Jリーグが功労賞受賞の8名を発表! 昨季で引退の元日本代表戦士ら

2019.10.24 18:50 Thu
©︎J.LEAGUE
Jリーグは24日、Jリーグ功労賞の受賞者8名を発表した。
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今年の受賞者は、元日本代表MF小笠原満男(40)、元日本代表GK川口能活(44)、元日本代表DF中澤佑二(41)、元日本代表GK楢崎正剛(43)、元日本代表FW播戸竜二(40)、元日本代表FW巻誠一郎(39)、MF森崎和幸(38)の日本人が7名。また、ブラジル出身のDFアレックス(36)の合計8名が受賞する。日本人選手の選考基準は、所属クラブより推薦があった選手、また、J1、J2、J3、リーグカップ、天皇杯、その他のJリーグ公式試合、Jクラブが参加するFIFA、AFCの国際試合、日本代表の公式試合で合計500試合出場以上の選手となる。なお、原則J1、J2、J3、リーグカップ、天皇杯で合計400試合以上に出場した選手となる。
また、外国籍選手の選考基準は、J1、J2、J3、リーグカップ、天皇杯、その他のJリーグ公式試合、Jクラブが参加するFIFA、AFCの国際試合で合計200試合以上の選手となる。さらに母国の代表選手として活躍した選手が選ばれる。なお、2019年より500試合以上に出場した選手は代表歴は問われないこととなった。

なお、表彰は12月8日(日)に開催する2019Jリーグアウォーズで実施される。
◆功労賞表彰者
MF小笠原満男(40)
【所属クラブ】
1998年〜2006年/鹿島アントラーズ
2006年〜2007年/メッシーナ(イタリア)
2007年〜2018年/鹿島アントラーズ

【通算】789試合/103得点
《内訳》
J1:525試合/69得点
リーグカップ:63試合/8得点
天皇杯:59試合/11得点
その他Jリーグ公式試合:22試合/1得点
Jクラブ参加の国際大会:65試合/7得点
日本代表:55試合/7得点


GK川口能活(44)
【所属クラブ】
1994年〜2001年/横浜マリノス/横浜F・マリノス
2001年〜2003年/ポーツマス(イングランド)
2003年〜2004年/ノアシェラン(デンマーク)
2005年〜2013年/ジュビロ磐田
2014年〜2015年/FC岐阜
2016年〜2018年/SC相模原

【通算】717試合/0得点
《内訳》
J1:421試合/0得点
J2:43試合/0得点
J3:43試合/0得点
リーグカップ:51試合/0得点
天皇杯:19試合/0得点
その他Jリーグ公式試合:22試合/0得点
Jクラブ参加の国際大会:2試合/0得点
日本代表:116試合/0得点


DF中澤佑二(41)
【所属クラブ】
1999年〜2001年/ヴェルディ川崎・東京ヴェルディ
2002年〜2018年/横浜F・マリノス

【通算】835試合/62得点
《内訳》
J1:593試合/36得点
リーグカップ:63試合/4得点
天皇杯:43試合/3得点
その他Jリーグ公式試合:15試合/2得点
Jクラブ参加の国際大会:11試合/0得点
日本代表:110試合/17得点


GK楢﨑正剛(43)
【所属クラブ】
1995年〜1998年/横浜フリューゲルス
1999年〜2018年/名古屋グランパス

【通算】890試合/0得点
《内訳》
J1:631試合/0得点
J2:29試合/0得点
リーグカップ:71試合/0得点
天皇杯:49試合/0得点
その他Jリーグ公式試合:14試合/0得点
Jクラブ参加の国際大会:19試合/0得点
日本代表:77試合/0得点


FW播戸竜二(40)
【所属クラブ】
1998年〜1999年/ガンバ大阪
2000年〜2001年/北海道コンサドーレ札幌(期間限定移籍)
2002年〜2005年/ヴィッセル神戸(期間限定移籍)
2006年〜2009年/ガンバ大阪
2010年〜2013年/セレッソ大阪
2013年〜2014年/サガン鳥栖(期間限定移籍)
2015年〜2017年/大宮アルディージャ
2018年/FC琉球
2019年/ガンバ大阪

【通算】537試合/139得点
《内訳》
J1:325試合/87得点
J2:52試合/20得点
J3:19試合/2得点
リーグカップ:64試合/11得点
天皇杯:41試合/12得点
その他Jリーグ公式試合:4試合/0得点
Jクラブ参加の国際大会:25試合/5得点
日本代表:7試合/2得点


FW巻誠一郎(39)
【所属クラブ】
2003年〜2010年/ジェフユナイテッド市原・ジェフユナイテッド千葉
2010年〜2011年/アムカル・ペルミ(ロシア)
2011年/深圳紅鑽足球倶楽部(中国)
2011年〜2013年/東京ヴェルディ
2014年〜2018年/ロアッソ熊本

【通算】542試合/98得点
《内訳》
J1:207試合/53得点
J2:231試合/16得点
リーグカップ:38試合/12得点
天皇杯:21試合/5得点
その他Jリーグ公式試合:4試合/2得点
Jクラブ参加の国際大会:3試合/2得点
日本代表:38試合/8得点


MF森﨑和幸(38)
【所属クラブ】
1999年〜2018年/サンフレッチェ広島

【通算】607試合/26得点
《内訳》
J1:430試合/19得点
J2:74試合/3得点
リーグカップ:42試合/0得点
天皇杯:44試合/3得点
その他Jリーグ公式試合:7試合/0得点
Jクラブ参加の国際大会:10試合/1得点


DFアレックス(36)
【所属クラブ】
1996年〜2001年/クルゼイロ(ブラジル)
2002年/川崎フロンターレ
2003年〜2007年/アビスパ福岡
2008年/柏レイソル
2009年〜2010年/ジェフユナイテッド千葉
2011年〜2012年/鹿島アントラーズ
2012年/徳島ヴォルティス(期限付き移籍)
2013年〜2016年/徳島ヴォルティス
2017年〜2018年/カマタマーレ讃岐

【通算】541試合/66得点
《内訳》
J1:142試合/9得点
J2:351試合/50得点
リーグカップ:17試合/2得点
天皇杯:24試合/5得点
その他Jリーグ公式試合:7試合/0得点

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overflow:hidden; padding:8px 0 7px; text-align:center; text-overflow:ellipsis; white-space:nowrap;"><a href="https://www.instagram.com/p/C--Rw7Ys-k5/?utm_source=ig_embed&amp;utm_campaign=loading" style=" color:#c9c8cd; font-family:Arial,sans-serif; font-size:14px; font-style:normal; font-weight:normal; line-height:17px; text-decoration:none;" target="_blank">上田綺世/Ayase Ueda(@bee18_official)がシェアした投稿</a></p></div></blockquote> <script async src="//www.instagram.com/embed.js"></script> 2024.08.23 17:52 Fri
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鹿島が功労賞3名を発表! 本山雅志氏、岩政大樹監督、青木剛氏が認定され合計24名に…9月のC大阪戦で記念盾授与式

鹿島アントラーズは15日、本山雅志アカデミースカウト、岩政大樹監督、青木剛氏の3名にアントラーズ功労賞に認定された。認定者は合計24人目となった。 本山氏は東福岡高校から1998年に鹿島に入団。2015年までプレーすると、その後ギラヴァンツ北九州、マレーシアのクランタン・ユナイテッドでプレーし、2022年に現役を引退した。 鹿島ではJ1通算365試合38得点、リーグカップ57試合9得点、天皇杯で53試合12得点。 岩政監督は東京学芸大学から2004年に入団。2013年までプレーし、2014年にタイのテロ・サーサナ(現:ポリス・テロFC)へ移籍。2015年からはファジアーノ岡山、2017年からは東京ユナイテッドFCでプレーし、2018年に現役を引退した。2022年からトップチームのコーチに就任。シーズン途中から監督に就任していた。 鹿島ではJ1通算290試合35得点、リーグカップで49試合4得点、天皇杯で27試合4得点を記録していた。 ちなみに、岩政監督は2022年の功労選手賞が発表された際に「なぜいただけないのか」と投稿していたが、見事に受賞となった。 青木氏は前橋育英高校から2001年に鹿島に入団。2016年途中まで鹿島でプレーし、2016年途中にサガン鳥栖へ移籍。その後ロアッソ熊本、南葛SCでプレー。現在はフットゴルフ選手として活躍している。 鹿島ではJ1通算376試合に出場し8得点、リーグカップで73試合、天皇杯44試合3得点を記録していた。 アントラーズ功労賞は、クラブの発展に寄与した人物をたたえるため2008年に制定されたもの。認定者の記念品は、カシマサッカーミュージアム内のメインスペースに展示される。 なお、3名に関しては、9月16日のセレッソ大阪戦で記念盾授与式&スペシャルトークショーが実施される。 ◆アントラーズ功労賞認定者(五十音順) 青木剛 秋田豊 新井場徹 アルシンド 岩政大樹 内田篤人 小笠原満男 オズワルド・オリヴェイラ 黒崎久志 ジーコ ジョルジーニョ 相馬直樹 曽ヶ端準 ダニー石尾 トニーニョ・セレーゾ 中田浩二 名良橋晃 野沢拓也 長谷川祥之 ビスマルク 本田泰人 宮本征勝 本山雅志 柳沢敦 2023.08.15 16:45 Tue
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小笠原満男氏の長男・小笠原央も招集! U-15日本代表候補メンバーが発表

日本サッカー協会(JFA)は16日、国内トレーニングキャンプに臨むU-15日本代表候補メンバーを発表した。 キャンプは19日から23日まで開催され、キャンプ中には日体大柏高校、市立船橋高校とのトレーニングマッチも実施される。 メンバーには、元日本代表MFで鹿島アントラーズで活躍した小笠原満男氏の長男であるFW小笠原央(鹿島アントラーズジュニアユース)が招集。鹿島ジュニアユースからはDF倉橋幸暉、MF滝澤周生、MF岩土そら、FW髙木瑛人が招集。鹿島アントラーズつくばジュニアユースのGK大下幸誠も招集されている。 ◆U-15日本代表候補メンバー GK 佐々木翔大(ブラウブリッツ秋田U-15) 大下幸誠(鹿島アントラーズつくばジュニアユース) 長井京志郎(ロアッソ熊本ジュニアユース) DF エゼモクェチメヅェ海(セレッソ大阪西U-15) 伊藤優(三菱養和サッカークラブ巣鴨ジュニアユース) 岡崎葵(セレッソ大阪西U-15) 石田慶次(アビスパ福岡U-15) 倉橋幸暉(鹿島アントラーズジュニアユース) 西野陽向(ジュビロ磐田U-15) 佐々木陽生(ヴィッセル神戸U-15) 相馬陸人(FC東京U-15むさし) MF 長南開史(柏レイソルU-15) 滝澤周生(鹿島アントラーズジュニアユース) 岩土そら(鹿島アントラーズジュニアユース) 齋藤太陽(名古屋グランパスU-15) 和田武士(浦和レッズジュニアユース) 山根璃久(サガン鳥栖U-15) 北原槙(FC東京U-15むさし) 佐伯俊哉(横浜F・マリノスジュニアユース追浜) 小枝朔太郎(ジュビロ磐田U-15) FW 永添功樹(セレッソ大阪U-15) 小笠原央(鹿島アントラーズジュニアユース) 高橋成海(徳島ヴォルティスジュニアユース) 髙木瑛人(鹿島アントラーズジュニアユース) 2024.02.16 22:22 Fri
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「最初が鹿島アントラーズで良かった」鹿島で始めたプロキャリアの幕を閉じる興梠慎三、18歳時の決断振り返る「本当に良い選択をした」

現役引退を表明した浦和レッズの元日本代表FW興梠慎三(38)が、古巣の鹿島アントラーズについて語った。 プロ入りは2005年で、鵬翔高校から鹿島アントラーズに入団した興梠。1年目から出番を得ると、鹿島のエースへと成長し、2013年に浦和へ完全移籍するまでチームをけん引した。 鹿島では在籍8年で通算283試合出場71得点を記録。2007年から2009年までJ1を3連覇、リーグカップ連覇も経験し、天皇杯でも2度優勝している。 31日に引退会見を実施した興梠は、鹿島に加わった18歳当時を回想。あえて厳しい環境に身を置いて自分を磨くため、名手揃いのチームを選んだと振り返っている。 「高校を卒業して、鹿島アントラーズに行きました。何チームかオファーはありました。本当に悩んで、1つ上の先輩である増田誓志という存在がいて、その人が鹿島にいたので、同じポジションで1つ上の先輩と同じチームに行くということに、本当にこれでいいのかなとずっと思っていました」 「でも、その当時の鹿島はすごく強くて、当時いた小笠原満男さん、本山(雅志)さん、曽ヶ端(準)さん、中田浩二さん。凄いメンツがいる中で一緒に練習できる。今すぐ試合に出たいという気持ちもありましたけど、そういう人たちと一緒に練習することで自分自身が成長するんじゃないかと思って鹿島を選びました」 「自分自身、今考えれば最初が鹿島アントラーズで良かったなと思っています。だからこそ18歳の自分に伝えることがあるとすれば、鹿島アントラーズを選んで良かったなと。それがなければ、浦和レッズに出会うこともなかったと思いますし、本当に良い選択をしたなと言ってあげたいです」 また、「自分が活躍しなくても、自分が犠牲になってチームが勝てればいいという思いでここまで来ました」と述べた興梠。このスタイルを貫くことになったきっかけは、背番号「13」を受け継いだ元日本代表FWだったと明かした。 「一番は身近で一緒にプレーしてきた柳沢敦さんの存在が大きかったと思います。直接指導を受けたわけではないですが、2年間一緒に鹿島でやりました。ヤナさんも個人で打開するというよりは、味方、周りを上手く使ってプレーしていました」 「ヤナさんが言っていたのは、自分がセンタリングが上がった時にニアで潰れても、ファーの空いたスペースで味方が決めてくれれば、チームの力になると。自分が動けばどこかが空くから、そのスペースを味方が上手く使ってくれれば、自分の仕事がちゃんとできているというのを聞いたことがあります」 「若い自分にとっては、結果しか求めてきていなかった自分として、その言葉はそこまで刺さらなかったですが、改めて日が経つにつれて、どういうFWであるべきかを考えたときに、ヤナさんの言葉が自分の中ですごくマッチして、こういうプレースタイルになろうと思ったのが、鹿島からレッズに来るぐらいの時にそういうプレースタイルで行こうと決めました。柳沢敦さんのプレーはすごく参考になりましたし、本当に感謝しています」 2024.07.31 20:24 Wed
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日本代表、W杯メンバー選出の難しさ…監督の方針に見る歴史/六川亨の日本サッカーの歩み

