ女子代表
【韓国】
チョ・ソヒョン(前6)
【ドイツ】
アレクサンドラ・ポップ(前42)
モロッコ女子代表 1-0 コロンビア女子代表
【モロッコ】
アニッサ・ラフマリ(前45+4)
◆グループH最終順位
1.コロンビア 6pt +2
2.モロッコ 6pt -4
ーー決勝トーナメント進出ーー
3.ドイツ 4pt +5
4.韓国 1pt -3
◆決勝トーナメント進出全16チーム
グループA:1位 スイス/2位 ノルウェー
グループB:1位 オーストラリア/2位 ナイジェリア
グループC:1位 日本/2位 スペイン
グループD:1位 イングランド/2位 デンマーク
グループE:1位 オランダ/2位 アメリカ
グループF:1位 フランス/2位 ジャマイカ
グループG:1位 スウェーデン/2位 南アフリカ
グループH:1位 コロンビア/2位 モロッコ
グループHは最終節前の段階で首位にコロンビア(勝ち点6)、2位にドイツ女子代表(勝ち点3)、3位にモロッコ(勝ち点3)、4位に韓国女子代表(勝ち点0)という順位。最終節は韓国vsドイツ、モロッコvsコロンビアが行われた。
韓国はコロンビアとモロッコに2連敗を喫し、得失点はドイツの「+5」に対して「-3」。ドイツ戦前の時点で決勝トーナメント進出が難しい状況となっており、大量得点で勝利して勝ち点で並んでも、他会場のモロッコがコロンビアから勝ち点1以上を積めば、2大会連続のグループステージ敗退が決まる。
すると、6分に早くも先制点。ボックス手前で鋭いスルーパスを受けたチョ・ソヒョンがGKとの一対一に。これを冷静に沈め、リードを奪うと同時に韓国の今大会初ゴールとなった。
一方のドイツ。グループHの首位突破は確実と言われ、第1節でモロッコに6-0と圧勝していたなか、第2節コロンビア戦でまさかの敗戦を喫しており、韓国にも敗れると史上初のグループステージ敗退もあり得る状況だった。
まずは冷静に1点といきたいところだが、11分にクララ・ビュールが決定機を逃すと、フィジカルの優位性を活かすべく積極的にクロスを上げても、ゴール前の選手になかなか合わず。守備では俊敏性に秀でた韓国のアタッカー陣に手を焼く。
次第に韓国がドイツのサイド攻撃を警戒するようになり、20分過ぎから膠着した試合展開に。その一方、他会場のモロッコvsコロンビアは0-0で推移しており、韓国もドイツもこのままだと敗退が決まる。
それでも、ドイツが42分にカウンターから同点弾。右サイドからクロスが上がると、頭で合わせたのは身長174cmの主砲アレクサンドラ・ポップ。ドイツ主将の滞空時間が長いジャンプに対し、競り合った韓国の主将キム・ヘリはなす術もなかった。
ところが、ドイツの安堵は一瞬で吹き飛ぶ。前半を1-1で終えると、他会場ではモロッコが前半終了間際に先制しており、この段階ではコロンビアが首位、モロッコが2位で決勝トーナメント進出という形に。
この情報が共有されたのか、ドイツは後半頭からギア全開。ポップは56分にゴールがVARで取り消されると、58分にはクロスに頭で合わせるも、クロスバーを直撃。ドイツは同点弾で代表通算66得点とした絶対的エースにボールを集めて行く。
ポップは74分にも右サイドからのクロスに対し、ゴール正面左寄りの位置からフリーでヘディングシュート。DFの視界の外から入り込み、強烈な一撃を見舞ったが、GKの正面を突いてしまう。他会場のモロッコが1点リードを保つなか、残された時間が少なくなってきた。
また、大量得点での勝利が決勝トーナメント進出の絶対条件である韓国も序盤のような勢いはなく、後半途中から終盤にかけて疲れが見え始める。
結局、両チームとも次の1点が遠く、韓国vsドイツは1-1のドロー決着に。他会場のモロッコvsコロンビアは1点を守り抜いたモロッコが1-0で勝利したため、韓国とドイツは揃ってグループステージ敗退となった。
この結果、グループHは勝ち点6で並んだコロンビアの首位突破、初出場モロッコの2位突破が決定。ドイツは初戦で6-0と圧勝したモロッコに逆転されて史上初のグループステージ敗退という幕引きとなり、韓国も2大会連続の敗退となった。
