初選出5人!国内組で挑む大会初戦の焦点は“経験”と“連係”の融合【森保ジャパン|E-1ホンコン・チャイナ戦の予想スタメン】
2025.07.08 12:10 Tue
日本代表は8日、東アジアE-1選手権の初戦でホンコン・チャイナと対戦。この試合のスタメンを予想したい。
今大会に臨むメンバーは、全てJリーグから選出された。過去のW杯でメンバー入りしたベテランや最終予選を戦ったことのある中堅、初招集の若手やロサンゼルス五輪世代の新星など、“経験”の観点で非常にバラエティに富んだ26人となっている。なお、当初のメンバーからは2人を変更しており、田中聡(サンフレッチェ広島)と原大智(京都サンガF.C.)が追加招集された。両者は7日の練習に合流できておらず、初戦の先発に名を連ねるのは極めて非現実的と考え、今回の予想からは外したい。
基本システムはW杯最終予選でのメインだった[3-4-3]を想定した。
GKは早川友基(鹿島アントラーズ)を推したい。香港は今大会の中でも力の差がある相手ではあるものの、大事な初戦のため、J1リーグで実績が十分な背番号12をチョイスした。187cm81kgの体格を生かしたパワフルなセービングに加え、正確な長短のキックを生かして攻撃の出発点になれる。初日の全体練習前には前田遼一コーチと個別でコミュニケーションを取る様子も見られた。進境著しいピサノアレックス幸冬堀尾(名古屋グランパス)の抜擢も考えられるが、準備期間がほとんどない中でチームは優勝を狙うため、初戦の大切さを重視して、経験で勝る早川を予想する。
最終ラインは右から、綱島悠斗(東京ヴェルディ)、荒木隼人(広島)、古賀太陽(柏レイソル)の並びを有力としたい。2022年の前回大会に出場しておりACLでの経験が豊富な背番号3は、広島で長年3バックの中央に君臨している選手だ。連係を合わせる時間が少なかったからこそ、個で守ることができ、3バックの守り方を熟知している能力の高さが初戦の鍵を握るのではないだろか。綱島は東京Vでは中央を務めることが多いが、優れた機動力を加味して右に。古賀も柏では中央だが、左足でも正確無比なパスを出せる上に、左SBの経験もあるため、左に据えた。
ウイングバックは、右に佐藤龍之介(ファジアーノ岡山)を、左に 俵積田晃太(FC東京)を配置した。FC東京の下部組織出身の2人はW最終予選の6月シリーズからの連続招集であるため、今大会ではより多くのプレータイムを与えられるのではないか。求めるタスクは、タフに守りながら攻撃面で局面を打開し、ゴールに直結するプレーだ。海外組がひしめき合う攻撃的WBのポジション争いに割り込んでいくために、個で違いをつくるところを見たい。
シャドーは、細谷真大(柏)と宮代大聖(ヴィッセル神戸)を選ぶ。背番号10を付ける細谷は、2022年の前回対戦や2023年のアジア杯、W杯アジア予選などコンスタントに選ばれており、前線の軸になることが予想される。今季の柏ではシャドーでもプレーしており、背後への抜け出しや推進力でゴールに迫りつつ、試合途中からは2トップに変更させるなどのオプションも試すことが考えられる。宮代は、U-20まで世代別のストライカーとして名を連ねてきた選手だ。今回でA代表は初招集となるが、両足でのパンチ力のあるシュート、多彩なフィニッシュワーク、ライン間でもプレー可能な点からシャドー起用が濃厚ではないだろうか。2人は7日の練習前に一緒にトイレに行ったりスパイクに履き替えたり、行動を共にしていた。
最後に1トップは、垣田裕暉(柏)が務めることを予想する。A代表は今回が初選出となったが、U-19代表として韓国の水原で国際ユースサッカー大会を戦った経験がある。柏でも[3-4-3]の最前線に入り、安定感抜群のポストプレーと献身的なプレスでチームをけん引。特にシャドーへのスペースメイクやローテーションのスムーズさは秀逸で、チームの攻撃力を最大限に引き出す働きに期待が膨らむ。187cm78kgの大型FWは、7日の練習前には前田遼一コーチから呼び出される場面もあった。また、細谷とは現所属の柏でチームメイトであることは周知の事実だが、宮代とは2021シーズンに徳島で共闘している。前線3人の連係面も予想した理由の一つだ。
7日の練習は冒頭15分しか公開されなかったため、ハッキリと言って誰が出場するのかは未知数だ。しかし、その分どんなメンバーで臨み、どんなバトルを繰り広げるのかは非常に楽しみであることは間違いない。連覇を狙う森保ジャパンにとって大事な初戦・香港戦は8日19時24分にキックオフ予定だ。
■日本代表予想スタメン
【3-4-2-1】
GK
早川友基(鹿島アントラーズ)
DF
綱島悠斗(東京ヴェルディ)
荒木隼人(サンフレッチェ広島)
古賀太陽(柏レイソル)
MF
佐藤龍之介(ファジアーノ岡山)
稲垣祥(名古屋グランパス)
宇野禅斗(清水エスパルス)
俵積田晃太(FC東京)
細谷真大(柏)
宮代大聖(ヴィッセル神戸)
FW
垣田裕暉(柏レイソル)
今大会に臨むメンバーは、全てJリーグから選出された。過去のW杯でメンバー入りしたベテランや最終予選を戦ったことのある中堅、初招集の若手やロサンゼルス五輪世代の新星など、“経験”の観点で非常にバラエティに富んだ26人となっている。なお、当初のメンバーからは2人を変更しており、田中聡(サンフレッチェ広島)と原大智(京都サンガF.C.)が追加招集された。両者は7日の練習に合流できておらず、初戦の先発に名を連ねるのは極めて非現実的と考え、今回の予想からは外したい。
基本システムはW杯最終予選でのメインだった[3-4-3]を想定した。
最終ラインは右から、綱島悠斗(東京ヴェルディ)、荒木隼人(広島)、古賀太陽(柏レイソル)の並びを有力としたい。2022年の前回大会に出場しておりACLでの経験が豊富な背番号3は、広島で長年3バックの中央に君臨している選手だ。連係を合わせる時間が少なかったからこそ、個で守ることができ、3バックの守り方を熟知している能力の高さが初戦の鍵を握るのではないだろか。綱島は東京Vでは中央を務めることが多いが、優れた機動力を加味して右に。古賀も柏では中央だが、左足でも正確無比なパスを出せる上に、左SBの経験もあるため、左に据えた。
ダブルボランチは、稲垣祥(名古屋)と 宇野禅斗(清水エスパルス)を予想する。稲垣は2021年3月以来の代表復帰ではあるが、J1通算300試合以上の経験値はまさに百戦錬磨だ。名古屋ではキャプテンを務めるシーズンもあり、急造チームをまとめる働きに期待したい。7日の練習後には「もちろん優勝しに来た。(連係を合わせる時間が)短いことを言い訳にせず、できることを最大限にやって結果に結びつけたい」と語気を強めた。今季7ゴール2アシストの攻撃力も魅力的に映る。その相棒に選んだ宇野禅斗は、総合力の高い選手だ。ボール奪取、パス、ミドルシュートと攻守に幅広く貢献しながら、高いプレー強度も出せる。21歳と若く、33歳の稲垣との年齢バランスも考慮して選んだ。
ウイングバックは、右に佐藤龍之介(ファジアーノ岡山)を、左に 俵積田晃太(FC東京)を配置した。FC東京の下部組織出身の2人はW最終予選の6月シリーズからの連続招集であるため、今大会ではより多くのプレータイムを与えられるのではないか。求めるタスクは、タフに守りながら攻撃面で局面を打開し、ゴールに直結するプレーだ。海外組がひしめき合う攻撃的WBのポジション争いに割り込んでいくために、個で違いをつくるところを見たい。
シャドーは、細谷真大(柏)と宮代大聖(ヴィッセル神戸)を選ぶ。背番号10を付ける細谷は、2022年の前回対戦や2023年のアジア杯、W杯アジア予選などコンスタントに選ばれており、前線の軸になることが予想される。今季の柏ではシャドーでもプレーしており、背後への抜け出しや推進力でゴールに迫りつつ、試合途中からは2トップに変更させるなどのオプションも試すことが考えられる。宮代は、U-20まで世代別のストライカーとして名を連ねてきた選手だ。今回でA代表は初招集となるが、両足でのパンチ力のあるシュート、多彩なフィニッシュワーク、ライン間でもプレー可能な点からシャドー起用が濃厚ではないだろうか。2人は7日の練習前に一緒にトイレに行ったりスパイクに履き替えたり、行動を共にしていた。
最後に1トップは、垣田裕暉(柏)が務めることを予想する。A代表は今回が初選出となったが、U-19代表として韓国の水原で国際ユースサッカー大会を戦った経験がある。柏でも[3-4-3]の最前線に入り、安定感抜群のポストプレーと献身的なプレスでチームをけん引。特にシャドーへのスペースメイクやローテーションのスムーズさは秀逸で、チームの攻撃力を最大限に引き出す働きに期待が膨らむ。187cm78kgの大型FWは、7日の練習前には前田遼一コーチから呼び出される場面もあった。また、細谷とは現所属の柏でチームメイトであることは周知の事実だが、宮代とは2021シーズンに徳島で共闘している。前線3人の連係面も予想した理由の一つだ。
7日の練習は冒頭15分しか公開されなかったため、ハッキリと言って誰が出場するのかは未知数だ。しかし、その分どんなメンバーで臨み、どんなバトルを繰り広げるのかは非常に楽しみであることは間違いない。連覇を狙う森保ジャパンにとって大事な初戦・香港戦は8日19時24分にキックオフ予定だ。
■日本代表予想スタメン
【3-4-2-1】
GK
早川友基(鹿島アントラーズ)
DF
綱島悠斗(東京ヴェルディ)
荒木隼人(サンフレッチェ広島)
古賀太陽(柏レイソル)
MF
佐藤龍之介(ファジアーノ岡山)
稲垣祥(名古屋グランパス)
宇野禅斗(清水エスパルス)
俵積田晃太(FC東京)
細谷真大(柏)
宮代大聖(ヴィッセル神戸)
FW
垣田裕暉(柏レイソル)
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6月に発表される予定の日本代表の新ユニフォーム。ユニフォーム情報やギア情報を扱うメディア『Footy Headlines』がリーク情報をアップした。 日本代表が現在着用しているユニフォームは、折り鶴からヒントを得た「ORIGAMI」をコンセプトにしており、2022年8月に発表。2022年のカタール・ワールドカップ(W杯)や今年のアジアカップ、現在行われている2026年北中米W杯アジア2次予選でも着用されている。 およそ2年周期で切り替わるユニフォームデザイン。ユーロやコパ・アメリカといった今夏行われる大会に臨む国は次々と新ユニフォームが発表されている。 そんな中、日本のユニフォームは6月に発表される予定。そんな中、情報がリークされた。 新ユニフォームは、日本を代表するデザイナーであり、「Y-3」でも知られる山本耀司氏が担当。「Yohji Yamamoto」のブランドは世界でも高く評価されているデザイナーだ。 メインカラーも変更され、今の明るい青からネイビーになるとのこと。これは2018年のユニフォーム以来のカラーリングとなるという。 デザインは「炎」になり、前面に青い炎がデザインされることに。また、エンブレムが胸の中央に位置することになるという。 リークされたデザインにファンは「本当に良いキットだ」、「カッコいい」、「マジならめっちゃ良い」と称賛するコメントもある一方で、「なぜロゴが真ん中?」、「小学生のナップサックみたい」、「トレーニングウェアに見える」、「Y-3にはもっと期待していた」、「嘘だろ?」と否定的な意見も多く見られている。 いずれにしても発表される新ユニフォームは、パリ・オリンピックから着用されることに。A代表の着用は、9月の北中米W杯アジア最終予選からとなる。 <span class="paragraph-title">【写真】リークされた日本代表の新ユニフォーム! 賛否両論集まる</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="instagram-media" data-instgrm-captioned data-instgrm-permalink="https://www.instagram.com/p/C7zZ_WhyhgV/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" data-instgrm-version="14" style=" background:#FFF; border:0; border-radius:3px; box-shadow:0 0 1px 0 rgba(0,0,0,0.5),0 1px 10px 0 rgba(0,0,0,0.15); margin: 1px; max-width:540px; min-width:326px; padding:0; width:99.375%; width:-webkit-calc(100% - 2px); width:calc(100% - 2px);"><div style="padding:16px;"> <a href="https://www.instagram.com/p/C7zZ_WhyhgV/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" style=" background:#FFFFFF; line-height:0; padding:0 0; text-align:center; text-decoration:none; width:100%;" target="_blank"> <div style=" display: flex; flex-direction: row; align-items: center;"> <div style="background-color: #F4F4F4; border-radius: 50%; flex-grow: 0; height: 40px; margin-right: 14px; width: 40px;"></div> <div style="display: flex; flex-direction: column; flex-grow: 1; justify-content: center;"> <div style=" background-color: #F4F4F4; border-radius: 4px; flex-grow: 0; height: 14px; margin-bottom: 6px; width: 100px;"></div> <div style=" background-color: #F4F4F4; border-radius: 4px; flex-grow: 0; height: 14px; width: 60px;"></div></div></div><div style="padding: 19% 0;"></div> <div style="display:block; height:50px; margin:0 auto 12px; width:50px;"><svg width="50px" height="50px" viewBox="0 0 60 60" version="1.1" xmlns="https://www.w3.org/2000/svg" xmlns:xlink="https://www.w3.org/1999/xlink"><g stroke="none" stroke-width="1" fill="none" fill-rule="evenodd"><g transform="translate(-511.000000, -20.000000)" fill="#000000"><g><path d="M556.869,30.41 C554.814,30.41 553.148,32.076 553.148,34.131 C553.148,36.186 554.814,37.852 556.869,37.852 C558.924,37.852 560.59,36.186 560.59,34.131 C560.59,32.076 558.924,30.41 556.869,30.41 M541,60.657 C535.114,60.657 530.342,55.887 530.342,50 C530.342,44.114 535.114,39.342 541,39.342 C546.887,39.342 551.658,44.114 551.658,50 C551.658,55.887 546.887,60.657 541,60.657 M541,33.886 C532.1,33.886 524.886,41.1 524.886,50 C524.886,58.899 532.1,66.113 541,66.113 C549.9,66.113 557.115,58.899 557.115,50 C557.115,41.1 549.9,33.886 541,33.886 M565.378,62.101 C565.244,65.022 564.756,66.606 564.346,67.663 C563.803,69.06 563.154,70.057 562.106,71.106 C561.058,72.155 560.06,72.803 558.662,73.347 C557.607,73.757 556.021,74.244 553.102,74.378 C549.944,74.521 548.997,74.552 541,74.552 C533.003,74.552 532.056,74.521 528.898,74.378 C525.979,74.244 524.393,73.757 523.338,73.347 C521.94,72.803 520.942,72.155 519.894,71.106 C518.846,70.057 518.197,69.06 517.654,67.663 C517.244,66.606 516.755,65.022 516.623,62.101 C516.479,58.943 516.448,57.996 516.448,50 C516.448,42.003 516.479,41.056 516.623,37.899 C516.755,34.978 517.244,33.391 517.654,32.338 C518.197,30.938 518.846,29.942 519.894,28.894 C520.942,27.846 521.94,27.196 523.338,26.654 C524.393,26.244 525.979,25.756 528.898,25.623 C532.057,25.479 533.004,25.448 541,25.448 C548.997,25.448 549.943,25.479 553.102,25.623 C556.021,25.756 557.607,26.244 558.662,26.654 C560.06,27.196 561.058,27.846 562.106,28.894 C563.154,29.942 563.803,30.938 564.346,32.338 C564.756,33.391 565.244,34.978 565.378,37.899 C565.522,41.056 565.552,42.003 565.552,50 C565.552,57.996 565.522,58.943 565.378,62.101 M570.82,37.631 C570.674,34.438 570.167,32.258 569.425,30.349 C568.659,28.377 567.633,26.702 565.965,25.035 C564.297,23.368 562.623,22.342 560.652,21.575 C558.743,20.834 556.562,20.326 553.369,20.18 C550.169,20.033 549.148,20 541,20 C532.853,20 531.831,20.033 528.631,20.18 C525.438,20.326 523.257,20.834 521.349,21.575 C519.376,22.342 517.703,23.368 516.035,25.035 C514.368,26.702 513.342,28.377 512.574,30.349 C511.834,32.258 511.326,34.438 511.181,37.631 C511.035,40.831 511,41.851 511,50 C511,58.147 511.035,59.17 511.181,62.369 C511.326,65.562 511.834,67.743 512.574,69.651 C513.342,71.625 514.368,73.296 516.035,74.965 C517.703,76.634 519.376,77.658 521.349,78.425 C523.257,79.167 525.438,79.673 528.631,79.82 C531.831,79.965 532.853,80.001 541,80.001 C549.148,80.001 550.169,79.965 553.369,79.82 C556.562,79.673 558.743,79.167 560.652,78.425 C562.623,77.658 564.297,76.634 565.965,74.965 C567.633,73.296 568.659,71.625 569.425,69.651 C570.167,67.743 570.674,65.562 570.82,62.369 C570.966,59.17 571,58.147 571,50 C571,41.851 570.966,40.831 570.82,37.631"></path></g></g></g></svg></div><div style="padding-top: 8px;"> <div style=" color:#3897f0; 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「糸の切れた凧のような試合は日本代表にはない」。森保一が日本代表監督として最も大事にしている哲学とは?【インタビュー後編】
日本代表・森保一監督は80年を迎えた8月6日の広島原爆の日、平和記念式典に初めて参列した。 2026年の北中米W杯の決勝は7月19日に行われるため、代表監督2期目の森保監督にとって現場での最後の8月となるかもしれない。 この夏、自身のルーツでもある長崎、広島の平和の祈りに現地をあえて訪ねたのは、選手たち、スタッフと臨む2度目のW杯に向けて改めて自分に覚悟を問う、そんな思いからだったのだろうか。 広島で「平和とスポーツ」について、そして、2期目でたどり着こうとする日本代表の強さについて聞いた。 インタビュー・文=増島みどり <a href="https://web.ultra-soccer.jp/news/view?news_no=484384">【インタビュー前編】「もっと頑張れ、と言われている気がする」。森保一が日本代表監督2期目の“最後の夏”に語ったこと。</a> ──戦禍のどん底から立ち上がった復興の地に立ってどんな感情が沸きますか。 W杯は国を代表してサッカーで競う場ですが、サッカーだけではなく国を代表するチームとして何を表すのかも大切です。ですから日本代表監督であるときにこうした慰霊の場で心からの祈りを捧げ、今も大変な思いをされている方々を思い、どん底から復興に立ち上がった先人に感謝できる機会をもらえて自分は力をいただきました。 ──改めて気持ちを固められた? 日本代表はどんなに苦しい時でも最後までお互いを支え合って、いつもお話していますが、交代もまるでリレーのようにバトンをつないでゴールを目指して戦うチームです。みなさんに勝って喜んでいただくのはもちろんです。しかしそれだけではなく最後まで粘る。ボールを追い続け、試合が終わるまでみんなでまとまってやり抜く。日本代表ってそういうチームだよね、と、勝利とはまた違う日常のちょっとした励ましにもなって欲しい。 ──W杯は、サッカーというスポーツの最高峰です。そして各国の歴史や国民性も映し出される場でもありますね。上位に行けばより鮮明に出るように感じます。 そこは代表チームとして絶対に変えない哲学になるものです。日本代表がW杯で強豪国に勝つ姿をお見せできればみなさんの勇気になる。もちろんそこを目指します。それに加えて選手たちは苦しくても、劣勢でもたとえば「三笘の1ミリ」のようにライン際で粘ってゴールにつなげる。互いを信頼して最後までまとまっていく試合をずっと続けてきました。彼らのすごさですし、そのプロセスが勝利の可能性をより高くしてきたと思っています。 ──コンディションとともに安定性を支えている部分ですか。 日本代表を2期7年見させてもらって、反対に糸の切れた凧のようになってしまった試合は全くなかった。あえて厳しく言えば(カタールW杯最終予選第1戦、0対1で敗れた2021年の)オマーン戦が唯一とは思いますが、それでも一丸となって最後まで粘る姿勢は見せてくれた。2期目に入って日本代表の哲学を選手が常に表現し、そこに彼らの高い技術力が発揮され代表の強さを上積みしている気がします。 ──メンタリティーという土台に高い技術が乗ると。 私が言う「粘る」について、ある時、「日本代表に粘るって必要なんでしょうか?」と聞かれました。圧倒するとか、上回るといった表現がいいんじゃないのか?と。私が最後まで粘り強く、というと、どうも受け身の言葉に捉えられるのかもしれませんが、諦めない、ではなく粘る。 ──直近のE1(EAFF E1サッカー選手権)まで66勝(94戦)ですから、確かに粘るというより圧倒している印象なのかもしれません。 もちろん圧倒できるならそれに越したことはないでしょう。カタールW杯のスペイン戦のポゼッションが20%(FIFA公式によれば17.7%)でしたか。カタールから4年でそれがひっくり返るかといえば、そんな簡単なものではありません。忘れてはいけないのは、自分たちの良かったところ、ほかにはない強みを捨ててモデルチェンジしても上積みにはならない点です。今の日本代表の最大値を発揮するために集中して、それを上積みする。 ──今年3月の突破まで欧州リーグでプレーする選手たちをチームの土台として固め、最速で突破した後の6月シリーズでは欧州組も含めて新しい選手たちにチャンスを与え、7月はE-1 を国内の選手たちのみで連覇しました。一昨日(8月4日)帰国したばかりですが、今回は監督がこれまで行けなかったスウェーデン、チェコなど視察していますね。これまで以上に多彩な、違った層で多くの選手を掘り起こしているのでは? 私だけではなく、コーチ陣も同じです。国内外の視察に映像でのチェックと合わせると、一体どれだけ試合を観ているんだ?と言われますが、それがスタッフ全員への何よりの褒め言葉です。多くの選手を、それぞれのチーム戦術やポジション、起用法、どのくらいフィットしているのかを、コンディション、メンタルと合わせて全員で本当に細かく見てきました。そこは絶対に負けない。そう思っています。でもあまりにも多くの試合をコーチたちに観てもらっているので最近、みんな「目がすごく悪くなったな……」と嘆いていますね。申し訳ない。 ──早送りとかダイジェストでは分かりませんから。 E1も、名波(浩)コーチと斉藤(俊秀)コーチが短い準備期間で“監督”としてチームをまとめてくれた。そんなに簡単な仕事ではありません。練習する時間も、戦術を浸透する時間もない。国内の選手同士だからコミュニケーションを取るのも難しい。そういうなかでコーチ陣が最大限の準備をしてくれた。選手の頑張りはもちろんですが、E1でのスタッフの仕事もすごいものでした。 スタッフミーティングでも互いの意見や考えを率直に話し合いますが、コーチ陣の意見を集約するところになると、いつも自分が「アレってどうなんだっけ?」と、話を散らかしてしまう。本当に話をまとめるのが大の苦手なんです。普通ならいろいろな意見を監督がうまくまとめる役目なのに、「監督が最後に散らかしてどうするんだ!」と、コーチ陣に笑われていますね。 まずは9月のアメリカ遠征への準備です。ここに来られて(広島)本当に勇気と、大切なものを与えてもらった気がします。 取材中、ハプニングがあった。ホテルの機械トラブルで突如工事現場のドリル音のような大騒音が響き始めた。それでも監督は表情を一切変えず、「うるさいですね」とも「ちょっと(音が収まるまで)待ちましょうか」とも言わず話を止めないので、こちらも大声で聞くしかない。 取材中だと気を使ったホテルの関係者が「機械が誤作動したそうです。本当に申し訳ありません。もう少しで止まるそうです」と説明と謝罪に来た。 監督は大声で返しながら笑った。 「大丈夫です!スタジアムとかこんなんじゃないんで。いつももっと大きな声出してますから!」 ユーモアに、マネージャーもふと笑顔になる。取材の中盤戦は、監督と大声でやり取りし合うおかしな展開となってしまったがよく分った。 もちろん種類は様々だが、監督が常に口にする「(ハプニングなどの)想定外も想定内」とは慌てない、焦らない、そして心のどこかに遊びを備えておくことなのだ、と。 2025.08.21 12:00 Thu3
「もっと頑張れ、と言われている気がする」。森保一が日本代表監督2期目の“最後の夏”に語ったこと。【インタビュー前編】
午前8時には気温が30度近くなった猛暑の8月6日、サッカー日本代表・森保一監督は礼に身を包み平和記念式典に初めて参列した。 当初、招待者ではなく一般参列者と同じに早朝から公園に並ぶつもりで「個人で参加させてもらえないか」と日本サッカー協会に申し出たという。日本サッカー協会、広島県サッカー協会のサポートで過去最多となった5万5000人の参列者の1人として式典に臨んだ。 2026年W杯の決勝は7月19日。2022年から北中米ワールドカップに向けて任された日本代表監督としての最後の夏、6月23日の「沖縄慰霊の日」から、自身のルーツ、広島、長崎(8月9日)両市の原爆慰霊式と戦後80年を巡る。 W杯のシミュレーションと位置付けるアメリカ遠征、秋には国際試合を控える。W杯モードに入る前の時間を使い各地を巡る監督に広島で話を聞きたいと思った。 3バックでも4バックでも選手選考についてでもなく、「平和とスポーツ」についてじっくり聞けるとすればこれが最後の機会のような気がして。 インタビュー・文=増島みどり <a href="https://web.ultra-soccer.jp/news/view?news_no=484389">【インタビュー後編】「糸の切れた凧のような試合は日本代表にはない」。森保一が日本代表監督として最も大事にしている哲学とは?</a> ──どこにいても、夏は必ず黙とうをしているとおっしゃっていますが式典への参列は初めてですか。 はい、初めてです。この夏は私個人として、招待でなくてもいいので一般の方々と同じに参列したいと思っていました。サッカーほか関係者みなさんのご尽力でこうした機会をいただいて感謝しています。 ──何を感じましたか。 式典の初めにこの1年で亡くなられた方々の名簿が奉納されるのを見ながら、今なお心の痛みを抱えたみなさまに気持ちを寄せる大切さや、生きたくても生きられなかった多くの方々の無念さを思い祈りました。そして、自分に何ができるのかと考えても、できることなど決して大きいものではありませんが、それでも何ができるかを考え続けなくてはいけないんだ、と改めて考えていました。あれほどの被害から復興して80年を重ねた広島、長崎、6月は沖縄(23日、慰霊の日に)で、国を代表して戦う自分たちにとって日本人の強さとは何だろうと、もう一度考え、力を授けていただく、そういう時間でした。 ──監督は、平和だからスポーツが、サッカーができる、と、平和という単語を自然に使いますね。大切さは分かっていますが、なかなか使わない言葉でもあります。子どもの頃の教育でしょうか。 長崎で過ごした子どもの頃から平和教育の授業はありますし、夏休み中の8月9日(長崎に原爆が投下された日)は、長崎の全校登校日で先生から原爆について、戦争について色々な歴史を聞かせてもらう大切な日なんです。でも平和授業の日であると同時に、この日が夏休みの宿題の進行具合を先生が確認する「宿題中間チェック日」でもありました。自分の宿題は大体進んでいないので、8月9日に学校に行くのが実は嫌でしたね。8月9日に、あるいは日常でも長崎で身近に平和を考える大事な授業を受けていたんだと気付いたのはずっと後ですよね。 ──原爆の体験などを聞く機会も多いのでしょうか。 体験を聞くのは語り部、伝承をするみなさんからで、自分に近い人たちの実体験を直接聞いた経験はありませんでした。父でさえ、私がもう成人した頃になって初めて、原爆が投下された瞬間もの凄い勢いで体が飛ばされて走って逃げたんだと話したくらいです。父は当時3歳のはずですから、本当に覚えているの?などとちょっと首をひねりましたが父の記憶通りでした。それくらい衝撃的な体験だったんですね、3歳の子どもがそれほどはっきり記憶しているなんて衝撃を物語っているのだと思います。今西さん(和男、広島のゼネラルマネジャーで無名だった森保監督を発掘した)にも、これだけ長い間お世話になってきて話すチャンスはいくらでもあったはずなのに、直接原爆体験を聞いたことは一度もありません。被ばくされたみなさんが心に負った傷は、80年経っても何も変わらないのです。 ──長崎と広島ともにルーツを持つ監督にとってここで強く抱くのはどういう感情ですか? 想像を絶する被害にあった場所が平和公園をはじめきれいな街になっています。きょうも式の後に撮影があり笑顔でスタッフのみなさんと話しながら、慰霊の場所で笑っていいんだろうかと思う。ただ、壊滅的な被害を受けてまるで地獄と化したどん底から、歯を食いしばって立ち上がってくださった方々の姿を強く思い起こさせてくれる場所でもある。そのお陰で今、スポーツできるのが当たり前の日常を過ごしています。どんな困難に遭っても立ち上がる姿、復興への強い思いに、もっと頑張れ、と言われている気がします。 ──70年は草木も生えない、復興は不可能と言われていたんですね。 それでも立ち上がった人々、町は、多くを教えてくれます。現役時代、私は派手なプレーやお客さんを魅了する華麗なテクニックも披露できませんでした。けれども長崎、広島で育ててもらった経験がそういう強いメンタリティーを持たなければ、と思わせてくれた。だからラスト15分、みんなが疲れて動けなくなってくる時間帯に、誰よりも激しく、強くプレーしようと決めていました。復興と自分が目指すプレーをリンクさせなければ、と常に考えていました。 ──代表戦でも常に、最後まで粘り強く戦うと、選手に言っています。 代表である以上、勝利を目指すのは当たり前です。ただ勝利を追うプロセスで勝つ可能性をどれだけ高めようと粘り強く戦ったかがとても重要です。勝っても負けても日本代表は、最後まで粘り強く、全員で力を合わせて戦い抜く。試合に日本代表の哲学、信念があるかどうかが重要だと意識して2期目のチームをつくってきました。 午前8時からの式典に参列するためには早朝に集合しなければならない。その後、公園内で地元テレビ局の取材を受け、途中、撮影やサインを求めるファンへのサービスも忘れず忙しく移動。エアコンの効いたカフェでアイスコーヒーを飲み、夜の天皇杯視察までホテルで少し休めるのだろうか、と思った時、同行していた日本サッカー協会の多田広報が監督にパソコンの画面を見ながら「もう一杯で、ちっちゃいのしかないんですが……」と話しかけた。レンタカーの手配についてだった。 監督は「いいよ、いいよ。2人だし、動けば何でも」と笑う。休むどころか、今から広島でお世話になった恩人たちの墓参りをするという。移動距離があるため数件も回るにはレンタカーが最適だと。平和祈念と夏休みで大混雑するなか、タクシーやハイヤーではなく1000CC の小型車に乗ろうとする背中を見送る。 監督にとって最後の、そして特別な8月だと分かった。 2025.08.15 12:00 Fri4
1年後のW杯は夢物語ではなくなった 佐藤龍之介が10日間で示した“序列上げ”と獲得した“新たな基準”【東アジアE-1選手権2025総括コラム】
序列を一気に高めたと言える10日間だった。 6月のW杯アジア最終予選でA代表に初選出された佐藤龍之介は、東アジアE-1選手権を戦うチームにも招集されると、3試合すべてに出場。122分間プレーし、自分の実力を思う存分に発揮した。 初戦のホンコン・チャイナ戦は現所属のファジアーノ岡山でもプレーしているウイングバックでの出場だったが、第2戦の中国戦と第3戦の韓国戦ではシャドーを務めた。自身の口で「本職」と表現するポジションで、代表の試合で眩しいほどの存在感を放った。 右シャドーで先発した中国戦は、総合力の高さを示す70分だった。ボール非保持では、前線から鋭くプレスのスイッチを入れ、的確なポジショニングとランニングコースで相手センターバックとサイドバックの両方を1人で監視。ボールが自分のラインを越えれば素早くプレスバックを行い、味方と挟み込んで力強く奪う。ボール保持では、ライン間に立ってパスを引き出す。鋭いターンとドリブルで独力でゴールに向かっていったと思えば、テンポの良いパスワークを構築し、味方と連動しながら守備を切り裂いていく。森保一監督が掲げる「良い守備から良い攻撃」を体現していた。 特筆すべきは、佐藤がいたサイドから攻撃が始まっていたことだ。前半は右サイドで綱島悠斗からの縦パスを受けながら望月ヘンリー海輝を押し上げ、後半は左サイドで俵積田晃太にドリブルを促しながら自らはニアゾーン(ポケット)に進入していった。チームの攻撃は佐藤次第。そう言えるほど、前半と後半で攻撃のメインサイドが変わっていたのだ。 味方の持ち味を引き出し、自分の持ち味も生かす。チームを活性化させる姿は、まさに中心選手そのもの。初めて共闘した綱島も「素晴らしいところにポジショニングしているし、足元に入った時のプレーのクオリティがかなり高い。常に逃さないように準備していました」と、佐藤の引力を強く感じながらプレーしていた。 韓国戦では、65分から左シャドーの位置でピッチに立つ。日本は前半開始早々にジャーメイン良のゴールで1点をリードしていたが、特に後半は自陣に閉じ込められる防戦一方の展開を強いられていた。[5-4-1]のブロックで韓国の攻撃に応戦していたが、左シャドーで先発していた宮代大聖の外から簡単に前進を許すシーンが多く、プレスバックも間に合わない状況が続いていた。日本のゴールから遠い位置ではあったものの、そこを起点に良い状態でロングボールを蹴られることがボディーブローのように効いていた。 大会連覇を狙うチームが、1点のリードを死守することを最大目標に据えながら時計の針を進めていたのは明らかだった。守備に重きを置く状況の中、佐藤は交代のファーストチョイスとして細谷真大と一緒に呼ばれたのだ。 「守備で穴を作らないことを意識した。集中を切らさずボールにアタックすることを考えて入りました」 その言葉通り、守備では連続性と献身性に加え、知性を見せた。ケアしなければならない韓国の右サイドバックの立ち位置が自分のラインを越えないようにポジショニングの微調整をし続ける。内側のボランチを背中で消してから、サイドにボールが出れば斜めに素早く寄せて簡単には前に蹴らせない。プレー強度が高く、自国開催での優勝のために死に物狂いで向かってきた韓国を相手に、タスクを全うした。 守備も高水準でこなせるところが強み。A代表でもそう言えるレベルにあることを証明し、指揮官からの期待を信頼に変えるパフォーマンスだった。 3試合すべてのピッチに立ったのは、稲垣祥、相馬勇紀、ジャーメイン、望月、佐藤の5人。チーム内で数少ない全試合出場の資格を最年少の18歳で勝ち取り、プロになってから初のメダルを獲得した。だが、本人はもっともっと高いところを見ている。 「半年で急激に成長したわけではなくて、積み上げてきたものが試合で出ているだけ。現状はW杯の試合で活躍できるレベルでは到底ないので、そこを現実的に見つめてもっとやらないといけないと思います。フィジカル的にもそうですし、すべての判断をもっと早めることもいろいろです」 6月シリーズでは久保建英や鎌田大地ら世界のトップレベルに触れた。E-1選手権では国内トップレベルの選手と一緒にプレーし、自分の力が通用する手応えを得た。2度のA代表での活動を経て、自分の才能やポテンシャルを測り、今まで使っていた自分の物差しが劇的に変わったのではないか。「次のW杯を目指さないと損ですし、そこを目指した方が何倍も成長速度が早いと思っているので、もちろん目指してます」と、ロサンゼルス五輪前に行われるW杯への出場が夢物語ではなく現実的な目標に切り替わった瞬間を見た気がした。 濃密な10日間を終えて迎えたJ1リーグ第24節ヴィッセル神戸戦では、新たな基準でプレーしていることを強く感じる90分だった。 75分には会場がどよめく圧巻の突破を見せる。酒井高徳を突破してボックス内に進入し、カバーに来た相手選手を咄嗟の足裏ロールでかわす。その後ボールを預けたウェリック・ポポが簡単にボールを失うと、怒りを爆発させた。77分からはシャドーに移り、中央を何度も突破してゴール前にボールを供給し続けた。CKも蹴った。ボールが相手に当たってラインを出ると、走ってボールを拾い上げ、味方に「早くゴール前に上がれ」とコーナーフラッグから指示を送った。アディショナルタイムに江坂任がゴールを決めて一矢報いたが、そのチームの中心、いや、先頭にいた。 「あれくらいはできますし、自分がチャンスを作れる自信があったし、もっとボールがほしかった。最後は盛り返しましたが、負けています。その中で(試合後にスタンディングオベーションで選手を讃えた)あの声援を送ってくれるクラブはなかなかないと思っているので、ああいう声援に選手は甘えずに、あれでいいと思わずにやっていきたい。自分自身しっかりと成長して自信と共にやっているし、そういったところでは(後半のパフォーマンスは)当たり前とは言わないですけど、毎週そういった意識でやっていきたいと思います」 18歳。次世代。そんな色眼鏡はもういらない。A代表への招集を、未来への投資とは言わせない。1年後のW杯へ。新たな基準を獲得した佐藤龍之介が、森保ジャパンのメンバー争いに堂々と名乗りをあげた。 取材・文=難波拓未 2025.07.22 13:00 Tue5