「巨人を手に入れた」辛口OBもお褒め! ヴェグホルストが加入初弾に喜び「心の底から幸せ」

2023.01.26 13:50 Thu
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ロイ・キーン氏が、マンチェスター・ユナイテッドで初ゴールを記録したオランダ代表FWワウト・ヴェグホルストを称えた。イギリス『サン』が伝えている。ユナイテッドは25日に行われたカラバオ・カップ(EFLカップ)準決勝第1戦でノッティンガム・フォレストと対戦。6分にFWマーカス・ラッシュフォードの先制点で口火を切ると、前半終了間際にヴェグホルストが加入後初ゴールとなる追加点をゲットした。

試合終了間際にもMFブルーノ・フェルナンデスがダメ押しの3点目を記録。決勝戦進出を大きく手繰り寄せる3-0の完勝となり、ユナイテッドOBのキーン氏も満足げ。イギリス『スカイ・スポーツ』でヴェグホルスト加入の意義を実感したと語った。
「ヴェグホルストのユナイテッド加入は少なからず批判されていたね。だが、彼が今日見せたものこそ、クラブが彼を連れてきた理由と言える。ユナイテッドは巨人(身長197cm)を手に入れた」

同胞FWの獲得をクラブに求めたエリク・テン・ハグ監督も試合後の記者会見で「ストライカーらしさが凝縮されたゴール」と振り返った同選手の一撃。FWアントニーのシュートが相手GKに阻まれたこぼれ球を押し込んだ。
また、ヴェグホルスト自身も「心の底から幸せだ。こぼれ球を期待して走ったからこその結果だよ。ハーフタイムは気分が良かったな(笑) 素晴らしい勝利も手にしたし、来週に向けてまた頑張るよ」と晴れやかに語っている。

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ラッシュフォードに大英帝国勲章が授与! コロナ禍に貧困家庭を支援

マンチェスター・ユナイテッドのイングランド代表FWマーカス・ラッシュフォード(24)が大英帝国勲章(MBE)を授与された。イギリス『スカイ・スポーツ』が伝えている。 ラッシュフォードは、新型コロナウイルスの感染拡大時期にイギリス国内の貧困家庭の子供たちを救うため、無料の学校給食制度の期間継続などを訴え、これにより国内の130万人の子供たちが夏休み中も無料で給食を受け取ることができるようになった。 そういった慈善活動が高く評価され、昨年にMBEを受勲。また、以降も引き続き貧困家庭を救うため、国内企業やプロアスリートからの支援を求める活動を継続している。 そして、9日にイギリスのウィンザー城で行われた受勲式に母親のメラニーさんと共に出席した同選手は、ケンブリッジ公ウィリアム王子から直接MBEを授与された。 今回の受勲式後に取材を受けたラッシュフォードは、同席した愛する母親について言及。女手一つで自身を含む兄弟を立派に育て上げたメラニーさんへの感謝の思いを口にしている。 「母は大きなインスピレーションの源です。僕の成長物語は誰もが知っていますが、僕には2人の兄と2人の姉がいて、母はその間ずっと片親だったことを忘れてはいけません」 「僕らがどんなに大変でも、母にとってはその10倍も大変なことなのです。ですから、僕がこれまでに受賞した慈善活動の賞は、すべて実家に置いてありますし、今回の賞もそこに置くことにしました」 また、以前から熱狂的なフットボールファンとして知られるウィリアム王子との会話の内容について問われると、以下のように説明している。 「フットボールの話をしていました。ユーロの後の様子や、みんなが一緒になってチームをサポートしているのを見て、どれだけ嬉しかったかを伝えました」 「フットボール以外では、僕の活動について話をさせていただきました。ウィリアム王子は僕がキャンペーンを始めたことをどれだけ喜んでいるのか、そして今後のことについて話しをしてくださいました」 最後に、現役引退後も慈善活動を継続していくかとの問いに対しては、「願わくば、僕が引退するまでにすべてが整い、引退後にそういった活動をする必要がなくなることを願っていますが、それは何年も先のことです。もちろん、僕がまだプレーしている間は、まだこの活動を続けると思いますが、できればその間に問題がなくなるようにしていきたいです」と、貧困問題の根本的な解決を祈っている。 2021.11.10 01:00 Wed

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