モウリーニョとマティッチの師弟コンビが関係悪化…ローマは離別に備えてパレデスらリストアップ
2023.08.08 16:18 Tue
元セルビア代表MFネマニャ・マティッチ(35)がローマ退団を強行しているようだ。
世界屈指の大型ボランチとして名を馳せたマティッチ。近年はどうしても衰えが隠せず、2021-22シーズン限りでマンチェスター・ユナイテッドを去ることとなったが、ジョゼ・モウリーニョ監督の熱烈なラブコールを受諾し、ローマと2年契約を結んだ。
そして、迎えた昨シーズンは公式戦50試合に出場とフル稼働。途中出場も多かったが、ケガと累積警告がない限りは何らかの形で起用され、90分を通じてベンチに座ったままだったのは1試合しかなかった。
したがって今夏のローマ退団が話題に上がることもなかったが、ここ数日で突如としてスタッド・レンヌ移籍が浮上し、マティッチ自身もこれを熱望しているとも。イタリア『カルチョメルカート』によると、マティッチはロッカールームの力関係に不満を抱いているという。
これが何を指すのかは釈然としないところだが、マティッチはプレシーズンマッチの直近2試合を「コンディションの問題」という名目で欠場。また、チェルシーとユナイテッドで共闘したモウリーニョ監督とも距離ができ始めているとのことだ。
なお、マティッチを狙うレンヌに対しては800万ユーロ(約12億5000万円)を要求していると考えられている。
世界屈指の大型ボランチとして名を馳せたマティッチ。近年はどうしても衰えが隠せず、2021-22シーズン限りでマンチェスター・ユナイテッドを去ることとなったが、ジョゼ・モウリーニョ監督の熱烈なラブコールを受諾し、ローマと2年契約を結んだ。
そして、迎えた昨シーズンは公式戦50試合に出場とフル稼働。途中出場も多かったが、ケガと累積警告がない限りは何らかの形で起用され、90分を通じてベンチに座ったままだったのは1試合しかなかった。
これが何を指すのかは釈然としないところだが、マティッチはプレシーズンマッチの直近2試合を「コンディションの問題」という名目で欠場。また、チェルシーとユナイテッドで共闘したモウリーニョ監督とも距離ができ始めているとのことだ。
ローマはマティッチの売却を念頭に置く一方、選手と指揮官の関係修復にも注力。両者の離別に備えては、後釜としてパリ・サンジェルマン(PSG)のアルゼンチン代表MFレアンドロ・パレデス(29)、ベンフィカのポルトガル人MFフロレンティーノ・ルイス(23)らをリストアップしているとみられている。
なお、マティッチを狙うレンヌに対しては800万ユーロ(約12億5000万円)を要求していると考えられている。
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元デンマーク代表DFシモン・ケアー(35)が現役引退を発表した。 昨シーズン限りでミランを退団して以降、フリーの状況が続いていたベテランDFは13日、『TV2Sport』でスパイクを脱ぐ決断を下したことを明かした。 「今こそ、この章を閉じるのにふさわしい時だ。これは夏が終わってから決めたのではなく、ユーロ2024の前に考えていた決断だ。昨年の秋、ミラノでの時間が終わりに近づいているかもしれないと気づいたんだ。ただ、自分以外の誰にも何も発表する必要はまったくなかった」 「そこから、多くの要素が将来に影響を与えたんだ。子供たち、家族、代表チーム、そして僕の夢のクラブであるミラン。ユーロ後にこのように終わることになった多くのことがあった。何かが起こるのを待っていたが、まず家族のために、そしてスポーツの面で決断しなければならなかった。ただ、僕は何も後悔していないよ」 母国の名門ミッティランでプロキャリアをスタートしたケアーは、当時セリエAのパレルモで台頭し、ヴォルフスブルク、ローマ、リール、フェネルバフチェ、セビージャ、アタランタ、ミランとヨーロッパ各国の名門クラブを渡り歩いた。 公式戦500試合以上でプレーしてきたなか、獲得タイトルは2021-22シーズンのセリエAのみとタイトルには恵まれなかったが、屈強なフィジカルとプレーリード、正確なフィード能力を武器に各クラブで活躍。とりわけ、ディフェンスラインの統率やチーム全体に波及するリーダーシップは傑出したものだった。 2009年に行われたワールドカップ(W杯)予選のスウェーデン戦でデビューを飾ったデンマーク代表では、通算132試合に出場。長年の相棒であるMFクリスティアン・エリクセンに抜かれたものの、歴代2位の出場数を誇る。 2016年からはDFダニエル・アッガーに代わって8年間に渡ってキャプテンを務め、2010年南アフリカW杯からW杯、ユーロと6大会連続で本大会に出場していた。 2025.01.13 20:08 Mon4
ローマで序列低下のMFル・フェ、恩師の率いるサンダーランドへレンタル移籍
サンダーランドは10日、ローマからフランス人MFエンゾ・ル・フェ(24)を今季終了までのレンタル移籍で獲得した。 イングランドへ活躍の場を移したル・フェは、公式サイトで以下のように喜びを語った。 「ここに来ることができてとても嬉しいし、みんなに会うのが楽しみだ。ウィルソン・イシドールやアディル・アウシシュ、サリス・アブドゥル・サメドなど、よく知っている顔もいる。監督のことも知っているし、彼がどういうプレーを望んでいるかも理解している。あとはピッチで証明するだけだ。それが一番大事なことだと思うし、ファンの前でプレーできることにとても興奮している。ここはビッグクラブだ。僕にとってはそれが普通だし、スタートが待ちきれないよ」 ロリアンの下部組織出身のル・フェは、2019年5月にファーストチームデビュー。卓越した足元の技術と創造性に優れるMFは、セントラルMFと攻撃的MFを主戦場に2019–20シーズンのリーグ・ドゥ(フランス2部)優勝に貢献。 その後、リーグ・アンの舞台でも安定したパフォーマンスを披露。スタッド・レンヌに移籍した昨シーズンは35試合5アシストの数字を記録すると、今シーズンからローマに加入。 シーズン序盤はダニエレ・デ・ロッシ監督の下で重用されたが、ケガによる離脱と相次ぐ指揮官の交代で序列が低下。クラウディオ・ラニエリ監督の下では構想外となっていた。 なお、サンダーランドを率いるレジ・ル・ブリ監督とは、ロリアンの下部組織時代から指導を受けており、2022-23シーズンにはトップチームで共闘していた。 2025.01.11 10:10 Sat5