UEFA会長が決断迫る、態度保留のESL参加表明4クラブに苦言「ESLなのかヨーロッパのクラブなのか」

2021.04.24 13:55 Sat
Getty Images
欧州サッカー連盟(UEFA)のアレクサンデル・チェフェリン会長が、改めてヨーロッパ・スーパーリーグ(ESL)について口を開いた。

18日、ヨーロッパの12のクラブがESL構想を明かし、参戦を表明。かねてから噂には何度も挙がった構想が、明るみに出ることとなった。

しかし、国際サッカー連盟(FIFA)やUEFAは従来の反対の姿勢を崩さなかった上、各クラブの監督や選手も反対意見を主張。さらには、ファン・サポーターが猛反発を見せていた。
その結果、20日にはプレミアリーグの6クラブが撤退を表明すると、21日にはアトレティコ・マドリー、インテルは正式に撤退。ミランは撤退をほのめかし、ユベントスは敗北宣言をしたものの、明確な撤退は表明しておらず、また、レアル・マドリーとバルセロナのスペイン2クラブは動きがない状況だ。

これを受けてチェフェリン会長が4クラブについて言及。ハッキリと態度を示すべきだと『AP通信』に語った。
「クラブが、スーパーリーグかヨーロッパのクラブなのか、それぞれのクラブが決めなければいけないことはハッキリしている」

「もし、彼らが我々はスーパーリーグだというのであれば、当然チャンピオンズリーグには出場しないし、その覚悟があれば、自分たちの大会に出場すれば良い」

「我々はまだ起きたことの法的な説明を待っているところだ。それは後日伝えられるだろう。誰もが自分の決断の結果に直面しており、それを理解している」

「自分たちの過ちを認め、プロジェクトから離脱すると言ったクラブは、状況が大きく異なる」

また、およそ1週間が経過した上で、先週の出来事は最悪だったと語った。

「土曜日は最悪の1日だった。純粋な裏切りであり、何年もウソをついていた人がいることを実感した」

UEFAは各クラブへの処分などはまだ決定しないものの、状況を見て発表をする意向を示している。

アレクサンデル・チェフェリンの関連記事

欧州サッカー連盟(UEFA)のアレクサンデル・チェフェリン会長が、総会に大遅刻した国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ会長を非難した。イギリス『BBC』が伝えた。 15日、パラグアイのアスシオンで第75回FIFA総会が行われた。 しかし、インファンティーノ会長は2時間17分の遅刻。理由 2025.05.16 18:10 Fri
第1回大会開催から100周年を迎える2030年のワールドカップ(W杯)。64チーム参加という提案がなされている中、反対の意見も強く出ている。 2026年の北中米W杯は史上初となる48チームの参加に拡大となる中、その4年後の2030年は64チーム参加への拡大を南米サッカー連盟(CONMEBOL)が提案している。 2025.04.15 19:55 Tue
南米サッカー連盟(CONMEBOL)はのアレハンドロ・ドミンゲス会長は、2030年のワールドカップ(W杯)に関して、参加チームを一時的に64カ国にすることを望んでいるようだ。『The Athletic』が伝えた。 W杯はこれまで32カ国の参加で行われてきた中、2026年の北中米W杯は48カ国の参加に増加。大会方式 2025.04.11 16:55 Fri
国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ会長が、ロシアの復帰に期待を寄せた。 ロシアは、2022年2月にウクライナへの軍事侵攻を行い、3年が経過した現在もまだ続いている状況だ。この軍事侵攻を受け、ロシア代表とロシアのクラブはFIFA、そして欧州サッカー連盟(UEFA)の大会から追放されている。 2025.04.04 13:15 Fri
欧州サッカー連盟(UEFA)のアレクサンデル・チェフェリン会長が、2030年の男子ワールドカップ(W杯)の64チーム拡大計画を「悪い考え」と批判した。『AFP通信』が報じている。 スペインとポルトガル、モロッコの3カ国で共催される2030年W杯は、100周年を記念して第1回大会が開催されたウルグアイとアルゼンチン 2025.04.04 08:30 Fri

