なでしこジャパン、池田太監督退任で思うこと/六川亨の日本サッカー見聞録

2024.08.22 22:30 Thu
3年半で指揮官を退任した池田太監督
©超ワールドサッカー
3年半で指揮官を退任した池田太監督
JFA(日本サッカー協会)は21日、なでしこジャパン(日本女子代表)の池田太監督(53歳)が、契約満了に伴い退任することを発表した。池田監督は21年の東京五輪後になでしこジャパンの監督に就任。昨年夏のオーストラリア・ニュージーランド共催のW杯はベスト8、メダルを期待されたパリ五輪もベスト8で敗れて悲願のメダルには届かなかった。

JFAの佐々木則夫女子委員長は、世界大会での上位進出には新たな人材が必要と判断し、8月で契約の切れる池田監督に対して契約延長の申し出はしなかったという。そして後任には外国人指導者も対象に含まれるとし、10月26日に国立競技場で開催される予定の親善試合(対戦相手は未定)についても、早急に決める必要はないと監督の人選は含みを持たせた。

関係者の話によると、佐々木委員長は現在のなでしこジャパンのサッカースタイルがカウンターになっていることに危機感を抱いているそうだ。かつてのようにマイボールの時間を長くして、ポゼッションスタイルがなでしこジャパンの本来のスタイルであるべきだと考えている。
確かに佐々木監督は、澤穂希宮間あやといった稀代の選手とともにW杯で優勝を果たし、ロンドン五輪でも銀メダルを獲得した。なでしこジャパンのポゼッションスタイルは、当時のアメリカのスンドハーゲ監督をして「一度ボールを失ったら取り返すのは難しい」と言わしめるほどだった。

しかしドイツW杯優勝から13年が経ち、ポゼッションスタイルはなでしこジャパンの専売特許ではなくなった。どのチームもマイボールを大切にして、自陣から攻撃を組み立てようとする。もともとフィジカルの能力はなでしこジャパンよりも高い。そんな欧州のチームがボール保持率で日本を上回るのだから、必然的に昨年のW杯初戦のスペイン戦のように、なでしこジャパンはカウンターに活路を見いだすしかないのは自明の理である。
それでも、あくまでポゼッションスタイルにこだわるというのなら、なでしこジャパンはとりかえしのつかないレベルまで落ちてしまうのではないかと危惧している。幸いなのは、新監督に外国人も含まれるという点だ。日本人だとどうしても過去の栄光にとらわれやすく、ポゼッションスタイルからの脱却も難しいのではないだろうか。その点、外国人監督なら現在のなでしこジャパンの実力を正当に判断し、欧州やアメリカなどと台頭に渡りあうにはどうすべきか先入観なしに考えられるのではないだろうか。

技術に多少の難点があっても、ずば抜けて足が速いとか、190センチ近い長身FWを起用するといった“一芸に秀でた”選手の起用でカウンターに徹するのはいかがだろうか。ダメならやめればいいだけだ。金太郎飴ではないが、誰が出ても同じようなサッカースタイルは、一定のレベルを保てるアドバンテージがあるものの、対戦相手にとって慣れてしまえば脅威も半減してしまう危険がある。

ポゼッションスタイルからの進化を図る意味でも、ポゼッションスタイルで成功を収めた佐々木女子委員長の交代もなでしこジャパンの復権に欠かせないのではないだろうか。

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「私が務めるのが現在のベストではないかと」 なでしこ代行指揮の佐々木則夫氏、内田篤人氏のコーチ抜擢経緯や新監督選定状況も説明

