ローマ到着のモウリーニョが所信表明! 1stインタビューで情熱的に語り尽くす
2021.07.03 15:03 Sat
来シーズンから指揮を執るローマにようやく降り立ったジョゼ・モウリーニョ監督が新天地での最初のインタビューで意気込みを語った。昨シーズン途中にトッテナムの指揮官を解任されたモウリーニョ監督は、そのわずか2週間後にパウロ・フォンセカ氏の後任としてローマの新指揮官就任が決定した。
そして、監督就任決定後、約2カ月が経ってようやくローマに到着したポルトガル人指揮官は、待ちわびたロマニスタから熱狂的な歓迎を受けるなど、良い形でトリゴリアでの初日を迎えることになった。
イタリア史上初のシーズン3冠に導いた2009-10シーズンのインテル時代以来のセリエA帰還を果たした稀代の名将は、ローマの公式チャンネルでの最初のインタビューで、所信表明を行った。
「初日からすでに興奮しているよ。心からね。初日にオーナーやチアゴ・(ピント)に会って、すぐにとてもポジティブな気持ちになった。これは私にとって大きな意味がある」
「これはフリードキンのプロジェクトでも、ジョゼ・モウリーニョのプロジェクトでも、チアゴ・ピントのプロジェクトでもなく、ASローマのプロジェクトだという気持ちで最初の会話を終えた。それが私の本心であり、最も感銘を受けたことだ」
「知っての通り、私は自分のキャリアの中でさまざまな経験をしてきたし、同じような状況にあるクラブ、たとえば“外国人”のオーナーと仕事をしたこともあるが、フリードキンとその息子(ライアン)が常にローマのファンについて語っていたことが印象的だった。彼らは、自分たちのことでも、自分たちのプロジェクトのことでもなく、ファンのことを話していた」
「オーナーがクラブのことを『自分のクラブ』のように語ることはよくある。実際にはある視点から見ればそうなるが、私は彼らがローマのファンのためにクラブのことを語っていると感じた。もちろん、私は現実を知っているので、これは私にとって非常に重要なことだった。我々はスクデットと29ポイント、4位と16ポイント差でシーズンを終えたが、クラブとは直近の順位表のことではなく、クラブとは何かということ、私はASローマが何であるかをよく理解している」
「私はASローマのことをよく知っている。ファンを知っているし、情熱も理解している。そして、初日からこのプロジェクトの意義を感じていた。もし、『明日到着して、明後日には優勝する』というようなプロジェクトだとしたら、それはプロジェクトではない。しかし、ここではオーナーが遺産を残したいと考えているプロジェクトがあり、クラブにとって重要なことを、非常に持続可能な方法で行いたいと考えている。成功の基盤を作るためにね」
「願わくば、その成功が私にも訪れてほしいと思う。契約は3年あり、あるいは最初の契約がそうであっても、いつか2回目の契約があるかもしれない。したがって、私の率いる時代に成果が出てくれればいいと思っている。本当にそうなってほしいと思っているよ。だが、一歩一歩進んでいきたい。私はこのプロジェクトに参加できてとても幸せだ。繰り返しになるが、このプロジェクトは誰のプロジェクトでもなく、ASローマのプロジェクトだ」
また、11年ぶりのイタリア復帰に際して、この10年間の自身の変化を口にしている。直近のマンチェスター・ユナイテッド、トッテナムでは失敗の烙印を押されているにも関わらず、より良い指導者になっていると感じているようだ。
「今の方がずっといいと思っているよ。心からそう思っている。なぜなら、この仕事は経験がものをいう仕事だからね」
「経験というのは、すべてがデジャブに感じるということだ。あまりにも多くの経験をするとね。イタリアを離れてからは、レアル・マドリーに行ったが、それは素晴らしい経験だったし、イタリア、イングランド、スペインで優勝するという夢も叶った。そして、家族の拠点であり、戻りたいと思っていたイングランドに戻ってきた。私はチームを(EFLカップ)決勝まで導いたにもかかわらず、決勝でプレーできなかったという極端な経験もした。それは私のキャリアでは決して起こらないことだと思っていたが、実際に起こったことだ」
「このように多くの経験をして、良い時も悪い時も学んできたし、今は以前よりもずっと準備ができている。この仕事はモチベーションを失うその日まで、上達するしかないような仕事だと思っている。というのも、フットボールのコーチがやめてしまう、あるいは学ぶのをやめてしまうのは、それが唯一の原因だと思うからだ。私の場合はそうではない。それどころか、今でも毎日学んでいるし、ずっと良くなっていると思う」
