韓国代表MFイ・ガンインがバレンシアと契約解消! マジョルカと3年契約締結へ
2021.08.30 06:30 Mon
バレンシアは29日、韓国代表MFイ・ガンイン(20)との契約を双方合意の下で解消したことを発表した。
10歳のときにバレンシアのカンテラに加入したイ・ガンインは、2018年7月に行われたコパ・デル・レイのCDエブロ戦でトップチームデビュー。これまで公式戦62試合に出場し3ゴール4アシストを記録していた。昨シーズンのラ・リーガでは24試合に出場し4アシストを挙げていた。
ただ、クラブとの現行契約が2022年夏までとなっている中、同選手は今年1月に契約を延長する意思がないことをクラブに伝えたことで、すぐさま放出候補となってしまった。
また、バレンシアは昨シーズンまでヘタフェを指揮していたホセ・ボルダラス監督が就任。レアル・バジャドリーのブラジル人FWマルコス・アンドレ(24)を先日に獲得したことで、EU圏外枠の問題を抱えており、イ・ガンインの放出が確実視されていた。
これまでは獲得候補に挙がったサンプドリアなど、移籍金が発生する完全移籍での放出を考慮していたバレンシアだったが、いずれも交渉も不調に終わったことで、最終的に契約解消という選択肢を選んだようだ。
韓国では次世代を担う選手として大きな期待が寄せられているイ・ガンイン。同年齢、そして子供の頃からスペインでサッカーをしていること、同じアジア人ということで日本代表MF久保建英とも比較されることが多かったが、今度はマジョルカで共闘することになるようだ。
10歳のときにバレンシアのカンテラに加入したイ・ガンインは、2018年7月に行われたコパ・デル・レイのCDエブロ戦でトップチームデビュー。これまで公式戦62試合に出場し3ゴール4アシストを記録していた。昨シーズンのラ・リーガでは24試合に出場し4アシストを挙げていた。
ただ、クラブとの現行契約が2022年夏までとなっている中、同選手は今年1月に契約を延長する意思がないことをクラブに伝えたことで、すぐさま放出候補となってしまった。
これまでは獲得候補に挙がったサンプドリアなど、移籍金が発生する完全移籍での放出を考慮していたバレンシアだったが、いずれも交渉も不調に終わったことで、最終的に契約解消という選択肢を選んだようだ。
なお、スペイン『アス』が報じるところによれば、イ・ガンインの新天地はマジョルカになるという。30日にマジョルカ入りしメディカルチェックを受診した後、3年契約にサインする見込みだ。
韓国では次世代を担う選手として大きな期待が寄せられているイ・ガンイン。同年齢、そして子供の頃からスペインでサッカーをしていること、同じアジア人ということで日本代表MF久保建英とも比較されることが多かったが、今度はマジョルカで共闘することになるようだ。
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