JFL枚方の二川孝広監督、敵地で首位高知を苦しめた90分間に手応えと課題「気を引き締めて次の試合へ」
2024.09.20 10:40 Fri
FCティアモ枚方の二川孝広監督が、首位高知とのアウェイゲームを振り返った。
この敗戦を皮切りに、第19節までに2勝1分け6敗。順位は10位となり、優勝戦線が遠のいた。
敗戦から3カ月強。直近5試合未勝利という枚方は、今なお首位を独走する高知と、今度はアウェイ(第20節/9月15日)で激突し、1-1のドロー決着に。敵地で首位を大いに苦しめた。
前半先制された枚方は55分、PKで同点に。FW津村夢人がボックス内で倒されて主審の笛が鳴り、FWバジルがしっかり決め切った。指揮官は津村の積極的な動き出しを称える。
「津村が相手の嫌がる位置へ入っていってくれました。高知は守備が堅いチームなので、津村のような積極性がないと、高知を崩すことはできません。“狙い”が1点に繋がりました」
一方で、同点後はいくつかの決定機逸で逆転ならず。この点について「最後の決定力がまだ足りていない部分」とし、「各々が練習からシュートを決めれるように」と課題を挙げた。
またこの日、90分間トータルでCKを「12」本獲得した枚方だが、ここからはゴール生まれず。190cmFWバジルも90分間ピッチに立ったなか、ここも次戦へのポイントか。
「最初はなかなかキッカーのボールが定まってなかった印象ですけど、どんどん中と合っていった部分もあったので…そうですね。今日のような拮抗した試合で、しっかり決め切れるチカラを付けていきたいと思います」
枚方の次節はホームでクリアソン新宿と。アウェイでの前回対戦は東京・国立競技場で激突し、JFL歴代最多の入場者数(1万6480人)となったなかで、4-1と快勝した相手である。
「(前回4-1快勝も)そこまで力の差があるとは思っていないですね。今日と同じような強い気持ちを持って戦えれば、あとはチャンスを決めきれれば、勝利に繋げられると思います」
「ただ、謙虚さは持たないといけないですね。今日高知相手に出来たことが次も出来るとは限らないですし、しっかり気を引き締めて、やっていきたいと思います」
二川監督から枚方サポーターへ。
「最近なかなか勝ててなくて、申し訳ない気持ちでいっぱいです。次はホームですし、しっかり勝てるように頑張って準備しますので、引き続き応援よろしくお願いいたします」
◆JFL第21節
9月21日(土) 14:30キックオフ
FCティアモ枚方 vs クリアソン新宿
たまゆら陸上競技場(大阪府枚方市)
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日本フットボールリーグ(JFL)昇格4年目のFCティアモ枚方。枚方はガンバ大阪のレジェンド、元日本代表MFの二川孝広が2023シーズンより監督を務め、今季は序盤戦で破竹の5連勝も。5連勝&2位で迎えた6月2日の第10節、首位・高知ユナイテッドSCとのホームゲーム。高知と勝ち点「2」差の枚方は、勝てば首位浮上...という状況だったが、0-1の悔しい敗戦に。敗戦から3カ月強。直近5試合未勝利という枚方は、今なお首位を独走する高知と、今度はアウェイ(第20節/9月15日)で激突し、1-1のドロー決着に。敵地で首位を大いに苦しめた。
現役時代にG大阪の超攻撃的サッカーを彩った二川監督は、「内容的には自分たちのやりたいサッカーができました。最近勝ちきれていないなかで、90分間通してしっかり戦った、選手が気持ちを出してくれた」と納得感を語る。
前半先制された枚方は55分、PKで同点に。FW津村夢人がボックス内で倒されて主審の笛が鳴り、FWバジルがしっかり決め切った。指揮官は津村の積極的な動き出しを称える。
「津村が相手の嫌がる位置へ入っていってくれました。高知は守備が堅いチームなので、津村のような積極性がないと、高知を崩すことはできません。“狙い”が1点に繋がりました」
一方で、同点後はいくつかの決定機逸で逆転ならず。この点について「最後の決定力がまだ足りていない部分」とし、「各々が練習からシュートを決めれるように」と課題を挙げた。
またこの日、90分間トータルでCKを「12」本獲得した枚方だが、ここからはゴール生まれず。190cmFWバジルも90分間ピッチに立ったなか、ここも次戦へのポイントか。
「最初はなかなかキッカーのボールが定まってなかった印象ですけど、どんどん中と合っていった部分もあったので…そうですね。今日のような拮抗した試合で、しっかり決め切れるチカラを付けていきたいと思います」
枚方の次節はホームでクリアソン新宿と。アウェイでの前回対戦は東京・国立競技場で激突し、JFL歴代最多の入場者数(1万6480人)となったなかで、4-1と快勝した相手である。
「(前回4-1快勝も)そこまで力の差があるとは思っていないですね。今日と同じような強い気持ちを持って戦えれば、あとはチャンスを決めきれれば、勝利に繋げられると思います」
「ただ、謙虚さは持たないといけないですね。今日高知相手に出来たことが次も出来るとは限らないですし、しっかり気を引き締めて、やっていきたいと思います」
二川監督から枚方サポーターへ。
「最近なかなか勝ててなくて、申し訳ない気持ちでいっぱいです。次はホームですし、しっかり勝てるように頑張って準備しますので、引き続き応援よろしくお願いいたします」
◆JFL第21節
9月21日(土) 14:30キックオフ
FCティアモ枚方 vs クリアソン新宿
たまゆら陸上競技場(大阪府枚方市)
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FCティアモ枚方の二川孝広監督が、首位高知とのアウェイゲームを振り返った。 日本フットボールリーグ(JFL)昇格4年目のFCティアモ枚方。枚方はガンバ大阪のレジェンド、元日本代表MFの二川孝広が2023シーズンより監督を務め、今季は序盤戦で破竹の5連勝も。 5連勝&2位で迎えた6月2日の第10節、首位・高知ユナイテッドSCとのホームゲーム。高知と勝ち点「2」差の枚方は、勝てば首位浮上...という状況だったが、0-1の悔しい敗戦に。 この敗戦を皮切りに、第19節までに2勝1分け6敗。順位は10位となり、優勝戦線が遠のいた。 敗戦から3カ月強。直近5試合未勝利という枚方は、今なお首位を独走する高知と、今度はアウェイ(第20節/9月15日)で激突し、1-1のドロー決着に。敵地で首位を大いに苦しめた。 現役時代にG大阪の超攻撃的サッカーを彩った二川監督は、「内容的には自分たちのやりたいサッカーができました。最近勝ちきれていないなかで、90分間通してしっかり戦った、選手が気持ちを出してくれた」と納得感を語る。 前半先制された枚方は55分、PKで同点に。FW津村夢人がボックス内で倒されて主審の笛が鳴り、FWバジルがしっかり決め切った。指揮官は津村の積極的な動き出しを称える。 「津村が相手の嫌がる位置へ入っていってくれました。高知は守備が堅いチームなので、津村のような積極性がないと、高知を崩すことはできません。“狙い”が1点に繋がりました」 一方で、同点後はいくつかの決定機逸で逆転ならず。この点について「最後の決定力がまだ足りていない部分」とし、「各々が練習からシュートを決めれるように」と課題を挙げた。 またこの日、90分間トータルでCKを「12」本獲得した枚方だが、ここからはゴール生まれず。190cmFWバジルも90分間ピッチに立ったなか、ここも次戦へのポイントか。 「最初はなかなかキッカーのボールが定まってなかった印象ですけど、どんどん中と合っていった部分もあったので…そうですね。今日のような拮抗した試合で、しっかり決め切れるチカラを付けていきたいと思います」 枚方の次節はホームでクリアソン新宿と。アウェイでの前回対戦は東京・国立競技場で激突し、JFL歴代最多の入場者数(1万6480人)となったなかで、4-1と快勝した相手である。 「(前回4-1快勝も)そこまで力の差があるとは思っていないですね。今日と同じような強い気持ちを持って戦えれば、あとはチャンスを決めきれれば、勝利に繋げられると思います」 「ただ、謙虚さは持たないといけないですね。今日高知相手に出来たことが次も出来るとは限らないですし、しっかり気を引き締めて、やっていきたいと思います」 二川監督から枚方サポーターへ。 「最近なかなか勝ててなくて、申し訳ない気持ちでいっぱいです。次はホームですし、しっかり勝てるように頑張って準備しますので、引き続き応援よろしくお願いいたします」 ◆JFL第21節 9月21日(土) 14:30キックオフ FCティアモ枚方 vs クリアソン新宿 たまゆら陸上競技場(大阪府枚方市) 2024.09.20 10:40 Fri3
【JFL第17節】首位高知が青森撃破で2連勝、2位栃木Cは枚方に4発勝利…笑顔で中断期間に突入したクラブは?
20日~21日にかけ、日本フットボールリーグ(JFL)第17節の7試合が各地で行われた。今節は各クラブにとって中断期間前最後の一戦だ。 ◇新宿 vs V三重 [中止] 15位・クリアソン新宿 vs 3位・ヴィアティン三重は悪天候により、ホーム新宿が1点をリードする前半途中で中断・中止。これにより、新宿は暫定ながらも最下位に転落している。 ◇ミネベア 1-0 武蔵野 (暫定)最下位脱出はミネベアミツミFC。ホームで14位・横河武蔵野FCを1-0と撃破し、3試合ぶりの白星となった。ホンダロックSC時代から数え、2度目の昇格から今季でJFL16年目という古参ミネベアが、意地を見せている。 ◇Honda 0-0 マルヤス 連覇が遠のく昨季王者Honda FC。開幕からギアが上がりきらぬまま、中断期間前最後の一戦を7位で迎えた盟主は、チームの黄金時代を築いた元指揮官、井幡博康監督率いるFCマルヤス岡崎とゴールレスドローに終わっている。 ◇V大分 2-1 ソニー 前節6位浮上のヴェルスパ大分は、観衆6063人が詰めかけたホーム「レゾナックドーム大分」で10位・ソニー仙台FCに勝利。まずは13分、敵陣深くでハイプレスからボールを奪い、最後はMF中野匠の右足弾で先制する。 後半頭に追いつかれるも81分、やはり敵陣でのボール奪取から前進し、味方のシュートがこぼれたところに反応したFW今村優介がゴール前で詰めて勝ち越し。FC大阪時代にJFLからJ3への昇格を経験した今村が、勝負を決めた。 ◇浦安 2-1 沖縄 12位・ブリオベッカ浦安は“同期昇格”の8位・沖縄SVに逆転勝利。先制された直後の17分にFW東駿の豪快ヘッドで追いつくと、62分にはFKの流れから、DF吉田武史が古巣相手にオーバーヘッドキック弾をぶち込んだ。 都並敏史監督率いる浦安は直近6試合で5勝目。序盤戦は最下位も6月ごろから急速にチームが整う…いま、昇格組ながらも2位フィニッシュした昨季と全く同じ軌道を描いている。中断期間明けにも期待を抱かせる戦いぶりだ。 ◇枚方 3-4 栃木C 一方、今季現在のJFL2位も、昇格組の栃木シティ。リーグ最多の31得点が光るなか、直近4試合無敗で4位・FCティアモ枚方とのアウェイ上位対決に臨み、今回も勝ち点3を積んだ。 立ち上がりに鈴木隆雅のゴールで先制すると、33分にも、MF岡庭裕貴のクロスにDF鈴木隆が合わせて追加点。直後に枚方DF阿部隼人のゴールで1点を返されるも、その60秒後、今度はFW藤原拓海が枚方を突き放す3点目を決めた。 栃木Cはその後追いつかれるも、3-3で迎えた82分、MF宇津木峻が右からのクロスに上手くボレーで合わせて決勝点に。大量4得点で枚方を封じ、中断期間中の2位をキープした。 ◇青森 0-1 高知 首位・高知ユナイテッドSCはアウェイで5位・ラインメール青森を撃破。0-0で迎えた54分、右CKの流れからDF上月翔聖が右足シュートを放ち、うまくミートせずも絶妙にネットへ吸い込まれた。 これが決勝点となった高知は2連勝。4試合連続クリーンシートで、直近8試合で5度目の「1-0勝利」。そしてこの8試合で失点わずか「3」と、堅守が冴えまくっている。 ◇滋賀 2-2 鈴鹿 9位・レイラック滋賀は栃木Cに0-1と敗れた前節終了後、菊池利三監督を解任。11位・アトレチコ鈴鹿との今節は東広樹ヘッドコーチが暫定指揮を執り、2-2のドロー決着となっている。首位高知とは勝ち点「21」差、2位栃木Cとは「11」差…来季のJ3参入が厳しくなっている。 ◆第17節 ▽7月20日(土) クリアソン新宿 [中止] ヴィアティン三重 ミネベアミツミFC 1-0 横河武蔵野FC Honda FC 0-0 FCマルヤス岡崎 ヴェルスパ大分 2-1 ソニー仙台FC ブリオベッカ浦安 2-1 沖縄SV ▽7月21日(日) FCティアモ枚方 3-4 栃木シティ ラインメール青森 0-1 高知ユナイテッドSC レイラック滋賀 2-2 アトレチコ鈴鹿 ◆順位表 1位 高知ユナイテッドSC | 勝ち点43 | +20 2位 栃木シティ | 勝ち点33 | +10 3位 ヴィアティン三重 | 勝ち点27 | +6 4位 ヴェルスパ大分 | 勝ち点27 | +1 5位 FCティアモ枚方 | 勝ち点26 | +1 6位 ラインメール青森 | 勝ち点25 | +5 7位 Honda FC | 勝ち点24 | +4 8位 沖縄SV | 勝ち点23 | +1 9位 レイラック滋賀 | 勝ち点22 | +6 10位 アトレチコ鈴鹿 | 勝ち点21 | +1 11位 ソニー仙台FC | 勝ち点21 | -3 12位 ブリオベッカ浦安 | 勝ち点20 | -1 13位 FCマルヤス岡崎 | 勝ち点18 | -4 14位 横河武蔵野FC | 勝ち点13 | -13 15位 ミネベアミツミFC | 勝ち点12 | -17 16位 クリアソン新宿 | 勝ち点11 | -17 2024.07.21 18:31 Sun4
ミャンマー戦とJFLでの驚き/六川亨の日本サッカー見聞録
6月6日のW杯アジア2次予選は、アウェーとはいえ日本はミャンマーを5-0と順当に下して勝点3を積み上げた。試合開始から日本のボールポゼッションに走り回らされたミャンマーの選手は、後半の終盤になると足をつったりして、見ていて気の毒になるくらいだった。 日本の収穫としては、監督交代によりラツィオで出場機会を増やした鎌田大地が、巧みなポジショニングとワンタッチ、ツータッチのパスで攻撃にリズムをもたらしていたことだろう。久々に代表へ復帰した小川航基も、前半はほとんど見せ場がなかったものの、後半から相馬勇紀が投入されると彼のアシストから2ゴールを決めた。これまで森保ジャパンの1トップ候補は上田綺世か浅野拓磨(今回は招集外)しかいなかっただけに、小川の復帰は競争の激化という意味でも歓迎したい。 ただ、彼はどちらかというとサイドからのクロスにワンタッチで合わせるプレーを得意としている。このため相馬のようなウイングの存在が必要になる。その意味でウイングバックに起用された相馬もいいアピールの場となったのではないだろうか。彼なら右のサイドバックに左のFWもできるオールラウンダーだ。ミャンマー戦は、代表チームでもサブ的な位置づけの選手がスタメンを飾った印象が強いものの、それぞれが自分の持ち味を発揮したと言ってもいいだろう。 すでに日本は最終予選の進出を決めているが、同日シリアが北朝鮮に0-1で敗れたため、2位争いが激しくなった。残り1試合で北朝鮮は勝点6、シリアは勝点7と1ポイントの差しかない。最終戦の相手は北朝鮮が予選敗退の決まっているミャンマー、そしてシリアはアウェーで日本ということで、シリアがどんな戦いを挑んでくるのか楽しみでもある。 そしてグループCでは中国がホームでタイに1-1と引分けたため、こちらも2位争いが注目を集めている。中国は勝点8、3位のタイは勝点5と、一見すると中国優位に見える。しかし最終戦の相手は中国が“嫌韓"と伝統的に苦手としている韓国とアウェーで対戦。一方のタイはホームで最下位のシンガポール戦だ。中国は引分けでも最終予選に進出できるが、そのアドバンテージを生かせるかどうかに注目したい。 さてW杯予選の翌日は、国立競技場でのJFL、クリアソン新宿対FCティアモ枚方の試合を取材した。「6月7日は新宿の日」として今年で3回目となる国立競技場での開催だが、金曜のナイターにもかかわらず有料入場者数は16,480人。これは22年にクリアソン新宿対鈴鹿ポイントゲッターズ(現アトレチコ鈴鹿)戦の16,218人を抜くJFLの最多入場記録である。 J3はもちろんJ2でも簡単に記録できる数字ではないだろうし、J1でもこの数字を下回る観客数の試合もある。国立競技場というアクセスの良さがあったとしても、チーム関係者の努力の賜物に違いない。ただ、残念ながら試合は187センチの長身FW森本ヒマンの2ゴールなどで枚方が4-1と完勝した。 現在JFLで2位につけている枚方は、ショートパスを巧みにつないでクリアソンのプレスをかいくぐり、決定力のある前線へと好パスを供給する。ワンタッチによる流れるようなパスワークは、全盛時の川崎Fほどではないが見る者を魅了せずにはいられない。監督はG大阪の下部組織出身で天才児と言われた二川孝広、ヘッドコーチには今シーズンからG大阪時代のチームメイトだった大黒将志が就任した。 森本は、昨シーズンは讃岐へレンタル移籍して初めてJに挑戦したものの、21試合で2ゴールと結果を残せず今シーズンは枚方へ復帰した。チームメイトにはバジルという190センチの長身FWもいるが、大黒ヘッドコーチの下で、この日のように結果を残していけば再びJへの道が開けてくるかもしれない。 そしてJFLを取材したのは今シーズン初めてで、例年も2~3試合しか取材できていないが、年々レベルが上がっている気がしてならない。J経験者と大卒選手の加入がその一因と推察されるが、結果として日本サッカー全体のレベルアップにつながるのだから大歓迎である。ただし、J1だけは選手の海外流出もあり“頭打ち"の感があるのは残念なところだ。 2024.06.08 12:30 Sat5