「VARは関与すべきではなかった」テン・ハグ解任の引き金となったPKは誤審…審判の責任者が見解「PKではない」…主審はクロップを侮辱したと話題の人物

2024.11.13 19:20 Wed
テン・ハグ監督にとってのラストゲームに
Getty Images
テン・ハグ監督にとってのラストゲームに
プロ審判協会(PGMOL)でチーフを務めるハワード・ウェブ氏が、エリク・テン・ハグ監督がマンチェスター・ユナイテッドを追われることとなった試合での誤審を認めた。今シーズンもVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)による誤審や、VARにに耳を貸さないことで誤審が生まれるなどするサッカー界。ウェブ氏は、10月27日に行われたウェストハムvsマンチェスター・ユナイテッドでの誤審について語った。

物議を醸したのは試合終了間際のPKの判定。1-1で迎えた中、マタイス・デ・リフトダニー・イングスにタックル。PKの可能性が浮上すると、VARを務めたマイケル・オリバー氏がPKの可能性を主審に伝えた。
主審を務めたデイビッド・クート氏は、PKを取らずに流していたが、オリバー氏の報告を聞いてオンフィールド・レビューを実施。映像を見直し、PKの判定に変更。これをジャロッド・ボーウェンが決め、ウェストハムが2-1で勝利。翌日、テン・ハグ監督は解任されることとなった。

ユナイテッドにとっては手痛い敗戦となったが、イギリス『スカイ・スポーツ』の番組「Mic'd Up」でウェブ氏は、「VARの読み間違いだと思った」と誤審について言及した。
「VARは普段は非常に有能で信頼できるが、この状況ではデ・リフトの足に異常に集中しすぎている。彼の足はボールに接触せず、ダニー・イングスに触った。しかし、デ・リフトがダニー・イングスと接触した時には、ボールはすでにデ・リフトの横を通り過ぎていた」

「そして、VARはそれを明らかなファウルと見なした。彼はその点に集中しすぎていたと思う。彼が関与すべきではなかったと思う」

「おそらくどのような判定が下されるにせよ、これはフィールド上の判定をそのままにしておくべき状況だと思う。総合的に判断すると、これはPKではないと思う」

なお、この試合を担当していたクート氏は、昨シーズンまでリバプールを指揮していたユルゲン・クロップ氏をに侮辱的な発言をしている動画がSNSで拡散。調査が終わるまで職務停止となっている話題の人物。誤審に続いて、拡散されている動画が本物であれば、審判としての道はもう閉ざされる可能性が高そうだ。

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ダービー前に先発メンバー漏洩のユナイテッド、漏洩防止に向けた措置へ

マンチェスター・ユナイテッドが、チームニュース漏洩防止に向けた措置を講じる構えだ。『ESPN』が報じている。 15日に行われたプレミアリーグ第16節のマンチェスター・シティ戦を2-1の逆転勝利で飾ったユナイテッド。しかし、その劇的勝利の裏では試合の24時間前にダービーに向けた先発メンバーがSNSやインターネット上に広がり、実際にルベン・アモリムのチームはそのメンバー通りで戦った。 同試合後、アモリム監督はそのスタメン漏洩に関して「良いことではない」と問題視。一方で、ポルトガル人指揮官は自身の着任以前からクラブに蔓延る問題のひとつとして、そのリスクを受け入れていたようだ。 「その話は知っているが、(原因は)わからない。クラブにはたくさんの人がおり、今は修正するのは不可能だと思う」 「プレーヤーは代理人と話し、友人と話すこともできる。だから知るのは難しい。良いことではないが、先に進んで次の試合に進み、次のスタメンが見つかるかどうか見てみよう」 ただ、ユナイテッド関係者筋によると、クラブは今回のチームニュース漏洩を問題視しており、選手やスタッフは非公式に、対戦チームが競争上の優位に立つのを防ぐため、情報を秘密にしておく責任があることを念押しされたという。 一方で、ユナイテッドは、漏洩の責任は選手やスタッフの誰か1人にあるとは考えておらず、情報はさまざまな方法で早期に漏れていると考えている。 通常、アモリム監督は、前日の最終トレーニングセッションの後に次の試合のチームを選手に伝えており、プレミアリーグの試合前のチームニュースは通常、キックオフの75分前に公表される。 そんななか、ダービーでは15日のキックオフのほぼ24時間前の14日夜にソーシャルメディアで漏洩されていた。 2024.12.18 15:45 Wed

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