「この歳でもまだ成長できる」最終予選デビューで特徴出した谷口彰悟、CB争いには「どんどん食い込んでいきたい」

2022.01.27 22:58 Thu
Getty Images
日本代表のDF谷口彰悟が、中国代表戦を振り返った。

27日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の日本代表vs中国代表の一戦が埼玉スタジアム2002で行われ、2-0で日本が勝利した。
最終予選3連勝中の日本は、2位をキープするためにも負けられない一戦に臨むことに。すると13分に大迫勇也がPKをしっかり決めて先制する。

日本はその後に迎えたチャンスを決め切れないでいたが、61分に中山雄太のクロスを伊東純也がヘディングで決めて追加点。その後3点目は奪えずに2-0で勝利を収め、4連勝とした。

最終予選で初めての舞台に立った谷口だが、この試合ではビルドアップや攻撃面で特徴を出していた。「試合前のイメージとしては相手がどう出てくるかわからないですが、基本的にブロックを組んでくると予想していました。僕だったり(板倉)滉の持つ時間が長くなると予想していました」と予想を語った谷口。狙いとしては「インサイドの守田(英正)や(田中)碧を引かせるというより、そこにパスを出したり、迫さん(大迫勇也)に1発通せればとイメージしていました」と、積極的に出すイメージをしていたという。
実際の試合では「試合が始まってもそういうシチュエーションができていたので、出せていました」と、一定の手応えを口にしたが、「ただ、まだまだ味方と感覚的に合わせていかなければいけないですし、前の選手の感覚もあると思うので、良くしていかなければいけないと思います」と、まだまだ改善する余地があると振り返った。

谷口は長短のパスだけでなく、ドリブルで相手陣内に入るプレーも見せていたが「僕らが持つ時間が長くなるのと、スペースがあるので、インサイドハーフを走らせるのではなく、僕らが持ち上がって相手がどう出るかを見ていました」と、相手の出方を窺う意味もあったという。

実際には「前半は間を閉めてきたので、(長友)佑都さんを高い位置に置いたり、外切りしてきたら中に出したり」と、相手の守り方で出す位置を変えたとし、「できた部分ともっと合わせなければいけないことがあったので、よりコミュニケーションをとって、次の試合はもっと良くできると思います」と改善したいと意気込んだ。

いつも川崎Fで見せているようなプレーぶりの谷口だったが「普段やっているようなビルドアップで、どこに出したら効果的なのかを考えてできたと思います」とし、「もちろん緊張しましたが、比較的落ち着いて試合に入れました」と、本人もあまり変化はなかったと感じている様子。「もっと周りと合わせられる。空いているところに出していいのかどうかと躊躇うシーンは結構あったので、そこはもっとコミュニケーションを取って良くなっていけると思います」と、攻撃陣との連係面を上げていきたいとした。

改めてW杯最終予選に出場したことについては「最終予選は自分も物凄く出たかったですし、そのチャンスが回ってきて、ここできちんとしたプレーを出さないと次はないと思います。その覚悟を持ってプレーしました」と、失敗することは許されないという覚悟で臨んだとコメント。「バトルの部分だったりはある程度できたところと、まだまだなところがあったので、この歳でもまだ成長できるなと感じました」と、30歳になっても成長できると感じたようだ。

また、「代表経験は浅いですが、国内のプレーやACLを経験してきているのは事実なので、ACLと似ていた感覚もありました。どんどん成長していきたいと思いますし、もっと代表に絡んでいけるプレーヤーになりたいと思いますし、向上心を持っていきたいと思います」と、更なる飛躍に、決意を新たにしたようだ。

今回はDF吉田麻也(サンプドリア)、DF冨安健洋(アーセナル)と主軸CBを欠いた中での大事な試合となったが、実際のプレッシャーについては「プレッシャーはもちろんありました。メディアの方の書き方も、大丈夫かという不安なところもあるだろうし、代役に誰がなるのかという報道もありましたが、準備している選手たちはみんながその座を狙っていますし、そのチャンスを目指して良いトレーニングをしてきました」とコメント。「その中で僕と滉が今日はチャンスをもらいましたが、出た選手がきちんとしたパフォーマンスを出すということが代表なので、普段出ている選手がいない中でもきちんと仕事をすることが大事で、新たな競争が生まれることも大事で、自分もどんどん食い込んでいきたいというのもあります」と、出られる選手のパフォーマンスが大事だと語った。

これにより、CBの中にも競争が生まれることに。谷口は「今日1試合経験できたこと、しっかり戦えたことは大きいことです。今日は勝てましたが、次のサウジ戦が大一番で、しっかり勝ち点3を取らないといけないので、次こそもっと良いプレーをしないと勝てない相手なので、より戦えることを証明しなければいけないですし、チームとして勝ちたいという思いをプレーで見せていきたいと思います」とコメント。次の試合が大事になると語った。

改めてサウジアラビア戦に向けては「良い意味で今日の試合を忘れないといけないというか、このイメージでやると違うと思いますし、迫力があって、もっともっと前から来ると思うので、スイッチを切り替えてやりたいです」と、より研ぎ澄まして戦う必要があるとし、「今日よりピンチが増えるかと思いますが、やってきたことを自信を持って、CBがバタバタするとチームは落ち着かないので、良い準備をしてどこかで余裕を持ったプレーができれば、サウジ戦でも十分戦えると思うので、心掛けていきたいと思います」と、良いメンタリティで臨むためにも準備をしっかりしたいとした。
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日本対カタールで細谷が152日ぶりに復活/六川亨の日本サッカー見聞録

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