中村俊輔氏がパルマで海外研修…S級取得へ元福岡監督ペッキアから学ぶ 「質問にすべて答えてくれた」

2024.12.21 13:55 Sat
S級ライセンス取得を目指す中村俊輔氏
©超ワールドサッカー
S級ライセンス取得を目指す中村俊輔氏
指導者の道を歩む元日本代表MFの中村俊輔氏が海外研修でイタリアに渡ったようだ。日本代表GK鈴木彩艶も所属するパルマがクラブ公式サイトで明かす。2022年をもって横浜FCで輝かしい現役キャリアにピリオドを打った中村氏。翌年から横浜FCのトップチームコーチとなり、その傍ら、S級ライセンス取得を目指す。

そんな日本代表史に名を刻むレフティは元アビスパ福岡指揮官のファビオ・ペッキア監督のパルマで海外研修。2週間ノンストップの完全集中で行われたという。
パルマは中村氏の様子をこう紹介した。

「ペッキアと彼のスタッフがチームに施す活動の細部まで観察し、特にトレーニング管理とチームの戦術的アプローチに注意を払った。だが、彼はただ観察しているだけではなく、ペッキアやスタッフ全員と毎日のように会話もしていたからだ」
中村氏も感謝の言葉を送っている。

「ペッキアはアビスパ福岡の監督も務めたこともあり、日本のサッカーをよく知っている。ここコレッキオにいる間、彼とも、スタッフとも練習法や戦術、戦略、トレーニングの種類、そしてパルマの組織全体を理解するために対話をしたし、クラブ、そしてペッキアに心から感謝する。自分のたくさんの質問に自分が望む形ですべて答えてくれた。それは理解する上でとても役立ったし、忘れることはない」

1 2

中村俊輔の関連記事

先々週と先週末は中村憲剛、アンドレス・イニエスタ、そして南雄太の引退試合を取材した。15日にバルセロナ・レジェンズの一員として出場したイニエスタは、試合終了間際にOGにつながるゴールをお膳立てして2-1の勝利に貢献。南アW杯、オランダとの決勝でも延長戦で決勝ゴールを決めて、スペインを初のW杯優勝に導いた勝負強さは相変わ 2024.12.23 15:00 Mon
鹿児島ユナイテッドFCは18日、今シーズン限りでの退団が決定したFW端戸仁(34)の現役引退を発表した。 端戸は横浜F・マリノスの下部組織で育ち、2009年にトップチームへ昇格。その後はギラヴァンツ北九州への期限付き移籍も経験し、2016年に湘南ベルマーレへ完全移籍した。 2019年には東京ヴェルディへ期限 2024.12.18 17:55 Wed
15日、元日本代表MF松井大輔の引退試合『松井大輔引退試合-Le dernier dribble-~STARSEEDS SPECIAL MATCH~』がニッパツ三ツ沢球技場で開催された。 京都パープルサンガ(現:京都サンガF.C.)でプロキャリアをスタートし、フランスを始めとしたヨーロッパのクラブで活躍した松井。 2024.12.15 16:17 Sun
14日、元日本代表MF中村憲剛氏の引退試合が自身が18年間本拠地としてプレーしたUvanceとどろきスタジアム by Fujitsu(等々力陸上競技場)で行われた。 イベント盛りだくさんとなった異例の引退試合。前夜祭や街頭演説など、イベントごとが得意な川崎フロンターレ一筋でキャリアを終え中村らしさ溢れる引退試合と 2024.12.14 22:05 Sat
いわてグルージャ盛岡は25日、今シーズン限りで現役を引退した水野晃樹氏(39)がGM兼強化部長に就任することを発表した。また、神野卓哉GM兼強化部長(54)は退任することとなる。 水野氏は静岡県出身で、清水商業高校からジェフユナイテッド市原(現:ジェフユナイテッド千葉)でプロ入り。その後、中村俊輔も所属していたセ 2024.11.25 16:50 Mon

パルマの関連記事

セリエA第17節、ローマvsパルマが22日にスタディオ・オリンピコで行われ、ホームのローマが5-0で圧勝した。なお、パルマのGK鈴木彩艶はフル出場した。 前節、コモに敗れて公式戦連勝がストップした12位のローマは、次節にミランとのビッグマッチを控えるなか、昇格組をホームで迎え撃った。ラニエリ監督は4-1で快勝した 2024.12.22 22:20 Sun
前節はチャンピオンズリーグで公式戦14試合ぶりに黒星を喫したインテルがラツィオとアウェイで対戦し、圧巻の6発圧勝劇とした。上位陣では首位アタランタ、2位ナポリが揃って勝利し順位に変動はなかった。迎える第17節、パルマのGK鈴木彩艶が不振を抜け出しきれていないローマとアウェイで対峙する。 パルマ(勝ち点15)は前節 2024.12.20 18:00 Fri
パルマは15日、セリエA第16節でヴェローナをホームに迎え、2-3で敗れた。パルマのGK鈴木彩艶はフル出場している。 前節インテルに完敗した13位パルマ(勝ち点15)は彩艶が引き続き先発となった。 今後残留を争う可能性の高い4連敗中の18位ヴェローナ(勝ち点12)に対し、開始5分に失点。ショートコーナーの流 2024.12.16 05:31 Mon
セリエA第15節、インテルvsパルマが6日に行われ、3-1でインテルが快勝した。パルマのGK鈴木彩艶はフル出場している。 前節フィオレンティーナ戦がボーヴェの緊急搬送によって延期となった3位インテル(勝ち点28/1試合未消化)は、4日後にはチャンピオンズリーグ(CL)レバークーゼン戦を控える中、ベストメンバーで臨 2024.12.07 04:35 Sat
前節はフィオレンティーナvsインテルの上位対決がMFボーヴェの緊急搬送によって中止となった中、ローマを下したアタランタが首位ナポリを1ポイント差で追走する状況となった。迎える第15節、GK鈴木彩艶の11位パルマ(勝ち点15)が3位インテル(勝ち点28/1試合未消化)と金曜に対戦する。 パルマは前節ラツィオ戦、5連 2024.12.06 18:00 Fri

セリエAの関連記事

アタランタのジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督が22日に行われたセリエA第17節、3-2で競り勝ったエンポリ戦を振り返った。 10連勝で迎えたエンポリ戦、前日の試合でナポリに暫定首位の座を奪われていた中、FWチャールズ・デ・ケテラエルのドッピエッタで3-2と競り勝って首位をキープした。 怒涛の11連勝によりク 2024.12.23 12:30 Mon
ユベントスのチアゴ・モッタ監督が22日に行われたセリエA第17節、2-1で競り勝ったモンツァ戦を振り返った。 セリエA4戦連続ドローで迎えたモンツァ戦、ユベントスはMFウェストン・マッケニーとMFニコラス・ゴンサレスのゴールで競り勝った。 モッタ監督は苦戦しつつも勝ち切れたモンツァ戦を以下のように振り返った 2024.12.23 11:45 Mon
ユベントスは22日、セリエA第17節でモンツァとのアウェイ戦に臨み、2-1で競り勝った。 前節、最下位ヴェネツィアにホームで辛くも引き分けるのが精一杯だった4戦連続ドロー中の6位ユベントス(勝ち点28)は、5日前に行われたコッパ・イタリアではカリアリに4発快勝とした。そのカリアリ戦のスタメンから2選手を変更。ケフ 2024.12.23 06:41 Mon
アタランタは22日、セリエA第17節でエンポリをホームに迎え、3-2で競り勝った。 前節カリアリにウノゼロ勝利とし、セリエA10連勝とした首位アタランタ(勝ち点37)は、レテギを最前線に、ルックマンとデ・ケテラエルをシャドーに据える3トップで臨んだ。 10位エンポリ(勝ち点19)に対し、アタランタが押し込む 2024.12.23 05:36 Mon
セリエA第17節、ローマvsパルマが22日にスタディオ・オリンピコで行われ、ホームのローマが5-0で圧勝した。なお、パルマのGK鈴木彩艶はフル出場した。 前節、コモに敗れて公式戦連勝がストップした12位のローマは、次節にミランとのビッグマッチを控えるなか、昇格組をホームで迎え撃った。ラニエリ監督は4-1で快勝した 2024.12.22 22:20 Sun

記事をさがす

中村俊輔の人気記事ランキング

1

中村俊輔氏がパルマで海外研修…S級取得へ元福岡監督ペッキアから学ぶ 「質問にすべて答えてくれた」

指導者の道を歩む元日本代表MFの中村俊輔氏が海外研修でイタリアに渡ったようだ。日本代表GK鈴木彩艶も所属するパルマがクラブ公式サイトで明かす。 2022年をもって横浜FCで輝かしい現役キャリアにピリオドを打った中村氏。翌年から横浜FCのトップチームコーチとなり、その傍ら、S級ライセンス取得を目指す。 そんな日本代表史に名を刻むレフティは元アビスパ福岡指揮官のファビオ・ペッキア監督のパルマで海外研修。2週間ノンストップの完全集中で行われたという。 パルマは中村氏の様子をこう紹介した。 「ペッキアと彼のスタッフがチームに施す活動の細部まで観察し、特にトレーニング管理とチームの戦術的アプローチに注意を払った。だが、彼はただ観察しているだけではなく、ペッキアやスタッフ全員と毎日のように会話もしていたからだ」 中村氏も感謝の言葉を送っている。 「ペッキアはアビスパ福岡の監督も務めたこともあり、日本のサッカーをよく知っている。ここコレッキオにいる間、彼とも、スタッフとも練習法や戦術、戦略、トレーニングの種類、そしてパルマの組織全体を理解するために対話をしたし、クラブ、そしてペッキアに心から感謝する。自分のたくさんの質問に自分が望む形ですべて答えてくれた。それは理解する上でとても役立ったし、忘れることはない」 <span class="paragraph-title">【画像】パルマ訪問の中村俊輔氏が元福岡監督と記念写真</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="it" dir="ltr">Shunsuke Nakamura ha scelto il Parma Calcio e Fabio Pecchia per lo stage di aggiornamento del corso allenatori che sta seguendo in Giappone. Un percorso che lo sta portando a immergersi anche nel mondo della gestione tecnica di una squadra europea, con l’obiettivo di arricchire… <a href="https://t.co/80M3Cd2AjJ">pic.twitter.com/80M3Cd2AjJ</a></p>&mdash(@1913parmacalcio) <a href="https://twitter.com/1913parmacalcio/status/1870092052878200948?ref_src=twsrc%5Etfw">December 20, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.12.21 13:55 Sat
2

松井大輔が7ゴールで有終の美! 本田圭佑&やべっちも2得点、終盤には吉田沙保里がゴール&退場で豪華引退試合は壮絶展開に

15日、元日本代表MF松井大輔の引退試合『松井大輔引退試合-Le dernier dribble-~STARSEEDS SPECIAL MATCH~』がニッパツ三ツ沢球技場で開催された。 京都パープルサンガ(現:京都サンガF.C.)でプロキャリアをスタートし、フランスを始めとしたヨーロッパのクラブで活躍した松井。2014年にはジュビロ磐田へ移籍してJリーグに復帰し、ポーランドや横浜FC、ベトナム、Y.S.C.C.横浜でもプレーした。 2023シーズン限りで現役を引退し、現在は横浜FCサッカースクールのコーチとして指導者の道を歩むなか、豪華メンバーが集った引退試合を戦った。 試合前にはナオト・インティライミのスペシャルライブが行われ、キックオフ前には元タッキー&翼の今井翼が松井に花束を贈呈。盟友である中村俊輔からのビデオメッセージも届いた。 松井は岩政大樹監督率いるMATSUI FRIENDSの一員として最初はプレー。一方、本田圭佑が1トップに入り、小野伸二や香川真司、遠藤保仁が組み立てる山本昌邦監督のJAPAN DREAMSが序盤は主導権を握る。 しかし4分、高い位置でボールを奪い返したMATSUI FRIENDSは、酒井高徳の右クロスから松井がヘディング。最前線の三浦知良も裏抜けを狙っていく。 さらに福西崇史のミドルもあったMATSUI FRIENDS。9分には太田宏介の左クロスから三浦がシュート。こぼれ球を今日の主役、松井が押し込んで先制した。 14分にはまたもMATSUI FRIENDSにチャンス。橋本英郎のクロスから松井が左足ダイレクトボレーで狙うも、枠の右に外れる。 なかなか最終局面を崩せないJAPAN DREAMSだが、小野のループや大久保嘉人のヘディングで徐々にゴールに接近。しかし、追加点はまたもMATSUI FRIENDS。18分、中山克広が右サイドを持ち上がると、ボックス内で三浦が溜め。最後は松井が右足を振り抜いた。 劣勢のJAPAN DREAMSも21分に反撃。小野の右クロスからファーの大久保が頭で押し込んだ。 本田も積極的にミドルを狙っていくと、JAPAN DREAMSがボックス手前右寄りの位置でFKを獲得。本田と遠藤がボールの前に立つと、シュートを放ったのは本田。クロスバーに直撃し、跳ね返りに反応した小野のシュートも枠の上に飛んだ。 クーリングブレイクを挟むと松井や三浦が下がるなど選手交代。ピッチに登場したパンサー尾形は早速イエローカードをもらう。 33分にはJAPAN DREAMSが同点弾。本田がゴール前に浮き球を送ると、ゴール前フリーで収めたのは小野。ヒールでおしゃれにゴールへ流し込んだ。 追いつかれたMATSUI FRIENDSは柿谷曜一朗から城彰二を走らせるスルーパスも。パンサー尾形もシュートを放っていく。 38分、JAPAN DREAMSの本田に決定機。ゴール前で小野からリターンパスを受け、GKまでかわすが、シュートには持ち込めずゴールラインを割る。 ゴールまであと一歩の本田は、40分についにゴールゲット。JAPAN DREAMS側で再び登場の松井のクロスをゴール前で収め、左足を振り抜いた。 さらに松井のボレーもあったJAPAN DREAMSだが、GKを務めたEXIT りんたろー。が身体を張ったセーブ。しかし44分、カウンターで駆け上がった松井が大久保の右クロスをゴール前で胸トラップ。GKりんたろー。をかわしてハットトリックを達成する。 前半アディショナルタイムにはロングボールから本田が最終ラインの裏へ抜け出し、GKりんたろー。と一対一に。冷静にかわして流し込み、逆転したJAPAN DREAMSの3点リードで前半を終える。 メンバーの入れ替わりもあって後半開始。互いにゴールに迫るもこう着状態が続く。 53分、MATSUI FRIENDSはFリーガーの浅野蓮がGKとの一対一を迎えるが、決めきれず。一方のJAPAN DREAMSは57分、クロスのクリアボールを佐藤寿人が押し込んでさらにリードを広げる。 1分後、今度はMATSUI FRIENDSの矢部浩之が右からの折り返しをヒールで流し込むフィニッシュ。すぐさま1点を返す。 その後も3度決定機を迎えた矢部だが、いずれもシュートは枠の外。疲労も見受けられ、力ないシュートが飛ぶ。 それでも66分には矢部が意地の2点目。最終ラインの裏へ抜け出し、GKとの一対一をループで制した。 クーリングブレイクを挟むと、MATSUI FRIENDSは元プロ野球選手の内川聖一や西岡剛、元ハンドボール選手の土井レミイ杏利も出場。すると75分、右クロスに飛び込んだ土井レミイ杏利がボールを手でキャッチ。すかさずゴールへ投げ込んでネットを揺らしたが、主審はレッドカードを提示する。 その後も次々と選手が入れ替わるなか、78分には松井が右クロスを胸トラップしてからのボレーで4点目。1分後にも右クロスからのダイレクトボレーで松井がゴールを奪う。 直後、カウンターを仕掛けたMATSUI FRIENDSは総合格闘家の皇治が得点。さらに西岡の折り返しを吉田沙保里が押し込み、一気に2点を返す。 85分、今度は松井が右クロスにバイシクルで合わせてこの日5点目。87分にはJAPAN DREAMSが香川のゴールで10点目を記録。松井は乾貴士とのコンビネーションからさらにネットを揺らす。 後半アディショナルタイム直前には、ボックス内で仕掛けた香川に吉田がタックル。香川が吉田にレッドカードを提示した。 PKを得たJAPAN DREAMS。キッカーを務めたのは2010年の南アフリカワールドカップ(W杯)でPKを外した駒野友一。きっちり左隅に決め、歓喜の輪が広がった。 そのまま試合は終了。1万363人が集まった一戦は12-6の打ち合いに終わった。 JAPAN DREAMS 12-6 MATSUI FRIENDS 【DREAMS】 大久保嘉人(前21) 小野伸二(前33) 本田圭佑(前40、前45+1) 松井大輔(前44、後33、後35、後40、後44) 佐藤寿人(後12) 香川真司(後42) 駒野友一(後45+3[PK]) 【FRIENDS】 松井大輔(前9、前18) 矢部浩之(後13、後21) 皇治(後35) 吉田沙保里(後37) ◆JAPAN DREAMSメンバー GK 西川周作、林彰洋 DF 坪井慶介、内田篤人、駒野友一、那須大亮、今野泰幸、中澤佑二、吉田麻也 MF 遠藤保仁、森崎浩司、松井大輔、香川真司、鈴木啓太、中村憲剛、石川直宏、乾貴士、小野伸二 FW 本田圭佑、佐藤寿人、玉田圭司、大久保嘉人、田中達也、前田遼一 ◆MATSUI FRIENDSメンバー GK 山本海人、南雄太 DF 田中隼磨、茂庭照幸、太田宏介、伊野波雅彦、酒井高徳、川崎裕大 MF 中田浩二、佐藤勇人、森崎和幸、内田智也、岩本輝雄、中里崇宏、松井大輔、福西崇史、中山克広、橋本英郎、山瀬功治 ALA 磯貝飛那大、浅野蓮 FW 西岡剛、内川聖一、柿谷曜一朗、城彰二、三浦知良、皇治、瀬沼優司、土井レミイ杏利、吉田沙保里、白濱亜嵐、EXIT りんたろー。、松尾佑介、パンサー尾形、GAKU-MC、HAN-KUN、ナオト・インティライミ、矢部浩之、フルカウント千葉 2024.12.15 16:17 Sun
3

鹿児島退団のFW端戸仁が34歳で現役引退…横浜FM、湘南、東京Vでもプレー「サッカーが出会わせてくれた数々の人たちは僕の人生でいちばんの宝物」

鹿児島ユナイテッドFCは18日、今シーズン限りでの退団が決定したFW端戸仁(34)の現役引退を発表した。 端戸は横浜F・マリノスの下部組織で育ち、2009年にトップチームへ昇格。その後はギラヴァンツ北九州への期限付き移籍も経験し、2016年に湘南ベルマーレへ完全移籍した。 2019年には東京ヴェルディへ期限付き移籍し、2020年には完全移籍へ移行。2022年8月からは期限付き移籍で鹿児島でプレーし、2023年に完全移籍となった。 鹿児島での2年半では通算48試合に出場し9得点を記録。昨シーズンはレギュラーとしてJ3リーグ2位フィニッシュに貢献したが、昇格した今シーズンはJ2で2試合、天皇杯で1試合のプレーにとどまった。 16年間のプロキャリアを通じてはJ1リーグで58試合6得点、J2リーグで148試合27得点、J3リーグで44試合9得点の数字を残した。 今シーズン限りでの現役引退を決断した34歳FWは、鹿児島の公式サイトを通じて以下のコメントを残している。 「今シーズンで現役を引退する決断をしました」 「まずは僕を高校卒業するまで何不自由なく育ててくれ自由に好きな事をさせてくれた父の久仁夫、母、千恵美に特大の感謝をしたいと思います。本当にありがとう」 「そして最後の2年半は単身で寂しい思いをさせてしまったし、騒がしい子供2人を1人で見てくれた妻の朱莉、本当に感謝しています」 「自分の現役生活を振り返るとまず頭に浮かんできてしまうのが怪我の多さでした。合計6度の手術を繰り返し、ここ数年は朝起きてからプレー中までずっと痛みがあり正直練習を100%の出力でプレーすることは一度もできませんでした」 「そんな中でも公式戦のピッチに立って熱い応援を聞くたびに自分を奮い立たせてくれたサポーター・スポンサーの皆さんには感謝しかありません」 「決して成功したキャリアとは言えないプロ生活でしたが、サッカーという偉大なスポーツが出会わせてくれた数々の人たちは僕の人生でいちばんの宝物です。自分1人では何一つ成し遂げることはできなかったし、仲間がいなければきつい練習も乗り越えていけなかったと強く思います」 「これから何をするかはまだ何も決まっておらず不安の方が大きいですが、どんな道に進んだとしても人への不義理をしない事や感謝だけは忘れずに生きていきたいと思います。16年間本当にたくさんの応援をありがとうございました」 引退時のコメント通り、度重なるケガに悩まされ続けたプロキャリアだったが、横浜FMの先輩である中村俊輔も認めた卓越した左足、テクニックに加え、献身的な守備の貢献も光った玄人好みの素晴らしいプレーヤーの一人だった。 2024.12.18 17:55 Wed
4

「本当に幸せな1日」超盛りだくさんの引退試合を終えた中村憲剛、憧れの人、息子とも共演「これ以上ない引退試合だった」

14日、元日本代表MF中村憲剛氏の引退試合が自身が18年間本拠地としてプレーしたUvanceとどろきスタジアム by Fujitsu(等々力陸上競技場)で行われた。 イベント盛りだくさんとなった異例の引退試合。前夜祭や街頭演説など、イベントごとが得意な川崎フロンターレ一筋でキャリアを終え中村らしさ溢れる引退試合となった。 試合も前半は日本代表のチームで戦い、後半は川崎FのOBや現役選手とプレーした中村。2万人を超えるファン・サポーターが集まった引退試合の後、中村は記者会見に臨み振り返った。 「本当に幸せな1日でした。ピッチ上の選手たちも含めて、ファン・サポーターの皆さんだったり、自分の見ている景色というのは最高でしたし、選手のみんなも凄く楽しかったと言ってくれたのでそれが全てかなと思います」 「自分がどうこうよりもみなさんに楽しんでもらいたかったですし、みなさんが楽しんでいるのを見て僕も楽しんでいたので、もう言うことはないです。ありがとうございます」 中央大学からプロ入りし、川崎F一筋でプレー。2020年に引退するまで18年間プレーしたクラブについては「18年居たのでそのものというか、皆さんと共に歩んで来させていただいたクラブであり選手なので、感謝を伝えたいなと思っていました。川崎に入らなければこういう選手にはなっていなかったと思っているので、みなさんに育ててもらったと思いますし、そのものと言っても過言ではないです」とコメント。「今日川崎の皆さんに感謝の1日をということは、1月の段階で引退試合をやると決めた時に、僕のテーマでありみんなのテーマであったので、凄く皆さんが楽しんでいただけたので良かったと思います」と、ファンへの恩返しという点でも良い1日だったとした。 多くのイベントが起こった中で、最も印象に残っているのは試合後のサプライズだったという。「最後じゃないですかね。家長と谷口がお寿司とお茶を持ってきてくれました。普通引退試合は少ししんみりするかなと思うんですが、笑いに持っていくあたりが我がチームだなと思います」とコメント。チームメイトであった家長昭博、谷口彰悟が寿司屋の衣装に着替えて寿司とお茶を差し出し、引退試合を占めたシーンをあげた。お茶の“あがり”とかけた締めには「あがりましたね。4年間かかりましたが、最終的にみなさんの前でプレーできましたし、楽しい時間を共有させて頂いたので、思い残すことはないです」と、満足いく引退試合になったとした。 引退試合前にはなでしこジャパンのレジェンドたちとエキシビジョンマッチも行った中村。中村のチームには、ラモス瑠偉さん、息子の中村龍剛(日大藤沢高校1年)、そして最後には少年団時代の先輩である澤穂希さんもチームメイトとしてプレーした。 「ラモスさんが参加いただくことが決まって、息子は今週入る形になりました。彼には彼の大事なチームがあるんですが、兼ね合いでこっちに来ることになりました」 「彼は生まれてすぐぐらいから等々力に来ていましたが、彼は今日初めて等々力のピッチに足を踏み入れたんですが、親の僕が驚くぐらい普通にやっているので大したもんだなと思います」 「ラモスさんとパス交換をウォーミングアップの時点でできたことが堪らなすぎました。ラモスさんに憧れて、追いかけてサッカー選手を目指したので、『ラモスと蹴ってる…俺』って思いました。ただ、ウォーミングアップの時にテンションが上がり過ぎてしまったのは良くなかったかなと思いますが、それぐらいラモスさんは僕にとっては大事な存在です」 「そのラモスさんと僕と息子でパス交換ができて、最後澤さんも入ることは直前に決まったことなので、感謝しています。夢のような時間でした。このままずっとサッカーできたら良いのにと思ったぐらいです」 自身の憧れの選手、少年時代の先輩、そしてサッカーをプレーしている息子との共演も果たした中村は、引退試合を締めるFKも鮮やかに決め、全員で「14」の文字を作るセレブレーションも受けていた。 FKでのゴールについては「ジャパンフレンズの時に2本外していたので、完全にビビっていました。公式戦より厳しい空気でした。正直置きに行ってました」とコメント。「最後みんなが壁をえらい低くしてくれたんですが、逆にプレッシャーになりました。外したら洒落にならないなと。みんなのお心遣い、気遣いは最高で、感謝しかないです」と、喜ばしい演出だったとした。 ただ「決めないと終わらないと思ったので、1本目は安藤にしっかり止められたんですが、さすが安藤だなと」と、川崎Fの後輩でもあるGK安藤駿介について言及。「どう考えても決めさせる流れだったと思うんですが、さっき安藤とも話して『あれは取りますよ』と。僕のコースが甘かっただけでした。2本目はしっかり決められて、自分のプレーヤーとしての時間は終わったので、色々な意味で皆さんに感謝したいです」と、気遣いに感謝した。 一方で、エキシビジョンマッチでは“霊長類最強”の異名を持つ元レスリングの金メダリストである吉田沙保里さんのタックルを受けるシーンが。「気がついたら倒れてました」と振り返った中村は、「世界を制したタックルはこれかと。まさか等々力の芝の上で体感するとは思わなかったですが、吉田沙織さんが参戦すると決まった時からちょっとやって欲しかったというのもありました。わざと寄せに行って、小さい声でタックル、タックルと言っていたらしっかりやってくれました。家本さんもその後うまくコントロールしてくれました。どう考えてもイエローカードですけど、グリーンカードで諸々良かったと思います」と、良いパフォーマンスになったとした。 中村はコロナ禍で現役引退。当時は声出し応援が禁止となっており、引退時にはファン・サポーターから応援して送り出してはもらえなかった。しかし、引退後に声出し応援が解禁した中で、スタジアムに戻ってきた時にチャントが歌われたことで、引退試合を行いたいと思ったと語っていた。 その中村は最後にサポーターに対してチャントを歌ってくれないかと要求。大きなチャントで送り出されていた中、改めて振り返った。 「4年前の引退セレモニーのところで、あの時はみんなの声の音源を流したと。当時はしょうがないなと思って引退しました」 「ただJリーグに歓声が戻ってきて、2年前もチャントを歌ってもらって、そこで今回の引退試合をやりたいなというきっかけになるんですけど、最後にチャントを歌ってもらって幸せ者だなと思いました。本当に終わる、卒業だなと。選手を辞めて4年経っているんですが、あの時止まっていたものが動き出すというか、結局終わったんですが、みんなにちゃんと送ってもらったと」 「ファン・サポーターの皆さんも大きな声を出して、おもいっきり思いを僕にぶつけてくれたと思いますし、試合中に何度もチャントを歌ってもらったので、言うことないです。これで悔いがあったらバチが当たると思います。それぐらい幸せな時間をみんなと過ごさせてもらったので、これ以上ない引退試合だったと思います」 これで選手として、綺麗に幕を下ろせた中村。この先の進路についても言及した。 「引退する時も話はしたんですが、僕にはいくつかちゃんと道を作るということがありました。指導者、普及活動、解説もそうです。とにかくサッカーを知ってもらいたい、広げたい。日本サッカーのレベルをみんなであげたいという中で、自分の役割はあると思いますし、この4年間は現役の時よりみなさんに会う機会が増えたと思います。 それぐらいみなさんと一緒に歩んできていて、ここから先は決まっていませんが、どうなっても自分の信念の下に頑張っていきたいなと思います。コツコツやるだけです」 色々なビジョンをしっかり持っている中村。改めて、現役時代の最終戦となった天皇杯決勝について振り返り、出場できずに最後を迎えた中、こうして引退試合を行ったことを振り返った。 「あの試合はあの試合だし、この試合はこの試合だという割り切り方はできると思っています。ただ、あそこでは鬼さん(鬼木達)の判断で延長戦を睨んでいるということは理解していました。あの時はチームが優勝したので、良かったなということは変わらないです」 「ただ、周りの皆さんからは出て欲しかったという声が凄く多くて、その声は今回の引退試合の理由にはつながっていないです。ただ、あの時は国立競技場でしたし、等々力でもう1回みんなの前でプレーする姿を見せたかったというのはありました」 「鬼さんとさっき話しましたが、鬼さんがあの決勝に出すことができなかったことで思うところがあったと。今回自分が鬼さんを参加選手として呼んで、一緒にプレーして、こういう時間を過ごせたことはすごく良かったと鬼さんに言ってもらえたので、それは自分にとっては一番嬉しかったです」 今シーズン限りで川崎Fを離れ、鹿島アントラーズの監督に就任した鬼木達監督と選手同士でピッチを共にした中村。改めて多くの人々を呼んで行えた引退試合を振り返り、楽しい時間を過ごせたことを喜んだ。 「僕もここ数年で引退試合に出させていただく機会が増えて、なんというか現役としてやっている時のピリピリ感はないので、懐かしい顔に会える。僕も去年、俊さん(中村俊輔)や橋さん(橋本英郎)の試合に出た時に凄く感じました」 「今回自分が引退試合をやるとなって、本当に多くの方を呼びたいなと思っていましたし、日本代表の方達だったり、川崎フロンターレを現役ではなく移籍したり別のところに行った選手のプレーを、ファン・サポーターたちのみなさんにも元フロンターレの選手、元日本代表の選手のプレーを等々力のピッチで見て欲しかったのがありました」 「ピッチ内はそうでしたし、ピッチ外では楽しそうに見えていました。凄く良い時間だったという言葉を聞けたのが良かったです。みんながそう言ってくれたので、満足です」 <span class="paragraph-title">【動画】元チームメイトが寿司を振る舞う!? 最後にはチャントの大合唱</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr"><a href="https://twitter.com/hashtag/DAZN?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#DAZN</a> 独占ライブ配信中 <a href="https://t.co/F4SQ2cEv83">pic.twitter.com/F4SQ2cEv83</a></p>&mdash; DAZN Japan (@DAZN_JPN) <a href="https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1867833391954985327?ref_src=twsrc%5Etfw">December 14, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr"><a href="https://twitter.com/hashtag/DAZN?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#DAZN</a> 独占ライブ配信中 <a href="https://t.co/q0HzxgFku8">pic.twitter.com/q0HzxgFku8</a></p>&mdash; DAZN Japan (@DAZN_JPN) <a href="https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1867836251195285722?ref_src=twsrc%5Etfw">December 14, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.12.14 22:05 Sat
5

J1復帰期す横浜FCがトップチーム体制&選手背番号を発表! 井上潮音ら3選手が新たな番号に

横浜FCが2024シーズンに臨むにあたり、トップチーム体制および、選手背番号を発表した。 1年でのJ1リーグ復帰が最大のミッションになる今季。四方田修平監督は続投し、中村俊輔氏らでなるコーチ陣に堀孝史氏が入閣した。新戦力では四方田監督にとって、北海道コンサドーレ札幌時代の教え子である福森晃斗がレンタル加入。柏レイソルからはレンタル先の徳島ヴォルティスで13得点とブレイクした森海渡を獲得した。 主な新加入選手の背番号ではその福森が「24」で、森は「18」に。昨季からの戦力では井上潮音、山根永遠、小川慶治朗が新たな番号で新シーズンに臨む。 GK 1.永井堅梧←清水エスパルス/期限付き延長 21.市川暉記←ガンバ大阪/復帰 40.遠藤雅己 42.フェリペ・メギオラーロ←ヴィッセル神戸/完全 DF 2.ンドカ・ボニフェイス 3.中村拓海 5.ガブリエウ 6.和田拓也 17.武田英二郎 22.岩武克弥 23.杉田隼←FC岐阜/復帰 24.福森晃斗←北海道コンサドーレ札幌/期限付き 27.レオ・バイーア←ツエーゲン金沢/完全 47.林賢吾←横浜FCユース/昇格 48.松下衣舞希←宮崎日本大学高校/新加入 MF 4.ユーリ・ララ 7.井上潮音 ※背番号変更「20」 8.山根永遠 ※背番号変更「30」 14.中野嘉大←湘南ベルマーレ/期限付き 25.三田啓貴 34.小倉陽太←早稲田大学/新加入 56.橋本丈←関東学院大学/新加入 77.新井瑞希←ヴィッセル神戸/復帰 FW 9.櫻川ソロモン←ジェフユナイテッド千葉/完全 10.カプリーニ 13.小川慶治朗 ※背番号変更「50」 15.伊藤翔 18.森海渡←柏レイソル/完全 20.村田透馬←FC岐阜/完全 28.グエン・コンフオン 29.宮田和純←流通経済大学/新加入 33.室井彗佑←大宮アルディージャ/完全 2024.01.07 15:45 Sun

パルマの人気記事ランキング

1

中村俊輔氏がパルマで海外研修…S級取得へ元福岡監督ペッキアから学ぶ 「質問にすべて答えてくれた」

指導者の道を歩む元日本代表MFの中村俊輔氏が海外研修でイタリアに渡ったようだ。日本代表GK鈴木彩艶も所属するパルマがクラブ公式サイトで明かす。 2022年をもって横浜FCで輝かしい現役キャリアにピリオドを打った中村氏。翌年から横浜FCのトップチームコーチとなり、その傍ら、S級ライセンス取得を目指す。 そんな日本代表史に名を刻むレフティは元アビスパ福岡指揮官のファビオ・ペッキア監督のパルマで海外研修。2週間ノンストップの完全集中で行われたという。 パルマは中村氏の様子をこう紹介した。 「ペッキアと彼のスタッフがチームに施す活動の細部まで観察し、特にトレーニング管理とチームの戦術的アプローチに注意を払った。だが、彼はただ観察しているだけではなく、ペッキアやスタッフ全員と毎日のように会話もしていたからだ」 中村氏も感謝の言葉を送っている。 「ペッキアはアビスパ福岡の監督も務めたこともあり、日本のサッカーをよく知っている。ここコレッキオにいる間、彼とも、スタッフとも練習法や戦術、戦略、トレーニングの種類、そしてパルマの組織全体を理解するために対話をしたし、クラブ、そしてペッキアに心から感謝する。自分のたくさんの質問に自分が望む形ですべて答えてくれた。それは理解する上でとても役立ったし、忘れることはない」 <span class="paragraph-title">【画像】パルマ訪問の中村俊輔氏が元福岡監督と記念写真</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="it" dir="ltr">Shunsuke Nakamura ha scelto il Parma Calcio e Fabio Pecchia per lo stage di aggiornamento del corso allenatori che sta seguendo in Giappone. Un percorso che lo sta portando a immergersi anche nel mondo della gestione tecnica di una squadra europea, con l’obiettivo di arricchire… <a href="https://t.co/80M3Cd2AjJ">pic.twitter.com/80M3Cd2AjJ</a></p>&mdash(@1913parmacalcio) <a href="https://twitter.com/1913parmacalcio/status/1870092052878200948?ref_src=twsrc%5Etfw">December 20, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.12.21 13:55 Sat
2

ディバラがドッピエッタのローマが圧勝! 鈴木彩艶フル出場のパルマは今季最多5失点で3連敗…【セリエA】

セリエA第17節、ローマvsパルマが22日にスタディオ・オリンピコで行われ、ホームのローマが5-0で圧勝した。なお、パルマのGK鈴木彩艶はフル出場した。 前節、コモに敗れて公式戦連勝がストップした12位のローマは、次節にミランとのビッグマッチを控えるなか、昇格組をホームで迎え撃った。ラニエリ監督は4-1で快勝したコッパ・イタリアのサンプドリア戦から先発6人を変更。フンメルスやマンチーニ、マヌ・コネ、ディバラといった主力が復帰した。 一方、リーグ連敗中の15位パルマは難敵とのアウェイゲームに向けて鈴木を引き続きスタメンで起用した。 パルマのボニー、ローマのドフビクがボックス内で際どいシュートを打ち合うなどオープンな立ち上がりになると、早い時間帯にスコアが動いた。 8分、ボックス内でディバラがDFバログに足をかけられてPKを獲得。ここでキッカーのディバラはGK鈴木の反応の逆を突くシュートをゴール左隅に蹴り込み、ホームのローマが先制に成功した。 これで勢いづいたジャッロロッシは13分、左サイド深くに侵攻したウイングバックのアンヘリーニョが浮き球で上げたクロスを、大外に走り込んだ逆のウイングバックのサーレマーケルスが抑えの利いた見事な右足ボレーで合わせた。さすがに、このシュートはGK鈴木も全く反応できなかった。 立ち上がりの連続失点で前に出ざるを得なくなったパルマはリスクを冒して反撃に出て行くと、エルナニの鋭いミドルシュートがゴール左へ向かうが、ここはGKスヴィラルのビッグセーブに遭う。以降は幾度かサイドを起点にボックス内への侵入を試みたが、要所を締めるホームチームの守備に撥ね返される。 前半半ばから終盤にかけては攻撃のギアを再び上げたローマペースで進んでいく。ドフビクやディバラ、コネのキープ力を活かしてウイングバックに加え、3バックの脇の選手も攻撃参加。厚みのある仕掛けを見せると、幾度か決定機を創出。しかし、41分にパレデスのスルーパスに抜け出したエル・シャーラウィの決定機はGK鈴木が我慢してポジションを維持し、うまく右足シュートを胸ではじいて3失点目を凌いだ。 ローマの2点リードで折り返した試合は後半もホームチームペースで進むと、51分にはボックス付近での揺さぶりから中央でアンヘリーニョの横パスを収めたサーレマーケルスがシュート。味方のドフビクにディフレクトしたボールがゴール左へ流れると、これに反応したディバラが冷静に蹴り込んでドッピエッタを達成した。 この3点目で大勢が決したなか、パルマは攻撃的なカードを切ってゴールを目指す。また、ローマのカウンターに晒されるも、トリプレッタを狙ったディバラの直接FKはGK鈴木の好守で凌ぐ。 だが、74分にはサーレマーケルスがボックス内でミハイラに倒されてローマにこの試合2本目のPKが与えられると、ディバラに代わってキッカーを務めたパレデスがGK鈴木の逆を突くシュートを右隅へ突き刺した。 以降も攻撃の手を緩めないローマは83分、鮮やかな連携プレーでボックス左に抜け出したディバラが丁寧な折り返しを入れると、ゴール前でドフリーのドフビクが泥臭く押し込んで今季最多となる5点目まで奪った。 そして、試合はこのままタイムアップを迎え、ホームで完勝のローマがミラン戦に弾みを付ける圧勝。敗れたパルマは今季最多5失点で厳しい3連敗となった。 ローマ 5-0 パルマ 【ローマ】 パウロ・ディバラ(前8[PK]、後6) アレクシス・サーレマーケルス(前13) レアンドロ・パレデス(後29[PK]) アルテム・ドフビク(後38) 2024.12.22 22:20 Sun
3

【セリエA第17節プレビュー】鈴木彩艶が不振を抜け出しきれないローマと対峙

前節はチャンピオンズリーグで公式戦14試合ぶりに黒星を喫したインテルがラツィオとアウェイで対戦し、圧巻の6発圧勝劇とした。上位陣では首位アタランタ、2位ナポリが揃って勝利し順位に変動はなかった。迎える第17節、パルマのGK鈴木彩艶が不振を抜け出しきれていないローマとアウェイで対峙する。 パルマ(勝ち点15)は前節、今後残留を争う可能性の高いヴェローナにホームで敗戦。インテル戦に続いて3失点を喫し、15位に後退した。彩艶としてはいずれの失点も防ぎようがなかった中、FWディバラ、FWドフビクと強烈なアタッカーを擁するローマ相手に守備の立て直しを図れるか。 一方、公式戦連勝で勢いが付き始めた中、前節は昇格組のコモに敗れた12位ローマ(勝ち点16)は、水曜に行われたコッパ・イタリアではサンプドリアに4-1で快勝。まだまだ不安定なチーム状態だが、1ポイント差のパルマを下しボトムハーフから抜け出すことはできるか。 ラツィオを粉砕してレバークーゼン戦敗戦を払拭した3位インテル(勝ち点34/1試合未消化)は、ローマを撃破した16位コモ(勝ち点15)と月曜に対戦。ラツィオ戦ではレバークーゼン戦敗戦の憂さを晴らすような戦いぶりで6発圧勝としたインテル。久々に1週間の調整期間があった中、ここは必勝としてアタランタ、ナポリの上位勢を追走したい。 首位アタランタ(勝ち点37)は10位エンポリ(勝ち点19)と対戦。前節カリアリ戦をFWザニオーロ弾でウノゼロ勝利とし、セリエA10連勝としたアタランタ。水曜に行われたコッパ・イタリアではセリエBのチェゼーナ相手に6発圧勝と格の違いを見せ付けた。連勝を11に伸ばし首位キープとなるか。 そのアタランタを2ポイント差で追う2位ナポリ(勝ち点35)は、前節ミランに引き分けた13位ジェノア(勝ち点16)と対戦。ナポリは前節ウディネーゼ戦、FWクワラツヘリアを負傷で欠いた中、3発快勝とした。代役のFWネレスが2点目に絡み、チームの勝利に貢献した。主砲ルカクにもゴールが生まれた中、ヴィエラ監督就任後1勝3分けと無敗のジェノアを下してアタランタにプレッシャーをかけたい。 最下位ヴェネツィアにホームで辛くも引き分けるのが精一杯だった6位ユベントス(勝ち点28)は19位モンツァ(勝ち点10)と対戦。セリエA4戦連続ドローと閉塞感があった中、火曜に行われたコッパ・イタリアではカリアリに4発快勝とした。MFコープマイネルスのボランチ起用、MFロカテッリのセンターバック起用など、ケガ人の影響もあって新たな試みをした中での快勝をセリエAに持ち込むことはできるか。 そして金曜には8位ミラン(勝ち点23/1試合未消化)が17位ヴェローナ(勝ち点15)と対戦。ミランは前節ジェノア戦、17歳MFリベラーリがトップチーム初先発を飾った中、攻めあぐねる時間帯が多くゴールレスドローに終わった。下位に沈むヴェローナには必勝とし年内最終戦のローマ戦に向かいたい。 ◆セリエA第17節 ▽12/20(金) 《28:45》 ヴェローナvsミラン ▽12/21(土) 《23:00》 トリノvsボローニャ 《26:00》 ジェノアvsナポリ 《28:45》 レッチェvsラツィオ ▽12/22(日) 《20:30》 ローマvsパルマ 《23:00》 ヴェネツィアvsカリアリ 《26:00》 アタランタvsエンポリ 《28:45》 モンツァvsユベントス ▽12/23(月) 《26:30》 フィオレンティーナvsウディネーゼ 《28:45》 インテルvsコモ 2024.12.20 18:00 Fri
4