UEFAチャンピオンズリーグの関連記事

UEFAチャンピオンズリーグ】クラブ・ブルッヘ 4-1 モナコ(日本時間9月19日/ヤン・ブレイデルスタディオン) /南野拓実からアンス・ファティ\モナコでのデビュー戦となったアンス・ファティは後半途中から出場南野からのパスを受けると、左足を振り抜きゴールに突き刺した#WOWOWでCL pic.twitter.c 2025.09.20 08:03 Sat
【UEFAチャンピオンズリーグ】フランクフルト 5-1 ガラタサライ(日本時間9月19日/フランクフルト・シュタディオン) /堂安律 #UCL 初出場\相手DFのオウンゴールとなったものの同点に導くプレーチームも5得点で逆転勝利#UCL 2025-26 MD1フランクフルト vs ガラタサライWOWOWオンデマン 2025.09.20 07:30 Sat
UEFA(欧州サッカー連盟)は28日、UEFAチャンピオンズリーグ2025-26のリーグフェーズ組み合わせを発表した。 昨シーズンから1つのリーグで争うフォーマットに変更されたUCLは、36チームが出場。異なる8チームとホームとアウェイに分かれて4試合ずつを戦う。上位8チームは決勝トーナメントにストレートインとな 2025.08.29 11:05 Fri
欧州サッカー連盟(UEFA)は12日、チャンピオンズリーグ(CL)の決勝戦を裁く審判団を発表した。 9月17日に開幕し白熱の戦いが繰り広げられた今大会も残すところフースバル・アレーナ・ミュンヘンで行われる決勝戦のみに。日本時間31日28時に行われる決勝戦に駒を進めたのが、初優勝を目指すパリ・サンジェルマン(PSG 2025.05.13 10:00 Tue
WOWOWは12日、独占放送するUEFAチャンピオンズリーグ(UCL)の決勝でもライブビューイングを開催することを発表した。 白熱のUCLは決勝まで進んでおり、インテルとパリ・サンジェルマン(PSG)が勝ち残り。インテルは3年ぶり、PSGは5年ぶりの決勝となる 15年ぶりの優勝を目指すインテルと、初優勝を目 2025.05.12 14:15 Mon

アレクサンデル・チェフェリンの人気記事ランキング

1

ズボニミール・ボバンがUEFA幹部職を辞任…UEFA会長の任期制限解除の改革案に抗議

ズボニミール・ボバン氏が、欧州サッカー連盟(UEFA)のフットボール部門の責任者を辞任した。イギリス『フィナンシャル・タイムズ』が伝えている。 現役時代にディナモ・ザグレブ、ミランで活躍した元クロアチア代表MFは、現役引退後には国際サッカー連盟(FIFA)の副事務局長や古巣ミランのチーフ・フットボール・オフィサーを歴任。そして、2021年からUEFAフットボール部門の責任者に就任し、UEFAフットボール委員会やユースフットボールフォーラムの設立など、技術開発におけるいくつかの重要なプロジェクトに携わってきた。 しかし、ボバン氏はUEFA会長の任期を義務付けられた制限を超えて延長できるように欧州サッカー統括団体のルールブックを変更する動きへの抗議から辞任を決断した。 新規則はUEFA執行委員会メンバーの年齢制限も撤廃するもので、来月パリでの会議で投票される予定。加盟55連盟の承認が得られれば、UEFAはFIFAに倣い、現職会長が現行の4年3期の制限を超えてさらなる任期を求めることを認めることになる。 この計画への反対を公にした初のUEFA幹部だったボバン氏は、「これらのルールは、UEFAと欧州フットボールを『悪い統治』から守るために設計されたもので、残念なことに『悪い統治』は、しばしばフットボール統治の『古いシステム』と呼ばれるものの『手口』となってしまった」、「悲しみと重い心で、UEFAを去る以外に選択肢はない」と、憤りを示していた。 一方、今回の改革案によって2027年の任期終了後、さらに4年間の会長職留任も可能となるアレクサンデル・チェフェリン会長は、「個人的な願望の追求に前進する」と、ボバン氏が批判した改革に問題がないとの見解を示していた。 2024.01.26 06:00 Fri
2

