清水MF増田誓志や甲府FWリンス、鹿児島FWドリアン・バブンスキーらが登録
2017.08.10 16:11 Thu
▽Jリーグは10日、登録選手の追加、変更を発表した。
▽J1ではヴィトーリアからベガルタ仙台に加入したDFヴィニシウスや、サンフレッチェ広島から期限付き移籍で加入したMF野津田岳人、ヴァンフォーレ甲府に加入したFWリンス、清水エスパルスのMF増田誓志らが登録された。
▽J2では、名古屋グランパスのDF新井一耀、京都サンガF.C.のDF土屋征夫、ロアッソ熊本のMF田鍋陵太、GK内山圭、DFジュニオール、大分トリニータのDF常田克人が登録された。
▽J3では、AC長野パルセイロのFW岡本英也、藤枝MYFCのDF薗田淳、DF伊藤槙人、ギラヴァンツ北九州のFW安藤由翔、鹿児島ユナイテッドFCのFWドリアン・バブンスキーが登録されている。
【J1】
◆ベガルタ仙台
No.6 DFヴィニシウス
(←ヴィトーリア)
No.16 MF野津田岳人
(←サンフレッチェ広島)
GK田中勘太
(←びわこ成蹊スポーツ大学在学中)
No.39 FWリンス
(←ポンチプレッタ/ブラジル)
◆清水エスパルス
No.24 MF増田誓志
(←アル・シャルジャ/UAE)
【J2】
◆名古屋グランパス
No.2 DF新井一耀
(←横浜F・マリノス)
◆京都サンガF.C.
No.41 DF土屋征夫
(←ヴァンフォーレ甲府)
◆ロアッソ熊本
No.15 MF田鍋陵太
(←名古屋グランパス)
No.35 GK内山圭
(←東京武蔵野シティFC)
No.37 DFジュニオール
(←メトロポリターノ/ブラジル)
◆大分トリニータ
No.42 DF常田克人
(←ベガルタ仙台)
【J3】
◆AC長野パルセイロ
No.50 FW岡本英也
(←レノファ山口FC)
◆藤枝MYFC
No.33 DF薗田淳
(←ロアッソ熊本)
No.35 DF伊藤槙人
(←ジェフユナイテッド千葉)
◆ギラヴァンツ北九州
No.31 FW安藤由翔
(←栃木SC)
◆鹿児島ユナイテッドFC
No.30 FWドリアン・バブンスキー
(←FC町田ゼルビア)
▽J1ではヴィトーリアからベガルタ仙台に加入したDFヴィニシウスや、サンフレッチェ広島から期限付き移籍で加入したMF野津田岳人、ヴァンフォーレ甲府に加入したFWリンス、清水エスパルスのMF増田誓志らが登録された。
▽J2では、名古屋グランパスのDF新井一耀、京都サンガF.C.のDF土屋征夫、ロアッソ熊本のMF田鍋陵太、GK内山圭、DFジュニオール、大分トリニータのDF常田克人が登録された。
【J1】
◆ベガルタ仙台
No.6 DFヴィニシウス
(←ヴィトーリア)
No.16 MF野津田岳人
(←サンフレッチェ広島)
GK田中勘太
(←びわこ成蹊スポーツ大学在学中)
◆ヴァンフォーレ甲府
No.39 FWリンス
(←ポンチプレッタ/ブラジル)
◆清水エスパルス
No.24 MF増田誓志
(←アル・シャルジャ/UAE)
【J2】
◆名古屋グランパス
No.2 DF新井一耀
(←横浜F・マリノス)
◆京都サンガF.C.
No.41 DF土屋征夫
(←ヴァンフォーレ甲府)
◆ロアッソ熊本
No.15 MF田鍋陵太
(←名古屋グランパス)
No.35 GK内山圭
(←東京武蔵野シティFC)
No.37 DFジュニオール
(←メトロポリターノ/ブラジル)
◆大分トリニータ
No.42 DF常田克人
(←ベガルタ仙台)
【J3】
◆AC長野パルセイロ
No.50 FW岡本英也
(←レノファ山口FC)
◆藤枝MYFC
No.33 DF薗田淳
(←ロアッソ熊本)
No.35 DF伊藤槙人
(←ジェフユナイテッド千葉)
◆ギラヴァンツ北九州
No.31 FW安藤由翔
(←栃木SC)
◆鹿児島ユナイテッドFC
No.30 FWドリアン・バブンスキー
(←FC町田ゼルビア)
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スパーズFWヴィニシウス、ここまで2度の引退を検討…愛する母の死で迷い…
トッテナムに所属するブラジル人FWカルロス・ヴィニシウスが、ここまでの苦難のキャリアを明かした。 昨シーズンのベンフィカで公式戦24ゴール13アシストの活躍をみせたヴィニシウスは、今夏の移籍市場で4500万ユーロ(55億7000万円)の買い取りオプション付きのレンタル移籍でトッテナムへのステップアップを果たした。 加入後初ゴールはお預けとなっているが、公式戦4試合2アシストとまずまずの序盤戦を送っている。 ヴィニシウスは今回、同胞FWルーカス・モウラを聞き手にロンドンのブラジル料理店にてクラブ公式チャンネルのロングインタビューに応じた。その中でこれまでのキャリアにおいて2度、フットボールから離れることを考えていたと、苦難の日々を明かした。 サントス、パウメイラスの下部組織出身のヴィニシウスはキャリアの最初期は攻撃的MFを務めていたものの、徐々にポジションを下げて一時はセンターバックとしてもプレー。 その後、カウデンセ、グレミオ・アナポリスという母国クラブ、ポルトガルのレアルSCを渡り歩き、2018年にナポリに移籍。以降はリオ・アヴェ、モナコへのレンタルを経て2019年にベンフィカに完全移籍していた。 その中でナポリに加入する以前の時期に初めてスパイクを脱ぐ可能性を考慮していたという。 「カウデンセに加入し、1年半ほど過ごしたけど、そこではプレーする機会がなく、グレミオ・アナポリスに移ったんだ。だけど、そこでも多くのチャンスはなくて、数試合の公式戦に出場しただけだったんだ」 「どちらのクラブでも試合には出たけど、本当に短い時間だけだった。だから、当時の自分はフットボールをやめようと決心していたんだ。その時には妻と息子がいて、今は子供は2人だけど、当時は長男のダビドだけだったんだ。当時の本音は『もうやめよう。僕にはもう無理だ』って感じだったよ」 しかし、その1度目の引退の決意を翻意させたのは、トレーニングマッチで決めた2つのゴールだった。 「その後、僕にはアパレシデンセとのトレーニングマッチが控えていたけど、試合前にはこの試合が終わったら、もうやめようと思っていたんだ。だけど、その試合で2ゴールを決めたら、レアルSCからオファーをもらったんだ。そしてその半年後にはナポリと5年契約を結ぶことになったんだ」 「物事の移り変わりは本当に劇的なものだね。一時はずっとやめることばかり考えていたのに、その6カ月後にはナポリと契約を結ぶことになったんだからね」 自身の力でキャリア続行の道を切り開いたヴィニシウスだったが、ナポリからレンタルで加入したリオ・アヴェ時代の2018年に再びフットボールの世界から離れることを考えていたという。その原因は愛する母親の突然の逝去だった。 「(ナポリでの)最初の1年目はリオ・アヴェに貸し出されたんだ。そして、最初の試合でゴールを決めることができたんだ。だけど、その直後に母が死んでしまい、再びキャリアを継続することに疑問を抱いたんだ」 「僕は新しいクラブで良いスタートを切り、ゴールまで決められた。それなのに母はブラジルで死んでしまった。突然の心停止だったんだ。僕はその知らせを夜明け前に知ったんだ。そして、再びフットボールを続けることに疑問を抱いたよ」 「母は僕が試合でゴールを決めたときは、いつでもそれを地元の町全体に知らせていたんだ。そして、『僕がゴールを決めるモチベーションは一体何なのか? それを一番見せたい母はもうこの世にいないのに』って思ってしまったんだ」 「もうやめてしまおうと考えていた時に神様は僕を救ってくれたんだ。神様は僕の前に妻と子供たちの姿を見せてくれたんだ。今では彼女たちの存在が僕のフットボールを続ける理由になっているんだ。もし、僕が一人だけであれば、間違いなくあの時期にフットボールをやめていたと思うよ」 「母のいない人生なんて僕にとっては意味のないものだったからね。本当に複雑な気持ちだし、今でも難しいことなんだ」 母親の死を振り返る際に涙も浮かべたファミリーマンは、多くの苦難を乗り越えてトッテナムという世界屈指のクラブまでたどり着いてきた。その憧れの新天地では天国で見守る母、愛する妻、子供たちのためにもより多くのゴールを捧げたい。 2020.11.15 15:46 Sun2
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それ以外のクラブでは10位フィニッシュとなったジローナを始め、17位のアルメリアが残留を勝ち取った一方、18位のバジャドリーは1年で降格と昇格組で明暗分かれる形に。また、9位のマジョルカや11位のラージョがポジティブなシーズンを過ごした一方、12位のセビージャや16位のバレンシアといった名門クラブはネガティブなシーズンに。 また、開幕から極度の不振に陥った最下位のエルチェと共に19位に沈んだ名門エスパニョールが前述のバジャドリーと共に来季はセグンダを舞台に戦うことになった。 【最優秀選手&監督】 ★最優秀選手 ◆GKマルク=アンドレ・テア・シュテーゲン(バルセロナ) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_100_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 圧巻のパフォーマンスで待望のサモラ賞初受賞。4年ぶりの覇権奪還の最大の功労者は、鉄壁のディフェンスラインと共にリーグ最少失点の堅守を支えた守護神だ。 ここ数年はディフェンスラインの問題に加え、自身のパフォーマンスも今一つな状況が続いたが、一昨年の右ヒザ手術や昨季シーズン終了後の代表辞退による休養の効果が出てきたか、全盛期のパフォーマンスを完全に取り戻した。 序盤戦を中心に多くの負傷者に悩まされた4バックは試合ごとにメンバーが入れ替わり、左利きのバルデの右サイドバック起用や本職左サイドバックのマルコス・アロンソのセンターバック起用など、スクランブル起用も目立った。そのため、試合ごとのピンチの回数は決して少なくなかったが、驚異的な反射神経、確かなプレーリードでことごとく阻止。シーズン後半戦はその存在感に気圧された相手アタッカーが足を振れる場面で逡巡するなど、ピンチを未然に防いだ印象もある。加えて、ハイラインの背後のスペースケアやビルドアップの貢献度も高かった。 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src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_100_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> プリメーラ復帰1年目で10位と大健闘。昨シーズンのセグンダを6位でフィニッシュし、昇格プレーオフを制して4シーズンぶりのプリメーラ帰還を果たしたジローナ。『シティ・フットボール・グループ』の後ろ盾はありながらも、開幕前の評価は当然芳しくなかったが、昇格組で最高位の10位フィニッシュを成し遂げた。 これまで2度のセグンダ優勝経験はありながらもプリメーラの壁に阻まれてきたミチェル監督だが、可変式の布陣にメリハリの利いたコンパクトな守備を軸にアグレッシブなスタイルをチームに植え付けて奮闘。失点は「55」とやや多かったものの、それを補って余りあるリーグ5位の58ゴールを挙げた攻撃力が光った。 アトレティコに連敗を喫したものの、それ以外のトップ4のチーム相手には勝ち点を獲得し、ホームでのレアル・マドリー戦ではFWカステリャノスの圧巻のポーケルで4-2の歴史的な大勝も飾った。個人ではロメウやアルナウ・マルティネス、カステリャノス、ツィハンコフらの活躍が印象的だった。 ★選手 ◆MFガブリ・ベイガ(セルタ) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_100_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 不振セルタを残留に導いた新星。今シーズンのラ・リーガではバルデやフラン・ガルシア、アルナウ・マルティネス、フレスネダといったサイドバック、アイマル・オロス、バエナといった中盤の選手と国内産の若手の台頭が目立った中、最もインパクトを残した一人がガリシアの新星だ。 トップチームデビューは2020–21シーズンも、思ったほどのインパクトを残せずにいたが、3年目でその才能が完全に開花。序盤戦は途中出場が多かったものの、徐々に周囲の信頼を勝ち得ると、シーズン半ばから主力に定着。そして、最終的には36試合11ゴール4アシストという圧巻の数字を残した。 インテリオールやトップ下を主戦場とする21歳の184cmのMFは、安定したテクニックに水準以上のフィジカルを有し、中盤の複数ポジションでプレー可能なユーティリティー性が持ち味のひとつ。ただ、最大の特長は推進力とタイミングの良い飛び出し、シュート精度の高さ。巧みなオフ・ザ・ボールの動きでスルーパスを引き出し、ベテランストライカーばりの落ち着きと精度で簡単にゴールを陥れる。残留が懸かった最終節のバルセロナ戦ではその真骨頂を発揮し、チームを自力での残留に導くドブレーテを達成。今夏の移籍市場ではリバプールを中心に国外のビッグクラブが関心を寄せる中、その去就に注目が集まる。 【期待外れ】 ★チーム ◆セビージャ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_100_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> メンディリバル招へいでV字回復も屈辱の1年に。ローマとのEL決勝を制して最多優勝記録を「7」に更新すると共に、来季のCL出場権を獲得する最高のフィナーレを迎えたセビージャ。しかし、ラ・リーガでは降格した1999-2000シーズンの最下位に次ぐ最低順位の12位フィニッシュとなった。 その要因に関してはスポーツディレクターのモンチ氏を中心とするフロント陣の失態が大きかった。昨季終盤戦で散々な成績だったロペテギ監督の続投に始まり、後任として再招へいしたサンパオリがチーム崩壊に拍車をかけた。また、ジエゴ・カルロスとクンデが抜けたディフェンスラインの後釜の選定、昨夏獲得した新戦力のほとんどが期待外れに終わった。 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