鈴木彩艶フル出場のパルマが連敗、ヴェローナに3失点敗戦で15位に後退【セリエA】

パルマは15日、セリエA第16節でヴェローナをホームに迎え、2-3で敗れた。パルマのGK鈴木彩艶はフル出場している。 前節インテルに完敗した13位パルマ(勝ち点15)は彩艶が引き続き先発となった。 今後残留を争う可能性の高い4連敗中の18位ヴェローナ(勝ち点12)に対し、開始5分に失点。ショートコーナーの流れからコッポラにヘディングシュートを決められた。 先制を許したパルマは11分、マンがゴール至近距離からシュートを狙う決定機もGKモンティポのセーブに阻まれた。それでも19分に追いつく。ショートコーナーの流れからボニーのシュートはGKにセーブされるもルーズボールをゾームが押し込んだ。 同点後は一進一退の攻防が続いた中、1-1で前半を終えた。 迎えた後半、攻勢をかける入りとなったパルマだったが、57分に失点。ハルイに右サイドを突かれた流れからサールに流し込まれた。 再び追う展開となったパルマは70分、FKの流れからマンに好機もシュートを決めきれず。すると75分に致命的な3失点目。守備が手薄になっていた中、リヴラメントのボックス中央からのシュートは彩艶がセーブするもルーズボールをモスケラに蹴り込まれた。 その後、終盤の90分にゾームのドッピエッタで1点差に詰め寄ったパルマだったが2-3で敗れ、痛い連敗となった。 パルマ 2-3 ヴェローナ 【パルマ】 シモン・ゾーム(前19) シモン・ゾーム(後45) 【ヴェローナ】 ディエゴ・コッポラ(前5) アミン・サール(後12) ダニエル・モスケラ(後30) 2024.12.16 05:31 Mon
5

平均年齢28.2歳の王者インテル…今後は若手獲得路線本格化でパルマの強靭FWボニーらリストアップ

インテルが少しずつ若手獲得路線に切り替え。世代交代への覚悟がありそうだ。 昨季のセリエA王者にして、充実した選手層、人望が厚いシモーネ・インザーギ監督、ジュゼッペ・マロッタ社長を筆頭とした経営陣と、スキがない組織を築くインテル。 ただ、充実のスカッド(トップ登録27選手)は現時点で平均年齢「28.2歳」と、指揮官がリスクを避けた起用に流れる傾向もあって、セリエA最年長のチームに。最も近いナポリでさえ、平均年齢は「27.4歳」となっている。(※) (※)ミランは25.2歳、ユベントスは25.4歳、エラス・ヴェローナは23.7歳など オークツリー新体制で「今後獲得する選手は若手重視」との姿勢が見えてきたなか、この路線はこれから本格化へ。イタリア『カルチョメルカート』は、インテルがリストアップ中だという獲得候補をいくつか挙げる。 まず、パルマに所属する189cmストライカー、U-20フランス代表FWアンジュ=ヨアン・ボニー(20)。 日本ではGK鈴木彩艶のパルマ移籍により、この「ボニー」を聞くことが増えたが、現地イタリアではまだまだ無名。強靭なフィジカルが特徴で、今季がキャリア初のトップディビジョンとなったなか、1日のナポリ戦でセリエA初得点を記録している若武者だ。 “若手の登竜門”ザルツブルクからは、イスラエル代表MFオスカル・グルーク(20)とコートジボワール代表FWカリム・コナテ(20)に関心。前者は「ムヒタリアン型」と形容され、後者は爆発的な“バネ”を誇る点取り屋だ。 さらに若い選手だと、今夏ニュルンベルクからフランクフルトへ移籍した2005年生まれのトルコ代表戦士、MFジャン・ウズン(18)もリストアップ。攻撃的ポジションを複数こなせる器用なアタッカーで、昨季の2.ブンデスリーガでは30試合16得点を叩き出した逸材だ。 2025年夏、およそ1年後のインテルは、今夏の売却が叶わなかったFWマルコ・アルナウトビッチ(35)、FWホアキン・コレア(30)をフリートランスファーで放出することが確実。 来年1月で売れる可能性は低そうだが、上述のような若きタレントを獲得すべく、2人合わせて1300万ユーロ(約20.5億円)の人件費削減、放出をほぼ100%の確率で実行する。 2024.09.08 22:10 Sun

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly