「絶対に負けたくない」ここまで5ゴール、ヤングなでしこのエース・土方麻椰は前回大会決勝の悔しさを胸に優勝を掴み取る「優勝する気持ちが誰よりも強い」
2024.09.20 14:05 Fri
今大会ここまで5ゴールを決めている土方麻椰
U-20女子ワールドカップ(W杯)は残すところ3位決定戦と決勝の2試合となっている中、“ヤングなでしこ”の愛称でも知られるU-20日本女子代表は3大会連続の決勝に駒を進めた。
現地時間18日に準決勝が行われ、日本はU-20オランダ女子代表と対戦。準々決勝では前回王者のU-20スペイン女子代表を延長戦の末に下した中、オランダ戦は終始ペースを握り、2-0で勝利を収めた。
3大会連続の決勝に進んだヤングなでしこ。前回大会のリベンジを果たしたいなか、決勝の相手はアジア王者であるU-20北朝鮮女子代表に決定した。
北朝鮮相手には、今年行われたU20女子アジアカップでグループステージと決勝の2度敗れている相手。3度目の対戦は世界一をかけての戦いとなる。
今大会5ゴールを記録している土方麻椰(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)は現地時間19日にオンライン取材に応対。決勝へ意気込みを語った。
土方は2022年にコスタリカで行われた前回大会にも出場。決勝では悔しい思いをしている。今大会はコロンビアで行われている中、前回大会に続いて現地でも熱いサポートを受けている。
「日本のファン・サポーターの皆さんが多くて、声援や土方コールも聞こえてきて、やる気が出て力がみなぎります。日本ではなかなか経験できないことで、楽しんでやれていると思います」
日本人や現地人の応援を受けている土方だが「予想以上ではありました」と、その力は予想以上とのこと。その中で、大会を通してチームも成長を見せている。
「私は点を取ることが仕事なので、点を取ることはもっと突き詰めてやらなければいけないですが、自分でシュートに持っていくシーン、駆け引きで相手の逆をとって味方との連携を含めて、シュートまで行くチャンスが増えたことは成長したところだと思います」
手応えを掴みつつあり、実際にも5ゴールと得点ランキングではトップ。決勝でもゴールに期待がかかるが、富士山の五合目、六合目あたりでのプレーは厳しさがあるという。
「最初はコンディションを整えるところから始まって、それだけでもすぐに息が上がったり、疲れすぎたり、眠れなかったりしました」と振り返った土方。「5日ぐらいして順化して来て、いつも通りやれるようになったかなという感じです」と、現地入りしてからしばらく時間が必要だったという。
また「ワンプレーしただけですぐ息が上がったり、息が落ち着くまでに時間がかかったりして、ボールに関わる回数が減ってしまう状況になりました」と、実際にプレーしての感想も語り、「普段通りのハードワークだったり、何度もスプリントを繰り返すことができなくて、少しずつ慣れて来た部分ではありますが、そこに苦しんでいました」と、環境が大きく異なることでの苦労は絶えなかったようだ。
日本は今大会の会場では最も高度の高いボゴタ(標高2640m)でグループステージを戦っており、そこでの環境に順化していっていた。それは大会が始まり、有利に働いたといい、「ボゴタで試合と練習をしたことで、メディシン(標高1495m)、カリ(標高1018m)では凄く楽に感じて、自分でも体力がついたなと感じています」と、高度が半分程度のところでは楽に感じたという。
大会5ゴールを決めている土方には北朝鮮からもタイトでハードなマークがつくことが予想される。土方は「まずはFWとしてかなりタイトにマークが来ると思うので、そういった中で、自分が起点になったり、背後の抜け出しでチャンスを作ったり、いろいろな部分で攻撃に関わりたいと思っています」とコメント。「守備でも前からハードワークして前線から奪うことで、後ろの助けになったり、前回も相手に一歩上回られるシーンが多かったので、1つの速さ、予測で上回れば勝てると思います」と、しっかりとプレーの狙いは定まっているようだ。
また「個人的にですが、球際やボールへの食いつきがすごいので、背後は空くと思います」と、ディフェンスラインの裏は狙い目だとし、「(相手は)ボールウォッチャーになるので、クロスでは視野から外れてファーで合わせるとか、視野の外からボールに合わせていくことが有効かなと思います」と、プレーイメージはわいているようだ。
