日本人3選手不出場のヘタフェvsエイバルはエイバルに軍配! 今季初の連勝で奇跡の逆転残留に望み《ラ・リーガ》
2021.05.09 23:09 Sun
ラ・リーガ第35節、ヘタフェvsエイバルが8日にコリセウム・アルフォンソ・ペレスで行われ、アウェイのエイバルが0-1で勝利した。なお、ヘタフェのMF久保建英、エイバルのMF乾貴士、FW武藤嘉紀の3選手はベンチ入りしたものの、いずれも出場機会なしに終わった。
15位のヘタフェ(勝ち点34)と最下位のエイバル(勝ち点26)による残留争い直接対決。
ヘタフェは前節、ビジャレアル相手に0-1で競り負けて残留争いを抜け出す連勝とはならず。2戦ぶりの白星を目指す一戦において久保は引き続きベンチスタートとなった。
対するエイバルは前節、乾と武藤がいずれも途中出場となった中でキケ・ガルシアの見事なハットトリックの活躍によってアラベスに快勝し、17戦ぶりの白星を手にした。奇跡の逆転残留に向けて連勝を狙うチームでは乾、武藤共にベンチから戦況を窺うことになった。
試合は戦前の予想通り、互いに守備から入る慎重な入りを見せる。球際でバチバチやり合う残留争い直接対決らしい拮抗した展開が続き、共になかなかフィニッシュまで持ち込むことができない。
後半も試合展開に大きな変化はなし。前半同様に主導権を握るヘタフェはサイドからのシンプルなクロス、セットプレーから先制ゴールを狙い、前半から動きにキレを見せていたエネス・ウナルがゴール前で迫力を見せる。
さらに、徐々に攻勢を強めるヘタフェは62分、ハーフウェイライン付近でルーズボールを回収したマタが相手GKの前目のポジションを見極めて意表を突くロングシュート。これが枠を捉えるが、GKドミトロビッチに対応される。さらに、66分には人数をかけた攻撃からボックス手前右角でニョムが上げたクロスをファーでフリーのオリベラがワンタッチで合わせるが、力のないシュートはGKに処理された。
逆転での残留に向けて勝ち点3が必須もなかなか攻撃の形を作れないエイバルは70分にエスポジトを下げてレシオを最初のカードとして切る。この交代直後の71分には左サイドからホセ・アンヘルが上げたクロスをボックス中央で収めたセルジ・エンリクが反転から左足のシュートを狙うが、これは枠を捉え切れない。
その後、ホームのヘタフェがウナルを下げてチェマをピッチに送り出し、0-0での幕引きを意識した守備的な交代策で試合を締めにかかる。
ヘタフェの思惑通り、このままゴールレスドローでの終了かに思われたが、90分を通してほぼゴールの匂いを感じさせなかったエイバルが土壇場で試合を動かす。左CKの場面でセルジ・エンリクのフリックがマクシモビッチのハンドを誘い、オンフィールドレビューの結果、PKが与えられる。これをキッカーのレシオがきっちり左隅に突き刺し、先制点を奪った。
そして、慌ててアレーニャ、アンヘルを投入しゴールを目指したホームチームの反撃をきっちり凌いだエイバルが対ヘタフェ初勝利を挙げると共に、今季初の連勝を飾って奇跡の逆転残留に向けて大きな勝ち点3を手にした。
15位のヘタフェ(勝ち点34)と最下位のエイバル(勝ち点26)による残留争い直接対決。
ヘタフェは前節、ビジャレアル相手に0-1で競り負けて残留争いを抜け出す連勝とはならず。2戦ぶりの白星を目指す一戦において久保は引き続きベンチスタートとなった。
試合は戦前の予想通り、互いに守備から入る慎重な入りを見せる。球際でバチバチやり合う残留争い直接対決らしい拮抗した展開が続き、共になかなかフィニッシュまで持ち込むことができない。
そういった流れの中で前半半ば過ぎにはヘタフェにアクシデント発生。相手と交錯した際に左肩を強かにピッチへ打ちつけたジェネがプレー続行不可能となり、26分にチャクラが緊急投入された。その後はややヘタフェ優位で試合が進んだものの、共に枠内シュート0に終わるクローズな状況のまま試合は0-0で折り返した。
後半も試合展開に大きな変化はなし。前半同様に主導権を握るヘタフェはサイドからのシンプルなクロス、セットプレーから先制ゴールを狙い、前半から動きにキレを見せていたエネス・ウナルがゴール前で迫力を見せる。
さらに、徐々に攻勢を強めるヘタフェは62分、ハーフウェイライン付近でルーズボールを回収したマタが相手GKの前目のポジションを見極めて意表を突くロングシュート。これが枠を捉えるが、GKドミトロビッチに対応される。さらに、66分には人数をかけた攻撃からボックス手前右角でニョムが上げたクロスをファーでフリーのオリベラがワンタッチで合わせるが、力のないシュートはGKに処理された。
逆転での残留に向けて勝ち点3が必須もなかなか攻撃の形を作れないエイバルは70分にエスポジトを下げてレシオを最初のカードとして切る。この交代直後の71分には左サイドからホセ・アンヘルが上げたクロスをボックス中央で収めたセルジ・エンリクが反転から左足のシュートを狙うが、これは枠を捉え切れない。
