「ダービーは疲れる」打ち合い制したラツィオのサッリ監督が勝利を喜ぶ「信じられない満足感」
2021.09.27 10:15 Mon
【ハイライト動画】壮絶な打ち合いとなったローマ・ダービーはラツィオに軍配
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「何の疑いもなかった…」ラツィオの監督辞任のサッリ氏が冷遇した鎌田大地を語る…フランスの英雄とも比較し「最初に苦労するのは問題ではない」
今シーズン途中までラツィオを指揮していたマウリツィオ・サッリ氏。チームの不振を受けて辞任すると、後を引き継いだイゴール・トゥドール監督がチームを復活させた。 そのサッリ監督の下で不遇の時間を過ごしたのが日本代表MF鎌田大地。シーズン当初はスタメンで起用され、ゴールも記録していたが、徐々に出番を失うと、サッリ監督に干される状況となった。 しかし、トゥドール監督の下で復活。セリエAで8試合連続で先発起用されると、第37節のインテル戦では圧巻のミドルシュートでゴールを記録していた。 そんな中、サッリ氏がイタリア『Sportitalia』で辞任後初となるロングインタビューに応じ、鎌田について言及した。 「ご存じのとおり、ミシェル・プラティニはイタリアに到着した時、5カ月間苦しんだ。たとえすでにヨーロッパにいたとしてもだ。日本人の選手が最初に苦労するのは問題ではない」 「トレーニング中の鎌田は、彼が良いレベルの選手であることを示していた。私は彼の優れた技術面でのクオリティに何の疑いもなかったが、私がそこにいた数カ月間は、彼は苦戦していた」 まさかの鎌田の資質を認めていたという発言。さらに、初めてイタリアに来た鎌田が苦戦することも織り込み済みだったと言いながらも、徐々に出番を減らし、チャンスを与えなかった。 鎌田の調子が上がってくれれば良かったとも言いたげなコメントだが、実際にトゥドール監督が起用し出してからは輝きを取り戻し、24日に発表された日本代表メンバーにも復帰。サッリ氏は、判断を間違えてしまったというところだろうか。 <span class="paragraph-title">【動画】鬱憤晴らした鎌田大地、圧巻の左足ミドルで34試合ぶりゴール</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="nySBCIBANyc";var video_start = 65;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.05.25 08:15 Sat2
サッリ、ディバラとロナウドの共存について「戦術的に容易でない」
ユベントスを率いるマウリツィオ・サッリ監督が、アルゼンチン代表FWパウロ・ディバラとポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドの共存について語った。『フットボール・イタリア』が伝えている。 今シーズン、前半戦にディバラ、C・ロナウド、そして元アルゼンチン代表FWゴンサロ・イグアインの起用法についてコメントしていたサッリ監督。当時、3人の同時起用に「興味深い提案」と話すも、「まだそれに対応するバランスの取り方ができない」と強力3トップの実現に難色を示していた。 12日に行われるコッパ・イタリア準決勝2ndレグのミラン戦に向けた会見でサッリ監督が再びFW陣の起用法に言及し、まだ解決策を見いだせていないと吐露。それでもポジティブな悩みと捉えているようだ。 「ディバラは驚異的な選手だ。我々の唯一の難点はディバラとクリスティアーノ・ロナウドのような非典型的な2人の選手を共存させるのが簡単ではないということだ。しかし、彼らは常に違いを生み出すことができる」 「彼らを同時に使うのは戦術的に容易でない。このようなタイプの選手が2人いる時、周りのメンバーは攻守両面で別の戦い方をしなければならないこともある」 「相手のペナルティエリアでスペースを作ってしまうリスクもあるが、これらは全て喜ばしい問題だ」 2020.06.11 15:45 Thu3
これが“サッリボール”の真骨頂!ナポリが見せた美しいボール回しからアランが決める!【チーム・ゴールズ】
サッカーにおいて個の力は非常に大事な要素の一つである。しかし、チームとして選手たちがひとつになった時にこそ、素晴らしいプレーが生まれる。 『Team Goals』では、流れるような連携から生まれた美しいゴールを紹介。今回はエバートンのブラジル代表MFアランがナポリ時代に決めたゴールだ。 <div id="cws_ad">◆ナポリが見せた“サッリボール”の真骨頂<br/><div style="margin:0 auto; max-width:100%; min-width:300px; " ><div style="position: relative; padding-bottom:56.25%; height: 0; overflow: hidden; "><iframe src="https://embed.dugout.com/v2/?p=eyJrZXkiOiJYUDlqTGlDbyIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0=" style="width: 300px; min-width: 100%; position: absolute; top:0; left: 0; height: 100%; overflow: hidden; " width="100%" frameborder="0" allowfullscreen scrolling="no"></iframe></div></div></div> 2015年夏にナポリに加入したアランは、当時の指揮官マウリツィオ・サッリ監督の下、”サッリボール”と呼ばれる攻撃的なパスサッカーを展開したチームの中盤に欠かせない存在として活躍した。 豊富な運動量を活かした献身的なプレーでチームを支えたアランだが、2018年2月18日に行われたセリエA第25節のSPAL戦では、”サッリボール”を体現するような美しいパス回しからゴールを決めている。 試合開始早々の6分、相手陣内でボールを回すナポリは、DFエルセイド・ヒサイ、FWホセ・カジェホン、FWドリエス・メルテンス、アランが細かいパスと細かいポジション取りを繰り返し、着実にボールを前線に運ぶ。すると最後は、カジェホンからのスルーパスにボックス内へ抜け出したアランが、GKのニアポストを抜くシュートを決め、見事な先制ゴールを挙げた。 華麗な連携で先制したナポリが、この1点を守り切り、1-0で勝利している。 2020.12.21 14:00 Mon4
新生ラツィオとウルトラスに不穏な空気! ヒサイとムリキがやり玉に…
マウリツィオ・サッリ監督率いる新生ラツィオだが、クラブとサポーターの関係性はあまり良好とは言えないようだ。 昨シーズンのセリエAを6位でフィニッシュしたラツィオは、インテルに引き抜かれたシモーネ・インザーギ前監督の後任としてサッリ監督を招へい。先日のプレシーズンマッチでは快勝を収めるなど、大きくチームスタイルが変わった中で上々の滑り出しを見せている。 その一方で、一部選手を巡ってクラブとウルトラスの関係が悪化している。 昨シーズン限りでナポリを退団したアルバニア代表DFエルセイド・ヒサイは、エンポリ、ナポリ時代に指導を受けた恩師を追って今夏にラツィオに加入した。 本来であれば、新指揮官の戦術を深く理解し、セリエAでも経験豊富なサイドバックの加入はウルトラスにとっても歓迎すべきもののはずだったが、新シーズン恒例の新加入選手を歓迎するクラブの夕食会で問題が発生した。 ヒサイはこの場で新たなチームメイトを前に歌を歌い、その様子をスペイン代表MFルイス・アルベルトが自身の公式SNSで投稿した。 ただ、この時に歌っていたNetflixで配信中のスペインのテレビドラマシリーズ『ペーパー・ハウス』のテーマソングとして知られる“Bella ciao(さらば恋人よ)”が、ファシストを自認するラツィオのウルトラスの怒りを買ってしまった。 この曲はイタリアの独裁者として知られるベニート・ムッソリーニと対峙したイタリアパルチザンによって歌われた楽曲で、反ファシスト党による自由とレジスタンスの賛美歌として歌われるようになったものだ。 そのため、ヒサイに対してウルトラスはローマで最も目立つ場所の1つであるコルソフランシアの橋に、ヒサイを侮辱するスラングと共に「ラツィオはファシストだ」と書かれたバナーを掲げた。 さらに、一部の過激なサポーターは夕食会が行われたレストランに乗り込もうとしたが、すでにチームがレストランを去っていたことで両者が対峙することはなかった。 なお、今回の一件に関しては意図的ではなかったといえど、ウルトラスを刺激したヒサイの落ち度を指摘する声もあるが、クラブは「プレーヤーを保護し、個人的および政治的利益のために使用されている状況からプレーヤーを排除するのはクラブの仕事だ」との声明を発表。クラブとしてヒサイを保護する旨を伝えた。 また、ヒサイと同様にサポーターのやり玉に挙がっているのが、コソボ代表FWヴェダト・ムリキだ。 ヒサイと異なり、ムリキはサポーターを挑発するような行為は働いていなかったが、昨夏にフェネルバフチェから加入したものの、デビューシーズンにセリエA1ゴールに終わったパフォーマンスが批判を招く結果に。 先日の公開練習ではウルトラスを中心に一部サポーターが、ムリキに対して絶えず罵詈雑言を浴びせかけると、激高したサッリ監督がサポーターの陣取る場所まで向かい、「これ以上、ムリキに何か言ったら全員追い出すぞ」と一喝する一幕もあった。 こちらに関してはピッチ上での貢献によって批判を称賛に変えていくしかないが、ヒサイ同様にサポーターとの関係性は気がかりなところだ。 2021.07.21 17:12 Wed5
22歳アンパドゥがチェルシーの最古参選手に…主将アスピリクエタ&ラーマンの退団で
ウェールズ代表DFイーサン・アンパドゥ(22)がチェルシーの最古参選手となった。イギリス『ミラー』が伝えている。 アンパドゥは2017年7月、16歳でチェルシーに加入。チェルシー加入前にエクセター・シティでプロデビューを飾っていたなか、同年9月には早くもチェルシーの一員として公式戦のピッチに立ち、大きく将来が期待された。 しかし、2019-20シーズンからは4年連続でレンタル生活に。RBライプツィヒ、シェフィールド・ユナイテッド、ヴェネツィア、スペツィアと1年ごとにクラブが変わり、今夏ようやくチェルシーへ帰還。契約は2024年6月までとなっており、再びレンタルに出されるかは現時点で不透明だ。 そんななか、チェルシーは2012年から11年間在籍したスペイン代表DFセサル・アスピリクエタ(33)が退団し、10日には2015年の加入からアンパドゥ同様にレンタル移籍が続いたガーナ代表DFババ・ラーマン(29)がPAOKへ完全移籍。これにより、レンタル移籍期間中も含めて6年間チェルシーのファーストチームに籍を置くアンパドゥがクラブの最古参選手になった。 チェルシーでの公式戦出場はアントニオ・コンテ監督、マウリツィオ・サッリ監督が率いた時代の13試合にとどまっているアンパドゥ。2023-24シーズンは最古参選手として意地を見せられるだろうか。 なお、レンタル移籍期間を除いた在籍年数が最も長いのは、2018年から5年間在籍しているスペイン代表GKケパ・アリサバラガとなっている。 2023.07.11 20:40 Tueラージョ・バジェカーノの人気記事ランキング
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「もし女子サッカー界で起きていたら?」スローインする選手の尻をファンが触る事件が発生…スペインで問題に
ラ・リーガの試合で観客が起こしたとんでもない行動が大きな問題となっている。 事件が起こったのは5日に行われたラ・リーガ第23節のラージョ・バジェカーノvsセビージャの一戦。被害者はセビージャのルーカス・オカンポスだった。 問題の行動は32分。スローインのためにボールを拾いに行き、構えたオカンポスだったが、最前列に座ってい少年が手を伸ばしてオカンポスの尻を触った。 すぐに気がついたオカンポスは怒り。ラージョの選手を呼びつけたが、少年たちは何食わぬ顔で知らんぷり。周りのラージョのファンは、オカンポスに対して怒りをぶつけていたが、明らかな問題行動だった。 スペイン『アス』によれば、この事件を起こしたのは少年であり、法定年齢には達して居ないため、少年検察庁に報告されるとのこと。警察はすでに身元を特定しており、ラージョはしばらくの間、出入り禁止にすることになると見られている。 オカンポスは怒りが収まらず、試合後に怒りのコメントを残した。 「このようなことがもし女子サッカー界で起これば、どうなるかは分かっている。僕には2人の娘がいるから自制した。明日、彼女たちにこのようなことが起こらないことを願っている」 「このような愚か者が、とても良い振る舞いを見せているファンを汚さないことを願っている」 「幼稚なことではある。ただ、人の尻を触ることはバカバカしくはない。大騒ぎにはしたくない」 <span class="paragraph-title">【動画】スローインする選手のお尻を触る観客の暴挙…</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="es" dir="ltr"> <a href="https://twitter.com/hashtag/DirectoGol?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#DirectoGol</a> <a href="https://t.co/irozEBa3eO">pic.twitter.com/irozEBa3eO</a></p>— Directo Gol (@DirectoGol) <a href="https://twitter.com/DirectoGol/status/1754642302566371341?ref_src=twsrc%5Etfw">February 5, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.02.06 21:58 Tue2
【2021-22ラ・リーガ前半戦総括】超WS選出の最優秀選手はベンゼマ
◆レアル・マドリーが首位快走! 開幕前は攻撃陣を中心に積極補強を敢行した昨季王者アトレティコ・マドリーが本命、対抗にレアル・マドリー、セビージャといった昨季上位チームの名前が挙がっていたが、蓋を開けてみれば、カルロ・アンチェロッティ率いる新生エルブランコが首位を快走している。 ジダン前監督の退任に伴い、紆余曲折の末にイタリア人指揮官を6年ぶりに復帰させたレアル・マドリー(勝ち点46)。DFセルヒオ・ラモス、DFヴァランという長らくチームの屋台骨を支えたバックラインの主力2選手が退団した一方、目立った補強はDFアラバ、MFカマヴィンガら2選手の獲得に留まった。“黄金の中盤”に守護神クルトワ、エースFWベンゼマが健在なこともあり、間違いなく優勝争いを牽引する存在になると思われたが、百戦錬磨のディフェンスリーダーが抜けた守備面の不安は拭えなかった。 だが、守備が崩壊した第2節レバンテ戦(3-3)、唯一の黒星となった第8節エスパニョール戦(1-2)を除き、複数失点を喫したゲームはなく、昨季後半戦から急成長のDFミリトン、バイエルンから新加入のアラバ、GKクルトワを中心とする守備陣が抜群の安定感を披露。攻撃陣では絶対的エースのベンゼマと、今季に入って決定力に著しい改善を見せたFWヴィニシウスがいずれも2桁ゴールを挙げる2大エースとして躍動。3トップの残り1枠を巡るFWロドリゴやFWアセンシオ、FWアザールといった選手たちも徐々にコンディションを上げており、攻守両面で隙がないスカッドが出来上がっている。 リーグ連覇に向け、主力の流出を最低限に留めた上、MFデ・パウル、FWマテウス・クーニャ、FWグリーズマンと補強が必要なポジションにピンポイント補強を敢行し、下馬評では本命と目されたアトレティコ(勝ち点32)だが、首位と14ポイント差の4位で前半戦を終えることになった。開幕2連勝スタートと、シーズン出だしは悪くなかったが、以降は格下相手に勝ち切れない試合が目立ち始めると、第16節マジョルカ戦からシメオネ体制ワーストの4連敗を経験。ここまでの失点数が「22」と昨季シーズン全体の「25」に迫るなど、持ち味の堅守が崩壊。より攻撃的なスタイルに舵を切ったものの、得点数が「32」では割に合わないと言わざるを得ない。 その昨季王者以上に深刻な状態にいるのが、昨季3位のバルセロナ(勝ち点31)だ。前経営陣の放漫経営のツケを払う形で、エースFWメッシの流出に始まり、サラリーキャップの制限で多くの主力に大幅な減俸を吞んでもらい、辛くもトップチーム25名の登録にこぎ着けたブラウグラナは、前線を中心に多くの負傷者に悩まされた上、コミュニケーション、戦術面で問題を抱えたクーマン前監督を解任。暫定指揮官セルジを経てチャビ・エルナンデス監督を新指揮官に招へいした。 クラブの黄金期を知るレジェンドの帰還によってV字回復が期待されたが、フットボールの世界はそこまで甘くなく、頼れるカンテラーノを中心にチーム全体で躍動感や覇気を取り戻したものの、フィニッシュの精度、ゲームコントロール、脆弱な守備という前体制からの課題を克服し切れぬままトップ4圏外の5位で前半戦を終えることになった。 不甲斐ない強豪2クラブに代わってレアル・マドリーと覇権争いの主役を担うのが、セビージャ(勝ち点41)とベティス(勝ち点33)のアンダルシア勢。 昨季、早々にチャンピオンズリーグ(CL)出場権を確保したことで、辣腕SDモンチの下で早い段階から夏の補強に動けたセビージャはDFクンデら昨季の主力の残留に加え、MFラメラ、DFモンティエル、FWラファ・ミルと手薄なポジションに実力者を補強。昨季チーム得点王のFWエン=ネシリやDFヘスス・ナバスらチーム全体の負傷者の多さは気がかりも、リーグ最少失点(13点)の堅守を武器に首位チームに食らいつく。 一方、ペジェグリーニ就任1年目の昨季を6位で終えたベティスは、ここまで3位と大健闘。GKルイ・シウバやDFベジェリン、FWウィリアン・ジョゼと新戦力がすぐにフィットしたことも大きいが、それ以上に司令塔フェキルやMFカナレス、FWフアンミと昨季以前からの主力のハイパフォーマンスが光る。 トップ4、ヨーロッパのコンペティション争いでは、開幕好スタートのレアル・ソシエダ(勝ち点30)の失速、序盤戦で苦しんだビジャレアル(勝ち点28)の復調と、バレンシア(勝ち点28)やアスレティック・ビルバオ(勝ち点27)を含め名門クラブが順当にトップハーフを占めている。その中で6位ラージョ・バジェカーノ(勝ち点30)、9位エスパニョール(勝ち点26)とセグンダからの昇格組が見事な躍進を見せている。 残留争いでは最下位レバンテ(勝ち点8)がここまで唯一未勝利と大苦戦。加えて、昨季も残留争いに身を置いたアラベス(勝ち点16)やカディス(勝ち点14)、エルチェ(勝ち点16)、監督交代でやや復調したヘタフェ(勝ち点18)も苦しい前半戦を過ごした。 最後に、日本人選手では開幕前にアラベスのFW原大智が初参戦となったものの、シーズン開幕直後にシント=トロイデン(ベルギー)にレンタル移籍したため、マジョルカMF久保建英が唯一プレーしている。 その久保は15位に位置するチームの中で、ここまで10試合に出場し1ゴールを記録。9月下旬に負ったヒザのケガによって2カ月の戦線離脱を経験したこともあり、なかなか目に見える結果を残せずにいたが、第16節アトレティコ戦では試合終了間際に昨季王者を敵地で粉砕するゴールを挙げ、巻き返しの後半戦に向けて大きな弾みを付けている。 【最優秀選手&監督】 ★最優秀選手 ◆FWカリム・ベンゼマ(レアル・マドリー) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/get20220103_100_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> メッシなきラ・リーガで最高のアタッカー。前半戦首位チームでは完全覚醒のヴィニシウス、ハイパフォーマンスでゴールに鍵をかけたクルトワの活躍も光ったが、リーグトップの15ゴール、アシストランキング2位の7アシストを記録した絶対的なエースをMVPに選出。昨シーズンは攻撃の起点づくり、チャンスメーク、フィニッシャーとよりマルチタスクを担ってきたが、今季はヴィニシウスの急成長や盤石の中盤のハイパフォーマンスもあって、よりボックス付近での仕事に集中できている。そして、難度の高いフィニッシュをいとも簡単にゴールに結びつけ、自身初のピチーチ(得点王)獲得にまい進中だ。ポジショニング、戦術眼、プレー精度、いずれを見ても現プリメーラ最高のアタッカーだ。 ★最優秀監督 ◆アンドニ・イラオラ(ラージョ・バジェカーノ) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/get20220103_100_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> “スーペル・ラージョ”を率いる青年指揮官。新生マドリーを首位に導くアンチェロッティ監督の仕事も見事だが、昨季セグンダ2位チームを6位に躍進させているイラオラ監督のインパクトはそれ以上だ。 現役時代にはフットボールIQの高さを武器に、アスレティック・ビルバオの右サイドでいぶし銀の活躍を見せたイラオラ監督は、AEKラルナカ(キプロス)、ミランデスでの指揮を経て、昨季ラージョの指揮官に就任。高いボール支配率、即時奪回という攻撃的なスタイルを植え付け、就任1年目でプリメーラ昇格に導いた。 自身初のプリメーラではセビージャ、レアル・ソシエダ相手に開幕連敗スタートと厳しい船出となったが、以降はレアル・マドリー、ベティスといった上位陣に惜敗したものの、前半戦で9勝を挙げる見事な戦いぶりを見せている。昨季に比べてボールを握る時間は減っているが、積極果敢なプレスは健在で司令塔MFオスカル・トレホ、FWファルカオという個の力を生かして着実にゴールを奪い、組織的な守備でしっかりと耐え抜く安定感が際立つ。また、第11節ではバルセロナを1-0で破るジャイアントキリングも達成。39歳指揮官の評判はうなぎ上りだ。 【期待以上】 ★チーム ◆ベティス <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/get20220103_100_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> ペジェグリーニ体制2年目で本領発揮。インパクトではラージョに劣るものの、前半戦の主役を担ったチームの一つが昨季6位から3位に躍進したベティスだ。近年はアンダルシアの宿敵セビージャの後塵を拝し続けてきたが、今季は8ポイント差はあるものの一つ下の3位と肉薄。 3連勝で臨んだアトレティコ、セビージャとのダービーでの連戦では不甲斐ないパフォーマンスに終始し、連敗を喫したが、以降はバルセロナとソシエダを連破するなど4連勝でバウンスバック。昨季に比べてチームとしてのタフさが出てきた印象だ。ペジェグリーニ2年目はこれまで同様にボール支配に主眼を置きながらも、守備の局面で果敢にプレッシングを敢行するなど、よりアグレッシブな姿勢を打ち出している。並行して戦うヨーロッパリーグ(EL)での積極的なターンオーバーもあり、チーム内の競争力も激しく後半戦に向けて新たな選手の台頭が期待されるところだ。 ★選手 ◆MFガビ(バルセロナ) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/get20220103_100_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 今季大ブレイクを果たした神童MF。暗い話題ばかりのバルセロナにあって、唯一クレの慰めとなっているのが、デビューシーズンでハツラツとプレーする逸材カンテラーノたち。その筆頭が“ガビ”こと、17歳MFパブロ・パエスだ。 2015年にベティスからラ・マシア入りした神童は、チャビやMFイニエスタら偉大なる先達を彷彿とさせる、卓越したボールコントロール、ポジショニング、パスセンスを披露。加えて、173cmと小柄ながらもその強気なメンタルを含め、デュエルの局面でもバチバチと戦える。 ここまでインテリオール、左右のウイングを主戦場に16試合1ゴール3アシストを記録し、ここ最近ではプリメーラの水にも慣れ、より決定的な仕事にも絡んでいる。今後はペドリやアンス・ファティらの戦列復帰によってポジション争いが激化するため、更なる成長を見せたいところだ。 【期待外れ】 ★チーム ◆レバンテ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/get20220103_100_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 唯一の未勝利で6シーズンぶりのセグンダ降格の危機。