なお、コロンビアはラウンド16でジャマイカ女子代表(グループF2位)、モロッコはフランス女子代表(グループF1位)と対戦する。
韓国女子代表 1-1 ドイツ女子代表
【韓国】
チョ・ソヒョン(前6)
【ドイツ】
アレクサンドラ・ポップ(前42)
モロッコ女子代表 1-0 コロンビア女子代表
【モロッコ】
アニッサ・ラフマリ(前45+4)
◆グループH最終順位
1.コロンビア 6pt +2
2.モロッコ 6pt -4
ーー決勝トーナメント進出ーー
3.ドイツ 4pt +5
4.韓国 1pt -3
◆決勝トーナメント進出全16チーム
グループA:1位 スイス/2位 ノルウェー
グループB:1位 オーストラリア/2位 ナイジェリア
グループC:1位 日本/2位 スペイン
グループD:1位 イングランド/2位 デンマーク
グループE:1位 オランダ/2位 アメリカ
グループF:1位 フランス/2位 ジャマイカ
グループG:1位 スウェーデン/2位 南アフリカ
グループH:1位 コロンビア/2位 モロッコ
チョ・ソヒョンの関連記事
韓国女子代表の関連記事
女子ワールドカップの関連記事
記事をさがす
|
チョ・ソヒョンの人気記事ランキング
1
イングランドサッカーを日本人が席巻! 熊谷紗希のロンドン・シティ・ライオネスが2部優勝&WSL昇格…男子の1〜3部、女子の1部に続いて5人の日本人が優勝
イングランドのリーグを日本人選手が席巻している。 プレミアリーグはMF遠藤航が所属するリバプール、チャンピオンシップ(イングランド2部)はMF田中碧が所属するリーズ・ユナイテッド、EFLリーグ1(イングランド3部)はMF岩田智輝が所属するバーミンガム・シティが優勝と、3カテゴリーの優勝チームに日本人が所属していた。 また、女子でも1部のウィメンズ・スーパーリーグ(WSL)ではFW浜野まいかが所属するチェルシー・ウィメンが優勝していた中、女子2部にあたる女子選手権でも日本人が優勝メンバーとなった。 4日、女子選手権最終節が行われ、バーミンガム・シティ・レディースとロンドン・シティ・ライオネスが対戦。2位と1位の直接対決となり、なでしこジャパンの熊谷紗希も先発出場した。 勝ち点差2の中で迎えた首位攻防戦。勝った方が優勝という中。試合は点の取り合いに。ロンドン・シティ・ライオネスは47分にイソベル・グッドウィンのゴールで先制すると、59分にはシャンテル・ボーイ=フローカーが追加点を奪い2点をリードする。 一方のバーミンガムは、63分にエミリー・バンエグモンドが1点を返すと、86分にチョ・ソヒョンが同点ゴールを記録。2-2となったが、その後はゴールが生まれずに2-2のドロー。ロンドン・シティ・ライオネスが見事に優勝し、来シーズンのWSL昇格も決めた。 なお、ロンドン・シティ・ライオネスは男子チームを持たないクラブとして、初めてWSLに昇格したチームとなった。 バーミンガム・シティ 2-2 ロンドン・シティ・ライオネス 【バーミンガム】 エミリー・バンエグモンド(後18) チョ・ソヒョン(後41) 【ロンドン・シティ・ライオネス】 イソベル・グッドウィン(後2) シャンテル・ボーイ=フローカー(後14) <span class="paragraph-title">『動画】ロンド・シティ・ライオネスが2部リーグ優勝!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="en" dir="ltr"> <a href="https://twitter.com/LC_Lionesses/status/1919074578258637160?ref_src=twsrc%5Etfw">May 4, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2025.05.05 15:15 Mon2
スパーズ、今夏の韓国ツアーでKリーグ選抜との対戦決定!
