「PKで試合が決まってしまった」 コロンビアとの上位対決落としたアルゼンチン、指揮官はVAR判定に憤り「改善すべきだと思う」

2024.09.11 16:30 Wed
コロンビアに敗れたスカローニ監督
Getty Images
コロンビアに敗れたスカローニ監督
アルゼンチン代表リオネル・スカローニ監督が判定に物申した。アルゼンチン『TyC Sports』が伝えた。2026年北中米ワールドカップ(W杯)南米予選で首位を走るアルゼンチンは10日、第8節でコロンビア代表と対戦。エースのFWリオネル・メッシをケガで欠くなか、3位チームとの上位対決に臨んだ。

今夏のコパ・アメリカ2024決勝で勝利したのはアルゼンチンだったが、今回先手を取ったのはコロンビア。25分、ショートコーナーからMFハメス・ロドリゲスがクロスを上げ、DFジェルソン・モスケラが叩き込んだ。
後半早々、パスカットしたFWニコラス・ゴンサレス(ユベントス)が自ら持ち上がり同点。追いついたアルゼンチンだったが、60分にはハメスにPK決められ、そのまま1-2で敗戦となった。

予選2敗目を喫したスカローニ監督は、コロンビアに勝利をもたらしたPK判定に不満。VARとOFRの末、DFダニエル・ムニョスを倒したDFニコラス・オタメンディのファウルを取られたが、それで勝負の行方が決まったと憤りを見せている。
「勝ったコロンビアを祝福しなければならない。我々は自分たちがプレーすることになった状況に応じて良い試合をしたと思う。これ以上言うことはない。いつも言っているように、頭を上げ続けなければならない」

「敗戦にもかかわらず、チームの姿勢は前向きなものだった。我々は常にベストを尽くし、勝つこともできた。だが、主審がPKと判定し、それ以降はほとんどプレーできなかった」

「私が彼(主審)とムニョスに言ったのは、ピッチ上で抗議しなかった唯一の選手は彼だけだということだ。ペナルティを科した彼らのことは歓迎するが、それ以上言うことは何もない。一方通行の場合もあれば、逆に進む場合もある。悲しくて残念なのは、PKの後、実質的に試合が決まってしまったことだ。それが気になった」

「非常に拮抗している試合では、この類のプレーによって試合が決まることがあり、それが起こった。あのPKが試合を決めた」

「レフェリーが最初に目にする映像が、触れているように見える映像である必要はない。レフェリーは全ての映像から判断しなければならない。しかし、テレビでは明らかに触れているように見える。試合の中ではファウルを取らなかったのに、条件が整った。こういったことは変わらないが、改善すべきだと思う」

それでもスカローニ監督は次の戦いに切り替え。接戦をものにしたコロンビアも称えている。

「結果はどうあれ、チームは戦っている。試合が自分たちの思い通りに進むと思った時にPKが来た。勝てないこともあるが、気持ちは前向きだ」

「対戦相手についても話さなければならない。良いプレーをする素晴らしいチームだ」

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1999年の歴史的珍事“1試合でPK3本失敗”…当事者の名手マルティン・パレルモが回想「どんなに大きいケガよりもつらい」

元アルゼンチン代表FWのマルティン・パレルモ氏が、スペイン『Relevo』で現役時代の「1試合でPKを3本失敗」を振り返った。 かつてカルト的人気を誇ったアルゼンチン産ストライカー、“エル・ロコ(奇人)”パレルモ。名門ボカ・ジュニアーズのスーパーエースとして南米制覇2回、日本でのトヨタカップ2000優勝&MVPなど、サッカー界の一時代を彩った。 その一方、A代表はガブリエル・バティストゥータ時代とエルナン・クレスポ時代に被り、通算15キャップ止まり。また、欧州ではスペインで3年間プレーも目立った活躍なし。 それでも、故ディエゴ・マラドーナ氏に気に入られ、同氏のもとで36歳にして2010年南アフリカW杯を経験。51歳となった現在はパラグアイ1部・オリンピアで監督を務めている。 そんなパレルモ氏と言えば、伝説の「1試合でPKを3本失敗」。1999年7月4日、コパ・アメリカ1999のアルゼンチン代表vsコロンビア代表でパレルモ氏はPKを3本蹴って3本失敗し、チームは0-3で敗れることとなった。 当時を振り返ったパレルモ氏は「ピッチに立っているのがしんどくて仕方なかった」と話す。 「本当につらかった…(笑) 3本外した時点で試合はまだ続いていたし、私もピッチに立っていたわけだからね。その1日を一刻も早く終わらせるべく、すぐにでもロッカールームへ下がりたかった気持ちを覚えているよ。あの経験はどんなに大きいケガよりもつらい経験だ」 同大会ではアルゼンチン代表の“9番”を任され、コロンビア戦もPKを3本外しながらフル出場を強いられたパレルモ氏。試合後、同部屋のチームメイト2人が寄り添ってくれたそうだ。 「(宿泊先で)同部屋がディエゴ・シメオネ、グスタボ・ロペスでね。2人はその日の試合後、部屋でひと言も話さなかったよ。次の試合まで私のメンタルは沈んでいたんだが、あの夜の沈黙の空間に、私は救われたのかもしれない」 「そして翌朝、シメオネがひと言『前に進もう』と僕に言ったんだ。彼は空気を察して無言でもエネルギーを発することができる男だね」 同僚に救われたというパレルモ氏は、3日後のウルグアイ代表戦でゴールを決め、アルゼンチン代表のグループステージ突破に貢献。また、コロンビア戦後はマラドーナ氏からも励ましの電話があったのだという。 「ディエゴは一瞬一瞬を大切にする人間だったよ…彼は私に『またPKがあれば恐れず蹴りに行け』『誰もがPKを蹴る勇気を持つわけじゃないが、キミにはあるだろう』と言ってくれた」 「彼は私が大きなケガをしたとき、私の息子が亡くなったとき…必ず病院に来てくれた。私が活躍したときではなく、寂しくて誰かの支えを必要としたとき、必ずディエゴ・マラドーナがそばにいてくれたよ」 2025.03.15 21:17 Sat
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アルマダの強烈ミドル弾でアルゼンチンがウルグアイとの上位対決を制す!【2026年W杯南米予選】

2026年北中米ワールドカップ(W杯)南米予選の第13節のウルグアイ代表vsアルゼンチン代表が21日に行われ、0-1でアルゼンチンが勝利した。 ここまでW杯南米予選5勝5分け2敗で3位のウルグアイは、ロナルド・アラウホやホセ・マリア・ヒメネス、フェデリコ・バルベルデ、ダルウィン・ヌニェスら主力を順当にスタメンで起用した。 一方、8勝1分3敗で首位を走るアルゼンチンは、守護神エミリアーノ・マルティネス、ニコラス・オタメンディ、アレクシス・マク・アリスター、フリアン・アルバレスらをスタメンで起用。3トップにジュリアーノ・シメオネ、アルバレス、ティアゴ・アルマダを並べた[4-3-3]の布陣で試合に臨んだ。 試合は強豪国同士らしく一進一退の展開が続くなか、互いにアタッキングサードでの精彩を欠き、25分を過ぎても決定機はなく膠着状態が続く。 そんな中、アルゼンチンは27分にボックス左でパスを受けたエンソ・フェルナンデスのコントロールショットで最初の枠内シュートを放ったが、これはGKロチェが難なくキャッチした。 ハーフタイムにかけてはややアルゼンチンが攻勢を強めると、43分に最初の決定機を作る。敵陣でのボール奪取からショートカウンターを仕掛けると、マク・アリスターのパスでボックス右深くまで侵入したG・シメオネがクロスを供給。相手GKが弾いたボールにエンソ・フェルナンデスが詰めたが、シュートはDFヒメネスのスライディングブロックに阻まれた。 ゴールレスで迎えた後半、アルゼンチンは開始早々の49分にカウンターからアルマダに決定機が訪れたが、ボックス左手前からのシュートはGKロチェのセーブに防がれた。 後半も拮抗した時間が続くなか、アルゼンチンが68分にスコアを動かす。ドリブルでボックス左横まで侵攻したアルバレスのマイナスのパスをボックス左手前で受けたアルマダが右足一閃。高速シュートがゴール右隅に突き刺さった。 その後は互いに選手を入れ替えながらゴールを目指すなか、アルゼンチンは試合終了間際の95分にルーズボールに反応したニコラス・ゴンサレスの高く上げた左足がヘディングで処理しようとしたナンデスの頭部に当たると、主審はレッドカードを提示。 最終盤に数的不利となったアルゼンチンだったが、ウルグアイの反撃を無失点で凌ぎ切り、1-0で勝利した。 また、5位のエクアドル代表はエネル・バレンシアの2ゴールで8位ベネズエラ代表を2-1で下し、2位に浮上している。 ◆第13節結果 ▽3/21(金) エクアドル代表 2-1 ベネズエラ代表 ウルグアイ代表 0-1 アルゼンチン代表 ▽3/20(木) パラグアイ代表 1-0 チリ代表 ブラジル代表 2-1 コロンビア代表 ペルー代表 3-1 ボリビア代表 ◆順位表 1.アルゼンチン代表(28/+15) 2.エクアドル代表(22/+8) 3.ブラジル代表(21/+7) 4.ウルグアイ代表(20/+7) 5.パラグアイ代表(20/+2) 6.コロンビア代表(19/+4) ーーーW杯出場ーーー 7.ボリビア代表(13/-16) ーーー大陸間POーーー 8.ベネズエラ代表(12/-5) 9.ペルー代表(10/-10) 10.チリ代表(9/-12) ※()内は勝ち点/得失 ※エクアドルは選手の国籍詐称で-3ptからスタート 2025.03.22 10:40 Sat

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