マズラウィが今夏のバルセロナ行きの噂に言及 「具体的なことは何もない」

2022.03.16 23:59 Wed
Getty Images
今夏のバルセロナ行きが有力視されるアヤックスのモロッコ代表DFヌサイル・マズラウィ(24)が、自身の去就に関して言及した。『ESPN』が報じている。

バルセロナは来シーズンに向け、チェルシーのデンマーク代表DFアンドレアス・クリステンセン(25)、ミランのコートジボワール代表MFフランク・ケシエ(25)と共にマズラウィをフリートランスファーで獲得することが決定的と見られている。

そういった中、15日にヨハン・クライフ・アレーナで行われたチャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16の2ndレグ、アヤックスvsベンフィカの試合会場にはバルセロナのスポーツアドバイザーを務めるジョルディ・クライフ氏の姿があり、マズラウィとベンフィカのスペイン人DFアレハンドロ・グリマルド(26)の視察に訪れていた可能性が指摘されている。
同試合後、記者団の取材に応じたマズラウィは、現時点でバルセロナとの間で具体的な動きがないと主張している。

「バルセロナとはまだ何もサインしていない」
「具体的なことは何もないし、(サインに)近づいているわけでもないよ。もし逆だったら、正直に言うよ」

アヤックスの下部組織出身のマズラウィは、アヤックス育ちらしい高い技術と戦術理解度に加え、推進力も兼ね備えるプレーメーカータイプの右サイドバック。2018–19シーズンは公式戦48試合に出場し、クラブの国内2冠とチャンピオンズリーグ(CL)でのベスト4進出に貢献していた。

以降の2シーズンは幾つかの負傷の影響もあり、チーム内での序列を下げていたが、今シーズンはここまで公式戦30試合5ゴール4アシストの数字を残すなど、再びレギュラーに返り咲いている。ただ、クラブとの現行契約は今シーズン終了までとなっており、ここまではセビージャやドルトムント、ナポリ、アーセナルといったクラブが関心を示している。

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