【六川亨の日本サッカー見聞録】殿堂掲額の特別表彰は意外な大先輩 ▽今年もまた、日本サッカーの殿堂に掲額する功労者の選考があり、特別選考で2名の方が選出された。一人は元日本代表の監督である加茂周さん、もう一人はカメラマンの今井恭司さんだ。 ▽投票選考では、藤和不動産やフジタ工業などで活躍したFW渡辺三男さん、藤枝東高や早稲田大と名門コースを歩み、釜本二世と期待された日立のFW碓 2017.08.10 18:15 Thu
【六川亨の日本サッカー見聞録】FC東京のレジェンドが今季限りでの引退を表明 ▽昨日8月2日、FC東京のレジェンドである“ナオ”こと石川直宏(36歳)が、今シーズン限りでの引退を発表した。たび重なるケガにもかかわらず、不死鳥のように復活してきた石川だったが、「必ずピッチに戻り、ピッチで貢献する。ファン、サポーターに喜ぶ姿を見せたかったが決断した」と語り、引退の直接の理由は「自分が皆さんの活力にな 2017.08.04 12:30 Fri
【六川亨の日本サッカー見聞録】ドイツ人選手9人目のポドルスキと1FCケルンの関係 ▽昨日行われたルヴァンカップのプレーオフ第2戦は、いずれもリーグ戦で上位にいるC大阪とFC東京が順当に札幌と広島を下してノックアウトステージ進出を決めた。興味深かったのはFC東京対広島戦で、FC東京は3-1-4-2の新システム、対する広島は新監督を迎え、ペトロヴィッチ監督や森保監督が11年採用してきた3-4-3から4- 2017.07.27 18:00 Thu
【六川亨の日本サッカー見聞録】第4回レフェリーブリーフィング「誤審を認めることで不信感の払拭に期待」 ▽昨日19日は、毎月恒例のレフェリーブリーフィングが行われた。これは直近1か月のJ1~J3の試合で、疑問のあったジャッジについて試合後に両チームのGMなどと意見交換し、後日VTRで確認してジャッジの正当性を検証するという試みだ。 ▽結果はチーム関係者(監督やコーチを含む)と選手に伝えた後、メディアにも実際のシーン 2017.07.20 12:45 Thu
【六川亨の日本サッカー見聞録】久保建英がトップチームの練習に合流。期待されるJ1デビュー ▽7月12日の天皇杯の3回戦は、筑波大学の快進撃が続いている。2回戦の仙台に続き、3回戦では福岡にも完勝した。その12日は、天皇杯の2回戦で長野にPK負けを喫したFC東京の取材で小平グラウンドを訪れた。 ▽午前中にもかかわらず、うだるような暑さの中で、8対8のゲームを3グループで繰り返していた。昨日は新外国人選手 2017.07.13 20:52 Thu
【六川亨の日本サッカー見聞録】コンフェデ杯やはり最後に勝つのはドイツだった ▽ロシアで開催されたコンフェデ杯は、世界王者のドイツが南米チャンピオンのチリを1-0で下して初優勝を飾った。結果こそ順当だが、ドイツは平均年齢24歳と“代表Bチーム"の布陣。リーグ戦が終わったばかりの開催とあって、主力抜きでの快挙だった。 ▽ドイツといえば、96年のEUROで優勝した際に、開催国の解説者を務めたガ 2017.07.06 13:08 Thu
【六川亨の日本サッカー見聞録】障がい者サッカーの日本代表ユニが完成。第一陣は電動車椅子の日本代表が着用 ▽障がい者サッカーの日本代表統一ユニフォームの発表会が6月29日にJFAハウス1階のヴァーチャルスタジアムで開催された。これまで障がい者サッカーは独自路線を歩んできたが、昨年4月に7つの障がい者サッカー競技団体が「日本障がい者サッカー連盟(JIFF)」を設立し、JFA(日本サッカー協会)の加盟団体となった。北澤豪JIF 2017.06.29 18:14 Thu
【六川亨の日本サッカー見聞録】Jと提携を結ぶラ・リーガの狙いは…テバス会長が日帰り来日 ▽Jリーグは6月22日、スペインプロサッカーリーグ(ラ・リーガ)との戦略的連携協定の締結のため、村井チェアマンと来日中のラ・リーガのテバス会長が調印式を行った。Jリーグはこれまでタイ、ベトナム、ミャンマー、カンボジア、シンガポール、インドネシア、イラン、マレーシア、カタール、オーストラリアと協定を締結しているが、ヨーロ 2017.06.22 22:34 Thu
【六川亨の日本サッカー見聞録】豪州は恐れる相手ではないが日程に問題あり ▽日本人は、というよりサッカーファンは、ペシミスト(悲観主義者)が多いような気がする。ロシアW杯アジア最終予選でイラクと引き分けたことで、本大会に行くためにはホームのオーストラリア戦かアウェーのサウジアラビアでの勝利が必要になった。 ▽2チームとも楽な相手ではない。しかしながら現在のオーストラリアは、ボールポゼッ 2017.06.15 23:30 Thu
【六川亨の日本サッカー見聞録】後半の戦いに可能性の広がったハリル・ジャパン ▽シリア戦にスカッと快勝して国外・国内組のコンディションを上げて、万全の体勢でイラク戦に臨む。そんな思惑を吹き飛ばすシリアの素晴らしい戦いぶりだった。ロシアW杯2次予選で日本は3-0、5-0と快勝したものの、それは2年前の話。当時、ゴールを決めた本田と岡崎もいまは三十路を超えた。日本が衰えたと言うよりも、シリアの実力が 2017.06.08 22:32 Thu
【六川亨の日本サッカー見聞録】レフェリーブリーフィングで教えられたこと ▽毎月恒例のレフェリーブリーフィングが6月1日に開催された。なぜ今月はこんなに早いかというと、5月末から審判交流プログラムとしてポーランドから3人のレフェリーを招いていて、6月4日のキリンチャレンジカップのシリア戦で笛を吹いた後に帰国するため、彼らにレフェリーブリーフィングの様子を見てもらおうという意図からだった。 2017.06.01 20:00 Thu
【六川亨の日本サッカー見聞録】U-20で厳格化したGK6秒ルールが戦術に及ぼす影響 ▽韓国で開催されているU―20W杯で、日本は5月24日にウルグアイと対戦。勝てばグループリーグ突破に大きく前進するところだったが、前半38分に先制点を許すと、アディショナルタイムにもカウンターから失点し、0-2で敗れた。負けたこともさることながら、痛いのは前半16分にエースFWの小川(磐田)が、相手のタックルをジャンプ 2017.05.25 20:51 Thu
【六川亨の日本サッカー見聞録】JリーグがタイでのTV放送を開始。成否を握るのは札幌加入のチャナティップか ▽Jリーグは昨18日、タイの大手衛星放送局TRUE VISIONSとJ1、J2、ルヴァンカップのテレビ放映を6月から開始することで合意に達し、バンコクで記者会見を開いた。過去にはJリーグ創設当初、ジーコやリネカー、リトバルスキーら外国人助っ人を補強したおかげで、ブラジルなどでテレビ放映されたこともあった。しかし長くは続 2017.05.19 12:00 Fri
【六川亨の日本サッカー見聞録】G大阪に200万円の制裁金。再発防止には勝点の剥奪を検討すべきか否か ▽Jリーグの村井チェアマンは、4月16日のC大阪対G大阪戦で、G大阪のサポーターによるナチス親衛隊の「SS」を想起させる不適切なフラッグ掲出について、裁定委員会に諮問し、G大阪に対して「けん責(始末書を取り、将来を戒める)」と「制裁金200万円」の制裁を課すことを決定した。 ▽5月11日にJFAハウスで行われた会 2017.05.11 19:28 Thu
【六川亨の日本サッカー見聞録】久保健英がJ1デビュー。末恐ろしい15歳でもある ▽昨日のスポーツニュースは、森本貴幸(15歳10ヶ月6日)に次ぐ若さでJ1(ルヴァンカップ)にデビューした久保健英の話題で持ちきりだった。味の素スタジアムで行われた札幌戦には1万9123人の観衆が詰めかけ、報道陣は231人と異例の多さだった。 ▽広報によると、例年GW(ゴールデンウィーク)期間中は連休のため集客力 2017.05.04 16:00 Thu
【六川亨の日本サッカー見聞録】差別的なフラッグで川崎Fは2試合の無観客試合か ▽Jリーグは4月27日に第4回の理事会を開催し、今年7月にボルシア・ドルトムントとセビージャを招いて、浦和と鹿島が対戦する「明治安田生命Jリーグワールドチャレンジ2017」を開催することなどを発表した。浦和対ドルトムントが7月15日に埼玉スタジアムで、鹿島対セビージャが7月22日にカシマスタジアムで開催される。時間は未 2017.04.28 12:15 Fri
【六川亨の日本サッカー見聞録】タイ代表の監督にドゥンガ氏とともに意外な日本人が候補に浮上 ▽海外から朗報が届いた。JFA(日本サッカー協会)の元技術委員長だった霜田正浩氏が、タイ代表の監督候補にあがっていると、同国のメディアが4月19日に報道したのだ。タイ代表は同国のレジェンドともいえるキャティサック監督が、ロシアW杯アジア最終予選の日本戦に敗れたことで辞任。すでにW杯出場の可能性は消えたものの、代表監督が 2017.04.21 22:45 Fri
【六川亨の日本サッカー見聞録】ドルトムントのチームバス襲撃事件に思うコト ▽ドルトムントのチームバスが襲撃された事件で、スペイン代表DFマルク・バルトラが右手を負傷したものの、彼以外の選手が無事だったのは不幸中の幸いと言える。翌日に延期された試合ではモナコに2-3と敗れたものの、1点差に留められたことはセカンドレグに向けて好材料だろう。 ▽スポーツにおけるテロ行為は、古くは1972年の 2017.04.13 18:22 Thu
【六川亨の日本サッカー見聞録】高倉ジャパンの国内初陣。ポスト澤は出現するか ▽今週末の9日は、熊本地震復興支援マッチとして開催される、日本女子代表vsコスタリカ女子代表の試合を取材に行く予定だ。昨年の4月に監督に就任した高倉麻子氏にとって、この試合が国内初戦となるのはちょっと意外だった。昨年3月、地元で開催して出場権を逃したリオ五輪アジア最終予選以来の国内マッチということになる。 ▽チー 2017.04.07 12:18 Fri
【六川亨の日本サッカー見聞録】UAE戦展望とこぼれ話 ▽いまアル・アインの現地時間は10時20分だ。あと9時間後にロシアW杯アジア最終予選のUAE戦がキックオフとなる。19日から現地に滞在しているが、21日は氷雨に見舞われ、昨日と今日も曇天が続き、Tシャツ1枚では肌寒さを感じるほど。浅野が「涼しくなりましたね」と言えば、酒井高も「思ったより気温が高くないので、いいコンディ 2017.03.23 18:09 Thu
【六川亨の日本サッカー見聞録】気になるUAE戦の主審 ▽3月23日から始まるロシアW杯アジア最終予選のUAE戦とタイ戦(28日)に臨む日本代表25名が16日に発表された。すでにメンバーとハリルホジッチ監督のコメントはニュースで掲載されているので割愛するが、興味深かったのは指揮官が会見の冒頭と終わりに、3回もレフェリーについて言及していたことだ。 ▽最初は「選手たちは 2017.03.16 23:30 Thu
【六川亨の日本サッカー見聞録】U-20でも遜色ない久保の凄さ ▽3月8日、小平市にあるFC東京の練習場には100人を超す報道陣と600人以上のファンが集結した。お目当ては、FC東京とU-20日本代表候補のトレーニングマッチに、15歳の久保建英(たけふさ)が招集されたからだ。45分ハーフの試合で久保は後半から登場すると、51分にボールを受けて反転すると、DF2人を次々に抜き去り左足 2017.03.09 15:05 Thu
【六川亨の日本サッカー見聞録】ACLで勝負弱いFCソウルに失望 ▽AFCチャンピオンズリーグ(ACL)の第2節が2月28日と3月1日に行われ、浦和はFCソウルを5-2で葬って2連勝と首位をキープしたものの、鹿島は後半アディショナルタイムの失点でムアントンに1-2と敗れ2位に後退。そして川崎Fは香港のイースタンSCに1-1のドローで3位、G大阪も済州ユナイテッドに1-4と大敗して3位 2017.03.02 17:50 Thu
【六川亨の日本サッカー見聞録】今シーズンの判定基準で難しいのはホールディングの判断 ▽日本サッカー協会(JFA)は、毎年恒例となっているレフェリング・カンファレンスを2月22日にJFAハウスで開催した。これは、新シーズンのレフェリング基準をJ1からJ3までの54クラブとJFL16クラブに伝えた後にメディアへも公開してきた。 ▽昨シーズンの傾向として、ラフプレーによるイエローカードが増えたこと、昨 2017.02.24 11:00 Fri
【六川亨の日本サッカー見聞録】久保の過保護にひと言! ▽いよいよ今週土曜の18日に、鹿島対浦和のゼロックス・スーパーカップで2017シーズンが開幕する。その前座試合として10時30分から高校選抜対U-18Jリーグ選抜の試合があるが、おかしなメールがJリーグから届いた。 ▽「また、1点ご連絡です。NEXTGENERATION MATCH U―18Jリーグ選抜のメンバー 2017.02.16 15:05 Thu
【六川亨の日本サッカー見聞録】Jリーグの「強化分配金」の金額が決定。リーグ連覇すれば2年で30億円の強化費 ▽Jリーグは2月9日、優勝賞金の変更と同時に「強化分配金」を新設し、その金額を明らかにした。今シーズンからイギリスの大手動画配信会社のパフォーム社(映像配信はダ・ゾーン)と、10年で約2100億円の大型契約を結んだが、これらの原資が「強化分配金」に充てられる。 ▽まず優勝賞金は、年間1位が1億円から3億円に、以下 2017.02.09 10:00 Thu
【六川亨の日本サッカー見聞録】Jリーグに戻った高萩への期待 ▽Jリーグは各チームとも沖縄や九州でのキャンプでテストマッチを重ねている。といったところで、今シーズンは大型補強を敢行したFC東京の練習を小平グラウンドで取材した。お目当ての選手は、1月中旬に急きょ加入したMFの高萩洋次郎だ。広島時代はクラブ史上初のプロの高校生Jリーガーとしてデビュー。2012年は広島の初優勝に貢献す 2017.02.02 17:15 Thu
【六川亨の日本サッカー見聞録】J1移籍&戦力展望② ▽先週のコラムではJ1リーグの簡単な展望を紹介した。神戸に加入の噂があるルーカス・ポドルスキについては進展がなく、2月25日の開幕戦に間に合わないという報道も出てきた。移籍話が表面化したことで、ドイツメディア『エクスプレス』によると、神戸は移籍金300万ユーロ(約3億6000万円)を提示したものの、ガラタサライは400 2017.01.26 10:00 Thu
【六川亨の日本サッカー見聞録】2017J1リーグ展望① ▽昨シーズンのACL王者の全北現代(韓国)のスカウト担当者が、審判に賄賂を贈って八百長を工作したとして、AFC(アジアサッカー連盟)は今シーズンのACLの出場権を剥奪すると発表した。疑惑は今から4年間の2013年だったが、あれだけの強豪チームが八百長を仕掛けるとは何とも理解できない。チームはスポーツ仲裁裁判所(CAS) 2017.01.19 15:45 Thu