ドルトムントに先勝も…シメオネ監督は敵地での苦戦覚悟「ここ最近のレベルを維持する必要がある」

2024.04.16 17:14 Tue
油断はないディエゴ・シメオネ監督
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油断はないディエゴ・シメオネ監督
アトレティコ・マドリーディエゴ・シメオネ監督が難しい試合になると予想している。スペイン『アス』が伝えた。
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チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝1stレグのドルトムント戦では終盤に反撃の1点を許したものの、前半の2ゴールで先勝したアトレティコ。週末にはラ・リーガ第31節で実現したジローナとの上位対決も制し、2ndレグに弾みをつけている。ドルトムントの本拠地に乗り込んで準決勝進出を目指すシメオネ監督はホームチームが勢いを持ってゲームに入ると予想。しかし、自チームも良い状態と見ている。
「我々はホームで待ち受ける非常に強いチームと対戦する。彼らがハイペースでスタートすることは間違いないし、我々はここ最近の試合で見せていたレベルを維持する必要がある。チームは自信と共に良いリアクションを見せているし、良い試合になるだろう」

「ウイングにエキスパートがいる強敵が相手だ。2列目からうまく入ってくる。セットプレーも得意としている。我々がダメージを与えられるところまで試合を進めていきたい」
また、ジローナ戦で復帰し、フル出場した元スペイン代表DFマリオ・エルモソや、ケガ明けからまだ先発1試合のみのスペイン代表DFセサル・アスピリクエタの状態にも言及。ウイングバックを務めるスペイン代表FWロドリゴ・リケルメも含め、うち2選手の起用を考えているようだ。

「マリオは非常に良い形で戻ってきて、90分間プレーし、フィーリングも良かった、私はそれを確信した。彼はとても重要な選手だ」

「セサルは特別な選手で、独自の特長を持っていて、試合を最もよく理解している。最終ラインならどこでもプレーできる」

「我々が必要としている図太さやスピード、さらには若さも備えたリケルメもいる。あらゆることが重要になる。明日には決めることになるが、3人のうち2人がプレーすることになる。チームにとって最善の選択が取れることを願っている」

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【ラ・リーガ第15節プレビュー】上位3チームは下位と対戦! バルサは3戦ぶり白星懸けてラス・パルマス戦

先週末に行われた第14節では首位のバルセロナがセルタ相手に痛恨のドローゲームを演じたなか、ともに勝利したレアル・マドリーとアトレティコ・マドリーのマドリード勢との勝ち点差が縮まっている。 11月最後の一節となる第15節では前述の上位陣がいずれもボトムハーフのチームと対戦する。 バルセロナは前節、セルタとのアウェイゲームを2-2のドローで終えた。FWハフィーニャ、FWレヴァンドフスキのゴールによって2点を先行したが、後半終盤にMFカサドの退場にDFクンデの軽率なミスによる失点で流れが変わると、最終的に2点差を追いつかれての痛恨ドロー。0-1で敗れた前々節のレアル・ソシエダ戦に続く低調な内容での取りこぼしとなった。 それでも、直近のチャンピオンズリーグ(CL)では今季ここまで無敗と躍進を見せていたスタッド・ブレスト相手に3-0の完勝。レヴァンドフスキがCL通算100ゴールのメモリアルゴールを含むドブレーテの活躍を見せれば、MFダニ・オルモも見事な個人技でゴールを記録し、守備陣もきっちりクリーンシートで締めくくった。さらに、降格圏一歩手前の17位に位置するラス・パルマスとのホームゲームに向けてはチームトレーニングに復帰したFWラミン・ヤマルらに戦列復帰の可能性があり、より厚みのある前線で3試合ぶりの勝利を目指す一戦を戦えるはずだ。 