「10番である以上は自分が蹴るべき」値千金のPK沈めた流通経済大柏MF柚木創、プレッシャー跳ね除け真ん中へ「チームとしても勢いに乗れた」
2025.01.11 22:10 Sat
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前橋育英が死闘制し7大会ぶり2度目の頂点! 計20人のPK戦の末、決勝再戦で流通経済大柏に勝利【全国高校サッカー選手権大会】
13日、第103回全国高校サッカー選手権大会の決勝が国立競技場で行われ、前橋育英(群馬)と流通経済大柏(千葉)が対戦。延長戦までの110分間は1-1で終了すると、前橋育英がPK戦を9-8で制し、7大会ぶり2度目の頂点に立った。 4大会連続27回目の出場となった前橋育英は、準決勝で東福岡(福岡)に3-1の逆転勝利。同じく流通経済大柏と決勝で対戦した第96回大会以来7大会ぶりの優勝へ向かう。 一方、3大会ぶり8回目出場の流通経済大柏は、PKによる1点で初出場の東海大相模(神奈川)を下し、決勝進出。第86回大会以来17大会ぶりとなる王者の座、さらには第96回大会のリベンジを狙った。 カターレ富山内定MF亀田歩夢と湘南ベルマーレ内定DF松本果成を擁する流経大柏。準決勝で今大会初先発の松本はケガのためメンバー外となった。 序盤から激しく火花を散らす攻防も、より攻め入るのは流経大柏。対する前橋育英も機を見て前に出ていき、9分には柴野快仁がボレーシュートで狙っていく。 12分、少し押し戻されていた流経大柏が先手を奪う。飯浜空風が敵陣中央でボールを奪うと、ボックス手前のこぼれ球に亀田が反応。細かいドリブルでDFをかわし、ゴール左隅に蹴り込んだ。 リードを許した前橋育英はすぐさま同点ゴールを取りに行き、立て続けにCKを獲得。波状攻撃を仕掛けるが、流経大柏がしっかりと跳ね返す。 その後は主導権の奪い合いが続くが、流経大柏が亀田、柚木創の両サイドからチャンスを創出。27分には右CKを獲得し、柚木のクロスから粕谷悠が頭で合わせていく。 前橋育英も準決勝で2得点の佐藤耕太が右クロスからボレー。すると直後の31分、右サイドゴールライン際で粘った黒沢佑晟がクロスを上げ、ゴール前で待っていた柴野がヘディング。叩き込んで試合を振り出しに戻す。 前半のうちに追いつき、逆転の勢いを見せる前橋育英。34分には佐藤のスルーパスにオノノジュ慶吏が抜け出しかけるが、流経大柏GK加藤慶太が前に出て防ぐ。 前半終盤は一進一退も、同点のまま前半終了。両チームとも交代なしで後半へ向かう。 51分、流経大柏は山野春太のポストプレーから亀田が落としを受け、ボックス手前中央の粕谷へ。鋭いシュートを放つが、前橋育英GK藤原優希がファインセーブで凌ぐ。 前橋育英は切り札の白井誠也を投入。黒沢とともにキレ味あるドリブルで両サイドから流経大柏を揺さぶっていく。 流経大柏も和田哲平ら3枚替えで対抗。流れを引き戻しにかかると、64分にはこぼれ球から飯浜空風がシュートを飛ばす。 さらに右CKから奈須琉世のヘディングもあった流経大柏だが、70分にアクシデント。途中出場の和田が足首を痛め、負傷交代を強いられる。 代わって入った安藤晃希が左サイドから再三のドリブル突破を見せるも、どちらも譲らないまま終盤へ。79分には前橋育英がロングボールで一気に裏返し、左サイドの白井が収める。クロスにオノノジュが飛び込むが、わずかに届かない。 前橋育英がオノノジュ、黒沢を下げて前線をテコ入れした直後、今度は佐藤耕太が負傷。両チームとも不運に見舞われる。 後半アディショナルタイム前には、前橋育英が途中出場組の中村太一、白井の右サイドの連携から柴野のミドル。惜しくも枠を外れると、そのまま90分が終了し、10分ハーフの延長戦に突入する。 延長前半は序盤に前橋育英が2連続のCKを得るも活かせず。その後は流経大柏が押し込むが、1-1のまま延長後半へ移る。 延長後半は流経大柏の山野が最終ラインの裏を取るシーンもあったが、前橋育英の久保遥夢が意地のシュートブロック。アディショナルタイムの粕谷のシュートも前橋育英GK藤原がしっかり抑え、決着はPK戦に持ち越される。 どちらも5人全員が成功しサドンデスへ。さらに7人目まで全員成功させるが、先攻の流経大柏は8人目の幸田爽良のシュートを前橋育英GK藤原がストップ。しかし、前橋育英も8人目の白井が枠の上に飛ばしてしまう。 10人目までいくと流経大柏の安藤のシュートを再び前橋育英GK藤原がセーブ。前橋育英は10人目の柴野が決め、前橋育英が死闘の末に7大会ぶり2度目の頂点に立った。 前橋育英 1-1[PK:9-8] 流通経済大柏 【前橋育英】 柴野快仁(前31) 【流経大柏】 亀田歩夢(前12) <span class="paragraph-title">【動画】前橋育英MF柴野快仁の同点弾!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr"> GOAL <a href="https://twitter.com/hashtag/%E5%89%8D%E6%A9%8B%E8%82%B2%E8%8B%B1?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#前橋育英</a>、試合を振り出しにする同点ゴール!<br><br>【決勝】<br> <a href="https://twitter.com/hashtag/%E5%89%8D%E6%A9%8B%E8%82%B2%E8%8B%B1?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#前橋育英</a> (群馬) 1-1 <a href="https://twitter.com/hashtag/%E6%B5%81%E9%80%9A%E7%B5%8C%E6%B8%88%E5%A4%A7%E6%9F%8F?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#流通経済大柏</a> (千葉)<br><br>試合はTVer・SPORTS BULLでLIVE配信中<br>いますぐチェック!<br>TVer<a href="https://t.co/qTydYwLhpR">https://t.co/qTydYwLhpR</a><br>SPORTS BULL<a href="https://t.co/3El4K21hR1">https://t.co/3El4K21hR1</a><a href="https://twitter.com/hashtag/%E9%AB%98%E6%A0%A1%E3%82%B5%E3%83%83%E3%82%AB%E3%83%BC?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#高校サッカー</a> <a href="https://t.co/0bxdolMq1K">pic.twitter.com/0bxdolMq1K</a></p>— 高校サッカー日テレ公式 (@ntv_hss) <a href="https://twitter.com/ntv_hss/status/1878680990174097767?ref_src=twsrc%5Etfw">January 13, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2025.01.13 17:03 Mon2
U-17日本高校サッカー選抜が発表! 鹿島、大宮、川崎FのユースとJ-VILLAGE CUPで対戦
日本サッカー協会(JFA)は12日、U-17日本高校サッカー選抜のメンバーを発表した。 高校2年生以下で組まれているチーム。14日から18日にかけてJヴィレッジにて行われる第6回J-VILLAGE CUP U18に出場する。 本大会では、鹿島アントラーズユース、大宮アルディージャU18、川崎フロンターレU-18と対戦。旭川実業高校の富居徹雄監督がチームを率いる。 メンバーには、第102回全国高校サッカー選手権大会にも出場し、ベスト4に勝ち残った市立船橋高校のGKギマラエス・ニコラスやFW久保原心優、同じくベスト4入りを果たした堀越高校のDF森奏、ベスト8の昌平高校のGK佐々木智太郎、MF大谷湊斗などが選出されている。 ◆U-17日本高校サッカー選抜 GK 佐々木智太郎(昌平高校/2年) ギマラエス・ニコラス(市立船橋高校/2年) 早川ウワブライト(日本体育大学柏高校/2年) DF 山田佳(前橋育英高校/2年) 谷口輝(西武台高校/2年) 森奏(堀越高校/2年) 岡崎礼暉(関東第一高校/2年) 山本圭晋(帝京長岡高校/2年) 鈴木悠仁(神村学園高校/2年) MF 笹修大(札幌大谷高校/2年) 大内完介(尚志高校/2年) 平林尊琉(前橋育英高校/1年) 大谷湊斗(昌平高校/2年) 柚木創(流通経済大学付属柏高校/2年) 木村有磨(履正社高校/2年) 嶋本悠大(大津高校/2年) 新垣陽盛(神村学園高校/2年) 福島和毅(神村学園高校/1年) FW 清水彪雅(旭川実業高校/2年) オノノジュ慶吏(前橋育英高校/2年) 久保原心優(市立船橋高校/2年) 宮地陸翔(京都橘高校/2年) 大石脩斗(鹿児島城西高校/1年) 2024.03.12 17:25 Tue3
日本高校サッカー選抜候補メンバー33名が発表! 選手権優勝の前橋育英から4名、準優勝の流経大柏からは6名選出
日本サッカー協会(JFA)は24日、日本高校サッカー選抜候補の選考合宿に臨むメンバーを発表した。 第103回全国高校サッカー選手権大会は、前橋育英高校と流通経済大柏高校の決勝となり、PK戦の末に前橋育英が2度目の優勝を果たして幕を閉じた。 2025シーズンのJリーグ開幕を告げる2月8日(土)の「FUJI FILM SUPER CUP」の前には、「NEXT GENERATION MATCH」が開催。6年ぶりとなるU-18Jリーグ選抜と日本高校サッカー選抜のカードで行われる。 そのメンバーの選考にあたる合宿には、選手権で優勝した前橋育英からGK藤原優希、MF黒沢佑晟、FW佐藤耕太、FWオノノジュ慶吏の4名が選出。準優勝の流通経済大柏からはGK加藤慶太、DF奈須琉世、DF佐藤夢真、MF柚木創、FW粕谷悠、FW山野春太の6名が選出された。 その他、選手権には出場できなかった市立船橋高校のDF岡部タリクカナイ颯斗や昌平高校のDF上原悠都、MF大谷湊斗、神村学園高のMF鈴木悠仁らも選ばれている。 合宿は25日から28日にかけて実施。駒澤大学、東京国際大学、U-17日本高校選抜候補とのトレーニングマッチも予定されている。 <h3>◆日本高校サッカー選抜候補メンバー</h3> GK 藤原優希(前橋育英高校/3年) 藤間広希(矢板中央高校/3年) 加藤慶太(流通経済大柏高校/3年) ギマラエス・ニコラス(市立船橋高校/3年) DF 上原悠都(昌平高校/3年) 奈須琉世(流通経済大柏高校/3年) 佐藤夢真(流通経済大柏高校/3年) 岡部タリクカナイ颯斗(市立船橋高校/3年) 森奏(堀越高校/3年) 布施克真(日大藤沢高校/3年) 鵜澤浬(静岡学園高校/3年) 山禄涼平(東福岡高校/3年) 田中佑磨(佐賀東高校/3年) 五嶋夏生(大津高校/3年) 新垣陽盛(神村学園高等部/3年) MF 大内完介(尚志高校/3年) 黒沢佑晟(前橋育英高校/3年) 大谷湊斗(昌平高校/3年) 柚木創(流通経済大柏高校/3年) 砂押大翔(帝京高校/3年) 原星也(静岡学園高校/3年) 福本一太(阪南大高校/3年) 神渡寿一(東福岡高校/3年) 畑拓海(大津高校/3年) 鈴木悠仁(神村学園高等部/3年) FW 佐藤耕太(前橋育英高校/3年) オノノジュ慶吏(前橋育英高校/3年) 粕谷悠(流通経済大柏高校/3年) 山野春太(流通経済大柏高校/3年) 森田晃(帝京高校/3年) 加藤隆成(帝京大可児高校/3年) 山下景司(大津高校/3年) 大石脩斗(鹿児島城西高校/2年) 2025.01.24 15:55 Fri4
欧州遠征に臨む日本高校サッカー選抜メンバーが発表! エールディビジも観戦【欧州遠征】
日本サッカー協会(JFA)は4日、欧州遠征に臨む日本高校サッカー選抜メンバーを発表した。 NEXT GENERATION MATCHではU-18Jリーグ選抜と対戦した日本高校サッカー選抜。今回の欧州遠征は8日から17日まで行われ、オランダでU-19フェイエノールト(3/11)、U-19スパルタ・ロッテルダム(3/12)、ドイツでU-19ケルン(3/13)、ベルギーでU-18&U-23シント=トロイデン(3/14)との4試合を行う。 また、オランダサッカー協会の表敬訪問やアヤックスの本拠地であるヨハン・クライフ・アレナの訪問、またエールディビジのNECナイメヘンvsゴー・アヘッド・イーグルス、RKCワールワイクvs PSVの試合観戦も含まれている。 今回のメンバーには、NEXT GENERATION MATCHを戦ったメンバーが中心となり、DF奈須琉世(流通経済大柏高校/3年)、DF布施克真(日大藤沢高校/3年)、MF大谷湊斗(昌平高校/3年)が外れることに。一方で、MF原星也(静岡学園高校/3年)が参加することとなった。 <h3>◆日本高校サッカー選抜メンバー</h3> GK 藤原優希(前橋育英高校/3年) 藤間広希(矢板中央高校/3年) ギマラエス・ニコラス(市立船橋高校/3年) DF 上原悠都(昌平高校/3年) 佐藤夢真(流通経済大柏高校/3年) 岡部タリクカナイ颯斗(市立船橋高校/3年) 山禄涼平(東福岡高校/3年) 田中佑磨(佐賀東高校/3年) 新垣陽盛(神村学園高等部/3年) MF 大内完介(尚志高校/3年) 黒沢佑晟(前橋育英高校/3年) 柚木創(流通経済大柏高校/3年) 福本一太(阪南大高校/3年) 畑拓海(大津高校/3年) 鈴木悠仁(神村学園高等部/3年) 原星也(静岡学園高校/3年) FW 粕谷悠(流通経済大柏高校/3年) 山野春太(流通経済大柏高校/3年) 森田晃(帝京高校/3年) 加藤隆成(帝京大可児高校/3年) 山下景司(大津高校/3年) 2025.03.04 17:55 Tue流通経済大柏の人気記事ランキング
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元日本代表GKの助言で化学反応 全試合無失点でベスト4に導いた流通経済大柏のGK藤田泰土が覚醒したワケ|インターハイで見つけた原石たち
ユース教授こと安藤隆人が、2025年のインターハイで才能の原石を発見。GK・DF・MF・FWの各ポジションから1人ずつを紹介する。第1回はベスト4で今大会を終えた、流通経済大学附属柏高校のGK藤田泰土だ。 (第1回/全4回) この数カ月で驚くほど伸びたと言っていい。流通経済大柏の守護神・藤田泰土は、2024年の途中までをサードチームで過ごし、千葉県リーグ1部を戦っていた。実質5、6番手だったのだ。 その選手が、2024年度の選手権で一気に2番手までに浮上し、準優勝をベンチメンバーとして経験すると、2025年はトップチームの不動の1番手としてプレー。プレミアリーグEASTで2位に位置するチームにおいて、リーグ最小の11失点の堅守を築き、安定したパフォーマンスを見せている。 187cmのサイズとフィジカルの強さに加え、スムーズかつ安定した身体操作ができるところが大きな武器だ。 上半身と下半身のバランスがよく、しっかりと重心を足の上に乗せて左右に移動する。その移動のスピードと安定感に加え、ダイビングから手を伸ばすまでのスピードも速い。ボールに到達するまでのスピード感があるからこそ、至近距離からのシュートにも瞬時に反応して弾き出せる。四隅を狙ったロングシュートシュートに対しても、素早いステップワークから、踏み切り足や逆足でしっかりと地面を蹴ってジャンプするダイビングで掻き出すことができる。 魅力的なのは、セービングだけではない。ハイボール処理、利き足の左足キックの精度に加え、右足のキックも遠くに飛ばせるなど、GKとしての総合力が高い。 インターハイでもリーグ戦と変わらぬ安定したパフォーマンスを発揮した。準決勝ではプレミアWESTの大津高を無失点に抑えるも、PK戦の末に敗れてベスト4で敗退。しかし、ベスト8以上のチームにおいて唯一の全試合無失点という記録を残したのだ。 急成長の裏には不断の努力と、2024年に就任した南雄太GKコーチの存在がある。 「自分の序列がどこであろうが必死にやらないと上にはいけない」と口にするように、自分の序列を気にするのではなく、目の前の競争に集中できるメンタリティーを持っている。その上で南コーチの下、より実用的で実践的なトレーニングに真摯に取り組んできた。 「常に実戦に向けた練習なので、試合中に『あ、こういうことなんだ』と思うことが多いんです。それに南さんの両足のキックの精度と威力がすごくて、普段の練習から試合に限りなく近い状況のボールを出してくれるので、『こういうボールならこういう対処をすればいいんだな』と練習中から学べて、プレーの整理ができていると思います」 長年培った技術と理論に基づいた再現性の高いトレーニングに対し、藤田は受け身になるのではなかった。自ら練習で出た課題を抽出し、自主トレに落とし込んだり、試合で出たシチュエーションをイメージして練習に臨んだりした。その姿勢に、南コーチも大きな驚きとポテンシャルの高さを感じたという。 「最初に見た時から身体をスムーズに動かすことができるGKですし、セービングの伸びや柔軟性が高かったので、『すごく面白い存在だな』とは思っていました。実際に一緒にトレーニングをすると、非常に努力家だし、本人から『もっとセービングの伸びや距離を出したい』と言ってくるなど、意欲的に取り組む姿勢を持っている。あと、こちらが言ったことをすぐにできる。器用と言うか、賢いと言うか、それが彼の能力の高さだと思います」(南コーチ)。 身体能力と技術とメンタリティー。この3つを持っている藤田のポテンシャルは、非常に高い。 鈴木彩艶(パルマ、浦和レッズユース出身)、大迫敬介(サンフレッチェ広島、広島ユース出身)、谷晃生(町田ゼルビア、ガンバ大阪ユース出身)、E-1選手権で抜擢された名古屋グランパスのピサノアレックス幸冬堀尾(名古屋U-18出身)など、日本代表のGKの多くがJユース出身者だ。同じ高校3年生では、荒木琉偉(G大阪ユース所属の高校2年時にプロ契約)が高校年代ではナンバーワンGKと言えるだろう。 その中で藤田は、前川黛也(ヴィッセル神戸、広島皆実高出身)や早川友基(鹿島アントラーズ、桐蔭学園高出身)のように、高体連出身で上のレベルを狙える素材だからこそ、ここからの成長に大きな期待がある。 「南コーチからは常に『慢心するな』と言われていますし、まずはチーム内に優秀なGKがたくさんいるので、その競争に打ち勝って、もっとレベルアップをしていきたいと思います」 コツコツと積み重ねた先に、未来がある。藤田は足元をしっかりと見つめて、より高く飛ぶための準備を怠らずに前進を続けていく。ポテンシャルをポテンシャルで終わらせないために──。 取材・文=安藤隆人 2025.08.05 19:00 Tue2
ロマンあふれる189cmのスピードストライカー 流通経済大柏・大藤颯太の覚醒を促した“学校を超えた育成プラン”|インターハイで見つけた原石たち
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「昨日の野球部を見たか」初出場4強入りの快進撃、東海大相模・有馬信二監督が思うターニングポイントは夏の甲子園「誰も浮足立っていないし…」
東海大相模(神奈川)の有馬信二監督が今大会、そしてこの1年間を振り返った。 激戦区の神奈川県予選を勝ち抜き、第103回全国高校サッカー選手権大会で初出場を掴み取った東海大相模。草津東(滋賀)、東北学院(宮城)、明秀日立(茨城)を破り、ベスト4進出のさらなる快進撃を見せた。 11日の準決勝では流通経済大柏(千葉)と対戦。準々決勝で8得点圧勝の優勝候補と互角に渡り合うも、前半終盤のPKに泣き、0-1の敗戦を喫した。 有馬監督は「素晴らしいピッチ・場所で、初めての出場ながら、こういうピッチに立たせてくれた選手に感謝です」と試合後にチームを称賛。一方、ロングスローで多数のチャンスを作っていたDF佐藤碧の負傷交代も悔やんだ。 「高校年代のトップである流通経済大柏さんと肌をぶつけてやって、本当に強さを感じましたし、逆に自分たちの良さも少しは出せたのではないかなとも思っています。本当に選手は躍動してくれたなと思っています。ただ、佐藤碧の負傷交代が非常に痛かったなというのが率直な感想です」 「この舞台でやる流経さんにワンタッチ、ツータッチで剥がす。ボール回しをする感覚も含めて、準々決勝の明秀さん(明秀日立)の途中からできてきたので、すごく嬉しかったし、自分自身は選手たちに拍手していました。これをこの場で出せたというのは本当に嬉しく思いますし、もっともっと貫かないといけないなと逆に思いました」 また、敗因も分析した指揮官。一対一の勝負では相手が完全に上回っていたと感想を述べている。 「クロスもそうですけど、ボックスの中になかなか入っていけないというか。入っていっても1人2人のところの一対一とか、身体の強さとか、そういったところはすごく感じました」 「単純にクロスを入れていこうとも思っていたので、あの中に入っていくにはもう一個ポケットのところまで侵入してからのクロスというか。そういうのを意識してトレーニングもしましたが、必要以上に流経の一対一が強いというのが感じました」 今後については、「いきなり飛び抜けてここまで来たので、次のハードルは高くなりました。だけど、今の1、2年生にもかなり面白い選手もいますし、新入生はいままでで一番良い選手たちが入ってくると思います」とさらなる飛躍に自信。真の強豪校へ引き上げるつもりだ。 「この3年生を超える記録を次、また新しいチームでチャレンジしていきたいと思っています。OBの方々もこの選手権、予選から本大会とかなり多くの方が来ていただいて、本当に応援していただいたので、また新たな、第2期、第3期の黄金期を作っていけたらなと思っています」 最後に、初出場でベスト4入りの快挙にも言及。強豪として知られる野球部からヒントを掴み、夏に大きく成長を遂げたという。 「野球部の甲子園のベスト8、準々決勝の試合をオフだったのでテレビで応援していたのですが、野球部の選手がファインプレーをしても、ヒットを打ってもカッツポーズすらしなくて、笑顔もない。本当に淡々と甲子園でプレーしている姿を見て、これが強さなんだなと。全然浮足立っていないし、地に足がついて、野球を真摯に考えながら本当にプレーしているなというのを感じた」 「なので、北海道遠征に行く前の日に『昨日の野球部をお前ら見たか』と。みんな見ていましたので、『誰も浮足立っていないし、みんな地に足がついているよ』と。『スタッフももちろん自分に厳しくやっていく。お前らも厳しく地に足つけて、サッカーに真摯に向き合おうよ』ということで北海道に遠征に行った」 「疲労困憊でしたが、テーマとしては強度と切り替えというところだけをやっていて。嫌なことをやれと。守備をやれと。負けてもいい。この最後の夏は負けてもいいので、とにかく強度と切り替えのところをやって、夏を終わらせようと」 「絶対涼しくなったらお前ら強くなるよと夏頑張らせて、9月に入って涼しくなっていく度に守備の強度が上がってきて。切り替えも早くなってきたところが随所に見えて。メンタル的にも修学旅行に行っても沖縄で自主的にランニングシューズを持っていって走っていますし。帰ってきて走り込みもやりましたが、誰一人足をつるわけでもなく淡々とこなせた」 「組み合わせ的にも (県予選の)準決勝で日大藤沢と当たるのはわかっていましたので、この能力ある選手たちがここまでできるのならば、日大藤沢にも勝てるかなと。勝って初めての決勝も桐光さん(桐光学園)とか、創英さん(横浜創英)というのもわかっていましたけども、これも抜けられるなという確信になりました」 「全国に行って初戦は逆転勝ちした。草津東さんもかなり強度の高いチームでしたが、あそこを抜けられたところでかなりの成長を感じた。『これは』という風に私の中では感じた。準決勝まで行って、流経または大津(熊本)さんと戦いたいなという手応えを掴んだという感じですね」 <span class="paragraph-title">【動画】優勝候補と接戦演じる! 東海大相模vs流通経済大柏 ハイライト</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="vFHqA1IIx-g";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2025.01.12 07:15 Sun4
前橋育英が死闘制し7大会ぶり2度目の頂点! 計20人のPK戦の末、決勝再戦で流通経済大柏に勝利【全国高校サッカー選手権大会】
13日、第103回全国高校サッカー選手権大会の決勝が国立競技場で行われ、前橋育英(群馬)と流通経済大柏(千葉)が対戦。延長戦までの110分間は1-1で終了すると、前橋育英がPK戦を9-8で制し、7大会ぶり2度目の頂点に立った。 4大会連続27回目の出場となった前橋育英は、準決勝で東福岡(福岡)に3-1の逆転勝利。同じく流通経済大柏と決勝で対戦した第96回大会以来7大会ぶりの優勝へ向かう。 一方、3大会ぶり8回目出場の流通経済大柏は、PKによる1点で初出場の東海大相模(神奈川)を下し、決勝進出。第86回大会以来17大会ぶりとなる王者の座、さらには第96回大会のリベンジを狙った。 カターレ富山内定MF亀田歩夢と湘南ベルマーレ内定DF松本果成を擁する流経大柏。準決勝で今大会初先発の松本はケガのためメンバー外となった。 序盤から激しく火花を散らす攻防も、より攻め入るのは流経大柏。対する前橋育英も機を見て前に出ていき、9分には柴野快仁がボレーシュートで狙っていく。 12分、少し押し戻されていた流経大柏が先手を奪う。飯浜空風が敵陣中央でボールを奪うと、ボックス手前のこぼれ球に亀田が反応。細かいドリブルでDFをかわし、ゴール左隅に蹴り込んだ。 リードを許した前橋育英はすぐさま同点ゴールを取りに行き、立て続けにCKを獲得。波状攻撃を仕掛けるが、流経大柏がしっかりと跳ね返す。 その後は主導権の奪い合いが続くが、流経大柏が亀田、柚木創の両サイドからチャンスを創出。27分には右CKを獲得し、柚木のクロスから粕谷悠が頭で合わせていく。 前橋育英も準決勝で2得点の佐藤耕太が右クロスからボレー。すると直後の31分、右サイドゴールライン際で粘った黒沢佑晟がクロスを上げ、ゴール前で待っていた柴野がヘディング。叩き込んで試合を振り出しに戻す。 前半のうちに追いつき、逆転の勢いを見せる前橋育英。34分には佐藤のスルーパスにオノノジュ慶吏が抜け出しかけるが、流経大柏GK加藤慶太が前に出て防ぐ。 前半終盤は一進一退も、同点のまま前半終了。両チームとも交代なしで後半へ向かう。 51分、流経大柏は山野春太のポストプレーから亀田が落としを受け、ボックス手前中央の粕谷へ。鋭いシュートを放つが、前橋育英GK藤原優希がファインセーブで凌ぐ。 前橋育英は切り札の白井誠也を投入。黒沢とともにキレ味あるドリブルで両サイドから流経大柏を揺さぶっていく。 流経大柏も和田哲平ら3枚替えで対抗。流れを引き戻しにかかると、64分にはこぼれ球から飯浜空風がシュートを飛ばす。 さらに右CKから奈須琉世のヘディングもあった流経大柏だが、70分にアクシデント。途中出場の和田が足首を痛め、負傷交代を強いられる。 代わって入った安藤晃希が左サイドから再三のドリブル突破を見せるも、どちらも譲らないまま終盤へ。79分には前橋育英がロングボールで一気に裏返し、左サイドの白井が収める。クロスにオノノジュが飛び込むが、わずかに届かない。 前橋育英がオノノジュ、黒沢を下げて前線をテコ入れした直後、今度は佐藤耕太が負傷。両チームとも不運に見舞われる。 後半アディショナルタイム前には、前橋育英が途中出場組の中村太一、白井の右サイドの連携から柴野のミドル。惜しくも枠を外れると、そのまま90分が終了し、10分ハーフの延長戦に突入する。 延長前半は序盤に前橋育英が2連続のCKを得るも活かせず。その後は流経大柏が押し込むが、1-1のまま延長後半へ移る。 延長後半は流経大柏の山野が最終ラインの裏を取るシーンもあったが、前橋育英の久保遥夢が意地のシュートブロック。アディショナルタイムの粕谷のシュートも前橋育英GK藤原がしっかり抑え、決着はPK戦に持ち越される。 どちらも5人全員が成功しサドンデスへ。さらに7人目まで全員成功させるが、先攻の流経大柏は8人目の幸田爽良のシュートを前橋育英GK藤原がストップ。しかし、前橋育英も8人目の白井が枠の上に飛ばしてしまう。 10人目までいくと流経大柏の安藤のシュートを再び前橋育英GK藤原がセーブ。前橋育英は10人目の柴野が決め、前橋育英が死闘の末に7大会ぶり2度目の頂点に立った。 前橋育英 1-1[PK:9-8] 流通経済大柏 【前橋育英】 柴野快仁(前31) 【流経大柏】 亀田歩夢(前12) <span class="paragraph-title">【動画】前橋育英MF柴野快仁の同点弾!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr"> GOAL <a href="https://twitter.com/hashtag/%E5%89%8D%E6%A9%8B%E8%82%B2%E8%8B%B1?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#前橋育英</a>、試合を振り出しにする同点ゴール!<br><br>【決勝】<br> <a href="https://twitter.com/hashtag/%E5%89%8D%E6%A9%8B%E8%82%B2%E8%8B%B1?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#前橋育英</a> (群馬) 1-1 <a href="https://twitter.com/hashtag/%E6%B5%81%E9%80%9A%E7%B5%8C%E6%B8%88%E5%A4%A7%E6%9F%8F?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#流通経済大柏</a> (千葉)<br><br>試合はTVer・SPORTS BULLでLIVE配信中<br>いますぐチェック!<br>TVer<a href="https://t.co/qTydYwLhpR">https://t.co/qTydYwLhpR</a><br>SPORTS BULL<a href="https://t.co/3El4K21hR1">https://t.co/3El4K21hR1</a><a href="https://twitter.com/hashtag/%E9%AB%98%E6%A0%A1%E3%82%B5%E3%83%83%E3%82%AB%E3%83%BC?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#高校サッカー</a> <a href="https://t.co/0bxdolMq1K">pic.twitter.com/0bxdolMq1K</a></p>— 高校サッカー日テレ公式 (@ntv_hss) <a href="https://twitter.com/ntv_hss/status/1878680990174097767?ref_src=twsrc%5Etfw">January 13, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2025.01.13 17:03 Mon5