「2-0にすることはできたはず」シント=トロイデンの監督が鈴木優磨が逸した決定機を悔やむ

2021.09.21 14:50 Tue
©STVV
シント=トロイデンベルント・ホラーバッハ監督が、ヘンク戦の敗戦を悔やんだ。ベルギー『Voetbal Belgie』が伝えた。
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シント=トロイデンは19日、ジュピラー・プロ・リーグ第8節でヘンクとの“リンブルフ・ダービー”を戦った。この試合では、シント=トロイデンのGKシュミット・ダニエル、DF橋岡大樹、FW林大地、FW鈴木優磨が先発出場。またヘンクの伊東純也も先発。さらに、FW原大智、MF伊藤達哉が途中出場と、合計7名の日本人選手がピッチに立った試合となった。
試合はヘンクが押し気味に進める中で、シント=トロイデンもチャンスを作る展開に。すると前半アディショナルタイムに林、橋岡とつなぎ、最後は鈴木が橋岡のクロスをヘディングで合わせ先制。今夏移籍に揺れた鈴木の初ゴールでシント=トロイデンが先制する。

後半に入りヘンクが盛り返すと、73分にジョセフ・ペイントシルが決めて同点に。83分には伊東の折り返しをポール・オヌアチュが決めて、ヘンクが逆転勝利を収めていた。
この試合を振り返ったホラーバッハ監督は敗戦を悔やむと共に、ヘンクのクオリティの高さを評価した。

「彼らはより多くのボールポゼッションを見せていたが、我々も危険だった。林は得点のチャンスがあり、鈴木はハーフタイムの直前に得点した」

「後半になると彼らもあげてきて、さらにクオリティの高いプレーをすることは分かっていた。ヘンクはゴールを奪うために多くを要しない」

また、この試合では1-0で迎えた59分に鈴木が大チャンス。左からのクロスをフリーでヘディングしたが、叩けつきすぎるミスを犯しGKがセーブ。2-0とするチャンスを逸していた。

ホラーバッハ監督はそのシーンを指摘しながらも、選手たちのパフォーマンスを評価し、前を向くと語った。

「また、オヌアチュを守るのはとても難しい。ただ、鈴木が2-0にすることはできたはずだ」

「残念ながら我々は2失点をした。それは苦しい。しかし、全力を尽くした、選手たちはそれを目指した」

「一刻も早く背筋を伸ばし、仕事を続けなければいけない。順調に進んでおり、この3試合で一歩前進できた。新しい選手の適応も順調に進んでいる。努力を続ければ、すぐに勝利を確信することができるだろう」



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大迫勇也の代表復帰は10月でOK、欧州遠征の日本代表を考察/六川亨の日本サッカー見聞録

8月31日、JFA(日本サッカー協会)は臨時理事会を開いて浦和のサポーター17名に対し、国内の試合すべてにおいて無期限の入場禁止処分とすることを決定した。これを受けて浦和も、ACLなど国外の試合でも同じ処分とする追加の制裁を発表した。一見、厳しい処分のように思われるかもしれない。 しかし、すでに当コラムで書いたことだが、「無期限」ということは「1日」で処分が解除される可能性もある。さらにこれまで指摘されてこなかったが、無期限という処分の実効性を確保する方策がどれだけ取られているのか。実際のところ、曖昧なまま看過されてきたのではないかと疑問に感じる。処分を受けた本人の“性善説”に任せてきた印象が強いからだ。日本らしいと言えばそれまでだが、そろそろ毅然とした態度を示すべき時だろう。 一部報道によると、JFAの試合運営管理規程では、もっとも重い処分が「無期限入場禁止」だったため、それ以上の処分には至らなかった可能性を指摘していた。“ルール”がなければ新たなルールを作ればだけだと思う。「無期限入場禁止」はほとんど実効性がないだけに、新たに「永久追放処分」を検討してもいい。実際、JFAは過去に数人の選手を「永久追放処分」にしたことがあるのだから。 この話題はここまでにして、同じ31日は9月のヨーロッパ遠征に参加する日本代表26名のメンバーが発表された。まあ、ほとんどが予想されたメンバーと言っていい。質疑応答では海外移籍を果たした小川航基、復調傾向にある南野拓実、そしてJ1リーグで得点王の大迫勇也について質問が出た。 普通なら選外の選手についてコメントする監督は少ないが、誠実に答えようとするのが森保一監督らしかった。ただ、小川は移籍して間もないし、南野もいまはレギュラー争いの渦中だけに、今回招集しなかったのは森保監督の温情ではないだろうか。 そして大迫である。 相変わらずポストプレーはJ1リーグでも第一人者だし、巧い。8月26日のFC東京戦でも終わってみれば1ゴール1アシストの活躍で「半端ない」ところを見せた。しかし今回はドイツとベルギーでのテストマッチだ。時差や移動の疲労を考慮すれば、“海外組”が主力となるのは当然だろう。大迫は、神戸のJ1リーグ優勝争いの渦中にあって押しも押されもしないエースストライカーだけに、無理をして海外のテストマッチに呼ぶ必要はない。 10月には新潟(12日)と神戸(17日)でテストマッチがあるし、11月16日には吹田でW杯2次予選がスタートする。もしも大迫がケガなく好調を持続していれば、この3試合のどこかで呼べばいいだけだ。 このため攻撃陣の1トップは、大迫と同じオールラウンダータイプの上田綺世か、ピンポイントストライカーの古橋亨梧、あるいはスピードスターで前線からの守備に労を惜しまない前田大然か浅野拓磨という選択肢になる。 ドイツ戦は森保監督も相手に試合を支配されることを想定しているだけに、1トップの選択と、右FWの起用法(レギュラー格の伊東純也か、W杯ドイツ戦で同点弾を決めた堂安律か、大腿の負傷が気になる久保建英か)が楽しみでならない。 ちなみにGKは6月の2試合で出番のなかったシュミット・ダニエル、DF陣は右から負傷の癒えた冨安健洋、板倉滉、谷口彰悟、長身レフティーの伊藤洋輝で、中盤は新天地に移った遠藤航と鎌田大地に、守田英正という組み合わせを予想している。田中碧はケガからの回復次第といったところ。もちろん左FWは三笘薫がスタメンであることは言うまでもない。 こうして日本代表のスタメンを予想していると、改めて選手層は厚くなり若返っていることが実感される。来年1月にカタールで開催されるアジアカップでは、ダントツの優勝候補であることは間違いないだろう。 余談だが、男子バスケットもパリ五輪出場に向けて頑張っているし、これから始まるラグビーW杯にも期待したい――他のボール競技に対してかつては下から目線だったのが、いつの間にか上から目線に変わっているのも、Jリーグと日本代表のおかげと実感している残暑の週末である。 2023.09.01 20:30 Fri

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