トッテナムは今夏に実施される韓国でのプレシーズンツアーの初戦で韓国1部のKリーグのオールスターチームである“チームKリーグ”とフレンドリーマッチを戦うことを発表した。 クラブのプリンシパルパートナーである『AIA』がサポートする今回の韓国ツアーでは、同国とクラブを代表するスター選手である韓国代表FWソン・フンミンが、チームメイト共に地元ファンとの交流や慈善活動、同国の文化に触れる機会があるという。 そして、7月13日に行われるソウルワールドカップ・スタジアムでのプレシーズンマッチ初戦ではKリーグ選抜との対戦が実現することになった。 なお、2試合目に関しては今後追ってアナウンスされるとのことだ。 トッテナムは前述のソン・フンミンに加え、レディースチームに韓国女子代表MFチョ・ソヒョンが在籍しており、韓国国内では最も多くの人気と中継の視聴者数を誇る海外クラブだ。 2022.04.14 22:37 Thu韓国女子代表の人気記事ランキング
1
「欲を言えば後半にもっと追加点」韓国に快勝も熊谷紗希は課題も口に、キャプテンの山下杏也加には「らしくやってもらいたい」
なでしこジャパンのDF熊谷紗希(ローマ・フェンミニーレ)が、韓国女子代表戦を振り返った。 なでしこジャパンは26日、MIZUHO BLUE DREAM MATCH 2024で韓国女子代表と対戦。熊谷はセンターバックの一角でフル出場を果たした。 ビルドアップやセットプレー時には周りの選手への指示も出し、ゲーム全体をコントロールする中で、多くのコミュニケーションをピッチ上でとっていた。 4-0と快勝した試合だったが「欲を言えばもうちょっと後半に追加点を取れればというのはありました。トータルで見たら、コントロールしながらゲームを運べたかなと思います」と、後半1点で止まってしまったところは改善したいとした。 また「ミスもあったので、精度の部分は個々修正点あると思いますけど、チームとしてボールを相手から早く奪うというところをトライした中で、全ていけたわけではないですけど、いけたところ、切り替えを早くしたところ、すぐボールを奪えたところは出せたかなと思います」とコメント。守備のやり方、チームとしての狙いをしっかりと出せた部分もあると、一定の手応えを語った。 前半は慣れ親しんだメンバーでのプレーとなり、後半は少し選手を入れ替えて臨んだなでしこジャパン。声掛けなどについては「とにかくコミュニケーションをとって合わせる。時間がない中で、初めてやる選手もいる中で、それは理由にならないということ。いかに自分たちがやりやすくなるように、話しながら、コミュニケーションを取りながらゲームを運べたと思います」と語り、しっかりと調整しながらやれていたと振り返った。 この試合ではGK山下杏也加がキャプテンマークを巻くことに。これまで長らくキャプテンを務めていた熊谷にとっては、久々にキャプテンではない形でプレーした試合となった。 気持ちの部分については「全く変わらないですね笑」とコメント。「ノリさんとも話をして、今回はやって欲しい人がいるという話も聞いて、そこに関して反対する理由は1つもなかったです」と、佐々木則夫監督代行から話を聞いても気にはならなかったという。 キャプテンマークについても「自分が巻いたか巻いていないかというより、自分の役割や経験というのがあって」と語る熊谷。「正直固執していないので、気持ち的には何も変わらないですね」と、普段通り試合に臨んだとした。 山下への声掛けについても「今後どうなるかは全く別として、ヤマはヤマのキャプテンをやれば良いと思います」と語り、「私に倣う必要はないと思います。らしくやってほしい、チームのためにやるべきことをやって欲しいと思います」と、今後キャプテンをやる選手はらしさを出してもらいたいと語った。 <span class="paragraph-title">【動画】 なでしこジャパンが日韓戦で快勝!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="QaT3qqRS9-M";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.10.27 00:10 Sun2