「努力は常に報われる」衝撃の一撃でヘタフェの“ヒーロー”になった久保建英、残留を決めるゴールは「本当に幸せ」

2021.05.21 11:45 Fri
Getty Images
ヘタフェの日本代表MF久保建英がクラブのインタビューに応じ、加入後初ゴールや残留について振り返った。久保は今シーズンのはじめはレアル・マドリーからビジャレアルへとレンタル移籍。大きな飛躍が期待された中、ウナイ・エメリ監督に高く評価されながらも、リーグ戦での出場機会があまり得られず。ラ・リーガでの先発出場はわずか2試合。途中出場を含めても13試合の出場と苦しんだ。

ヨーロッパリーグ(EL)では先発の機会を得ており、ゴールやアシストも記録したが、コンスタントに試合に出られないこともあり冬の移籍市場でヘタフェへと所属先を変更していた。
そのヘタフェでも加入当初は先発出場が続いたものの、チームが結果を残せず。徐々に途中出場や欠場するなどしたが、16日に行われたラ・リーガ第37節ではチームの連敗をストップさせるとともに1部残留を決定させる値千金のゴールを記録していた。

ヘタフェは18日に久保のインタビューを実施。初ゴール、そして残留の興奮が冷めない中でのインタビューとなった。
久保はまずレバンテ戦のゴールを決めた瞬間について「今は徐々に普通の状態に戻ってきていますが、この2日間はとても満足でした。頭がおかしくなるぐらいに。とにかくゴールを入れた後は満足していました」とコメント。また「試合のビデオを見ましたが、チームメートたちがスタンドから下りて来て、みんなが駆けつけてくれて、そういうことが自分を幸せにしてくれます。チームが凄く団結してるということですからね」と語り、チームメイトの反応についても嬉しかったと語った。

終盤に投入された久保のゴールにより、ヘタフェは残留が決定。重要な活躍を見せたが「最終節に自力で決めるっていうのとは、少し違うと思います。それまで残留できるかどうか、ずっと考えていないといけないです。でも今は落ち着いています。今は選手たちも、コーチングスタッフも、僕も満足していて幸せです。それを自分のゴールで達成できたので、本当に幸せです」とコメント。自身のゴールで最終節前に残留を決められたことを素直に喜んだ。

久保の加入後初ゴールは豪快なミドルシュートから生まれたが「最後に人に当たって入っでも、同じ価値があるのでゴールはゴールです。でも、良いゴールでしたね。このクラブで一番、スペインでプレーしている中で一番良いゴールでした。そのことも、努力は常に報われるってことを自分に思い出させてくれます」と語り、自分でも評価できるゴールだったと振り返った。

ゴール後、久保はいつも以上に喜びを露わにしベンチまで全速力で走ったが「ベンチにいる人たちと祝うことです。なるべく皆の側に行ってですね。それから、ユニフォームも脱ぐことを思いつきました。それだけです」と、ゴール後はみんなと祝うことだけを考えていたとした。

ルール上、ユニフォームを脱いだことでイエローカードを受けたが主審に対しては「そうそう、彼にはお礼を言いました。カードを出してくれたことや諸々です。カードをもらうことはわかっていましたが、やりたかったんです」とし、イエローカードをもらってでもユニフォームを脱いで喜びを表現したかったと語った。

ゴール後の反響も大きかった久保。多くのメッセージが届いたといい「沢山の人が電話してきましたし、メッセージももらいましたし、とっても嬉しかったです。応援の言葉だったり、お祝いの言葉だったり、僕のゴール、チームの残留決定についてです。人々が僕に向けてくれる温かい心にはとても感謝しています」と励みになっているとした。

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1年後のW杯は夢物語ではなくなった 佐藤龍之介が10日間で示した“序列上げ”と獲得した“新たな基準”【東アジアE-1選手権2025総括コラム】

序列を一気に高めたと言える10日間だった。 6月のW杯アジア最終予選でA代表に初選出された佐藤龍之介は、東アジアE-1選手権を戦うチームにも招集されると、3試合すべてに出場。122分間プレーし、自分の実力を思う存分に発揮した。 初戦のホンコン・チャイナ戦は現所属のファジアーノ岡山でもプレーしているウイングバックでの出場だったが、第2戦の中国戦と第3戦の韓国戦ではシャドーを務めた。自身の口で「本職」と表現するポジションで、代表の試合で眩しいほどの存在感を放った。 右シャドーで先発した中国戦は、総合力の高さを示す70分だった。ボール非保持では、前線から鋭くプレスのスイッチを入れ、的確なポジショニングとランニングコースで相手センターバックとサイドバックの両方を1人で監視。ボールが自分のラインを越えれば素早くプレスバックを行い、味方と挟み込んで力強く奪う。ボール保持では、ライン間に立ってパスを引き出す。鋭いターンとドリブルで独力でゴールに向かっていったと思えば、テンポの良いパスワークを構築し、味方と連動しながら守備を切り裂いていく。森保一監督が掲げる「良い守備から良い攻撃」を体現していた。 特筆すべきは、佐藤がいたサイドから攻撃が始まっていたことだ。前半は右サイドで綱島悠斗からの縦パスを受けながら望月ヘンリー海輝を押し上げ、後半は左サイドで俵積田晃太にドリブルを促しながら自らはニアゾーン(ポケット)に進入していった。チームの攻撃は佐藤次第。そう言えるほど、前半と後半で攻撃のメインサイドが変わっていたのだ。 味方の持ち味を引き出し、自分の持ち味も生かす。チームを活性化させる姿は、まさに中心選手そのもの。初めて共闘した綱島も「素晴らしいところにポジショニングしているし、足元に入った時のプレーのクオリティがかなり高い。常に逃さないように準備していました」と、佐藤の引力を強く感じながらプレーしていた。 韓国戦では、65分から左シャドーの位置でピッチに立つ。日本は前半開始早々にジャーメイン良のゴールで1点をリードしていたが、特に後半は自陣に閉じ込められる防戦一方の展開を強いられていた。[5-4-1]のブロックで韓国の攻撃に応戦していたが、左シャドーで先発していた宮代大聖の外から簡単に前進を許すシーンが多く、プレスバックも間に合わない状況が続いていた。日本のゴールから遠い位置ではあったものの、そこを起点に良い状態でロングボールを蹴られることがボディーブローのように効いていた。 大会連覇を狙うチームが、1点のリードを死守することを最大目標に据えながら時計の針を進めていたのは明らかだった。守備に重きを置く状況の中、佐藤は交代のファーストチョイスとして細谷真大と一緒に呼ばれたのだ。 「守備で穴を作らないことを意識した。集中を切らさずボールにアタックすることを考えて入りました」 その言葉通り、守備では連続性と献身性に加え、知性を見せた。ケアしなければならない韓国の右サイドバックの立ち位置が自分のラインを越えないようにポジショニングの微調整をし続ける。内側のボランチを背中で消してから、サイドにボールが出れば斜めに素早く寄せて簡単には前に蹴らせない。プレー強度が高く、自国開催での優勝のために死に物狂いで向かってきた韓国を相手に、タスクを全うした。 守備も高水準でこなせるところが強み。A代表でもそう言えるレベルにあることを証明し、指揮官からの期待を信頼に変えるパフォーマンスだった。 3試合すべてのピッチに立ったのは、稲垣祥、相馬勇紀、ジャーメイン、望月、佐藤の5人。チーム内で数少ない全試合出場の資格を最年少の18歳で勝ち取り、プロになってから初のメダルを獲得した。だが、本人はもっともっと高いところを見ている。 「半年で急激に成長したわけではなくて、積み上げてきたものが試合で出ているだけ。現状はW杯の試合で活躍できるレベルでは到底ないので、そこを現実的に見つめてもっとやらないといけないと思います。フィジカル的にもそうですし、すべての判断をもっと早めることもいろいろです」 6月シリーズでは久保建英や鎌田大地ら世界のトップレベルに触れた。E-1選手権では国内トップレベルの選手と一緒にプレーし、自分の力が通用する手応えを得た。2度のA代表での活動を経て、自分の才能やポテンシャルを測り、今まで使っていた自分の物差しが劇的に変わったのではないか。「次のW杯を目指さないと損ですし、そこを目指した方が何倍も成長速度が早いと思っているので、もちろん目指してます」と、ロサンゼルス五輪前に行われるW杯への出場が夢物語ではなく現実的な目標に切り替わった瞬間を見た気がした。 濃密な10日間を終えて迎えたJ1リーグ第24節ヴィッセル神戸戦では、新たな基準でプレーしていることを強く感じる90分だった。 75分には会場がどよめく圧巻の突破を見せる。酒井高徳を突破してボックス内に進入し、カバーに来た相手選手を咄嗟の足裏ロールでかわす。その後ボールを預けたウェリック・ポポが簡単にボールを失うと、怒りを爆発させた。77分からはシャドーに移り、中央を何度も突破してゴール前にボールを供給し続けた。CKも蹴った。ボールが相手に当たってラインを出ると、走ってボールを拾い上げ、味方に「早くゴール前に上がれ」とコーナーフラッグから指示を送った。アディショナルタイムに江坂任がゴールを決めて一矢報いたが、そのチームの中心、いや、先頭にいた。 「あれくらいはできますし、自分がチャンスを作れる自信があったし、もっとボールがほしかった。最後は盛り返しましたが、負けています。その中で(試合後にスタンディングオベーションで選手を讃えた)あの声援を送ってくれるクラブはなかなかないと思っているので、ああいう声援に選手は甘えずに、あれでいいと思わずにやっていきたい。自分自身しっかりと成長して自信と共にやっているし、そういったところでは(後半のパフォーマンスは)当たり前とは言わないですけど、毎週そういった意識でやっていきたいと思います」 18歳。次世代。そんな色眼鏡はもういらない。A代表への招集を、未来への投資とは言わせない。1年後のW杯へ。新たな基準を獲得した佐藤龍之介が、森保ジャパンのメンバー争いに堂々と名乗りをあげた。 取材・文=難波拓未 2025.07.22 13:00 Tue

ヘタフェの人気記事ランキング

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審判から「人種差別を受けている」と訴えた選手、クラブの会長は公然と選手を批判「理解していないなら話すべきではない」

人種差別であると訴えた選手を公然と非難したクラブの会長がいる。 ラ・リーガでは選手に対する人種差別が後を経たず、特にレアル・マドリーのブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールは何度も被害に遭っていることは知られたところだろう。 そんな中、ヘタフェのMFクリサントゥス・ウチェが審判団が自身に対して不利な判定をしていると感じているとコメント。『ESPN』を通じて、主審の判定の基準に疑問を投げかけた。 「最初の2、3試合で審判が本当に酷いことを自分の目で見てきた」 「彼らは私を蹴り、審判はただ立ち上がれというだけだった。いや、それはファウルだし、笛を吹かなければいけない」 「しかし、相手が蹴られた時には審判はただそれを吹く。とても痛いのに、何もできない。審判はなんでもできる権限を持っており、僕は何もできない」 「それを止めなければいけないと思う。僕は倒れるだろうし、彼らは僕を蹴るだろう。審判の前で倒れるけど、何もしないだろう。それは良いことではない」 「人種差別は良くないことだ。やめなければならない。人は皆同じであり、平等だ」 メディアを通じて、審判団の判断基準に違和感を覚え、人種差別をされていると語ったウチェ。しかし、ヘタフェのアンヘル・トーレス会長は、スペイン『COPE』の「El Partidazo」でウチェの発言を批判した。 「彼は完全に間違いを犯した。到着したばかりの若者に尋ねるのには適切な質問でないという事実は、審判員や他の誰かを悪くいうことを正当化するものではない」 「私はインタビューの全編を見ていないので、彼と話をするつもりだ。正当化するつもりはないが、スペイン語を話さず、目の前にマイクを置いている記者の方が責任が大きいように私には思える」 「(スペインサッカー連盟の懲戒)委員会が理解してくれることを願う。その場にはいなかったが、それを聞いていた広報の責任者や、1カ月半前に加入したばかりの少年にその質問をした記者たちも同罪だ。だからといって彼が誰かの悪口を言うことを正当化するものではない」 ウチェは今年7月に下部リーグのセウタからヘタフェに加入。ラ・リーガで7試合に出場し1ゴールを記録しており、チームの主軸に早くもなっている。ただ、公に批判することは良くないとし、このインタビューを行ったこと自体を問題視した。 一方で、ウチェはスタジアムでも問題となっているサポーターからの人種差別の被害についても語った。 「一部のファンは『クソ黒人』と呼ぶんだろう。『黒人はああだ、こうだ』という。それは良くないことだ」 ただ、この発言についてもトーレス会長は批判。「理解していないなら、どうしてそういうことを言うのだろうか?話すべきではない。ここに来て、1、2年経ってスペイン語が理解できるようになれば、言いたいことを言えるはずだ」と、ウチェを批判した。 ナイジェリア人であるウチェは、2022年7月からスペインでプレー。およそ2年は過ごしており、全くスペイン語が理解できないということでもないだろう。どの程度の理解があるかは不明だが、選手の差別の訴えを批判した会長の態度はどうなのか。守ってあげても良いとは思うが、「彼は何も話さないべきだ」と発言を控えることが対処法だと語っている。 2024.09.26 23:05 Thu
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不幸はいつ襲ってくるかわからない…/原ゆみこのマドリッド

「またマドリッド勢にはヒマなミッドウィークがやって来たわね」そんな風に私が独り言ちていたのは月曜日、ミラノに移動するフリック監督のチームの映像をお昼のニュースで見た時のことでした。いやあ、今週もヨーロッパの大会で稼働するのは、火曜にCL準決勝2ndレグがあるバルサ(1stレグ3-3)、木曜にEL準決勝マンチェスター・ユナイテッド戦2ndレグがあるアスレティック(同0-3敗戦)、コンフェレンスリーグ準決勝フィオレンティーナ戦2ndがあるベティス(同2-1勝利)の3チームだけなんですけどね。ただ、注意しておきたいのは、刻々とtriplete(トリプレテ/3冠優勝)に近づいているように見えるバルサでも一歩間違えば、天国から地獄に突き落とされた3月のアトレティコと同じ道を歩む可能性もあるということ。 いえ、彼らはすでにコパ・デル・レイ優勝を果たしているため、それでも救いはあるんですけどね。そう、アトレティコはCL16強対決レアル・マドリー戦2ndレグでの悪夢のPK戦敗退の直後の週末、体力気力が追いつかず、バルサに2-4の逆転負けを喰らって、リーガ優勝の夢も水泡に帰すという悲運な1週間を体験。実際、この火曜のサン・シーロでの対戦も1stレグはイーブンで、相手にはホームアドバンテージがあるとなると、たとえ、レバンドフスキが負傷から復帰したとはいえ、バルサが10年ぶりとなる決勝進出を果たせるかは、五分五分といったところかと。 もちろん、インテルにもエースのラウタロが1stレグでのケガでフル出場できないという弱みはありますが、2ndレグが延長戦入り、その挙句に負けでもした場合、日曜に迎えるリーガのクラシコ(伝統の一戦)にバルサの選手たちはかなりハンデを負って挑むことにならない?大体がして、インテル戦2ndレグには回復予定だったバルデが間に合わず、1stレグで負傷したクンデもいないため、守備ライン4人がオールCB(エリック・ガルシア、クバルシ、アラウホ、イニゴ・マルティネス)になりそうというのも気掛かりでもありますが、今季の命運が決まるこの1週間、果たして彼らはどんな結末を迎えるんでしょうか。 まあ、そんなことはともかく、マドリッド勢の先週末のリーガ戦がどうだったかもお伝えしていかないと。丁度、5月1日のメイデーを含むpuente(プエンテ/連休)と重なったこの34節ではまず、金曜試合でラージョとヘタフェの弟分ダービーが開催。再び天候不順に見舞われたマドリッドで午前中、大雨が降ったのが祟ったか、エスタディオ・バジェカスのスタンドがない側を覆うシートが外れかけ、直前までキックオフできるか危ぶまれたなんてこともあったんですが、無事に午後9時に始まった試合は前半7分、イシの蹴ったCKをルジューヌが頭で決めた1点で決着することに。 何せ、どちらもこのところ、白星に恵まれず、つまりはゴールに恵まれていませんでしたからね。それでも枠内シュートを8本撃ったイニゴ・ペレス監督のチームに比べ、ウチェ、アルバロ・ロドリゲスを出場停止で欠くボルダラス監督のチームはたったの1本と、これでは1-0でヘタフェが負けてしまったのも仕方なかったかと。それより最悪だったのは後半35分、ジェネがイエローカードをもらったことに抗議、主審に「MALÍSIMO!/マリシモ(最低)」と悪態をついて、レッドカードで退場になってしまったこと。 おかげで4連敗となったヘタフェは次節、土曜のメスタジャでのバレンシア戦にウチェ(最後の3試合目)、アランバリ(累積警告)、ジェネの3人を欠いて挑まなくてはならず、更にはコレア5試合、ベリンガム2試合と、昨今の風潮から、悪態による退場の場合、キャプテンの出場停止は1試合では済まない可能性も。それでも13位ですし、勝ち点も39あるため、ボルダラス監督も「En ese sentido, estamos tranquilos/エン・エセ・センティードー、エスタモス・トランキーロス(そういう意味では、ウチは落ち着いている)」と言っていたように、降格する危険は少ないかと思いますけどね。コルベラン監督になってから、絶好調で最下位から12位まで浮上したバレンシアとの試合で流れを変えるのは難しいかもしれません。 一方のラージョはこの4試合ぶりの勝利でとうとう、来季のコンフェレンスリーグ出場圏である8位に到達し、金曜にラス・パルマスとのアウェイ戦に臨むんですが、好事魔多しと言いますか、お休みだった週末に練習場に泥棒が入っていたことが月曜に発覚。練習用の器具や備品に被害があったそうで、セッションが中止となってしまったんですが、そのせいですかね。ヘタフェ戦で負傷交代したパテ・シスの診断結果が出て来ないのは。イニゴ・ペレス監督によると筋肉系のものらしいですが、ムニンが今季絶望となってから、CBがルジューヌとアリダネだけしかおらず、時々、シスがヘルプに入って回していた守備ラインがこの先どうなるか、兄貴分のマドリー同様、不安ですよね。 そして翌土曜、ミッドウィークフリーが長く続く恩恵で、負傷者が筋肉痛のリケルメしかいないアトレティコがメンディソローサで何をしてきたかというと。いやあ、正直、何もしなかったというのが本当で、だってえ、前半など、両チーム共、枠内シュートが1本もない有様なんですよ。シメオネ監督のチームがようやく初シュートを撃ったのは後半12分、ギャラガーが大きく外した後、25分に交代出場のサムエル・リノが初めてGKシベラの手を煩わせているようでは…。 唯一のチャンスらしいチャンスは、セットプレーからのラングレのvolea(ボレア/ボレーシュート)が弾かれた時ぐらいとなれば、一体、ラージョ戦に勝った後のこの1週間、何を練習していた?そのあまりの悲惨なプレーぶりには、私も近所のバル(スペインの喫茶店兼バー)で、ランチのイカリング揚げ入りbocadillo(ボカディージョ/スペイン風バゲットサンド)を食べながら、首を捻っていたんですが、まあ、とうに目標を失くしたチームのアウェイ戦はこんなもの。 いくら、スポーツ紙の番記者がコパ優勝、リーガ逆転優勝、お隣さんから2位奪取と次々、ランクダウンした目標を発明しようが、選手たちが「Queremos estar lo mas arriba posible/ケレモス・エスタル・ロ・マス・アリバ・ポシブレ(できるだけ上にいたい)」と主張しようが、メトロポリターノのファンのプレッシャーもない環境で脚に力が入らないのは、ええ、彼らも人間ですしねえ。それこそ、新記録となる6回目のサモラ(失点率が一番低いGKに与えられる賞)獲得を目指すオブラクが、2度の渡るキケ・ガルシアのシュートを弾いてくれなければ、下手したら、ラス・パルマス戦のように土壇場で負けていたかもしれないため、スコアレスドローで終わったのは不幸中の幸いだったかも。 え、それでもアトレティコにはシーズン終了後の6月、初出のクラブW杯で優勝するという壮大な目標があるんだろうって?そうですね、シメオネ監督もこのシーズン後半、レガネス、ヘタフェ、エスパニョール、ラス・パルマスと下位チームとのアウェイ戦で散々躓き、今のような惨状に陥った言い訳が尽きたか、試合後は「この4年間、マドリーとバルサと競って、クラブW杯の出場権を獲得したことにはメリットがある」と、何の脈絡もない自慢をしていましたしね。といったって、残留を争うチームにすら勝てない彼らが、アメリカに行って、いきなり強くなるなんて、誰が信じられる? それにはジョレンテも「シーズンが終わったら、ちょっと休んでクラブW杯なんだから、tenemos que irnos con buenas sensaciones, ganando partidos/テネモス・ケ・イルノス・コン・ブエナス・センサシオネス、ガナンドー・パルティードス(ボクらは試合に勝って、いい感触で行かないといけない)」と言っていたんですけどね。ただ、この土曜のレアル・ソシエダ戦はまだホームゲームであるため、たとえ、アラベス戦の前半40分、ガルセスの脚を蹴ってしまったファールに最初、レッドカードを出され、幸いVARモニターでイエローに変更。退場は免れたものの、累積警告でフリアン・アルバレスが出場停止となっていても、何とかなるかもしれませんが、アウェイでのオサスナ戦とジローナ戦がありますからね。 もう今は4位のアスレティックが先週末、ソシエダとのバスクダービーで引き分けたように、ELにかまけて、現在勝ち点6ある差を縮めてこないことを祈るばかりですが、はあ。同日夜、CLインテル戦2ndレグのためにローテをかけまくったせいで、すでに降格決定済みのバジャドリーに早い時間に先制されながら、きっちり1-2で逆転勝ちしたバルサとはとうとう、勝ち点12差に。数字的にもリーガ優勝の目が完全になくなったことも、アトレティコの選手たちにはどうでもいいんだろうなと思うとちょっと、悲しいですよね。 そして日曜にはマドリーの番が回ってきて、午後2時から、サンティアゴ・ベルナベウでセルタ戦となったんですが、それがこの日は長期リハビリ中のカルバハル、ミリトン、更にはリュディガー、アラバ、メンディが負傷離脱となった守備陣以外にも、前線に穴が開いてしまってねえ。ロドリゴが風邪でお休みとなったんですが、アンチェロッティ監督が代わりにギュレルをスタメンに入れたのが大当たり。そう、前半33分には自ら蹴ったショートCKから回ってきたボールをエリア内左から撃ち込んで、先制点を奪ってくれるんですから、有難いじゃないですか。 すると39分にはGKクルトワがボルハ・イグレシアスのシュートがチュアメニに当たって軌道が変わったボールをparadon(パラドン/スーパーセーブ)した直後、得意のカウンター攻撃が発動。ベリンガムが自陣からパスを送り、エムバペが敵陣エリアまでドリブルで運ぶと、こちらもgolazo(ゴラソ/スーパーゴール)で2点差に。更には後半3分にもギュレルがセンターから送ったスルーパスをまたしてもエムバペが決めて、とうとう3-0になったため、誰もがマドリーの楽勝を確信したものでしたが…。 でも違うんですよ。今季はコパ16強対決でも2-0から終盤に2-2に追いつき、マドリーに延長戦を強いたセルタは、うーん、後半21分にはアセンシオが痛みを訴え、CBがカネラーノ(RMカスティージャの選手)のヤコボに代わったのもマズかったんですかね。「Nosotros no nos rendimos nunca/ノソオロス・ノー・ノス・レンディモス・ヌンカ(ウチは決して降参しない)」というヒラルデス監督が20分には前線をボルハ・イグレシアス、アルフォンからドゥラン、スウェドベリに代えたのも功を奏し、24分にはセルタがCKから1点を返すことに。 そう、ソテロの蹴ったCKをドゥランがtaconazo(タコナソ/ヒールキック)でゴールに流したボールはライン上でルーカス・バスケスがクリアしたものの、ヤコボが見守る前でハビ・ロドリゲスに撃ち込まれてしまったんですが、30分、セルタのレジェンド、イアゴ・アスパスが満を持してピッチに入ると完全に形勢が逆縁。そのたった1分後にはアスパスのスルーパスをスウェドベリがエリア内から決めて、とうとう1点差に迫られたとなれば、36分にドゥランの1対1のシュートを止めたクルトワが神扱いされたのも当然だった? 実際、その後もクルトワはアスパスやスウェドベリを弾き、おかげでマドリーは3-2で逃げ切ることができたんですが、大丈夫。この2失点のおかげで、オブラクのサモラレース首位は無事キープできたんですが、まあそれはそれ。とりあえず、この白星のおかげで、マドリーは累積警告での出場停止の危険があったチュアメニ、ルーカス・バスケス、セバージョスも欠けず、勝ち点4差を保って、日曜午後4時15分(日本時間翌午前0時15分)のクラシコに挑めることに。 ええ、アンチェロッティ監督も「La final de Sevilla fue muy competida/ラ・フィナル・デ・セビージャフエ・ムイ・コンペティーダ(セビージャでの決勝はとても競ったものだった)」と言っていた通り、前回は延長戦での逆転負けでしたからね。それ以上にコパ優勝をバルサに奪われたのにも、CL準々決勝アーセナル戦で敗退したのにも、どこぞのチームと違って、決して選手たちがメゲないのがマドリーの強み。今季はバルサに3連敗しているといっても勝負は時の運ですし、CLでお疲れの相手にモンジュイックで勝って、勝ち点1差とすれば、残り3試合でリーガ逆転優勝も十分、ありうるかも。 それもキチキチの守備陣がもう誰もケガせず、最後までプレーできるかどうかに懸かっているんですけどね。今はマドリーファンも宿敵をギャフンと言わせるチャンスが巡ってきたことにワクワクしているかと思いますが、何はともあれ、おかげで今週のマドリーはクラブW杯、それにまつわる監督交代話題が減りそうなのは助かります。 そしてベルナベウからの帰りには近所のバルでセビージャvsレガネス戦の後半を見た私だったんですが、いやあ、前半7分にはムニルの蹴ったFKのバウンドをGKニーランが見誤り、先制点が入った時にはようやく勝てるかもと喜んだもんですけどね。それが21分にはスソのCKから、キケ・サラスにヘッドで同点とされ、後半25分にはファンルのアシストでイサークに逆転ゴールを挙げられてしまったから、さあ大変! それでもその3分後にはチッコのクロスをハビ・エルナンデスが頭で決めて、レガネスは2-2の同点に追いついたんですけどね。情けない兄貴分のせいで、17位のアラベスとこの日、勝ち点5差となっていた19位の彼らには勝ち点1ではまったく足らず。それも後半ロスタイム、ディオマンデがエリア外に出て来たニーランをかわし、空のゴールにシュートしながら、外してしまうなんてことがあってはねえ。いくら18才のカンテラーノに引分けの責任を押し付けることはできないとわかってはいても、ボルハ・ヒメネス監督が、「Hay que darle cariño, pero podía tomar una mejor decision/アイ・ケ・ダールレ・カリーニョ、ペロ・ポディア・トマール・ウナ・メホール・デシシオン(彼には愛情を与えないといけないが、もっといい決断ができたはず)」と愚痴ってしまっても仕方ない? 何せ、月曜にジローナがマジョルカに1-0で勝ったため、いよいよ残り2席の降格チームはアラベス、ラス・パルマス、レガネスの3チームから2つ出る様相になってきましたからね。一応、ボルハ・ヒメネス監督の計算によると、今週末日曜のエスパニョール戦、最終節のバジャドリー戦のホームゲーム2つに勝って、ビジャレアル、ラス・パルマスの2つアウェイ戦のうち、1つに勝てば、何とか残留できるんじゃないかという見込みなんですが…今季34試合で6勝しかしていないレガネスがそんな急に勝てるようになるのか、正直言って、不安しかありません。 2025.05.06 21:00 Tue
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「努力は常に報われる」衝撃の一撃でヘタフェの“ヒーロー”になった久保建英、残留を決めるゴールは「本当に幸せ」

ヘタフェの日本代表MF久保建英がクラブのインタビューに応じ、加入後初ゴールや残留について振り返った。 久保は今シーズンのはじめはレアル・マドリーからビジャレアルへとレンタル移籍。大きな飛躍が期待された中、ウナイ・エメリ監督に高く評価されながらも、リーグ戦での出場機会があまり得られず。ラ・リーガでの先発出場はわずか2試合。途中出場を含めても13試合の出場と苦しんだ。 ヨーロッパリーグ(EL)では先発の機会を得ており、ゴールやアシストも記録したが、コンスタントに試合に出られないこともあり冬の移籍市場でヘタフェへと所属先を変更していた。 そのヘタフェでも加入当初は先発出場が続いたものの、チームが結果を残せず。徐々に途中出場や欠場するなどしたが、16日に行われたラ・リーガ第37節ではチームの連敗をストップさせるとともに1部残留を決定させる値千金のゴールを記録していた。 ヘタフェは18日に久保のインタビューを実施。初ゴール、そして残留の興奮が冷めない中でのインタビューとなった。 久保はまずレバンテ戦のゴールを決めた瞬間について「今は徐々に普通の状態に戻ってきていますが、この2日間はとても満足でした。頭がおかしくなるぐらいに。とにかくゴールを入れた後は満足していました」とコメント。また「試合のビデオを見ましたが、チームメートたちがスタンドから下りて来て、みんなが駆けつけてくれて、そういうことが自分を幸せにしてくれます。チームが凄く団結してるということですからね」と語り、チームメイトの反応についても嬉しかったと語った。 終盤に投入された久保のゴールにより、ヘタフェは残留が決定。重要な活躍を見せたが「最終節に自力で決めるっていうのとは、少し違うと思います。それまで残留できるかどうか、ずっと考えていないといけないです。でも今は落ち着いています。今は選手たちも、コーチングスタッフも、僕も満足していて幸せです。それを自分のゴールで達成できたので、本当に幸せです」とコメント。自身のゴールで最終節前に残留を決められたことを素直に喜んだ。 久保の加入後初ゴールは豪快なミドルシュートから生まれたが「最後に人に当たって入っでも、同じ価値があるのでゴールはゴールです。でも、良いゴールでしたね。このクラブで一番、スペインでプレーしている中で一番良いゴールでした。そのことも、努力は常に報われるってことを自分に思い出させてくれます」と語り、自分でも評価できるゴールだったと振り返った。 ゴール後、久保はいつも以上に喜びを露わにしベンチまで全速力で走ったが「ベンチにいる人たちと祝うことです。なるべく皆の側に行ってですね。それから、ユニフォームも脱ぐことを思いつきました。それだけです」と、ゴール後はみんなと祝うことだけを考えていたとした。 ルール上、ユニフォームを脱いだことでイエローカードを受けたが主審に対しては「そうそう、彼にはお礼を言いました。カードを出してくれたことや諸々です。カードをもらうことはわかっていましたが、やりたかったんです」とし、イエローカードをもらってでもユニフォームを脱いで喜びを表現したかったと語った。 ゴール後の反響も大きかった久保。多くのメッセージが届いたといい「沢山の人が電話してきましたし、メッセージももらいましたし、とっても嬉しかったです。応援の言葉だったり、お祝いの言葉だったり、僕のゴール、チームの残留決定についてです。人々が僕に向けてくれる温かい心にはとても感謝しています」と励みになっているとした。 <span class="paragraph-title">【動画】救世主・久保建英が初ゴールで残留を手繰り寄せる(3:40〜)</span> <span data-other-div="movie"></span> <script src="//player.daznservices.com/player.js#44a12140e3dda008f998a5a1a9.1tybkqliqmgvi1ndbmyxnzxqc3$videoid=t0g5e4ipzjd21nrumw07jizja" async></script> 2021.05.21 11:45 Fri
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ナポリ、ウルグアイ代表デビューのヘタフェDFマティアス・オリベイラを獲得か

ナポリが、ヘタフェのウルグアイ代表DFマティアス・オリベラ(24)の獲得に迫っているようだ。イタリア『メディアセット』が報じている。 マティアス・オリベラは、母国の名門ナシオナルの下部組織出身。しかし、トップチームでの出場は2試合のみで、2017年夏にヘタフェに完全移籍した。 だが、ヘタフェでもなかなか出場機会に恵まれず、翌シーズンはラ・リーガ2部のアルバセテへレンタル。ここでポジションを掴むと、シーズン後半はヘタフェに復帰し、左サイドでレギュラーの座を射止めた。 以降は不動の左サイドバックとして君臨。今季もここまでリーグ戦19試合に出場し1ゴール1アシストを記録しており、27日に行われたカタール・ワールドカップ南米予選のパラグアイ戦で、ウルグアイ代表デビューも果たした。 『メディアセット』によれば、ナポリはそんな24歳を買い取り義務付きのレンタルで獲得する模様。買い取りにかかる移籍金は1100万ユーロ(約14億円)と3つのボーナスになるとのことだ。 なお、ナポリでは左サイドバックのDFファウジ・グラムのラツィオ行きが噂されている。かつてナポリを指揮したマウリツィオ・サッリ監督が獲得を望んでいるという。 2022.01.28 17:32 Fri
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レアルMF中井卓大が“先輩”久保建英の試合を観戦! 姉の保乃可さんと2ショット

レアル・マドリー・カスティージャに所属するMF中井卓大が、先輩の試合を観戦していたようだ。 今季はカスティージャの一員としてプリメーラ・ディビシオンRFEF(スペイン3部)に参加。10日にウニオニスタス戦で初めてベンチ入りしたが、まだ出番は訪れていない。 着実にステップを踏んでいる中井だが、ヴィニシウス・ジュニオールがスペインのパスポートを取得したこともあり、ファーストチームのEU圏外枠が1つ空いたため、登録される可能性もゼロではなくなっている。 その中井だが、姉の中井保乃可さんとともにスタジアムを訪れたとのこと。それは11日に行われたラ・リーガ第5節のヘタフェvsレアル・ソシエダの試合だった。 保乃可さんがインスタグラムを更新。中井との姉弟2ショットとともに報告した。 「夏休み最後の日曜日はサッカー。久しぶりのスタジアムの雰囲気。やっぱり楽しかった」 新学期が始まる前の最後の観戦は、レアル・マドリーに昨季まで所属した日本代表MF久保建英が出場した試合。試合は2-1でヘタフェが勝利していたが、中井もラ・リーガでプレーする久保の姿を見て刺激を受けたのではないだろうか。 <span class="paragraph-title">【写真】中井卓大が姉・保乃可さんと久保建英出場試合を観戦</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="instagram-media" data-instgrm-captioned data-instgrm-permalink="https://www.instagram.com/p/CiYe8JeMq7E/?utm_source=ig_embed&amp;utm_campaign=loading" data-instgrm-version="14" style=" background:#FFF; border:0; border-radius:3px; box-shadow:0 0 1px 0 rgba(0,0,0,0.5),0 1px 10px 0 rgba(0,0,0,0.15); margin: 1px; max-width:540px; min-width:326px; padding:0; width:99.375%; width:-webkit-calc(100% - 2px); width:calc(100% - 2px);"><div style="padding:16px;"> <a href="https://www.instagram.com/p/CiYe8JeMq7E/?utm_source=ig_embed&amp;utm_campaign=loading" style=" background:#FFFFFF; line-height:0; padding:0 0; text-align:center; text-decoration:none; width:100%;" target="_blank"> <div style=" display: flex; flex-direction: row; align-items: center;"> <div style="background-color: #F4F4F4; border-radius: 50%; flex-grow: 0; height: 40px; margin-right: 14px; width: 40px;"></div> <div style="display: flex; flex-direction: column; flex-grow: 1; justify-content: center;"> <div style=" background-color: #F4F4F4; border-radius: 4px; flex-grow: 0; height: 14px; margin-bottom: 6px; width: 100px;"></div> <div style=" background-color: #F4F4F4; border-radius: 4px; flex-grow: 0; height: 14px; width: 60px;"></div></div></div><div style="padding: 19% 0;"></div> <div style="display:block; height:50px; margin:0 auto 12px; width:50px;"><svg width="50px" height="50px" viewBox="0 0 60 60" version="1.1" xmlns="https://www.w3.org/2000/svg" xmlns:xlink="https://www.w3.org/1999/xlink"><g stroke="none" stroke-width="1" fill="none" fill-rule="evenodd"><g transform="translate(-511.000000, -20.000000)" fill="#000000"><g><path d="M556.869,30.41 C554.814,30.41 553.148,32.076 553.148,34.131 C553.148,36.186 554.814,37.852 556.869,37.852 C558.924,37.852 560.59,36.186 560.59,34.131 C560.59,32.076 558.924,30.41 556.869,30.41 M541,60.657 C535.114,60.657 530.342,55.887 530.342,50 C530.342,44.114 535.114,39.342 541,39.342 C546.887,39.342 551.658,44.114 551.658,50 C551.658,55.887 546.887,60.657 541,60.657 M541,33.886 C532.1,33.886 524.886,41.1 524.886,50 C524.886,58.899 532.1,66.113 541,66.113 C549.9,66.113 557.115,58.899 557.115,50 C557.115,41.1 549.9,33.886 541,33.886 M565.378,62.101 C565.244,65.022 564.756,66.606 564.346,67.663 C563.803,69.06 563.154,70.057 562.106,71.106 C561.058,72.155 560.06,72.803 558.662,73.347 C557.607,73.757 556.021,74.244 553.102,74.378 C549.944,74.521 548.997,74.552 541,74.552 C533.003,74.552 532.056,74.521 528.898,74.378 C525.979,74.244 524.393,73.757 523.338,73.347 C521.94,72.803 520.942,72.155 519.894,71.106 C518.846,70.057 518.197,69.06 517.654,67.663 C517.244,66.606 516.755,65.022 516.623,62.101 C516.479,58.943 516.448,57.996 516.448,50 C516.448,42.003 516.479,41.056 516.623,37.899 C516.755,34.978 517.244,33.391 517.654,32.338 C518.197,30.938 518.846,29.942 519.894,28.894 C520.942,27.846 521.94,27.196 523.338,26.654 C524.393,26.244 525.979,25.756 528.898,25.623 C532.057,25.479 533.004,25.448 541,25.448 C548.997,25.448 549.943,25.479 553.102,25.623 C556.021,25.756 557.607,26.244 558.662,26.654 C560.06,27.196 561.058,27.846 562.106,28.894 C563.154,29.942 563.803,30.938 564.346,32.338 C564.756,33.391 565.244,34.978 565.378,37.899 C565.522,41.056 565.552,42.003 565.552,50 C565.552,57.996 565.522,58.943 565.378,62.101 M570.82,37.631 C570.674,34.438 570.167,32.258 569.425,30.349 C568.659,28.377 567.633,26.702 565.965,25.035 C564.297,23.368 562.623,22.342 560.652,21.575 C558.743,20.834 556.562,20.326 553.369,20.18 C550.169,20.033 549.148,20 541,20 C532.853,20 531.831,20.033 528.631,20.18 C525.438,20.326 523.257,20.834 521.349,21.575 C519.376,22.342 517.703,23.368 516.035,25.035 C514.368,26.702 513.342,28.377 512.574,30.349 C511.834,32.258 511.326,34.438 511.181,37.631 C511.035,40.831 511,41.851 511,50 C511,58.147 511.035,59.17 511.181,62.369 C511.326,65.562 511.834,67.743 512.574,69.651 C513.342,71.625 514.368,73.296 516.035,74.965 C517.703,76.634 519.376,77.658 521.349,78.425 C523.257,79.167 525.438,79.673 528.631,79.82 C531.831,79.965 532.853,80.001 541,80.001 C549.148,80.001 550.169,79.965 553.369,79.82 C556.562,79.673 558.743,79.167 560.652,78.425 C562.623,77.658 564.297,76.634 565.965,74.965 C567.633,73.296 568.659,71.625 569.425,69.651 C570.167,67.743 570.674,65.562 570.82,62.369 C570.966,59.17 571,58.147 571,50 C571,41.851 570.966,40.831 570.82,37.631"></path></g></g></g></svg></div><div style="padding-top: 8px;"> <div style=" color:#3897f0; 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