ゴラッソ応酬のCLマドリードダービーはホームのマドリーが最少得点差で先勝!【CL】

2025.03.05 07:10 Wed
ブラヒム・ディアスのゴールが決勝点
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ブラヒム・ディアスのゴールが決勝点
チャンピオンズリーグ(CL)のラウンド16・1stレグ、レアル・マドリーvsアトレティコ・マドリーが4日にサンティアゴ・ベルナベウで行われ、ホームのレアル・マドリーが2-1で先勝した。

マンチェスター・シティとのプレーオフを連勝で制してラウンド16進出を決めた前回大会王者のマドリー。ただ、三つ巴の争い続くラ・リーガでは直近のベティス戦で1-2の逆転負けを喫し、公式戦8試合ぶりの黒星。難しい状態で今回の初戦を迎えた。アンチェロッティ監督は中2日のホームゲームへ先発3人を変更。ルーカス・バスケス、アラバ、モドリッチに代えてバルベルデ、アセンシオ、カマヴィンガを起用。ムバッペとヴィニシウスを2トップに配した[4-4-2]で臨んだ。

対してリーグフェーズ5位フィニッシュでベスト16ストレートインを決めたアトレティコ。直近のリーグ戦では難敵アスレティック・ビルバオに1-0で競り勝って、アウェイ開催のマドリード・ダービーに弾みを付けた。シメオネ監督は同じく中2日の大一番へ先発3人を変更。モリーナ、ル・ノルマン、セルロートに代えてジョレンテ、ヒメネス、アルバレスを起用した。
アトレティコが普段通りの形で入ったのに対して、マドリーは守備時は[4-4-2]も攻撃時はヴィニシウスとロドリゴをタッチライン際に張らせる[4-3-3]でスタート。すると、開始早々にスコアが動く。

4分、カマヴィンガの右サイドへの展開からバルベルデが背後を狙うロドリゴへグラウンダーの縦パスを供給。DFガランをスピードで振り切った背番号11はボックス内でカットインからゴール前の密集を抜く見事な左足シュートをゴール左隅の完璧なコースに突き刺した。
ロドリゴのゴラッソでリードを手にしたマドリーは、以降もサイドバックに対して質的優位をもたらすヴィニシウスとロドリゴの両翼で相手をひっくり返して際どいシーンを作り出していく。ただ、徐々に5枚気味の守備でアジャストしたアトレティコの堅守を前に攻めあぐねる。

一方、20分を過ぎた辺りから相手陣内でボールを動かす場面を増やしてきたアトレティコ。26分にはデ・パウルとのパス交換で右のポケットを取ったジュリアーノ・シメオネが鋭い高速クロスを供給。これにファーのリーノが飛び込むが、ここはDFバルベルデの見事なクリアに阻まれた。

それでも、32分には左サイドでガランとパス交換したアルバレスがカマヴィンガをドリブルで振り切ってボックス内へカットイン。完璧な右足コントロールシュートをファーポストに飛ばすと、右のポストの内側を叩いたボールがゴールネットに吸い込まれ、公式戦4戦連発の絶好FWのゴラッソで同点に追いついた。

ロドリゴ、アルバレスのゴラッソの応酬によって今季リーグ2度の対戦と同じ1-1のスコアで折り返したダービー。

互いに修正を施したなか、立ち上がりから一進一退の攻防が続くが、三度ゴラッソによってスコアが動く。

55分、相手陣内左サイドでボールを受けたブラヒム・ディアスがアンダーラップのメンディに預けてボックス左でリターンパスを受ける。複数のDFに囲まれながらもダブルタッチを織り交ぜた右への運びからゴール前の密集を抜く見事なグラウンダーの右足シュートをゴール右隅へ流し込んだ。

ロドリゴに続くブラヒム・ディアスのゴラッソによって、再びビハインドを背負ったアトレティコもすぐさま反撃。60分にはボックス右に抜け出したグリーズマンの右足シュートでゴールに迫るが、これはGKクルトワのビッグセーブに遭う。さらに、このプレーで得た左CKの流れからファーでフリーのヒメネスに決定機も、右足シュートはクロスバーの上を越えた。

後半半ばを過ぎて両ベンチが積極的に交代カードを切っていく。ビハインドを追うアトレティコは中盤の両サイドにモリーナ、ギャラガーを同時投入したほか、グリーズマンに代えてル・ノルマンを投入し、[5-4-1]に布陣変更。さらに、セルロート、アンヘル・コレアと勝負強いアタッカーをピッチに送り込んだ。

これに対してマドリーはモドリッチ、バスケスらベテランをピッチに送り込み、カウンターからの3点目を狙いつつもゲームコントロールへ意識を傾ける。

後半終盤は前がかってこれ以上の失点を避けたいアトレティコの戦い方もあり、試合は膠着。後半終了間際にはムバッペのボックス右への侵入からゴール前のヴィニシウスへ決定的な折り返しが供給されたが、ここはDFの体を張ったクリアに阻まれた。

この結果、今季3度目のマドリード・ダービーはホームのマドリーに軍配が上がったが、アトレティコも来週のリターンレグに十分な可能性を残している。

レアル・マドリー 2-1 アトレティコ
【レアル・マドリー】
ロドリゴ・ゴエス(前4)
ブラヒム・ディアス(後10)
【アトレティコ】
フリアン・アルバレス(前32)

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飛んできたのは“豚の頭”、19年前のエル・クラシコを覚えているか?

ピッチに投げ入れられた最も衝撃的なものはなんだろうか。 21日に行われたリーグ・アン第14節のリヨンvsマルセイユでは、スタンドから中身が入った状態のペットボトルが投げ入れられた。これがMFディミトリ・パイエの左耳付近を直撃し、パイエは頭を押さえながら倒れ込んでしまう。試合は一時中断を経て、中止にまで追いやられる事態となっていた。 19年前のエル・クラシコ、2002年11月23日に行われたカンプ・ノウでのバルセロナvsレアル・マドリーの一戦では、豚の頭がピッチに投げ入れられたのを覚えているだろうか。 元ポルトガル代表FWルイス・フィーゴは2000年夏にバルセロナからレアル・マドリーへという禁断の移籍を決行。バルセロナのファンからは猛烈な反感を買っていた。前述のクラシコで、マドリーの一員としてカンプ・ノウに足を踏み入れたフィーゴに対してはブーイングの嵐。ライターやコインなども投げ入れられた。 その中でも異色だったのが豚の頭だ。CKでボールをセットした際に、あるバルセロナのファンがフィーゴに向かってそれを投擲。当たりはしなかったものの、様々な意味で衝撃を与えたことは間違いなかった。 当時のクラシコは一時中断こそしたものの、試合は継続。ゴールレスに終わっている。何事もなかったために、笑い話として語れるものの、ケガにつながっていれば大きな問題に発展していたことは間違いないだろう。 <span class="paragraph-title">【写真】ピッチに投げ入れられた豚の頭</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr">On this day in 2002, Barcelona fans threw a pig&#39;s head at Luis Figo before he took his corner at the Camp Nou <br><br>Figo left Barca for Real Madrid two years earlier. <a href="https://t.co/j3ZgOQ85dW">pic.twitter.com/j3ZgOQ85dW</a></p>&mdash; B/R Football (@brfootball) <a href="https://twitter.com/brfootball/status/1463119883055599616?ref_src=twsrc%5Etfw">November 23, 2021</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2021.11.24 22:10 Wed
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ムバッペ母「交渉は終了、決めるのはキリアン」

パリ・サンジェルマン(PSG)のフランス代表FWキリアン・ムバッペの母親が息子の去就について言及している。中東『Kora Plus』のインタビューで答えている。 新シーズン、レアル・マドリーへの加入が報じられるムバッペだが、母親であるファイザ・ラマリさんは現在の状況について以下のような見解を示している。 「PSGとレアル・マドリーのオファーはほぼ変わらない。交渉は終了したわ。今は息子の判断を待っている状況よ」 スペイン『EL PAÍS』によればレアル・マドリーは肖像権の50%譲渡を契約に入れているとのことで、この点がムバッペ側のネックになっていると見られている。 対するPSGは肖像権の100%譲渡に加え、破格のボーナスも準備している模様。ムバッペの決断が待たれるところだ。 2022.05.21 00:30 Sat
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エジル氏の答えは「アルダ・ギュレル」、メッシorロナウドの質問に縁ある19歳推す

元ドイツ代表MFメスト・エジル氏は、やはりレアル・マドリーのトルコ代表MFアルダ・ギュレルがお気に入りのようだ。 かつてマドリーやアーセナルといったビッグクラブで活躍し、2023年3月にイスタンブール・バシャクシェヒルで現役を退いたエジル氏。最近では引退後の肉体改造も話題を呼んだ。 そんななか、エジル氏は出席したイベントで「メッシorロナウド?」というサッカー界でお馴染みの質問を受けることに。笑いながら「アルダ・ギュレル」と答え、場内を沸かせた。 自身と同じレフティの天才肌とはフェネルバフチェ時代に共闘。16歳の若さでファーストチームデビューを飾った神童に対し、移籍のタイミングに関するアドバイスを送ったという報道もあった。 エジル氏にとってはポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドも元同僚だが、今回は自らのルーツでもあるトルコの期待の星を選択。自身と同様にマドリーでプレーするなど、縁の深い19歳を気にかけている。 <span class="paragraph-title">【動画】会場が沸く! エジル氏の回答</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="mmx__lcXPtA";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.10.17 17:20 Thu
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リオ州政府が“ヴィニ・ジュニオール法”を制定…マドリーFWにちなんだ反人種差別法

ブラジルのリオデジャネイロ州政府が、“ヴィニ・ジュニオール法”と呼ばれる反人種差別法を制定した。『ロイター通信』が伝えている。 5日に発表された同法は、レアル・マドリーのブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールにちなんだ反人種差別法で、人種差別行為があった場合にスポーツイベントの中断あるいは中止を決定できる趣旨の法律だ。 ヴィニシウスは、今年5月に行われたラ・リーガでのバレンシア戦で一部のホームサポーターから人種的虐待を受けた。ラ・リーガが同シーズンに検察に報告した同様の事件は10件目となった。 リオデジャネイロの地元メディアによると、この法律はバレンシアのメスタージャで起きた、前述の事件に対するヴィニシウスの対応に触発されたものだという。 リオデジャネイロ州政府が6月に全会一致で承認した“ヴィニ・ジュニオール法”には、人種差別の苦情処理や教育キャンペーンの義務化に関する議定書も含まれている。 リオデジャネイロのスポーツ長官を務めるラファエル・ピッチャーニ氏は、「リオデジャネイロで生まれ育ったブラジルフットボール界のアイドル」に敬意を表するのは光栄だとコメント。 「ヴィニシウスはフットボーラーとしてのここまでのキャリアのすべての功績に加えて、人種差別との戦いの象徴にもなった」 2023.07.06 15:38 Thu

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