主力欠きながら連勝のリバプール、クロップ監督も安堵 「ジキルとハイドのようなサッカーだった」

2022.01.24 11:11 Mon
Getty Images
リバプールのユルゲン・クロップ監督が、プレミアリーグの連勝を喜んだ。クラブ公式サイトが伝えている。

リバプールは23日に行われたプレミアリーグ第23節でクリスタル・パレスと対戦した。開始早々にDFヴィルヒル・ファン・ダイクがCKを豪快にヘディングで叩き込み、先制すると、32分にはMFアレックス・オックスレイド=チェンバレンのゴールで2点を先取。そこから相手の反撃を受け、後手に回ると1点を返されたが、86分に得たPKをMFファビーニョが冷静に決め、3-1で勝利した。
この結果、プレミアリーグ連勝を飾ったリバプールは、1試合未消化の状態で首位マンチェスター・シティとの勝ち点差を「9」としている。試合後のインタビューに応じたクロップ監督は、相手に押されながらも白星をつかんだことに安堵。アフリカ・ネーションズカップの開催によって、FWモハメド・サラー、FWサディオ・マネ、MFナビ・ケイタを欠きながら結果を残したチームを称えた。

「今日は正直言って、ジキルとハイドのようなサッカーだった。最初の35分間は信じられないほど良かったと思う。しかし、アーセナルとのアウェイゲームは本当に激しく、そこから飛行機で一旦帰ってここへ来た」

「最終ラインは良くなかったね。前半に与えたチャンスはパスミスが多く、自分たちで演出してしまっていた。後半もコンパクトさに欠け、1ライン目のプレスは高すぎた。なぜかオフサイドをとれず、距離感も合わず、後ろからロングボールを入れられてしまった。35分間は素晴らしかったが、残りはその逆だったと思う」
「大きな安堵感がある。私は見返していないが、VARがPKと判断し、審判もPKと判断したなら見返す必要はないだろう。クリスタル・パレスがノーペナルティだと思うのは理解できるがね。今日は我々にとって大きな勝ち点3だ。本当に大きいよ」

「サディオやモー(サラー)が持つスピードがない以上、プレーの仕方を変えなければならず、一種の新しいサッカーを作り出す必要があった。そして、選手たちは本当に良くやってくれたよ。オックス(オックスレイド=チェンバレン)はまたもやゴールを決める大活躍だ。ジオゴ(・ジョタ)は、多くの場面で止められなかった。ボビー(ロベルト・フィルミノ)の仕事ぶりは他の選手に引けを取っていない」

「あらゆることを試しても、常に優位に立てるとは限らない。それでも結果が必要なのがサッカーだ。クリスタル・パレスは正直言って、パトリック(・ヴィエラ監督)がここでやっていることはすごいね。本当に才能のあるチームだ。我々は相手のためにドアを開けてしまったが、彼らはそこを走り抜ける準備を十二分に整えていた。本当に危険だったが、だからこそ今はより良い気分だ」
関連ニュース

次期監督巡って綱引きのバイエルンとリバプール、プランBもデ・ゼルビで被る?

次期監督を巡って綱引きのバイエルンとリバプールだが、プランBも被るようだ。 バイエルンではトーマス・トゥヘル監督が今季限りが決まり、リバプールの方もユルゲン・クロップ監督がラストイヤーに。両軍ともタイトルの行方を左右する終盤戦の真っ只中だが、来季の指揮官が誰になるのかも注目どころだ。 そんな両チームはそれぞれのクラブOBであり、今季のレバークーゼンで指揮官としての評判を上げるシャビ・アロンソ監督(42)を本命のターゲットにするが、ドイツ『ビルト』によると、失敗時のプランBでも重複しているという。 そのプランBに挙がるのがブライトン&ホーヴ・アルビオンのロベルト・デ・ゼルビ監督(44)。チャビ・エルナンデス監督が今季限りで退任するバルセロナも興味を抱くなど、こちらも人気銘柄であり、一本釣りとはいかなさそうだ。 なお、イギリス『テレグラフ』によると、デ・ゼルビ監督とブライトンの契約は2026年夏まであるが、1400万ユーロ(約22億8000万円)のリリース条項が存在するとみられる。 2024.03.28 08:55 Thu

タイトル争い中のリバプールに打撃…ロバートソンが代表で再び負傷か

リバプールのDFアンドリュー・ロバートソンが、スコットランド代表の試合中に負傷したとのことだ。イギリス『スカイ・スポーツ』が伝えている。 現在プレミアリーグで首位争いをくり広げ、ヨーロッパリーグ(EL)でもベスト8進出を果たしたリバプールで主力を担うロバートソン。昨年10月、スコットランド代表として臨んだユーロ2024予選で肩を負傷し長期離脱となったが、2月に復帰を果たしていた。 しかし、今月のインターナショナルマッチウィークでスコットランド代表に招集されたロバートソンは、26日の国際親善試合・北アイルランド代表戦で再び負傷。接触プレーで足首を痛めると、5分後に落胆の表情を浮かべつつピッチを後にした。 スコットランドのスティーブ・クラーク監督は試合後、状態についてはまだわからないとコメント。今後リバプールで精密な検査がされるだろうとしつつ、重傷ではないことを願っている。 「彼はピッチを去ったばかりであり、ケガの度合いについては様子を見なければならない。彼はクラブに戻り、リバプールで状態が評価されるだろう。あまり深刻なものではないことを願っている」 ロバートソンの精密な検査はこれからだが、現状では今週末のプレミアリーグ第30節ブライトン&ホーヴ・アルビオン戦の出場は難しい見通しに。いずれにしてもリバプールにとって大きな打撃となるのは間違いないだろう。 2024.03.27 10:45 Wed