その後、ホームのヘタフェがウナルを下げてチェマをピッチに送り出し、0-0での幕引きを意識した守備的な交代策で試合を締めにかかる。
ヘタフェの思惑通り、このままゴールレスドローでの終了かに思われたが、90分を通してほぼゴールの匂いを感じさせなかったエイバルが土壇場で試合を動かす。左CKの場面でセルジ・エンリクのフリックがマクシモビッチのハンドを誘い、オンフィールドレビューの結果、PKが与えられる。これをキッカーのレシオがきっちり左隅に突き刺し、先制点を奪った。
そして、慌ててアレーニャ、アンヘルを投入しゴールを目指したホームチームの反撃をきっちり凌いだエイバルが対ヘタフェ初勝利を挙げると共に、今季初の連勝を飾って奇跡の逆転残留に向けて大きな勝ち点3を手にした。
エイバルの関連記事
ラ・リーガの関連記事
|
エイバルの人気記事ランキング
1
エイバル一筋6年半、MF米井朋香が退団を発表…通算100試合出場も達成「このユニフォームを着て戦えたことを誇りに思います」
エイバルでプレーしていたMF米井朋香(25)がチームからの退団を発表した。 米井はJFAアカデミー福島の7期生で、同期にはマイナビ仙台レディースのMF高平美憂らがいる。 2018年の卒業後にスペインへと渡った米井は、当初エイバルのBチーム中心でスタートしたが、早期にファーストチームデビューし、出場機会も増加。1部昇格年となった2020-21シーズンは18試合に出場した。 ただ、翌シーズンは開幕前にヒザの前十字じん帯損傷という大ケガに見舞われ、チームも2部へ降格。それでも、復帰を果たしてチームを再び1部へ押し上げ、2023-24シーズンもリーガF(スペイン女子1部)で主軸としてプレー。エイバル一筋7シーズン目にして通算100試合出場という偉大な記録も達成していた。 なでしこジャパンの招集歴はないものの、ヨーロッパで主軸としてプレーを続けてきた米井は、自身のX(旧ツイッター/@HonokaYonei)を更新。6年半を過ごしたクラブを退団することを発表した。 「この度6年半在籍していたエイバルを離れることになりました。まずは今まで関わってきた選手、スタッフ及び全ての方に感謝の気持ちを伝えたいです」 「小さな町ならではのアットホームな雰囲気が家族のように感じられるクラブでした。長いシーズンこのユニフォームを着て戦えたことを誇りに思います」 「また、数々の経験はサッカー選手としても、1人の人間としても私を大きく成長させてくれました。新しいステージでもさらに精進してまいります。ありがとうございました」 元日本代表MF乾貴士(清水エスパルス)、FW武藤嘉紀(ヴィッセル神戸)が在籍した当時も女子チームでプレーしていた米井。新天地はどこになるのか、注目される。 <span class="paragraph-title">【写真】6年半過ごしたエイバルからの退団を報告した米井朋香</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="zxx" dir="ltr"><a href="https://t.co/pD830KhtfS">pic.twitter.com/pD830KhtfS</a></p>— Honoka Yonei 米井朋香 (@HonokaYonei) <a href="https://twitter.com/HonokaYonei/status/1803412368585540079?ref_src=twsrc%5Etfw">June 19, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.06.20 12:47 Thu2
“セクシーフットボール”で脚光浴びた野洲高同期が再会! その場にマドリー下部組織所属の“ピピ”こと中井卓大も
▽エイバルに所属する日本代表MF乾貴士と清水エスパルスに所属するFW村田和哉が野洲高校の同期らと再会を果たしたようだ。 ▽乾はセゾンフットボールから野洲高校に進学。2年生でレギュラーの座を掴み取ると、1学年上の現在ウェスタン・シドニー・ワンダラーズに所属するMF楠神順平や同級生の北海道コンサドーレ札幌DF田中雄大らと共に2006年度の第84回全国高等学校サッカー選手権大会優勝を果たした。淡海ジュニアユースFCから進学した村田は、3年時にレギュラーとして乾や田中と共に第85回全国高等学校サッカー選手権大会に出場。3回戦で敗退となったものの、個人技を重視したトリッキーなドリブルやヒールパスを駆使したスタイルが「セクシーフットボール」と称され、いち躍脚光を浴びた。 ▽ウィンターブレークで帰国中の乾とオフシーズン中の村田は、高校時代の盟友たちと再会。