ローマ到着のモウリーニョが所信表明! 1stインタビューで情熱的に語り尽くす
2021.07.03 15:03 Sat
来シーズンから指揮を執るローマにようやく降り立ったジョゼ・モウリーニョ監督が新天地での最初のインタビューで意気込みを語った。
イタリア史上初のシーズン3冠に導いた2009-10シーズンのインテル時代以来のセリエA帰還を果たした稀代の名将は、ローマの公式チャンネルでの最初のインタビューで、所信表明を行った。
「初日からすでに興奮しているよ。心からね。初日にオーナーやチアゴ・(ピント)に会って、すぐにとてもポジティブな気持ちになった。これは私にとって大きな意味がある」
「これはフリードキンのプロジェクトでも、ジョゼ・モウリーニョのプロジェクトでも、チアゴ・ピントのプロジェクトでもなく、ASローマのプロジェクトだという気持ちで最初の会話を終えた。それが私の本心であり、最も感銘を受けたことだ」
「知っての通り、私は自分のキャリアの中でさまざまな経験をしてきたし、同じような状況にあるクラブ、たとえば“外国人”のオーナーと仕事をしたこともあるが、フリードキンとその息子(ライアン)が常にローマのファンについて語っていたことが印象的だった。彼らは、自分たちのことでも、自分たちのプロジェクトのことでもなく、ファンのことを話していた」
「オーナーがクラブのことを『自分のクラブ』のように語ることはよくある。実際にはある視点から見ればそうなるが、私は彼らがローマのファンのためにクラブのことを語っていると感じた。もちろん、私は現実を知っているので、これは私にとって非常に重要なことだった。我々はスクデットと29ポイント、4位と16ポイント差でシーズンを終えたが、クラブとは直近の順位表のことではなく、クラブとは何かということ、私はASローマが何であるかをよく理解している」
「私はASローマのことをよく知っている。ファンを知っているし、情熱も理解している。そして、初日からこのプロジェクトの意義を感じていた。もし、『明日到着して、明後日には優勝する』というようなプロジェクトだとしたら、それはプロジェクトではない。しかし、ここではオーナーが遺産を残したいと考えているプロジェクトがあり、クラブにとって重要なことを、非常に持続可能な方法で行いたいと考えている。成功の基盤を作るためにね」
「願わくば、その成功が私にも訪れてほしいと思う。契約は3年あり、あるいは最初の契約がそうであっても、いつか2回目の契約があるかもしれない。したがって、私の率いる時代に成果が出てくれればいいと思っている。本当にそうなってほしいと思っているよ。だが、一歩一歩進んでいきたい。私はこのプロジェクトに参加できてとても幸せだ。繰り返しになるが、このプロジェクトは誰のプロジェクトでもなく、ASローマのプロジェクトだ」
また、11年ぶりのイタリア復帰に際して、この10年間の自身の変化を口にしている。直近のマンチェスター・ユナイテッド、トッテナムでは失敗の烙印を押されているにも関わらず、より良い指導者になっていると感じているようだ。
「今の方がずっといいと思っているよ。心からそう思っている。なぜなら、この仕事は経験がものをいう仕事だからね」
「経験というのは、すべてがデジャブに感じるということだ。あまりにも多くの経験をするとね。イタリアを離れてからは、レアル・マドリーに行ったが、それは素晴らしい経験だったし、イタリア、イングランド、スペインで優勝するという夢も叶った。そして、家族の拠点であり、戻りたいと思っていたイングランドに戻ってきた。私はチームを(EFLカップ)決勝まで導いたにもかかわらず、決勝でプレーできなかったという極端な経験もした。それは私のキャリアでは決して起こらないことだと思っていたが、実際に起こったことだ」
「このように多くの経験をして、良い時も悪い時も学んできたし、今は以前よりもずっと準備ができている。この仕事はモチベーションを失うその日まで、上達するしかないような仕事だと思っている。というのも、フットボールのコーチがやめてしまう、あるいは学ぶのをやめてしまうのは、それが唯一の原因だと思うからだ。私の場合はそうではない。それどころか、今でも毎日学んでいるし、ずっと良くなっていると思う」
「もちろん、ある国に初めて来て、ゼロの状態からスタートして、その国のことをすべて学ばなければならないということもあるだろう。だが、私の場合は、そうではない。私はイタリアという国を知っているし、フットボール文化としてのイタリアも、ローマについても知っている。私がイタリアにいた頃、ローマは本当のライバルだった。したがって、2008年に初めてイタリアに上陸したときよりも、今の方が良い位置にいると思う」
さらに、以前からファンに対するリスペクトを口にしてきたモウリーニョ監督は、長らくタイトルから遠ざかりながらも熱狂的にクラブを支えるロマニスタへの敬意を改めて口にしている。
「情熱は文化的なものだと思う。もちろん、私はまだローマのファンについて学ばなければならないだろう。外側から経験することと、内側から経験することは全く別のことだからね。そういう意味で私は外からしか経験していない」
「もちろん、ローマとは対戦したし、オリンピコでも何度かプレーした。そのパワーを知っている。最高の瞬間、素晴らしい瞬間には、どれほどの力を発揮するかを知っているよ。しかし、本当に信じられないのは、ここ数十年、ファンが楽しめる瞬間があまりなかったという事実だ。そして、彼らの情熱は結果に関わらず、常にそこにあるように見える」
「勝ち続けているチームの熱心なサポーターになるのはとても簡単なことだが、このクラブに関しては残念ながら過去数十年間、あまり喜べない状況に置かれている。そのことは、私にとって大きな意味を持っているんだ」
「友人同士の間ではポルトガルのチームやイギリスのチームのライバルについて冗談を言い合うことがあるが、その際には常に大きなサポーターであり、自分の存在を示さなければならない。ローマのファンがそうであることは、私にとって非常に明白だ。しかし、私は彼らが光を必要としていると信じている。私にとっての光とは、我々が将来のために築こうとしているものだ」
「私にとっての始まりは、フリードキン氏が彼ら(ファン)について語ったことだった。チームには彼らが持っているいくつかの資質があり、その主な資質はクラブに対する情熱だ。だから、私はこれらの原則を共有し、ファンがチームを見て勝った日には喜び、負けた日でさえも誇りに思えるようなチームを作りたいと思っている」
「特に価値観を共有できない場合、フットボール界ではそうならないことが多々ある。しかし、クラブを愛するすべての人が、内部でそれを感じ、毎分毎試合、ピッチの上でそれを感じ、プレーヤーがそれを感じることが重要だ」
最後に、新シーズンに向けて重要となるプレシーズンの準備期間に向けては、クラブからの「プレゼント(補強)」を期待しつつ、若手プレーヤーを中心に現有戦力を十分に把握することが重要だと語っている。
「まずは、プレゼントを待つことだね。ボスやチアゴが私に何かプレゼントを用意してくれているといいね。それが私のモチベーションを高めてくれる。もちろん、それは私が成長するための、あるいはプロセスを開始するための、より多くの可能性を与えてくれるだろう」
「しかし、それとは別に、我々のプレシーズンは様々な段階があるプレシーズンです。プレーヤーは段階的に到着する。ユーロに参加するプレーヤーは、もちろん遅れてやってくる。また、彼らの代表チームが大会を去る時期に応じて、さまざまな段階でやってくることになる」
「ただ、私にとっては、若いプレーヤーをよりよく知るための絶好の期間でもある。なぜなら、プレシーズンは様々なプレーヤーが混在した状態でスタートするからだ。もちろん、昨シーズンの最後の数試合では、何人かのプレーヤーがいくつかの試合に出場し、出場時間を確保していました。だから、彼らを見てみたいし、彼らとフィーリングを合わせてみたい」
「監督にとって、クラブの文化を持った若いプレーヤーをトップチームに連れてくること以上に素晴らしいことはないからね。したがって、将来的にはこのようなことがますます増えていくことを願っている。だが、一歩一歩進んでいこうじゃないか」
「シーズン前にプレーする試合でさえ、状況に応じて進化している。全てのプレーヤーを45分間プレーさせ、結果は気にせず、強いチームや、先に練習を始めていて準備段階が違うという意味で一歩も二歩も先を行くチームと対戦する。そして、一歩一歩、チームを成長させていきたい」
「私が共に連れて行くスタッフ、それは小さな核だ。私はたくさんのスタッフを新たなクラブに連れて行こうとするタイプではない。それは公平ではないと思っている。クラブの人々が自分たちが何であるかを示し、クラブをどのように感じ、新しいコーチや新しい時代に適応できるかを示す機会を持つことこそ公平だと思っている」