「もちろん、ある国に初めて来て、ゼロの状態からスタートして、その国のことをすべて学ばなければならないということもあるだろう。だが、私の場合は、そうではない。私はイタリアという国を知っているし、フットボール文化としてのイタリアも、ローマについても知っている。私がイタリアにいた頃、ローマは本当のライバルだった。したがって、2008年に初めてイタリアに上陸したときよりも、今の方が良い位置にいると思う」
さらに、以前からファンに対するリスペクトを口にしてきたモウリーニョ監督は、長らくタイトルから遠ざかりながらも熱狂的にクラブを支えるロマニスタへの敬意を改めて口にしている。
「情熱は文化的なものだと思う。もちろん、私はまだローマのファンについて学ばなければならないだろう。外側から経験することと、内側から経験することは全く別のことだからね。そういう意味で私は外からしか経験していない」
「もちろん、ローマとは対戦したし、オリンピコでも何度かプレーした。そのパワーを知っている。最高の瞬間、素晴らしい瞬間には、どれほどの力を発揮するかを知っているよ。しかし、本当に信じられないのは、ここ数十年、ファンが楽しめる瞬間があまりなかったという事実だ。そして、彼らの情熱は結果に関わらず、常にそこにあるように見える」
「勝ち続けているチームの熱心なサポーターになるのはとても簡単なことだが、このクラブに関しては残念ながら過去数十年間、あまり喜べない状況に置かれている。そのことは、私にとって大きな意味を持っているんだ」
「友人同士の間ではポルトガルのチームやイギリスのチームのライバルについて冗談を言い合うことがあるが、その際には常に大きなサポーターであり、自分の存在を示さなければならない。ローマのファンがそうであることは、私にとって非常に明白だ。しかし、私は彼らが光を必要としていると信じている。私にとっての光とは、我々が将来のために築こうとしているものだ」
「私にとっての始まりは、フリードキン氏が彼ら(ファン)について語ったことだった。チームには彼らが持っているいくつかの資質があり、その主な資質はクラブに対する情熱だ。だから、私はこれらの原則を共有し、ファンがチームを見て勝った日には喜び、負けた日でさえも誇りに思えるようなチームを作りたいと思っている」
「特に価値観を共有できない場合、フットボール界ではそうならないことが多々ある。しかし、クラブを愛するすべての人が、内部でそれを感じ、毎分毎試合、ピッチの上でそれを感じ、プレーヤーがそれを感じることが重要だ」
最後に、新シーズンに向けて重要となるプレシーズンの準備期間に向けては、クラブからの「プレゼント(補強)」を期待しつつ、若手プレーヤーを中心に現有戦力を十分に把握することが重要だと語っている。
「まずは、プレゼントを待つことだね。ボスやチアゴが私に何かプレゼントを用意してくれているといいね。それが私のモチベーションを高めてくれる。もちろん、それは私が成長するための、あるいはプロセスを開始するための、より多くの可能性を与えてくれるだろう」
「しかし、それとは別に、我々のプレシーズンは様々な段階があるプレシーズンです。プレーヤーは段階的に到着する。ユーロに参加するプレーヤーは、もちろん遅れてやってくる。また、彼らの代表チームが大会を去る時期に応じて、さまざまな段階でやってくることになる」
「ただ、私にとっては、若いプレーヤーをよりよく知るための絶好の期間でもある。なぜなら、プレシーズンは様々なプレーヤーが混在した状態でスタートするからだ。もちろん、昨シーズンの最後の数試合では、何人かのプレーヤーがいくつかの試合に出場し、出場時間を確保していました。だから、彼らを見てみたいし、彼らとフィーリングを合わせてみたい」
「監督にとって、クラブの文化を持った若いプレーヤーをトップチームに連れてくること以上に素晴らしいことはないからね。したがって、将来的にはこのようなことがますます増えていくことを願っている。だが、一歩一歩進んでいこうじゃないか」
「シーズン前にプレーする試合でさえ、状況に応じて進化している。全てのプレーヤーを45分間プレーさせ、結果は気にせず、強いチームや、先に練習を始めていて準備段階が違うという意味で一歩も二歩も先を行くチームと対戦する。そして、一歩一歩、チームを成長させていきたい」
「私が共に連れて行くスタッフ、それは小さな核だ。私はたくさんのスタッフを新たなクラブに連れて行こうとするタイプではない。それは公平ではないと思っている。クラブの人々が自分たちが何であるかを示し、クラブをどのように感じ、新しいコーチや新しい時代に適応できるかを示す機会を持つことこそ公平だと思っている」