そこには現在マドリーの下部組織でプレーする滋賀県出身の中井卓大の姿もあり、共に身体を動かしたようだ。 ▽乾は自身のツイッター(@takashi73784537)で高校時代、共に戦った仲間と旧交を温めたことを報告。村田もツイッター(@mkazu8)を更新し、将来が期待される中井に衝撃を受けたことを告白している。※絵文字省略 ◆乾貴士 「昨日はピピ君と野洲高校の同い年のサッカー部の友達とサッカーしました! 皆んな、ピピ君に会いたくて集まったミーハー野郎です。笑 でも、久しぶりに会えたし、一緒にサッカーできたし、楽しかったー(^^)」 ◆村田和哉 「スペインから乾が帰ってきたので野洲高校で同期たちとサッカーをしました。コンサドーレの田中、奈良クラブでプレーしていた志水、久々にみんなとボールを蹴れて楽しかったです。滋賀県出身で現在レアル・マドリードの下部組織でプレーしている中井卓大くんもきてくれました。日本の宝は凄かったです!」 2017.12.27 14:07 Wed3
MF乾貴士、ザルツブルクFW南野拓実のEL土壇場弾を称賛「シュートを教えてほしい」
▽エイバルに所属する日本代表MF乾貴士が、元日本代表FW南野拓実が所属するザルツブルクの試合観戦に訪れていたようだ。 ▽ザルツブルクは15日、ELラウンド32・1stレグでレアル・ソシエダとのアウェイ戦に臨んだ。ベンチスタートとなった南野は、1-2のビハインドで迎えた76分に途中出場。すると試合終了間際にボックス右のライナーの折り返しを押し込んで土壇場で同点ゴールを挙げ、ザルツブルクはアウェイゴール2発で価値ある引き分けに持ち込んだ。 ▽試合後、観戦に訪れていた乾は、南野とのツーショット写真と共にツイッター(@takashi73784537)を更新。同胞の活躍を称賛し、ハッシュタグで「シュートを教えてほしい」とコメントしている。※絵文字省略 「昨日はタクミの試合を見に行ってきました(^^) 途中出場から点を決めて、しっかり結果を出すのはほんまに凄い おめでとう!! #南野拓実 #FC Red Bull Salzburg #イケメン #サッカーうまい #特にシュート #教えて欲しい #でも、たまにあほ #勘違いで1時間半待たされた笑 #点取るとこ観れたし許す」 2018.02.16 18:00 Fri4
バルサからレンタル中のDFククレジャが宿敵マドリー粉砕! エイバル指揮官が称賛
▽エイバルは24日に行われたリーガエスパニョーラ第13節でレアル・マドリーに3-0で快勝した。同試合後、同クラブを率いるホセ・ルイス・メンディリバル監督がチーム全ゴールに絡んだスペイン人DFマルク・ククレジャを称賛した。『FOOTBALL ESPANA』が伝えた。 ▽暫定指揮官として悩めるエル・ブランコを公式戦4連勝に導き、正指揮官就任を勝ち取ったサンティアゴ・ソラーリ監督の“初陣”として注目を集めたこの試合。だが、同試合の主役を演じたのはホームのエイバルだった。 ▽立ち上がりから連動したプレッシングでマドリーを呼吸不全に陥れると、鋭いカウンターを武器に立て続けにゴールをこじ開けると、最後まで攻守両面で相手を圧倒し、3-0のスコア以上の完勝を収めた。 ▽とりわけ、同試合で目立ったのが、バルセロナからのレンタル移籍で加入中の20歳のククレジャだった。左サイドバックが本職も1列前のサイドハーフで起用された同選手は攻守両面で躍動。持ち味のスピードでカウンターの起点となれば、バルセロナ仕込みの的確なポジショニング、状況判断、テクニックを生かして20歳とは思えない気の利いたプレーを披露。さらに、古巣の宿敵であるマドリーの選手たちとのデュエルをことごとく制す、八面六臂の活躍ぶりだった。 ▽メンディリバル監督も同試合でのククレジャのパフォーマンスに満足しており、「本物のプレーヤー」と称賛した。 「マルクはこのリーグにおいては新たな若者だ。彼はこれまでずっとプレーしていなかったが、ここではうまくいっている」 「彼は単なる左サイドバック以上の仕事ができる。とても賢く、強く、本物のプレーヤーだ。彼はほとんどの局面で正しい判断をしている。特別なものを持っているし、今日は素晴らしいゲームをしたと思う」 ▽“クク”の愛称で知られる20歳のククレジャはエスパニョールの下部組織を経て2012年にバルセロナのカンテラに加入。2017年10月に行われたコパ・デル・レイのムルシア戦でトップチームデビューを飾っている。なお、独特なカーリーヘアーはクラブの偉大なレジェンドであるカルレス・プジョル氏、チェルシーDFダビド・ルイスの2選手への憧れからだという。 ▽なお、前述のマドリー戦で今季3度目の先発出場を果たしたククレジャに関しては、今季終了後エイバルが完全移籍での買い取り可能なオプションが付随している。 2018.11.26 16:03 Mon5