「最悪」な昨季振り返るリース・ジェームズ…「ここにいたくないプレーヤーもいた…」

2023.07.26 18:42 Wed
Getty Images
チェルシーのイングランド代表DFリース・ジェームズが、「最悪」だった昨シーズンのチームの内情を明かした。イギリス『ミラー』が伝えている。

昨年5月にトッド・ベーリー氏率いるアメリカ系コンソーシアムへの経営権移行が決定したチェルシー。2022-23シーズンはその新オーナーの下、2度の移籍市場で巨額の資金を市場に投下。しかし、余剰人員の整理がうまくいかず、大きく膨れ上がったスカッドは機能せず、こらえ性がない新オーナーはトーマス・トゥヘル、グレアム・ポッターと2人の指揮官を解任。

最終的にクラブレジェンドであるフランク・ランパードを暫定指揮官に据えたものの、最後までチームとしての形をなすことなく、近年でプレミアリーグワーストとなる12位で新体制以降初年度を終えることになった。
現在、マウリシオ・ポチェッティーノ新監督を迎え、大幅なスカッド刷新に取り組む新生ブルーズはアメリカでのプレシーズンツアーを実施中。個人としてもチームとしても捲土重来を期す新シーズンに向けて強い意気込みを持つジェームズは、アルゼンチン人指揮官も同席した公式会見の場で、改めて昨季を回想。「ここにいたくないプレーヤーもいた」との衝撃的なコメントを含め、自身の思いを包み隠さずに語っている。

「新しいスタッフと監督が来てから、エネルギーが変わった。とても良い雰囲気だし、それは最近のパフォーマンスを見ても分かるはずだよ」
「ただ、新シーズンも間違いなく厳しいシーズンになるだろう。プレミアリーグに簡単なシーズンなんてないからね」

「とにかく昨シーズンはとても大変で、自分が経験した中でも最も厳しかった。多くの変化があったし、ここにいたくないプレーヤーもいた。それは本当に大変だったよ。今は新たなページに入っているし、来るシーズンを楽しみにしているよ」

「昨シーズンは悪い結果が多く、そういった結果がさらに悪い影響をもたらした。だけど、今シーズンはフレッシュなプレーヤーがたくさんいる。新たなスタートだ。それはこれまでのところ多くのプレーヤーに大きな影響を与えているし、誰もが興奮している。試合が始まるのが待ちきれないんだ」

混迷極めた昨シーズンから心機一転を図る中、チームとしての関心ごとのひとつは、スペイン代表DFセサール・アスピリクエタの退団によって空いたキャプテンのポジションだ。

チームではアスピリクエタに加え、クロアチア代表MFマテオ・コバチッチやフランス代表MFエンゴロ・カンテ、イングランド代表MFメイソン・マウントらリーダーグループに属した選手も退団。代表チームを含めこれまで多くのクラブでキャプテンを務めたブラジル代表DFチアゴ・シウバという適任者はいるものの、クラブ生え抜きの主力であるジェームズも有力な候補の一人だ。

そういった中、23歳DFはブルーズの新キャプテン就任への野心を隠さない。

「もちろん、僕はこれまでずっとチェルシーにいた。それ(キャプテン)は自分が夢見てきたことだし、適切な時期に実現することを願っているよ」

「人それぞれ、異なるリーダーとしてのやり方を持っていると思う。たくさん話す人もいるし、ピッチ上での行動で示す人もいる。個人的にはどちらのやり方もできると思うし、そう思いたいってところかな。僕は自分のチームや若いプレーヤーたちを助けようと努めているし、これからもできる限り手助けするつもりだ」

さらに、スキッパー就任を熱望するジェームズは、新シーズンに向けてもリーダーとしての自覚を窺わせる強気な発言をしている。

「僕らはチェルシーであり、野心的なチームだ。勝てないものにエントリーはしないよ」

「なぜ今シーズン勝つことが不可能だと言われるは全く理解できない。僕らは強力なグループを持っているし、これから長く一緒にプレーし、お互いを理解するほど強くなるはずだ」

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【プレミア注目プレビュー】暫定体制ユナイテッドが上位窺うブルーズと激突

プレミアリーグ第10節、マンチェスター・ユナイテッドvsチェルシーが、日本時間3日25:30にオールド・トラッフォードでキックオフされる。監督交代の狭間にいる赤い悪魔と、トップ4再浮上を狙うブルーズが激突する赤と青の名門対決だ。 14位に低迷するユナイテッドは前節、不振のウェストハム相手に1-2で敗戦。不可解なPK判定が結果に直結した一方、再三の決定機逸が響く形となった。この結果を受け、クラブはテン・ハグ監督の解任を決断。1日にはスポルティングCPのアモリム監督の引き抜きを発表し、そのポルトガル人指揮官は今月のインターナショナルマッチウィーク明けから正式に指揮を執ることに。 そのため、直近のEFLカップ(カラバオカップ)4回戦のレスター・シティ戦に続き、今節とヨーロッパリーグのPAOK戦、リーグのレスター戦の残り3試合はファン・ニステルローイ暫定監督の下での戦いとなる。その初陣となったフォクシーズ戦をカゼミロ、ブルーノ・フェルナンデスの2ゴールなどで5-2の大勝で飾ったチームは、リーグ戦でも解任ブーストを活かすべくホーム連戦で難敵撃破を狙う。 対する5位のチェルシーは前節、ニューカッスルとの接戦をジャクソン、パーマーの両エースの活躍によって2-1の勝利。リバプール戦での敗戦からバウンスバックに成功。ただ、そのマグパイズとの連戦となったEFLカップでは先発全員を入れ替えた中で0-2の完敗。今季最初のタイトル逸となった。大幅なターンオーバーもあって敗戦の影響はさほどないが、今節はマンチェスター・シティ、アーセナルが取りこぼすなど、過密日程によって上位争いが混迷を極めつつある中で暫定体制の赤い悪魔をしっかりと叩いてリーグ連勝を果たしたい。 なお、昨シーズンの前回対戦ではチェルシーが壮絶な打ち合いを4-3で制したが、それ以前の12試合ではユナイテッドが5勝7分けと好相性を見せており、今回も拮抗した戦いとなるか。ちなみに、指揮官としてブルーズ初対戦のファン・ニステルローイ暫定監督は現役時代の9度の対戦で3勝2分け4敗で3ゴールという数字を残している。 ◆マンチェスター・ユナイテッド◆ 【4-2-3-1】 ▽予想スタメン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20241102_100_tw22.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> GK:オナナ DF:マズラウィ、デ・リフト、マルティネス、ダロト MF:ウガルテ、カゼミロ MF:ラッシュフォード、ブルーノ・フェルナンデス、ガルナチョ FW:ホイルンド 負傷者:DFショー、マラシア、ヨロ、マグワイア、MFメイヌー、エリクセン、マウント、FWアントニー 出場停止者:なし 出場停止者はいない。負傷者に関して直近の数試合と大きな変化はないが、ウェストハム戦の打撲で直近のレスター戦を欠場したエリクセンに関しては復帰の可能性がある。 スタメンに関しては快勝したレスター戦をベースにバユンドゥル、リンデロフ、ザークツィーに代えてオナナ、マズラウィ、ホイルンドの復帰を予想。エリクセンの状態次第でセントラルMFに入る可能性もある。 ◆チェルシー◆ 【4-2-3-1】 ▽予想スタメン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20241102_100_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> GK:ロベルト・サンチェス DF:グスト、フォファナ、コルウィル、リース・ジェームズ MF:カイセド、ラヴィア MF:マドゥエケ、パーマー、ペドロ・ネト FW:ジャクソン 負傷者:MFケリーマン 出場停止者:なし 出場停止者はいないが、保有元との対戦となるサンチョが欠場となる。負傷者に関しては全主力が起用可能な状況だ。 スタメンに関してはリーグ前節と全く同じメンバーを起用する見込みだ。仮に変更点がある場合は、左サイドバックにククレジャ、セントラルMFの一角にエンソ・フェルナンデス、2列目にエンクンクかフェリックスが入る可能性もありそうだ。 ★注目選手 ◆マンチェスター・ユナイテッド:FWアレハンドロ・ガルナチョ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20241102_100_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 10月の月間MVP。カゼミロとウガルテの2セントラルMFコンビのパフォーマンスも注目されるが、先月のクラブ月間MVPに選出された20歳の若武者の活躍に注目したい。今季はここまで公式戦15試合6ゴール4アシストと苦境のチームでコンスタントに結果を残している選手の一人。直近のレスター戦では1ゴール1アシストを含め攻撃を牽引する活躍を見せており、現状では守勢が見込まれる一戦で決定的な活躍が求められるところだ。 また、[3-4-3]を好む新指揮官の下では2シャドーの一角に加え、ウイングバックでの起用も想定される中、持ち味の攻撃面に加えて守備面のハードワークという部分でもアピールしたいところ。そういった意味でサイドバックが特徴的な立ち位置を取る相手に対して、守備面の賢さや献身性も試される一戦となりそうだ。 マッチアップの相手がグスト、リース・ジェームズのいずれになるかは不明だが、守備面でサイドバックやセントラルMFと連携しながら相手の長所を消しつつ、攻撃ではラインコントロールに隙がある相手に対して持ち味のスピードを活かしたラインブレイクで決定機に絡んでいきたい。 ◆チェルシー:MFモイセス・カイセド <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20241102_100_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 23歳として臨む初戦で輝き放てるか。昨シーズン後半から尻上がりに調子を上げ、今季は開幕から安定したパフォーマンスでブルーズを支える万能型MFを注目選手に推す。 より攻撃的な新指揮官の采配に加え、ギャラガーという中盤のダイナモが移籍したことで、今季は中盤のボール回収役にサイドバックの背後のケアなどよりバランサーや守備的な役割を担うエクアドル代表。その掃除役をこなしつつ、ここ最近ではジャクソンとのホットライン形成で正確なスルーパスからチャンスを演出する場面も増えている。 今回の一戦では相手のキーマンであるブルーノ・フェルナンデスや屈強な2セントラルMFとのマッチアップで優位性をもたらす仕事と共に、カウンターから一発を狙うホームチームに対して、リスク管理の部分での貢献が求められるところだ。 2024.11.03 12:00 Sun

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サマンサ・カーの人種差別発言巡る法廷闘争が長引く様相…検察側の書類提出が遅れ未だに裁判始まらず

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今季は5名が新加入、イングランドでプレーする日本人女子選手の増加傾向に英紙が注目「今後も続く可能性が高い」

現在は9人、イングランドでプレーする日本人女子選手の増加傾向を英紙が注目「今後も続く可能性が高い」 イングランドのFA女子スーパーリーグ(FAWSL)には、現在9人の日本人選手が所属。アジア人プレーヤーが増加傾向にある理由を、イギリス『BBC』が探った。 マンチェスター・シティのMF長谷川唯を筆頭に、ウェストハムにはDF清水梨紗とMF林穂之香に加え、今季からはFW植木理子も在籍。リバプールではMF長野風花が主軸を担っている。 オーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)得点王の実績が評価され、マンチェスター・ユナイテッドにはMF宮澤ひなたが加入。チェルシーにはローンバックでFW浜野まいかが復帰し、今冬にはレスター・シティへ宝田沙織と籾木結花が籍を移した。 なでしこジャパンが2011年ドイツ女子W杯で優勝、2012年にロンドン・オリンピックで銀メダルを獲得した直後にも、2013年にチェルシーへ永里優季(現:ヒューストン・ダッシュ/アメリカ)が、2014年にアーセナルへ大野忍(スペランツァ大阪監督)や近賀ゆかり(サンフレッチェ広島レジーナ)が加入と、イングランドでのプレーを選択する日本人が続いたが、現在は当時とは異なる風向きで、勢いも加速している。 WSLで頭角を現した最初のアジア人選手と言えば、チェルシーで6度のリーグ優勝を達成した韓国女子代表MFチ・ソヨン(2014-2022年5月)をおいて他にないが、『BBC』では、続く存在として長谷川を挙げ、増加傾向にある日本人選手を特集。スカウティングへの投資、テレビによる世界的な女子サッカー中継の増加、移籍市場での競争の激化など、いくつかの要因を挙げた。 「映像が得られるという点で、スカウティングリソースは劇的に増加した。我々には2人の素晴らしいアナリストもいて、間違いのない選手を特定するのに役立っている」と、宝田と籾木を獲得したレスターのウィリー・カーク監督の言葉を引用。ウェストハムのレハネ・スキナー監督は、国際大会を通じて植木の才能を買っていたと話す。 また、イングランド内における女子サッカーの地位が高まったことによる、待遇の変化にも注目。給与の向上や移籍市場の変化により、WSLが選手にとってより魅力的なものになったと伝えている。 各チームの監督ともに、日本人選手の良さに「規律や戦術理解度、技術の高さ」などを挙げる。『BBC』は「これらの要因により、アジア系の才能ある人材がイギリスに流入することになり、最近到着した選手たちの成功を考えると、この傾向は今後も続く可能性が高い」と結んでいるが、まさしくその通りになるだろう。 最後に、各指揮官によるコメントを掲載。日本人選手、特に自チーム所属の選手を大いに評価している点がユニークだ。 「(WSLでプレーする)日本人選手はどんどん増えてくるだろうし、その理由も分かるだろう。非常に規律があり、聞く耳を持っている。強度も高く、ゲームの理解度もとても高い。もちろん、個々の能力は異なる。(長谷川)唯は非常に知的でゲームの読み方は誰にも負けないだろうし、信じられないほどの才能があると思う」(マンチェスター・シティ/ガレス・テイラー監督) 「風花は試合を読む力が高く、本当に素晴らしいサッカー選手だ。彼女たちは戦術面において非常にクレバーで、技術的にもとても優れている。後方から組み立てるチームの多いWSLの現状において、"日本ブランド"は我々にとって助けになる」(リバプール/マット・ビアード監督) 「日本人選手が増えた理由は明白です。戦術的に聡明で、技術的にも才能のある選手を望まない人はいないでしょう?彼女たちは私たちのチームに大きな価値をもたらしてくれました」(ウェストハム/レハネ・スキナー監督) 「必ずしもアジアの選手を探していたわけではなく、トップクラスのナンバー6を探していたら宝田を見つけたんだ。半年ほど注視して、夏に獲得しようとしたが、リンシェーピングとの合意に至らなかったから、(それなら満了後にと)事前契約を行った。チャンピオンズリーグのアーセナル戦は素晴らしかった」 「宝田選手をさらに見ていたら、籾木の良さにも気付いて、これは良い機会だと思ったんだ。2人とも素晴らしい才能のある選手だよ」(レスター・シティ/ウィリー・カーク監督) 2024.02.12 21:57 Mon

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