カリニッチ、ローマ移籍後初ゴール含むドッピエッタの活躍「常にチームを助けようとしてきた」

2020.03.02 17:39 Mon
Getty Images
カリアリ戦でローマ移籍後初ゴールを含むドッピエッタの活躍を見せた元クロアチア代表FWニコラ・カリニッチが白熱の一戦を振り返った。
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ローマは1日、セリエA第26節でカリアリとのアウェイ戦に臨み、4-3で競り勝った。3日前にヨーロッパリーグ(EL)のヘント戦をアウェイで戦っていたローマは、中2日の今節も敵地サルデーニャで戦う厳しい日程を強いられた。
そのため、パウロ・フォンセカ監督は試合前の予告通り、FWエディン・ジェコやMFジョルダン・ヴェレトゥ、FWカルレス・ペレスら一部主力を温存。リーグ戦では約4カ月ぶりのスタメンとなるカリニッチら出場機会の少ない選手を抜擢した。

ホームのカリアリの先制点で幕を開けた一戦は壮絶な打ち合いの展開に。その中でカリニッチは失点直後の29分にゴール前で相手DFのクリアミスを頭で合わせ、待望のローマ移籍後初ゴールを記録。続く、41分にはFWジェンギズ・ウンデルとMFヘンリク・ムヒタリアンのお膳立てから、再びゴール前でワンタッチシュートを流し込み、ドッピエッタを達成した。
さらに、64分にはDFアレクサンダル・コラロフからのフィードをヘディングでスペースに流してFWユスティン・クライファートの3点目までお膳立てする大活躍をみせ、接戦をモノにする大きな原動力となった。

同試合後、殊勲のカリニッチは最後まで戦い抜いたチームのメンタリティを称賛するとともに、目に見える形でのチームへの貢献を喜んでいる。クラブ公式サイトが試合後コメントを伝えている。

「チーム全員が素晴らしいパフォーマンスと、勝利への執念を見せたと思う。ここでの戦いは本当に簡単ではないんだ。今日のような姿勢を継続し、今後もより多くの勝利を掴みたい」

「これまで常にチームを助けようとしてきた。ただ、僕たちは個人としてではなく11人のチームとして戦っているんだ。その中でチームとして多くの決定機を作り出し、自分が2つのゴールを決めることができた。それは個人的にも嬉しいことだね」

また、ここ数試合ビルドアップの局面で苦戦を強いられていた中、この試合では選手の配置やボールの動かし方の変化に加え、カリニッチを目掛けたシンプルなロングボールを積極的に使うなど、戦術面の微調整が見られた。

カリニッチは同試合のゲームプランについて自身のプレーを含め機能したと感じているようだ。

「個人的なフィーリングは悪くなかったね。十分にトレーニングを積んできたし、監督は今日の試合に向けて万全の準備をしてくれた。個人的にはロングボールの競り合いは得意とするところだしね。ただ、今日はチーム全員が良い仕事をしていた」

アトレティコ・マドリーからのレンタル移籍中ということもあり、今後の去就にも注目が集まるカリニッチだが、現時点ではローマ残留を希望しているようだ。同選手がイタリア『スカイ・スポルト』で語っている。

「(ローマ残留を希望しているか?)その質問は僕ではなくクラブに聞いてほしい。ただ、僕はここにいて幸せを感じているよ。個人的には最も重要なフットボールのことだけに集中したい」

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