なでしこジャパンは10月の活動で佐々木則夫JFA女子委員長の代行指揮が決まった。 なでしこジャパンは今夏のパリ・オリンピックがベスト8で終わった後、池田太前監督が任期満了で退任。そのなかで、26日に国立競技場で韓国女子代表との国際親善試合が迫るが、後任未定のままだった。佐々木氏はかつて2008年から2016年までのなでしこジャパンを率い、2011年のドイツ女子ワールドカップ(W杯)で初優勝に導いた実績。この決定に至るまでの経緯を説明した。 「視野を広げて監督の選考をしているなかで、このタイミングでは新しい監督を招へいできなかった。いずれにしても、オリンピックが終わった後に日本でなでしこジャパンの勇姿を見ていただく重要な機会なので、実施していかないといけない。そのなかで、編成についてどうするか、誰が指揮するかというところで私が代行として引き受け、コーチ陣を編成してやっていこうということになった」 「今回の試合はW杯、オリンピックが終わり、次のW杯、オリンピックに向けた重要な期間。そのなかで、代行するにあたってこれまでのなでしこジャパンを見てきたということと、将来も踏まえて身近なところで見てきたというので、私が代行を務めるのが現在のベストではないかと。しっかりと委員会にお話しさせていただき、会長を含め、協会内の役職の方にも相談し、決定していただいた」 そんな代行体制では内田篤人氏らがコーチ陣に。「内田くんの代表や世界での経験、そして指導者としての姿勢、アンダーの練習も非常に熱意を持ってやられている。それをうちでもやってもらえないかなということで、お声かけをさせていただいたら、パリ・オリンピックを含め、なでしこの試合を見ていて、女子サッカーにも興味があり、非常に意欲的な反応があったので、是非お願いしたいと」と明かした。 また、U-20女子代表監督の狩野倫久氏がコーチとして入閣とあって、若い選手の選出もありそうで、「編成についてはみんなとコミュニケーションを図ってやっている。私の趣向も若い選手、今まで一度も入っていないような選手も、これからを見据えて編成しなければいけないだろうというのを伝えてある。狩野監督はそこを見てきたり、指導したりしてきているので、『どう?』とは聞いている」と話す。 23名を呼ぶ予定という選手選びを巡ってはコンディション優先を口にし、戦い方にも「ここだけではなくて、まだ時間があり、先がある。以前のプレースタイルよりも『もっとこうしたい』というところをしっかりとトレーニングを積んで、そういったパフォーマンスを韓国戦で見てもらいたい」とイメージを共有した。 外国籍指揮官も含め、国内外で進めるという新監督探しの決定時期も語られ、「12月に来年度の編成というか、計画とかいうものも描きながら、みなさんに発表するという機会がある。そこのタイミングにはしっかりと新しい監督を据えて報告するのが一番、この段階だとベストかなというところを考えている」と述べ、女子チームの指導経験の有無も問わず、検討しているようだ。 2024.10.04 19:05 Fri
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監督不在のなでしこジャパン、韓国戦は佐々木則夫女子委員長が代行で指揮…内田篤人氏がコーチに就任

日本サッカー協会(JFA)は4日、10月26日に予定されている、なでしこジャパンvs韓国女子代表のチームスタッフについて発表した。 2023年のオーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)、2024年のパリ・オリンピックと池田太監督が指揮を執ってきたなでしこジャパン。海外でプレーする選手も増え、競争力も高まった中、どちらの大会もベスト8で敗退。世界の壁の高さをまたしても感じることとなった。 パリ五輪終了後、池田監督は契約満了により退任。宮本ひとみコーチらも退任した中、10月26日の韓国戦が迫っている。 後任監督が未定の中で試合開催が決定していた中、暫定的な体制で臨むことが決定。監督代行として佐々木則夫女子委員長が就任することが決定した。 佐々木氏は、2008年から2016年までなでしこジャパンを指揮し、2011年にはドイツ女子W杯で優勝。2012年のロンドン五輪では銀メダル、2014年の女子アジアカップで優勝、2015年のカナダ女子W杯では準優勝と結果を残していた。 現在はJFAの女子委員長として支えてきたが、今回は暫定的に指揮を執ることとなる。 また、コーチには、U-20日本女子代表監督を務め、先日まで行われていたU-20女子W杯で準優勝の結果を残した狩野倫久氏が就任。さらに、元日本代表DFでU-18、U-19、U-20日本代表のロールモデルコーチを務めていた内田篤人氏も入閣した。 GKコーチにはなでしこジャパンのGKコーチである西入俊浩氏、フィジカルコーチには同じくなでしこジャパンのフィジカルコーチだった大塚慶輔氏が務めることとなる。 今回の活動期間のスタッフ編成ではあるが、パリ五輪後初の試合で注目集まる戦いに。試合は10月26日に国立競技場で行われる。 2024.10.04 17:00 Fri
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なでしこジャパン、W杯へ新スーツお披露目!「DIFFERENCE」によるエンブレムがデザインされた特別仕様

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なでしこFW宮澤ひなたは全体8位、FIFA女子最優秀選手賞の投票結果が公表…池田太監督、キャプテン熊谷紗希の投票も明らかに

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女子バロンドール2024候補30名が発表、昨年に続き長谷川唯が選出

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監督不在のなでしこジャパン、韓国戦は佐々木則夫女子委員長が代行で指揮…内田篤人氏がコーチに就任

日本サッカー協会(JFA)は4日、10月26日に予定されている、なでしこジャパンvs韓国女子代表のチームスタッフについて発表した。 2023年のオーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)、2024年のパリ・オリンピックと池田太監督が指揮を執ってきたなでしこジャパン。海外でプレーする選手も増え、競争力も高まった中、どちらの大会もベスト8で敗退。世界の壁の高さをまたしても感じることとなった。 パリ五輪終了後、池田監督は契約満了により退任。宮本ひとみコーチらも退任した中、10月26日の韓国戦が迫っている。 後任監督が未定の中で試合開催が決定していた中、暫定的な体制で臨むことが決定。監督代行として佐々木則夫女子委員長が就任することが決定した。 佐々木氏は、2008年から2016年までなでしこジャパンを指揮し、2011年にはドイツ女子W杯で優勝。2012年のロンドン五輪では銀メダル、2014年の女子アジアカップで優勝、2015年のカナダ女子W杯では準優勝と結果を残していた。 現在はJFAの女子委員長として支えてきたが、今回は暫定的に指揮を執ることとなる。 また、コーチには、U-20日本女子代表監督を務め、先日まで行われていたU-20女子W杯で準優勝の結果を残した狩野倫久氏が就任。さらに、元日本代表DFでU-18、U-19、U-20日本代表のロールモデルコーチを務めていた内田篤人氏も入閣した。 GKコーチにはなでしこジャパンのGKコーチである西入俊浩氏、フィジカルコーチには同じくなでしこジャパンのフィジカルコーチだった大塚慶輔氏が務めることとなる。 今回の活動期間のスタッフ編成ではあるが、パリ五輪後初の試合で注目集まる戦いに。試合は10月26日に国立競技場で行われる。 2024.10.04 17:00 Fri
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JO1・白岩瑠姫さんもスペシャルゲストで登場、「パリ2024 日本代表 応援イベント」が開催! 元代表選手らとU-23日本代表、なでしこジャパン、ブラインドサッカーを応援

20日、東京都内で「パリ2024 日本代表 応援イベント〜ともに掴もう、最高の瞬間を〜」が開催。U-23日本代表、なでしこジャパン、そしてブラインドサッカー日本代表を応援するイベントが行われた。 日本サッカー協会(JFA)が主催したイベント。元日本代表DFの槙野智章さん、元なでしこジャパンDFで2011年の女子ワールドカップ優勝メンバーである鮫島彩さん、仙台育英で10番を背負い、中央大学サッカー部では中村憲剛氏の先輩でもあったお笑いトリオ・パンサーの尾形貴弘さん、タレントの眞嶋優さんが登壇。司会はジョン・カビラさんが務め、スペシャルゲストには日本のボーイズグループ・JO1の白岩瑠姫さんも登場し、会場を沸かせた。 パリ・オリンピックに臨むU-23日本代表、なでしこジャパン、そしてパリ・パラリンピックに出場するブラインドサッカー日本代表をそれぞれ深掘りしていくイベント。U-23日本代表は、先日開催国であり金メダル候補のU-23フランス代表と対戦して1-1のドローと善戦していた。 槙野さんはフランス戦を開設し「よく引き分けたと思う」とコメント。「試合の中での反省点、課題は見つかったけど、大会前に質の高いチームとやれたことは大きかった」と、本大会前にしっかりと競合相手にテストができたことが良かったとした。 イベントでは登壇者4人が推し選手を発表。槙野さんはキャプテンを務めるMF藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン)をピックアップ。「このチームで長らくキャプテンをやっていて、コミュニケーション能力が高く、監督コーチ、スタッフと選手をつなげる役割」と、藤田の存在感について説明。「かなりインテリジェンスのある選手なので、今どうしたら良いのか、前に行くのか後ろで守るのかがわかるので、いるかいないかは全然違う」と、チームに欠かせない選手であるとした。 鮫島さんは10番を背負うMF斉藤光毅(ロンメル)を推しているとし「とにかくワクワクする選手。シュートも、センタリング、そしてドリブルが大好き」とコメント。「サイドバックの気持ちで見ちゃうが、たまったもんじゃ無い。縦に行く動き、足の運びがすごく早いので置き去りにされてしまう」と、自身が対峙することを考えても素晴らしい選手だとした。 白岩さんはMF平河悠(ブリストル・シティ)をピックアップ。「スピードとドリブルの能力に長けていて、個人で打開してチャンスメイクができるのが魅力」と、平河の武器である個の打開に注目しているとした。そして尾形さんはDF高井幸大(川崎フロンターレ)を挙げ、「192cmででかいけど、スピードもちゃんとある。19歳の荒削りさも好きで取りに行くのも好き」と若くても規格外の選手だとし、「これから世界に羽ばたく選手。日本では収まらない。フロンターレに申し訳ないけど世界に行ってほしい」と、所属の川崎Fに配慮しながらも、世界の舞台での活躍を見たい選手だと太鼓判を押した。 なお、会場に集まったファンの投票では、藤田譲瑠チマが1位となり、MF荒木遼太郎 (FC東京)、GK小久保玲央ブライアン(シント=トロイデン)の名前も挙がっていた。 続いてはなでしこジャパンについて鮫島さんが先日のガーナ女子代表戦を開設。「後半はきっちり修正した」と4ゴールを奪った戦いを振り返り、「この試合でも4選手が得点を決めているので、どの選手も得点を決められる形を持っている。チームとしては良い状態」とし、「システムも可変できるので、これからもっと詰めていくと思う」と、残りの時間でさらに精度を上げていくはずだとした。 推し選手について鮫島さんはFW藤野あおば(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)を挙げ、「WEリーグでもマッチアップしたけど悩まされた。なんでもできて、ドリブルもシュートもあって、守る側として選択肢が多い」とコメント。マークにつき辛く、切り返しも深いので、守備側としては勘弁してくれと。セットプレーも決められるので、できないことがない選手」と、実際に対戦した経験からも素晴らしい選手だと語った。 槙野さんはDF高橋はな(三菱重工浦和レッズレディース)をピックアップ。「見てたらこっちが元気になる。CBで声が出せる選手」と語り、「守備だけじゃなくて攻撃。セットプレーのターゲットマンになれるし前にも入っていける。メンタリティがすごくで、ムードーメーカーとして大好き。一発ギャグもあって好き」とし、自身にも似たタイプで同じ浦和でもプレーする高橋をピックアップした。 白岩さんはMF長谷川唯(マンチェスター・シティ・ウィメン)をピックアップし、「どこに目がついているんだというぐらい空間把握能力がすごく、周りをよく見ている」と絶賛。「トラップもスルーパスもとにかく凄い」と評価した。鮫島さんは「いかにボールを触れるかでなでしこのサッカーが変わる。彼女に一番ボールが集まるようなサッカーをしてほしい」と、期待を寄せた。 また、尾形さんはキャプテンのDF熊谷紗希(ローマ・フェンミニーレ)を推し、高井に続いてCBの選手を推している。「ベテランで支柱。こういう人が、チームが苦しい時にチームを鼓舞する」とメンタリティを称えた。共に2011年W杯を戦った鮫島さんは「とにかくポジティブ」と語り、「チームの精神的支柱なので、今回も引っ張っていってくれると思います」と、なでしこを牽引する存在だと期待した。 なお、会場の人気は長谷川が1位。熊谷、そして2023年の女子W杯得点王でもあるFW宮澤ひなた(マンチェスター・ユナイテッド・ウィメン)も人気だった。 ブラインドサッカーに関しては、日本はランキング3位であるものの、予選を通過してパラリンピックに出場するのは今大会初。メダルの可能性もある競技の1つだ。 イベントでは、白岩さん、尾形さんが実際に体験。目隠しをした中で、パス交換にチャレンジした中、尾形さんはなかなか難しそうにしていたが、白岩さんはセンスを見せつけてしっかりとパスをトラップ。槙野さんがバウンドさせて転がしたボールも、しっかりとストップするなど、過去にプレーしていたサッカーのテクニックを見せつけていた。 長谷川と藤田から会場に集まったファンへメッセージビデオも用意された中、イベントの最後には会場に集まったファンと共に日本代表へエール。ジョン・カビラさんの「がんばれ!」に続いて、「ニッポン!」とエールが送られた。 <span class="paragraph-title">【写真】「パリ2024 日本代表 応援イベント」の模様をチェック</span> <span data-other-div="movie"></span> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/japan20240720_tw1.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/japan20240720_tw2.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/japan20240720_tw3.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/japan20240720_tw4.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/japan20240720_tw5.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/japan20240720_tw6.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/japan20240720_tw7.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/japan20240720_tw8.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/japan20240720_tw9.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> 写真:超ワールドサッカー 2024.07.20 19:50 Sat

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