ポルトvsユナイテッドは壮絶打ち合いの末に痛み分け…ブルーノ2戦連続退場の窮地をマグワイアが土壇場弾で救う【EL】
2024.10.04 06:20 Fri
強豪対決は痛み分け
ヨーロッパリーグ(EL)のリーグフェーズ第2節、ポルトvsマンチェスター・ユナイテッドが3日にエスタディオ・ド・ドラゴンで行われ、3-3のドローに終わった。
ボデ/グリムトとの開幕節を2-3で落とし、まさかの黒星スタートとなったポルト。先週末のアロウカ戦を4-0の快勝で飾ってバウンスバックを果たしたチームは、強豪対決となったホーム開幕戦で初勝利を狙った。
対するユナイテッドはホーム開催のトゥベンテ戦を1-1のドロースタート。また、先週末のトッテナム戦を0-3で落とし、公式戦3試合未勝利と苦境に立たされる。今週末にアストン・ビラとのタフな一戦を控える中、4戦ぶりの白星を狙ったアウェイゲームでは先発4人を変更。負傷のメイヌーに代えてエリクセンを起用したほか、ウガルテとガルナチョ、ザークツィーに代えてカゼミロ、アマド、ホイルンドを起用した。
立ち上がりはオモロディオン、ガレーノの連続シュートなどホームチームが押し込む入りを見せたが、先にゴールをこじ開けたのはアウェイチーム。7分、相手陣内左サイドでエリクセンからパスを受けたラッシュフォードがDF2枚を相手にカットインを仕掛けてボックス内に持ち込むと、ニア下を狙った右足シュート。これをGKジオゴ・コスタがはじき出せずにゴールネットに吸い込まれた。
決定力が課題に挙がる中でファーストチャンスを見事にモノにしたユナイテッドだが、試合の主導権を握るまでには至らず。先制後はホームチームの反撃に晒される。それでも、ボックス付近では高い集中力を示して決定機までは持ち込ませない。
明確なミスとは言えないものの、ポルトガル代表GKのらしくないプレーもあって2点のビハインドを背負ったホームチーム。それでも、気持ちを切らさずに反撃を続けると、ホームの大歓声を後押しに見事な反発力を示す。
まずは27分、ボックス手前右でジョアン・マリオが上げたクロスにオモロディオンが競ると、DFマズラウィのあわやオウンゴールというクリアをGKオナナが懸命にかき出したこぼれに詰めたペペーがダイビングヘッドで押し込んだ。
さらに、勢いづくホームチームは34分、波状攻撃から再びジョアン・マリオがボックス右角で正確なクロスを上げると、今度はDFデ・リフトを振り切ったオモロディオンがドンピシャのダイビングヘッドで合わせた。
ユナイテッドは左サイドを起点としたカウンター、ポルトは右サイドバックのジョアン・マリオのクロスと同じ形から決めた2ゴールによって2-2のイーブンに戻った試合。前半終盤にかけてはユナイテッドが押し気味に進めたが、相手の体を張った守備に撥ね返されて勝ち越しゴールには至らず。
迎えた後半、ユナイテッドはラッシュフォードを下げてガルナチョをハーフタイム明けに投入。だが、後半開始直後にはポルトの鋭いカウンターに晒されてボックス左に抜け出したフランシスコ・モウラにいきなり決定機を許すが、ここは守護神オナナの好守で事なきを得た。
後半最初の決定機は逃したポルトだったが、2度目のチャンスは逃さない。50分、右サイドのペペーがオフサイドラインぎりぎりで抜け出すと、縦への仕掛けでDFを振り切ってグラウンダークロスを供給。中央からニアへの動き出しでDFデ・リフトの前に入ったオモロディオンが右足シュートをニア上に突き刺し、逆転ゴールとした。
ハーフタイムに修正を施せずに試合を引っくり返されたユナイテッドはすぐさま反撃を開始。両サイドを起点としたクロスや中央でのブルーノのミドルシュートなどでチャンスを窺うが、最後のところで相手に撥ね返される。
その後はハットトリックを狙うオモロディオンの決定機を守護神のビッグセーブで凌いで何とか望みを繋いだアウェイチームは、アントニーとザークツィー、センターバックをマグワイア、エバンスのコンビに入れ替えるなど交代カードを切りながら同点を目指す。だが、81分にはすでに1枚カードをもらっていたブルーノがシュートの際に高く振り上げた足が相手DFを掠める危険な形となると、これがラフプレーと判断されて2枚目のカードを出されて2試合連続の退場となった。
ビハインドに加えて数的不利を背負う窮地に立たされたが、勝ち点奪取への執念を見せた赤い悪魔は土壇場で劇的ゴールを奪う。91分、右CKの場面でキッカーのエリクセンが右足アウトスウィングの正確なボールを入れると、DFを振り切ったマグワイアが渾身のヘディングシュートを突き刺した。
そして、壮絶な打ち合いとなった強豪対決は3-3のドローに終わり、互いに初勝利を逃す痛み分けの結果となった。
ポルト 3-3 マンチェスター・ユナイテッド
【ポルト】
ペペー(前27)
サム・オモロディオン(前34、後5)
【マンチェスター・ユナイテッド】
マーカス・ラッシュフォード(前7)
ラスムス・ホイルンド(前20)
ハリー・マグワイア(後46)
ボデ/グリムトとの開幕節を2-3で落とし、まさかの黒星スタートとなったポルト。先週末のアロウカ戦を4-0の快勝で飾ってバウンスバックを果たしたチームは、強豪対決となったホーム開幕戦で初勝利を狙った。
対するユナイテッドはホーム開催のトゥベンテ戦を1-1のドロースタート。また、先週末のトッテナム戦を0-3で落とし、公式戦3試合未勝利と苦境に立たされる。今週末にアストン・ビラとのタフな一戦を控える中、4戦ぶりの白星を狙ったアウェイゲームでは先発4人を変更。負傷のメイヌーに代えてエリクセンを起用したほか、ウガルテとガルナチョ、ザークツィーに代えてカゼミロ、アマド、ホイルンドを起用した。
決定力が課題に挙がる中でファーストチャンスを見事にモノにしたユナイテッドだが、試合の主導権を握るまでには至らず。先制後はホームチームの反撃に晒される。それでも、ボックス付近では高い集中力を示して決定機までは持ち込ませない。
すると、20分にはGKオナナのフィードを中盤で競った流れから一気に攻撃をスピードアップ。エリクセン、ラッシュフォードと左に展開し、ポケットに侵入したホイルンドにラストパスが通る。ホイルンドのニアを狙った左足シュートはGKジオゴ・コスタの守備範囲も、再びはじき切れずにゴールへ向かうと、ゴールライン・テクノロジーでゴールが支持された。
明確なミスとは言えないものの、ポルトガル代表GKのらしくないプレーもあって2点のビハインドを背負ったホームチーム。それでも、気持ちを切らさずに反撃を続けると、ホームの大歓声を後押しに見事な反発力を示す。
まずは27分、ボックス手前右でジョアン・マリオが上げたクロスにオモロディオンが競ると、DFマズラウィのあわやオウンゴールというクリアをGKオナナが懸命にかき出したこぼれに詰めたペペーがダイビングヘッドで押し込んだ。
さらに、勢いづくホームチームは34分、波状攻撃から再びジョアン・マリオがボックス右角で正確なクロスを上げると、今度はDFデ・リフトを振り切ったオモロディオンがドンピシャのダイビングヘッドで合わせた。
ユナイテッドは左サイドを起点としたカウンター、ポルトは右サイドバックのジョアン・マリオのクロスと同じ形から決めた2ゴールによって2-2のイーブンに戻った試合。前半終盤にかけてはユナイテッドが押し気味に進めたが、相手の体を張った守備に撥ね返されて勝ち越しゴールには至らず。
迎えた後半、ユナイテッドはラッシュフォードを下げてガルナチョをハーフタイム明けに投入。だが、後半開始直後にはポルトの鋭いカウンターに晒されてボックス左に抜け出したフランシスコ・モウラにいきなり決定機を許すが、ここは守護神オナナの好守で事なきを得た。
後半最初の決定機は逃したポルトだったが、2度目のチャンスは逃さない。50分、右サイドのペペーがオフサイドラインぎりぎりで抜け出すと、縦への仕掛けでDFを振り切ってグラウンダークロスを供給。中央からニアへの動き出しでDFデ・リフトの前に入ったオモロディオンが右足シュートをニア上に突き刺し、逆転ゴールとした。
ハーフタイムに修正を施せずに試合を引っくり返されたユナイテッドはすぐさま反撃を開始。両サイドを起点としたクロスや中央でのブルーノのミドルシュートなどでチャンスを窺うが、最後のところで相手に撥ね返される。
その後はハットトリックを狙うオモロディオンの決定機を守護神のビッグセーブで凌いで何とか望みを繋いだアウェイチームは、アントニーとザークツィー、センターバックをマグワイア、エバンスのコンビに入れ替えるなど交代カードを切りながら同点を目指す。だが、81分にはすでに1枚カードをもらっていたブルーノがシュートの際に高く振り上げた足が相手DFを掠める危険な形となると、これがラフプレーと判断されて2枚目のカードを出されて2試合連続の退場となった。
ビハインドに加えて数的不利を背負う窮地に立たされたが、勝ち点奪取への執念を見せた赤い悪魔は土壇場で劇的ゴールを奪う。91分、右CKの場面でキッカーのエリクセンが右足アウトスウィングの正確なボールを入れると、DFを振り切ったマグワイアが渾身のヘディングシュートを突き刺した。
そして、壮絶な打ち合いとなった強豪対決は3-3のドローに終わり、互いに初勝利を逃す痛み分けの結果となった。
ポルト 3-3 マンチェスター・ユナイテッド
【ポルト】
ペペー(前27)
サム・オモロディオン(前34、後5)
【マンチェスター・ユナイテッド】
マーカス・ラッシュフォード(前7)
ラスムス・ホイルンド(前20)
ハリー・マグワイア(後46)
ハリー・マグワイア
アロウカ
カゼミロ
ガレーノ
ジオゴ・コスタ
ジョアン・マリオ
フランシスコ・モウラ
アントニー
サム・アゲオワ
マーカス・ラッシュフォード
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ポルトは8日、U-21ポルトガル代表MFロドリゴ・モラ(18)との契約を2030年6月30日まで延長したことを発表した。この新契約によって契約解除条項は7000万ユーロ(約114億6000万円)に設定されている。 ポルトの下部組織出身でブラガやモレイレンセなど国内の複数クラブでプレーしたホセ・マヌエル氏を父親に持つモラ。 その父と同じポルトのアカデミーからキャリアをスタートした168㎝の攻撃的MFは、ポルトガル屈指の名門、ポルトガル代表の世代別チームで常に注目を集めてきた。 プロ契約前にポルトBでリーグ史上最年少(15歳8カ月10日)のシニアデビューを飾ると、2023年11月には当時のセグンダ・リーガ(ポルトガル2部)の最年少ゴール記録(16歳6カ月6日)を樹立し、今シーズンはファーストチームに定着。 昨年10月のAvs戦ではクラブ歴代3位となる17歳5カ月23日でのゴールも記録。今季ここまではプリメイラ・リーガで21試合8ゴール4アシストと見事な数字を残している。 傑出した攻撃センス、テクニック、クイックネスに加え、ここに来て決定力まで身に着けた18歳の怪物にはすでに国外のビッグクラブも関心を示しており、クラブは今後の売却も見据えて条件面を改善した新契約を締結するに至った。 2025.05.09 07:00 Fri2
【平成史に残るレジェンドチーム50選】vol.42“青年監督の4冠ポルト”攻撃力抜群の3トップ/ポルト[2010-11]
1989年1月8日に日本で始まった「平成」。日本では31年にわたって使用されてきたが、2019年4月30日をもってその時代が終わりを告げる。 日本サッカーにおいても激動の時代であった「平成」だが、目をヨーロッパに向け、同じ時代で印象に残ったレジェンドチームを超ワールドサッカー編集部が選出。記憶や記録に残る50チームを紹介していく。 <div style="position: relative;margin: 2em 0;padding: 25px 10px 7px;border: solid 2px #FFC107;"><span style="position: absolute;display: inline-block;top: -2px;left: -2px;padding: 0 9px;height: 25px;line-height: 25px;vertical-align: middle;font-size: 17px;background: #FFC107;color: #ffffff;font-weight: bold;">vol.42</span><p style="margin: 0; padding: 0;font-weight:800">2010-2011シーズン/ポルト 〜青年監督の4冠ポルト〜</p></div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2021/2010-11porto.jpg" style="max-width:100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brians,LTD.<hr></div><div style="padding: 0.5em 1em;margin: 2em 0;border: double 5px #4ec4d3;"><p style="margin: 0; padding: 0;">監督:アンドレ・ビラス=ボアス(33) 獲得タイトル:プリメイラ・リーガ、EL、スーペル・タッサ、タッサ・デ・ポルトガル 攻撃力9:★★★★★★★★★☆ 守備力7:★★★★★★★☆☆☆ タレント7:★★★★★★★★☆☆ 連係8:★★★★★★★★☆☆ 選手層7:★★★★★★★★☆☆ </p></div> <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">無敗優勝&EL制覇</div> ポルトガル屈指の強豪・ポルトが、2010年夏に監督として招いたのがビラス=ボアス。33歳の青年指揮官は、ファルカオやフッキといった有能なアタッカーと共に、2010-11シーズンに素晴らしい成績を残した。 まずは国内リーグ。開幕6連勝を飾ったポルトは、安定した強さで勝ち点を積み重ねて首位を独走する。結局、27勝3分という成績で2位のベンフィカに勝ち点21差を付け、無敗優勝を成し遂げた。 圧巻の強さで国内リーグを制したポルトは、ヨーロッパリーグの決勝に進出。ブラガとのポルトガル勢対決となった決勝は、ファルカオの決勝ゴールで勝利し、開幕前のスーペル・タッサ(スーパーカップ)を含めてシーズン3つ目のタイトルを獲得した。 さらに、タッサ・デ・ポルトガル(国内カップ戦)も制してシーズン4冠を達成したポルトは、当然のことながらシーズン後に強国のビッグクラブから主力選手の引き抜きに遭う。ビラス=ボアス監督がチェルシー、エースのファルカオがアトレティコ・マドリー、グアリンがインテルに去った。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">破壊力が魅力</div> モウリーニョ監督の下で下積みを積んだビラス=ボアス監督は、[4-3-3]のシステムを用いて完成度の高いチームを形成した。守備は、最終ラインを押し上げてコンパクトな陣形を保つ戦術を採用。攻撃は、各選手が適切な距離感でパスを回しながら、サイドアタックを仕掛けた。 守護神のエウトンは、凡ミスを犯すこともあったが、ファインセーブでチームを幾度も救った。最終ラインは、ロランドやマイコンを中心に堅守を披露。左サイドバックのA・ペレイラが果敢な攻撃参加を見せ、右サイドバックのサプナルやフシーレはバランスを取った。 中盤はフィルター役のフェルナンド、パサーのモウチーニョ、攻守に働くグアリンがトライアングルを形成。特にグアリンは、強靭なフィジカルを生かしたボール奪取と強烈なシュートで抜群の存在感を示した。 最前線は、右のフッキが精度の高いクロスやカットインからのシュートで局面を打開するプレーを披露。左のヴァレラやC・ロドリゲスはチャンスメークが主な役割だった。また、21歳の俊英であるハメス・ロドリゲスも高精度の左足で得点に絡んだ。そして、エースとして君臨したファルカオは、類稀なる得点感覚を披露し、出場した公式戦42試合で38ゴールを挙げる活躍を見せた。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">ピックアップ・プレイヤー</div> <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">FWフッキ(24)</span> 2000年代後半にJリーグで猛威を振るったレフティーモンスターは、ヨーロッパの舞台でもその能力を遺憾なく発揮した。特に20010-11シーズンは、リーグ戦で月間MVPを6度獲得。最終的に23得点13アシストを記録し、得点王とアシスト王、MVPのタイトルを総ナメにした。チームの3冠獲得に多大な貢献をし、ポルトガルで大きな飛躍を遂げる年となった。 2019.04.24 12:00 Wed3
【平成史に残るレジェンドチーム50選】vol.26“モウリーニョの鉄壁ポルト”CL制覇/ポルト[2003-04]
1989年1月8日に日本で始まった「平成」。日本では31年にわたって使用されてきたが、2019年4月30日をもってその時代が終わりを告げる。 日本サッカーにおいても激動の時代であった「平成」だが、目をヨーロッパに向け、同じ時代で印象に残ったレジェンドチームを超ワールドサッカー編集部が選出。記憶や記録に残る50チームを紹介していく。 <div style="position: relative;margin: 2em 0;padding: 25px 10px 7px;border: solid 2px #FFC107;"><span style="position: absolute;display: inline-block;top: -2px;left: -2px;padding: 0 9px;height: 25px;line-height: 25px;vertical-align: middle;font-size: 17px;background: #FFC107;color: #ffffff;font-weight: bold;">vol.26</span><p style="margin: 0; padding: 0;font-weight:800">2003-2004シーズン/ポルト 〜モウリーニョの鉄壁ポルト〜</p></div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2021/2003-04porto.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brians,LTD.<hr></div><div style="padding: 0.5em 1em;margin: 2em 0;border: double 5px #4ec4d3;"><p style="margin: 0; padding: 0;">監督:ジョゼ・モウリーニョ(41) 獲得タイトル:CL、ポルトガルリーグ 攻撃力7:★★★★★★★☆☆☆ 守備力9:★★★★★★★★★☆ タレント7:★★★★★★★☆☆☆ 連係9:★★★★★★★★★☆ 選手層7:★★★★★★★☆☆☆ </p></div> <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">ヨーロッパを席巻</div> いまや世界屈指の指揮官として名高いモウリーニョだが、彼の名が世界中に知れ渡ることになったのは、この頃だった。2002-03シーズンからポルトを率いたモウリーニョは、初シーズンからいきなりリーグ戦、国内カップ戦、UEFA杯(現EL)の3冠を達成する。そして、満を持してCLの舞台に登場した2003-04シーズンでは、さらなる偉業を成し遂げた。 国内リーグを制して2連覇を達成したチームは、欧州最高の舞台であるCLで快進撃を見せる。レアル・マドリーと同居したグループステージを2位で通過すると、決勝トーナメントで強豪マンチェスター・ユナイテッドと対戦。誰もがユナイテッドの勝ち抜けを予想したが、ポルトが戦前の予想を見事に覆した。 ホームで行われた1stレグで逆転勝利すると、続くオールド・トラフォードでの2ndレグでは試合終了直前にコスティーニャが値千金のゴールを記録。1-1のドローに持ち込み、ユナイテッド撃破を成し遂げた。ゴールの直後、オールド・トラフォードのタッチラインで豪快なロングランを見せたモウリーニョ。世界トップレベルの指揮官へと駆け上がる彼のキャリアで、大きな分岐点となったと言える試合となった。 その後、ポルトは強豪クラブの早期敗退もあり、準々決勝でリヨン、準決勝でデポルティボを倒して、決勝に勝ち進んだ。そして、決勝の相手は、こちらも快進撃で強豪を撃破してきたモナコ。その決勝戦で3-0の快勝を収めたポルトは、17シーズンぶり2回目のビッグイヤーに輝いた。そして翌シーズン、モウリーニョ監督に加え、デコ、リカルド・カルバリョ、パウロ・フェレイラら主力がチームを去ったポルトは、大きな戦力ダウンを強いられた。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">モウリーニョ仕込みの高い組織力</div> モウリーニョ監督は、中盤をダイヤモンドにした[4-4-2]の布陣を採用。相手を緻密に分析し、組織的な守備をベースとした堅守速攻のフットボールを展開した。 守備面では、売り出し中の若手だったリカルド・カルバリョと、ベテランのジョルジュ・コスタを中心に、統率された組織を築いた。また、一対一で抜群の強さを誇ったパウロ・フェレイラと、高精度のクロスが持ち味のヌーノ・バレンテを擁する両サイドバックも非常にレベルが高かった。さらに、アンカーのコスティーニャが抜群のカバーリング能力を発揮し、黒子としてチームを支えた。 中盤ではインサイドハーフのマニシェが豊富な運動量を活かし、攻守においてアクセントとなる。そして、攻撃のタクトを振るったのはトップ下のデコ。パワータイプのマッカーシーや足元のテクニックに優れるデルレイ、カルロス・アルベルトらアタッカー陣の得点力を活かした。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">ピックアップ・プレイヤー</div> <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">MFデコ(26)</span> ブラジル出身のプレーメーカーがポルトガルに渡ってその才能を開花させた。卓越したテクニック有するデコは、創造性溢れるプレーを披露する一方、献身的に守備もこなすなど、現代フットボールのトップ下像を体現するパフォーマンスを見せていた。このシーズンのCLでMVPを獲得し、その後はポルトガル代表やバルセロナでもチームの中心として輝きを放った。 2019.04.16 12:00 Tue4
「相変わらずだな」40歳の悪童ペペが相手を流血させ退場…退場宣告後には皮肉を込めた拍手「マドリーの頃から変わってない」
ポルトのポルトガル代表DFペペが健在だ。 レアル・マドリーでの活躍が印象的なペペ。2019年1月に古巣のポルトへと復帰すると、年齢を感じさせないプレーで主将として活躍。今シーズンも公式戦14試合に出場し、11月のアントワープ戦ではチャンピオンズリーグ(CL)最年長弾となる40歳254日にしてのゴールも決めている。 そのペペは、18日に行われたプリメイラ・リーガ第14節のスポルティングCP戦に先発出場。日本代表MF守田英正も先発した首位チームとのアウェイゲームに臨んだ。 だが、試合は11分にペペを強引に突破したヴィクトル・ギョケレシュのゴールでスポルティングが先制。前半終盤のスポルティングの追加点と思われた場面はVARで取り消されたものの、スポルティングペースで前半を折り返す。 そして後半の48分に事件が。スポルティングのハンドで得たFKをペペがセットすると、リスタートを邪魔しようとしたマテウス・レイスを思い切り払いのける。 マテウス・レイスは出血し、この行為に対してペペにイエローカードが提示。ペペは前半にイエローカードを1枚貰っており、退場となった。 退場が宣告された際には、皮肉のような拍手を送っていたペペ。これには、ファンも「ぺぺも変わってないなー笑」、「ぺぺ何も成長してなくて安心した」、「ぺぺ相変わらずだな。マドリーの頃から変わってない笑」と反応。41歳手前にしても色々な意味で健在のペペに注目が集まっている。 なお、試合は数的優位を得たスポルティングが60分に追加点。2-0で勝利を収め、リーグ首位の座をキープしている。 <span class="paragraph-title">【動画】40歳ペペが相手を流血させて退場</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="y35dKvGbDNY";var video_start = 184;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2023.12.20 12:05 Wed5
