なでしこジャパンの活動を高倉麻子監督が総括、選手の変化やトライしたこと、そして五輪への思い「決勝でアメリカとやりたい」

2021.04.13 20:05 Tue
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◆「決勝でアメリカとやりたい」

その狭いところでのプレーについては、強引に行ってチャンスを潰すシーンもこの2試合でもあった。その点については「今回は特に攻める時間も長く、ちょっと真ん中に入ることも多かったので、ちょっと広げる作業はもっとあっても良かったと思います。引っかかった場合に一歩二歩で鬼の速攻を食らうことにならないことがテーマなので、攻撃しながらも守備というのもありますし、実際に受けたときにどうするかを積み上げとして、試合を重ねて行きたいと思います」とコメント。また守備でのリスクマネジメントについては「想定はしていますが、想定外が起こらないゲームだったので、CBがいて潰してカバーに入っていても潰せてしまったり、プレスバックでその意識でボールが回収できていたので、本当はそこからCBが強く言ってもボランチがプレスバックしても外された時に、外されないようにする予測のスピードであったり、強さ、行き方などが今後のテーマになると思います」と語り、「そこのトレーニングの作り方や、今後できるだけ高校生や大学生の男子の力を借りて、そう行った場面をたくさん作れるように考えていきたいと思っています」と強豪を想定した守備のトレーニングは今後も続けなければいけないとした。

その強豪国たちはヨーロッパで国際親善試合を行い、オリンピックが迫る中でもしっかりと現在地を測っている。その点については「非常にデリケートな話ではあると思いますが、国のコロナに対する政策の問題かなと思っています」とコメント。「やれるところは移動ができて、スポーツに関しては大丈夫というところもあれば、ビジネスもそうですが、日本はオリンピック開催を目指している中では厳しくしなければいけないなというのはあります」とし、「自分は厳しくて海外は自由だと思うと、良いなと思うことはありますが、矢印をとにかく自分たちに向けて、本当に今やれることを精一杯やることだけなので、今回も試合ができたことをありがたく思っていますし、こういった形で試合ができたこと、できなかったことも理解しながら、やるべきことを整理してやるぞと解散しました。人がどうこう、相手がどうこうでプレーはしないですし、力強く進んでいきたいと思います」と、周囲の環境や状況を気にするのではなく、自分たちを高めていくことが重要だと語った。

東京オリンピックの組み合わせ抽選会は21日に開催。「このタイミングで合宿を一旦終えて、今日12チーム揃いますが、どんなチームと対戦できるかは楽しみですし、ドキドキワクワクは選手も同じだと思います」と語り、「出てくるチームはどこも良いチームだと思いますし、こればっかりは抽選なのでどことやりたいとか、そういうことというよりは、どこが来ても素晴らしいチームとの対戦は楽しみです」と、どこと当たっても楽しみだとした。

しかし、決勝の地である国立競技場でのプレーは刺激があったようで「国立でプレーしてみて、決勝でアメリカとやりたいなという気持ちは正直ありました」と率直な意見を語るも、「ヨーロッパでもアフリカでもアジアでも、素晴らしい12チームが出てくるので、全力でなでしこらしさが発揮できるように頑張っていきたいと思います」とし、どこと当たってもしっかりと戦いたいと語った。



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