浅野拓磨は試合序盤に好機演出もアスレティックとのアウェイ戦はドロー【ラ・リーガ】

2025.03.10 04:38 Mon
Getty Images
ラ・リーガ第27節、アスレティック・ビルバオvsマジョルカが9日にサン・マメスで行われ、1-1のドローに終わった。なお、マジョルカのFW浅野拓磨は59分までプレーした。
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8位のマジョルカは前節、浅野が圧巻の右足ボレーでラ・リーガ初ゴールを記録もアラベスと1-1のドローに終わった。1勝3分けの4戦無敗で臨んだ上位対決では2戦連発が期待された浅野が[5-4-1]の右サイドでスタメンに名を連ねた。一方、4位のアスレティックは前節、アトレティコ・マドリーに競り負けてリーグ17戦ぶりの黒星。さらに、ヨーロッパリーグ(EL)のラウンド16初戦ではローマに敵地で1-2と競り負けて公式戦2連敗となった。週明けにホームでのリターンレグを控えるなか、バルベルデ監督は一部ポジションでターンオーバーを敢行した。
立ち上がりにはニコ・ウィリアムズの積極的な仕掛けでアスレティックが攻勢を見せたが、マジョルカも7分に浅野起点の決定機を創出。相手のトラップミスを狙っていた浅野が右サイド深くに抜け出して絶妙なグラウンダーの折り返しを送るが、ニアに走り込んだムリキのワンタッチシュートは枠を捉え切れず。

立ち上がり以降はホームのアスレティックがやや優勢に進めるものの、マジョルカも堅固な守備ブロックで応対。ニコらのスピードをうまく抑え込みながら、屈強な守備陣がロングボールやクロスを撥ね返していく。ただ、攻撃ではムリキになかなか良い形でボールが入らず、浅野も序盤以降はなかなかチャンスに絡めなかった。
ゴールレスで折り返した後半、ホームでより勝ち点3がほしいアスレティックは早いタイミングでイニャキ・ウィリアムズ、サンナディのアタッカーコンビを投入する。

しかし、先にスコアを動かしたのはアウェイのマジョルカ。56分、右CKの場面でキッカーのダルデルの正確なクロスをゴール前に走り込んだライージョが弾丸ヘッドで合わせた。
しかし、マジョルカのリードは長く続かない。58分、アスレティックのカウンターから右サイドを突破したゴロサベルからの折り返しをゴール前に走り込んだニコが頭で合わせ、失点からわずか2分で追いついた。

1-1の振り出しに戻ると、マジョルカベンチは浅野を下げてアントニオ・サンチェスを投入。この日の浅野は立ち上がりに決定機を演出したものの、以降は守備に追われる消化不良の内容となった。

その後、試合はウィリアムズ兄弟を軸にアスレティックがより多くの決定機を作り出したものの、マジョルカの集中した守備を前に最後の一押しが足りず。このまま1-1のスコアでタイムアップを迎え、ELローマ戦へ弾みを付ける勝利には至らなかった。一方、難所で勝ち点1を拾ったマジョルカは5戦無敗に。

アスレティック・ビルバオ 1-1 マジョルカ
【アスレティック】
ニコ・ウィリアムズ(後13)
【マジョルカ】
アントニオ・ライージョ(後11)

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【ラ・リーガ第31節プレビュー】3強はいずれも下位と対戦、奇跡のレモンターダ期すマドリーはアラベス戦で連敗ストップなるか

先週末に行われた第30節は首位のバルセロナがドロー、2位のレアル・マドリーが敗戦、3位のアトレティコ・マドリーが勝利と三者三様の結果で優勝争いに動きがあった。さらにオトラ・リーガでも上位陣の取りこぼしによってヨーロッパ出場権争いはより拮抗してきている。 UEFAコンペティションの準々決勝の狭間での開催となる第31節は上位3チームがいずれも下位との対戦となる。また、FW浅野拓磨の負傷離脱で日本人対決はならずも、8位のレアル・ソシエダと10位のマジョルカによるトップハーフ対決にも注目が集まる。 首位のバルセロナは前節、レアル・ベティスとの絶好調同士の対戦を1-1のドローで終えた。古巣対戦となったMFガビの恩返しゴールで先制に成功したが、セットプレーからすぐに追いつかれる。後半は押し気味に進めたものの、相手の堅守を前に勝ち越しゴールを奪えず。リーグ連勝が「9」でストップしたが、2位チームの敗戦によって4ポイント差での首位キープに成功した。 さらに、チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝1stレグではドルトムントとのホームゲームに4-0で先勝。古巣対戦のFWレヴァンドフスキのドブレーテに、FWハフィーニャが1ゴール2アシストの活躍を見せるなど強力トリデンテ揃い踏みの活躍によって敵地での2ndレグを前に準決勝への切符をほぼ手中に収めた。そのリターンレグへ余裕を持って臨めるなか、リーグ2戦ぶりの白星を目指す今節は降格圏の18位に低迷するレガネスと対戦。前回対戦ではホームでまさかの敗戦を喫した相手ではあるが、現状のフォームを鑑みればいくつかのポジションでターンオーバーを敢行しても勝ち点3を取りこぼす可能性は低い。 2位のマドリーは前節、バレンシアとのホームゲームで1-2の敗戦。ホームでは圧倒的に相性がいいお得意様との対戦だったが、FWヴィニシウス・ジュニオールのPK失敗なども響き後半アディショナルタイムに喫した失点によって痛恨の取りこぼしとなった。さらに、敵地で行われたCLではMFライスに圧巻の直接FK2発を叩き込まれるなど0-3の完敗。大会連覇に向けて崖っぷちの状況だ。 サンティアゴ・ベルナベウで奇跡のレモンターダが必要となるなか、今節は降格圏手前の17位アラベスとのアウェイゲームで公式戦連敗ストップを狙う。リーグ戦でもこれ以上勝ち点の取りこぼしが許されない状況だが、アーセナル戦をベストな状態で迎えるためにターンオーバーの採用が濃厚だ。2ndレグをサスペンションで欠場するMFカマヴィンガやFWブラヒム・ディアス、FWエンドリッキ、MFギュレルら若き力の躍動によって弾みを付ける勝利を掴みたい。 3位のアトレティコは前節、セビージャとのアウェイゲームで2-1の逆転勝利。公式戦4試合ぶりの白星を挙げた。開始早々に先制点を奪われるもFWアルバレスのPKで同点に追いつくと、後半アディショナルタイムにはMFバリオスが見事な個人技から左足ミドルシュートを突き刺し、劇的な勝利を収めた。これで首位との勝ち点差を「7」に縮めて逆転優勝へ望みを繋げた。マンデーナイト開催となる今節は最下位のバジャドリーとのホームゲームとなり、きっちり連勝を飾りたい。 MF久保建英を擁するソシエダは前節、下位に沈むラス・パルマスを相手に3-1の快勝。途中出場の久保も鋭い仕掛けからのチャンスメイクに幻のゴラッソと見せ場も作り、久々のリーグ連勝に花を添えた。先発復帰が見込まれる今節は右足ハムストリングの負傷で戦線離脱の浅野との日本人対決はならずも、チームとしては逆転でのヨーロッパコンペティション出場権獲得へ是が非でも勝ち点3がほしいところ。日本人エースの躍動に期待したい。 ヨーロッパリーグ(EL)とカンファレンスリーグ(ECL)参戦組の4位アスレティック・ビルバオ、6位のベティスはそれぞれ9位のラージョ・バジェカーノ、5位のビジャレアルというタフな相手との上位対決に臨む。 敵地でELレンジャーズ戦を戦ったアスレティックは前半序盤に数的優位、後半半ばにPK獲得と先勝のチャンスが十二分にありながらも0-0のドローに終わり、ホーム開催の2ndレグへアドバンテージを得られず。一方、ベティスはヤギエロニアとのホーム開催の初戦を2-0で勝利しており、こちらはリーグ上位対決により注力できる状況だ。 《ラ・リーガ第31節》 ▽4/11(金) 《28:00》 バレンシア vs セビージャ ▽4/12(土) 《21:00》 レアル・ソシエダ vs マジョルカ 《23:15》 ヘタフェ vs ラス・パルマス 《25:30》 セルタ vs エスパニョール 《28:00》 レガネス vs バルセロナ ▽4/13(日) 《21:00》 オサスナ vs ジローナ 《23:15》 アラベス vs レアル・マドリー 《25:30》 ベティス vs ビジャレアル 《28:00》 アスレティック・ビルバオ vs ラージョ ▽4/14(月) 《29:00》 アトレティコ・マドリー vs バジャドリー 2025.04.11 19:00 Fri

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無失点勝利に満足なフリック監督、圧巻プレー続くペドリには「最高の状態にある」と絶賛

バルセロナのハンジ・フリック監督が22日に行われ、1-0で勝利したラ・リーガ第33節マジョルカ戦を振り返った。 前節セルタに4-3の劇的逆転勝利とし、2位レアル・マドリーとの4ポイント差を維持した首位バルセロナ。4日後にはコパ・デル・レイ決勝を控える中、FWハフィーニャやDFクバルシら一部主力を温存してマジョルカ戦に臨んだ。 試合はマジョルカGKレオ・ロマンの好守連発に苦戦するも、後半早々の41秒にMFダニ・オルモがゴールをこじ開けウノセロ勝利。 フリック監督は前節の3失点を受けて無失点で終えられたことを喜んでいる。 「とても良い試合ができた。チャンスもたくさんあったし、得点の好機も多くあった。1-0だったが、無失点で終えられたので満足している。相手GKは本当に素晴らしかった。チーム全員が守備をしてくれたと思う。パフォーマンスがとても良かった。前節よりもミスが少なく素晴らしい試合だったと思う」 そして圧巻のプレーを続けるMFペドリについては「彼は今、最高の状態にある。ボールを持っている時だけでなく持っていない時も素晴らしい。守備面でチームを大いに助けてくれるし、彼の実力は誰もが知っている」と絶賛した。 また、今季2度目のスタメン出場となったFWアンス・ファティについては「一歩前進したと思う。チームメートもファンも彼を支えている。彼にとって素晴らしい一日となった。自信を深める助けになっただろう。彼にとっても我々にとっても良い一日となった」と本調子に近づていることを喜んだ。 最後にコパ・デル・レイ決勝に向けては「バルサとレアル・マドリーは素晴らしいチーム。最高のチーム間でタイトルが決まるのは当然だ。彼らとの対戦は2試合あり、カップ戦とリーグ戦で優勝したいので彼らに勝たなければならない。簡単ではないが、彼らにフォーカスしなければならない」と宿敵との決戦へ意気込んだ。 2025.04.23 08:00 Wed
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コパ決勝控えるバルセロナ、GKレオ・ロマン躍動のマジョルカにウノセロ勝利で首位堅守【ラ・リーガ】

バルセロナは22日、ラ・リーガ第33節でマジョルカをホームに迎え、1-0で勝利した。マジョルカのFW浅野拓磨は負傷欠場している。 3日前の前節セルタ戦を劇的逆転勝利とし、2位レアル・マドリーとの4ポイント差を維持した首位バルセロナ(勝ち点73)は、4日後にコパ・デル・レイ決勝クラシコを控える中、セルタ戦から7選手を変更。負傷したレヴァンドフスキが欠場となった中、ハフィーニャやクバルシ、フェルミンらがベンチスタートとなり、最前線にはフェラン・トーレスが構え、ファティが左MFでスタメンとなった。 浅野不在の7位マジョルカ(勝ち点44)に対し、立ち上がりからボールを握ったバルセロナは7分にヤマルがダイレクトプレーからシュートに持ち込むと、12分に好機。 フェラン・トーレスのミドルでGKを強襲し、ルーズボールにヤマルが詰めるもGKレオ・ロマンにセーブされた。引き続きハーフコートゲームとするバルセロナは26分に決定機。 ヤマルの左足アウトでの絶妙スルーパスに抜け出したボックス右のダニ・オルモがダイレクトでシュートしたが、GKレオ・ロマンのファインセーブに阻まれた。 さらに30分、ショートコーナーの流れからカットインしたヤマルがGK強襲のシュートを浴びせると、ルーズボールをアラウホがプッシュ。しかしわずかに枠を外れた。 38分にはファティがミドルシュートで牽制した中、41分には怒涛の波状攻撃もGKレオ・ロマンの牙城を崩せず0-0で前半を終えた。 それでも迎えた後半、開始41秒にゴールをこじ開ける。エリック・ガルシアの右クロスをボックス右で受けたダニ・オルモがDFに対応されながらも左足でコントロールシュートを流し込んだ。 53分にはヤマルがコントロールシュートを狙ったバルセロナが引き続き試合をコントロールする中、62分にハフィーニャとフェルミンを投入。 終盤にかけてはコパ・デル・レイ決勝を見据えて流し気味にプレーしていた中、79分に追加点の絶好機。しかしペドリのスルーパスを受けたヤマルはGKとの一対一を仕留めきれず。 GKレオ・ロマンが計11セーブの躍動を見せたマジョルカをウノセロで下したバルセロナが明日ヘタフェと試合を行うマドリーに暫定7ポイント差を付けて首位を堅守している。 バルセロナ 1-0 マジョルカ 【バルセロナ】 ダニ・オルモ(後1) 2025.04.23 06:24 Wed
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コパ・クラシコ控える中で勝ち点3必須のマジョルカ戦…フリック監督「厳しい試合になる」、レヴィ代役候補のフェランに期待

バルセロナのハンジ・フリック監督が、今週末にコパ・クラシコを控えるなかで臨むマジョルカ戦への意気込みを語った。スペイン『ムンド・デポルティボ』が伝えている。 首位のバルセロナは前節、セルタとホームで対戦し劇的な4-3の勝利を挙げた。敗れればドルトムント戦に続く公式戦連敗で、2位レアル・マドリーとの勝ち点差が「1」に縮まる窮地だったが、見事な勝負強さを発揮した。 その激闘から中2日での開催となるラ・リーガ第33節では7位のマジョルカとホームで対戦。ブラウグラナとしては今週末にコパ・デル・レイ決勝のマドリー戦を控えるなか、弾みを付ける勝利が求められるところだ。 フリック監督は前日会見の場で「マジョルカは良いシーズンを送っており、来シーズンはヨーロッパリーグに出場する可能性もある。厳しい試合になるはずだ」と、この一戦の展望を語った。 過密日程のなかでのチームニュースに関しては復帰間近の守護神マルク=アンドレ・テア・シュテーゲン、セルタ戦で全治3週間とも言われるケガを負ったFWロベルト・レヴァンドフスキについて言及した。 「テア・シュテーゲンは準備万端だ。何をすべきか話し合う。彼と話し合って、いつ復帰すべきかを決める」 「(レヴァンドフスキについて)どれくらいの期間になるかはまだわからない。準備が整えば、喜んで復帰を歓迎するが、急ぐ必要はない」 レヴァンドフスキに関してはコパ・クラシコに加え、チャンピオンズリーグ(CL)準決勝のインテル戦の2試合を欠場する見込みで、マジョルカ戦では代役候補であるFWフェラン・トーレスのパフォーマンスに注目が集まる。 フリック新体制ではここまで公式戦17ゴール、ラ・リーガ10ゴールとゴールを量産し、キャリア最高のシーズンを過ごしている。 そのため、ドイツ人指揮官は「彼はキャリアの中で良い時期を迎えている。リーガで10ゴールを決めている。9番としてプレーし、ダイナミックで、守備面でも貢献している。確かに好調だが、シーズン終了まで彼を必要とするので、しっかりと管理しなければならない」と、ケガのリスクは管理しながらも、エースの代役として自信を持って起用する考えを示している。 2025.04.22 18:10 Tue
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【ラ・リーガ第33節プレビュー】コパ・クラシコ控える両雄は曲者と対戦!

先週末に行われた第32節はバルセロナ、レアル・マドリーがいずれも後半アディショナルタイムの劇的なゴールによって勝利。一方で3位のアトレティコ・マドリーは後半アディショナルタイムの失点によって格下相手にまさかの敗戦。タイトルレースはバルセロナとマドリーの一騎打ちとなった。 今週末にコパ・デル・レイ決勝が控えるなか、ミッドウィーク開催となる今節はその決勝を戦う首位のバルセロナ、レアル・マドリーの両雄の戦いに大きな注目が集まるところだ。 バルセロナは前節、セルタとホームで対戦。FWフェラン・トーレスのゴールで早々に先制も、ハーフタイムを跨いでFWボルハ・イグレシアスにトリプレーテを許して1-3と逆転を許した。その後、MFダニ・オルモ、FWハフィーニャの連続ゴールで同点に追いつくも、エースFWレヴァンドフスキがハムストリングの負傷で交代。試合終盤はスクランブルの布陣で勝ち点3を目指したなか、ほぼラストプレーでダニ・オルモが獲得したPKをハフィーニャが決め切り、壮絶な4-3の打ち合いを制した。敗れればドルトムント戦に続く公式戦連敗で2位との勝ち点差が「1」に縮まる窮地だったが、見事な勝負強さを発揮した。 その激闘から中2日で戦う今節は7位のマジョルカとのホームゲーム。DFバルデに続きレヴァンドフスキの離脱は痛恨となるが、好調を維持するフェランやダニ・オルモの“ファルソ・ヌエベ(偽9番)”など主砲不在で戦うコパ・クラシコやインテル戦に繋がる内容での勝利を目指す。 対戦相手のマジョルカは前節のレガネス戦を0-0のドローで終えるも、2試合連続無失点と守備が安定。堅守速攻の戦いで番狂わせを狙うなか、復帰途上で招集外となったFW浅野拓磨の不在は痛手だが、ロングボールやセットプレーを軸に少ないチャンスをモノにできるか。 2位のマドリーは前節、アスレティック・ビルバオとの上位対決で1-0の勝利。アーセナル戦の敗戦からバウンスバックを果たした。サスペンションのFWムバッペら一部主力を欠くなかで臨んだ一戦では対戦相手が大幅なターンオーバーを敢行した影響もあり、終始主導権を握る展開に。ただ、リーグ屈指の堅守を前にアタッキングサードのクオリティを欠いて0-0のまま後半アディショナルタイムに。引き分けやむなしかに思われたが、MFバルベルデがボックス右から圧巻の右足ボレーシュートをファーポストに突き刺すスーペルゴラッソでチームを劇的勝利に導いた。 コパ決勝に弾みを付けるべくリーグ連勝を狙う一戦は12位ヘタフェとのアウェイゲーム。大一番を前にファウルを辞さない肉弾戦を仕掛けてくるタフな相手との自治州ダービーは難しい戦いが想定される。ある程度メンバーを入れ替えての戦いが想定されるが、サスペンション&負傷明けのムバッペが復帰できる見込みで、その点はチームにとって朗報だ。 前節、痛恨の黒星によって首位との勝ち点差が「10」に広がった3位のアトレティコだが、可能性のある限り戦い続けるシメオネのチームは10位のラージョ・バジェカーノとのマドリード自治州ダービーで勝利を目指す。熾烈な残留争いに身を置くラス・パルマス相手に攻めあぐねた前節は、後半アディショナルタイムにロングボールを撥ね返せずに失点する、らしくない戦いで厳しい敗戦となった。ホームで戦う今節はラージョ相手に前線の選手たちの奮起に期待したい。 MF久保建英を擁する9位のレアル・ソシエダは、降格圏の18位に沈むアラベス相手に3戦ぶりの白星を目指す。ビジャレアルとのトップハーフ対決ではFWオヤルサバルのドブレーテの活躍で後半立ち上がりに逆転。しかし、後半から5バックに変更した指揮官の失策の影響もあって防戦一方の戦いを強いられると、2-2に追いつかれた後に3度のゴール取り消しで辛くも敗戦を免れる形のドローとなった。これで逆転でのチャンピオンズリーグ出場権獲得は厳しい状況となり、残り試合では下方修正のヨーロッパリーグ、カンファレンスリーグ行きを目指す形に。サスペンション明けのMFスビメンディの復帰は朗報だが、指揮官の采配を含めより攻撃的な姿勢を打ちだしたい。ビジャレアル戦では前半に攻撃牽引も、後半に孤立無援で苦戦を強いられた久保にはそのうっ憤を晴らす活躍を期待したい。 CL出場権争いでは4位アスレティックが17位ラス・パルマスと、5位のビジャレアルが8位セルタと、6位レアル・ベティスは最下位のバジャドリーと対戦する。なお、ここまで勝ち点16のバジャドリーは今節勝利を逃がし、ラス・パルマス(勝ち点32)、16位ジローナ(勝ち点34)が勝ち点を積み上げた場合、5節を残しての降格が決定する。 《ラ・リーガ第33節》 ▽4/22(火) 《26:00》 バレンシア vs エスパニョール 《28:30》 バルセロナ vs マジョルカ ▽4/23(水) 《26:00》 アスレティック・ビルバオ vs ラス・パルマス セルタ vs ビジャレアル 《28:30》 ヘタフェ vs レアル・マドリー アラベス vs レアル・ソシエダ ▽4/24(木) 《26:00》 オサスナ vs セビージャ レガネス vs ジローナ 《28:30》 アトレティコ・マドリー vs ラージョ ベティス vs バジャドリー 2025.04.22 19:00 Tue
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【ラ・リーガ第32節プレビュー】欧州で明暗分かれたマドリーとアスレティックの上位対決

先週末に行われた第31節は上位5チームが揃って勝ち点3を積み上げる波乱の少ない一節に。一方で、バレンシアに敗れたセビージャがピミエンタ監督を解任し、通算4度目の指揮となるホアキン・カパロス監督を新指揮官に任命した。 UEFAコンペティションの準々決勝終了後に行われる今節は明暗分かれたリーグ2位のレアル・マドリーと4位のアスレティック・ビルバオによる上位対決が最注目カードだ。 マドリーはチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝2ndレグでアーセナルと対戦。サンティアゴ・ベルナベウで奇跡のレモンターダを目指したが、1-2の敗戦によって2戦合計1-5で大会連覇の夢が潰えた。守護神クルトワのPKストップで序盤の苦境を乗り切ったが、後半に先制を許した。この直後にはFWヴィニシウス・ジュニオールのゴールですぐさま反撃の姿勢を示したが、FWムバッペの負傷交代の影響もあって以降はゴールが遠く。後半アディショナルタイムには勝ち越しゴールを許し、“魔法の夜”を期待したマドリディスタの沈黙とともに今季の欧州での戦いが一足早く終了した。 今月末に控えるコパ・デル・レイ決勝での挽回のチャンスはあるものの、リーグ戦でも4ポイント差で2位に甘んじる状況を受け、アンチェロッティ監督の進退問題が盛んに報じられるなか、今節はベルナベウ開催の上位対決でバウンスバックを図る。心身ともにダメージが残ったアーセナル戦から中3日での難しい試合となるが、逆転優勝へ取りこぼしが許されない状況でのリバウンドメンタリティを期待したい。 対するアスレティックはヨーロッパリーグ(EL)準々決勝2ndレグでレンジャーズと対戦し、2-0で勝利。1stレグをゴールレスドローで終えていたなか、2戦合計2-0でベスト4進出を決めた。 リーグ前節でラージョに3-1の勝利を収め、公式戦3試合連続ゴールレスドローの流れを払しょくしたチームはスコットランド強豪相手にも躍動。最後のところで粘る相手に苦戦もMFサンセトのPKで前半終盤に先制すると、後半半ば過ぎにはDFデ・マルコスのピンポイントクロスをFWニコ・ウィリアムズが頭で合わせ、最高の時間帯に追加点を奪取。サン・マメス開催のファイナルへまた一歩近づいた。その激闘から中2日で臨むアウェイゲームということもあり、いくつかのポジションでのターンオーバーも見込まれるが、持ち味の堅守を武器に傷心のエル・ブランコ相手に勝負どころを抑えた戦いで勝ち切りたい。 首位のバルセロナは7位のセルタ相手にリーグ連勝を目指す。前節、レガネス相手に相手のオウンゴールで挙げたゴールを守り切ってウノセロ勝利を収めたフリックのチーム。CLではドルトムントとのアウェイゲームに1-3で敗戦。2025年の公式戦初黒星を喫したが、大勝した1stレグのアドバンテージを活かして2戦合計5-3で6シーズンぶりのベスト4進出を決めた。 代役守護神シュチェスニーの無敗神話も途切れるなど直近の公式戦2試合はやや疲労感を窺わせるパフォーマンスだが、リーグ制覇に向けて曲者相手の勝ち点3は必須。主力の活躍とともに負傷明けのMFダニ・オルモやジョーカーとして存在感を示すFWフェラン・トーレスなど総力戦で勝ち切りたい。 CLとコパ敗退のショックを払しょくし、リーグ連勝で上位2チームとの勝ち点差を縮めた3位のアトレティコ・マドリーは、降格圏に沈むラス・パルマスとのアウェイゲームで3連勝を目指す。 前節は最下位のバジャドリー相手に思わぬ打ち合いに持ち込まれたが、FWアルバレスのPK2発によるドブレーテに途中出場のFWセルロートのダメ押しのゴールによって4-2の勝利を挙げた。主に守備面で課題はありながらも、リーグ一本に集中できるメリットによってベンチに控える多彩なタレントを活かしながら後半に再点火できる状況にあり、格下相手の取りこぼしの可能性は低くなっている。 MF久保建英を擁する9位のレアル・ソシエダは5位のビジャレアルとのアウェイゲームで2戦ぶりの白星を狙う。前節はマジョルカ相手に0-2の完敗を喫し、欧州出場権の争いで痛恨の敗戦。ただ、チームにとって朗報はスペインが欧州パフォー​​マンススポット(EPS)によってトップ2が確定し、来季CL出場権が5枠に増加。残り7試合で1試合未消化のビジャレアルとの勝ち点差は「10」と今節の直接対決で勝利できれば、可能性は低いものの逆転でのCL出場への望みを繋げる。マジョルカ戦に続く古巣対戦となる久保には元本拠地でチームを勝利に導く活躍を期待したい。 8位のマジョルカは降格圏の19位レガネスを相手に連勝を目指す。ハムストリングの負傷再発となったFW浅野拓磨は今週に練習復帰を果たしたが、実戦復帰は時期尚早。スタンドからチームを見守りながら、早期復帰を目指す。 その他ではカパロス第4次体制の初陣となる14位のセビージャ、カンファレンスリーグ(ECL)で見事に準決勝進出を決めた6位のベティスのアンダルシア勢の戦いにも注目だ。 《ラ・リーガ第32節》 ▽4/18(金) 《28:00》 エスパニョール vs ヘタフェ ▽4/19(土) 《21:00》 ラージョ vs バレンシア 《23:15》 バルセロナ vs セルタ 《25:30》 マジョルカ vs レガネス 《28:00》 ラス・パルマス vs アトレティコ・マドリー ▽4/20(日) 《21:00》 バジャドリー vs オサスナ 《23:15》 ビジャレアル vs レアル・ソシエダ 《25:30》 セビージャ vs アラベス 《28:00》 レアル・マドリー vs アスレティック・ビルバオ ▽4/21(月) 《29:00》 ジローナ vs ベティス 2025.04.18 20:00 Fri

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