そして、このチームの強みの1つは一体感。「11人だけじゃなく、ベンチメンバー含め、スタッフ全員を含めて目の前の試合に勝つという1つの方向に向いている中で、スペイン戦でも延長戦に入った中で、ベンチの選手が出ている選手のケアをしてくれたり、全員で掴んだ勝利でした」と語り、「細かいところが今まで勝てて来た成果だと思うので、次の決勝もチーム一丸となって戦って勝てればと思います」と、改めてチーム全体で勝利を目指していくとした。
改めてW杯制覇に向けて「私自身は(前回大会の決勝は)あまり出場時間は長くなかったですが、ベンチで見ていた中でスペインに圧倒されて負けたということはありました」と振り返り、「その時に次に出て借りを返そうと同期で決意してやって来ました。決勝でDPRを倒して優勝する気持ちが誰よりも強いです」と、強い決意を持っているという土方。「スタッフや監督ファンサポーターにも恩返しになるので、強い気持ちを持って責任を持って戦いたいと思います」と、チームのためにも勝利を目指すとした。
その先にはなでしこジャパンも見えてくる。同世代の古賀塔子(フェイエノールと)や谷川萌々子(バイエルン)はパリ・オリンピックにも出場している。土方は「実力を認めた上で悔しい思いは強いです」と語りつつ、「自分がやれること、この舞台に建てていることで、ここで結果を残すことで次のなでしこジャパンに繋がってくると思います。今やるべきことに集中して、いつか追い越せるように、早まらずに、自分のタイミングでなでしこジャパンに入って中心選手になりたいという覚悟があります」と、まずはU-20で王者になることを目指し、その先をしっかりと見据えていきたいとした。
現地時間18日に準決勝が行われ、日本はU-20オランダ女子代表と対戦。準々決勝では前回王者のU-20スペイン女子代表を延長戦の末に下した中、オランダ戦は終始ペースを握り、2-0で勝利を収めた。
3大会連続の決勝に進んだヤングなでしこ。前回大会のリベンジを果たしたいなか、決勝の相手はアジア王者であるU-20北朝鮮女子代表に決定した。
今大会5ゴールを記録している土方麻椰(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)は現地時間19日にオンライン取材に応対。決勝へ意気込みを語った。
「DPR(北朝鮮)ということで、2回負けている相手なので、絶対に負けたくない気持ちもありますし、前回大会は準優勝で終わっていて絶対に優勝したいという思いがあるので、自分が点をとって日本を勝たせられるように、強い気持ちを持って試合に臨みたいと思います」
土方は2022年にコスタリカで行われた前回大会にも出場。決勝では悔しい思いをしている。今大会はコロンビアで行われている中、前回大会に続いて現地でも熱いサポートを受けている。
「日本のファン・サポーターの皆さんが多くて、声援や土方コールも聞こえてきて、やる気が出て力がみなぎります。日本ではなかなか経験できないことで、楽しんでやれていると思います」
日本人や現地人の応援を受けている土方だが「予想以上ではありました」と、その力は予想以上とのこと。その中で、大会を通してチームも成長を見せている。
「私は点を取ることが仕事なので、点を取ることはもっと突き詰めてやらなければいけないですが、自分でシュートに持っていくシーン、駆け引きで相手の逆をとって味方との連携を含めて、シュートまで行くチャンスが増えたことは成長したところだと思います」
手応えを掴みつつあり、実際にも5ゴールと得点ランキングではトップ。決勝でもゴールに期待がかかるが、富士山の五合目、六合目あたりでのプレーは厳しさがあるという。
「最初はコンディションを整えるところから始まって、それだけでもすぐに息が上がったり、疲れすぎたり、眠れなかったりしました」と振り返った土方。「5日ぐらいして順化して来て、いつも通りやれるようになったかなという感じです」と、現地入りしてからしばらく時間が必要だったという。
また「ワンプレーしただけですぐ息が上がったり、息が落ち着くまでに時間がかかったりして、ボールに関わる回数が減ってしまう状況になりました」と、実際にプレーしての感想も語り、「普段通りのハードワークだったり、何度もスプリントを繰り返すことができなくて、少しずつ慣れて来た部分ではありますが、そこに苦しんでいました」と、環境が大きく異なることでの苦労は絶えなかったようだ。
日本は今大会の会場では最も高度の高いボゴタ(標高2640m)でグループステージを戦っており、そこでの環境に順化していっていた。それは大会が始まり、有利に働いたといい、「ボゴタで試合と練習をしたことで、メディシン(標高1495m)、カリ(標高1018m)では凄く楽に感じて、自分でも体力がついたなと感じています」と、高度が半分程度のところでは楽に感じたという。
大会5ゴールを決めている土方には北朝鮮からもタイトでハードなマークがつくことが予想される。土方は「まずはFWとしてかなりタイトにマークが来ると思うので、そういった中で、自分が起点になったり、背後の抜け出しでチャンスを作ったり、いろいろな部分で攻撃に関わりたいと思っています」とコメント。「守備でも前からハードワークして前線から奪うことで、後ろの助けになったり、前回も相手に一歩上回られるシーンが多かったので、1つの速さ、予測で上回れば勝てると思います」と、しっかりとプレーの狙いは定まっているようだ。
また「個人的にですが、球際やボールへの食いつきがすごいので、背後は空くと思います」と、ディフェンスラインの裏は狙い目だとし、「(相手は)ボールウォッチャーになるので、クロスでは視野から外れてファーで合わせるとか、視野の外からボールに合わせていくことが有効かなと思います」と、プレーイメージはわいているようだ。
そして、このチームの強みの1つは一体感。「11人だけじゃなく、ベンチメンバー含め、スタッフ全員を含めて目の前の試合に勝つという1つの方向に向いている中で、スペイン戦でも延長戦に入った中で、ベンチの選手が出ている選手のケアをしてくれたり、全員で掴んだ勝利でした」と語り、「細かいところが今まで勝てて来た成果だと思うので、次の決勝もチーム一丸となって戦って勝てればと思います」と、改めてチーム全体で勝利を目指していくとした。
改めてW杯制覇に向けて「私自身は(前回大会の決勝は)あまり出場時間は長くなかったですが、ベンチで見ていた中でスペインに圧倒されて負けたということはありました」と振り返り、「その時に次に出て借りを返そうと同期で決意してやって来ました。決勝でDPRを倒して優勝する気持ちが誰よりも強いです」と、強い決意を持っているという土方。「スタッフや監督ファンサポーターにも恩返しになるので、強い気持ちを持って責任を持って戦いたいと思います」と、チームのためにも勝利を目指すとした。
その先にはなでしこジャパンも見えてくる。同世代の古賀塔子(フェイエノールと)や谷川萌々子(バイエルン)はパリ・オリンピックにも出場している。土方は「実力を認めた上で悔しい思いは強いです」と語りつつ、「自分がやれること、この舞台に建てていることで、ここで結果を残すことで次のなでしこジャパンに繋がってくると思います。今やるべきことに集中して、いつか追い越せるように、早まらずに、自分のタイミングでなでしこジャパンに入って中心選手になりたいという覚悟があります」と、まずはU-20で王者になることを目指し、その先をしっかりと見据えていきたいとした。
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日本サッカー協会(JFA)は20日、フランスで行われるSUD Ladies Cup 2024に参加する、U-20日本女子代表メンバーを発表した。 狩野倫久監督は、今回のメンバーに大学からは早稲田大学の大山愛笑、アメリカのサンタクララ大学の林愛花が招集された。 また、海外組では、ノースカロライナ・カレッジの松窪真心、ユールゴーデンの小山史乃観が招集されている。 大会は27日から6月6日までフランスのアヴィニョンで開催。日本はグループAに入り、U-20コロンビア女子代表(5/29)、U-20メキシコ女子代表(6/1)と対戦。その後4日に順位決定戦を戦う。 今年は8月から9月にかけてコロンビアでU-20女子ワールドカップが開催日本もアジア王者として参加することとなり、重要なテストマッチの大会となる。 今回発表された_U-20日本女子代表は以下の通り。 ◆U-20日本女子代表メンバー GK 18.大熊茜(ジェフユナイテッド市原・千葉レディース) 21.鹿島彩莉(ちふれASエルフェン埼玉) 1.岩崎有波(ノジマステラ神奈川相模原) FP 10.天野紗(INAC神戸レオネッサ) 6.白沢百合恵(アルビレックス新潟レディース) 9.土方麻椰(日テレ・東京ヴェルディベレーザ) 2.柏村菜那(日テレ・東京ヴェルディベレーザ) 13.松窪真心(ノースカロライナ・カレッジ/アメリカ) 5.林愛花(サンタクララ大学/アメリカ) 3.佐々木里緒(マイナビ仙台レディース) 8.大山愛笑(早稲田大学) 4.米田博美(セレッソ大阪ヤンマーレディース) 19.笹井一愛(ノジマステラ神奈川相模原) 7.角田楓佳(三菱重工浦和レッズレディース) 14.小山史乃観(ユールゴーデンIF/スウェーデン) 12.久保田真生(INAC神戸レオネッサ) 17.岡村來佳(三菱重工浦和レッズレディース) 15.樋渡百花(日テレ・東京ヴェルディベレーザ) 16.白垣うの(セレッソ大阪ヤンマーレディース) 20.松永未夢(日テレ・東京ヴェルディメニーナ) 11.板村真央(JFAアカデミー福島) 2024.05.20 20:25 Mon5
4発首位浮上のC大阪、矢形海優が頭だけでハットトリック! 連勝の東京NBは16歳・青木夕菜がリーグ最年少得点記録更新【SOMPO WEリーグ】
29日、2024-25 SOMPO WEリーグ第3節が行われた。 連勝するチームが現れず、1勝1分けの4チームが上位を占めた第2節。得失点差で首位に立つサンフレッチェ広島レジーナは、ちふれASエルフェン埼玉をホームに迎えた。 前半は互いにゴールに迫りながら0-0で終えると、後半立ち上がりにはS広島Rが左CKから波状攻撃。最後は藤生菜摘がシュートを放ったが、枠を捉えられない。 その後も中嶋淑乃が2度のチャンスを仕留めきれなかったが、試合終了間際に先制。GK木稲瑠那のロングボールから一気に前線へ駆け上がると、呉屋絵理子の折り返しを小川愛が流し込み、土壇場で連勝を掴んだ。 前節をドローで終え、同じく1勝1分けのセレッソ大阪ヤンマーレディースは、2試合未勝利の大宮アルディージャVENTUSとアウェイで対戦。C大阪は42分にセットプレーから先手を取り、白垣うのがクロスに合わせる。 さらに44分、矢形海優がダイビングヘッドで追加点。4分後にもCKの流れから頭で決め、C大阪が3点リードで折り返す。 63分には矢形が右クロスをまたもヘディングで決め、ハットトリックを達成。バーに救われる場面もありながら完封で終えたC大阪が4得点の大勝を飾り、得失点差でS広島Rをかわして首位に浮上している。 勝ち点で並ぶ初代女王の3位・INAC神戸レオネッサは、マイナビ仙台レディースとのアウェイゲーム。前半はゴールレスも、56分にI神戸が先制。左CKの競り合いから、カルラ・モレラがゴール左下に流し込む。 その後も成宮唯やモレラがシュートを狙ったが、追加点はなく試合終了。S広島Rとともに連勝を飾り、3位の座をキープした。 4つ目の無敗チーム、アルビレックス新潟レディースは、日テレ・東京ヴェルディベレーザとの敵地戦。立ち上がりからゴールを奪ったのは東京NB。山本柚月の右クロスが新潟Lのオウンゴールを誘い、5分にリードを得る。 37分には土方麻椰のスルーパスに抜け出した北村菜々美がGKとの一対一を制して追加点。終盤には青木夕菜が16歳2カ月でWEリーグ最年少ゴールを記録し、決定的な3点目を得る。 新潟Lも後半アディショナルタイムに山本結菜がスーパーなロングシュートを決めるが、反撃はここまで。上位4チームの中で新潟Lが唯一の敗戦を喫し、2連勝の東京NBは4位に浮上した。 その他、リーグ2連覇中の三菱重工浦和レッズレディースは1勝1敗スタートのなか、塩越柚歩のループ気味の決勝点で2勝目。浦和と勝ち点で並ぶジェフ千葉レディースも2試合ぶりの白星を手にした。 ◆2024-25 SOMPO WEリーグ第3節 ▽9/29(日) ジェフ千葉レディース 2-1 ノジマステラ神奈川相模原 【千葉L】 鴨川実歩(前9) 岸川奈津希(後17) 【N相模原】 榊原琴乃(前17) マイナビ仙台レディース 0-1 INAC神戸レオネッサ 【I神戸】 カルラ・モレラ(後11) 大宮アルディージャVENTUS 0-4 セレッソ大阪ヤンマーレディース 【C大阪】 白垣うの(前42) 矢形海優(前44、前45+3、後18) AC長野パルセイロ・レディース 0-1 三菱重工浦和レッズレディース 【浦和】 塩越柚歩(後15) サンフレッチェ広島レジーナ 1-0 ちふれASエルフェン埼玉 【S広島R】 小川愛(後45+4) 日テレ・東京ヴェルディベレーザ 3-1 アルビレックス新潟レディース 【東京NB】 OG(前5) 北村菜々美(前37) 青木夕菜(後44) 【新潟L】 山本結菜(後45+1) <span class="paragraph-title">【動画】C大阪・矢形海優のヘディングハット!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="3ZMh_dC3Ft0";var video_start = 29;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.09.29 22:20 SunU-20日本女子代表の人気記事ランキング
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