フロジノーネ、ヴェネツィア行きが噂されるディ・フランチェスコ監督の退任を発表

2024.06.17 07:00 Mon
Getty Images
フロジノーネは16日、エウゼビオ・ディ・フランチェスコ監督(54)が今季限りで退任することを発表した。

退任の決まったディ・フランチェスコ監督は、公式サイトで以下のように感謝を述べた。

「フロジノーネに到着してすぐに、皆さんが私をもてなし、歓迎してくれたおかげで、すぐにファミリーの一員だと感じることができました。君たちは、ジャージとそのチームカラーへの愛情を私に教えてくれた。エキサイティングな試合もあれば、思い通りにいかなかった試合もあったけれど、コッパ・イタリアの準々決勝という歴史的な目標に一緒に到達するなど濃密で、いい意味でポジティブなシーズンだった」
「このような機会を与えてくれたアンジェロッツィSDに感謝したい。 昨年7月、私たちはお互いにプロフェッショナルとして、そして何よりも人としての素晴らしさでお互いを選んだ。また、素晴らしい人格と独特の感性を持つスティルペ会長にも心から感謝している」

「そして、私が常に誇りに思っている選手たち。目標に到達できなかったのは事実だが、彼らは浮き沈みを繰り返しながらも、目標に到達したいという思いでついてきてくれたことには感謝をしている」
昨夏にファビオ・グロッソ前監督の後任として、ディ・フランチェスコ監督を招へいしたフロジノーネ。5年ぶりとなったセリエAでは、序盤こそコンスタントに勝ち点を稼いでいたが、昨年12月2日のミラン戦に敗れてから不振に陥ると、そこから最終節までの25試合でわずか3勝に終わり、順位も16位と低迷。

勝利すれば残留が決められた最終節のウディネーゼ戦も0-1で敗れると、残留を争っていた18位エンポリがローマに勝利したことで18位に転落。1年でのセリエB(イタリア2部)降格が決定していた。

なお、『フットボール・イタリア』によれば、退任するディ・フランチェスコ監督には、昇格プレーオフを制して3季ぶりのセリエA昇格を果たしたヴェネツィアが招へいに動いており、2年契約を結ぶとのことだ。

エウゼビオ・ディ・フランチェスコの関連記事

インテルの元アルゼンチン代表FWホアキン・コレア(30)にヴェネツィアが関心か。 インテル移籍からキャリアが年々後退するホアキン・コレア。 ミラノで継続的な活躍叶わず、アルゼンチン代表からフェードアウト、昨季マルセイユへレンタル放出、マルセイユでゴール関与ゼロ…今季開幕2試合で出番はない。 シモーネ・ 2024.08.29 20:15 Thu
ローマとフロジノーネの元指揮官であるエウゼビオ・ディ・フランチェスコ氏が、古巣移籍が取り沙汰されるU-23アルゼンチン代表MFマティアス・スーレ(21)について語った。 今夏の移籍市場でユベントスが売却を考慮する中、ローマとレスター・シティの2クラブから関心を寄せられるスーレ。とりわけ、選手自身が加入を熱望するロ 2024.07.21 17:40 Sun
セリエA昇格を果たしたヴェネツィアは26日、イタリア人指揮官エウゼビオ・ディ・フランチェスコ氏(54)を新監督に招へいしたことを発表した。契約期間は2026年6月30日までとなる。 ヴェネツィアは20日に2022年10月から指揮官を務め、3季ぶりにクラブをセリエA昇格に導いたパオロ・ヴァノーリ監督と双方合意の下で 2024.06.27 07:00 Thu
知る人ぞ知る名手がセリエAで初指揮へ。 イタリア『スカイ』のジャンルカ・ディ・マルツィオ氏によると、イバン・ユリッチ監督が退任するトリノは18日深夜、今季ベネツィアでセリエA昇格を成し遂げたパオロ・ヴァノーリ監督(51)の招聘作戦を完結させたとのこと。 ベネツィアに違約金80万ユーロ(約1.3億円)を支払い 2024.06.19 16:15 Wed
21日にチャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16・1stレグでバルセロナと対戦するナポリ。その2日前に衝撃が走った。 19日、アウレリオ・デ・ラウレンティス会長は自身のX(旧ツイッター)を更新。苦戦が続いていたワルテル・マッツァーリ監督(62)の解任を発表した。 なお、後任はスロバキア代表を率いるフランチェ 2024.02.20 10:01 Tue

フロジノーネの関連記事

アタランタは16日、フロジノーネの元U-21イタリア代表MFマルコ・ブレシャニーニ(24)をレンタル移籍で獲得したことを発表した。 レンタル期間は1年間で、買い取りオプションと、特定の条件での買い取り義務のオプションが付帯している。 ミランの下部組織出身のブレシャニーニは、モンツァ、コゼンツァでプレーしたの 2024.08.16 23:10 Fri
ローマは12日、ガンビア代表MFエブリマ・ダルボエ(23)がセリエBのフロジノーネへ1年間のレンタル移籍で加入すると発表した。 ガンビアからの難民としてイタリアに渡り、後にローマのプリマヴェーラに加入したダルボエは、戦術眼とパスセンスに長けた若きレジスタ。2021年5月に行われたセリエAサンプドリア戦でファースト 2024.08.12 22:51 Mon
コモは26日、フロジノーネのイタリア人MFルカ・マッツィテッリ(28)を完全移籍で獲得したことを発表した。契約期間は2027年6月までの3年間となっている。 ローマでプロデビューを飾ったセントラルMFのマッツィテッリは、サッスオーロ、モンツァを経て2022年夏にレンタルでフロジノーネに加入。完全移籍に移行した昨季 2024.07.27 07:30 Sat
エラス・ヴェローナは9日、フロジノーネのオランダ人MFアブドゥ・ハルイ(26)の完全移籍を発表した。契約期間は2028年6月までとなる。 ハルイは中盤を主戦場とするモロッコ系オランダ人で、ユース時代はスパルタ・ロッテルダムに所属。2018年2月にプロデビューを飾り、サッスオーロにレンタル移籍する2021年8月まで 2024.07.10 11:17 Wed
アストン・ビラは1日、ユベントスのアルゼンチン人MFエンソ・バレネチェア(23)、U-21イングランド代表MFサミュエル・イリング・ジュニア(20)の加入を発表した。 バレネチェアは、母国のニューウェルズ・オールドボーイズの下部組織で育ち、スイスのシオンを経て、ユベントスの下部組織に加入した。 2023年4 2024.07.01 21:40 Mon

セリエAの関連記事

新しい未来のテレビ「ABEMA(アベマ)」は、スポーツ・チャンネルDAZNと展開する「ABEMA de DAZN」で、2025年8月より開幕する主要な欧州サッカーリーグにおいて、日本代表選手が所属するクラブを中心とした「欧州リーグ2025-26」の試合を中継することを決定した。 今回の発表によると、リーグ・アン、 2025.08.15 17:21 Fri
ユベントスのレジェンドであるレオナルド・ボヌッチ氏(38)が来季、ユースチームの監督かファーストチームのコーチとして復帰する可能性があるようだ。イタリア『トゥットスポルト』が報じている。 ユベントスで8度のセリエA制覇に貢献したボヌッチ氏は昨季、ユベントスを退団。ウニオン・ベルリン、フェネルバフチェでプレーした後 2025.05.17 13:00 Sat
フィオレンティーナは15日、イタリア代表DFピエトロ・コムッツォ(20)との契約を2029年6月30日まで延長したことを発表した。 2019年からフィオレンティーナの下部組織に在籍するコムッツォは185cmのセンターバック。2023年10月のナポリ戦でファーストチームデビューを飾ると、今シーズンはセンターバックの 2025.05.15 21:02 Thu
マンチェスター・シティが、ミランのオランダ代表MFタイアニ・ラインデルス(26)の獲得へ動き始めた。イギリス『The Athletic』が報じている。 昨シーズン、AZから加入後すぐさまロッソネリの主力に定着したラインデルスは、今シーズンより一層存在感を高めてチームの絶対的な主軸に。 ここまでは不振のチーム 2025.05.14 19:38 Wed
セリエA懲戒委員会は13日、ユベントスのフランス人DFピエール・カルルに対し、2試合の出場停止処分を科した。 カルルは10日に行われたセリエA第36節ラツィオ戦の57分、振り上げた手が相手FWタティ・カステジャノスの顔面に直撃し、VARの末に一発退場となっていた。 残り2試合、ウディネーゼ戦とヴェネツィア戦 2025.05.14 11:30 Wed

記事をさがす

エウゼビオ・ディ・フランチェスコの人気記事ランキング

1

サンパオリ電撃退任のマルセイユがトゥドール氏の新監督就任を発表!

マルセイユは4日、新指揮官にイゴール・トゥドール氏(44)を招へいした。契約期間は2024年6月30日までとなる。 昨年2月に就任したホルヘ・サンパオリ監督(62)の下で迎えた2021-22シーズンを2位で終えたマルセイユ。当然、2023年まで契約を残すサンパオリ監督の続投が既定路線となっていたが、補強について上層部との間で意見の相違があったとして1日に電撃退任が発表されていた。 マルセイユの新指揮官に就任したトゥドール氏は、これまでハイドゥク・スプリト、ガラタサライ、ウディネーゼなどの指揮官を歴任。2020-21シーズンまでユベントスでアンドレア・ピルロ監督の副官を務めていた。 そして2021年9月、3連敗スタートとなったエウゼビオ・ディ・フランチェスコ前監督の解任を受け、新指揮官に就任したヴェローナでは、14勝11分け10敗の戦績を残し、最終的にはセリエAで9位フィニッシュと上々の成績を収めた。しかし、シーズン終了後の首脳陣との話し合いの中で齟齬が生まれ、契約解消となっていた。 2022.07.05 01:50 Tue
2

アズムンがゴール後の謝罪ジェスチャー説明…後輩ハイセンの非礼を詫びる

ローマのイラン代表FWサルダール・アズムンが、フロジノーネ戦後の謝罪ジェスチャーについて説明した。『romapress』が伝えている。 ローマは18日に敵地で行われたセリエA第25節のフロジノーネ戦に3-0の勝利を収めた。 前半は[4-2-3-1]の布陣変更が機能せず、ビルドアップの局面でもミスが目立って再三シュートを浴びる展開に。それでも、GKミル・スヴィラールの好守などで凌ぐと、前半終盤にはDFディーン・ハイセンのスーパーゴールで先制に成功。 後半は[4-3-3]への布陣変更や細かな修正で流れを引き寄せると、MFブライアン・クリスタンテのミドルシュートのこぼれ球に詰めたアズムンのゴール、MFレアンドロ・パレデスのPKによるゴールで一気に突き放し、最終的に3-0で勝利した。 ダニエレ・デ・ロッシ新体制で初スタメンを飾り、今季セリエA2点目を記録したアズムンは、同試合後のインタビューでゴール後にフロジノーネサポーターに向けた謝罪ジェスチャーについて説明。後輩ハイセンの非礼を詫びる意図があったことを明かした。 今冬の移籍市場でユベントスからローマに加入したハイセンだったが、その加入前にはフロジノーネへのレンタルでクラブ間合意。選手自身も当初はフロジノーネ行きに応じていたものの、ローマからのオファーによって翻意。不誠実な対応にフロジノーネのフロント陣から怒りの声が上がっていた。 そんな経緯もあり、今回の試合ではホームサポーターからブーイングや野次を浴びる形となっており、同選手はゴールを決めた直後にホームサポーターに向けて「黙れ」というジェスチャーを行い、主審からイエローカードを掲示されていた。 その行為に関しては試合後にデ・ロッシ監督、敵将エウゼビオ・ディ・フランチェスコ監督の双方から苦言が呈されていた。 そういったなか、アズムンはすでに後退していた後輩に代わって謝罪を行ったことを明かした。 「なぜ僕がフロジノーネのファンに謝罪したのか? それはハイセンの最初のゴールの後、フロジノーネのファンは彼のセレブレーションに怒っていたからだ」 「フロジノーネのプレーヤーは僕らに理解を示してくれたけど、僕は謝罪したかった。フットボールにおいてリスペクトは最も重要なことだ。僕らは同僚であり、友人であり、ピッチ上では難しいことだけど、お互いを尊重するのは正しいことだ」 また、結果的に3-0の勝利も前半はかなり厳しい内容だった試合に関しては、「特に前半は厳しい試合だった。だけど、ドレッシングルームでスタッフと戦術を変更し、後半は良いプレーができた。ゴールするのが僕の仕事だし、勝利には満足しているよ」と謙虚に振り返っている。 過去の日本代表戦でのMF柴崎岳への張り手によって悪童のイメージが拭えないイランのエースだが、対戦相手やファンへのリスペクトを持つ紳士な部分も持ち合わせているようだ。 2024.02.19 07:45 Mon

フロジノーネの人気記事ランキング

1

ユーベの若手MFバレネチェアが昇格フロジノーネにレンタル

フロジノーネは15日、ユベントスからアルゼンチン人MFエンソ・バレネチェア(22)を1年間のレンタル移籍で獲得したことを発表した。 母国のニューウェルズ・オールドボーイズの下部組織出身のバレネチェアは、2019年に加入したスイスのシオンでヨーロッパでのキャリアをスタート。その後、2020年1月にユベントスNext Gen(U-23チーム)に加入。セリエCに所属する同クラブで主力を担うと、2022年11月に行われたパリ・サンジェルマン戦でファーストチームデビューを飾った。そして、昨シーズンは公式戦5試合に出場していた。 ユベントスの先輩であるフランス代表MFポール・ポグバのようなダイナミックなセントラルMFとしての大成が期待される22歳は、セリエA昇格組のフロジノーネで研鑽を積むことになった。 2023.08.16 05:30 Wed
2

インテルのイタリア人補強計画…19歳スカルヴィーニに22歳GKトゥラティ、24歳コルパーニを獲得へ?

インテルが自国イタリアの3選手をリストアップしているようだ。イタリア『カルチョメルカート』が伝えている。 今夏にイタリア代表MFダビデ・フラッテージを獲得したインテル。宿敵ミランや選手の古巣ローマ、ユベントス、さらにはアーセナルなども名乗りを上げていたなか、イタリア人選手No.1の人気銘柄を釣り上げることに成功した。 一方で、昨シーズン中から獲得への動きが報じられてきたアタランタのイタリア代表DFジョルジョ・スカルヴィーニ(19)については、U-21イタリア代表MFジョバンニ・ファビアン(現ボローニャ)を交渉に盛り込んで移籍金引き下げを狙うも、合意できなかったという。 アタランタの要求額は5000万ユーロ(約78億9000万円)。フランス代表DFバンジャマン・パヴァール獲得に3000万ユーロ(約47億3000万円)近くを費やしたインテルの金庫には現状、5000万ユーロもないとされるが、再びアタランタにアタックするのは確実と考えられている。 また、フロジノーネのU-21イタリア代表GKステファノ・トゥラティ(22)も候補に。トゥラティは15歳までインテルの下部組織に所属し、その後は若手の登竜門サッスオーロで育まれた191cmの守護神だ。 サッスオーロでは通算4試合の出場に留まるが、昨季からフロジノーネに武者修行しており、セリエBでの1年目は最終節1試合を除く37試合でプレーし、優勝とセリエA昇格に貢献。今季は昇格組ながらも第8節終了時点で8位と検討するチームにおいて、7試合でゴールマウスを守っている。 インテルはかつて5万ユーロ(約780万円)でサッスオーロへ放出したミラノ生まれの地元っ子帰還を検討中。スイス代表GKヤン・ゾマーの後継者候補とみられている。 最後は人材の宝庫アタランタが輩出したモンツァの元U-21イタリア代表MFアンドレア・コルパーニ(24)。2020-21シーズンからモンツァ所属の24歳は[3-4-2-1]をベースとするチームで2シャドーの一角を担う攻撃的MFだ。 故に[3-1-4-2]のインテルでは当てはまるポジションがないように思えるが、その特徴は自らドリブルで持ち運び、ゴールまで陥れるというネラッズーリの中盤にはいないタイプ。今季はセリエA8試合出場で4ゴールをマークしている。 こちらはスカルヴィーニ同様、インテルが獲得に本腰を入れる1人と考えられており、友好関係にあるモンツァの要求額は2000万ユーロ(約31億5000万円)。インテル以外にも複数のクラブが関心を寄せ始めたという注目株だ。 2023.10.11 14:08 Wed
3

18歳イブラヒモビッチが来季以降もイタリアで? フロジノーネがバイエルンから買い取り目指す

U-19ドイツ代表MFアリヨン・イブラヒモビッチ(18)が来シーズン以降もイタリアに残るかもしれない。 その名前を聞けば、“神”を自称するもう1人がどうしても頭に浮かんでしまう男、イブラヒモビッチ。“自称神”と同じくバルカン半島にルーツを持つ18歳は、少年時代からバイエルンで育ち、世代別のドイツ代表にも名を連ねる。 昨年2月にバイエルンでトップチームデビューを飾ったなか、今シーズンはフロジノーネへ武者修行。ここまではセリエAで10試合1得点、コッパ・イタリアで2試合1得点を記録…安定したプレータイムを確保している。 チームがプロビンチャながらもセリエA14位と粘り強く戦うなか、イタリア『カルチョメルカート』によると、幹部らはイブラヒモビッチを高く評価しており、完全移籍移行(買い取り)を目指してバイエルンとの協議に入っているという。 その実現性はまだなんとも言えないところのようだが、イブラヒモビッチと保有元バイエルンの契約は2025年6月まで。バイエルンは24年夏に買い戻しオプション付きで売却し、活躍次第で買い戻すというプランに興味を持っているとみられている。 2024.01.12 20:30 Fri
4

師弟対決勝利のデ・ロッシ率いるローマがフェイエ戦に弾み! 今冬フロジノーネ行き拒絶のハイセンがスーパーゴール【セリエA】

セリエA第25節、フロジノーネvsローマが18日にスタディオ・マトゥーザで行われ、アウェイのローマが0-3で勝利した。 前節、首位のインテルに2-4で敗れてデ・ロッシ新体制で初黒星を喫した6位のローマ。また、ミッドウィークに行われたフェイエノールトとのヨーロッパリーグ(EL)のプレーオフ初戦では敵地で1-1のドローに終わった。来週にホームでの重要なリターンレグを控えるなか、14位のフロジノーネ相手に公式戦3試合ぶりの白星を狙った。 デ・ロッシ監督はディ・フランチェスコ監督との師弟対決に向け、先発7人を変更。バルダンツィを初めてスタメンで起用したほか、アズムンやクリステンセン、アンヘリーニョを起用した。 ルカクを最前線、アズムンをセカンドトップに配した[4-2-3-1]の布陣で臨んだローマ。立ち上がりは相手の連動したプレスに手を焼き、なかなか効果的にボールを前進できない。 それでも、足元での収まりがいいルカク、バルダンツィを起点に幾つか良い形を作ると、15分にはボックス左で強引に仕掛けたルカクの左シュートでGKを脅かす。 徐々に相手陣内でのプレーを増やしていくローマだが、同時に攻め切れない状況でカウンターを受ける場面も増える。20分過ぎには右サイドのスーレに続けてカットインから左足の鋭いシュートを打たれるが、ここはGKスヴィラールのファインセーブで事なきを得る。 前半半ば以降は完全にフロジノーネがペースを掴み、ミドルレンジからのシュートが多いものの、再三のシュートを浴びせかける。31分にはボックス内での混戦からカイオ・ジョルジが3連続シュートを放ったが、ローマ守備陣の身体を張ったブロックに阻まれる。 青色吐息も何とか失点を凌いだローマは、ある意味でこの試合の主役だったユベントスからのローンプレーヤーが魅せる。38分、ハーフウェイライン付近でボールを受けたハイセンが果敢な持ち上がりでDF2枚をかわしてペナルティアーク左から右足を一閃。美しい軌道を描いたこのシュートがゴール右隅の完璧なコースを射抜いた。 今冬の移籍市場でフロジノーネ行きを拒否し、ローマ行きを選んだ19歳オランダ人DFには試合前からブーイングが飛んでいたなか、強烈な一撃でホームサポーターを黙らせた。 試合内容では圧倒されながらもハイセンの加入後2点目によって1点リードで試合を折り返したローマは、疲労困憊のルカクと前半1枚カードをもらったハイセンを下げてペッレグリーニ、ジョレンテの主力をハーフタイム明けに投入した。 後半はゲームをコントロールするまでには至らなかったものの、前半のように押し込まれてシュートを打たれる状況は作らせない。ただ、幾つかのカウンターチャンスをモノにできず、追加点が遠い。 後半半ばを過ぎて、ホームチームがより攻撃的なカードを切って前がかるなか、デ・ロッシ体制で試合巧者となりつつあるジャッロロッシが畳みかける攻めで一気に試合を決める。 まずは71分、相手陣内中央で完全に浮いたクリスタンテがボックス手前まで運んで強烈な低弾道のミドルシュートを放つ。これをGKが前にこぼすと、こぼれ球にいち早く詰めたアズムンがきっちり流し込んだ。さらに、81分にはバルダンツィのシュートが誘発したハンドによって得たPKをキッカーのパレデスがきっちり決め切った。 この連続ゴールで3点差としたローマは、アンヘリーニョ、バルダンツィを下げて昨年9月以来の復帰となるスモーリング、アワールを同時投入。[5-3-2]の守備的な布陣で試合をクローズに入った。 そして、このまま無失点で終わらせたローマが公式戦2試合ぶりの勝利で週明けのフェイエノールト戦に大きな弾みを付けた。 2024.02.19 04:04 Mon
5

アズムンがゴール後の謝罪ジェスチャー説明…後輩ハイセンの非礼を詫びる

ローマのイラン代表FWサルダール・アズムンが、フロジノーネ戦後の謝罪ジェスチャーについて説明した。『romapress』が伝えている。 ローマは18日に敵地で行われたセリエA第25節のフロジノーネ戦に3-0の勝利を収めた。 前半は[4-2-3-1]の布陣変更が機能せず、ビルドアップの局面でもミスが目立って再三シュートを浴びる展開に。それでも、GKミル・スヴィラールの好守などで凌ぐと、前半終盤にはDFディーン・ハイセンのスーパーゴールで先制に成功。 後半は[4-3-3]への布陣変更や細かな修正で流れを引き寄せると、MFブライアン・クリスタンテのミドルシュートのこぼれ球に詰めたアズムンのゴール、MFレアンドロ・パレデスのPKによるゴールで一気に突き放し、最終的に3-0で勝利した。 ダニエレ・デ・ロッシ新体制で初スタメンを飾り、今季セリエA2点目を記録したアズムンは、同試合後のインタビューでゴール後にフロジノーネサポーターに向けた謝罪ジェスチャーについて説明。後輩ハイセンの非礼を詫びる意図があったことを明かした。 今冬の移籍市場でユベントスからローマに加入したハイセンだったが、その加入前にはフロジノーネへのレンタルでクラブ間合意。選手自身も当初はフロジノーネ行きに応じていたものの、ローマからのオファーによって翻意。不誠実な対応にフロジノーネのフロント陣から怒りの声が上がっていた。 そんな経緯もあり、今回の試合ではホームサポーターからブーイングや野次を浴びる形となっており、同選手はゴールを決めた直後にホームサポーターに向けて「黙れ」というジェスチャーを行い、主審からイエローカードを掲示されていた。 その行為に関しては試合後にデ・ロッシ監督、敵将エウゼビオ・ディ・フランチェスコ監督の双方から苦言が呈されていた。 そういったなか、アズムンはすでに後退していた後輩に代わって謝罪を行ったことを明かした。 「なぜ僕がフロジノーネのファンに謝罪したのか? それはハイセンの最初のゴールの後、フロジノーネのファンは彼のセレブレーションに怒っていたからだ」 「フロジノーネのプレーヤーは僕らに理解を示してくれたけど、僕は謝罪したかった。フットボールにおいてリスペクトは最も重要なことだ。僕らは同僚であり、友人であり、ピッチ上では難しいことだけど、お互いを尊重するのは正しいことだ」 また、結果的に3-0の勝利も前半はかなり厳しい内容だった試合に関しては、「特に前半は厳しい試合だった。だけど、ドレッシングルームでスタッフと戦術を変更し、後半は良いプレーができた。ゴールするのが僕の仕事だし、勝利には満足しているよ」と謙虚に振り返っている。 過去の日本代表戦でのMF柴崎岳への張り手によって悪童のイメージが拭えないイランのエースだが、対戦相手やファンへのリスペクトを持つ紳士な部分も持ち合わせているようだ。 2024.02.19 07:45 Mon

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly