【日本代表プレビュー】仮想ポーランド、継続される確認とトライ
2018.03.27 11:30 Tue
▽日本代表は27日、国際親善試合でウクライナ代表と対戦する。「キリンチャレンジカップ2018 in EUROPE」として初の国外で開催されるキリンチャレンジカップ。今回も、ワールドカップへの生き残りを懸けた戦いとなる。
◆マリ戦からの反省を生かし
▽23日に行われたマリ代表戦は、後半アディショナルタイムに日本代表デビューとなったFW中島翔哉(ポルティモネンセ)の代表初ゴールで辛くもドローに持ち込んだ。
▽試合内容は良いとは言えず、一対一の局面での弱さ、アフリカ勢特有の間合いに苦しむなど、課題が多く露呈した。
▽選手個人としてはアピールをしたい場でもあることは事実であり、チームとして合わせる時間が少なかったとも言える。ただ、局面での弱さ、攻撃の形が作れなかった部分は、残り2カ月でどこまで改善できるかも注目だ。
◆実力国ながらW杯予選敗退のウクライナ
▽堅守、カウンターのイメージが強かったウクライナだが、かつての英雄でもアンドリー・シェフチェンコ監督が就任してからは、中盤での構成力を高め、サイドアタックを主とした攻撃へと変貌。ポゼッションサッカーを取り入れ、相手ゴールへと確実に迫るスタイルを目指している。
▽シャルケでプレーするMFイェフレン・コノプリャンカ、マンチェスター・シティのMFオレクサンドル・ジンチェンコ、シャフタール・ドネツクでプレーしブラジルから帰化したMFマルロスら、実力者が中盤に揃っている一方で、ケガによりエースのMFアンドリー・ヤルモレンコ(ドルトムント)が不在。攻撃力の最大化は難しいものの、日本にとっては実力を試す相手として不足はない。
◆続・確認とトライ
▽ウクライナ戦は、“仮想ポーランド”という位置付けで戦うこととなる。FWロベルト・レヴァンドフスキ(バイエルン)のような強力なセンターフォワードはウクライナには居ないものの、球際の激しさ、サイドを使った攻撃は想定できるだろう。マリ戦以上に本番に近い形で個々のプレーの確認、チームとしての戦い方の確認、さらには攻守にわたってトライすることができるはずだ。
★予想フォーメーション[4-2-3-1]
DF:酒井高徳、昌子源、槙野智章、長友佑都
MF:長谷部誠、山口蛍
MF:本田圭佑、柴崎岳、原口元気
FW:杉本健勇
▽予想をするのが難しいメンバーとなっているが、GKはマリ戦で出場機会のなかった川島永嗣(メス)となるだろう。また、ケガ人が多い右サイドバックはマリ戦で後半から出場したDF酒井高徳(ハンブルガーSV)が濃厚。左サイドバックは、引き続きDF長友佑都(ガラタサライ)となるだろう。また、センターバックコンビはDF昌子源、DF槙野智章と予想する。
▽中盤の構成はマリ戦同様にダブルボランチにトップ下を置くトライアングルとなるだろう。マリ戦でベンチスタートとなったMF山口蛍(セレッソ大阪)は先発が濃厚。MF長谷部誠(フランクフルト)の連戦が可能かどうかを試す可能性が高いとみる。長谷部が欠場した場合は、マリ戦で同点ゴールをアシストしたMF三竿健斗(鹿島アントラーズ)が起用されるとみる。
▽トップ下は、MF森岡亮太(アンデルレヒト)に代わって、MF柴崎岳(ヘタフェ)となるだろう。1トップは負傷の大迫に代わり、FW杉本健勇(セレッソ大阪)とみる。
▽両サイドに関しては予想が難しい。左はマリ戦で出場機会がなかったMF原口元気(デュッセルドルフ)と予想する。中島はマリ戦同様に後半途中からと予想される。また、右はFW本田圭佑(パチューカ)が先発と予想する。
◆高いレベルを追い求めトライ
▽ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は「大きなチャレンジであり、W杯出場が懸かっているという気持ちで挑みたい」と前日会見でコメントした。勝利を目指しながらも、ウクライナのレベルで通用するところ、足りないところを探していくことには変わりない。
▽本番は約2カ月半後のロシア・ワールドカップ本大会。この大会に向けて、足りない部分にどれだけ気が付けるか。現実を見る場でもある。
▽一方で、ウクライナはレベルの高い相手でありながら、先日のサウジアラビア代表戦では1-1で引き分けているだけに、勝てるチャンスがないわけでもない。しっかりと勝利を目指しながら、通用する部分、しない部分を見極めるためのトライができるか。注目の一戦は27日(火)の21時20分にキックオフを迎える。
◆マリ戦からの反省を生かし
▽23日に行われたマリ代表戦は、後半アディショナルタイムに日本代表デビューとなったFW中島翔哉(ポルティモネンセ)の代表初ゴールで辛くもドローに持ち込んだ。
▽選手個人としてはアピールをしたい場でもあることは事実であり、チームとして合わせる時間が少なかったとも言える。ただ、局面での弱さ、攻撃の形が作れなかった部分は、残り2カ月でどこまで改善できるかも注目だ。
◆実力国ながらW杯予選敗退のウクライナ
Getty Images
▽対戦相手のウクライナは、3大会連続のワールドカップ出場を目指したものの、ユーロ2016で躍進をみせたアイスランド代表、クロアチア代表の後塵を拝してグループ3位となり、出場を逃した。▽しかし、ヨーロッパの各国リーグでプレーする選手が多く、実力者も揃っている。攻守にわたってレベルが高く、マリよりも難しい相手になることは間違いない。
▽堅守、カウンターのイメージが強かったウクライナだが、かつての英雄でもアンドリー・シェフチェンコ監督が就任してからは、中盤での構成力を高め、サイドアタックを主とした攻撃へと変貌。ポゼッションサッカーを取り入れ、相手ゴールへと確実に迫るスタイルを目指している。
▽シャルケでプレーするMFイェフレン・コノプリャンカ、マンチェスター・シティのMFオレクサンドル・ジンチェンコ、シャフタール・ドネツクでプレーしブラジルから帰化したMFマルロスら、実力者が中盤に揃っている一方で、ケガによりエースのMFアンドリー・ヤルモレンコ(ドルトムント)が不在。攻撃力の最大化は難しいものの、日本にとっては実力を試す相手として不足はない。
◆続・確認とトライ
Getty Images
▽一方の日本もケガ人が続出。MF大島僚太(川崎フロンターレ)は、マリ戦で負傷交代し練習を欠席。右サイドバックとして日本代表デビューを果たしたDF宇賀神友弥(浦和レッズ)も負傷のため前日練習を行っていない。その他、FW大迫勇也(ケルン)が内転筋の違和感のために別メニューとなった。ウクライナ戦はマリ戦よりも限られたメンバーでの戦いとなるだろう。▽ウクライナ戦は、“仮想ポーランド”という位置付けで戦うこととなる。FWロベルト・レヴァンドフスキ(バイエルン)のような強力なセンターフォワードはウクライナには居ないものの、球際の激しさ、サイドを使った攻撃は想定できるだろう。マリ戦以上に本番に近い形で個々のプレーの確認、チームとしての戦い方の確認、さらには攻守にわたってトライすることができるはずだ。
★予想フォーメーション[4-2-3-1]
(C)CWS Brains,LTD.
GK:川島永嗣DF:酒井高徳、昌子源、槙野智章、長友佑都
MF:長谷部誠、山口蛍
MF:本田圭佑、柴崎岳、原口元気
FW:杉本健勇
▽予想をするのが難しいメンバーとなっているが、GKはマリ戦で出場機会のなかった川島永嗣(メス)となるだろう。また、ケガ人が多い右サイドバックはマリ戦で後半から出場したDF酒井高徳(ハンブルガーSV)が濃厚。左サイドバックは、引き続きDF長友佑都(ガラタサライ)となるだろう。また、センターバックコンビはDF昌子源、DF槙野智章と予想する。
▽中盤の構成はマリ戦同様にダブルボランチにトップ下を置くトライアングルとなるだろう。マリ戦でベンチスタートとなったMF山口蛍(セレッソ大阪)は先発が濃厚。MF長谷部誠(フランクフルト)の連戦が可能かどうかを試す可能性が高いとみる。長谷部が欠場した場合は、マリ戦で同点ゴールをアシストしたMF三竿健斗(鹿島アントラーズ)が起用されるとみる。
▽トップ下は、MF森岡亮太(アンデルレヒト)に代わって、MF柴崎岳(ヘタフェ)となるだろう。1トップは負傷の大迫に代わり、FW杉本健勇(セレッソ大阪)とみる。
▽両サイドに関しては予想が難しい。左はマリ戦で出場機会がなかったMF原口元気(デュッセルドルフ)と予想する。中島はマリ戦同様に後半途中からと予想される。また、右はFW本田圭佑(パチューカ)が先発と予想する。
◆高いレベルを追い求めトライ
Getty Images
▽マリ戦は辛くも引き分けたことを考えると、ウクライナ戦は何としても勝利を奪う必要がある。ワールドカップのグループステージ3戦を考えても、ギリギリで勝ち点1を掴んだ次の試合で、しっかりと勝てるかは非常に重要となるからだ。▽ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は「大きなチャレンジであり、W杯出場が懸かっているという気持ちで挑みたい」と前日会見でコメントした。勝利を目指しながらも、ウクライナのレベルで通用するところ、足りないところを探していくことには変わりない。
▽本番は約2カ月半後のロシア・ワールドカップ本大会。この大会に向けて、足りない部分にどれだけ気が付けるか。現実を見る場でもある。
▽一方で、ウクライナはレベルの高い相手でありながら、先日のサウジアラビア代表戦では1-1で引き分けているだけに、勝てるチャンスがないわけでもない。しっかりと勝利を目指しながら、通用する部分、しない部分を見極めるためのトライができるか。注目の一戦は27日(火)の21時20分にキックオフを迎える。
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