CLがアメリカで開催の可能性? UEFAとECAがアメリカの代理店と全世界での商業権で交渉へ

世界最高峰の戦いとも言われているUEFAチャンピオンズリーグ(UCL)だが、アメリカで開催される日が近づいたかもしれない。『The Athletic』が伝えた。 ヨーロッパのクラブ王者を決める戦いでもあるUCL。2024-25シーズンからはこれまでと大きく大会方式を変更し、グループステージ制を廃止。出場クラブを36に増やし、リーグフェーズとして8試合を各チームが戦い、1つのリーグで順位を決め、その後ノックアウトステージに移行するという方式となった。 ワールドカップ以上にレベルが高いとされるUCL。各国の代表選手が揃うビッグクラブ同士の対戦は、世界中で人気のコンテンツだ。 そのUCLに関して、欧州サッカー連盟(UEFA)はこれまで30年間にわたってスイスを拠点とする代理店「TEAM Marketing」を利用し、世界的な放映権を販売。最も成功したクライアントと代理店の関係の1つとされている。 しかし、2021年にはヨーロッパ・スーパーリーグ構想が噴出し、UCL排除の危機にも陥った中、欧州クラブ協会(ECA)とUEFAが提携し、エリートクラブとの合弁会社UC3を設立していた。 これまではニューヨークを拠点とする代理店である「Relevent Sports」に、北米におけるUEFAのクラブ大会の販売業務を委託し、その他の地域は「TEAM Marketing」が行う形で進んでいたが、アメリカ市場を強調する動きがあり、UC3は「Relevent Sports」に全てを託すことを決定したとUEFAとECAが声明を発表した。 「UEFAと欧州クラブ協会(ECA)の合弁会社UC3の役員会は、2027年から2033年までのUEFA男子クラブ大会の世界的な商業権について、Relevent Sportsと独占交渉に入ることに合意した」 「この決定は、昨年夏に開始された公開入札プロセスに従ったもので、世界および地域の多くの機関からの入札を集めた。UC3は、今後数週間でプロセスが終了すると予想しており、それまでの間はこれ以上のコメントは控える」 パリ・サンジェルマン(PSG)の会長であり、ECAの会長でもあるナセル・アル・ケライフィ会長は、4チームによるスーパーカップのトーナメントをアメリカで開催する可能性を語っており、UEFAのアレクサンデル・チェフェリン会長も、北米にてUCLの試合を行う可能性を口にしていた。 スペインやイタリアのスーパーカップが国外で開催されるようになっている動きはあるが、UCLの試合を含め、ヨーロッパリーグ(UEL)、UEFAカンファレンスリーグ(ECL)などが北米で開催される日も遠くないのかもしれない。 2025.02.12 18:45 Wed
3

ロシアの復帰に期待、FIFA会長が停戦交渉が進む中で言及「復帰となれば全てが解決する」

国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ会長が、ロシアの復帰に期待を寄せた。 ロシアは、2022年2月にウクライナへの軍事侵攻を行い、3年が経過した現在もまだ続いている状況だ。この軍事侵攻を受け、ロシア代表とロシアのクラブはFIFA、そして欧州サッカー連盟(UEFA)の大会から追放されている。 そんな中、3月にはアメリカが仲介し、ロシアとウクライナの和平交渉がサウジアラビアで行われ、停戦に向けて話が進められている状況だ。 FIFAは3日、セルビアのベオグラードで第49回通常総会を開催。その中でインファンティーノ会長はロシアの早期復帰への期待を口にした。 「ウクライナの和平交渉が進む中、早く次の段階に進み、サッカー界にロシアも復帰できることを期待している。そうすれば全てが解決することになるからだ」 「我々が応援し、祈るべきはそれだ。なぜなら、それがフットボールの本質だからだ。分断ではなく、女子、男子を団結させ、どこにいても人々を団結させることなのだ」 停戦が合意されれば、ロシアの復帰への道が開けるが、UEFA執行委員会の過半数が賛成しなければならず、UEFAのアレクサンデル・チェフェリン会長は3日に自身の立場を改めて表明した。 「これまで何度も言ってきたように、戦争が終われば彼らは再入国を認められるだろう」 まずは停戦合意が先ではあるが、ロシアが国際サッカーの舞台に戻ってくる日も近づいているようだ。 2025.04.04 13:15 Fri

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly