「中東の笛」はお門違い、開幕戦で仕事をした新機能・半自動オフサイド判定…肉眼では難しい僅かな差も逃さず
2022.11.21 10:40 Mon
20日、22回目のワールドカップ(W杯)となるカタールW杯が開幕。オープニングゲームでは、開催国のカタール代表とエクアドルが対戦した。史上初の冬開催、史上初の中東開催となる中、良くも悪くも大きな注目を集めている今大会。その開幕戦でも、大きな話題を呼ぶ出来事が起こった。
開始3分、エクアドルはFKの流れからボックス内でエネル・バレンシアがヘッドで押し込みネットを揺らす。
しかし、このゴールはVARのチェックの結果、オフサイドとして判定。開幕ゴールは認められなかった。
この取り消しについては、今大会で導入されている半自動オフサイド判定「Semi―Automated Offside Technology(SAOT)」が機能。史上初導入の機能が、初戦でいきなり活躍したのだ。
リアルタイムに肉眼で見ていては気が付かないオフサイド。進歩した技術によって見つかったものとなったが、エクアドルのグスタボ・アルファロ監督は「GKの前に外反母趾が出ていた、あるいはつま先があったということだ。まぁ、それがVARなんだろう」と試合後に揶揄するコメントを残していた。
通常であれば、オフサイドラインはDFになることが多いが、この場合はGKが前に出たことでオフサイドラインが入れ替わることに。そのため、「中東の笛だ」、「審判を買収している」という批判の声がSNS上で大きくなっていた。
確かに肉眼で判別するのは難しいものかもしれないが、DFをオフサイドラインと考えなければ微妙な判定であり、「中東の笛」、「審判買収」というのはお門違い。今回はオフサイドとなったが、逆にオンサイドであるものをオフサイドと判定された場合にも機能し、助けられる場面も出てくるはずだ。
サッカーの醍醐味を失う、審判のいる意味、という声も聞こえるが、これまでの歴史で不利益を被ってきた人々が恩恵を受けるシーンが来ることも当然出てくる。今大会はこのようなシーンを何度も目にするのかもしれない。
開始3分、エクアドルはFKの流れからボックス内でエネル・バレンシアがヘッドで押し込みネットを揺らす。
この取り消しについては、今大会で導入されている半自動オフサイド判定「Semi―Automated Offside Technology(SAOT)」が機能。史上初導入の機能が、初戦でいきなり活躍したのだ。
このシーンは、ヘディングをしてネットを揺らしたエネル・バレンシアに対してではない。FKからのクロスが入った際に、カタールのGKサード・アル・シーブが前に出てパンチングをしようとする。その際、フェリックス・トーレスが競り合ったが、その時点でオフサイドだったということだ。
リアルタイムに肉眼で見ていては気が付かないオフサイド。進歩した技術によって見つかったものとなったが、エクアドルのグスタボ・アルファロ監督は「GKの前に外反母趾が出ていた、あるいはつま先があったということだ。まぁ、それがVARなんだろう」と試合後に揶揄するコメントを残していた。
通常であれば、オフサイドラインはDFになることが多いが、この場合はGKが前に出たことでオフサイドラインが入れ替わることに。そのため、「中東の笛だ」、「審判を買収している」という批判の声がSNS上で大きくなっていた。
確かに肉眼で判別するのは難しいものかもしれないが、DFをオフサイドラインと考えなければ微妙な判定であり、「中東の笛」、「審判買収」というのはお門違い。今回はオフサイドとなったが、逆にオンサイドであるものをオフサイドと判定された場合にも機能し、助けられる場面も出てくるはずだ。
サッカーの醍醐味を失う、審判のいる意味、という声も聞こえるが、これまでの歴史で不利益を被ってきた人々が恩恵を受けるシーンが来ることも当然出てくる。今大会はこのようなシーンを何度も目にするのかもしれない。
1
2
エネル・バレンシアの関連記事
エクアドル代表の関連記事
ワールドカップの関連記事
記事をさがす
|
|
エクアドル代表の人気記事ランキング
1
アントニオ&エネルの2人の“バレンシア”らエクアドル代表23名が発表!《コパ・アメリカ》
▽エクアドルサッカー連盟(FEF)は18日、コパ・アメリカ・センテナリオに臨むエクアドル代表メンバー23名と予備登録3名を発表した。 ▽今回のメンバーには、マンチェスター・ユナイテッドのMFアントニオ・バレンシアやウェストハムのFWエネル・バレンシアら主力が順当に選出されている。また、エスパニョールのFWフェリペ・カイセドは選外となった。 ▽エクアドルは、ブラジル代表、ハイチ代表、ペルー代表と同じグループBに属している。4日の初戦でブラジルと、8日にペルー、12日にハイチと対戦する。今回発表されたエクアドル代表メンバー23名、予備登録3名は以下のとおり。 <B>◆エクアドル代表メンバー23名</B> <B>GK</B> <B>マキシモ・バンゲーラ</B>(バルセロナ・グアヤキル) <B>アレクサンデル・ドミンゲス</B>(LDUキト) <B>エステバン・ドレール</B>(エメレック) <B>DF</B> <B>ロベルト・アルボレダ</B>(ウニベルシダ・カトリカ) <B>アルトゥロ・ミナ</B>(インデペンディエンテ・デル・バジェ) <B>ガブリエル・アチリエール</B>(エメレック) <B>フリクソン・エラーソ</B>(アトレチコ・ミネイロ/ブラジル) <B>ワルテル・アジョビ</B>(モンテレイ/メキシコ) <B>ファン・カルロス・パレデス</B>(ワトフォード/イングランド) <B>MF</B> <B>ペドロ・ラレア</B>(エル・ナシオナル) <B>フェルナンド・ガイボル</B>(エメレック) <B>アンヘル・メナ</B>(エメレック) <B>カルロス・グルエソ</B>(FCダラス/アメリカ) <B>ミカエル・アロージョ</B>(クラブ・アメリカ/メキシコ) <B>フィデル・マルティネス</B>(UNAMプーマス/メキシコ) <B>クリスティアン・ノボア</B>(FCロストフ/ロシア) <B>ジェフェルソン・モンテーロ</B>(スウォンジー/イングランド) <B>アントニオ・バレンシア</B>(マンチェスター・ユナイテッド/イングランド) <B>FW</B> <B>エネル・バレンシア</B>(ウェストハム/イングランド) <B>ミジェール・ボラーニョス</B>(グレミオ/ブラジル) <B>ファン・カサレス</B>(アトレチコ・ミネイロ/ブラジル) <B>ハイメ・アジョビ</B>(ゴドイ・クルス/アルゼンチン) ◆予備登録 <B>DF</B> <B>ルイス・カイセド</B>(インディペンディエンテ・デル・バジェ) <B>マリオ・ピネイダ</B>(バルセロナ・グアヤキル) <B>FW</B> <B>ホセ・エンリケ・アングロ</B>(インデペンディエンテ・デル・バジェ) 2016.05.19 14:50 Thu2
カタール監督「最高のレベルでプレーできなかった」
カタール代表は20日、カタール・ワールドカップ(W杯)グループA開幕戦でエクアドル代表と対戦し、0-2で完敗した。 90分を通してエクアドルに主導権を握られ続けた試合を振り返り、カタール代表を率いるフェリックス・サンチェス監督がコメントを残した。 「明らかにこの結果は我々が望んでいたものではなかった。ただ、言い訳は通用しない。勝利したエクアドルを祝福したい。改善の余地はたくさんある。我々は最高のレベルでプレーできなかった。おそらく責任感とプレッシャーがのしかかったのだろう。我々はそういったものをはねのけ、強度の高いプレーをしなければならない。我々ならできるはずだ」 厳しい完敗スタートとなったカタールは続く第2戦ではセネガル代表と25日に対戦する。 2022.11.21 06:30 Mon3