レアル・マドリーは前節、レガネスとのアウェイゲームに3-0で完勝。FWムバッペの公式戦5試合ぶりのゴールに、ゲームキャプテンを務めたMFバルベルデのミドルシュート、MFベリンガムのダメ押しのゴールによって快勝。オサスナ戦に続く大勝で首位チームとの暫定勝ち点差を4ポイントに縮めた。 だがしかし、CLでは絶好調のリバプールとのアウェイゲームに臨むと、直近7勝1分けとカモにしてきた相手に0-2の完敗。まさかのCL3連敗となった。前半は何とか守勢を耐えたが、後半はギアを上げた相手に2失点。ムバッペのPK失敗も響いて無得点に終わった上、FWヴィニシウス・ジュニオールに続きMFカマヴィンガが約1カ月の負傷離脱を余儀なくされた。15位のヘタフェとのマドリード自治州ダービーは球際での攻防が激しいタフな一戦となるだけに、これ以上の負傷者を避けつつ厳しい批判に晒されるムバッペの奮起によってバウンスバックの白星を掴みたい。 ライバル2チームに比べて状態がいい3位のアトレティコは、最下位のバジャドリー相手に公式戦6連勝を狙う。シメオネ体制での700試合目となった前節のアラベス戦をFWセルロートの終盤の逆転ゴールによって勝ち切ったコルチョネロス。さらに、CLではスパルタ・プラハを相手にFWアルバレスとFWアンヘル・コレアのドブレーテの活躍などで今季最多6ゴールを奪って圧勝。攻守両面で安定感が出てきており、今回のアウェイゲームに向けて死角はない。 MF久保建英の所属する10位のレアル・ソシエダは、9位のレアル・ベティスとの中位対決に臨む。前節はアスレティック・ビルバオとのバスク・ダービーで0-1のスコア以上の力の差を見せつけられて敗戦。試合後にイマノル監督がチーム全体を酷評し、クラブに不穏な空気が流れた。だが、直近のヨーロッパリーグ(EL)では無敗で上位に位置するアヤックスとのホームゲームを久保の1ゴール1アシストの圧巻の活躍によって2-0の勝利。見事にバウンスバックを果たした。 一方、対戦相手のベティスは前節のバレンシア戦での2-4の大敗に加え、カンファレンスリーグ(ECL)ではチェコのムラダー・ボレスラフに1-2の逆転負け。公式戦3試合未勝利と調子を落としている。ラ・レアルとしてはその不振の相手との一戦をきっちり制し、リーグ戦でも白星を取り戻したい。中2日での連戦となるが、イマノル監督には違いを生み出す日本人エースに攻撃のタクトを託してほしいところだ。 バスク・ダービー勝利に加え、ELでもエルフスボリに3-0で完勝し、好調を維持する5位のアスレティック・ビルバオは13位のラージョとのアウェイゲームに臨む。中2日の過密日程でインテンシティが高いホームチームとの対戦は難しいものになるが、勝ち切ってトップ4争いにしっかりと絡みたい。 FW浅野拓磨を擁する8位のマジョルカは連勝を懸け、前節約1カ月ぶりの公式戦で魂の勝利を見せたバレンシアと対戦する。なお、この試合での復帰が期待されていた浅野だが、惜しくも招集外となり復帰は次節以降となる見込みだ。 その他では4位のビジャレアルと7位のジローナによる上位対決、マノロ・ゴンサレス監督更迭が取り沙汰される19位のエスパニョールの戦いにも注目だ。 《ラ・リーガ第15節》 ▽11/29(金) 《29:00》 マジョルカ vs バレンシア ▽11/30(土) 《22:00》 バルセロナ vs ラス・パルマス 《24:15》 アラベス vs レガネス 《26:30》 エスパニョール vs セルタ 《29:00》 バジャドリー vs アトレティコ・マドリー ▽12/1(日) 《22:00》 ビジャレアル vs ジローナ 《24:15》 レアル・マドリー vs ヘタフェ 《26:30》 ラージョ vs アスレティック・ビルバオ 《29:00》 レアル・ソシエダ vs ベティス ▽12/2(月) 《29:00》 セビージャ vs オサスナ 2024.11.29 19:00 Fri
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ハメスに続いて…ラージョがメンフィス・デパイとの契約にも接近中か

ラージョ・バジェカーノがオランダ代表FWメンフィス・デパイ(30)との契約に乗り出しているようだ。スペイン『Relevo』が伝える。 先日、元レアル・マドリーのコロンビア代表MFハメス・ロドリゲス(33)と契約したラージョ。首都マドリードの一角で熱烈なファンを抱える同クラブは、前アトレティコ・マドリーのメンフィスにも目線を向けているという。 メンフィスはPSV、マンチェスター・ユナイテッド、リヨン、バルセロナ、アトレティコと渡り歩き、今夏以降フリーエージェント。現役のオランダ代表エースだが、スペイン上陸からややケガが増えている印象が拭えない。 ラージョとしては、メンフィスとの契約に向けて“勝機”を見出している点があり、それはハメス同様、選手がマドリードでの生活を大変気に入っているということ。具体的な条件面等は不明も、とにかく全力でアタック中だそうだ。 現在、ラージョのラウル・マルティン・プレサ会長は、ファン人気がゼロと言っても過言ではないほど低迷。メンフィスとの契約は自身肝入りの案で、自らへの批判をかわす目的もあるそう。自ら交渉に乗り出しているようだ。 ただし、スペイン人FWラウール・デ・トーマス(29)を売却し、人件費500万ユーロ(約8億円)を浮かすことが先決で、それがなければメンフィスとの契約もない、との見方も存在する。 <span class="paragraph-title">【動画】ラージョと言えば、熱狂的なファン</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="qme" dir="ltr"><a href="https://twitter.com/hashtag/LaLigaHighlights?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#LaLigaHighlights</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/RayoBar%C3%A7a?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#RayoBarça</a> <a href="https://t.co/mItUbXJ3CB">pic.twitter.com/mItUbXJ3CB</a></p>&mdash; Rayo Vallecano (@RayoVallecano) <a href="https://twitter.com/RayoVallecano/status/1828523627932983367?ref_src=twsrc%5Etfw">August 27, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.08.28 14:00 Wed
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アトレティコが4部相手に終盤3発で逆転! 久保温存ソシエダも延長戦制し3回戦へ【コパ・デル・レイ】

コパ・デル・レイ2回戦が12月3~5日に開催された。 1回戦に続き、スーペル・コパ・デ・エスパーニャに出場するレアル・マドリー、バルセロナ、アスレティック・ビルバオ、マジョルカがシードで不在となる2回戦。 アトレティコ・マドリーは4部のカセレーニョとアウェイで対戦し、1-3で逆転勝利した。 守護神オブラクやグリーズマンら一部主力を温存も、ル・ノルマンやデ・パウル、コケ、アンヘル・コレア、セルロートの2トップを起用して臨んだアトレティコ。立ち上がりから主導権を握ったものの、コレアらが決定機で仕留め切れない。 すると、30分にはカウンターから左サイドを崩されてクリスティアン・マルティネスに完璧なクロスを入れられると、これをアルバロ・メレンシオにワンタッチで蹴り込まれて痛恨の失点。まさかの1点ビハインドで試合を折り返した。 後半はアルバレスの投入などで前がかって逆転を目指すアトレティコは相手陣内でハーフコートゲームを展開。しかし、最後の局面で体を張る相手の堅守に苦戦。ゴールが遠い状況のまま後半終盤を迎えた。 それでも、83分にはラングレのヘディングシュートで追いつくと、直後に相手が退場に。数的優位まで得ると、後半アディショナルタイムの92分にはデ・パウルの右足シュートがDFにディフレクトして大きくコースが変わる幸運なゴールで試合を引っくり返すと、直後にもアルバレスがトドメの3点目を奪い、苦しみながらも逆転で3回戦進出を決めた。 MF久保建英が所属するレアル・ソシエダは、4部のコンケンセとアウェイで対戦し、0-1で勝利した。なお、久保はベンチ外となったが、コンケンセのMF吉村裕哉がフル出場した。 直近のベティス戦から先発全員を入れ替えて臨んだソシエダは、試合を通してボールの主導権を握り続けるが、サディクやベッカーら前線の選手も効果的にプレーできず。完全に攻撃が停滞。 この状況を受けて後半はオヤルサバル、バレネチェア、ブライス・メンデスらをピッチに送り込んでいくが、90分間で決着を付けられない。それでも、延長前半立ち上がりの92分に左サイド深くに侵攻したセルヒオ・ゴメスの折り返しを、ボックス内に走り込んだブライス・メンデスが左足ワンタッチで合わせ、ようやく試合の均衡を破った。 その後、トドメの2点目は奪えなかったが、なんとかウノセロで逃げ切って3回戦行きを決めた。 その他のプリメーラ勢はジローナ、ビジャレアル、エスパニョール、アラベスが下部カテゴリーの相手にジャイアントキリングを許し、無念の2回戦敗退となった。 ◆コパ・デル・レイ2回戦 ▽12/3(火) レアル・アビラ(4) 2-4 バジャドリー イェクラーノ(3) 0-1 エルチェ(2) バルバストロ(4) 2-0 エスパニョール サラマンカ(4) 0-7 セルタ サラゴサ(2) 2-2(PK:4-5) グラナダ(2) エウロパ(4) 1-2 ラス・パルマス ▽12/4(水) サン・アンドレウ(4) 1-3 レアル・ベティス ウニオニスタス(3) 2-3 ラージョ・バジェカーノ ヒムナスティック(3) 0-1 ウエスカ(2) オウレンセ(3) 1-0 デポルティーボ・ラ・コルーニャ(2) クルトゥラル・レオネサ(3) 1-2 アルメリア(2) カディス(2) 0-1 エルデンセ(2) ラシン・サンタンデール(2) 1-0 スポルティング・ヒホン(2) サモラ(3) 0-0(PK:1-3) テネリフェ(2) ログローニョ(4) 0-0(PK:4-3) ジローナ ポンテベドラ(4) 1-0 ビジャレアル エステポナ(4) 2-2(PK:4-5) レガネス エヘア(4) 1-3 バレンシア ▽12/5(木) カセレーニョ(4) 1-3 アトレティコ・マドリー セウタ(3) 2-3 オサスナ オリウエラ(4) 0-0(PK:0-3) ヘタフェ バラカルド(3) 1-2 ラシン・フェロル(2) アンドラ(2) 0-1 カルタヘナ(2) マルベージャ(3) 1-0 ブルゴス(2) ポンフェデラ(3) 2-1 カステリョン(2) オロト(4) 1-3 セビージャ コンケンセ(4) 0-1 レアル・ソシエダ ミネラ(4) 2-2(PK:4-2) アラベス ※()内は所属カテゴリー 2024.12.06 07:49 Fri
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アトレティコが最下位バジャドリーを5発粉砕、公式戦7連勝【ラ・リーガ】

アトレティコ・マドリーは11月30日、ラ・リーガ第15節でバジャドリーとのアウェイ戦に臨み、5-0で圧勝した。 前節アラベスに逆転勝利として3連勝とした3位アトレティコ(勝ち点29)は、4日前のチャンピオンズリーグではスパルタ・プラハに6発圧勝とした。そのスパルタ・プラハ戦のスタメンからセルロートに代えてグリーズマンのみを変更した。 最下位バジャドリー(勝ち点9)に対し、慎重な入りを見せたアトレティコが26分に先制する。CKの流れからM・ジョレンテのクロスをラングレが合わせた。 さらに31分、G・シメオネがネットを揺らしたもののオフサイドに阻まれたアトレティコだったが、35分に追加点。グリーズマンのシュートのルーズボールをアルバレスが押し込んだ。 止まらないアトレティコは2分後に3点目。左サイドを抜け出したガランの左クロスをデ・パウルが合わせた。 追加タイムにはヒメネスがヘディングシュートを流し込んだアトレティコだったが、ここはVARでオフサイドを取られ3点のリードで前半を終えた。 それでも迎えた後半、52分に4点目。アルバレスとのワンツーでボックス内に侵入したグリーズマンが見事な身のこなしから巧みなシュートを流し込んだ。 さらに60分、CKからヒメネスのヘディングシュートが枠を捉えたアトレティコは64分にスコアラーの3選手をお役御免に。アルバレス、デ・パウル、グリーズマンをベンチに下げた。 73分にはI・サンチェスにバー直撃のシュートを浴びたアトレティコだったが、終盤にかけても試合をコントロール。そして追加タイムにセルロートのゴールも生まれて5発圧勝。リーグ戦4連勝、公式戦7連勝としている。 バジャドリー 0-5 アトレティコ 【アトレティコ】 クレマン・ラングレ(前26) フリアン・アルバレス(前35) ロドリゴ・デ・パウル(前37) アントワーヌ・グリーズマン(後7) アレクサンダー・セルロート(後47) 2024.12.01 07:01 Sun
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2夜連続でビックリさせられた…/原ゆみこのマドリッド

「一気にパノラマが変わったわね」そんな風に私が呟いていたのは木曜日、新バージョンCLの36チームが並ぶ、長いリーグフェーズ順位表を見直していた時のことでした。いやあ、ジャマル依存症を克服したバルサがブレストに3-0と勝って、6位から3位に上がったり、まだ1勝しかしていないジローナが最後の望みを懸けて挑んだシュトルム・グラーツ戦に1-0で惜敗。30位と更に奥深く沈んだだけでなく、残り試合がリバプール、ミラン、アーセナルと強豪相手ばかりとあって、ほぼほぼ敗退確実になったのは想定範囲以内だったため、別に驚く程のことではないんですけどね。 大波乱があったのはマドリッドの両雄の方で、ええ、この5節開催前には23位で、16強対決出場プレーオフに参加できる24位以上で終われたら御の字と言われていたアトレティコが、スパルタ・プラハにCLアウェイ戦のクラブ最多得点差記録となる0-6で大勝。試合終了直後には一気に順位が9位まで上がったものの、何せ今節の口火を切る火曜の早い時間帯でしたからね。全てが終わってみれば、15位になっていたんですが、それでも16強直接出場圏8位まではたったの勝ち点1差とあって、残る3試合中、6節、7節のスロバン・ブラスチラバ戦、レバークーゼン戦がホームゲームであることを考えると、直接突破を十分、狙えるんじゃないかという楽観論が頭をもたげることに。 真逆だったのはお隣さんの方で、いやあ、リバプール戦前は同じ2勝2敗でも18位とアトレティコの上にいたんですけどね。それがアンフィールドでズッコケて、とうとう24位とプレーオフ出場圏の崖っぷちまで落ちてしまったとなれば、もうCL戦を2試合省く目論見は諦めるしかない?実際、レアル・マドリーはクジ運も悪くて、次節は現在5位、しかも昨夏のUEFAスーパーカップのリベンジに燃えているアタランタをベルガモに訪ねないといけないですしね。1月はザルツブルク戦こそ、サンティアゴ・ベルナベウ開催とはいえ、最終節のブレスト戦もアウェイというのはともかく、どうにもCL3連敗中の彼らには自他共に認める「Reyes de Europa/レジェス・デ・エウロッパ(ヨーロッパの王者)」の面影がないのが気になってしまうんですが…。 何はともあれ、順番にお話ししていくことにしましょうか。このところ、未だに幾分、怪しげではあったものの、アウェイでの3試合を含め、5連勝中だったため、火曜の夕方、近所のバル(スペインの喫茶店兼バー)にアトレティコのスパルタ・プラハ戦を見に行くのも以前程、気が重くはなかった私ですが、だからって、楽勝を期待していた訳ではなかったんですけどね。シメオネ監督のサプライズ采配で、CL100試合出場の節目に到達するコケとグリーズマン、2人の重鎮がベンチスタートとわかった時はちょっと違和感があったんですが、その日の彼らはこれまでのアウェイ戦とはまったくの別人に変化。 いえまあ、前半15分にはリーガ前節のアラベス戦で温存されていたフリアン・アルバレスが、敵エリア左前でゲットしたFKを「Cuando vi la falta, le dije a Rodri que tenía confianza/クアンドー・ビ・ラ・ファルタ、レ・ディヘ・ア・ロドリ・ケ・テニア・コンフィアンサ(ファールを見た時、ロドリに自信があるって言ったんだ)」とデ・パウルからキッカーを譲ってもらうと、それが見事にゴールとなって、アトレティコは先制点をゲット。その時はまだ、どうせ後は得意の”リードしたら一歩後退”が始まるんだろうと腹を括っていたんですけどね。ところがこの日の彼らは敵陣でプレーし続け、27分にはスパルタの先発FWの1人、ハラスリンが負傷し、ペシェクに交代するなんてこともあったものの、ほとんど相手に付け入る隙を与えず。 それどころか、残念ながら、セルロートはフリアンからもらったラストパスでGKビンダルと1対1になりながら、弾かれてしまったものの、まさか43分、負傷から復帰2試合目となるジョレンテがエリア外から入れたクロスがセルロートの頭が触れることなく、スッポリ、ネットに収まってしまうとは!おかげでリードが倍となって折り返したアトレティコだったんですが、いやあ、5連勝中も僅差勝利ばっかりだったため、私なんか、思い至りもしなかったんですけどね。 後でフリアンも「Sabemos que por el formato del torneo necesitamos sumar de tres y hacer goles/サベモス・ケ・ポル・エル・フォルマトー・デル・トルネオ・ネセシタモス・スマール・デ・トレス・イ・アセール・ゴーレス(大会のフォーマットから、勝ち点3とゴールを挙げることが必要なのは知っていた)」と言っていた通り、8試合しかないこのリーガフェーズの肝は同じ勝ち点で複数並ぶチームを順位で上回るため、ゴールアベレージで優位に立つこと。後半12分には、当たり日ではなかったとセルロートを見限り、グリーズマンを入れたアトレティコはもう、その2分後にはgoleada(ゴレアダ/ゴールラッシュ)モードに入ったんですよ。 そう、まずは14分、ジュリアーノとのワンツーでエリア内に入ったフリアンが自身この試合2点目を挙げたかと思えば、25分にはジョレンテのアシストでグリーズマンもゴール祭りに参加。それでようやくマイナス4だったゴールアベレージがフラットに戻ったんですが、シメオネ監督は一気にコレア、コケ、サムエル・リノ、リケルメを投入して、更に追い打ちをかけることに。するとそれこそ、スーパーサブの本領を発揮したコレアが40分にはリノのラストパスから、オフサイドぎりぎりでゴール前からフィニッシュ。その4分後にもエリア内で敵DFをかき分けて6点目を入れてくれたとなれば、終了の笛が鳴った後に決まったヒメネスのゴールがスコアに挙がらなくでもまったく、損した気はしない? いえ、相手は一線級とは言えないスパルタですし、こんな戦い方ができるなら、今まで何でやらなかったんだという不満もあったりはするんですけどね。シメオネ監督も「Tenemos que seguir nuestra línea y no salir de la humildad de siempre/テネモス・ケ・セギール・ヌエルトラ・リネア・イ・ノー・サリール・デ・ラ・ウミルダッド・デ・シエンプレ(ウチは自分たちの方針に従って、いつもの謙虚さを忘れてはならない)」と言っていたように、とにかく慢心は禁物。まずはこの土曜午後9時(日本時間翌午前5時)からのバジャドリー戦でアウェイ弱者を完全に卒業したことを示してほしいものですが、さて。ちなみにホセ・ソリージャは2021年にアトレティコが最後のリーガ優勝を決めた縁起のいいスタジアム。同時にバジャドリーは2部降格してしまったため、それ以来の訪問となります。 そして翌水曜、さすがにヨーロッパの老舗同士が対決するビッグマッチとあって、キックオフ30分前以上にバルに入り、席を確保した私だったんですが、どうやら決勝トーナメント前はまだそれ程、急ぐことはなかったよう。開始直前までお店が満員にならなかったからですが、前半4分には早くもマドリーにピンチが到来。ええ、ダルウィン・ヌニェスの近距離シュートをGKクルトワが弾いたのは良かったものの、ミリトンがヒザの靭帯を断裂したオサスナ戦でトップチームデビューしたカンテラーノ(RMカスティージャの選手)のアセンシオにボールが当たってゴールに向かい、当人がライン上で必死に掻き出したなんてことがあったからですが、何より度肝を抜かれたのは、リバプールのパワフルさでした。 だってえ、パスや走るスピードが全然、マドリーより速いんですよお。攻撃の方はギュレルが1、2度シュートをトライしたぐらいで、完全に圧倒されていたアンチェロッティ監督のチームは前半こそ、クルトワのおかげで何とか無得点で凌いだものの、いつまでもそんなミラクルparadon(パラドン/スーパーセーブ)が続く訳ありませんって。そう、後半6分にも彼はブラッドリーのヘッドを弾いてくれたんですが、その1分後のマックアリスターのシュートにはその長い腕も届かず、とうとう先制されてしまったから、さあ大変! おまけに悪いことは重なるもので、その後すぐ、カマビンガが負傷。アンチェロッティ監督は一緒にギュレルも下げ、セバージョスとこの試合から復帰したルーカス・バスケスを入れて、バルベルデを右SBから中盤に上げることに。その効果たるや覿面で、16分にはエリア内でルーカス・バスケスがロバートソンに倒されて、PKをゲットしてくれたんですが…いや、エムバペがGKケレハーに易々、PKを弾かれてしまう程、スランプだったとは一体、誰が予想した? だってえ、確かにその日はビニシウスの負傷欠場で晴れて得意の左サイドを担当しながら、まったく冴えていなかった彼とはいえ、前節のレガネスとの兄弟分ダービーではゴールも挙げていたんですよお。それがこの大一番、同点ゴールが入れば、劣勢だったマドリーだって、引分けに持ち込めたかもしれなかったのに、PK失敗で当てが外れては、チームメートだって、心が折れてしまいますって。そのせいもあったか、25分には今度はメンディがサラーをエリア内で倒し、PKを献上してしまったものの、幸いこちらも当人が枠外に蹴ってしまい、一旦はピンチを脱したマドリーでしたが…。 31分、CKからロバートソンが上げたクロスを途中出場のガプコにフリーでヘッドされてはねえ。何度、その映像を見直しても、リバプールの選手が4、5人いる中、小柄なモドリッチしか、その場にいなかったのは如何に?2-0にされた後、ようやくエンドリックを出したアンチェロッティ監督でしたが、ロドリゴも回復が間に合わず、残るFWはRMカスティージャの2人だけというマドリーに成す術はなく、この日は根性のremontada(レモンターダ/逆転劇)の気配もまったくなしに負けてしまいましたっけ。 え、これだけリバプールに実力差を見せつけられて、更にCLリーグフェーズ突破に大打撃を受けながら、アンチェロッティ監督は怒ってなかったのかって?いやあ、「Hasta el penalti el equipo ha competido bien/アスタ・エル・ペナルティ・エル・エキポ・ア・コンペティードー・ビエン(PKまでチームはよく競っていた)。それを続けていくのが、ウチの進むべき道だ」とどこか達観していたんですが、とにかく今のマドリーは絶対的に選手が足りませんからね。この試合で太ももをケガしたカマビンガも全治3週間となり、その上、エムバペ、ベリンガム、ブライムまでがどこかを痛め、金曜に検査を受けることになったとなれば…。 そう、日曜午後4時15分(日本時間翌午前0時15分)から、サンティアゴ・ベルナベウで兄弟分ダービーに挑むボルダラス監督が小躍りしている姿が目に浮かぶんですが、折しもヘタフェはこの火曜にコパ・デル・レイ1回戦でマニセス(地方リーグ/実質6部)に0-3と勝って、2回戦進出を決めたばかり。いやまあ、それも1点目が入る前にベルトゥ、アルバロ・ロドリゲスが連続してPKを敵GKに弾かれ、とてもエムバペの失敗を笑えたもんじゃないんですが、それでもベルトゥが2本、そしてペテルもヘタフェ初ゴールを挙げられたのは自信になったかも。 とはいえ、そのベルトゥとジェネが累積警告で出場停止になるため、ベルナベウではまた、誰にゴールを期待していいかわからなくない彼らなんですけどね。ちなみにマドリーの方はロドリとチュアメニが戻れるかもしれないのが唯一の希望。何せ、今はRFEF2部(実質3部)で下位に沈んでいるラウール監督率いるチームも同様に負傷禍にあって、それも下手すると、ピッチに出ているRMカスティージャの登録選手は8人以上という規定が満たせず、最悪、GKをフィールドプレーヤーとして使わなければならないかもしれないというぐらい、切羽詰まっているみたいですからね。 よって、アンチェロッティ監督もあまりカンテラーノの助っ人を当てにできないんですが、いよいよベルナベウでの年内試合もこのヘタフェ戦と12月22日のセビージャ戦のみに。その間、5試合がアウェイというのも凄いですが、そこまで何とか頑張れば、冬の移籍市場で補強もできますからね。それにしたって、エムバペ復活には、「Hay una medicina que es ser paciente/アイ・ウナ・メディシーナ・ケ・エス・セル・パシエンテ(辛抱強くなることが薬になる)」(アンチェロッティ監督)って、痺れを切らすのが早いマドリーファンに対して言っていたんでしょうか。 そして残りの弟分たちの予定も見ておくと、土曜にはレガネスがアラベスとのアウェイ戦で、今度は自分たちのリーガの試合に挑むんですが、あんなに自分たちには手も足も出せなかったマドリーが、リバプールには手も足も出ないのを見て、もしやレガネスの選手たち、サッカー界のヒエラルキーというものを感じている?まあ、アラベスも前節はアトレティコに逆転負けしているんですが、ボルハ・ヒメネス監督のチームはかなり気合を入れないと、メンディソローサから勝ち点3を持ち帰るのは難しいかもしれません。 その一方で、ラージョは日曜にアスレティックをエスタディオ・バジェカスに迎えるんですが、現在、彼らはラス・パルマス、セビージャ戦と2連敗中でねえ。その間、得点が敵のオウンゴールの1点しかなく、どうやらまた、ゴール日照りが襲ってきたようなんですが、イニゴ・ペレス監督のチームに有利な点があるとすれば、相手が木曜にELエルフスボリ戦をプレーして、疲れていることでしょうか。といってもサン・マメスでは3-0と快勝していましたし、5位とバルベルデ監督のチームはリーガでも調子がいいため、ラージョもよっぽど頑張らないと勝てなさそうですが…来週はコパ2回戦でミッドウィークに試合があるため、弟分チームたちも連戦で忙しいんですよね。 2024.11.30 01:30 Sat

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