「だからこそ、みんなで一緒に、最も重要なことである“チーム”を作りたい。チームと言っても、それはピッチ上の11人のプレーヤーだけのことではない。クラブはチームでなければならない。誰もが自分のチームだと感じる必要がある。全員が『自分のチームにすべてを捧げたい』と感じなければならない。良い結果には誰もが喜び、悪い結果には誰もが悲しむが、全員がチームとして団結しなければならない」
新天地での新たな挑戦について情熱的に語ったモウリーニョ監督だが、ここ十数年苦戦続きの名門に何をもたらすことができるか…。
そして、監督就任決定後、約2カ月が経ってようやくローマに到着したポルトガル人指揮官は、待ちわびたロマニスタから熱狂的な歓迎を受けるなど、良い形でトリゴリアでの初日を迎えることになった。
「初日からすでに興奮しているよ。心からね。初日にオーナーやチアゴ・(ピント)に会って、すぐにとてもポジティブな気持ちになった。これは私にとって大きな意味がある」
「このような熱意は、もちろん会話やアイデアの交換に基づいているが、それに加えて私が大切にしているもの、つまり人間的な感情に基づいている。それは共感と表現すべきものだ。したがって、本当の初日、つまりローマに到着する初日を心待ちにしていた」
「これはフリードキンのプロジェクトでも、ジョゼ・モウリーニョのプロジェクトでも、チアゴ・ピントのプロジェクトでもなく、ASローマのプロジェクトだという気持ちで最初の会話を終えた。それが私の本心であり、最も感銘を受けたことだ」
「知っての通り、私は自分のキャリアの中でさまざまな経験をしてきたし、同じような状況にあるクラブ、たとえば“外国人”のオーナーと仕事をしたこともあるが、フリードキンとその息子(ライアン)が常にローマのファンについて語っていたことが印象的だった。彼らは、自分たちのことでも、自分たちのプロジェクトのことでもなく、ファンのことを話していた」
「オーナーがクラブのことを『自分のクラブ』のように語ることはよくある。実際にはある視点から見ればそうなるが、私は彼らがローマのファンのためにクラブのことを語っていると感じた。もちろん、私は現実を知っているので、これは私にとって非常に重要なことだった。我々はスクデットと29ポイント、4位と16ポイント差でシーズンを終えたが、クラブとは直近の順位表のことではなく、クラブとは何かということ、私はASローマが何であるかをよく理解している」
「私はASローマのことをよく知っている。ファンを知っているし、情熱も理解している。そして、初日からこのプロジェクトの意義を感じていた。もし、『明日到着して、明後日には優勝する』というようなプロジェクトだとしたら、それはプロジェクトではない。しかし、ここではオーナーが遺産を残したいと考えているプロジェクトがあり、クラブにとって重要なことを、非常に持続可能な方法で行いたいと考えている。成功の基盤を作るためにね」
「願わくば、その成功が私にも訪れてほしいと思う。契約は3年あり、あるいは最初の契約がそうであっても、いつか2回目の契約があるかもしれない。したがって、私の率いる時代に成果が出てくれればいいと思っている。本当にそうなってほしいと思っているよ。だが、一歩一歩進んでいきたい。私はこのプロジェクトに参加できてとても幸せだ。繰り返しになるが、このプロジェクトは誰のプロジェクトでもなく、ASローマのプロジェクトだ」
また、11年ぶりのイタリア復帰に際して、この10年間の自身の変化を口にしている。直近のマンチェスター・ユナイテッド、トッテナムでは失敗の烙印を押されているにも関わらず、より良い指導者になっていると感じているようだ。
「今の方がずっといいと思っているよ。心からそう思っている。なぜなら、この仕事は経験がものをいう仕事だからね」
「経験というのは、すべてがデジャブに感じるということだ。あまりにも多くの経験をするとね。イタリアを離れてからは、レアル・マドリーに行ったが、それは素晴らしい経験だったし、イタリア、イングランド、スペインで優勝するという夢も叶った。そして、家族の拠点であり、戻りたいと思っていたイングランドに戻ってきた。私はチームを(EFLカップ)決勝まで導いたにもかかわらず、決勝でプレーできなかったという極端な経験もした。それは私のキャリアでは決して起こらないことだと思っていたが、実際に起こったことだ」
「このように多くの経験をして、良い時も悪い時も学んできたし、今は以前よりもずっと準備ができている。この仕事はモチベーションを失うその日まで、上達するしかないような仕事だと思っている。というのも、フットボールのコーチがやめてしまう、あるいは学ぶのをやめてしまうのは、それが唯一の原因だと思うからだ。私の場合はそうではない。それどころか、今でも毎日学んでいるし、ずっと良くなっていると思う」
「もちろん、ある国に初めて来て、ゼロの状態からスタートして、その国のことをすべて学ばなければならないということもあるだろう。だが、私の場合は、そうではない。私はイタリアという国を知っているし、フットボール文化としてのイタリアも、ローマについても知っている。私がイタリアにいた頃、ローマは本当のライバルだった。したがって、2008年に初めてイタリアに上陸したときよりも、今の方が良い位置にいると思う」
さらに、以前からファンに対するリスペクトを口にしてきたモウリーニョ監督は、長らくタイトルから遠ざかりながらも熱狂的にクラブを支えるロマニスタへの敬意を改めて口にしている。
「情熱は文化的なものだと思う。もちろん、私はまだローマのファンについて学ばなければならないだろう。外側から経験することと、内側から経験することは全く別のことだからね。そういう意味で私は外からしか経験していない」
「もちろん、ローマとは対戦したし、オリンピコでも何度かプレーした。そのパワーを知っている。最高の瞬間、素晴らしい瞬間には、どれほどの力を発揮するかを知っているよ。しかし、本当に信じられないのは、ここ数十年、ファンが楽しめる瞬間があまりなかったという事実だ。そして、彼らの情熱は結果に関わらず、常にそこにあるように見える」
「勝ち続けているチームの熱心なサポーターになるのはとても簡単なことだが、このクラブに関しては残念ながら過去数十年間、あまり喜べない状況に置かれている。そのことは、私にとって大きな意味を持っているんだ」
「友人同士の間ではポルトガルのチームやイギリスのチームのライバルについて冗談を言い合うことがあるが、その際には常に大きなサポーターであり、自分の存在を示さなければならない。ローマのファンがそうであることは、私にとって非常に明白だ。しかし、私は彼らが光を必要としていると信じている。私にとっての光とは、我々が将来のために築こうとしているものだ」
「私にとっての始まりは、フリードキン氏が彼ら(ファン)について語ったことだった。チームには彼らが持っているいくつかの資質があり、その主な資質はクラブに対する情熱だ。だから、私はこれらの原則を共有し、ファンがチームを見て勝った日には喜び、負けた日でさえも誇りに思えるようなチームを作りたいと思っている」
「特に価値観を共有できない場合、フットボール界ではそうならないことが多々ある。しかし、クラブを愛するすべての人が、内部でそれを感じ、毎分毎試合、ピッチの上でそれを感じ、プレーヤーがそれを感じることが重要だ」
最後に、新シーズンに向けて重要となるプレシーズンの準備期間に向けては、クラブからの「プレゼント(補強)」を期待しつつ、若手プレーヤーを中心に現有戦力を十分に把握することが重要だと語っている。
「まずは、プレゼントを待つことだね。ボスやチアゴが私に何かプレゼントを用意してくれているといいね。それが私のモチベーションを高めてくれる。もちろん、それは私が成長するための、あるいはプロセスを開始するための、より多くの可能性を与えてくれるだろう」
「しかし、それとは別に、我々のプレシーズンは様々な段階があるプレシーズンです。プレーヤーは段階的に到着する。ユーロに参加するプレーヤーは、もちろん遅れてやってくる。また、彼らの代表チームが大会を去る時期に応じて、さまざまな段階でやってくることになる」
「ただ、私にとっては、若いプレーヤーをよりよく知るための絶好の期間でもある。なぜなら、プレシーズンは様々なプレーヤーが混在した状態でスタートするからだ。もちろん、昨シーズンの最後の数試合では、何人かのプレーヤーがいくつかの試合に出場し、出場時間を確保していました。だから、彼らを見てみたいし、彼らとフィーリングを合わせてみたい」
「監督にとって、クラブの文化を持った若いプレーヤーをトップチームに連れてくること以上に素晴らしいことはないからね。したがって、将来的にはこのようなことがますます増えていくことを願っている。だが、一歩一歩進んでいこうじゃないか」
「シーズン前にプレーする試合でさえ、状況に応じて進化している。全てのプレーヤーを45分間プレーさせ、結果は気にせず、強いチームや、先に練習を始めていて準備段階が違うという意味で一歩も二歩も先を行くチームと対戦する。そして、一歩一歩、チームを成長させていきたい」
「私が共に連れて行くスタッフ、それは小さな核だ。私はたくさんのスタッフを新たなクラブに連れて行こうとするタイプではない。それは公平ではないと思っている。クラブの人々が自分たちが何であるかを示し、クラブをどのように感じ、新しいコーチや新しい時代に適応できるかを示す機会を持つことこそ公平だと思っている」
「だからこそ、みんなで一緒に、最も重要なことである“チーム”を作りたい。チームと言っても、それはピッチ上の11人のプレーヤーだけのことではない。クラブはチームでなければならない。誰もが自分のチームだと感じる必要がある。全員が『自分のチームにすべてを捧げたい』と感じなければならない。良い結果には誰もが喜び、悪い結果には誰もが悲しむが、全員がチームとして団結しなければならない」
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2018-19シーズン、レアル・マドリーは3月に入ると同時に全てのタイトルへの望みを絶たれた。2009年夏にフロレンティーノ・ペレス会長が2度目の就任を果たして以来、数々の栄光を手にしてきたクラブも、明確な後退を余儀なくされている。本稿では、このサイクルの軌跡を振り返っていく。 <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">◆ジョゼ・モウリーニョ体制/2010-13</span><div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20190309_23_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>モウリーニョ監督は、マドリーを指揮する前年、当時率いていたインテルでイタリア史上初となるチャンピオンズリーグ(CL)、セリエA、コッパ・イタリアの三冠を達成。ポルトやチェルシーでの功績と合わせ、世界最高指揮官の1人として満を持して“新銀河系軍団”を率いることとなった。 前年には、ペレス会長がトップに返り咲き、マヌエル・ペジェグリーニ前監督の下でFWクリスティアーノ・ロナウドら大型補強を敢行していたマドリー。しかし、CLでは6シーズン連続のベスト16敗退、リーガエスパニョーラ、コパ・デル・レイでの優勝にも届かず。モウリーニョ監督には、初年度に何らかのタイトルを獲得した上で、クラブを世界最高峰に復権させる仕事が求められていた。 <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">◆基本フォーメーション[4-2-3-1]</span><div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20190309_23_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(c) CWS Brains, LTD.<hr></div>モウリーニョ監督は、FWクリスティアーノ・ロナウドやMFシャビ・アロンソら前年度に加入した選手を最大限生かせるよう、MFメスト・エジルやMFサミ・ケディラらを初年度に獲得。一方でFWラウールやMFグティら年齢を重ねていたスター選手たちを容赦なく切り捨てた。また、後に欠かせない選手となるMFルカ・モドリッチ、DFラファエル・ヴァランもモウリーニョ政権時に獲得している。 最前線のチョイスではFWベンゼマとFWイグアインに競争を強いていたが、その他はあまり変化させず。ベンゼマが落とし、エジルが前を向き、前線のC・ロナウドが電光石火のシュートを見舞う形は、“世界最高のカウンター”と評された。また、カバーリング範囲の広いDFペペと、インターセプトに優れるDFセルヒオ・ラモスの相性はすこぶる良く、指揮官の重視する守備戦術の根幹を担った。 <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">◆Turning Point!~レヴァンドフスキの悪夢~</span> “スペシャル・ワン”という代名詞を引っ提げてやってきたモウリーニョ監督は、初年度からコパ・デル・レイ決勝で宿敵バルセロナを撃破し、3年ぶりの主要タイトルをもたらした。そして、2年目にはリーガ史上最多勝ち点100、得点121でリーガを制覇。ジョゼップ・グアルディオラ監督の下で史上最強とも呼ばれていたバルセロナと激しく火花を散らし、対等に渡り合った。 また、初年度からCLでも7シーズンぶりにベスト16を突破。3年連続でベスト4で終わってしまったものの、確実にクラブを前進させていた。しかし、指揮3年目にはロッカールーム内から不穏な空気が漏れ伝えられ、特にクラブのリビング・レジェンドでもあるGKカシージャスとの軋轢はモウリーニョ監督へのバッシングに繋がった。 そして、その2012-13シーズン、CL準決勝1stレグ・ドルトムント戦でFWロベルト・レヴァンドフスキに4得点を奪われて1-4と大敗。既にリーガではバルセロナの優勝が確実視されており、批判は加速することとなった。 結局、10度目の欧州制覇“デシマ”を達成できなかったモウリーニョ監督は、2013年5月に追われるようにして契約解除に同意している。<hr>▽ジョゼ・モウリーニョ 【在任期間】 3シーズン(2010-13) 【戦績】 [2010-11] 公式戦59試合44勝9分け6敗 チャンピオンズリーグ:ベスト4 リーガエスパニョーラ:2位(勝ち点92) コパ・デル・レイ:優勝 [2011-12] 公式戦58試合45勝7分け6敗 チャンピオンズリーグ:ベスト4 リーガエスパニョーラ:優勝(勝ち点100) コパ・デル・レイ:ベスト8 [2012-13] 公式戦61試合38勝12分け12敗 チャンピオンズリーグ:ベスト4 リーガエスパニョーラ:2位(勝ち点85) コパ・デル・レイ:準優勝 [合計] 公式戦178試合127勝28分け23敗 【主な獲得選手】 MFアンヘル・ディ・マリア、MFメスト・エジル、MFサミ・ケディラ、MFルカ・モドリッチ、MFカゼミロ、DFラファエル・ヴァラン 【主な放出選手】 FWラウール、MFラファエル・ファン・デル・ファールト、MFグティ、MFフェルナンド・ガゴ、MFエステバン・グラネロ、MFラサナ・ディアッラ 2019.03.10 18:00 Sun4
音声データ流出のペレス会長、C・ロナウドとモウリーニョを酷評「2人とも異常者」
レアル・マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長の過去の発言を収めたとされる音声データ流出に関して、新たな音声データの流出が確認された。スペイン『El Confidencial』が報じている。 『El Confidencial』は13日、2006年にペレス会長が辞任した直後の発言を収めたと見られる音声データの内容を掲載。その音声データには当時選手としてチームに在籍していた元スペイン代表GKイケル・カシージャス、同FWラウール・ゴンザレスに対して、「マドリーの2大詐欺師はまずラウール、そしてカシージャスだ」など、辛辣な言葉が使われていた。 その後、マドリーは前述の報道を受け、ペレス会長の言葉でこの一件に関する釈明を行った。音声データが本物であることを認めた一方、「長い会話の中で一部を切り取られた」、「私がスーパーリーグのプロモーターの一人だというところに起因している」と、自身を貶めるために婉曲されたものであるとの主張を行った。 しかし、『El Confidencial』はそのマドリーの声明発表の翌日には、2012年にペレス会長の発言を収めたとする新たな音声データを公表。 その音声データにはポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(現ユベントス)と、ジョゼ・モウリーニョ監督(現ローマ)、2人の代理人を務めるジョルジュ・メンデス氏らへの批判的なコメントが残されていた。 同会長はクラブ歴代最多ゴール記録(451ゴール)を保持し多くのタイトルをもたらすも、2018年には喧嘩別れでクラブを去ったC・ロナウドに対しては、「アイツは狂っている。アイツは間抜けで病気だ」と過激な言葉で批判している。 「アイツが普通だと思うか? 普通でないからこそ、あんなことができる。アイツが最後に行った愚かな行為は、世界中の誰もが目にしている」 また、2010年から2013年までチームを率い、ラ・リーガ、コパ・デル・レイ、スーペルコパ・デ・エスパーニャのタイトルをもたらしたポルトガル人指揮官と、世界屈指の代理人に対してもその辛辣さは変わらない。 「メンデスは彼(ロナウド)に命令しないし、モウリーニョも何も命令しない」 「(指示は)ゼロだ。インタビューのときでさえもね。彼らは巨大なエゴを持っていて、二人とも甘やかされている」 「彼(ロナウド)も(モウリーニョ)監督は現実を見ていない。もし2人が違っていれば、もっと多くの金を稼ぐことができるはずだ。我々は大金を得られる肖像権について話しているが、2人とも異常者だ」 「さらに、あの顔は挑発的で、反抗的な態度だし、誰からも嫌われている。広告のときは全く逆だがね」 現在、クラブで直接顔を合わせる立場にあるカシージャス、ラウールとは異なり、ペレス会長にとってC・ロナウドとモウリーニョはいずれも過去の人間と言えるが、今回の音声データ流出によって更なるイメージダウンは避けられない。 2021.07.16 17:25 Fri5
「ここに居ることが奇跡」頭蓋骨骨折から奇跡の復帰を遂げたヒメネスが回想、同様の事故に遭ったレジェンドの支えも明かす
頭蓋骨骨折から復帰したウォルバーハンプトンのメキシコ代表FWラウール・ヒメネスが、当時を振り返った。イギリス『スカイ・スポーツ』が伝えた。 メキシコ代表のエースとしてプレーし、ウォルバーハンプトンでもストライカーとして活躍していたヒメネス。しかし、2020年11月に悲劇が襲う。 アーセナルとの一戦に出場していたヒメネスだったが、空中戦の競り合いでアーセナルの元ブラジル代表DFダビド・ルイスと激突。頭部同士の衝突となったなか、ヒメネスは頭蓋骨を骨折する重傷。外傷性脳損傷とも診断され、当初は引退も囁かれたが、2021年2月にトレーニングに復帰。今シーズンの開幕戦であるレスター・シティ戦にも先発フル出場を果たしていた。 奇跡的な復帰を遂げたヒメネスはメディアに向けて当時のことを振り返った。 「最初の瞬間から、外科医とドクターは僕に何が起きたのか、そしてリスクを教えてくれた」 「ところどころ聞きたいものではなかったけど、それが彼らの仕事だ。彼らは僕がここに居ることが奇跡だと言っていた」 「骨が折れ、脳内に少し出血があった。そのため、手術を迅速に行う必要があり、ドクターの仕事は本当に素晴らしかった」 「最初から彼らは僕を親身にサポートしてくれた。頭蓋骨骨折は、僕たち全員が治癒すると予想していたよりも長くかかった。僕がここに居るのは本当に奇跡なんだ」 2月にトレーニングに戻ったヒメネスは、2020-21シーズンはその後の出場はなし。プレシーズンが始まった7月に完全にトレーニングに合流し、親善試合でゴールも記録した。 そのヒメネスだが、試合のために特別に作られたヘッドギアを着用している。このヘッドギアはキャリアを終えるまでつけ続けることになるもの。 「足首のケガやヒザのケガのようなものだといつも思っていた。回復した後、好きなことをやり直すつもりだよ」 「自分のキャリアを終えたり、選手を辞めたりすることを考えたことはなかった。その可能性はあったけど、僕はいつだって戻ってくると確信していたんだ」 プレミアリーグではヒメネスと同様に頭蓋骨を骨折した選手がいる。最も記憶にあるものはチェルシーの元チェコ代表GKペトル・チェフだろうか。2006年にボールを滑りながらキャッチに行ったところ、相手のヒザが側頭部に入り、頭蓋骨を陥没骨折。緊急の手術を行い見事に復帰。その後はトレードマークともなったが、ヘッドギアを引退まで着用し続けた。 昨シーズンはジョゼ・モウリーニョ監督の解任後にトッテナムで暫定監督を務めていたライアン・メイソンも頭蓋骨を骨折している。2017年1月、ハル・シティ在籍時にチェルシー戦で頭蓋骨を骨折。その後復帰はしたものの、プレーすることなく2018年2月に引退している。 また、最近では2018年8月にマイケル・キーンが頭蓋骨を骨折している。激しいプレーを提供してくれる一方で、危険とは隣り合わせだ。 ヒメネスはチェフと連絡を取り合っていると明かし、同じケガを負った者同士、わかり合うことが多いという。 「僕はペトルと連絡を取り合っている。彼は僕が必要な時にメッセージを送ってくれる」 「かつてチームがロンドンに行った時、彼はドクターと一緒にホテルに来て、ヘルメットの1つを持ってきたんだ。僕たちが同じようなことができるかを確認しにきてくれた。彼らは僕を知らなくても助けてくれる」 ヘッドギアに関しても改良を加えているヒメネス。しかし、やはり着けないでプレーしたいという考えはあるようだ。 「もし僕が使えるかを選べたら、使わないね。普通にプレーをする」 「でも、ドクターは僕にとってより危険になる可能性を防ぐため、保護のためだと僕に言った」 「ヘッドギアなしでプレーするのは良い気分だけど、僕はドクターらの許可がなければならないことを知っている。彼らは僕が使用することが最善であると言う」 ウォルバーハンプトンは、22日に行われるプレミアリーグ第2節をホームのモリニュー・スタジアムで戦う。スタンドにファンが戻って始まっているリーグ。久々に声援を聞いてプレーすることが可能だ。 さらに、相手はトッテナム。昨シーズンまでチームを率いた、ヌーノ・エスピリト・サント監督が率い、退任後初めて戻ってくるとあり、大きな盛り上がりを見せることだろう。 ヒメネスはプレーを楽しみたいとし、ファンの前で良いパフォーマンスを見せたいと意気込んだ。 「僕は本当に気分が良いよ。9カ月近くいなかったから、改めて選手になったような気がする」 「今、僕はチームと一緒にトレーニングをし、プレシーズン全体を過ごしてきた。復帰して、シーズンを再開するのはふさわしい瞬間だった」 「ファンが僕の名前を呼ぶ瞬間を待ちわびている。ケガをする前は、僕は良いプレーをしていた。チームは本当に良いプレーをして、ピッチ上で良いパフォーマンスだった」 「僕たちは家族のような者だよ。チームに相応しい場所に戻ることが目標だ」 <span class="paragraph-title">【動画】一時は本当に危険だったヒメネス激突の試合(0:30~)</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="kEYqLpByx5w";</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2021.08.18 21:45 Wedローマの人気記事ランキング
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ローマが新スタジアム計画を発表…目玉は欧州最大のクルヴァ・スッド
ローマが新スタジアムの計画を発表した。 ローマは1953年の開場以来、ラツィオと共にスタディオ・オリンピコを本拠地として使用してきた。しかし、幾度か修繕や改修は行っているものの、老朽化が否めないこともあり、クラブは以前から新スタジアム建設への動きを進めていた。 ただ、“地面を掘れば遺跡にあたる”とも言われる「永遠の都」特有の事情もあり、その計画はなかなか進まずにいたが、ライアン・フリードキン副会長とリナ・スルークCEOとローマ市長のロベルト・グアルティエリ氏ら市議会の代表者との会談を経て、新スタジアムの計画を発表した。 『YouTube』での新スタジアムのイメージ動画と共にクラブは今回の計画を以下のように説明している。 「ライアン・フリードキン副会長とリナ・スルークCEOを代表とするASローマのトップマネジメントは、本日、ローマ市長ロベルト・グアルティエリ氏と会談し、クラブの新スタジアムのエキサイティングな計画について話し合いました」 「会議では、プロジェクトの革新性と、フットボールファンと地域社会の両方に約束される数多くのメリットに対する共通の熱意が示されました」 「プロジェクトのビデオプレゼンテーションのリリースは、新しいスタジアムのユニークなビジョンとモダンなデザインを紹介し、熱狂的な反響を呼びました。このビジョンの鍵となるのは、ヨーロッパ最大となる予定の新しいクルヴァ・スッドです。このクルヴァ・スッドは、ASローマのサポーターの揺るぎない情熱の証となるでしょう」 また、フリードキン副会長は、このプロジェクトがクラブだけでなくローマという都市、地域社会においても新たな価値を創造するものになると確信している。 「本日、ローマ市長のロベルト・グアルティエリ氏とお会いし、新しいスタジアムのビジョンを発表できたことを光栄に思います。この素晴らしいスタジアムは、ASローマとそのファンの新しいホームであるだけでなく、ローマ市民全員にとってのランドマークでもあります。ヨーロッパ最大のクルヴァとなる予定の新しいクルヴァ・スッドは、サポーターの情熱とエネルギーを体現する強力な焦点となるでしょう。古典的なローマ建築にインスピレーションを得た象徴的なデザインと最先端の設備を備えたこのスタジアムは、フットボールファンから地元のコミュニティまで、すべての人に世界クラスの体験を提供します」 「ASローマの誇りある管理者として、私たちは、クラブの精神と伝統を体現する空間を創り出すとともに、革新と卓越性の世界的なシンボル、そして環境責任のモデルとなることに尽力しています」 「新スタジアムを環境責任のモデルにするという取り組みは、ローマ市長が指摘したように、クラブの価値観やローマ市のより広範な目標と一致しています」 「両者は、開発のさまざまな側面に焦点を当てる作業グループの設立を含む、プロジェクトを進めるためのロードマップについて話し合い、合意しました。これらのグループは、環境基準とコミュニティの関与に細心の注意を払いながら、プロジェクトがスムーズに進むようにします」 「ASローマとそのリーダーシップは、ファンの体験を向上させるだけでなく、コミュニティと環境にプラスの影響を与えるランドマークを作成することに専念しています。新しいスタジアムプロジェクトは、クラブ、ファン、そしてローマ市の誇りのシンボルとなるでしょう」 <span class="paragraph-title">【動画】ローマの新スタジアム構想が発表!</span> <span data-other-div="movie"></span> <iframe width="640" height="360" src="https://www.youtube.com/embed/RE0m08zRgBo" title=" Towards our new stadium " frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe> 2024.07.25 06:30 Thu2
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