「だからこそ、みんなで一緒に、最も重要なことである“チーム”を作りたい。チームと言っても、それはピッチ上の11人のプレーヤーだけのことではない。クラブはチームでなければならない。誰もが自分のチームだと感じる必要がある。全員が『自分のチームにすべてを捧げたい』と感じなければならない。良い結果には誰もが喜び、悪い結果には誰もが悲しむが、全員がチームとして団結しなければならない」
新天地での新たな挑戦について情熱的に語ったモウリーニョ監督だが、ここ十数年苦戦続きの名門に何をもたらすことができるか…。
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昨シーズン途中にトッテナムの指揮官を解任されたモウリーニョ監督は、そのわずか2週間後にパウロ・フォンセカ氏の後任としてローマの新指揮官就任が決定した。そして、監督就任決定後、約2カ月が経ってようやくローマに到着したポルトガル人指揮官は、待ちわびたロマニスタから熱狂的な歓迎を受けるなど、良い形でトリゴリアでの初日を迎えることになった。「初日からすでに興奮しているよ。心からね。初日にオーナーやチアゴ・(ピント)に会って、すぐにとてもポジティブな気持ちになった。これは私にとって大きな意味がある」
「このような熱意は、もちろん会話やアイデアの交換に基づいているが、それに加えて私が大切にしているもの、つまり人間的な感情に基づいている。それは共感と表現すべきものだ。したがって、本当の初日、つまりローマに到着する初日を心待ちにしていた」
「これはフリードキンのプロジェクトでも、ジョゼ・モウリーニョのプロジェクトでも、チアゴ・ピントのプロジェクトでもなく、ASローマのプロジェクトだという気持ちで最初の会話を終えた。それが私の本心であり、最も感銘を受けたことだ」
「知っての通り、私は自分のキャリアの中でさまざまな経験をしてきたし、同じような状況にあるクラブ、たとえば“外国人”のオーナーと仕事をしたこともあるが、フリードキンとその息子(ライアン)が常にローマのファンについて語っていたことが印象的だった。彼らは、自分たちのことでも、自分たちのプロジェクトのことでもなく、ファンのことを話していた」
「オーナーがクラブのことを『自分のクラブ』のように語ることはよくある。実際にはある視点から見ればそうなるが、私は彼らがローマのファンのためにクラブのことを語っていると感じた。もちろん、私は現実を知っているので、これは私にとって非常に重要なことだった。我々はスクデットと29ポイント、4位と16ポイント差でシーズンを終えたが、クラブとは直近の順位表のことではなく、クラブとは何かということ、私はASローマが何であるかをよく理解している」
「私はASローマのことをよく知っている。ファンを知っているし、情熱も理解している。そして、初日からこのプロジェクトの意義を感じていた。もし、『明日到着して、明後日には優勝する』というようなプロジェクトだとしたら、それはプロジェクトではない。しかし、ここではオーナーが遺産を残したいと考えているプロジェクトがあり、クラブにとって重要なことを、非常に持続可能な方法で行いたいと考えている。成功の基盤を作るためにね」
「願わくば、その成功が私にも訪れてほしいと思う。契約は3年あり、あるいは最初の契約がそうであっても、いつか2回目の契約があるかもしれない。したがって、私の率いる時代に成果が出てくれればいいと思っている。本当にそうなってほしいと思っているよ。だが、一歩一歩進んでいきたい。私はこのプロジェクトに参加できてとても幸せだ。繰り返しになるが、このプロジェクトは誰のプロジェクトでもなく、ASローマのプロジェクトだ」
また、11年ぶりのイタリア復帰に際して、この10年間の自身の変化を口にしている。直近のマンチェスター・ユナイテッド、トッテナムでは失敗の烙印を押されているにも関わらず、より良い指導者になっていると感じているようだ。
「今の方がずっといいと思っているよ。心からそう思っている。なぜなら、この仕事は経験がものをいう仕事だからね」
「経験というのは、すべてがデジャブに感じるということだ。あまりにも多くの経験をするとね。イタリアを離れてからは、レアル・マドリーに行ったが、それは素晴らしい経験だったし、イタリア、イングランド、スペインで優勝するという夢も叶った。そして、家族の拠点であり、戻りたいと思っていたイングランドに戻ってきた。私はチームを(EFLカップ)決勝まで導いたにもかかわらず、決勝でプレーできなかったという極端な経験もした。それは私のキャリアでは決して起こらないことだと思っていたが、実際に起こったことだ」
「このように多くの経験をして、良い時も悪い時も学んできたし、今は以前よりもずっと準備ができている。この仕事はモチベーションを失うその日まで、上達するしかないような仕事だと思っている。というのも、フットボールのコーチがやめてしまう、あるいは学ぶのをやめてしまうのは、それが唯一の原因だと思うからだ。私の場合はそうではない。それどころか、今でも毎日学んでいるし、ずっと良くなっていると思う」
「もちろん、ある国に初めて来て、ゼロの状態からスタートして、その国のことをすべて学ばなければならないということもあるだろう。だが、私の場合は、そうではない。私はイタリアという国を知っているし、フットボール文化としてのイタリアも、ローマについても知っている。私がイタリアにいた頃、ローマは本当のライバルだった。したがって、2008年に初めてイタリアに上陸したときよりも、今の方が良い位置にいると思う」
さらに、以前からファンに対するリスペクトを口にしてきたモウリーニョ監督は、長らくタイトルから遠ざかりながらも熱狂的にクラブを支えるロマニスタへの敬意を改めて口にしている。
「情熱は文化的なものだと思う。もちろん、私はまだローマのファンについて学ばなければならないだろう。外側から経験することと、内側から経験することは全く別のことだからね。そういう意味で私は外からしか経験していない」
「もちろん、ローマとは対戦したし、オリンピコでも何度かプレーした。そのパワーを知っている。最高の瞬間、素晴らしい瞬間には、どれほどの力を発揮するかを知っているよ。しかし、本当に信じられないのは、ここ数十年、ファンが楽しめる瞬間があまりなかったという事実だ。そして、彼らの情熱は結果に関わらず、常にそこにあるように見える」
「勝ち続けているチームの熱心なサポーターになるのはとても簡単なことだが、このクラブに関しては残念ながら過去数十年間、あまり喜べない状況に置かれている。そのことは、私にとって大きな意味を持っているんだ」
「友人同士の間ではポルトガルのチームやイギリスのチームのライバルについて冗談を言い合うことがあるが、その際には常に大きなサポーターであり、自分の存在を示さなければならない。ローマのファンがそうであることは、私にとって非常に明白だ。しかし、私は彼らが光を必要としていると信じている。私にとっての光とは、我々が将来のために築こうとしているものだ」
「私にとっての始まりは、フリードキン氏が彼ら(ファン)について語ったことだった。チームには彼らが持っているいくつかの資質があり、その主な資質はクラブに対する情熱だ。だから、私はこれらの原則を共有し、ファンがチームを見て勝った日には喜び、負けた日でさえも誇りに思えるようなチームを作りたいと思っている」
「特に価値観を共有できない場合、フットボール界ではそうならないことが多々ある。しかし、クラブを愛するすべての人が、内部でそれを感じ、毎分毎試合、ピッチの上でそれを感じ、プレーヤーがそれを感じることが重要だ」
最後に、新シーズンに向けて重要となるプレシーズンの準備期間に向けては、クラブからの「プレゼント(補強)」を期待しつつ、若手プレーヤーを中心に現有戦力を十分に把握することが重要だと語っている。
「まずは、プレゼントを待つことだね。ボスやチアゴが私に何かプレゼントを用意してくれているといいね。それが私のモチベーションを高めてくれる。もちろん、それは私が成長するための、あるいはプロセスを開始するための、より多くの可能性を与えてくれるだろう」
「しかし、それとは別に、我々のプレシーズンは様々な段階があるプレシーズンです。プレーヤーは段階的に到着する。ユーロに参加するプレーヤーは、もちろん遅れてやってくる。また、彼らの代表チームが大会を去る時期に応じて、さまざまな段階でやってくることになる」
「ただ、私にとっては、若いプレーヤーをよりよく知るための絶好の期間でもある。なぜなら、プレシーズンは様々なプレーヤーが混在した状態でスタートするからだ。もちろん、昨シーズンの最後の数試合では、何人かのプレーヤーがいくつかの試合に出場し、出場時間を確保していました。だから、彼らを見てみたいし、彼らとフィーリングを合わせてみたい」
「監督にとって、クラブの文化を持った若いプレーヤーをトップチームに連れてくること以上に素晴らしいことはないからね。したがって、将来的にはこのようなことがますます増えていくことを願っている。だが、一歩一歩進んでいこうじゃないか」
「シーズン前にプレーする試合でさえ、状況に応じて進化している。全てのプレーヤーを45分間プレーさせ、結果は気にせず、強いチームや、先に練習を始めていて準備段階が違うという意味で一歩も二歩も先を行くチームと対戦する。そして、一歩一歩、チームを成長させていきたい」
「私が共に連れて行くスタッフ、それは小さな核だ。私はたくさんのスタッフを新たなクラブに連れて行こうとするタイプではない。それは公平ではないと思っている。クラブの人々が自分たちが何であるかを示し、クラブをどのように感じ、新しいコーチや新しい時代に適応できるかを示す機会を持つことこそ公平だと思っている」
「だからこそ、みんなで一緒に、最も重要なことである“チーム”を作りたい。チームと言っても、それはピッチ上の11人のプレーヤーだけのことではない。クラブはチームでなければならない。誰もが自分のチームだと感じる必要がある。全員が『自分のチームにすべてを捧げたい』と感じなければならない。良い結果には誰もが喜び、悪い結果には誰もが悲しむが、全員がチームとして団結しなければならない」
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インテルがリバプールのイタリア代表FWフェデリコ・キエーザ(27)の獲得レースに参戦するようだ。イタリア『トゥットスポルト』が報じている。 今夏にユベントスから1200万ユーロの移籍金でリバプールに加入したキエーザだったが、コンディションが整わずここまで公式戦3試合の出場、プレミアリーグでは18分、チャンピオンズリーグ(CL)では1分の出番に留まっている。 現在は負傷もあって戦列を離れているキエーザに対し、リバプールは早くも見限り、ローマとミランが1月の移籍市場で獲得に乗り出すと報じられていた。 そんな中、インテルのジュゼッペ・マロッタ会長がキエーザのレンタル移籍を強く求めていると『トゥットスポルト』は主張。セリエAとチャンピオンズリーグ制覇を視野に入れるネラッズーロがFWラウタロ・マルティネス、FWマルクス・テュラムに次ぐFWとしてキエーザを迎え入れたいようだ。 750万ユーロの高額な年俸に関してはリバプールが一部負担する見込みでインテルとしては悪くない取り引きになると言えそうだ。 2024.11.18 07:30 Mon2
サウジアラビア代表DFのローマ移籍について代理人「国内でかなり反対された」「他の代表選手も欧州移籍へ意欲を」
サウジアラビア代表DFサウード・アブドゥルハミド(25)のローマ移籍について、代理人がいきさつ、そして信念を語った。国内の関係者からは反対されていたのだという。 アブドゥルハミドはサウジ代表の主力右SBで、22年W杯も全3試合に先発出場。昨季はスター選手乱獲によりサウジ代表選手のプレータイムが激減したアル・ヒラルでも定位置を守り、今季からローマへ4年契約で完全移籍した。 ただ、ケガしているわけではないが、ここまでセリエA出場ゼロ。12試合全てでベンチスタートとなり、全てをベンチのまま終えている。 そんななか、代理人を担うアーメド・アルムアリン氏がサウジ『アラブ・ニュース』に登場。 ローマ移籍のいきさつを明かしたうえで、国内リーグの待遇が良く、相対的に国外移籍に消極的とされるサウジ選手へ、欧州移籍への意欲を見せてほしいと語った。 「フローラン・ギゾルフィ(※)が5月に関心を寄せてくれてね。当時彼はニースだったが、ローマのSDに任命され、話を続けてくれたんだ。イタリア首都の彼から電話がきたんだよ」 (※)昨季までニースSD、今季からローマSD 「ローマとの契約直前には、スタッド・レンヌも頻繁に連絡をくれた。最後はサウード自身がローマを選んだが、レンヌにも感謝しなければならない」 「この移籍がサウジサッカーに寄与することを願っている。他のサウジ選手にも欧州でプレーしてほしい。現状で言えば、今回のディールは国内で多くの人から反対されたという現実がある。サウジ選手の新たな扉を開くために、私自身も自腹を切る形となったのだ」 最後に、ここまでEL2試合しか出場していないサウードの出場機会増加に期待。 「ベンチスタートはあらかじめギゾルフィから説明されていて、サウードも受け入れたことと思う。メンタル的な準備は問題ないだろう。ここから、他に類を見ない“イタリア”への適応が大事になる。その間に代表戦でプレーしているのは悪いことじゃない」 2024.11.19 22:16 Tue3
好調ラツィオ牽引のペドロが年明けデルビーへ早くも臨戦態勢…「ラツィオに売却してくれたことに感謝している」
好調ラツィオを牽引する元スペイン代表FWペドロ・ロドリゲスが、年明けに控える古巣対戦へ早くも闘志を燃やしている。 イゴール・トゥドールからマルコ・バローニへの指揮官交代に、重心チーロ・インモービレ、ルイス・アルベルト、フェリペ・アンデルソンらと袂を分かつ、大刷新を敢行して今シーズンに臨んだラツィオ。 開幕時点での下馬評は低かったが、ここまでは首位のナポリと1ポイント差のセリエA5位に加え、ヨーロッパリーグでは唯一の4連勝と、クラウディオ・ロティート会長の賭けは見事に成功している。 その新生ビアンコチェレスティを牽引する37歳のベテランアタッカーは、ここまでの公式戦12試合6ゴール2アシストと衰え知らずのパフォーマンスを披露している。 その絶好調の元バルセロナFWは、イタリア『Il Messaggero』のインタビューで来年1月5日に控える古巣ローマとのデルビー・デッラ・カピターレへの熱い思いを語った。 2020年夏にチェルシーからローマへのフリートランスファーでセリエAでのキャリアをスタートしたペドロだが、翌年に当時の指揮官ジョゼ・モウリーニョから構想外を言い渡された末、宿敵のラツィオへフリートランスファーで電撃移籍。 その際にポルトガル人指揮官とジャッロロッシへの憤りを示し、初の古巣対戦ではチームをデルビー勝利に導く痛烈な恩返し弾も挙げていた。 移籍から3年が経過したこともあり、「ローマとモウリーニョについてすでに話した詳細を繰り返したくない」と当時に比べて怒りの感情は薄れつつあるものの、改めて古巣に関してコメントを求められると、痛烈な皮肉を交えて対抗意識を燃やしている。 「それらは過去のことであり、実際、彼らは当時最良の決断を下した。首都のトップチーム、つまりラツィオに自分を売却してくれたことに感謝しているよ」 「僕は競争の激しいセリエAでプレーを続けたかったし、その願いが叶ったよ」 さらに、好対照の序盤戦を過ごす両者が対峙する年明けの大一番に向けては「次のデルビーで得点を挙げたい。いつも複雑な試合だ。今はイベントの感情と情熱も味わっている。試合の意味をより深く理解していて、すでに得点していてもさらに難しくなる」と、その意気込みを語っている。 2024.11.18 08:15 Mon4
苦境のローマとともにくすぶり続けてきたフンメルスにようやくチャンス到来か…指揮官交代で前向きに
苦境のローマとともにくすぶり続けてきたドイツ代表DFマッツ・フンメルスだが、ようやくのチャンス到来へモチベーションを高めているようだ。 昨シーズン限りでドルトムントを退団したフンメルスは、9月初旬にローマへフリートランスファーで加入。開幕時点でチームを指揮していたダニエレ・デ・ロッシ監督の熱心なラブコールが加入決断の決定打となっていたが、その指揮官は自身がコンディション調整の時期に解任された。 その後、徐々にコンディションを上げてきたベテランDFだったが、先日に解任されたイバン・ユリッチ前監督の下では構想外に。マンツーマン守備を志向する新指揮官は3バックにスピードを求めており、“戦術的な判断”を理由にベンチを温める日々が続き、デビュー戦にして唯一の出場となったフィオレンティーナ戦では数的不利で投入された直後にオウンゴールで失点に関与する屈辱も味わった。 そのため、今冬の移籍市場での退団が決定的と見られていたが、ここにきてユリッチ監督の解任によって状況が好転している。 イタリア『コリエレ・デッロ・スポルト』によれば、ボローニャ戦の敗戦後に解任を伝えられたユリッチ監督から冷遇に対する謝罪を受けたとされるフンメルスは、直近に「この72時間の自分」とのキャプションとともにスマートフォンを微妙な表情で見つめる自身の写真を投稿。 この投稿に関してはユリッチ前監督の解任、クラウディオ・ラニエリ氏の新監督就任報道を巡る状況を注視し、新たな変化を歓迎する気持ちの移り変わりを示唆したものだとみられる。 ベテランの扱いにも長けたラニエリ氏の下で3バックを採用する場合は新たなディフェンスリーダーとなれる可能性は高く、4バック採用でも過密日程のなかで着実に出場機会が見込める状況であり、百戦錬磨のセンターバックがようやく新天地で本領発揮の予感だ。 2024.11.14 21:10 Thu5