買収なら帰還も? ベルカンプ氏が古巣の現状を嘆き改革を訴える「アーセナルのDNAを取り戻す必要がある」
2021.05.23 11:45 Sun
アーセナルのレジェンドであり、プレミアリーグの『Hall of Fame(殿堂入り)』に選出されていた元オランダ代表FWデニス・ベルカンプ氏が、古巣の改革について語った。
2006年に引退するまで10年間を過ごし、プレミアリーグ315試合で87ゴール94アシストを記録。2002年3月のニューカッスル戦で見せた、トラップと同時に相手を裏街道で抜き去った衝撃のスーパーゴールは今でも語り草となっている。
そのベルカンプ氏は、音楽ストリーミングサービス『Spotify』の共同創設者兼最高経営責任者(CEO)であるスウェーデン人のダニエル・エク氏が古巣の買収に動いていることを支持するコメントを残していたが、オランダ『Voetbal International.』で改めて言及した。
「パトリック・ヴィエラやティエリ・アンリのように、我々の時代のアーセナルを思い出すのは難しい」
「財政状況を考えると、アーセナルがトップクラブの後ろのリーグ中位で終わるということは普通のことに見える。でも、このクラブはそうではない。アーセナルのDNAを取り戻す必要がある」
アーセナルのオーナーである『クロエンケ・スポーツ&エンターテインメント(KSE)』のスタン・クロエンケ氏は、2007年にアーセナルの株式の9.9%を取得すると、徐々に株式を購入し、2011年4月には62.89%に達してオーナーとなった。
しかし、チームはかつてプレミアリーグの優勝を争っていたところから徐々に下降。さらに、アーセン・ヴェンゲル監督が退任したこともあり、クラブは下降線を辿り、ついにはチャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグに出場しないまでになってしまっていた。
加えて、ヨーロッパの12クラブが表明したヨーロッパ・スーパーリーグ(ESL)構想にアーセナルも参加を表明。その後撤退したものの、この行為にファンが激怒。クロエンケ氏の退任を要求する声が高まっている。
ベルカンプ氏は、エク氏であればビジネスとしてだけでなく、ファン心理、スポーツ面でもチームを改革してくれると期待。黄金期を支えた、ティエリ・アンリ氏、パトリック・ヴィエラ氏と共に、買収を支持したいと考えていることを語った。
「ダニエルは生まれてこの方、アーセナルの真のファンだった。彼はクラブの崩壊について心配していた」
「スーパーリーグが日々のニュースで取り上げ続けられた時、ダニエルはかなり怒っていた。これをきっかけに彼は前に進もうと思い、我々に連絡してきたんだ」
「ティエリ(・アンリ)、パトリック(・ヴィエラ)、そして私とのZoomミーティングで、彼は懸念事項とプランを我々と共有した。それはすぐに大きな影響があり、ダニエルがいかに大ファンであるかがよくわかった。これは重要なことだと思う。ダニエルは、買収を遊び道具の購入だとは考えていなかった」
「彼は自分もそうであるように、サッカーファンの情熱を理解している。また、ファンの影響力を大幅に高めたいと考えている、例えば、クラブの理事会に参加させること。これは重要だと考えている。我々はもっとファンと近づきたい」
「ダニエルは、アーセナルが抱えている問題をそれで解決することはできないと認識している。少しだけお金を費やし、監督を解雇するだけでは、解決されない」
「アーセナルが来シーズンのリーグのトップを争いたいのであれば、すべてのポジションでトップの選手が必要となる。問題はそのようなレベルの選手たちにとって、クラブが魅力をしばらく欠いていることだ」
「だから、構造的な変化が必要となる。これはアーセナルのバックボーンだ。これは広範囲にわたる長期的なプロジェクトになるだろう」
「トップから始める必要があり、買収が重要となる。こうすることで、アーセアンルはサッカークラブをビジネスの観点だけで運営すべきではないことを理解しているオーナーと進んでいくことができる」
「イギリスのクラブにいくらお金がかかったとしても、アーセナルはこれからもサッカークラブであり続ける。つまり、全てのレベルに応じて、マネジメントする必要がある」
現役引退後は指導者としてアヤックスに所属しているベルカンプ氏だが、エク氏が買収した暁には、アーセナルに戻ることも考えるとコメント。一緒にクラブを立て直すつもりだと明かした。
「サッカー、情熱、野心を再び中心に据える必要がある。テクニカルな話については、たくさんのアイデアがあるが、結論に飛びつくことは意味がない」
「まずは、ダニエルの買収のオファーを受け入れる必要がある。その後、我々が現役のころとその後に得た知識を活用することは論理的だ。我々は準備ができている。ダニエルもそうだ。ファンも興奮している。あとは、今のクラブのトップ次第だ」
PR
ベルカンプ氏は、1996年にインテルからアーセナルに加入。無敗優勝した2003-04シーズンをはじめとした3度のプレミアリーグ優勝や4度のFAカップ優勝など、コミュティシールドも合わせると「11」のタイトル獲得に貢献した。そのベルカンプ氏は、音楽ストリーミングサービス『Spotify』の共同創設者兼最高経営責任者(CEO)であるスウェーデン人のダニエル・エク氏が古巣の買収に動いていることを支持するコメントを残していたが、オランダ『Voetbal International.』で改めて言及した。
「パトリック・ヴィエラやティエリ・アンリのように、我々の時代のアーセナルを思い出すのは難しい」
「トロフィーを獲得したいという野心はアーセナルのDNAにある。決して負けを受け入れてはいけない。その精神は徐々に消えるものだ。現在の状況は諦めた感じがあるように思える。とても深刻だ」
「財政状況を考えると、アーセナルがトップクラブの後ろのリーグ中位で終わるということは普通のことに見える。でも、このクラブはそうではない。アーセナルのDNAを取り戻す必要がある」
アーセナルのオーナーである『クロエンケ・スポーツ&エンターテインメント(KSE)』のスタン・クロエンケ氏は、2007年にアーセナルの株式の9.9%を取得すると、徐々に株式を購入し、2011年4月には62.89%に達してオーナーとなった。
しかし、チームはかつてプレミアリーグの優勝を争っていたところから徐々に下降。さらに、アーセン・ヴェンゲル監督が退任したこともあり、クラブは下降線を辿り、ついにはチャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグに出場しないまでになってしまっていた。
加えて、ヨーロッパの12クラブが表明したヨーロッパ・スーパーリーグ(ESL)構想にアーセナルも参加を表明。その後撤退したものの、この行為にファンが激怒。クロエンケ氏の退任を要求する声が高まっている。
ベルカンプ氏は、エク氏であればビジネスとしてだけでなく、ファン心理、スポーツ面でもチームを改革してくれると期待。黄金期を支えた、ティエリ・アンリ氏、パトリック・ヴィエラ氏と共に、買収を支持したいと考えていることを語った。
「ダニエルは生まれてこの方、アーセナルの真のファンだった。彼はクラブの崩壊について心配していた」
「スーパーリーグが日々のニュースで取り上げ続けられた時、ダニエルはかなり怒っていた。これをきっかけに彼は前に進もうと思い、我々に連絡してきたんだ」
「ティエリ(・アンリ)、パトリック(・ヴィエラ)、そして私とのZoomミーティングで、彼は懸念事項とプランを我々と共有した。それはすぐに大きな影響があり、ダニエルがいかに大ファンであるかがよくわかった。これは重要なことだと思う。ダニエルは、買収を遊び道具の購入だとは考えていなかった」
「彼は自分もそうであるように、サッカーファンの情熱を理解している。また、ファンの影響力を大幅に高めたいと考えている、例えば、クラブの理事会に参加させること。これは重要だと考えている。我々はもっとファンと近づきたい」
「ダニエルは、アーセナルが抱えている問題をそれで解決することはできないと認識している。少しだけお金を費やし、監督を解雇するだけでは、解決されない」
「アーセナルが来シーズンのリーグのトップを争いたいのであれば、すべてのポジションでトップの選手が必要となる。問題はそのようなレベルの選手たちにとって、クラブが魅力をしばらく欠いていることだ」
「だから、構造的な変化が必要となる。これはアーセナルのバックボーンだ。これは広範囲にわたる長期的なプロジェクトになるだろう」
「トップから始める必要があり、買収が重要となる。こうすることで、アーセアンルはサッカークラブをビジネスの観点だけで運営すべきではないことを理解しているオーナーと進んでいくことができる」
「イギリスのクラブにいくらお金がかかったとしても、アーセナルはこれからもサッカークラブであり続ける。つまり、全てのレベルに応じて、マネジメントする必要がある」
現役引退後は指導者としてアヤックスに所属しているベルカンプ氏だが、エク氏が買収した暁には、アーセナルに戻ることも考えるとコメント。一緒にクラブを立て直すつもりだと明かした。
「サッカー、情熱、野心を再び中心に据える必要がある。テクニカルな話については、たくさんのアイデアがあるが、結論に飛びつくことは意味がない」
「まずは、ダニエルの買収のオファーを受け入れる必要がある。その後、我々が現役のころとその後に得た知識を活用することは論理的だ。我々は準備ができている。ダニエルもそうだ。ファンも興奮している。あとは、今のクラブのトップ次第だ」
PR
|
関連ニュース