ニューカッスル、イナシオ獲得レースをリード? 今夏6000万ユーロの契約解除金支払いを検討か

ニューカッスルが、スポルティングCPのポルトガル代表DFゴンサロ・イナシオ(22)の獲得レースをリードしているようだ。ポルトガル『レコルド』が報じている。 今夏のステップアップが有力視されるイナシオは、レアル・マドリーやマンチェスター・ユナイテッド、リバプールといったメガクラブからの関心が噂される。 しかし、『レコルド』によると、現時点で獲得レースをリードしているのは、今年1月にも獲得への動きを見せていたニューカッスルだという。 マグパイズは来シーズンに向け、イナシオがディフェンスラインを強化するのに適した選手であると確信しており、6000万ユーロ(約98億5000万円)に設定されている契約解除金の支払いを検討しているようだ。 なお、スポルティングは今冬にレイションイスから同じ左利きのブラジル人DFラファエウ・ポンテロを獲得しており、イナシオの流出に備えている。 2024.03.27 06:00 Wed

「リバプールをリーグの主役にさせた」退任発表のクロップ監督をライバルOBのアグエロ氏が絶賛「いなくなるのは寂しい」

マンチェスター・シティのレジェンドである元アルゼンチン代表FWのセルヒオ・アグエロ氏が、ライバルクラブであるリバプールのユルゲン・クロップ監督に賛辞を贈った。イギリス『リバプール・エコー』が伝えている。 クロップ監督は2015年10月にリバプールの指揮官に就任すると、そのカリスマ性を遺憾なく発揮し、低迷していたクラブの立て直しに成功。チャンピオンズリーグ(CL)やプレミアリーグ、クラブ・ワールドカップ(CWC)などの主要タイトルを獲得し、熱狂的なファンからは絶大な支持を受け続けてている。 そんなクロップ監督だが、今年1月に突如として今シーズン限りでリバプールを退任すると発表。エネルギーの枯渇を理由として語った指揮官は、残るシーズンでプレミアリーグとヨーロッパリーグ(EL)の制覇を目指している。 就任からプレミアリーグを盛り上げ続けた指揮官に対しては、ライバルクラブのOBも特別な想いを抱いているようだ。現役時代はシティの選手として何度もクロップ監督率いるリバプールと対峙してきたアグエロ氏も、『Stake.com』のインタビューで指揮官を絶賛しており、退任を惜しんでいる。 「クロップ監督は素晴らしい指揮官であり、リバプールを確実にステップアップさせてきたと思う。そして、彼らを近年のプレミアリーグの主役にさせてきた。彼はリバプールをより攻撃的で、より激しいプレースタイルに変えたんだ」 「リバプールには多くの新しい選手たちがやってきたけど、ユルゲンは彼らを攻撃的なメンタリティに適応させることに成功した。プレミアリーグで見られなくなるのは寂しいけど、彼の選んだ道だからね。それが尊重されるかは僕たち次第だ」 「偉大な監督であれば誰であっても、多くの貴重なことを教えてくれるものさ。クロップの下でプレーできていれば、間違いなく素晴らしい経験になっただろうね」 2024.03.26 18:10 Tue

ユベントスがコープマイネルス獲得へ18歳逸材を譲渡も?

ユベントスはアタランタからオランダ代表MFトゥン・コープマイネルス(26)の獲得を目指し、様々なプランを検討しているようだ。 ユベントスが獲得に本腰を入れるコープマイネルス。たびたび優れた人材を輩出するオランダのAZから2021年夏にアタランタ入りした攻撃的MFは、今季のセリエAで2桁得点10ゴールを記録し、ヨーロッパリーグ(EL)でもベスト8進出を掴んだチームをけん引している。 イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によると、関心を寄せるはユベントスだけでなく、今やインテルとミラン、さらにリバプールとマンチェスター・ユナイテッドからも熱視線が。移籍先として現実的なのは、現状ユベントスかリバプールとのことだ。 リバプールについてはEL準々決勝でアタランタと対戦予定となっており、この機会を利用してクラブ間協議に臨む可能性も。 一方のユベントスは、あくまでプランの1つとして、下部組織から育て上げた超逸材、U-21スペイン代表DFディーン・ハイセン(18)をアタランタとの交渉で提示する案を練っている模様。ローマにレンタル移籍中のハイセンは、ダニエレ・デ・ロッシ監督の下で順調に成長中だ。 「ハイセンをアタランタに提示」が移籍金引き下げを狙ったものであることは明白だが、1年レンタルなのか、完全移籍での譲渡なのか、あるいは買い戻しオプション付帯での譲渡なのか…今のところ詳細は不明。 ハッキリしているのは、“個を伸ばすスペシャリスト”アタランタのジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督が、ハイセンを大変気に入っているということだ。 ローマも買い取りを目指すとされるハイセンだが、今夏の動向やいかに。コープマイネルスとともに、これから目が離せなくなりそうだ。 2024.03.26 13:40 Tue
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly