「反応に感動した」 ユーロ2020を振り返るUEFA会長がエリクセン卒倒時を語る

2021.07.11 10:16 Sun
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欧州サッカー連盟(UEFA)のアレクサンデル・チェフェリン会長が、ユーロ2020決勝を前に大会を振り返った。イギリス『BBC』が伝えた。

今大会は、従来であれば2020年に12カ国12都市で開催される予定だった。しかし、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を受け、1年延期となり、11カ国11都市で開催された。

残すところはイタリア代表vsイングランド代表の決勝のみとなった中、チェフェリン会長は『BBC』のポッドキャストで今大会を振り返った。
今大会を語る上で、忘れてはならないのはデンマーク代表。初戦のフィンランド代表戦で、MFクリスティアン・エリクセンが突如意識を失いピッチ上で倒れ込むアクシデントが発生。さらに心停止を起こし、ピッチ上で心肺蘇生法(CPR)などの救命措置が取られ、試合会場の近くにあるコペンハーゲンの病院に搬送された。

一命をとりとめたエリクセンだったが、その当時のチームメイトの振る舞いには称賛の声が集まり、特にキャプテンであるDFシモン・ケアーの対応が脚光を浴びた。
心臓発作の再発を防ぐべく植え込み型除細動器(ICD)を装着する手術を受けたエリクセンはすでに回復。元気な姿を見せているが、チェフェリン会長はそのシーンに触れ、

「恐ろしい状況だった。みんな完全にショックを受けた。ただ、ある意味では、レベルの高いサッカーの試合で起きたことは良かったのかもしれない。救急隊員が20秒で駆けつけ、そのお陰で彼の命が救われたことは間違いない」

「神に感謝する。彼は大丈夫だ。彼と素晴らしい対応をしてくれた医師団には敬意を示すことが重要だった」

「あの事件の後、デンマークの選手たちがさらに団結するのを見た。彼らも素晴らしい反応を示した。特にキャプテン(シモン・ケアー)の反応には感動した」

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