前回のコラムの続編をお届けしよう。 4年に一度、W杯最終メンバー発表時における「サプライズ選出」と「サプライズ選外」だが、日本が初出場した98年フランスW杯での"キング"カズこと三浦知良の「メンバー外」は衝撃的であり驚きでもあった。 25名の選手をキャンプに帯同して、最終的に22人にメンバーを絞る――それ自体は悪いことではないと思われたものの、「落選」した3選手の心情に対する配慮が欠けていたことは否めない。 テレビ的にはたぶんに"ショー的要素"があり、ましてや落ちたのがカズだけに多くの反響を呼んだ。しかしJFA(日本サッカー協会)はこの反省を生かし、それ以降のメンバー発表は必ずホテルで、選出された選手のみの発表にとどめてきた。選外となった選手への質問には監督、技術委員長とも一切答えなかった。そしてそれは現在も続いている。 話を20年ほど前に戻すと、カズに続き4年後の2002年日韓W杯でも「サプライズ選出」が続いた。負傷の名波浩から『背番号10』を受け継いだ中村俊輔のメンバー落ちである。代わりに入ったベテランの中山雅史と秋田豊は「サプライズ選出」だったものの、さほど世間の注目は集めなかった。 中村俊の選外については、同じポジションに小野伸二や三都主アレサンドロらがいたためポジションがないとか、彼のプレースタイルをフィリップ・トルシエ監督が嫌ったと言われたものだ。それらも外れた理由の一つかもしれないが、さらなる原因として彼のベンチでの態度を問題視する関係者もいた。 当時の中村俊は6月に24歳になったばかり。2年前には最年少でJリーグの最優秀選手賞と、日本年間最優秀選手賞を受賞するなど選手としてピークにあった。しかし代表の試合でベンチにいると、仲間とチームを応援するというよりは「自分の世界」に閉じこもっている印象を受けた。 選手には、「格」というものがあると思っている。その「格」から言うと、当時のカズも中村俊もベンチスタートの選手ではなかった。ベンチにいてチームを盛り上げるような、"裏方"の選手ではないのだ。だからこそ、「サプライズ選出」はゴンであり秋田だったのかもしれない。地元開催でベスト16進出がノルマとなる、これまで経験したことのないような強烈なプレッシャーのかかる大会では、2人のベテランの力が必要だったのだろう。 2006年のドイツW杯は中村俊を始め中田英寿、小野伸二、小笠原満男、稲本潤一ら中盤にタレントを擁し、なおかつ選手としてピークを迎えているため期待も高かった。「サプライズ選出&選外」はケガの多かったFW久保竜彦に代わり長身選手の巻誠一郎がメンバー入りしたことだろう。 しかし多くのタレントをジーコ監督は使い切れずと言ったら語弊があるかもしれないが、競争原理からメンバーを固定したことで、かえってチームの統率を欠くことになった。ここらあたりが外国人監督の難しさ、日本人のメンタリティーとの違いと言えるかもしれない。 2014年ブラジルW杯のアルベルト・ザッケローニ監督もメンバーを固定する傾向にあり、「サプライズ選出」として2年ぶりに大久保嘉人を代表に復帰させた。しかしジーコ監督と同様に初戦でコートジボワールに1-2と逆転負けすると(ドイツW杯ではオーストラリアに1-3)、固定メンバーの弊害からかチーム内に不協和音が出始める。 続く第2戦で勝っていれば良かったが、ブラジルではギリシャに、ドイツでもクロアチアに0-0と引き分けて窮地に追い込まれ、第3戦で大敗してグループリーグ敗退が決まった。本田圭佑や岡崎慎司、香川真司らがピークを迎えたブラジルW杯だっただけに、もったいない敗退だった。 その一方で、2010年の南アW杯では2度目のチャレンジとなる岡田武史監督がベスト16進出を決めた。34歳のベテランGK川口能活に、出場機会はほとんどないながらもチームのまとめ役を託した。そしてエースの中村俊が右足首からの負傷が最後の最後まで癒えないと判断すると、本田圭佑を中村俊とポジション争いをしていた右MFではなく1トップに抜擢。阿部勇樹をアンカーに、松井大輔と大久保嘉人を両サイドMFに起用する4-1-4-1の布陣を採用してグループリーグ突破に成功した。 この柔軟性は18年ロシア大会の西野朗監督にも当てはまるのではないだろうか。4年前の"絶対的なエース"だった本田と岡崎、香川はヴァイッド・ハリルホジッチ監督の下ではポジションを確約されるかどうか微妙な立場だった。「個人的なスター」を嫌うのはトルシエ監督とそっくりで、それはフランス人のメンタリティーではないかと疑ったものだ。 そんな彼らをジョーカーとしてベンチに置きつつ(香川はスタメンで起用)、要所で起用した。ケガがあったとはいえ岡田監督は中村俊を、西野監督は本田や岡崎にベンチスタートを納得させた。これは、日本人監督ならではの「和をもって貴しとなす」といった選手の起用法ではないだろうか。 そうした視点からすると、繰り返しになるが森保一監督に「サプライズ選出」も「サプライズ選外」もないだろう。注目すべきは誰をスタメンに起用し、ベンチに温存するか。これに関してはカタール入りしてから試合前日まで悩むことだろう。そこで選手の序列に変化があるのかどうか。それも森保監督の采配の見どころと言えるかもしれない。 2022.10.31 19:00 Mon

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