本田美登里監督がウズベキスタン女子を率いパリ五輪アジア1次予選突破の快挙! 苦難、享受、なでしこと対戦の可能性にも言及「10年後ぐらいは面白いんじゃ」

2023.04.18 19:55 Tue
©超ワールドサッカー
日本女子サッカーの先駆者の1人、現在はウズベキスタン女子代表の監督を務める本田美登里氏が、日本サッカー協会(JFA)のオンラインインタビューに登壇した。

現役時代は日本女子代表としても通算44試合に出場し、指導者としても岡山湯郷Belle、AC長野パルセイロ・レディース、静岡SSUアスレジーナ(現:静岡SSUボニータ)などで指揮を執ってきた本田監督。2022年1月からはJFAによる指導者海外派遣の一環として、ウズベキスタン女子代表の監督を務めている。

海外挑戦の動機には、JFAからのアプローチに加え、日本サッカーの現状は外部からどのように見えるのかと、めぐる想いもあったようだ。
「長い間、日本の女子サッカーを見てきている中で、ちょっと外から見てみたらどんな風に見えるのか。高倉(麻子)ジャパンをすごく応援していたんですけれども、なかなかいい成績出せないままに終わってしまって、(日本に)何が足りて何が足りなくてっていうところを見てみたいっていう思いがあった」

ウズベキスタン女子は3月24日付のFIFAランキングでは50位、アジアでは10番目に位置している。本田監督は就任後、アメリカ遠征やトルコ遠征など精力的に強化を進め、今年4月に開催されたパリ・オリンピックのアジア1次予選を3連勝で見事に突破してみせた。
予選では3試合で19得点無失点。成績だけなら盤石に思われるが、「日本では起こり得ないことがものすごいたくさん起きて、一次予選突破もできないかなというくらい」と残すほどの大仕事だったようだ。

「まぁ、アジアのあるあるですよ」とこぼしたのは、規律の甘さだ。選手のみならずスタッフも含めて時間にルーズで、遠征時でも集合時間通りに顔を出すのは2、3人。練習当時のグラウンドもないこともあれば、スリッパにピアス着用も当然といった中、規律を求めることに苦労したという。

「国民性がそうなのか、怒ったところで改善がないので怒るだけ損。なので、対応力というよりは忍耐力」と語ったが、レジェンド級の選手を一時招集外とするなど、荒療治も決行。とはいえ、「日本の選手もウズベクの選手も、見てほしい、声を掛けてほしいっていう選手は非常に多い。20人いたら20人の選手に目を配ることは今までもしてきまたし、日本とは変わらない部分」と、選手に寄り添う姿勢も忘れない。なお、ウズベキスタンの選手の方が「プレミアというか賞金に対しての目の色が違うので、UFA(ウズベキスタンサッカー協会)がニンジンをぶら下げるっていう作業はしていると思います」と、ならではの情報も明かした。

パリ・オリンピック女子サッカーの出場チームはホスト国を含めて「12」。アジアには2枠が割り当てられている。

アジア2次予選にはウズベキスタンのほか、1次予選を突破したイラン、ベトナム、タイ、フィリピン、チャイニーズ・タイペイ、インドに加え、1次予選を免除されている朝鮮民主主義人民共和国、日本、オーストラリア、中国、韓国が参加。4チーム3グループに分かれての総当たり戦で、各組1位と2位の成績最上位が3次予選へ向かい、2組のホーム&アウェイ戦で出場権を争う。

10月に行われる2次予選の組み合わせはまだ決定していないが、ウズベキスタンがなでしこジャパンと対戦する可能性も大いにある。「(ここ数試合の)日本の失点も見ているので、ちょっとボールを放り込んだら面白いかなと思ったりはしています」と、日本を分析している。

「(ウズベキスタン選手の)ポテンシャルは身体能力含めてものすごい高い。でも、それがサッカーという競技にイコールになっていないので、磨きをかければかけるだけ素晴らしいものが生まれるポテンシャルを持っている。今ではないですけど、10年後ぐらいのウズベキスタンは面白いんじゃないかなっていう風に思います。10年はいませんけど」と、将来性にも期待している本田監督。ウズベキスタンの今後の飛躍、そして本田監督の手腕にも大きな期待が寄せられている。


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「おめでとう」優勝した日本を祝福するウズベキスタン指揮官、ゴールが奪えなかったことを悔やむ「チャンスをものにできなかった」

U-23ウズベキスタン代表のティムル・カパーゼ監督が、U-23日本代表戦を振り返った。アジアサッカー連盟(AFC)公式サイトが伝えた。 3日、AFC U23アジアカップの決勝が行われ、ウズベキスタンは日本と対戦した。 史上初となるオリンピック出場を決めたウズベキスタン。2年前の前回大会に続いて決勝に進出し、前回味わった悔しさを晴らしたい一戦となった。 2年前は準決勝で日本と対戦して勝利していた中、前半から積極的にシュートを放ち、日本ゴールを脅かすものの、得点は生まれない。 後半に入り、日本に押し返される時間帯もあった中、徐々にオープンな展開となり盛り返すことに成功。それでもこの試合はゴールが遠く、延長戦行きかと思われた。 しかし、後半アディショナルタイムに失点。今大会初めてゴールを奪われるも、その後にPKを獲得。千載一遇のチャンスを得たが、ウマラリ・ラフモナリエフのシュートはGK小久保玲央ブライアンにセーブされ万事休す。そのまま1-0で敗れ、2大会連続の準優勝となった。 カパーゼ監督は見事に優勝した日本に対し「おめでとうと言いたい」と祝福。試合については「本当に痛ましい結果だった。試合中にチャンスはあったし、PKで得点できていたかもしれない」と語り、優勝を逃したことを残念がった。 「我々はこのトーナメントに勝つことを目指していたが、選手たちは非常に良いプレーをしたと言わざるを得ない」 「前半は非常にチャレンジングだったが、後半はチャンスをものにすることができなかった」 準決勝ではU-23インドネシア代表相手に勝利し、悲願のオリンピック出場を果たしたが、海外クラブ所属のDFアブドゥコディル・クサノフ(RCランス)、MFアボスベク・ファイズラエフ(CSKAモスクワ)、MFホジマト・エルキノフ(アル・ワフダ)の海外組3選手は約束通り決勝前にチームを離れることとなっていた。 主軸が不在だった中での決勝。「海外でもっと選手がプレーすれば、よりできるかもしれない。もちろん、我々はここにいる選手たちが優れていると思っているし、今日も良いプレーができた」と語り、手元にいる国内組の選手も優れていると強調した。 いよいよ2カ月半後にはパリ五輪がスタート。ウズベキスタンとして初のオリンピックに向け、準備をしていくとした。 「今日から準備を始めるが、この大会も助けになった」 「我々は数日以内に対戦相手の分析をスタートさせ、今後のFIFAのスケジュールを利用して最善の準備をするつもりだ。オリンピックではさらに良くなって戻ってくるだろう」 <span class="paragraph-title">【動画】日本とのハイレベルな戦いを見せたウズベキスタン、試合ハイライト</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="tBhQOgt4Ukk";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.05.04 12:15 Sat

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