2017-18シーズンの昇格後、4シーズン連続で残留を決めてきたレバンテだが、今季は0勝8分け11敗の最下位に低迷。開幕5試合では未勝利とはいえ、レアル・マドリーに引き分けるなど、4分け1敗とそこまで悪くない戦績だったが、以降は2度の3連敗など、勝ち切れないだけでなくあっさりと敗れる試合が目立った。パコ・ロペス、ハビエル・ペレイラとすでに2人の指揮官を解任し、現在はリザーブから昇格させたイタリア人指揮官リスチの下で立て直しを図る最中だ。 ここまで迫力不足の攻撃面ではFWホセ・モラエス、MFバルディ、FWソルダードら実力者を擁しており今後の改善は期待できるが、4バック、3バックのいずれでも安定感をリーグワーストの守備の改善は急務。とりわけ、直近のバレンシア・ダービーなど、リードした展開から勝ち点を取りこぼす悪癖をどうにかしたい。 ★選手 ◆FWルーク・デ・ヨング(バルセロナ) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/get20220103_100_tw6.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> わずか半年で構想外に。今夏の移籍市場最終日にFWグリーズマンの後釜として電撃加入も、全くチームのスタイルに馴染めずに今冬の退団が決定的な状況だ。188cmの長身と屈強なフィジカルを特長とするターゲットマンタイプのプレースタイルは、加入当初からバルセロナのスタイルに合致しないと思われたが、その予想通りに思うような結果を残せず。 10試合2ゴールという数字もさることながら、前線に多くの負傷者が出ている上、個人として目立ったコンディション不良がなかったにも関わらず、試合終了間際にDFピケやDFアラウホと共にパワープレー要員としてしか起用されていない事実がチームから信頼を得られていないことを如実に示している。打開力のなさやチームスタイルへの適応という部分に関してはしょうがない部分があったが、決定力やポストワーク、ゴール前の競り合いといった勝負できるポイントでも精彩を欠き、失望の前半戦となった。 【後半戦展望】 ◆独走気配のレアル・マドリーを止められるか 前半戦の戦い方を見れば、後半戦も優勝争いをリードするのは、レアル・マドリーだ。攻守両面で目立ったウィークポイントがなくベンゼマやヴィニシウス、クルトワといった替えが利かない主力の長期離脱などのアクシデントに見舞われない限り、大崩れする可能性は非常に低いはずだ。そのため、ラ・リーガの覇権争いへの関心を繋ぐためにはリーグ全体で“ストップ・ザ・マドリー”の姿勢を打ち出していく必要がある。 現時点で5ポイント差(1試合未消化)と、唯一対抗馬となっているセビージャは、多くの負傷者とアフリカ・ネーションズカップにエン=ネシリ、FWムニルを派遣する1月、2月の戦いが重要となる。モンチSDがマンチェスター・ユナイテッドFWマルシャルの獲得に動くなど、前線の補強を目指している一方、クンデにプレミアリーグ行きの噂が再燃しており、今冬の移籍市場での動き方が重要になりそうだ。 3位のベティス以下ではアトレティコ、バルセロナ、ビジャレアル、ソシエダら地力のあるチームの意地に期待。攻守両面で課題が少なくないアトレティコは、闘将の下で堅守復活と共に今一度局面での戦う姿勢を強調したい。バルセロナではマンチェスター・シティFWフェラン・トーレスの獲得が決定し、ファティやペドリらの復帰によって巻き返しへの準備は整いつつある。その中でチャビ監督の下、失いかけた黄金期のスタイルをどこまで取り戻せるか。 ソシエダやビジャレアルでは負傷によって離脱が続いていたFWオヤルサバルやFWジェラール・モレノの完全復活を、巻き返しに繋げていきたいところだ。 例年通り、熾烈を極める残留争いではカディスを除き下位クラブがいずれも指揮官交代を図っており、今冬の緊急補強と共に新スタイルの浸透が今後の浮沈を大きく左右することになるはずだ。 2022.01.05 18:16 Wed3

